JP3113030U - ヒールアップインソールおよびヒールアップインソールと靴の組合せ - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者の気分、服装、或いは状況に応じて、高さを調節することができ、靴内部へ自在に着脱できるヒールアップインソールの提供。
【解決手段】インソール本体1の踵対応箇所の底面に感圧型両面粘着テープ4を固着し、ヒールアップパーツ2の上面であって、前記インソール本体1の裏面に固着された感圧型両面粘着テープ4の対応箇所に感圧型両面粘着テープ7を固着し、ヒールアップパーツ2の底面にも感圧型両面粘着テープ8を固着し、靴の本底3の踵9の上面であって、前記感圧型両面粘着テープ8の対応箇所に、感圧型両面粘着テープ10を固着し、使用時には、それぞれの感圧型両面粘着テープ4、7、8および10の剥離紙を剥がし、インソール本体1と、ヒールアップパーツ2と、靴の本底3を強固に接合する。
【選択図】図1
【解決手段】インソール本体1の踵対応箇所の底面に感圧型両面粘着テープ4を固着し、ヒールアップパーツ2の上面であって、前記インソール本体1の裏面に固着された感圧型両面粘着テープ4の対応箇所に感圧型両面粘着テープ7を固着し、ヒールアップパーツ2の底面にも感圧型両面粘着テープ8を固着し、靴の本底3の踵9の上面であって、前記感圧型両面粘着テープ8の対応箇所に、感圧型両面粘着テープ10を固着し、使用時には、それぞれの感圧型両面粘着テープ4、7、8および10の剥離紙を剥がし、インソール本体1と、ヒールアップパーツ2と、靴の本底3を強固に接合する。
【選択図】図1
Description
本考案はヒールアップインソールおよびヒールアップインソールと靴の組合せに関し、より詳細には、履用者の所望によりヒールの高さを任意に変えることができるヒールアップインソールおよびヒールアップインソールと靴の組合せに関する。
従来から、靴の踵部にいろいろ工夫をこらして身長を高く見せる、いわゆる「シークレットブーツ」或いは「マジックブーツ」が提案されている。従来のマジックブーツには、主として二種類ある。即ち、一つは、本底に、分厚い踵を一体に接合したタイプで、いわゆるハイヒールタイプである。このタイプは、一見して厚底靴であることが分かるため、女性にはともかく、男性には抵抗があった。
そこで、提案されたのが、踵は通常の厚さにして、踵に対応する内部に底上げ部品を挿入したタイプである。このタイプにも、主として、二種類ある。即ち、一つは、底上げ部材を踵対応部に固定したタイプである。別のタイプは、自在に着脱ができる中敷、いわゆる、インソールで調節するタイプである。
従って、本考案で使用する用語「ヒールアップインソール」は、「踵部の高さを任意に調節でき、自在に着脱できるインソール」と定義する。
特開第2003−164303号公報は、概略、インソールを、少なくとも上部インソールと、下部インソールの2枚に分割し、上部インソールの裏面に複数個の小孔を穿設し、下部インソールにおいて、上部インソールの裏面の小孔に対応する箇所に、小孔の個数と同じ個数の突起を設け、その突起を小孔に挿入して、上下のインソールを固定する「身長を高く見せる中敷」を開示している。
特開第2003−164303号公報に記載された「身長を高く見せる中敷」の第一の欠点は、靴のサイズおよび踵の高さに対応させて、多数の金型を用意しなければならないので、製造コストがかかることである。第二の欠点は、複数枚に分割した、それぞれのインソ−ルの上面に突起を設け、底面に小孔を設けると突起と、小孔の上底面との間が薄くなり、インソール自体の強度が弱化されることである。第三の欠点は、それぞれ分割したインソールの上面に設けた小突起が折れると、インソール同士の契合が弱くなることである。
実用新案登録第3068785号公報および実用新案登録第3081325号公報は、概略、中敷の踵部分の下部に高さを有するヒールを、中敷と一体成形するか、それぞれ別体に製造して接着剤で張り合わせた「背を高くする靴の中敷」を開示している。
実用新案登録第3068785号公報および実用新案登録第3081325号公報に記載された従来技術の欠点は、中敷と、高さを有するヒールを、中敷と一体成形するか、それぞれ別体に製造して接着剤で張り合わせてあるので、踵の高さ自体は、靴毎に一定である。従って、服装をスカ−トからパンツに代えたり、あるいは長ズボンから短パンツに代え、踵の高さも複数に応じて変えたいと考えても、それは不可能なことである。
特開第2003−164303号公報 実用新案登録第3068785号公報 実用新案登録第3081325号公報
考案が解決しようとする主たる課題は、使用者のそのときの気分や、服装、或いは状況に応じて、高さを調節することができ、靴内部へ自在に着脱できるヒールアップインソールを提供することである。
考案が解決しようとする別の課題は、使用者のそのときの気分や、服装、或いは状況に応じて、高さを調節することができ、靴内部へ自在に着脱できるヒールアップインソールを低コストで製造することができる方法を提供することである。
本考案者は、本考案を開発するに当たって、ヒールアップインソールを、インソール本体と、インソール本体に着脱可能に接合できるヒールアップパーツの少なくとも2個の部品に分割すること、およびインソール本体と、ヒールアップパーツの接合方法を、前記特開第2003−164303号公報に記載されているように、小孔と突起との契合によるものではなく、感圧型両面粘着テープによることを検討した。
インソール本体と、ヒールアップパーツの接合方法を、小孔と突起との契合ではなく、感圧型両面粘着テープによると、接合が不十分で、不安定ではないかとの疑問が生じるであろうが、この疑問は以下のようにして解決した。即ち、インソール本体の裏面とヒールアップパーツの上面を感圧型両面粘着テープで接合し、さらに、ヒールアップパーツの底面と本底の上面を感圧型両面粘着テープで接合する。その結果、インソール本体、ヒールアップパーツおよび本底の三者が同時に強固に接合され一体化される。ヒールアップインソールは、靴の内部というごく狭い空間で使用するものであるので、歩行時に靴内部で移動することは全くない。
インソール本体は、従来から使用されている形状のものでよい。ヒールアップパーツは、左右両側に後端部に向けて徐々に高くなるような形状の立ち上げ部を、底面と一体に成形したものが好ましい。ヒールアップパーツをこのような形状にすることにより、ヒールアップパーツに、ヒールアップパーツの底面と、立ち上げ部とで、前方(爪先方向)が開口した凹陥部が形成されたような状態に成る。従って、インソール本体の下方両側面が、その凹陥部にピッタリと填合されるという効果が得られる。この効果が、感圧型両面粘着テープ同士の接合と相俟って、両者が一層強固に固定され、左右へのぶれ、ずれ等の移動が防止される。
従って、上記課題は、インソール本体とヒールアップパーツから構成されたヒールアップインソールであって、インソール本体の底面に感圧型両面粘着テープが固定されていること、およびヒールアップパーツの上面であって、前記インソール本体の底面に固定された感圧型両面粘着テープの対応箇所に、感圧型両面粘着テープが固定されていて、ヒールアップパーツの底面に感圧型両面粘着テープが固定されていることを特徴とするインソール本体とヒールアップパーツから構成されたヒールアップインソールによって解決される。
さらに、上記課題は、インソール本体とヒールアップパーツから構成されたヒールアップインソールと靴との組合せであって、底面に感圧型両面粘着テープが固定されたインソール本体と、ヒールアップパーツの上面であって、前記インソール本体の底面に固定された感圧型両面粘着テープの対応箇所に感圧型両面粘着テープが固定され、ヒールアップパーツの底面に感圧型両面粘着テープが固定されたヒールアップパーツと、靴の本底の踵部の上面であって、前記ヒールアップパーツの底面に固定された両面テープの対応箇所に感圧型両面粘着テープが固定されている靴とから成る組合せにより解決される。
請求項1に記載した考案によると、インソール本体とヒールアップパーツから構成されたヒールアップインソールであって、インソール本体の底面に感圧型両面粘着テープを固定し、さらにヒールアップパーツの上面であって、前記インソール本体の底面に固定された感圧型両面粘着テープの対応箇所に、感圧型両面粘着テープを固定し、ヒールアップパーツの底面に感圧型両面粘着テープを固定してそれぞれ別体の製品として製造したので、両者を組み合わせた1個の商品としても、また独立した別々の商品としても流通させることができ、購入者は、両者の感圧型両面粘着テープを接合するだけで、ヒールアップインソールとして使用することができる。さらに、高さが違うヒールアップパーツをいくつか品揃えすることで、使用者のそのときの気分や、服装、或いは状況に応じて、高さを調節することができ、靴内部へ自在に着脱できるヒールアップインソールを低コストで製造することができる。
請求項2に記載した考案によると、底面に感圧型両面粘着テープが固定されたインソール本体と、ヒールアップパーツの上面であって、前記インソール本体の底面に固定された感圧型両面粘着テープの対応箇所に感圧型両面粘着テープが固定され、ヒールアップパーツの底面に感圧型両面粘着テープが固定されたヒールアップパーツと、靴の本底の踵部の上面であって、前記ヒールアップパーツの底面に固定された両面テープの対応箇所に感圧型両面粘着テープが固定されている靴とを組合せたことにより、ヒールアップインソールと靴を組み合わせた1個の商品として流通させることができ、購入者は、三者の感圧型両面粘着テープを接合するだけで、ヒールアップインソールを靴に強固に接合して使用することができる。さらに、高さが違うヒールアップパーツをいくつか品揃えすることで、使用者のそのときの気分や、服装、或いは状況に応じて、高さを調節することができ、靴内部へ自在に着脱できるヒールアップインソールを低コストで製造することができる。
以下、考案を実施するための最良の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、インソール本体1と、ヒールアップパーツ2と、靴の本底3を積層状態がわかるように分解して示した断面図である。
図1は、インソール本体1と、ヒールアップパーツ2と、靴の本底3を積層状態がわかるように分解して示した断面図である。
インソール本体1は、従来から使用されている材料で通常の形状に成形されていて、その底面(本底方向)には感圧型両面粘着テープ4が固着されている。
ヒールアップパーツ2は、人体の踵部にほぼ対応する大きさで、インソール本体1の1/3〜1/2程度の長さである。ヒールアップパーツ2の底面5の左右両側には、後端部に向けて徐々に高くなるような形状の立ち上げ部6が底面5と一体に設けてある。ヒールアップパーツ2をこのような形状にすることにより、ヒールアップパーツ2に、ヒールアップパーツの底面5と、立ち上げ部6とで、前方(爪先方向)が開口した凹陥部が形成されたような状態に成る。従って、インソール本体1の下方両側面11が、その凹陥部にピッタリと填合されるという効果が得られる。この効果が、感圧型両面粘着テープ同士の接合と相俟って、両者が一層強固に固定され、左右へのぶれ、ずれ等の移動が防止される。
ヒールアップパーツ2の上面であって、前記インソール本体1の裏面に固着された感圧型両面粘着テープ4の対応箇所に感圧型両面粘着テープ7が固着されていて、ヒールアップパーツ2の底面にも感圧型両面粘着テープ8が固着されている。
靴の本底3の踵9の上面であって、前記感圧型両面粘着テープ8の対応箇所には、感圧型両面粘着テープ10が固着されている。
本考案を利用するときは、先ず、インソール本体1の裏面に固着されている感圧型両面粘着テープ4の剥離紙を剥がし、ヒールアップパーツ2の上面に固着されている感圧型両面粘着テープ7の剥離紙を剥がして、両方を接合する。さらに、ヒールアップパーツ2の底面に固着されている感圧型両面粘着テープ8の剥離紙を剥がし、靴の本底3の踵9の上面に固着されている感圧型両面粘着テープ10の剥離紙を剥がし、両方を接合する。
このようにして、インソール本体1と、ヒールアップパーツ2と、靴の本底3が、強固に接合され、一体化され、歩行時あるいは運動時にも、それぞれが移動することがない。
以上説明したように、本考案により、インソール本体1とヒールアップパーツ2から構成されたヒールアップインソールであって、インソール本体1の底面に感圧型両面粘着テープ4を固定し、さらにヒールアップパーツ2の上面であって、前記インソール本体1の底面に固定された感圧型両面粘着テープ4の対応箇所に、感圧型両面粘着テープ7を固定し、ヒールアップパーツ2の底面に感圧型両面粘着テープ8を固定してそれぞれ別体の製品として製造したので、両者を組み合わせた1個の商品としても、また独立した別々の商品としても流通させることができ、購入者は、両者の感圧型両面粘着テープ4、7の剥離紙を接合するだけで、ヒールアップインソールとして使用することができる。さらに、高さが違うヒールアップパーツをいくつか品揃えすることで、使用者のそのときの気分や、服装、或いは状況に応じて、高さを調節することができ、靴内部へ自在に着脱できるヒールアップインソールを低コストで製造することができる。
また、底面に感圧型両面粘着テープ4が固定されたインソール本体1と、ヒールアップパーツ2の上面であって、前記インソール本体1の底面に固定された感圧型両面粘着テープ4の対応箇所に感圧型両面粘着テープ7が固定され、ヒールアップパーツ2の底面に感圧型両面粘着テープ8が固定されたヒールアップパーツ2と、靴の本底3の踵部9の上面であって、前記ヒールアップパーツ2の底面に固定された感圧型両面粘着テープ8の対応箇所に感圧型両面粘着テープ10が固定されている靴とを組合せたことにより、ヒールアップインソールと靴を組み合わせた1個の商品として流通させることができ、購入者は、三者の感圧型両面粘着テープ4、7、8、10の剥離紙を剥がして接合するだけで、インソール1、ヒールアップインソール2、および靴3を相互に強固に接合して使用することができる。さらに、高さが違うヒールアップパーツをいくつか品揃えすることで、使用者のそのときの気分や、服装、或いは状況に応じて、高さを調節することができ、靴内部へ自在に着脱できるヒールアップインソールを低コストで製造することができる。
1 インソール本体
2 ヒールアップパーツ
3 靴の本底
4 感圧型両面粘着テープ
5 ヒールアップパーツ2の底面
6 ヒールアップパーツ2の立ち上げ部
7 感圧型両面粘着テープ
8 感圧型両面粘着テープ
9 本底の踵部
10 感圧型両面粘着テープ
11 インソール本体の立ち上げ部
2 ヒールアップパーツ
3 靴の本底
4 感圧型両面粘着テープ
5 ヒールアップパーツ2の底面
6 ヒールアップパーツ2の立ち上げ部
7 感圧型両面粘着テープ
8 感圧型両面粘着テープ
9 本底の踵部
10 感圧型両面粘着テープ
11 インソール本体の立ち上げ部
Claims (2)
- インソール本体1とヒールアップパーツ2から構成されたヒールアップインソールであって、
(1)インソール本体1の底面に感圧型両面粘着テープ4が固定されていること、および(2)ヒールアップパーツ2の上面であって、前記感圧型両面粘着テープ4の対応箇所に、感圧型両面粘着テープ7が固定されていて、底面に感圧型両面粘着テープ8が固定されていること、を特徴とするインソール本体1とヒールアップパーツ2から構成されたヒールアップインソール。 - インソール本体1とヒールアップパーツ2から構成されたヒールアップインソールと、靴の本底3との組合せであって、
(1)底面に感圧型両面粘着テープ4が固定されたインソール本体1と、
(2)ヒールアップパーツ2の上面であって、前記感圧型両面粘着テープ4の対応箇所に感圧型両面粘着テープ7が固定され、ヒールアップパーツ2の底面に感圧型両面粘着テープ8が固定されたヒールアップパーツ2と、
(3)靴の本底3の踵部9の上面であって、感圧型両面粘着テープ8の対応箇所に感圧型両面粘着テープ10が固定されている靴、とから成る組合せ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004129U JP3113030U (ja) | 2005-05-09 | 2005-05-09 | ヒールアップインソールおよびヒールアップインソールと靴の組合せ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005004129U JP3113030U (ja) | 2005-05-09 | 2005-05-09 | ヒールアップインソールおよびヒールアップインソールと靴の組合せ |
Publications (1)
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JP3113030U true JP3113030U (ja) | 2005-09-02 |
Family
ID=43275422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005004129U Expired - Lifetime JP3113030U (ja) | 2005-05-09 | 2005-05-09 | ヒールアップインソールおよびヒールアップインソールと靴の組合せ |
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JP (1) | JP3113030U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05248040A (ja) * | 1992-03-06 | 1993-09-24 | Tostem Corp | 簡易屋根 |
-
2005
- 2005-05-09 JP JP2005004129U patent/JP3113030U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH05248040A (ja) * | 1992-03-06 | 1993-09-24 | Tostem Corp | 簡易屋根 |
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