JP3114526U - 安全ベスト - Google Patents

Abstract

【課題】反射ライン等の安全装置を備えているとともに通常のベストとしての使用をも可能とし、利用者としても交通規制及び安全誘導するガードマンのみならず、一般の通学生徒が夜間歩行する際に着用して有効な安全ベストを提供することを目的とする。
【解決手段】表裏の一面は通常のベストの外見を有しているとともに他面には反射テープ等の各種安全装置が配備されて、リバーシブルに使用するようにした安全ベストを基本構成としている。具体的には表裏一面の前身ごろ２には上下二段の蓋片付きポケット６，７が装備されて通常のベストの外見を有しているとともに、表裏反転させた他面の前身ごろ２と後見ごろ３には、縦方向の反射テープ１が斜めに一対貼着され、ウエストライン４に同様な反射テープ１を横一線に貼着したことにより、縦横方向に複数本の反射ラインを形成する。
【選択図】図１

Description

本考案は安全ベストに関し、特には表裏の一面は通常のベストの外見を有しているとともに表裏の他面には反射テープ等の各種安全装置が装備されて、リバーシブルに使用することにより、普通のベストとしての用途とともに道路工事等において交通規制及び安全誘導するガードマンとか通学生徒が夜間歩行する際に着用して有効な安全ベストに関するものである。

従来から一般に図５に示すように略Ｖ字状の反射テープ１，１を前身ごろ２や後身ごろ３に貼着し、更に同様な反射テープ１をウエストライン４に横一線に貼り付けて、縦横方向に複数本の反射ラインを形成した安全ベスト５が知られている。このような安全ベスト５によれば、夜間には車両のヘッドライト等の光が反射テープ１でなる反射ラインに照射されて高輝度で反射することにより視認性を高め、車両の走行性並びに夜間歩行者の安全性を高めることができる。

上記に関して特許文献１には、視認性が高くて夜間や悪天候の中でも着用者の存在を確実にアピールできるとともに耐久性に富み、軽量で柔軟性に富むベストを得ることを目的として、ベストの前身ごろ、後身ごろ等外部から目立つ適宜位置にＥＬランプによる平面発光体を取り付け、この平面発光体への電源ボックスをベストに取り付けた安全ベスト例が記載されている。このような安全ベストによれば、白色蛍光の明るい光を自発光させることで夜間や悪天候の中でも視認性が高く、ＥＬランプによる平面発光体を使用することにより軽量で球切れもなく、耐久性に富む小型軽量なベストが提供される。
特開平７−１２１１３０号公報

上記図５に示す従来の安全ベスト５によれば、反射テープ１でなる反射ラインが高輝度で反射することで安全性が高められ、特許文献１記載のベストによれば、白色蛍光の光を自発光させることで夜間での視認性が高く、平面発光体を使用することで軽量で耐久性に富む小型軽量なベストが得られるが、該ベスト自体を道路工事等における交通規制とか歩行者の安全誘導の用途以外に使用することは殆どなく、汎用性に乏しいという課題がある。

例えば前記したように交通を規制したり歩行者を安全誘導するガードマンが、仕事終了後とか休憩時間中にスーパーでショッピングをしたり食堂，喫茶店等に出入りしたくても、前記縦横方向に複数本の反射ラインを形成した安全ベスト５を着たままでは入店がためらわれるケースが多く、やむを得ず私服に着替えてから入店しなければならないという問題がある。

また、小学生，中学生等の生徒がクラブ活動で帰宅が遅くなったり、塾通い等で車両通行量の多い道路を夜間に歩行するケースも多々あり、このような夜間歩行時に気軽に着用することによって車両のライトの反射による運転者の視認性を高め、安全性を向上させた衣服が求められている現状にある。

そこで本考案は反射ライン等の安全装置を備えているとともに通常のベストとしての使用をも可能とし、利用者としても交通規制及び安全誘導するガードマンのみならず、一般の通学生徒が夜間歩行する際に着用して有効な安全ベストを提供することを目的とするものである。

本考案は上記目的を達成するために、表裏の一面は通常のベストの外見を有しているとともに他面には反射テープ等の各種安全装置が配備されて、リバーシブルに使用するようにした安全ベストを基本構成としている。

表裏一面の前身ごろには、上下二段の蓋片付きポケットが装備されて通常のベストの外見を有しているとともに、表裏反転させた他面の前身ごろと後見ごろには、縦方向の反射テープが斜めに一対貼着され、ウエストラインに同様な反射テープを横一線に貼着したことにより、縦横方向に複数本の反射ラインを形成する。また、表裏反転させた他面の後見ごろに貼着された反射テープに挟まれた中間部位に、縦寸法がやや長大な大型のポケットを装備してある。ベストの素材として、織布，不織布，革等から選択した材料を用いる。

本考案によって得られた安全ベストによれば、利用者がガードマンである場合には、本ベストを着用して道路工事等における交通規制とか歩行者の安全誘導等の通常の業務を行い、仕事終了後とか休憩時間中はベストの表裏を反転して着用することによって通常のベストの外観に変えられるので、気兼ねなくショッピングをしたり食堂等に出入りすることができる。更に利用者が小学生，中学生等の生徒である場合には、通常のベストとしての使用以外に、クラブ活動で帰宅が遅くなったり塾通い等で夜間歩行する際に本ベストの表裏を反転して着用することにより、安全装置が車両のライトに反射して運転者の視認性を高め、安全性が向上する。

従って本考案によれば、表裏の一面は反射ライン等の安全装置を備えているとともに他面は通常のベストとしての外観を有しているので、ベスト自体を所謂リバーシブルに使用することによって交通規制及び安全誘導するガードマンのみならず、一般の通学生徒が夜間歩行する際に着用して有効な安全ベストを提供することができる。

以下本考案にかかる安全ベストの最良の実施形態を説明する。本考案では表裏の一面は通常のベストの外見を有しているとともに他面には反射テープ等の各種安全装置が配備されて、リバーシブルに使用するようにした安全ベストを基本構成としている。

図１は本考案にかかる安全ベスト５の一実施例を示す正面図、図２は同背面図であり、図１に示す前身ごろ２には上下二段のポケット６，６及びポケット７，７が装備され、各ポケットには夫々蓋片６ａ，６ａ，７ａ，７ａが取り付けられている。更に裾部には着やすさを考慮して左右一対の切欠部８，８が形成されている。図２に示す後身ごろ３は一般のベストと変わらない形状となっており、全体として前身ごろ２と後身ごろ３ともに通常のベストの外見を有している。安全ベスト５の素材は限定されるものではなく、織布，不織布，革等の材料が使用可能である。

図３は図１，図２に示した安全ベスト５を表裏反転させた場合の実施例を示す正面図、図４は同背面図であり、図３に示したように前身ごろ２には縦方向の反射テープ１，１が斜め方向に一対貼着されており、該反射テープ１，１に接した適宜位置にポケット７，７が装備され、各ポケット７，７に夫々蓋片７ａ，７ａが取り付けられている。更にウエストライン４には同様な反射テープ１が横一線に貼着されており、この反射テープ１の左右両端部の裏面側にマジックテープ（登録商標）の接着部９，９が固着されている。上記したように前身ごろ２には反射テープ１，１を用いて縦横方向に複数本の反射ラインが形成される。１２は一方の肩部に取り付けられた肩章であり、一端部が肩部に縫着され、他端部が開閉自在にボタン１２ａで肩部に固定されている。この肩章１２は案内用や護身用の笛の紐を本考案に係る安全ベスト５に装着するため等に使用するものである。

図４に示したように、後身ごろ３にも縦方向の反射テープ１，１が斜めに一対貼着されており、該反射テープ１，１に接した適宜位置にポケット７，７が装備され、各ポケット７，７に夫々蓋片７ａ，７ａが取り付けられている。更に縦方向の反射テープ１，１に挟まれた中間部位に縦寸法がやや長大な大型のポケット１０，１１が装備されている。

後身ごろ３のウエストライン４にも前身ごろ２と同様な反射テープ１が横一線に貼り付けられており、この反射テープ１の左右両端部の表面側にマジックテープ（登録商標）の被接着部９ａ，９ａが固着されている。着用時には前身ごろ２のマジックテープ（登録商標）の接着部９，９が後身ごろ３の被接着部９ａ，９ａに接着固定される。また、上記したやや大型のポケット１０，１１は着用者の背中部分に相当する位置にあり、ガードマンが交通を規制したり歩行者を安全誘導する際に使用する紅白旗等を収納するためのポケットである。

上記したように、本考案にかかる安全ベスト５は、表裏の一面は通常のベストの外見を有しており、表裏を反転させた際に露出する他面には、反射テープ１及び旗等を収納するポケット１０，１１等の各種安全装置が装備されていて、利用者が表裏を反転させて所謂リバーシブルに使用することが可能となっている。

かかる安全ベスト５によれば、利用者が通常のベストとして使用する際には、図１，図２に示すように前身ごろ２に上下二段のポケット６，６及びポケット７，７が装備された状態にして着用する。前身ごろ２及び後身ごろ３ともに通常のベストと変わらない外見を有しているので、利用者が何らの問題なく使用することができる。

次に利用者が工事現場で交通規制したり歩行者を安全誘導するガードマンであるケースでは、安全ベスト５の表裏を反転させて図３，図４に示す状態にして着用し、前身ごろ２のウエストライン４に横一線に貼り付けられた反射テープ１の左右両端部の裏面側に固着されたマジックテープ（登録商標）の接着部９，９を後身ごろ３の被接着部９ａ，９ａに接着固定する。前身ごろ２及び後身ごろ３には縦方向の反射テープ１，１が斜めに貼着されており、更にウエストライン４に横一線に貼り付けられた反射テープ１によって前身ごろ２と後身ごろ３には縦横方向に複数本の反射ラインが形成されるので、夜間走行する自動車のヘッドライト等の光が反射ラインに照射されて高輝度で反射して視認性を高め、車両の走行性並びに歩行者の安全性を向上させることができる。

利用者が小学生，中学生等の生徒であるケースでは、生徒がクラブ活動で帰宅が遅くなったり、塾通い等で車両通行量の多い道路を夜間に歩行する際に、同様に安全ベスト５の表裏を反転させて図３，図４に示す状態にして着用する。前記したように前身ごろ２と後身ごろ３には縦横方向に複数本の反射ラインが形成されているので、夜間走行する車両のライトの反射による運転者の視認性を高め、安全性を向上させることができる。

上記したように本考案にかかる安全ベスト５は、利用者が表裏を反転させて所謂リバーシブルに使用することにより、普通のベストとしての用途とともに道路工事等におけるガードマンとか通学生徒が夜間歩行する際に着用して有用である。

以上説明したように、本考案にかかる安全ベストによれば、反射ライン等の安全装置を備えているとともに通常のベストとしての使用をも可能としているため、交通規制及び安全誘導するガードマン用の衣料品のみならず、夜間歩行する一般の通学生徒用の衣料品として、更には地震・災害時等の非常時用，体の不自由な方やお年寄りの散歩用，ガソリンスタンドでの誘導作業用，配達作業用，道路や公園等の清掃作業や美化作業用等々多用途に利用できる。また、多様なポケットによって誘導員等が必要とする旗等の小物類の収納が可能である。

本考案にかかる安全ベストの一実施例を示す正面図。 図１の背面図。 本考案にかかる安全ベストを表裏反転させた場合の実施例を示す正面図。 図３の背面図。 従来の安全ベストの一例を示す正面図。

符号の説明

１…反射テープ
２…前身ごろ
３…後身ごろ
４…ウエストライン
５…安全ベスト
６，７，１０，１１…ポケット
６ａ，７ａ…蓋片
８…切欠部
９…接着部
９ａ…被接着部

Claims (4)

1. 表裏の一面は通常のベストの外見を有しているとともに他面には反射テープ等の各種安全装置が配備されて、リバーシブルに使用することを特徴とする安全ベスト。
2. 表裏一面の前身ごろには、上下二段の蓋片付きポケットが装備されて通常のベストの外見を有しているとともに、表裏反転させた他面の前身ごろと後見ごろには、縦方向の反射テープが斜めに一対貼着され、ウエストラインに同様な反射テープを横一線に貼着したことにより、縦横方向に複数本の反射ラインを形成したことを特徴とする安全ベスト。
3. 表裏反転させた他面の後見ごろに貼着された反射テープに挟まれた中間部位に、縦寸法がやや長大な大型のポケットを装備した請求項２に記載の安全ベスト。
4. ベストの素材として、織布，不織布，革等から選択した材料を用いる請求項１，２又は３に記載の安全ベスト。

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