JP3114734U - 微粉体の定量投入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体が軽量でコンパクト化してあり、作業現場への搬入や搬出の手間を省くことができ、たとえ薬剤投入量が少ない場合でも、薬剤を処理対象に定量ずつ安定投入できる微粉体の定量投入装置を提供する。
【解決手段】機体ベース1上に固定した縦長箱状の本体ケース2の内部が、薬剤を収容するホッパー室6と、機械室7とに区画されている。ホッパー室6の底部には薬剤を連続送給するスクリュー軸8と、薬剤を攪拌する回転攪拌体9とを設けてある。機械室7の内部には、スクリュー軸8を回転駆動するモーター10と、回転攪拌体9用の減速機構11などを設ける。かくして、定量投入を行うための機器類の全てを本体ケース2内に組み込み、装置全体をコンパクト化し軽量化を図る。スクリュー軸8に捕捉された薬剤は、投入筒42の筒壁で擦り切って送給量を常に一定にし、送給量が少ない場合でも薬剤を定量ずつ安定投入できるようにする。
【選択図】図1

Description

河川の浚渫工事や、トンネル工事などの際に出る濁水を澄水化するための澄水化処理技術がある。そこでは、微粉体からなる凝集沈殿促進剤を濁水に少量ずつ投入して澄水化する。本考案は、このような微粉体の所定量を長時間にわたって連続投入するための定量投入装置に関する。先の凝集沈殿剤は、濁水に含まれる汚泥や濁土などを急速に沈殿させ、さらに化学的酸素要求量(COD)や生物化学的酸素要求量(BOD)などを減少させて澄水化できる。
粒体や粉体を定量送給する一般的な装置は、例えば特許文献1、2などに公知である。特許文献1では、基台上面に設けられるホッパーと、ホッパーの底面中央に配したスクリュー軸と、スクリュー軸の上方に配した左右一対の攪拌羽と、ホッパーの後部外面に配した駆動機構などを含む。この装置によれば、ホッパー内部でブリッジ現象を生じることなく、水分を含む粉粒状物(イオン交換樹脂粒)を定量ずつ送給できる。
特許文献2の粉体送り装置は、ホッパー内に前段送給スクリューと、螺旋羽の直径およびピッチがより小さな後段送給スクリューとを設けて、繊維状粉体を定量送給できるようにしている。そこでの前段送給スクリューは、ホッパー内のブリッジ現象を防ぐ攪拌スクリューを兼ねている。
実公平3−52732号公報(第2頁第4欄上段、第2図) 実公昭61−11153号公報(第3頁第5欄下段、第1図)
澄水化処理を行うための機器類は、河川の浚渫工事現場や、トンネル工事現場など、濁水の発生現場に搬入して使用する。しかし、この種の工事現場は、山間の僻地や道路から離れた遠隔地であることが多い。そのため、処理機器は可能な限り軽量でコンパクトであることが望まれる。本考案に係る定量投入装置も例外ではない。この点、先に例示の定量投入装置は、いずれも装置全体が大形であり、工場等で使用するのに不足はないが、先のような工事現場へ搬入には、大形の運搬装置が不可欠となる。
凝集沈殿促進剤の投入量は、処理対象となる濁水の量や、濁り度合いによって調整するが、平均的な薬剤の投入量は40〜70(g/分)前後と少量に過ぎない。しかも、長時間にわたってばらつきなく安定的に薬剤を投入する必要がある。このような薬剤投入には、先に例示したような定量投入装置を使用する以外にない。しかし、市販の装置を各種テストしてみたものの、好ましい結果は得られなかった。薬剤の投入量が先の平均投入量より充分に多い場合は、殆ど問題ないが、薬剤の投入量が平均投入量より少なくなると、投入量に大きなばらつきを生じやすいことが確認された。このような場合でも、薬剤の投入量を多めに設定することで、澄水化処理を確実化できるが、薬剤の使用量が増える分だけ処理コストが高く付く。
本考案の目的は、濁水の澄水化処理を行う際に、濁水の発生現場へより少ない手間で搬入できるし、現場から簡便に搬出できる、全体が軽量でコンパクトな定量投入装置を提供することにある。本考案の目的は、凝集沈殿促進剤などの微粉末状の薬剤を、吸湿状態などとは関係なく処理対象に定量ずつ安定投入でき、たとえ投入量が少ない場合にも薬剤をばらつきなく連続投入できる定量投入装置を提供することにある。
本考案の定量投入装置は、機体ベース1と、機体ベース1上に固定される縦長箱状の本体ケース2と、本体ケース2の上面開口を開閉する蓋体3と、本体ケース2の前面下部に突設される薬剤の供給口4とを備えている。本体ケース2の内部は、ケース内部に配置した区画壁5で、薬剤を収容する前側のホッパー室6と、後側の機械室7とに区画する。ホッパー室6の底部には、ホッパー室6に収容された薬剤を供給口4へ向かって連続送給するスクリュー軸8と、スクリュー軸8より上側に配置されて、ホッパー室6内の薬剤を攪拌する回転攪拌体9とを設ける。機械室7には、スクリュー軸8を回転駆動するモーター10と、モーター10から出力される動力を回転攪拌体9に減速した状態で伝える減速機構11とを設ける。区画壁5は、本体ケース2の前壁2aと平行に形成された下側の軸受壁5aと、本体ケース2の後壁2bの上部と軸受壁5aの上端とを繋ぐ斜めのシュート壁5bとを備えている。供給口4は、スクリュー軸8の前部に外嵌して、スクリュー軸8と協同して薬剤の送給量を計量する投入筒42と、投入筒42の中途部下面に設けた投入シュート43とを含む。
回転攪拌体9は、スクリュー軸8と平行に配された攪拌軸22と、攪拌軸22に着脱可能に固定された複数個の攪拌翼23とで構成し、攪拌翼23の攪拌軸22に対する固定姿勢は、攪拌軸22の前半部と後半部とで互いに逆向きにして、ホッパー室6内の薬剤を攪拌軸22の前後中央側へ向かって送り操作しながら攪拌できるようにする。
減速機構11は、スクリュー軸8と、中間ギヤ軸33と、攪拌軸22とにそれぞれ配した平歯車34・35・36・37で構成することができる。
本体ケース2の後壁2bには、機械室7内の機器類を点検するメンテナンス開口15を形成し、この開口15を着脱可能なパネル16で閉止しておくことができる。
ホッパー室6は、本体ケース2の前壁2aと、前壁2aに対向する区画壁5と、本体ケース2の左右側壁2c・2cの上半部分と、左右側壁2c・2cの上半部分に連続してスクリュー軸8の下半側を覆う下すぼまり状の底壁14とで形成することができる。
具体的には、モーター10が三相誘導モーターを含むギヤードモーターであり、その出力軸31をスクリュー軸8に接続し、モーター10の駆動状態を制御するインバーター制御ユニット30を備えている。以て、インバーター制御ユニット30でスクリュー軸8の駆動回転数を調整するにことにより、微粉体の送給量を大小に変更することができる。
本考案の定量投入装置では、機体ベース1上に固定した縦長箱状の本体ケース2内を、薬剤を収容する前側のホッパー室6と、後側の機械室7とに区画し、ホッパー室6の底部に薬剤を連続送給するスクリュー軸8と、薬剤を攪拌する回転攪拌体9とを設けた。さらに、機械室7には、スクリュー軸8を回転駆動するモーター10と、回転攪拌体9用の減速機構11などを設けた。
このように、定量投入を行うための機器類の全てが箱状の本体ケース2内に組み込まれているので、装置全体をコンパクト化して搬送や設置に要するスペースを節約できる。本体ケース2、モーター10、および駆動構造などの全ての機器を機体ベース1上に組み付けることにより、フレームや基台など無駄な構造を省略でき、しかも本体ケース2や、区画壁5を利用してスクリュー軸8や回転攪拌体9を軸支する分だけ装置全体の重量が軽量化し、全体が軽量でコンパクトな定量投入装置が得られる。
したがって、濁水の澄水化処理などを行う場合には、定量投入装置を濁水の発生現場へ簡便に搬入し、あるいは現場から搬出でき、作業現場での取り扱い性に優れた定量投入装置が得られる。全ての機器類が本体ケース2内に組み込まれているので、定量投入装置の設置環境が劣悪な場合にも、モーター10や駆動構造などを本体ケース2で保護して、常に確実な定量投入を保証できる利点がある。
軸受壁5aおよび斜めのシュート壁5bとを備えた区画壁5で、本体ケース2の内部がホッパー室6と機械室7とに区分されているので、区画壁5のシュート壁5bでホッパー室6に収容した薬剤を落下案内できるうえ、機械室7の上部のデッドスペースを薬剤の収容スペースに利用できる分だけ、全体がコンパクトな定量投入装置であるにもかかわらずホッパー容量は大きく確保できる。
回転攪拌体9でスクリュー軸8の真上の薬剤を攪拌してほぐすので、ホッパー室6内の薬剤量が多い場合でも、ホッパー室6の下側の薬剤が固まって塊状になるのを阻止して、ブリッジ現象や空洞現象が生じるのを確実に防止できるうえ、充分にほぐされた状態の薬剤をスクリュー軸8に対して常に均等に供給できる。さらに、スクリュー軸8に供給口4の投入筒42を外嵌することにより、スクリュー軸8に設けた螺旋突条19間の溝部分に捕捉される薬剤の量を、投入筒42の筒壁で擦り切って常に一定にできる。このとき、溝部分に捕捉された薬剤に大きな送給圧力が作用することはなく、薬剤は単に螺旋突条19で送り操作されているに過ぎない。したがって、微粉末状の薬剤の一定量を連続して安定投入でき、たとえ投入量が少ない場合でも薬剤の投入量がばらつくのを防止し、薬剤が無駄に消費されるのを解消でき、例えば濁水の澄水化処理などに要する処理コストの削減化を図れる。また、ホッパー室6におけるブリッジ現象や空洞現象を確実に防止できるので、ホッパー室6の薬剤の状態を監視するための専従作業者を配置する必要がなく、定量投入装置を長時間にわたって無人状態で連続運転できる。
請求項2記載の本考案に係る定量投入装置によれば、攪拌軸22に対する攪拌翼23の固定姿勢を、攪拌軸22の前半部と後半部とで互いに逆向きに傾斜させることにより、ホッパー室6内の薬剤を攪拌軸22の前後中央側へ向かって送り操作しながら攪拌できるので、ホッパー室6内の薬剤が本体ケース2の前壁2aや区画壁5などに押し付けられて、徐々に固まるのを防止できる。さらに、攪拌軸22はスクリュー軸8と平行に配置して、スクリュー軸8の上方に収容された薬剤を攪拌軸22で常時攪拌しているので、常に攪拌軸22でほぐされた薬剤をスクリュー軸8に供給でき、スクリュー軸8で捕捉された微粉末の送給量のばらつきを小さくできる。
スクリュー軸8と、中間ギヤ軸33と、攪拌軸22とにそれぞれ設けた平歯車34・35・36・37で減速機構11を構成した請求項3記載の本考案に係る定量投入装置によれば、各軸8・22・33の配置構造や歯車の噛み合い構造が単純化し、機械室7内の限られた空間に収容するのに好適な減速機構11にすることができる。構造が単純な分だけ、故障しにくく耐久性に優れた減速機構11が得られる。
本体ケース2の後壁2bにメンテナンス開口15を設け、この開口15を着脱可能なパネル16で閉止する請求項4記載の本考案に係る定量投入装置によれば、パネル16を本体ケース2から取り外すだけで、機械室7内に設置したモーター10や減速機構11などの機器類の交換や点検が簡便に行え、とくに工事現場における保守作業や修理作業などが容易に行える。
請求項5記載の本考案に係る定量投入装置によれば、ホッパー室6に収容された薬剤を区画壁5と下すぼまり状の底壁14とでスクリュー軸8へ向かって降下案内できるので、ホッパー室6の薬剤量が少なくなってきた場合でも、薬剤を最後まで無駄なく送給できる。
インバーター制御ユニット30でモーター10の駆動回転数を制御することにより、スクリュー軸8の駆動回転数を調整し薬剤の送給量を大小に変更できるようにした請求項6記載の本考案に係る定量投入装置によれば、インバーター制御ユニット30に設けた調整ノブを操作するだけで、スクリュー軸8の駆動回転数を変更して、薬剤の送給量を広範囲に変更できるうえ、処理すべき濁水などの水量が急に増減する場合でも、薬剤の送給量を変更して速やかに対応できる。
(実施例1) 図1ないし図8は本考案に係る定量投入装置の実施例1を示す。図1および図2において定量投入装置は、四角形の機体ベース1と、機体ベース1上に固定される縦長角箱状の本体ケース2と、本体ケース2の上面開口を開閉する蓋体3と、本体ケース2の前面下部に突設される薬剤の供給口4などを備えている。
機体ベース1、本体ケース2、蓋体3、および後述する区画壁5などは、それぞれステンレス板材で形成した。蓋体3の上面前後には、一対の把手を設けてあり、蓋体3と本体ケース2との前後面にはレバーリンク式の掛け金が設けてある。符号40は、本体ケース2の左右壁の上部前後に起伏自在に装着した吊下げフックである。このフック40は現場への搬入などの際に使用する。
定量投入装置をコンパクト化し装置全体の重量を軽量化するために、先の供給口4を除いて、定量投入を行うための機器類の全てが本体ケース2内に組み込まれている。詳しくは、図1に示すように本体ケース2の内部は、ケース内部に配置した区画壁5で、薬剤を収容する前部のホッパー室6と、後部の機械室7とに区画する。ホッパー室6の底部の左右中央には、スクリュー軸8と、薬剤を攪拌する回転攪拌体9などを配置する。さらに、機械室7の内部には、スクリュー軸8を回転駆動するモーター10や減速機構11が収容されている。
ホッパー室6は、本体ケース2の前壁2aと、前壁2aに対向する後壁2bの上部および区画壁5と、本体ケース2の左右側壁2c・2cの上半部分と、左右側壁2c・2cの上半部分に連続してスクリュー軸8の下半側を覆う下すぼまり状の底壁14(図4参照)とで形成してある。
区画壁5は、本体ケース2の前壁2aと平行に形成される下側の軸受壁5aと、本体ケース2の後壁2bの上部と軸受壁5aの上端とを繋ぐ斜めのシュート壁5bとを一体に備えている。
底壁14は、スクリュー軸8の下半側を覆う断面が半円状の搬送溝14aと、搬送溝14aに連続して部分円弧状に湾曲形成される左右の受壁14bと、両受壁14bから左右側壁2c・2cへ向かって上り傾斜する左右のシュート壁14cとで構成してある。
機械室7は、本体ケース2の後壁2bと区画壁5、および機体ベース1とで形成する。機械室7内の機器類を点検するために、本体ケース2の後壁2bにこれの半分以上を占めるメンテナンス開口15を形成し、この開口15がパネル16で閉止されるようにした。パネル16は、その周縁部分が本体ケース2に対して多数個のビスで締結固定してあり、これらのビスを取り外すだけで本体ケース2から分離できる。
図3においてスクリュー軸8は、軸周面に螺旋突条19を周回状に形成してあり、その前端と後部寄りとが供給口4の前端に固定した軸受20と、区画壁5の軸受壁5aに固定した軸受20とで回転自在に軸支されている。
なお、螺旋突条19の直径寸法が同じで、螺旋突条19の螺旋ピッチや溝部分の深さ、あるいは螺旋条数が異なるスクリュー軸8をいくつか用意しておけば、スクリュー軸8を交換するだけで、単位時間あたりの薬剤投入量が異なる定量投入装置を簡単に構成し、シリーズ商品化できる。
上記の螺旋突条19の螺旋ピッチは一定であり、その外直径、および基端部分の直径寸法は一定としてある。凝集沈殿促進剤をスクリュー軸8で定量送給するとき、薬剤がスクリュー軸8で圧縮されて固まるのを防ぐためである。スクリュー軸8の螺旋突条19の外周面は、先の搬送溝14aの内面に摺接しており、さらに後述する供給口4の投入筒42の内面と摺接している。
回転攪拌体9は、スクリュー軸8の上方に平行に配置される攪拌軸22と、攪拌軸22に対して着脱可能に締結固定される4個の攪拌翼23とで構成する。攪拌軸22はステンレス製の丸軸からなり、その軸部周面の4箇所に攪拌翼23を締結するための締結座24が上下交互に形成され、各締結座24の中央部分にねじ穴25が貫通状に形成してある。
攪拌軸22は、本体ケース2の前壁2aと、区画壁5の軸受壁5aのそれぞれ固定した軸受26で回転自在に軸支してある。攪拌翼23の先端の回転軌跡は、スクリュー軸8の周面に対して僅かなクリアランスを介して隣接させてある
攪拌翼23は、帯板状のステンレス板材からなり、図6に示すようにその一端にねじ軸28を一体に固定してある。ロックナット29がねじ込まれたねじ軸28を、先のねじ穴25にねじ込み、さらにロックナット29をねじ込んで締結座24に密着させることにより、攪拌翼23を攪拌軸22に固定できる。
このとき、図7に示すように、前側2個の攪拌翼23と後ろ側2個の攪拌翼23とを、互いに逆向きに傾斜するように取り付けることにより、ホッパー室6内の薬剤を攪拌軸22の前後中央側へ向かって送り操作しながら攪拌できるようにし、薬剤が前壁2aおよび軸受壁5aに押し付けられて固化するのを防止する。図7において攪拌軸22の軸中心に対する攪拌翼23の傾き角度を符号θで示した。
このように、攪拌翼23が攪拌軸22に対して着脱可能に構成してあると、攪拌翼23と、前壁2a側の軸受26を取り外すことにより、攪拌軸22を本体ケース2から分離してホッパー室6内の清掃や、スクリュー軸8の清掃を確実にしかも迅速に行える。さらに、摩耗しやすい攪拌翼23の交換作業を簡便に行うことができる。
モーター10は三相誘導モーターを含む市販のギヤードモーターを用い、その出力軸31とスクリュー軸8とはカップリング32を介して接続してある。モーター10の駆動状態をインバーター制御ユニット30で制御して、スクリュー軸8の駆動回転数を大小に調整することにより、微粉体の送給量を大小に変更できる。なお、ギヤードモーターの減速比は1対20である。
スクリュー軸8の回転動力をさらに減速して攪拌軸22に伝えるために、両軸8・22間に減速機構11を設けた。図1および図5において減速機構11は、スクリュー軸8および中間ギヤ軸33のそれぞれ固定される小径の平歯車34・36と、中間ギヤ軸33および攪拌軸22にそれぞれ固定される大径の平歯車35・37とからなり、平歯車34と平歯車35とが噛み合い、平歯車36と平歯車37とが噛み合うギヤトレインとして構成してある。中間ギヤ軸33は機体ベース1上に固定したブラケットで回転自在に軸支した。減速機構11の減速比は1対7とした。
図3において供給口4は、本体ケース1の前壁2aに締結固定される投入筒42と、投入筒42の中途部下面に設けられて下向きに開口する楕円筒状の投入シュート43と、先に説明した軸受20などで構成してあり、投入シュート43に臨む筒壁に、薬剤を落下させるための投入口44が開口している。
スクリュー軸8の螺旋突条19は、投入筒42の投入口44に臨む位置まで形成してある。これにより、投入筒42の取り付け基端から投入口44までの筒壁の内面が螺旋突条19と摺接して、螺旋突条19間の溝に捕捉された薬剤を投入筒42の筒壁で擦り切って、スクリュー軸8で送られる薬剤の量を厳密に規定できる。
上記構成の定量投入装置は、例えば図8に示すようにして使用する。そこでは、河川の浚渫工事や、トンネル工事などの際にでる濁水を浄化タンク45に連続送給し、浄化タンク45の上開口に設置した定量投入装置から凝集沈殿促進剤を連続投入して濁水を澄水化処理し、処理済みの上澄水を河川や排水路へ戻す。符号46は濁水の給水管、符号47は上澄水を流下させる堰、符号48は上澄水の排出口である。浄化タンク45の底に沈降した泥や有機物などの沈殿物49は、図外のバキュームポンプで回収して大形のタンクに貯留し、水切りしたうえでペーパースラッジ灰などを加えて水分率を下げた後に搬出する。
因みに、上記の澄水化処理に使用される凝集沈殿促進剤は、無水石膏、硫酸バンド、珪藻土などを主成分とする、30〜80μmに分布して平均粒径が約50μm、嵩比重が0.6〜0.8の微粉末からなり、本出願人によって市販されている。この種の微粉末は、比表面積が大きい分だけ空気中の水分を吸収して固まりやすく、処理対象に少量ずつ定量投入するのが難しいが、本考案の定量投入装置によれば、凝集沈殿促進剤を1分当り10〜430gの範囲内でばらつきなく連続投入できた。
上記の実施例では、定量投入装置が浄化タンク45の上開口に設置される場合について説明したが、定量投入装置を濁水の発生個所、例えば河川の浚渫現場の下流側に設置して、薬剤を河川に直接投入してもよい。減速機構11は、平歯車を伝動要素とするギヤトレインで構成する必要はなく、ウォーム機構や遊星歯車機構などで構成することができる。
投入口44に臨んで、スクリュー軸8に捕捉された薬剤を強制的に掻き落とすための構造を設けることができる。本体ケース2の上面開口には、異物の混入を防ぐための金属網体を配置することができる。本体ケース2は縦長角箱状とする以外に、丸筒、多角筒状などに形成してもよい。
定量投入装置の縦断側面図である。 定量投入装置の側面図である。 スクリュー軸と回転攪拌体の詳細を示す縦断側面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 減速機構の概略を示す一部破断背面図である。 攪拌翼の固定構造を示す斜視図である。 回転攪拌体の平面図である。 定量投入装置の使用例を示す断面図である。
符号の説明
1 機体ベース
2 本体ケース
2a 本体ケースの前壁
2b 本体ケースの後壁
4 供給口
5 区画壁
5a 区画壁の軸受壁
5b 区画壁のシュート壁
6 ホッパー室
7 機械室
8 スクリュー軸
9 回転攪拌体
10 モーター
11 減速機構
14 ホッパー室の底壁
15 メンテナンス開口
22 攪拌軸
23 攪拌翼
30 インバーター制御ユニット
42 投入筒
43 投入シュート

Claims (6)

  1. 機体ベース(1)と、機体ベース(1)上に固定される縦長箱状の本体ケース(2)と、本体ケース(2)の上面開口を開閉する蓋体(3)と、本体ケース(2)の前面下部に突設される薬剤の供給口(4)とを備えており、
    本体ケース(2)の内部が、ケース内部に配置した区画壁(5)で、薬剤を収容する前側のホッパー室(6)と、後側の機械室(7)とに区画されており、
    ホッパー室(6)の底部には、ホッパー室(6)に収容された薬剤を供給口(4)へ向かって連続送給するスクリュー軸(8)と、スクリュー軸(8)より上側に配置されて、ホッパー室(6)内の薬剤を攪拌する回転攪拌体(9)とが設けられており、
    機械室(7)の内部に、スクリュー軸(8)を回転駆動するモーター(10)と、モーター(10)から出力される動力を回転攪拌体(9)に減速した状態で伝える減速機構(11)とが設けられており、
    区画壁(5)は、本体ケース(2)の前壁(2a)と平行に形成された下側の軸受壁(5a)と、本体ケース(2)の後壁(2b)の上部と軸受壁(5a)の上端とを繋ぐ斜めのシュート壁(5b)とを備えており、
    供給口(4)が、スクリュー軸(8)の前部に外嵌して、スクリュー軸(8)と協同して薬剤の送給量を計量する投入筒(42)と、投入筒(42)の中途部下面に設けた投入シュート(43)とを含む微粉体の定量投入装置。
  2. 回転攪拌体(9)が、スクリュー軸(8)と平行に配置された攪拌軸(22)と、攪拌軸(22)に着脱可能に固定された複数個の攪拌翼(23)とで構成されており、
    攪拌軸(22)に対する攪拌翼(23)の固定姿勢は、攪拌軸(22)の前半部と後半部とで互いに逆向きにして、ホッパー室(6)内の薬剤を攪拌軸(22)の前後中央側へ向かって送り操作しながら攪拌できるようにした請求項1記載の微粉体の定量投入装置。
  3. 減速機構(11)が、スクリュー軸(8)と、中間ギヤ軸(33)と、攪拌軸(22)とにそれぞれ配した平歯車(34)・(35)・(36)・(37)で構成されている請求項2記載の微粉体の定量投入装置。
  4. 本体ケース(2)の後壁(2b)に、機械室(7)内の機器類を点検するメンテナンス開口(15)が形成されており、
    メンテナンス開口(15)が、着脱可能なパネル(16)で閉止されている請求項3記載の微粉体の定量投入装置。
  5. ホッパー室(6)が、本体ケース(2)の前壁(2a)と、前壁(2a)に対向する区画壁(5)と、本体ケース(2)の左右側壁(2c)・(2c)の上半部分と、左右側壁(2c)・(2c)の上半部分に連続してスクリュー軸(8)の下半側を覆う下すぼまり状の底壁(14)とで形成されている請求項4記載の微粉体の定量投入装置。
  6. モーター(10)が三相誘導モーターを含むギヤードモーターであり、
    モーター(10)の出力軸がスクリュー軸(8)に接続されており、
    モーター(10)の駆動状態を制御するインバーター制御ユニット(30)を備えており、
    インバーター制御ユニット(30)でスクリュー軸(8)の駆動回転数を調整することにより、微粉体の送給量を大小に変更できる請求項5記載の微粉体の定量投入装置。
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JP2014162641A (ja) * 2013-02-28 2014-09-08 Sumitomo Metal Mining Co Ltd スクリューコンベアの保守管理方法
JP5877619B1 (ja) * 2015-08-09 2016-03-08 アムコン株式会社 粉体溶解装置

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