JP3112331U - 多様な造形変化が可能な発泡材 - Google Patents

Abstract

【課題】 造形物全体を堅固にし、分解がスピーディーで便利であり、収納の際に空間を節約でき、多様な造形変化が可能な発泡材を提供する。
【解決手段】 多様な造形変化が可能な発泡材は、２枚で１組の発泡材板１、２を組み合わせ横型発泡材板３を２枚、発泡材板１、２の上下に組み合わせることで形成される。発泡材板１、２の外周は指定の形状であり、上下にはそれぞれ形状の異なる連続性切り込み１１、２１及び切り込み１２、２２が設けられ、４つの角にはそれぞれ突起部分１３、２３があり、横型の発泡材板３には貫通穴３１がある。数枚の発泡材板１、２を上下異なった方向に順番に横型発泡材板３にはめ込み組み立てることで、放射状になり、全ての発泡材板１、２の中心に近い部分が重なって芯がある状態になり、組み合わせ後の造形は重量を受ける力が均等に分布し、内部が堅固となり、分解がスピーディー且つ便利であり、収納の際の空間が小さい。
【選択図】 図２

Description

本考案は多様な造形変化が可能な発泡材に関する。本考案の発泡材は、外周の上下に異なった形状のくぼみを持つ連続性切り込み及び切り込みが設けられている。そして、四つの角にはそれぞれ突起部分がある。数個の発泡材は横型の発泡材にはまり込んで組み合わさり、造形を形造る。このような発泡材の均等な分布による組み合わせは、受ける力を分散し、造形物全体の組立を堅固にする。また、分解もスピーディーで便利であり、収納の際も空間の節約が可能であるという特長を持つ。

現在市場に出回っているＤＩＹの組み合わせ式の造形物は、プラスチック材、木質材からできているものがほとんどである。大量に木材を使用することは、樹木の伐採が必要であり、樹木の成長にかかる時間を考えると、けっして理想的であるとは言えない。また、樹木は環境を調整するためになくてはならない存在であり、樹木を無駄に伐採することは環境保護の面からも避けるべきである。無論、これらの組み合わせ造形物が使用する木材の量は、木材使用量全体から見れば小さいものではあるが、業界では環境保護の立場から極力木材の使用を避けるか、その他の材質で代替する傾向にある。さらに、木材質の材料による組み合わせ造形物は子供には使いにくく、どこかが欠けたり、折れたりして破損することもあり得る。このような材質は、ややもすると、ひっかいたり、ぶつけたりして、けがをすることも考えられる。

そして、プラスチック材料の場合は、木材のような資源の消耗を考える必要はなく、壊れにくいという特長はある。しかしながら、現在のところ、デザインの変化に乏しく、組立の際の堅固さに欠け、時間が経つとはめ込みが甘くなって緩み、最後には組み立てられなくなるという欠点がある。同様に、硬質のプラスチック材もぶつけたりして、子供にとってけっして安全だとは言えない。

本考案の目的は、多様な造形変化が可能であって、造形物全体の組立を堅固にし、また分解がスピーディーで便利であり、収納の際に空間の節約が可能である発泡材を提供することにある。

本考案の多様な造形変化が可能な発泡材は、その外周左右が指定の形状になっている。上下には形状の異なる連続性切り込み及び切り込みが設けられている。４つの角にはそれぞれ突起部分がある。数枚の発泡材板を上下異なった方向に順番に横型発泡材板にはめ込み、組み立てて放射状にする。その中心位置は何重にも重なって芯のある状態になり、しっかりとするため、重みに耐える力が均等に分布する。同時に、その内部は堅固な組み合わせとなり、分解がスピーディー且つ便利であり、収納の際の空間が小さくてすむという特長がある。

本考案の多様な造形変化が可能な発泡材は、その外周左右が指定の形状になっている。上下には形状の異なる連続性切り込み及び切り込みが設けられている。４つの角にそれぞれ突起部分がある。数枚の発泡材板を上下異なった方向に順番に横型発泡材板にはめ込み、組み立てて放射状にする。その中心位置は何重にも重なるためしっかりとし、放射状の発泡材板が均等に分布して配列することにより形成された造形物は、その内部が堅固な組み合わせとなり、重みに耐える丈夫さを持つという特長がある。
また、本考案の多様な造形変化が可能な発泡材は、どの発泡材板の連続性切り込み及び切り込みも、表裏共組み合わせが可能である。したがって、分解がスピーディーで便利であり、収納空間が小さくてすむという特長がある。

図１、図２を参照いただきたい。本考案の一実施例による多様な造形変化が可能な発泡材は、２枚で１組の発泡材板１、２を組み合わせ、同じ形状の横型発泡材板３を発泡材板１、２上下の位置に組み合わせることにより形成される。その発泡材板１、２の外周左右が指定の形状（例えば、フルーツの形をした筒状の椅子）になっている。そして、上下には形状の異なる連続性切り込み１１、２１及び切り込み１２、２２が設けられている。４つの角にはそれぞれはめ込むための突起部分１３、２３がある。また、横型の発泡材板３には８個の貫通穴３１がある。

組み立てる際は、まず１枚の発泡材板３を横に置き、発泡材板１を縦にして突起部分１３を発泡材板３の貫通穴３１にはめ込み、連続性切り込み１１が上に向くようにする（図３を参照いただきたい）。さらに、発泡材板２を同様に縦にして２つの突起部分２３を発泡材板３の貫通穴３１にはめ込む。同時に、その下方の連続性切り込み２１が発泡材板１上方の連続性切り込み１１の中にはまり込む（図４を参照いただきたい）。続いて、もう一枚の発泡材板２をやはり縦にしてその２つの突起部分２３を発泡材板３の貫通穴３１中にはめ込む。同時に、その下方の切り込み２２が発泡材２上方の切り込み２２の中にはまり込む（図５を参照いただきたい）。そして、もう一枚の発泡材板１もやはり縦にして２つの突起部分１３を発泡材板３の貫通穴３１の中にはめ込み、その下方の連続性切り込み１１が発泡材板２上方の連続性切り込み２１の中にはまり込むようにする（図６を参照いただきたい）。最後に、もう一枚の発泡材板３をその貫通穴３１がちょうど上の各突起部分２３にはまるように組み合わせる（図７を参照いただきたい）。

このように、８枚の縦の発泡材板１、２は放射状に均等に発泡材板３の上に分布し、さらに、どの発泡材板１、２も、中心に近い部分が何重にも重なって芯があるような状態になる（図８を参照いただきたい）。そして、組み合わせた後の造形は、フルーツのデザインの椅子になる。これは、内部が堅固であり、放射状に均一に分布していることで、重量に耐えうることが可能である。

さらに、発泡材板１、２、３は、はめ込み式で組み合わせており、連続性切り込み１１、２１及び切り込み２１、２２が貫通穴３１にはまり込んで結合するようになっている。したがって、分解が簡単であり、スピーディーに行なうことができるため非常に便利である。同時に、収納の際の空間も小さくてすむ。
さらに、２枚の発泡材板１（２）は、同一の型によって製造されている。ただ、上下の向きを変えて表裏を利用して組み合わせるようになっているため、業者にとって型を作成する際のコストが削減できるというメリットもある。

本考案の実施例による多様な造形変化が可能な発泡材の発泡材板を示す立体分解図である。 本考案の実施例による多様な造形変化が可能な発泡材の分散状態を示す模式図である。 本考案の実施例による多様な造形変化が可能な発泡材を組み立てる際の順序を示す模式図（一）である。 本考案の実施例による多様な造形変化が可能な発泡材を組み立てる際の順序を示す模式図（二）である。 本考案の実施例による多様な造形変化が可能な発泡材を組み立てる際の順序を示す模式図（三）である。 本考案の実施例による多様な造形変化が可能な発泡材を組み立てる際の順序を示す摸式図（四）である。 本考案の実施例による多様な造形変化が可能な発泡材の組立後を示す立体図である。 本考案の実施例による多様な造形変化が可能な発泡材の組立後を示す断面図である。

符号の説明

１、２、３ 発泡材、１１、２１ 連続性切り込み、１２、２２ 切り込み、１３、２３ 突起部分、３１ 貫通穴

Claims (1)

1. ２枚で１組になった発泡材板２組を組み合わせ、同じ形状の横型発泡材板を２枚、発泡材板の上下の位置にさらに組み合わせることにより形成され、
   前記発泡材板の外周左右は指定の形状であり、上下にはそれぞれ形状の異なる連続性切り込み及び切り込みが設けられ、４つの角にはそれぞれはめ込むための突起部分があり、横型の発泡材板には８個の貫通穴があり、
   数枚の発泡材板を上下異なった方向に順番に横型発泡材板にはめ込み組み立てることで、放射状になり、かつ全ての発泡材板の中心に近い部分が何重にも重なって芯があるような状態になり、組み合わせた後の造形は重量を受ける力が均等に分布すると同時に、その内部が堅固な組み合わせとなり、分解がスピーディー且つ便利であり、収納の際の空間が小さいことを特徴とする多様な造形変化が可能な発泡材。
   

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