JP3112146U - 歯科補綴物成形型 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フラスコを用いた全部床義歯、部分床義歯等の歯科用補綴物の作製において、埋没に使用する石膏等の埋没材の使用量を軽減できる歯科用補綴物成形型を提供する。
【解決手段】 フラスコ上部とフラスコ下部からなるフラスコと、該フラスコの埋没材充填空間部内に歯科用補綴物の蝋型を埋没する際に配置される埋没材軽減用のブロックとを具備する歯科用補綴物成形型であって、前記埋没材軽減用のブロックは、少なくとも蝋型の側方に配置されるものであることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 フラスコ上部とフラスコ下部からなるフラスコと、該フラスコの埋没材充填空間部内に歯科用補綴物の蝋型を埋没する際に配置される埋没材軽減用のブロックとを具備する歯科用補綴物成形型であって、前記埋没材軽減用のブロックは、少なくとも蝋型の側方に配置されるものであることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この考案は、歯科補綴物成形型に関するものである。さらに詳しくは、この考案は、例えば、全部床義歯や部分床義歯といった有床義歯、暫間架工義歯等の歯科用補綴物の蝋型をシリコーンゴム、寒天印象材、石膏等の埋没材で埋没し、ワックスを流蝋して形成された空洞状の陰型部に流し込み用レジンを流し込んで填入し、レジンを重合させて有床義歯等の歯科用補綴物を製造するるのに使用する歯科補綴物成形型に関するものである。
従来、有床義歯の作製は、作業模型上にワックス操作によってワックスからなる義歯床部分に人工歯が配列された蝋型(「蝋義歯」ともいう。)をフラスコ内に設置し、石膏で埋没し、ワックスを流蝋して形成された空洞状の陰型部に餅状レジンまたはペースト状レジン等を填入し、餅状レジンまたはペースト状レジン等を重合させて人工歯を義歯床に固着させ、重合後、フラスコと分離した石膏を破壊して、有床義歯を石膏から取り出すことで行われている(例えば、非特許文献1参照)。
西浦 恂著「有床義歯技工学 1 総義歯編」医歯薬出版(株)、昭和51年5月20日、p.84−97
西浦 恂著「有床義歯技工学 1 総義歯編」医歯薬出版(株)、昭和51年5月20日、p.84−97
有床義歯の石膏埋没に使用されるフラスコは、口の大きな人、すなわち、大型の症例の全部床義歯を作製することができることを前提にその大きさが設定されている。そのため、口の小さな人、すなわち、小型の症例の全部床義歯を作製する場合、フラスコ内に蝋義歯を設置すると、大型の症例に比べ石膏で埋没する空間部が大きなものとなる。従って、小型の症例の全部床義歯を作製する場合は、大型の症例に比べ埋没するために石膏を多く使用することになり、石膏の無駄が生じ、作製コストが嵩む一因になる。また、全部床義歯が作製された後、フラスコから分離された石膏を、例えば、分割用鉗子や分割用鋏等で破壊して、石膏内部から全部床義歯を取り出すための作業時間が、大型の症例の全部床義歯に比べ長くなる。そして、破壊された石膏は、産業廃棄物として処理されることになるが、大型の症例の全部床義歯に比べ、その量が多いことから、使用済みの石膏を廃棄するのにも経費が余分にかかることにもなる。
部分床義歯の場合は、フラスコ内の石膏充填空間部の一部を使用するに過ぎず、全部床義歯の場合以上に、蝋義歯の埋没時に石膏を多量に使用することから作製コストが嵩み、また、部分床義歯の作製後、石膏から部分床義歯を取り出すための石膏破壊に手間と労力を要することになる。そして、当然のことながら、使用済みの石膏を廃棄するのにも経費が余分にかかることにもなる。
部分床義歯の作製においては、フラスコ内に複数の蝋義歯を設置すれば、部分床義歯ひとつあたりの埋没する石膏の使用量を少なくすることができるが、フラスコ内に上手く設置できる適当数の部分床義歯の蝋型が常時揃うとは限らない。そのため、結局は、部分床義歯の作製においては、前記したように蝋義歯の埋没時に石膏を多量に使用することになり、部分床義歯の作製後の石膏破壊に手間と労力を要することにならざるを得ない。
この考案は、上記のような実情に鑑み鋭意研究の結果創案されたものであり、フラスコを用いた歯科用補綴物の作製において、埋没に使用する石膏等の埋没材の使用量を軽減できる歯科用補綴物成形型を提供することを目的としている。
部分床義歯の作製においては、フラスコ内に複数の蝋義歯を設置すれば、部分床義歯ひとつあたりの埋没する石膏の使用量を少なくすることができるが、フラスコ内に上手く設置できる適当数の部分床義歯の蝋型が常時揃うとは限らない。そのため、結局は、部分床義歯の作製においては、前記したように蝋義歯の埋没時に石膏を多量に使用することになり、部分床義歯の作製後の石膏破壊に手間と労力を要することにならざるを得ない。
この考案は、上記のような実情に鑑み鋭意研究の結果創案されたものであり、フラスコを用いた歯科用補綴物の作製において、埋没に使用する石膏等の埋没材の使用量を軽減できる歯科用補綴物成形型を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この考案の歯科用補綴物成形型は、(1)フラスコ上部とフラスコ下部からなるフラスコと、該フラスコの埋没材充填空間部内に歯科用補綴物の蝋型を埋没する際に配置される埋没材軽減用のブロックとを具備する歯科用補綴物成形型であって、前記埋没材軽減用のブロックは、少なくとも蝋型の側方に配置されるものであることを特徴とする。
(2)前記(1)において、前記埋没材軽減用のブロックは、埋没材充填空間部を満たすブロックが厚さ方向に切断された複数の分割ブロックからなり、前記複数の分割ブロックのうち少なくとも一つの分割ブロックが歯科用補綴物の蝋型のサイズ・形状に応じて選択されるようになっているものであってもよい。
(2)前記(1)において、前記埋没材軽減用のブロックは、埋没材充填空間部を満たすブロックが厚さ方向に切断された複数の分割ブロックからなり、前記複数の分割ブロックのうち少なくとも一つの分割ブロックが歯科用補綴物の蝋型のサイズ・形状に応じて選択されるようになっているものであってもよい。
(3)前記(1)において、前記埋没材軽減用のブロックは、前記フラスコ上部内の上部埋没材充填空間部を満たすブロックが厚さ方向に切断された複数の上部分割ブロックと、前記フラスコ下部内の下部埋没材充填空間部を満たすブロックが厚さ方向に切断された複数の下部分割ブロックからなり、前記複数の上部分割ブロックのうち少なくとも一つの上部分割ブロックと、前記複数の下部分割ブロックのうち少なくとも一つの下部分割ブロックとが歯科用補綴物の蝋型のサイズ・形状に応じて選択されるようになっているものであってもよい。
(4)前記(3)において、前記上部分割ブロックの平面形状と前記下部分割ブロックの平面形状とが同一形状であることが好ましい。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記ブロックは、ゴム製であることが好ましい。
(4)前記(3)において、前記上部分割ブロックの平面形状と前記下部分割ブロックの平面形状とが同一形状であることが好ましい。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記ブロックは、ゴム製であることが好ましい。
この考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、フラスコ内に設置する歯科用補綴物の蝋型の形状・サイズが、大型の症例の全部床義歯の蝋型と比べ小型の場合は、フラスコ内に前記歯科用補綴物の蝋型を設置するとともにその蝋型の少なくとも側方に埋没材軽減用のブロックを配置(より具体的には、後述することから明らかなように、フラスコの平面視において、少なくとも蝋型と重ならないように配置)することで、埋没材軽減用のブロックの容積に相当する分の埋没材の使用量を軽減することができることになる。そのため、埋没材軽減用のブロックを使用しないで小型の歯科用補綴物を作製する場合と比べ、埋没材の無駄が無く、埋没材の原料代が安くすみ、得られた歯科用補綴物を埋没材から取り出す際の埋没材の破壊操作に要する作業時間が短くてすみ、さらに、破壊された埋没材量が少ないことから、廃棄する処分費用も安くすむことになる。
すなわち、フラスコ内に設置する歯科用補綴物の蝋型の形状・サイズが、大型の症例の全部床義歯の蝋型と比べ小型の場合は、フラスコ内に前記歯科用補綴物の蝋型を設置するとともにその蝋型の少なくとも側方に埋没材軽減用のブロックを配置(より具体的には、後述することから明らかなように、フラスコの平面視において、少なくとも蝋型と重ならないように配置)することで、埋没材軽減用のブロックの容積に相当する分の埋没材の使用量を軽減することができることになる。そのため、埋没材軽減用のブロックを使用しないで小型の歯科用補綴物を作製する場合と比べ、埋没材の無駄が無く、埋没材の原料代が安くすみ、得られた歯科用補綴物を埋没材から取り出す際の埋没材の破壊操作に要する作業時間が短くてすみ、さらに、破壊された埋没材量が少ないことから、廃棄する処分費用も安くすむことになる。
歯科用補綴物の蝋型としては、全部床義歯、部分床義歯といった有床義歯の蝋型、暫間架工義歯の蝋型等が例示でき、埋没材軽減用のブロックとしては、各種の形状・サイズのものを用意しておき、対象とする歯科用補綴物の蝋型に応じて、必要なものを選択して使用するようにすれば、歯科用補綴物の作製における自由度が高くなる。用意しておくブロックの形状・サイズが豊富であれば、埋没材の軽減量をきめ細かく調整できる。
埋没材軽減用のブロックとしては、フラスコによって形成される埋没材充填空間部を満たす厚さ方向に切断された複数の分割ブロックを取り揃えておき、歯科用補綴物の蝋型のサイズ・形状に応じて適宜選択して使用するようにすれば、歯科用補綴物の作製において使い勝手がよい。そして、歯科用補綴物を作製しないときは、フラスコ内に分割ブロックを収納するようにすれば、整理、管理が容易となる。
埋没材軽減用のブロックとしては、フラスコによって形成される埋没材充填空間部を満たす厚さ方向に切断された複数の分割ブロックを取り揃えておき、歯科用補綴物の蝋型のサイズ・形状に応じて適宜選択して使用するようにすれば、歯科用補綴物の作製において使い勝手がよい。そして、歯科用補綴物を作製しないときは、フラスコ内に分割ブロックを収納するようにすれば、整理、管理が容易となる。
その際、とりわけ、フラスコ上部内の上部埋没材充填空間部を満たすブロックが厚さ方向に切断された複数の上部分割ブロックと、前記フラスコ下部内の下部埋没材充填空間部を満たすブロックが厚さ方向に切断された複数の下部分割ブロックからなり、前記複数の上部分割ブロックのうち少なくとも一つの上部分割ブロックと、前記複数の下部分割ブロックのうち少なくとも一つの下部分割ブロックとが歯科用補綴物の蝋型のサイズ・形状に応じて選択されるようになっているものであると、分割ブロックの選択、組み合わせの範囲が広く、使用勝手がさらに良好となる。
以下、考案を実施するための最良の形態を示し、さらに詳しくこの考案について説明する。もちろんこの考案は以下の実施の形態によって限定されるものではない。
図1は、この考案の歯科用補綴物成形型の一実施の形態を示す分解斜視図であり、図1から明らかなようにこの歯科用補綴物成形型1は、フラスコ上部2、フラスコ下部3、上部分割ブロック4a、4b、4c、4d、4e、下部分割ブロック5a、5b、5c、5d、5eとからなる。図2は、フラスコ上部2とフラスコ下部3とが嵌合した状態の中央縦断面図である。
図1は、この考案の歯科用補綴物成形型の一実施の形態を示す分解斜視図であり、図1から明らかなようにこの歯科用補綴物成形型1は、フラスコ上部2、フラスコ下部3、上部分割ブロック4a、4b、4c、4d、4e、下部分割ブロック5a、5b、5c、5d、5eとからなる。図2は、フラスコ上部2とフラスコ下部3とが嵌合した状態の中央縦断面図である。
フラスコ上部2は筒状体であり、フラスコ下部3は、その高さがフラスコ上部2の高さより低い有底の短筒状体である。フラスコ上部2の内側の平面形状とフラスコ下部3の内側の平面形状は同一であり、フラスコ上部2の下縁に形成された段部2aと、フラスコ下部3の上縁に形成された段部3aとによって、フラスコ上部2とフラスコ下部3とが嵌合できるようになっており、フラスコ上部2とフラスコ下部3は嵌合してフラスコ6として使用される。フラスコ上部2の内側は上部埋没材充填空間部8を、フラスコ下部3の内側は下部埋没材充填空間部9を形成しており、フラスコ上部2とフラスコ下部3とが嵌合した状態において形成されるフラスコ6の内側が埋没材充填空間部10を形成している。フラスコ上部2、フラスコ下部3には、ゴム、プラスチック、繊維強化プラスチック、金属等が採用できる。
上部分割ブロック4a、4b、4c、4d、4eと下部分割ブロック5a、5b、5c、5d、5eは、フラスコ上部2とフラスコ下部3の嵌合によって形成される埋没材充填空間部10内に歯科用補綴物の蝋型を埋没する際に配置され、埋没材軽減用の機能を果たすものであって、歯科用補綴物の蝋型のサイズ・形状に応じて選択されるようになっているものであり、少なくとも蝋型の側方に配置して使用されるものである。
図1に示す上部分割ブロック4a、4b、4c、4d、4eと下部分割ブロック5a、5b、5c、5d、5eは、いずれも、例えば、シリコンゴムのようなゴム製であることが、硬化した埋没材との分離が良好であることから好ましいが、これに限られるものではない。
上部分割ブロック4a、4b、4c、4d、4eと下部分割ブロック5a、5b、5c、5d、5eとは、上下で一対一に対応した同一の平面形状をしたものである。
上部分割ブロック4a、4b、4c、4d、4eと下部分割ブロック5a、5b、5c、5d、5eとは、上下で一対一に対応した同一の平面形状をしたものである。
上部分割ブロック4a、4b、4c、4d、4eは、図3の(a)に示されるブロック4を中央で厚さ方向に左右2つとなるように切断するとともに、分割された左側ブロックを厚さ方向に3つに切断し、右側ブロックを厚さ方向に2つに切断したもので、各上部分割ブロック4a、4b、4c、4d、4eは、同一の厚さとなっており、その厚さは、ほぼフラスコ上部2内側の上部埋没材充填空間部8の高さ(フラスコ上部2高さから下縁の段部の高さを除いた厚さ)に相当し、5つの上部分割ブロック4a、4b、4c、4d、4eは、フラスコ上部2の上部埋没材充填空間部8に挿入すると、上部埋没材充填空間部8をほぼ満たすことができる。
同様に下部分割ブロック5a、5b、5c、5d、5eは、図3の(b)に示されるブロック5を中央で厚さ方向に左右2つとなるように切断するとともに、分割された左側ブロックを厚さ方向に3つに切断し、右側ブロックを厚さ方向に2つに切断したもので、各下部分割ブロック5a、5b、5c、5d、5eは、同一の厚さとなっており、その厚さは、ほぼフラスコ下部3内側の下部埋没材充填空間部9の高さ(フラスコ下部3高さから下縁の段部の高さを除いた厚さ)に相当し、5つの下部分割ブロック5a、5b、5c、5d、5eは、フラスコ下部3の下部埋没材充填空間部9に挿入すると、下部埋没材充填空間部9をほぼ満たすことができる。
次に、図1に示す歯科用補綴物成形型1の使用方法を説明する。
この考案の歯科用補綴物成形型1に使用される埋没材としては、石膏、シリコーンゴム印象材、寒天印象材等が例示できる。
流し込みレジンとしては、通常、ポリマー粉末、モノマー、常温重合剤を混合したスラリー状の常温重合用レジンが使用される。
この考案の歯科用補綴物成形型1に使用される埋没材としては、石膏、シリコーンゴム印象材、寒天印象材等が例示できる。
流し込みレジンとしては、通常、ポリマー粉末、モノマー、常温重合剤を混合したスラリー状の常温重合用レジンが使用される。
小型の症例の全部床義歯を作製するには、概略、以下のようにして行えばよいが、これに限られるものではない。以下においては、小型の症例の上顎全部床義歯について説明するが、下顎全部床義歯も同様である。また、埋没材として石膏を、流し込みレジンとしては常温重合レジンを使用するものとして説明するが、石膏以外の埋没材を使用する場合も同様である。
先ず、上部分割ブロック4a、4d、下部分割ブロック5a、5dを選択し、フラスコ下部3内の後方に下部分割ブロック5a、5dを図4に示すように配置し、フラスコ下部3内に一次埋没用の石膏の流し込みをした後、作業模型12とともに上顎蝋義歯13(すなわち、蝋型)をフラスコ下部3に設置する。
次いで、硬化した石膏の表面に石膏分離剤を塗布し、図5に示すようにワックス製のスプルー14、14を取り付ける。一方のスプルー14は、流し込みレジンの注入通路を形成するためのものであり、他方のスプルー14は、ベント用の通路を形成するためのものである。次いで、蝋型13の人工歯15が隠れる程度に筆、スパチュラ等を用いて石膏で2次埋没する。
次いで、硬化した石膏の表面に石膏分離剤を塗布し、図5に示すようにワックス製のスプルー14、14を取り付ける。一方のスプルー14は、流し込みレジンの注入通路を形成するためのものであり、他方のスプルー14は、ベント用の通路を形成するためのものである。次いで、蝋型13の人工歯15が隠れる程度に筆、スパチュラ等を用いて石膏で2次埋没する。
そして、フラスコ下部3にフラスコ上部2を嵌合させるとともに、フラスコ上部2内に上部分割ブロック4a、4dをフラスコ下部内の下部分割ブロック5a、5dと平面視において重なるように配置する(蝋型の側方に分割ブロックが配置されることになる。)。フラスコ6内での上部分割ブロック4a、4d、下部分割ブロック5a、5dのこのような配置により、蝋型13とは干渉しないことになる。
次いで、フラスコ6内に石膏で3次埋没する。図6は、3次埋没までが完了した状態を示す。図6においては、スプルー14の一方を破線で示している。
上部分割ブロック4a、4d、下部分割ブロック5a、5dを用いることで、これらの体積分埋没する石膏の使用量を軽減できることになる。
次いで、フラスコ6内に石膏で3次埋没する。図6は、3次埋没までが完了した状態を示す。図6においては、スプルー14の一方を破線で示している。
上部分割ブロック4a、4d、下部分割ブロック5a、5dを用いることで、これらの体積分埋没する石膏の使用量を軽減できることになる。
石膏の硬化後、フラスコ6を熱湯に浸漬し、上顎蝋義歯13のワックスの軟化を待って、フラスコ上部2、フラスコ下部3を上下に分離し、ワックスを流蝋する。
流蝋することで、図7に示すように、石膏型16内に空洞状の陰型部17が形成されることになる。図7においては、石膏型16は、上部石膏型16aと下部石膏型16bに分離面で分かれており、一方のスプルーによって形成された通路19を破線で示す。スプルーによって形成された通路19、19は、陰型部17と連通している。
流蝋することで、図7に示すように、石膏型16内に空洞状の陰型部17が形成されることになる。図7においては、石膏型16は、上部石膏型16aと下部石膏型16bに分離面で分かれており、一方のスプルーによって形成された通路19を破線で示す。スプルーによって形成された通路19、19は、陰型部17と連通している。
そして、フラスコ6から、石膏型16、上部分割ブロック4a、4d、下部分割ブロック5a、5dを取り出し、石膏型16をゴムバンド20等で締めて、上部石膏型16aと下部石膏型16bが分離しないようにする。次いで、石膏型16の通路19、19が上方を向くようにして(図8参照)、流し込みレジンを一方の通路19から注入し、通法に従い重合させ、小型の症例の全部床義歯を得る。フラスコ上部2、フラスコ下部3、上部分割ブロック4a、4d、下部分割ブロック5a、5dは、洗浄し、次回の操作に備えるようにすればよい。
そして、石膏型16を分割用鉗子や分割用鋏等で破壊し、全部床義歯を取り出す。石膏型16から取り出され、研磨等を行って完成した全部床義歯22を図9に示す。
従って、分割用鉗子や分割用鋏等で破壊して、石膏型内から全部床義歯を取り出す作業時間が、上部分割ブロック4a、4d、下部分割ブロック5a、5dの体積分石膏の使用量が少ないことから短縮でき、また、廃棄される石膏の量も少なく、廃棄する処分費用も安くすむことになる。
従って、分割用鉗子や分割用鋏等で破壊して、石膏型内から全部床義歯を取り出す作業時間が、上部分割ブロック4a、4d、下部分割ブロック5a、5dの体積分石膏の使用量が少ないことから短縮でき、また、廃棄される石膏の量も少なく、廃棄する処分費用も安くすむことになる。
大型の症例の全部床義歯を作製するには、上部分割ブロック、下部分割ブロックを使用しないで、フラスコ上部2とフラスコ下部3によって、前記した小型の症例の全部床義歯の作製に準じて行えばよいことから、図10にフラスコ下部3内に大型の症例の全部床義歯の上顎蝋義歯23が設置された状態の平面図のみを示し、詳細な説明を省略する。
部分床義歯のうち、例えば、遊離端義歯、中間欠損義歯等は、作業模型上に部分床義歯の蝋義歯を形成し、石膏埋没に必要な部分を作業模型の台座部分とともに切り出し、部分床義歯を作製することが行われる。
このような場合、部分床義歯の蝋義歯のサイズ、形状等を参考にして、埋没する石膏の使用量を軽減するのに適した上部分割ブロック、下部分割ブロックを選択して、前記した小型の症例の全部床義歯の作製に準じて部分床義歯を作製すればよいことから、以下、部分床義歯の作製過程の一部を図で示し、詳細な説明は省略する。
このような場合、部分床義歯の蝋義歯のサイズ、形状等を参考にして、埋没する石膏の使用量を軽減するのに適した上部分割ブロック、下部分割ブロックを選択して、前記した小型の症例の全部床義歯の作製に準じて部分床義歯を作製すればよいことから、以下、部分床義歯の作製過程の一部を図で示し、詳細な説明は省略する。
図11は、フラスコ下部3に下部分割ブロック5d、5eが配置され、フラスコ下部3内に一次埋没用の石膏が流し込まれ、大型の症例における下顎遊離端の部分床義歯の蝋義歯26が切り出された作業模型の台座27とともに設置された後、硬化した石膏の表面に石膏分離剤を塗布し、スプルー28、28を取り付けた状態を示している。
図12は、蝋義歯26が3次石膏埋没された状態を示しており、スプルー28の一方を破線で示している。なお、フラスコ上部2には、上部分割ブロック4d、4eが配置されている
図12は、蝋義歯26が3次石膏埋没された状態を示しており、スプルー28の一方を破線で示している。なお、フラスコ上部2には、上部分割ブロック4d、4eが配置されている
図13は、流蝋後、フラスコ上部2とフラスコ下部3を分離して、フラスコ6から、石膏型30、上部分割ブロック4d、4e、下部分割ブロック5d、5eを取り出し、石膏型30をゴムバンド20等で締めて、上部石膏型30aと下部石膏型30bが分離しないようにし、石膏型30の通路31、31が上方を向くようにして、流し込みレジンを一方の通路31から注入することができるようにした状態を示す。その後、通法に従い重合させることで、部分床義歯を得ることができる。
暫間架工義歯の作製においても部分床義歯と同様である。
以下、義歯床を有さない暫間架工義歯の作製過程の一部を図で示し、詳細な説明は省略する。
図14は、フラスコ下部3に下部分割ブロック5a、5d、5eが配置され、フラスコ下部3内に一次埋没用の石膏が流し込まれ、暫間架工義歯の蝋義歯35が切り出された作業模型の台座36とともにフラスコ下部3に設置された後、硬化した石膏の表面に石膏分離剤を塗布し、スプルー37、37を取り付けた状態を示している。
以下、義歯床を有さない暫間架工義歯の作製過程の一部を図で示し、詳細な説明は省略する。
図14は、フラスコ下部3に下部分割ブロック5a、5d、5eが配置され、フラスコ下部3内に一次埋没用の石膏が流し込まれ、暫間架工義歯の蝋義歯35が切り出された作業模型の台座36とともにフラスコ下部3に設置された後、硬化した石膏の表面に石膏分離剤を塗布し、スプルー37、37を取り付けた状態を示している。
図15は、蝋義歯35が3次石膏埋没された状態を示しており、スプルー37の一方を破線で示している。この場合は、埋没された蝋義歯35の上部に下部分割ブロック5b、5cが配置されていてもよく、これによって、さらに、埋没する石膏の量を減少できる。図15では、下部分割ブロック5bのみを示している。
なお、流蝋後、フラスコ6から、石膏型38、上部分割ブロック4a、4d、4e、下部分割ブロック5b、5c、下部分割ブロック5a、5d、5eを取り出し、図示していないが、石膏型38をゴムバンド等で締めて上部石膏型38aと下部石膏型38bが分離しないようにし、石膏型38の通路が上方を向くようにして、流し込みレジンを一方の通路から注入し、その後、通法に従い重合させることで、部分床義歯を得ることができる。
なお、流蝋後、フラスコ6から、石膏型38、上部分割ブロック4a、4d、4e、下部分割ブロック5b、5c、下部分割ブロック5a、5d、5eを取り出し、図示していないが、石膏型38をゴムバンド等で締めて上部石膏型38aと下部石膏型38bが分離しないようにし、石膏型38の通路が上方を向くようにして、流し込みレジンを一方の通路から注入し、その後、通法に従い重合させることで、部分床義歯を得ることができる。
図16に、この考案の歯科用補綴物成形型の他の実施の形態を示す。この歯科用補綴物成形型41は、フラスコ上部42にレジンの注入通路用の孔43とベント通路用の孔44を穿設したものである。その他は、図1に示す歯科用補綴物成形型と同一であることから、同一番号を付し構造の説明は省略する。
この歯科用補綴物成形型41においては、全部床義歯を作製する際、一方のスプルーによって蝋義歯とフラスコ上部42のレジンの注入通路用の孔43とを接続し、他方のスプルーによって蝋義歯とフラスコ上部42のレジンのベント通路用の孔44とを接続するようにすればよい。
ワックスの流蝋後、石膏型、上部分割ブロック、下部分割ブロックを残したまま、フラスコ上部とフラスコ下部とを嵌合し、その状態で、レジンの流し込み、重合を行う。レジンの重合後、フラスコ上部42のレジンの注入通路用の孔43、ベント通路用の孔44内に重合したレジンが残っている場合は、ドリル等によって取り除いてから、フラスコから石膏型、上部分割ブロック、下部分割ブロックを取り出すようにすればよい。
その他は、図1に示した歯科用補綴物成形型に関し説明した操作と大差ないことから説明を省略する。
ワックスの流蝋後、石膏型、上部分割ブロック、下部分割ブロックを残したまま、フラスコ上部とフラスコ下部とを嵌合し、その状態で、レジンの流し込み、重合を行う。レジンの重合後、フラスコ上部42のレジンの注入通路用の孔43、ベント通路用の孔44内に重合したレジンが残っている場合は、ドリル等によって取り除いてから、フラスコから石膏型、上部分割ブロック、下部分割ブロックを取り出すようにすればよい。
その他は、図1に示した歯科用補綴物成形型に関し説明した操作と大差ないことから説明を省略する。
前記した構造の歯科用補綴物成形型の使用方法として、スプルーを取り付けるものとして説明したが、スプルーを用いないで石膏埋没し、流蝋後、石膏型にレジンの注入通路とベント用通路とをドリル等で形成するようにしてもよい。このような場合、石膏による埋没は、前記したような1次から3次の3回ではなく、2回で行うようにしてもよい。
図1に示す歯科用補綴物成形型1では、上下の分割ブロックをそれぞれ5つとしたが、これに限られず、これより分割数が少ないものでも、更に、細かく分割したものであってもよい。
図17は、この考案の歯科用補綴物成形型のさらに他の実施の形態を示し、下部分割ブロックを、後側ブロック52とフラスコ下部3の下部埋没材充填空間部9の左右1/2サイズブロック53とし、図示していないが、上部分割ブロックも後側ブロックとフラスコ上部の上部埋没材充填空間部の左右1/2サイズブロックとしたものである。1/2サイズブロック53は反転することで左右どちらの側にでも使用できる。
この場合は、不使用時に後側ブロック、または、1/2サイズブロックのいずれかをフラスコ内に収納できる。
この場合は、不使用時に後側ブロック、または、1/2サイズブロックのいずれかをフラスコ内に収納できる。
図18は、この考案の歯科用補綴物成形型のさらに他の実施の形態を示し、図1に示す歯科用補綴物成形型において、上下の分割ブロックを一体としたものに相当し、5つの分割ブロック54a、54b、54c、54d、54eからなるものである。図18においては、フラスコ上部、フラスコ下部は省略している。
歯科用補綴物成形型においては、フラスコ上部を閉鎖する天板を備えていてもよい。天板には、通常、石膏逃がし孔が設けられる。天板は、フラスコ上部と一体としてもよい。
フラスコ上部、フラスコ下部は、段部によって嵌合する構造ではなく、例えば、フラスコ下部をステンレス等の金属とし、フラスコ下部の上縁にピンを設け、該ピンに嵌合する嵌合孔をフラスコ上部の下縁に形成したものとしてもよい。
フラスコ上部、フラスコ下部は、段部によって嵌合する構造ではなく、例えば、フラスコ下部をステンレス等の金属とし、フラスコ下部の上縁にピンを設け、該ピンに嵌合する嵌合孔をフラスコ上部の下縁に形成したものとしてもよい。
1 歯科用補綴物成形型
2 フラスコ上部
3 ラスコ下部
4a、4b、4c、4d、4e 上部分割ブロック
5a、5b、5c、5d、5e 下部分割ブロック
6 フラスコ
8 上部埋没材充填空間部
9 下部埋没材充填空間部
10 埋没材充填空間部
12 作業模型
13 上顎蝋義歯
16 石膏型
2 フラスコ上部
3 ラスコ下部
4a、4b、4c、4d、4e 上部分割ブロック
5a、5b、5c、5d、5e 下部分割ブロック
6 フラスコ
8 上部埋没材充填空間部
9 下部埋没材充填空間部
10 埋没材充填空間部
12 作業模型
13 上顎蝋義歯
16 石膏型
Claims (5)
- フラスコ上部とフラスコ下部からなるフラスコと、該フラスコの埋没材充填空間部内に歯科用補綴物の蝋型を埋没する際に配置される埋没材軽減用のブロックとを具備する歯科用補綴物成形型であって、前記埋没材軽減用のブロックは、少なくとも蝋型の側方に配置されるものであることを特徴とする歯科用補綴物成形型。
- 前記埋没材軽減用のブロックは、埋没材充填空間部を満たすブロックが厚さ方向に切断された複数の分割ブロックからなり、
前記複数の分割ブロックのうち少なくとも一つの分割ブロックが歯科用補綴物の蝋型のサイズ・形状に応じて選択されるようになっているものであることを特徴とする請求項1記載の歯科用補綴物成形型。 - 前記埋没材軽減用のブロックは、
前記フラスコ上部内の上部埋没材充填空間部を満たすブロックが厚さ方向に切断された複数の上部分割ブロックと、
前記フラスコ下部内の下部埋没材充填空間部を満たすブロックが厚さ方向に切断された複数の下部分割ブロックからなり、
前記複数の上部分割ブロックのうち少なくとも一つの上部分割ブロックと、前記複数の下部分割ブロックのうち少なくとも一つの下部分割ブロックとが歯科用補綴物の蝋型のサイズ・形状に応じて選択されるようになっているものであることを特徴とする請求項1記載の歯科用補綴物成形型。 - 前記上部分割ブロックの平面形状と前記下部分割ブロックの平面形状とが同一形状であることを特徴とする請求項3記載の歯科用補綴物成形型。
- 前記ブロックは、ゴム製であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の歯科用補綴物成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001643U JP3112146U (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 歯科補綴物成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005001643U JP3112146U (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 歯科補綴物成形型 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009020156A1 (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-12 | D.C.L. Tanimoto Co., Ltd. | 歯科用フラスコ、樹脂製義歯床の製造方法、及び義歯床成型装置 |
JP2016513480A (ja) * | 2013-03-07 | 2016-05-16 | アマン ギルバック アーゲー | 義歯床の製造方法 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005001643U patent/JP3112146U/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2009020156A1 (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-12 | D.C.L. Tanimoto Co., Ltd. | 歯科用フラスコ、樹脂製義歯床の製造方法、及び義歯床成型装置 |
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