JP3113467U - 野菜、果樹等における果菜粒の摘粒器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本考案は、果実等の摘粒作業において、摘粒の破損及び破損による果汁の流出を防止し、かつ摘粒作業の疲労を軽減する摘実器具を提供するものである。
【解決手段】
板状の部材の一辺を、鎌首状の屈曲形成し、この鎌首状の部分の下面側を凹面の球状に形成し、中央部にV字状の溝を設けたことを特徴とする野菜、果樹等の摘粒器具。
【選択図】図1
本考案は、果実等の摘粒作業において、摘粒の破損及び破損による果汁の流出を防止し、かつ摘粒作業の疲労を軽減する摘実器具を提供するものである。
【解決手段】
板状の部材の一辺を、鎌首状の屈曲形成し、この鎌首状の部分の下面側を凹面の球状に形成し、中央部にV字状の溝を設けたことを特徴とする野菜、果樹等の摘粒器具。
【選択図】図1
Description
本考案は、野菜及び果樹の出荷品質を管理するため成長中途及び、出荷直前の野菜及び果樹等の結実を間引き除去する作業において、該結実を除去する果菜粒の摘粒作業に使用する野菜、果樹等の摘粒器具に関するものである。
従来、たとえば、ブドウ栽培においては、結実品質の向上は重要であり、なかでも結実の糖度、着色などの度合いと結実量とは密接な関係にあり、結実過多は品質を劣悪にすることは既に知られている。特に結実過多は着色を悪くしたり、裂果の原因となる。このため、個々の樹の状態や、その年の気象の状況を見て、より効率よく収量を調節する必要がある。収量は「房数×房重」によって算出され、房重は「粒数×粒重」によって算出でき、房の大きさの調節(摘粒)と数の調節(摘房)で行われる。
特に、ぶどうの場合における結実を間引き除去する摘粒作業は、結実数を制限して目標とする大きさにする他、房の形状を整えると共に、結実の大きさを揃え、商品価値を高める上で大切な作業となっている。この摘粒作業は、ぶどうの栽培の中でも最も労力を要する作業であり、房数を制限(摘房)した後に実施される。
このような摘粒作業は、ぶどうや桃、梨、りんご、梅、サクランボ、などの果実の他、トマト、ナス、スイカなどの野菜の栽培にも行われている非常に大切な作業である。例えば、多数の果粒が房状に付いた葡萄から、未成熟な小果粒を切除したり、余分な果粒を切除したりする、摘粒作業に用いる摘粒ハサミは特許文献1に示される。
特開平9−135630号公報
ところが、これら野菜、果樹等の摘粒作業は特許文献1のようにハサミで行うとか、或いはピンセットなどを用いて摘粒する実を一つずつ切り落したり摘み取ることによって行なわれているのが一般的である。特にぶどうの場合は結実があまり大きくない時期に摘粒作業を行うことで、葡萄栽培においては、葡萄中の果粒の大きさを均一に整えたり、多数の果粒が房状に付いた葡萄の形を整えたりするために、適当な時期に、多数の果粒が房状に付いた葡萄中から、未成熟な小果粒を切除したり、余分な果粒を切除したりする、摘粒作業が行われる。そのため、ハサミが入りやすく作業能率が高くなるものの、結実が大きくなってしまうと、ハサミが入りにくく作業性が著しく低下する問題がある。このような場合には、摘粒出来なくなったり、残さなければならない結実に傷を付けてしまう問題が生じる。また一般のピンセットは、医療用に適した形状のため、摘実を挟持する部分が細く、先端内側表面には滑り止めの凹凸が設けられているため摘粒を破損しやすい問題がある。
このため、ぶどうの摘粒をする場合、摘粒をつぶす場合が多い、摘粒がつぶれると、果汁が流出し、残さなければならない結実を汚染させ、出荷品質を低下させることなる、また、先端部が鋭利なため、隣接する残さなければならない結実に傷をつけ、この傷が残ったまま結実が成長して出荷品質を低下させるため、慎重な作業を要求され、熟練を要す作業となっている。
また、ピンセットは、手で操作する部分と摘粒を掴持する部分が一直線上にあり、ぶどうの場合、作業者の頭上の房の摘粒を行うには、ピンセットを房に直交するような姿勢で摘粒するため、摘粒の量の多さとで、過度な疲労を作業者に与えていた。更に上記のハサミやピンセットの場合には、ハサミの開閉動作、ピンセットの把持動作が連続する作業となるので、手が疲れてしまう問題も生じていた。
そこで本考案者は、上記問題に鑑み鋭意研究の結果、本考案をなしえたものであり、その特徴とするところは、板状に形成してなるへら部材の先端側を、鎌首状に湾曲形成し、この鎌首状湾曲部分の内面側を凹面の椀状に形成して野菜、果樹等の結実保持部にすると共に、へら部材の先端に結実の穂軸を挿入位置可能にする開口溝を設け、且つ、開口溝の奥部を結実保持部の湾曲頂上面付近まで切り欠いたことを特徴として摘粒を掻き落とすことが容易なように摘粒に適した形状に考案したもので、更にへら部材の先端を先細状にしてかつ円弧状に形成したことも相まって結実の損傷、果汁による汚染を防止し、操作性の良い摘粒器具を提供するものである。
本考案は、従来のハサミによる摘粒作業は、鋭利なハサミの先端を隣接した結実の中に差込み、摘粒の穂軸を切り取る必要があり、このときの摘粒動作は隣接結実の中にハサミを差込み、目視で確認できにくい摘粒の穂軸を確認し、切断することとなる。
また、ピンセットでの摘粒は、ハサミと同様に隣接した結実の中に、ピンセットの鋭利な先端部を差込み、摘粒を掴み、捻りながら引っ張る複合動作が必要であった。
請求項1の考案によれば、摘粒対象の結実を掻き取る部分を幅広にし、結実の外形状に合わすよう内面部を椀型の凹状に成型し、先端部に開口溝を設けたことにより、結実の穂軸をこの開口溝に差し込むことができ、摘粒の穂軸を差し込んだ状態で本考案の摘粒器具を引っ張ることにより、結実の穂軸から摘粒対象の結実を除去することができる。
ピンセットやハサミは、それぞれ対応する一対の部材で、挟むか、切断するもので、結実の中に差し込む場合、差込部の幅、又は厚みが2部材の幅、又は厚みになり密着した結実の中に差し込むとき、隣接結実に接触し結実の損傷を招きやすく、隣接結実を損傷させないように熟練した摘粒操作が必要であったが、本考案によればこれらの操作が単純化される利点がある。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜3に示すように、本考案の摘粒器具Kは、板状に形成してなるへら部材(1)の先端部(2)を鎌首状に湾曲形成(R3)し、この鎌首状湾曲部分の内面側を凹面の椀状に形成して野菜、果樹等の結実保持部にすると共に、先端部(2)の上面視図(図面3)に示すよう端部(4)にV字状の開口溝(5)が設けてある。また、図面3に示すよう、先端部の幅部(6)は端部に向かって先細状になるようなだらかに円弧(R7)状に形成し、V溝との交点(7)は結実に接触しても刺さらないよう円弧状に形成してある。
図1〜3に示すように、本考案の摘粒器具Kは、板状に形成してなるへら部材(1)の先端部(2)を鎌首状に湾曲形成(R3)し、この鎌首状湾曲部分の内面側を凹面の椀状に形成して野菜、果樹等の結実保持部にすると共に、先端部(2)の上面視図(図面3)に示すよう端部(4)にV字状の開口溝(5)が設けてある。また、図面3に示すよう、先端部の幅部(6)は端部に向かって先細状になるようなだらかに円弧(R7)状に形成し、V溝との交点(7)は結実に接触しても刺さらないよう円弧状に形成してある。
図1〜図3に、本考案に係る摘粒器具の実施例を示す。
板状に形成してなるへら部材(1)の先端部(2)を鎌首状に湾曲形成(R3)し、この鎌首状湾曲部分の内面側を凹面の椀状に形成して野菜、果樹等の結実保持部にすると共に、先端部(2)の上面視図(図面3)に示すよう端部(4)にV字状の開口溝(5)が設けてある。そして、開口溝の奥部を結実保持部の湾曲頂上面付近まで切り欠いた構成とされている。また、図面3に示すよう、先端部の幅部(6)は先細状になるよう短部に向かってなだらかに円弧(R7)状に形成し、開口との交点(7)は結実に接触しても刺さらないよう円弧状に形成してあるのは、前記
板状に形成してなるへら部材(1)の先端部(2)を鎌首状に湾曲形成(R3)し、この鎌首状湾曲部分の内面側を凹面の椀状に形成して野菜、果樹等の結実保持部にすると共に、先端部(2)の上面視図(図面3)に示すよう端部(4)にV字状の開口溝(5)が設けてある。そして、開口溝の奥部を結実保持部の湾曲頂上面付近まで切り欠いた構成とされている。また、図面3に示すよう、先端部の幅部(6)は先細状になるよう短部に向かってなだらかに円弧(R7)状に形成し、開口との交点(7)は結実に接触しても刺さらないよう円弧状に形成してあるのは、前記
欄に記載の通り隣接結実を損傷させないようにするためである。本考案の摘粒器具Kは、作業者が保持する部分(8)の下方(9)は摘粒を引っかくとき作業者の手から摘粒器具Kが抜け落ちないよう扁平状で幅広の把持部(10)が設けてあり、この端部には作業者の首等から紐等で吊り下げられるよう紐等を固定する金具(11)が設けてある。
また、下部(3)部には、作業者の首等から紐等で吊り下げれるよう紐を固定する金具(8)が設けてある。
また、下部(3)部には、作業者の首等から紐等で吊り下げれるよう紐を固定する金具(8)が設けてある。
実際に使用する使い方について説明をする。
図5は、摘粒器具の図面1に示した方向での摘粒状態を示す図である。図6は、摘粒器具の図面2に示した方向での摘粒状態を示す図である。図7〜9は、摘粒時の摘粒器具と摘粒の相対を表した図で、図7は掻き落とす摘粒に摘粒器具を引っ掛けた状態を表している。この図では穂軸が摘粒器具のV字状の開口溝に入っている状態を示している。この状態から、摘粒器具を矢印方向に掻き落とすと摘粒は穂軸から離され房から摘粒が分離される、この状態を示したのが図8である。
図9は、摘粒が摘粒器具から離れ自然落下する状態を表している。
図5は、摘粒器具の図面1に示した方向での摘粒状態を示す図である。図6は、摘粒器具の図面2に示した方向での摘粒状態を示す図である。図7〜9は、摘粒時の摘粒器具と摘粒の相対を表した図で、図7は掻き落とす摘粒に摘粒器具を引っ掛けた状態を表している。この図では穂軸が摘粒器具のV字状の開口溝に入っている状態を示している。この状態から、摘粒器具を矢印方向に掻き落とすと摘粒は穂軸から離され房から摘粒が分離される、この状態を示したのが図8である。
図9は、摘粒が摘粒器具から離れ自然落下する状態を表している。
作業者は、左手で房を持ち、右手に摘粒器具を保持して房の形状、結実の良否を目視で確認し不要な摘粒を選択する、図7に示すよう、この不要な摘粒の穂軸側に摘粒器具を差込み、穂軸を摘粒器具のV字状の開口溝の中に入れ、矢印方向の摘粒器具を引っ張ると、図8から図9のように穂軸から摘粒が掻き落とされることとなる。
房の中の密着した結実は、図10〜11に示すよう一般に結実部間隙に対して、穂軸部間隙は比較にならない広い間隙を有している。本考案は果樹の特性を有効に活用した考案であって、従来のピンセット、又はハサミに比べ、摘粒器具を差し込むのは摘粒器具の先端部(2)の板圧(t)の薄い部分でよく、摘粒のための結実中への器具の差込時の結実の損傷がもっとも少ない摘粒器具である。
また、摘粒操動作は、従来のピンセットの場合、房の中に差し込んだ後、ピンセットを指の操作で摘粒を挟み、その後捻って摘粒するため2動作が必要であった。また、ハサミの場合、房の中に差し込んだ後、指でハサミを作動させ、硬い穂軸を切り取らなければならず指の動作を頻繁にする必要があった。
本考案の摘粒器具は、房の中に摘粒器具を差し込んだ後、穂軸から摘粒を掻き落とすよう手首の動作だけでよく、指を頻繁に動かす必要がなく、作業疲労を減少することに寄与出来る。
以上説明したように、本考案の摘粒器具によれば、多数の果粒が密集して房状に付いた葡萄中から、未成熟な小果粒や、余分な果粒を、容易かつ的確に摘粒できる。そして、葡萄の果粒の大きさを均一に整えたり、葡萄の形状を整えたりする、摘粒作業の容易化、迅速化、疲労の軽減が図れる。
また、葡萄の摘粒作業を行う際に、葡萄中の残すべき果粒を傷付けてしまったり、葡萄中の残すべき果粒を誤って摘粒してしまったりするのを、防ぐことができる。
また、葡萄の摘粒作業を行う際に、葡萄中の残すべき果粒を傷付けてしまったり、葡萄中の残すべき果粒を誤って摘粒してしまったりするのを、防ぐことができる。
本考案は、ぶどうに限らず、桃、なし、りんご、梅、さくらんぼ、の果実のほかトマト、ナス、スイカなど野菜栽培にも応用できるものである。
(1) 部材
(2) 先端部
(R3)鎌首状の屈曲形成部
(4) 端部
(5)V字状の溝
(6)先端部の幅部
(7)V溝との交点
(8)作業者が保持する部分
(9)下方
(10)幅広部
(11)金具
(2) 先端部
(R3)鎌首状の屈曲形成部
(4) 端部
(5)V字状の溝
(6)先端部の幅部
(7)V溝との交点
(8)作業者が保持する部分
(9)下方
(10)幅広部
(11)金具
Claims (3)
- 板状に形成してなるへら部材の先端側を、鎌首状に湾曲形成し、この鎌首状湾曲部分の内面側を凹面の椀状に形成して野菜、果樹等の結実保持部にすると共に、へら部材の先端に結実の穂軸を挿入位置可能にする開口溝を設けたことを特徴とする野菜、果樹等における結実の摘粒器具。
- 開口溝の奥部を結実保持部の湾曲頂上面付近まで切り欠いたことを特徴とする請求項1記載の野菜、果樹等における結実の摘粒器具。
- へら部材の先端を先細状にしてかつ円弧状に形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の野菜、果樹等における結実の摘粒器具。
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JP2005004205U JP3113467U (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | 野菜、果樹等における果菜粒の摘粒器具 |
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