JP3112009B2 - 送信装置と受信装置とこれらを用いた伝送システム - Google Patents

送信装置と受信装置とこれらを用いた伝送システム

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JP3112009B2 JP15791899A JP15791899A JP3112009B2 JP 3112009 B2 JP3112009 B2 JP 3112009B2 JP 15791899 A JP15791899 A JP 15791899A JP 15791899 A JP15791899 A JP 15791899A JP 3112009 B2 JP3112009 B2 JP 3112009B2
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル映像・音
声などの信号を伝送するためにそのデジタル信号を取り
扱う送信装置、受信装置及びこれらからなる伝送システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル映像・音声などの信号を
伝送するための送信装置、受信装置などについては特開
平2−270430号公報に記載されているようなもの
がある。図31は従来のディジタル信号送信装置および
受信装置を用いた伝送システムを示す概略構成図を示す
ものであり、同図において、103は合成回路で、ディ
ジタルオーディオ信号入力端子101に供給される16
ビット長のデータと、コントロール信号入力端子102
に供給される複数のコントロール信号を各ビットデータ
を所定の順序に並び替える。104は符号化回路で、こ
の符号化回路104では計17ビットのデータに対して
8ビットの誤り検出および訂正符号を生成し、一定の領
域に付加して25ビットのシリアルデータを生成する。
105は変調・同期付加回路で、上記25ビットのシリ
アルデータが入力されるとともに、この変調・同期付加
回路105において、まずパリティチェックビットPが
生成付加されたのち、バイフェーズマーク変調が施さ
れ、さらに同期信号としてのプリアンブルSYNCが付
加されてフォーマット化されたデータとして出力され
る。以上の端子101、102および各回路103、1
04、105によりディジタル信号送信装置Aが構成さ
れている。
【0003】106は伝送路で、同軸ケーブルもしくは
光ファイバケーブルを利用する。107は同期検出・復
調回路で、上記伝送路106を介して伝送されるデータ
が入力される。ここでは、同期プリアンブル信号SYN
Cが検出されるとともにクロックが抽出され、このクロ
ックを利用して復調がなされる。その復調データはパリ
ティチェックビットPを用いて誤り検出がなされる。1
08は復号化回路で、この復号化回路108では誤り訂
正符号チェックを利用して伝送路106上で生じた誤り
を訂正し、また誤りを検出できたが訂正できない誤りに
ついては必要に応じて補間などの処理をおこなうための
フラグを出力する。
【0004】109は分離回路で、ここで、ディジタル
オーディオサンプルとコントロール信号が分離されて、
それぞれの出力端子110、111から出力される。以
上の各回路107、108、109および端子110、
111によりディジタル信号受信装置Bが構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の伝送システムでは1つの集合情報単位に多数の情報
信号を含めることができず、情報信号の伝送を効率よく
行うことができない。そこで、本発明の送信装置又は送
信方法と受信装置又は受信方法とさらにこれからなる伝
送システム又は伝送方法は1つの集合情報単位に多数の
情報信号を含めることができ、情報信号の伝送を効率よ
く行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の送信装置は入力された情報信号の情報量を
圧縮し一定の情報単位毎に出力する圧縮手段と、前記圧
縮手段の出力信号を複数単位集めるとともにこれに一つ
の同期信号を付加する同期信号付加手段とを備え、前記
同期信号付加手段の出力信号を送信する構成とした。
【0007】一方本発明の受信装置は一つの同期信号と
複数単位の圧縮された情報信号とを1つの集合情報単位
として受信するとともに受信された信号のうち同期信号
を除去する同期信号除去手段と、前記同期信号除去手段
の出力信号のうち圧縮された映像信号を一単位毎に伸張
する伸張手段とを備えた構成とした。このような送信装
置と受信装置とにより伝送システムを構築した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態であ
る伝送システム及びこれを構成する送信装置と受信装置
とを示した図である。
【0009】図1において、1は入力されたデジタルの
映像入力信号を一定の情報単位である1ブロック(本実
施の形態では1ブロック=77バイトである)毎に直交
変換の一種である離散コサイン変換(空間座標値を周波
数に変換)して出力する離散コサイン変換手段(DCT
(Discrete Cosine Transform)手段)であり、該手段
の変換前にランダムに分布していた映像信号の画素値
(例えば、輝度の値)を、変換後に低周波項に大きな項
が集中する性質を利用して、後に高周波項を取り除く操
作により情報圧縮動作を行えるようにするものである。
2は入力された離散コサイン変換手段1の出力信号を1
ブロック毎に量子化(語長の打ち切り)をする量子化手
段であり、離散コサイン変換手段1の出力信号の各係数
をある除数(量子化ステップ)で割り算し、余りを丸め
る動作を行うものである。3は入力された量子化手段2
の出力信号を可変長符号に変換する可変長符号化手段で
あり、量子化手段2の出力信号を予め出現確率などに基
づいて決定されており、1単位の長さが一定でない可変
長符号に変換する。この離散コサイン変換手段1、量子
化手段2、可変長符号化手段3により入力されたデジタ
ル映像信号の情報量を圧縮し、一定の情報単位であるブ
ロック毎に出力する圧縮手段4を構成している。 5は
入力された可変長符号化手段の出力信号を複数ブロック
分集め、これに同期信号を付加する同期信号付加手段で
あり、複数ブロックの映像信号に一つの同期信号を付加
したものを一つの集合情報単位として伝送路である同軸
ケーブル6に出力(送信)する。
【0010】7は入力(受信)された一つの集合情報単
位の信号のうち同期信号を除去する同期信号除去手段で
ある。8は入力された同期信号除去手段7の出力信号
(可変長符号)を可変長符号化される前のデジタル信号
に復号する可変長復号化手段であり、同期信号除去手段
7の出力信号(可変長符号)を予め出現確率などに基づ
いて決定された規則に従って可変長符号化される前のデ
ジタル映像信号に復号する。
【0011】9は入力された可変長復号化手段8の出力
信号を1ブロック毎に逆量子化(語長を元に戻すこと)
をする逆量子化手段であり、可変長復号化手段8の出力
信号を1ブロック毎に各係数に量子化ステップを掛け
る。10は入力された逆量子化手段9の出力信号を離散
コサイン逆変換(周波数を空間座標値に変換)して出力
する離散コサイン逆変換手段(IDCT(Inverse Disc
rete Cosine Transform)手段)である。この可変長復
号化手段8、逆量子化手段9、離散コサイン逆変換手段
10により伸張手段11を構成している。
【0012】すなわち、本発明の送信装置若しくは送信
方法においては、1つの同期信号と一定の情報単位であ
る1ブロックの情報信号である映像信号を複数個集め、
これを1つの集合情報単位として出力(送信)してい
る。なお、本実施の形態の送信装置若しくは送信方法で
は情報信号としてデジタル映像信号を用い、このデジタ
ル映像信号の情報量の圧縮を行っている。
【0013】一方、本発明の受信装置若しくは受信方法
においては、1つの同期信号と一定の情報単位である1
ブロックの情報信号である映像信号を複数個集め、これ
を1つの集合情報単位として入力(受信)している。な
お、本実施の形態の受信装置若しくは受信方法では、情
報信号としてデジタル映像信号を用い、このデジタル映
像信号の伸張を行っている。
【0014】このような送信装置若しくは送信方法と受
信装置若しくは受信方法とにより伝送路を介して伝送シ
ステム若しくは伝送方法を構成している。以上のような
伝送システム若しくは伝送方法及びこれを構成する送信
装置若しくは送信方法と受信装置若しくは受信方法とに
より送受信されるデータ形式を図2を用いて説明する。
【0015】図2は1つの集合情報単位におけるデータ
形式を表した図である。図2(a)において、情報信号
a(映像信号a)、情報信号b(映像信号b)、情報信
号c(映像信号c)、情報信号d(映像信号d)は映像
入力信号の情報量を圧縮しブロック化したものであり、
1ブロックの情報信号を表している。この1ブロックの
情報信号を複数個集め、これに1つの同期信号を付加し
て一つ集合情報単位の信号を形成している。なお、図2
(a)においては同期信号と情報信号とが1つの集合情
報単位のすべてを占めていないが、図2(b)に示すよ
うに同期信号と情報信号が1つの集合情報単位のすべて
を占めるようにしてもよい。さらに図2(c)に示すよ
うに1つの集合情報単位に同期信号と情報信号とこれら
以外に映像信号自体ではないが必要となる情報を補助デ
ータ信号として含め、この集合情報単位毎に送受信して
もかまわない。
【0016】このような構成にすることにより、1つの
集合情報単位に多数の情報信号を含めることができ信号
の伝送を効率よく行うことができる。なお、本実施の形
態では、離散コサイン変換手段1、量子化手段2、可変
長符号化手段3により圧縮手段4を構成したが、情報信
号を圧縮できるものであれば他のものでもよい。
【0017】また、本実施の形態では、伝送路として同
軸ケーブルを用いたが、光ファイバ、平行フィーダ、他
の導線などの他の有線によるものでも、通信などの無線
によるものでもかまわない。また、本実施の形態では、
情報信号として映像信号を用いているが他の情報信号で
も同様の効果が得られる。
【0018】(実施の形態2)図3は本発明の第2の実
施の形態である伝送システム若しくは伝送方法及びこれ
を構成する送信装置若しくは送信方法と受信装置若しく
は受信方法とを示した図である。なお、上記実施の形態
において既に説明したものは同じ符号を用い、その説明
を省略する。
【0019】図3において、12は入力された可変長符
号化手段3の出力信号の一定の情報単位である1ブロッ
ク毎の映像信号に誤り訂正符号(error correction cod
e)を付加するECC(error correction code)エンコ
ーダであり、この誤り訂正符号に基づいて受信装置は符
号誤りを検出又は訂正する。なお、本実施の形態では誤
り訂正符号としてリードソロモン符号を用いている。1
3は入力されたECCエンコーダ12の出力信号を複数
ブロック分集め、これに同期信号を付加する同期信号付
加手段であり、複数ブロックの映像信号に一つの同期信
号を付加したものを一つの集合情報単位として伝送路で
ある同軸ケーブル6に出力(送信)する。
【0020】14は入力された同期信号除去手段7の出
力信号の一定の情報単位である1ブロック毎の誤り訂正
符号に基づいて符号化された映像信号の誤りを検出・訂
正するECC(error correction code)デコーダであ
る。15は入力されたECCデコーダ14の出力信号
(可変長符号)を可変長符号化される前のデジタル信号
に復号する可変長復号化手段であり、ECCデコーダ1
4の出力信号(可変長符号)を予め出現確率などに基づ
いて決定された規則に従って可変長符号化される前のデ
ジタル映像信号に復号する。
【0021】すなわち、本発明の送信装置若しくは送信
方法においては、入力された情報信号である映像信号の
情報量を圧縮し一定の情報単位毎に出力する圧縮手段4
と、圧縮手段4の出力信号をn単位(nは1以上の自然
数であり、本実施の形態ではn=1としている)集めて
誤り訂正符号を付加するECCエンコーダ12と、EC
Cエンコーダ12の出力信号を複数単位集めるとともに
これに一つの同期信号を付加する同期信号付加手段13
とを備え、同期信号付加手段13の出力信号を送信する
構成としている。さらに要約すれば、所定の単位の情報
信号(本実施の形態では、1ブロックの映像信号)をn
単位(nは1以上の自然数であり、本実施の形態ではn
=1としている)毎に誤り訂正信号を付加して小集合情
報単位とし、さらに1つの同期信号とこの小集合情報単
位の情報信号を複数個集めたものを1つの集合情報単位
として送信する構成とした。
【0022】一方、本発明の受信装置若しくは受信方法
においては、一つの同期信号と複数単位の圧縮された情
報信号である映像信号とを1つの集合情報単位として受
信するとともに受信された信号のうち同期信号を除去す
る同期信号除去手段7と、同期信号除去手段7の出力信
号のうち誤り訂正符号が付加された小集合情報単位毎に
当該誤り訂正符号に基づいて映像信号の誤り訂正を行う
ECCデコーダ14と、ECCデコーダ14の出力信号
のうち圧縮された映像信号を一単位毎に伸張する伸張手
段11とを備えた構成とした。さらに要約すれば、1つ
の同期信号と一定の情報単位の情報信号を複数個集めた
ものを1つの集合情報単位として受信するとともに、所
定の単位の情報信号(本実施の形態では、1ブロックの
映像信号)を誤り訂正信号が付加された単位毎(本実施
の形態では、1ブロック毎)に誤り訂正符号に基づいて
信号の誤り訂正を行う構成とした。
【0023】このような送信装置若しくは送信方法と受
信装置若しくは受信方法とにより伝送路を介して伝送シ
ステム若しくは伝送方法を構成している。以上のような
伝送システム若しくは伝送方法及びこれを構成する送信
装置若しくは送信方法と受信装置若しくは受信方法とに
より送受信されるデータ形式を図4を用いて説明する。
【0024】図4は1つの集合情報単位におけるデータ
形式を表した図である。図4(a)において、情報信号
a(映像信号a)、情報信号b(映像信号b)、情報信
号c(映像信号c)、情報信号d(映像信号d)は映像
入力信号の情報量を圧縮しブロック化したものであり、
1ブロックの情報信号を表している。この1ブロックの
情報信号の各々に誤り訂正信号(誤り訂正符号)を付加
したものを複数個集め、これに1つの同期信号を付加し
て一つの集合情報単位の信号を形成している。なお、図
4(a)においては同期信号と誤り訂正信号を加えた信
号情報信号が1つの集合情報単位のすべてを占めていな
いが、図4(b)に示すように同期信号と誤り訂正信号
を加えた情報信号が1つの集合情報単位のすべてを占め
るようにしてもよい。さらに図4(c)に示すように1
つの集合情報単位に同期信号、情報信号、誤り訂正信号
とこれら以外に映像信号自体ではないが必要となる情報
を補助データ信号として含めて送受信してもかまわな
い。
【0025】このような構成にすることにより、誤りの
発生する頻度を低下させ、情報信号を圧縮せずに信号を
出力(送信)する場合(以下、非圧縮系という)、若干
の誤りは視覚上気がつきにくいが、情報信号を圧縮して
信号を出力(送信)する場合(以下、圧縮系という)、
無視できなくなる誤りが発生する頻度を下げることがで
きる。
【0026】例えば、1エリアの1箇所に誤りが生じた
場合、非圧縮系では図5(a)に示すように誤り箇所が
1つの点であり、この誤りは視覚上気がつきにくいが、
圧縮系では図5(b)〜図5(d)に示すように誤り箇
所が1エリアの全体に及び、誤りが無視できなくなる。
なお、図5(a)は非圧縮系において1カ所で誤りが起
きた場合を表した概念図であり、図5(b)は圧縮系に
おいて1カ所で誤りが起きた場合であって、画素の正方
形の領域を1つのエリアとして扱った場合を示す概念図
であり図5(c)は圧縮系において1カ所で誤りが起き
た場合であって、画素の1ラインの領域を1つのエリア
として扱った場合を示す概念図であり、図5(d)は圧
縮系において1カ所で誤りが起きた場合であって、画面
全体の領域を1つのエリアとして扱った場合を示す概念
図である。いずれも、黒点は誤りが起きた箇所を表し、
網掛け部分は誤りが起きた部分(黒点部分)によって映
像に影響を受けた領域を表している。
【0027】特に、有線で信号を伝送するシステム(以
下、有線系という)を代表する同軸ケーブルや光ケーブ
ルにおいて、伝送路で誤りの発生する頻度は一般に1×
10-12といわれており、従来、非圧縮系においては視
覚上誤りが発生しない(誤りフリー)と見なされてきた
が、本発明においては圧縮された信号に誤りが生じた際
の上記のように1つの誤りが他の領域に影響することを
鑑み、さらに誤り発生の頻度を下げ、このような影響を
実質上無視できる程度にまでできる。
【0028】なお、本実施の形態では1ブロック毎の映
像信号に誤り訂正符号を付加したが図4(d)、(e)
のように情報信号2ブロック(2単位、すなわち、n=
2)ごとに誤り訂正信号を付加するなど複数単位毎の映
像信号に誤り訂正符号を付加しても同様の効果が得られ
る。 (実施の形態3)図6は本発明の第3の実施の形態であ
る伝送システム若しくは伝送方法及びこれを構成する送
信装置若しくは送信方法と受信装置若しくは受信方法と
を示した図である。なお、上記実施の形態において既に
説明したものは同じ符号を用い、その説明を省略する。
【0029】図6において、1a、1b、1cは離散コ
サイン変換手段であり、2a、2b、2cは量子化手段
であり、3a、3b、3cは可変長符号化手段であり、
これらにより圧縮手段4a〜4cが構成される。16は
入力された可変長符号化手段3a、3b、3cの出力信
号を一旦蓄積し、逐次可変長符号化手段3a、3b、3
cの出力信号を選択し、直列にして出力する合成手段で
ある。17は合成手段16の出力信号のうち一定の情報
単位である1ブロック毎の映像信号に誤り訂正符号(er
ror correction code)を付加するECC(error corre
ction code)エンコーダであり、この誤り訂正符号に基
づいて受信装置は符号誤りを検出又は訂正する。なお、
本実施の形態では誤り訂正符号としてリードソロモン符
号を用いている。
【0030】19a、19b、19cは可変長復号化手
段であり、9a、9b、9cは逆量子化手段であり、1
0a、10b、10cは離散コサイン逆変換手段であ
り、これらにより伸張手段11a〜11cが構成され
る。18は入力されたECCデコーダ14の出力信号を
合成手段16が選択した規則に従って各伸張手段に分配
する分配手段である。19a〜19cは入力された分配
手段18の出力信号(可変長符号)を可変長符号化され
る前のデジタル信号に復号する可変長復号化手段であ
り、分配手段19a〜19cの出力信号(可変長符号)
を予め出現確率などに基づいて決定された規則に従って
可変長符号化される前のデジタル映像信号に復号する。
【0031】すなわち、本発明の送信装置若しくは送信
方法においては、入力された映像信号の情報量を圧縮し
一定の情報単位であるブロック毎に出力する圧縮手段4
a〜4cを複数有し、複数の圧縮手段4a〜4cの各々
の出力信号をブロック毎に選択しかつ直列にして出力す
る合成手段と、前記合成手段の出力信号をn単位(nは
1以上の自然数)集めて誤り訂正信号を付加するECC
エンコーダと、前記ECCエンコーダの出力信号を複数
単位集めるとともにこれに一つの同期信号を付加する同
期信号付加手段とを備え、前記同期信号付加手段の出力
信号を送信する構成とした送信装置若しくは送信方法で
あり、情報信号である映像信号が複数種類存在するよう
にしたものである。
【0032】一方、本発明の受信装置若しくは受信方法
においては、一つの同期信号と複数単位の圧縮された映
像信号とを1つの集合情報単位として受信するとともに
受信された信号のうち同期信号を除去する同期信号除去
手段7と、同期信号除去手段7の出力信号のうち誤り訂
正信号を付加された単位毎に誤り訂正信号に基づいて信
号の誤り訂正を行うECCデコーダ14と、ECCデコ
ーダ14の出力信号を合成された規則に従って分配する
分配手段18と、分配手段18の出力信号のうち情報量
が圧縮された映像信号を一情報単位毎に伸張する伸張手
段11a〜11cとを備えた受信装置若しくは受信方法
であり、情報信号である情報信号が複数種類あるように
したものである。
【0033】このような送信装置若しくは送信方法と受
信装置若しくは受信方法とにより伝送路を介して伝送シ
ステム若しくは伝送方法を構成している。以上のような
伝送システム若しくは伝送方法において以下にその動作
を説明する。すなわち、本発明の送信装置若しくは送信
方法では、デジタル映像入力信号a〜cは平行に各々圧
縮手段4a〜4cに入力され情報量が圧縮されかつブロ
ック毎に出力される。圧縮手段4a〜4cの各々の出力
信号は合成手段16により一旦蓄積され、ブロック毎に
逐次選択されて、直列にECCエンコーダ17に出力さ
れる。合成手段16の出力信号はECCエンコーダ17
によりn単位のブロック毎に誤り訂正符号が付され、同
期信号付加手段13により同期信号が付加される。
【0034】一方、本発明の受信装置若しくは受信方法
では、受信信号のうち同期信号除去手段7で同期信号が
除去され、ECCデコーダ14で誤り訂正符号に基づい
て信号の誤り訂正が行われる。ECCデコーダ14の出
力信号は分配手段18により合成手段16が選択した規
則に従って各伸張手段に分配され、平行に各々伸張手段
11a〜11cに入力される。これにより、分配手段1
8の出力信号は伸張されてデジタル映像出力信号a〜c
となる。
【0035】以上のような伝送システム若しくは伝送方
法及びこれを構成する送信装置若しくは送信方法と受信
装置若しくは受信方法とにより送受信されるデータ形式
を図7を用いて説明する。図7は1つの集合情報単位に
おけるデータ形式を表した図である。図7(a)におい
て、情報信号a(映像信号a)、情報信号b(映像信号
b)、情報信号c(映像信号c)は映像入力信号a、映
像入力信号b、映像入力信号cの情報量を圧縮しブロッ
ク化した信号であり、1ブロックの情報信号を表してい
る。この1ブロックの情報信号の各々に誤り訂正信号
(誤り訂正符号)を付加したものを複数個集め、これに
1つの同期信号を付加して一つの集合情報単位の信号を
形成している。なお、図7(a)においては同期信号と
誤り訂正信号を加えた情報信号が1つの集合情報単位の
すべてを占めていないが、図7(b)に示すように同期
信号と誤り訂正信号を加えた情報信号が1つの集合情報
単位のすべてを占めるようにしてもよい。さらに図7
(c)に示すように1つの集合情報単位に同期信号、情
報信号、誤り訂正信号とこれら以外に映像信号自体では
ないが必要となる情報を補助データ信号として含めて送
受信してもかまわない。
【0036】このような構成にすることにより、複数の
情報(信号)源を1つの集合情報単位に含めることがで
き信号の伝送を効率よく行うことができる。なお、合成
手段16はデジタル映像入力信号a〜cのどの映像入力
信号に該当するのか識別する識別信号を所定の単位であ
るブロック毎に付す構成とし、分配手段18は合成手段
16がブロック毎に付した識別信号に基づいて映像信号
a〜cを分配する構成としてもよい。
【0037】また、本実施の形態では1ブロック毎の映
像信号に誤り訂正符号を付加したが図7(d)、(e)
のように情報信号2ブロック(2単位)ごとに誤り訂正
信号を付加するなど複数単位毎の映像信号に誤り訂正符
号を付加しても同様の効果が得られる。また、本実施の
形態では(実施の形態2)に基づき誤り訂正符号を用い
た例を示したが、誤り訂正符号を用いない(実施の形態
1)のものでも同様の効果が得られる。
【0038】(実施の形態4)図8は本発明の第4の実
施の形態である伝送システム若しくは伝送方法及びこれ
を構成する送信装置若しくは送信方法と受信装置若しく
は受信方法とを示した図である。なお、上記実施の形態
において既に説明したものは同じ符号を用い、その説明
を省略する。
【0039】図8において、20は1フレーム単位あた
りのデジタル音声入力信号をその1フレーム単位の中で
時系列的な配列を入れ換えて出力するシャフリング手段
であり、これが非圧縮手段26を形成している。21は
入力された可変長符号化手段3の出力信号とシャフリン
グ手段20の出力信号とを一旦蓄積し、逐次選択し、直
列にして出力する合成手段である。
【0040】23は入力されたECCデコーダ14の出
力信号を合成手段21が選択した規則に従ってデシャフ
リング手段24又は伸張手段11に分配する分配手段で
ある。24は入力された分配手段23の出力信号であっ
て1フレーム単位あたりのデジタル音声入力信号をその
1フレーム単位の中で時系列的な配列を入れ換わった音
声データを元に戻すデシャフリング手段であり、これが
非伸張手段27を構成している。
【0041】すなわち、送信装置若しくは送信方法にお
いては、入力された情報信号である映像信号の情報量を
圧縮し一定の情報単位毎に出力する圧縮手段4と、入力
された情報信号である音声信号を圧縮せずに一定の情報
単位毎に出力する非圧縮手段26と、圧縮手段4及び非
圧縮手段26の各々の出力信号を一定の情報単位である
ブロック毎に選択しかつ直列にして出力する合成手段2
1と、合成手段21の出力信号をn単位(nは1以上の
自然数)集めて誤り訂正信号を付加するECCエンコー
ダ22と、ECCエンコーダ22の出力信号を複数ブロ
ック集めるとともにこれに一つの同期信号を付加する同
期信号付加手段13とを備え、同期信号付加手段13の
出力信号を送信する構成としており、その特徴は情報信
号は情報量が圧縮された一定の情報単位であるブロック
の圧縮情報信号と情報量が圧縮されていない一定の情報
単位であるブロックの非圧縮情報信号とから構成されて
いることにある。
【0042】一方、受信装置若しくは受信方法において
は、一つの同期信号と複数ブロックの圧縮された情報信
号とを1つの集合情報単位として受信するとともに受信
された信号のうち同期信号を除去する同期信号除去手段
7と、同期信号除去手段7の出力信号のうち誤り訂正信
号を付加された単位毎に誤り訂正信号に基づいて信号の
誤り訂正を行うECCデコーダ14と、ECCデコーダ
14の出力信号を合成された規則に従って分配する分配
手段23と、分配手段23の出力信号のうち情報量が圧
縮された情報信号を一単位毎に伸張する伸張手段11
と、分配手段23の出力信号のうち情報量が圧縮されて
いない音声信号を出力する非伸張手段27とを備えてお
り、その特徴は情報信号は情報量が圧縮された一定の情
報単位の圧縮情報信号と情報量が圧縮されていない一定
の情報単位の非圧縮情報信号とから構成されところにあ
る。
【0043】このような送信装置若しくは送信方法と受
信装置若しくは受信方法とにより伝送路を介して伝送シ
ステム若しくは伝送方法を構成している。以上のような
伝送システム若しくは伝送方法において以下にその動作
を説明する。すなわち、送信装置若しくは送信方法で
は、デジタル映像入力信号は圧縮手段4に入力されて情
報量が圧縮される。一方デジタル音声入力信号は情報量
が圧縮されずにでシャフリング手段から出力される。圧
縮手段4及びシャフリング手段20の出力信号は合成手
段21により一旦蓄積され、逐次選択されて、直列にE
CCエンコーダ22に出力される。合成手段21の出力
信号はECCエンコーダ22において誤り訂正符号が付
され、同期信号付加手段13により同期信号が付加され
る。
【0044】一方、受信装置若しくは受信方法では、受
信信号のうち同期信号除去手段7で同期信号が除去さ
れ、ECCデコーダ14で誤り訂正符号に基づいて信号
の誤り訂正が行われる。ECCデコーダ14の出力信号
は分配手段23により合成手段21が選択した規則に従
って伸張手段11又はデシャフリング手段24に分配さ
れ、平行に伸張手段11又はデシャフリング手段24に
入力される。これにより、分配手段23の出力信号のう
ち映像信号は伸張されてデジタル映像出力信号となり、
音声信号は伸張されずにデジタル音声出力信号となる。
【0045】以上のような伝送システム若しくは伝送方
法及びこれを構成する送信装置若しくは送信方法と受信
装置若しくは受信方法とにより送受信されるデータ形式
を図9を用いて説明する。図9は1つの集合情報単位に
おけるデータ形式を表した図である。図9(a)におい
て、圧縮情報信号a(映像信号a)、圧縮情報信号b
(映像信号b)、圧縮情報信号c(映像信号c)は映像
入力信号の情報量を圧縮しブロック化した信号であり、
非圧縮情報信号(音声信号)は音声入力信号を非圧縮で
ブロック化した信号であり、1ブロックの情報信号を表
している。この1ブロックの情報信号の各々に誤り訂正
信号(誤り訂正符号)を付加したものを複数個集め、こ
れに1つの同期信号を付加して一つ集合情報単位の信号
を形成している。なお、図9(a)においては同期信号
と誤り訂正信号を加えた情報信号が1つの集合情報単位
のすべてを占めていないが、図9(b)に示すように同
期信号と誤り訂正信号を加えた情報信号が1つの集合情
報単位のすべてを占めるようにしてもよい。さらに図9
(c)に示すように1つの集合情報単位に同期信号、情
報信号、誤り訂正信号とこれら以外に映像信号自体では
ないが必要となる情報を補助データ信号として含めて送
受信してもかまわない。
【0046】このような構成にすることにより、複数の
情報(信号)源を1つの集合情報単位に含めることがで
き信号の伝送を効率よく行うことができる。なお、合成
手段21はデジタル映像入力信号a〜cのどの映像入力
信号に該当するのか識別する識別信号を所定の単位であ
るブロック毎に付す構成とし、分配手段23は合成手段
21がブロック毎に付した識別信号に基づいて映像信号
a〜cを分配する構成としてもよい。
【0047】また、本実施の形態では1ブロック毎の映
像信号に誤り訂正符号を付加したが図9(d)、(e)
のように情報信号2ブロック(2単位)ごとに誤り訂正
信号を付加するなど複数単位毎の映像信号又は音声信号
に誤り訂正符号を付加しても同様の効果が得られる。ま
た、本実施の形態では(実施の形態2)に基づき誤り訂
正符号を用いた例を示したが、誤り訂正符号を用いない
(実施の形態1)のものでも同様の効果が得られる。
【0048】(実施の形態5)図10は本発明の第5の
実施の形態である伝送システム若しくは伝送方法及びこ
れを構成する送信装置若しくは送信方法と受信装置若し
くは受信方法とを示した図である。なお、上記実施の形
態において既に説明したものは同じ符号を用い、その説
明を省略する。
【0049】図10において、28はECCエンコーダ
12への入力信号がECCエンコーダ12に入力された
時間を表す情報(以下、時間情報(Time Stam
p)という(以下、TSと略す))を一定の情報単位
(以下、ブロックという)毎に認識して付加する時間情
報付加手段であり、ECCエンコーダ12の入力信号に
ブロック毎に時間情報を付加してECCエンコーダ12
に入力する。ここで、ECCエンコーダ12はECCエ
ンコーダ12の入力信号のブロック毎に時間情報を付加
し、この時間情報が付加されたブロック毎に誤り訂正符
号を付加した信号をバッファ29に出力する。29はE
CCエンコーダ12と同期信号付加手段13との間に設
けられ、ECCエンコーダ12の出力信号を一旦蓄積す
るために設けられたバッファであり、バッファ29はE
CCエンコーダ12の出力信号を蓄積し、一定時間内に
蓄積された情報を1つの集合単位として同期信号付加手
段13に出力する。本実施の形態では一定時間を1ライ
ン周期としている。なお、バッファ29は1つの集合情
報単位に相当する量の情報が蓄積されるとその集合情報
単位をひとまとまりにして同期信号付加手段13に出力
する構成としてもよい。
【0050】一方、ECCエンコーダ12を用いない場
合は、時間情報付加手段28は圧縮手段4の出力信号が
出力された時間情報(TS)をブロック毎に認識する構
成とし、圧縮手段4の出力信号にブロック毎に時間情報
を付加してバッファ29に出力する。バッファ29は圧
縮手段4と同期信号付加手段13との間に設け、圧縮手
段4の出力信号を一旦蓄積し、バッファ29はバッファ
29の出力信号を蓄積し、一定時間内に蓄積された情報
を1つの集合単位として同期信号付加手段13に出力す
る構成とすればよい。
【0051】30は時間情報付加手段28により付加さ
れた時間情報をブロック毎に認識する時間情報再生手段
である。この時間情報再生手段30の指示に従ってバッ
ファ31はその蓄積された情報信号をブロック毎に時間
情報に対応したタイミングで伸張手段11に出力する。
31はECCデコーダ14と伸張手段11との間に設け
られECCデコーダ14の出力信号を一旦蓄積するため
に設けられたバッファである。
【0052】一方、ECCデコーダ14を用いない場合
は、時間情報再生手段30は時間情報付加手段28によ
り付加された時間情報をブロック毎に認識する。この時
間情報再生手段30の指示に従って同期信号除去手段7
の出力信号が蓄積されたバッファ31はその蓄積された
情報信号をブロック毎に時間情報に対応したタイミング
で出力する。バッファ31は同期信号除去手段7と伸長
手段11との間に設けられ、同期信号除去手段7の出力
信号を一旦蓄積する構成とすればよい。
【0053】すなわち、送信装置若しくは送信方法にお
いては、上記に説明した(実施の形態1)又は(実施の
形態2)において圧縮手段4(ECCエンコーダ12を
用いない場合)から信号が出力された時間又はECCエ
ンコーダ12(ECCエンコーダ12を用いる場合)に
信号が入力された時間を表す情報をブロック毎に認識す
るとともに圧縮手段4(ECCエンコーダ12を用いな
い場合)の出力信号又はECCエンコーダ12(ECC
エンコーダ12を用いる場合)の入力信号に時間情報を
ブロック毎に付加する構成としており、その最も特徴と
するところはブロック毎に時間情報を付加する構成とし
たことである。
【0054】一方、受信装置若しくは受信方法において
は、上記に説明した(実施の形態1)又は(実施の形態
2)において同期信号除去手段7(ECCデコーダ14
を用いない場合)又はECCデコーダ14(ECCデコ
ーダ14を用いる場合)の出力信号に含まれる時間を表
す情報をブロック毎に認識するとともに時間情報に基づ
いて同期信号除去手段7(ECCデコーダ14を用いな
い場合)又はECCデコーダ14(ECCデコーダ14
を用いる場合)の出力信号をブロック毎に遅延する構成
としており、その最も特徴とするところはブロック毎に
付加されている時間情報に基づいて同期信号除去手段7
(ECCデコーダ14を用いない場合)又はECCデコ
ーダ14(ECCデコーダ14を用いる場合)の出力信
号をブロック毎に遅延して出力する構成としたことであ
る。
【0055】このような送信装置若しくは送信方法と受
信装置若しくは受信方法とにより伝送路を介して伝送シ
ステム又は伝送方法を構成している。以上のような伝送
システムにおいて図11を用いてその動作を説明する。
図11は本発明の第5の実施の形態である伝送システム
の1つの集合情報単位におけるデータ形式を表した図で
ある。
【0056】図11において、送信装置若しくは送信方
法では、デジタル映像入力信号は圧縮手段4に入力され
て情報量が圧縮され、一定の情報単位にブロック化され
て出力される。圧縮手段4の出力信号(図11(a)参
照)はECCエンコーダ12に入力される。時間情報付
加手段28はその時、すなわちECCエンコーダ12の
入力信号が入力された時間情報(TS)をブロック毎に
付加する(図11(b))。ここでは、情報信号1〜情
報信号3の各々に時間情報1(TS1)〜時間情報3
(TS3)までを付加している。
【0057】つぎに、ECCエンコーダ12において各
々の情報信号1〜情報信号3と時間情報1(TS1)〜
時間情報3(TS3)に誤り訂正符号が付される。EC
Cエンコーダ12の出力信号(図11(c)参照)はバ
ッファ29に蓄積され、一定時間内(本実施の形態では
1ライン周期に相当する。)に蓄積された情報を1つの
集合単位として同期信号付加手段13に出力される。バ
ッファ29の出力信号(図11(d))は同期信号付加
手段13に出力され同期信号が付加されたのちに伝送路
を介して伝送される。
【0058】一方、受信装置若しくは受信方法では、受
信信号のうち同期信号除去手段7で同期信号が除去され
た後、同期信号除去手段7の出力信号(図11(e))
は、ECCデコーダ14でブロック毎に付加された誤り
訂正符号に基づいて信号の誤り訂正が行われる。時間情
報再生手段30はECCデコーダ14の出力信号(図1
1(f))中の時間情報1(TS1)〜時間情報3(T
S3)に基づいて情報信号1〜情報信号3がバッファ3
1によって送信時に各ブロックがECCエンコーダ12
に入力されたのと同じ時間間隔になるように遅延されて
出力される(図11(g))。この後、バッファ31の
出力信号は、伸張手段11によって伸張されてデジタル
映像出力信号となる。
【0059】このような構成にすることにより、受信側
においてバースト的に送られてくる情報から時間情報付
加手段28の位置における時間的な間隔を再生しつつ1
つの集合情報単位に含めることができ信号の伝送を効率
よく行うことができる。なお、本実施の形態では(実施
の形態1)又は(実施の形態2)に時間情報付加手段2
8を設けたものであるが、他の実施の形態に時間情報付
加手段を設けても同様の効果が得られる。
【0060】(実施の形態6)図12は本発明の第6の
実施の形態である伝送システム若しくは伝送方法及びこ
れを構成する送信装置若しくは送信方法と受信装置若し
くは受信方法とを示した図である。なお、上記実施の形
態において既に説明したものは同じ符号を用い、その説
明を省略する。
【0061】図12において、39はECCエンコーダ
12の出力信号が出力される時間情報(TS)を一定の
情報単位(以下、ブロックという)毎に認識して付加す
る時間情報付加手段であり、ECCエンコーダ12の出
力信号のブロック毎に時間情報を付加してバッファ29
に出力する。29はECCエンコーダ12と同期信号付
加手段13との間にECCエンコーダ12の出力信号を
一旦蓄積するために設けられたバッファであり、バッフ
ァ29はECCエンコーダ12の出力信号を蓄積し、一
定時間内に蓄積された情報を1つの集合単位として同期
信号付加手段13に出力する。本実施の形態では一定時
間を1ライン周期としている。なお、バッファ29は1
つの集合情報単位に相当する一定量の情報が蓄積される
とその集合情報単位をひとまとまりにして同期信号付加
手段13に出力する構成としてもよい。
【0062】一方、ECCエンコーダ12を用いない場
合は、時間情報付加手段39は圧縮手段4の出力信号が
出力される時間情報(TS)をブロック毎に認識する構
成とし、圧縮手段4の出力信号にブロック毎に時間情報
を付加してバッファ29に出力する。バッファ29は圧
縮手段4と同期信号付加手段13との間に設け、圧縮手
段4の出力信号を一旦蓄積する構成とすればよい。
【0063】40は時間情報付加手段39により付加さ
れた時間情報をブロック毎に認識する時間情報再生手段
である。この時間情報再生手段40の指示に従って同期
信号除去手段7の出力信号が蓄積されたバッファ31は
その蓄積された情報信号をブロック毎に時間情報に対応
したタイミングでECCデコーダ14に出力する。31
は同期信号除去手段7とECCデコーダ14との間に同
期信号除去手段7の出力信号を一旦蓄積するために設け
られたバッファである。
【0064】一方、ECCデコーダ14を用いない場合
は、時間情報再生手段40は時間情報付加手段39によ
り付加された時間情報をブロック毎に認識する。この時
間情報再生手段40の指示に従って同期信号除去手段7
の出力信号が蓄積されたバッファ31はその蓄積された
情報信号をブロック毎に時間情報に対応したタイミング
で出力する。バッファ31は同期信号除去手段7と伸長
手段11との間に設け、同期信号除去手段7の出力信号
を一旦蓄積する構成とすればよい。
【0065】すなわち、送信装置若しくは送信方法にお
いては、上記に説明した(実施の形態1)又は(実施の
形態2)において圧縮手段4(ECCエンコーダ12を
用いない場合)又はECCエンコーダ12(ECCエン
コーダ12を用いる場合)の出力信号が出力された時間
を表す情報をブロック毎に認識するとともに圧縮手段4
(ECCエンコーダ12を用いない場合)又はECCエ
ンコーダ12(ECCエンコーダ12を用いる場合)の
出力信号に時間情報をブロック毎に付加する構成として
おり、その最も特徴とするところはブロック毎に情報信
号が圧縮手段4(ECCエンコーダ12を用いない場
合)又はECCエンコーダ12(ECCエンコーダ12
を用いる場合)から出力された時間情報を付加する構成
としたことである。
【0066】一方、受信装置若しくは受信方法において
は、上記に説明した(実施の形態1)又は(実施の形態
2)において時間情報に基づいて同期信号除去手段7の
出力信号をブロック毎に遅延するとともに同期信号除去
手段7の出力信号に含まれる時間を表す情報をブロック
毎に認識する構成としており、その最も特徴とするとこ
ろはブロック毎に付加されている時間情報に基づいて同
期信号除去手段7の出力信号をブロック毎に遅延して出
力する構成としたことである。
【0067】このような送信装置若しくは送信方法と受
信装置若しくは受信方法とにより伝送路を介して伝送シ
ステム又は伝送方法を構成している。以上のような伝送
システム又は伝送方法において以下にその動作を説明す
る。送信装置若しくは送信方法では、デジタル映像入力
信号は圧縮手段4に入力されて情報量が圧縮され、一定
の情報単位にブロック化されて出力される。圧縮手段4
の出力信号(図13(a)参照)はECCエンコーダ1
2に出力される。圧縮手段4の出力信号はECCエンコ
ーダ12において各々の情報信号1〜情報信号3に誤り
訂正符号が付される。つぎに、ECCエンコーダ12の
出力信号(図13(b)参照)は、時間情報付加手段3
9によってその時、すなわちECCエンコーダ12の出
力信号が出力される時間情報(TS)をブロック毎に付
加され(図13(c))バッファ29に入力される。こ
こでは、情報信号1〜情報信号3の各々に時間情報1
(TS1)〜時間情報3(TS3)までを付加してい
る。
【0068】ECCエンコーダ12の出力信号はバッフ
ァ29に蓄積され、一定時間内(本実施の形態では1ラ
イン周期に相当する。)に蓄積された情報を1つの集合
単位として同期信号付加手段13に出力される(図13
(d))。バッファ29の出力信号は同期信号付加手段
13に出力され同期信号が付加されたのちに伝送路を介
して伝送される。
【0069】一方、受信装置若しくは受信方法では、受
信信号のうち同期信号除去手段7で同期信号が除去され
た後、同期信号除去手段7の出力信号(図13(e))
は、その出力信号中の時間情報1(TS1)〜時間情報
3(TS3)に基づいて情報信号1〜情報信号3は送信
時にその各ブロックがECCエンコーダ12から出力さ
れたのと同じ時間間隔になるようにバッファ31で遅延
され出力される。バッファ31の出力信号(図13
(f))はECCデコーダ14に入力され、ここで誤り
訂正符号に基づいて信号の誤り訂正が行われる。ECC
デコーダ14の出力信号(図13(g))は伸張手段1
1により伸張されてデジタル映像出力信号となる。
【0070】このような構成にすることにより、受信側
においてバースト的に送られてくる情報から時間情報付
加手段28における時間的な間隔を再生しつつ1つの集
合情報単位に含めることができ信号の伝送を効率よく行
うことができる。また、時間情報は圧縮されずに伝送さ
れるので受信後、伸張操作を行わずに即座に利用でき
る。
【0071】なお、本実施の形態では(実施の形態1)
又は(実施の形態2)に時間情報付加手段28を設けた
ものであるが、他の実施の形態に時間情報付加手段を設
けても同様の効果が得られる。 (実施の形態7)図14は本発明の第7の実施の形態で
ある伝送システム若しくは伝送方法及びこれを構成する
送信装置若しくは送信方法と受信装置若しくは受信方法
とを示した図(時間情報付加手段28においてECCエ
ンコーダ12に信号が入力された時間情報を一定の情報
単位(以下、ブロックという)毎に付加する場合)であ
る。なお、上記実施の形態において既に説明したものは
同じ符号を用い、その説明を省略する。
【0072】特に、本実施の形態(図14及び図15)
は(実施の形態5)の時間情報付加手段28、時間情報
再生手段30及びその時間情報の付加・再生方法につい
て更に詳細な実施の形態を提供するものである。時間情
報付加手段28は所定単位計数手段50aと所定単位内
計数手段51aとにより構成される。ここで、本実施の
形態にかかる発明の送信装置又は受信装置などで取り扱
われる情報信号は映像信号であり、複数個集まって所定
の単位を形成している。
【0073】所定単位計数手段50aはライン周期の数
を計数するものであり、ECCエンコーダ12に入力さ
れたブロックが予め定められた基準から何番目のライン
周期の時に入力されたのかを計数し、その値をNビット
で出力する。ここで、予め定められた基準とは時間の基
準であって、送受信間で共通に時計を有する構成としあ
る特定の時間を基準としてもよいし、前に送信側から受
信側に送ったブロックや同期信号などの特定の信号を基
準としてもよい。
【0074】なお、所定単位計数手段50aがフレーム
を計数する場合には、フレームの先頭又は垂直同期信号
の立ち上り若しくは立ち下りに基づいて所定単位計数手
段50aはフレームを計数することができる。また、所
定単位計数手段50aがフィールドを計数する場合に
は、フィールドの先頭又は垂直同期信号の立ち上り若し
くは立ち下りに基づいて所定単位計数手段50aはフィ
ールドを計数することができる。さらに、所定単位計数
手段50aがラインを計数する場合には、ラインの先頭
又は水平同期信号の立ち上り若しくは立ち下りに基づい
て所定単位計数手段50はラインを計数することができ
る。すなわち、送受信間で共通でありかつ一定の時間周
期を計数できればよい。
【0075】ここで、フレームとは画像を1画面形成す
る期間であって、NTSC方式においては2回の垂直走
査する期間をいい、フィールドとはテレビジョン信号に
おいて1回の垂直走査する期間をいい、ラインとは1回
の水平走査する期間をいう。所定単位内計数手段51a
はライン周期の基準となる位置(タイミング)から現
在、すなわち映像信号のブロックがエンコーダ12に入
力されるタイミングまでの時間を計数するものであり、
この計数値を時間情報としてMビットで出力するもので
ある。
【0076】なお、所定単位計数手段50aがフレーム
を計数する場合には、フレームの先頭又は垂直同期信号
の立ち上り若しくは立ち下りの位置(タイミング)を固
定された位置(タイミング)として、所定単位内計数手
段51aはその固定された位置(タイミング)から現
在、すなわち映像信号のブロックがエンコーダ12に入
力される位置(タイミング)までの時間を計数すること
ができる。また、所定単位計数手段50aがフィールド
を計数する場合には、フィールドの先頭又は垂直同期信
号の立ち上り若しくは立ち下りの位置(タイミング)を
固定された位置(タイミング)として、所定単位内計数
手段51aはその固定された位置(タイミング)から現
在、すなわち映像信号のブロックがエンコーダ12に入
力される位置(タイミング)までの時間を計数すること
ができる。さらに、所定単位計数手段50aがラインを
計数する場合には、ラインの先頭又は水平同期信号の立
ち上り若しくは立ち下りの位置(タイミング)を固定さ
れた位置(タイミング)として所定単位内計数手段51
aはその固定された位置(タイミング)から現在、すな
わち映像信号のブロックがエンコーダ12に入力される
位置(タイミング)までの時間を計数することができ
る。
【0077】従って、時間情報付加手段28全体として
は所定単位計数手段50aが出力するNビットの信号を
上位とし、所定単位内計数手段51aが出力するMビッ
トの信号を下位として、合計(N+M)ビットの時間情
報をECCエンコーダ12の入力信号に付加する。一
方、ECCエンコーダ12を用いない場合は、時間情報
付加手段28は圧縮手段4の出力信号が出力された時間
情報(TS)をブロック毎に認識して付加する構成と
し、圧縮手段4の出力信号にブロック毎に時間情報を付
加してバッファ29aに出力する。バッファ29aは圧
縮手段4と同期信号付加手段13との間に設け、圧縮手
段4の出力信号を一旦蓄積し、一定時間内に蓄積された
情報を1つの集合単位として同期信号付加手段13に出
力する構成とすればよい。
【0078】つぎに、時間情報再生手段30は所定単位
遅延手段52aと所定単位内遅延手段53aとにより構
成される。所定単位遅延手段52aは所定単位計数手段
50aによって供給されたNビットの所定単位時間情報
(ECCエンコーダ12に入力された映像信号のブロッ
クが予め定められた基準から何番目のライン周期の時に
入力されたのかを表す情報)を認識する。
【0079】所定単位内遅延手段53aは所定単位内計
数手段51aによって供給されたMビットの所定単位内
時間情報(ライン周期の基準となる位置、例えばライン
の先頭位置(タイミング)から映像信号のブロックがE
CCエンコーダ12に入力される位置(タイミング)ま
での時間を表す情報)を認識する。ECCデコーダ14
の出力信号が蓄積されたバッファ31aは、所定単位遅
延手段52aによって認識された所定単位時間情報が表
す時間情報に相当する時間タイミングを基準として、さ
らにそのタイミングから所定単位内遅延手段53aによ
って認識された所定単位内時間情報が表す時間情報に相
当する時間、その蓄積された映像信号のブロック毎に遅
延して出力する。
【0080】一方、ECCデコーダ14を用いない場合
は、時間情報再生手段30は時間情報付加手段28によ
り付加された時間情報をブロック毎に認識する。この時
間情報再生手段30の指示に従って同期信号除去手段7
の出力信号が蓄積されたバッファ31aはその蓄積され
た情報信号をブロック毎に時間情報に対応したタイミン
グで出力する。バッファ31aは同期信号除去手段7と
伸長手段11との間に設けられ、同期信号除去手段7の
出力信号を一旦蓄積する構成とすればよい。
【0081】すなわち、本発明の送信装置又は送信方法
は、映像信号のライン周期を所定の単位とする場合であ
って、情報信号である映像信号の一定の情報単位である
ブロックがライン周期に発生した数、すなわち複数個集
まって所定の単位であるラインをなす場合において、
(実施の形態5)に記載した時間情報は、圧縮手段4
(ECCエンコーダ12を用いない場合)から出力され
た情報信号(映像信号)又はECCエンコーダ12(E
CCエンコーダ12を用いる場合)に入力された情報信
号(映像信号)が予め定められた基準から何番目の所定
の単位(ライン周期)の時に圧縮手段4から出力又はE
CCエンコーダ12に入力されたのかを表す所定単位時
間情報と、その情報信号(映像信号)が所定の単位(ラ
イン周期)の基準となる固定された位置(タイミング)
であるラインの先頭位置(タイミング)から現在、すな
わち圧縮手段4から出力又はECCエンコーダ12に入
力されている位置(タイミング)までの時間を表す所定
単位内時間情報とにより構成されている。
【0082】一方、本発明の受信装置又は受信方法は、
映像信号のライン周期を所定の単位とする場合におい
て、情報信号である映像信号の一定の情報単位であるブ
ロックがライン周期に発生した数、すなわち複数個集ま
って所定の単位であるをなす場合において、(実施の形
態5)に記載した時間情報は圧縮手段4(ECCエンコ
ーダ12を用いない場合)から出力された情報信号(映
像信号)又はECCエンコーダ12(ECCエンコーダ
12を用いる場合)に入力された情報信号(映像信号)
が予め定められた基準から何番目の所定の単位(ライン
周期)の時に圧縮手段4から出力又はECCエンコーダ
12に入力されたのかを表す所定単位時間情報と、その
情報信号(映像信号)が所定の単位(ライン周期)の基
準となる固定された位置(タイミング)であるラインの
先頭位置(タイミング)から現在、すなわち圧縮手段4
から出力又はECCエンコーダ12に入力されている位
置(タイミング)までの時間を表す所定単位内時間情報
とにより構成され、この一定の情報単位(ブロック)の
情報信号(映像信号)毎に付加されている時間情報に基
づいて所定単位時間情報が表す時間(圧縮手段4(EC
Cエンコーダ12を用いない場合)から出力された又は
ECCエンコーダ12(ECCエンコーダ12を用いる
場合)に入力された映像信号のブロックが予め定められ
た基準から何番目のライン周期の時に入力されたのかを
表す情報に対応する時間)に相当するタイミングを基準
に、そのタイミングから所定単位内時間情報が表す時間
一定の情報単位(ブロック)を遅延する構成としてい
る。
【0083】以上のような伝送システムにおいて図15
を用いてその動作を説明する。図15は本発明の第7の
実施の形態である伝送システム若しくは伝送方法の1つ
の集合情報単位における送信側及び受信側の動作を表し
た図である。送信装置若しくは送信方法では、デジタル
映像入力信号は圧縮手段4に入力されて情報量が圧縮さ
れる。圧縮手段4の出力信号(図15(a))はECC
エンコーダ12に出力され、時間情報付加手段28であ
る所定単位計数手段50a及び所定単位内計数手段51
aは、その時、すなわちECCエンコーダ12に入力信
号が入力された時間情報(TS)をブロック毎に付加す
る(図15(b))。ここで、時間情報付加手段28が
出力する時間情報は、所定単位計数手段50aが出力す
るNビットの信号(図15中、Nはライン番号:2、3
…と記している。)を上位ビットとし、所定単位内計数
手段51aが出力するMビットの信号(図15中、Mは
T1、T2…と記している。)を下位ビットとして構成
する。なお、所定単位計数手段50aが出力するNビッ
トの信号はそのブロックが予め定められた基準から何番
目のライン周期の時にECCエンコーダ12に入力され
たかを示すラインの番号を表す所定単位時間情報であ
り、所定単位内計数手段51aが出力するMビットの信
号は、ECCエンコーダ12に入力されているブロック
が属するライン周期の基準となる固定された位置(タイ
ミング)であるラインの先頭から、そのブロックがEC
Cエンコーダ12に入力されている映像信号の位置(タ
イミング)までの時間を表す所定単位内時間情報であ
る。また、ここでは映像信号の各々に時間情報(TS2
1〜TS33、ここで、TSnmとはn、mともに1以
上の自然数であり、nはブロックが何番目のライン周期
の時にECCエンコーダ12に入力されたかを示すライ
ンの番号(所定単位時間情報に相当する)を表し、mは
ECCエンコーダ12に入力されているブロックが属す
るライン周期の基準となる固定された位置(タイミン
グ)であるラインの先頭から、そのブロックが現在EC
Cエンコーダ12に入力されている映像信号の位置(タ
イミング)までの時間を表すものであり、ライン内時刻
の番号(所定単位内情報の番号に相当する)を表してい
る。)を付加している。つぎに、ECCエンコーダ12
において各々の映像信号と時間情報(TS21〜TS3
3)に誤り訂正符号が付される。
【0084】ECCエンコーダ12の出力信号(図15
(c)参照)はバッファ29aに一旦蓄積され、その一
定時間内に蓄積された情報を1つの集合単位として同期
信号付加手段13に出力される。 バッファ29aの出
力信号は同期信号付加手段13に出力され同期信号が付
加されたのち(図15(d))に伝送路を介して伝送さ
れる。
【0085】一方、受信装置若しくは受信方法では、受
信信号(図15(e))のうち同期信号除去手段7で同
期信号が除去された後、同期信号除去手段7の出力信号
(図15(f))は、ECCデコーダ14で誤り訂正符
号に基づいて信号の誤り訂正が行われる。つぎに、EC
Cデコーダ14の出力信号(図15(g))中の時間情
報(TS21〜TS33)に基づいて映像信号のブロッ
クはブロック毎に送信時に映像信号が入力されたのと同
じ時間間隔になるようにバッファ31aによって遅延さ
れて出力される(図15(h))。すなわち、所定単位
遅延手段52aは、所定単位計数手段50aによって付
加された所定単位時間情報(Nビット)であるライン番
号を認識し、所定単位内遅延手段53aは所定単位内計
数手段51aによって供給されたMビットの時間情報
(ラインの先頭から映像信号のブロックがECCエンコ
ーダ12に入力されている位置(タイミング)までの所
定単位内情報)を認識する。この所定単位遅延手段52
a及び所定単位内遅延手段53aの指示に従ってバッフ
ァ31aに蓄積された映像信号のブロックはNビットの
所定単位時間情報(予め定められた基準から何番目のラ
インに属しているのかを表す時間情報)に相当するタイ
ミングを基準に、そのタイミングから所定単位内時間情
報(T1〜T5)(その映像信号のブロックが所属する
ラインの固定された位置(タイミング)(映像信号の先
頭)から現在の入力されている映像信号の位置(タイミ
ング)までの時間を表す時間情報)に相当する時間一定
の情報単位(ブロック)を遅延して出力される。この
後、バッファ31aの出力信号は、伸張されてデジタル
映像出力信号となる。
【0086】このような構成にすることにより、(実施
の形態5)と同様の効果が得られる。なお、本実施の形
態では(実施の形態2)に時間情報付加手段28を設け
たものであるが、他の実施の形態に時間情報付加手段を
設けても同様の効果が得られる。
【0087】ここで、本実施の形態では情報信号として
映像信号を用い、映像信号の所定の単位は映像信号の1
ラインとした。しかし、映像信号以外の信号でもよく、
所定の単位が一定の間隔であればよい。 従って、所定
の単位を映像信号のnフレーム(nは1以上の自然数)
とすることもできるし、所定の単位を映像信号のnフィ
ールド、nライン(nは1以上の自然数)としてもよ
い。
【0088】また、本実施の形態で1つの集合情報単位
は1ライン周期内に発生した一定の情報単位であるブロ
ックによって構成されているが、1つの集合情報単位を
映像信号のnライン(nは1以上の自然数)周期内に発
生した一定の情報単位であるブロックによって構成する
こともできるし、1つの集合情報単位を映像信号のnフ
ィールド、nフレーム(nは1以上の自然数)周期内に
発生した一定の情報単位であるブロックによって構成し
てもよい。
【0089】また、映像信号の所定の単位の基準となる
固定された位置(タイミング)はライン、フィールド、
フレームのいずれかの周期に同期したものであればよ
い。従って、必ずしもライン、フィールド、フレームの
いずれかの先頭でなくともよい。例えば、垂直同期信号
又は水平同期信号の立ち上り又は立ち下り部分でも同様
のことが可能であり、一定の周期の固定された位置(タ
イミング)(タイミング)であればよい。
【0090】また、所定の単位が1ラインである場合は
ラインカウンタ、1フィールドである場合はフィールド
カウンタ、1フレームである場合はフレームカウンタを
所定単位計数手段として用いることができ、これにより
汎用のカウンタを使用できるため装置のコストを軽減で
きる。また、図18に示すように所定の単位毎に所定の
識別番号(本実施の形態においては、ライン毎に付与さ
れているライン番号であり、図18中、識別番号1・・
・識別番号n(nは1以上の自然数)の1〜nがライン
番号に相当する)を同期信号の中にあるいは同期信号と
ともに付与して情報を伝送する方式では本実施の形態に
おける所定単位計数手段50a及び所定単位遅延手段5
2aを不要とすることができる。
【0091】すなわち、送信側においては、情報信号の
一定の情報単位が複数個集まって所定の単位をなすとと
もに所定の単位は各所定の単位を識別するための識別符
号を有する場合に、時間情報付加手段は前記情報信号の
所定の単位の基準となる固定された位置(タイミング)
から時間情報(TS)が付加される位置(タイミング)
までの時間を計数する所定単位内計数手段により構成さ
れており、その特徴は、時間情報(TS)が情報信号の
所定の単位の基準となる固定された位置(タイミング)
から時間情報(TS)が付加される位置(タイミング)
までの時間を表す所定単位内時間情報により構成されて
いるところである。
【0092】一方、受信側においては、情報信号の一定
の情報単位が複数個集まって所定の単位をなすとともに
所定の単位は各所定の単位を識別するため識別符号を有
する場合に、情報信号の所定の単位の基準となる固定さ
れた位置(タイミング)から時間情報(TS)が付加さ
れる位置(タイミング)までの時間を表す所定単位内時
間情報により構成され、この一定の情報単位の情報信号
毎に付加されている時間情報に応じて一定の情報単位の
情報信号毎に前記情報信号の所定単位内時間情報が表す
時間一定の情報単位(ブロック)を遅延する構成とされ
ており、その特徴は、時間情報(TS)が情報信号の所
定の単位の基準となる固定された位置(タイミング)か
ら時間情報(TS)が付加される位置(タイミング)ま
での時間を表す所定単位内時間情報により構成され、こ
の一定の情報単位の情報信号毎に付加されている時間情
報に応じて一定の情報単位の情報信号毎に情報信号の所
定単位内時間情報が表す時間一定の情報単位(ブロッ
ク)を遅延する構成とされているところである。
【0093】また、1つの集合情報単位を一定時間内に
蓄積された情報とする場合、例えば一定の情報単位であ
るブロックが映像信号の1ライン周期内に発生した数を
集めて1つの集合情報単位をなす場合は本実施の形態に
おける所定単位計数手段50a及び所定単位遅延手段5
2aを不要とすることができる。すなわち、送信側にお
いては、情報信号の一定の情報単位が複数個集まって一
定の時間長を有する所定の単位をなす場合に、時間情報
付加手段は前記情報信号の所定の単位の基準となる固定
された位置(タイミング)から時間情報(TS)が付加
される位置(タイミング)までの時間を計数する所定単
位内計数手段により構成されており、その特徴は、時間
情報(TS)が情報信号の所定の単位の基準となる固定
された位置(タイミング)から時間情報(TS)が付加
される位置(タイミング)までの時間を表す所定単位内
時間情報により構成されているところである。
【0094】一方、受信側においては、情報信号の一定
の情報単位が複数個集まって一定の時間長を有する所定
の単位をなす場合に、一定の情報信号あるいは所定の単
位の数を計数することにより得られる情報信号の所定の
単位の基準となる固定された位置(タイミング)から時
間情報(TS)が付加される位置(タイミング)までの
時間を表す所定単位内時間情報により構成され、この一
定の情報単位の情報信号毎に付加されている時間情報に
応じて一定の情報単位の情報信号毎に前記情報信号の所
定単位内時間情報が表す時間一定の情報単位(ブロッ
ク)を遅延する構成とされており、その特徴は、時間情
報(TS)が情報信号の所定の単位の基準となる固定さ
れた位置(タイミング)から時間情報(TS)が付加さ
れる位置(タイミング)までの時間を表す所定単位内時
間情報により構成され、この一定の情報単位の情報信号
毎に付加されている時間情報に応じて一定の情報単位の
情報信号毎に情報信号の所定単位内時間情報が表す時間
一定の情報単位(ブロック)を遅延する構成とされてい
るところである。
【0095】さらに、本実施の形態では同一のバッファ
31aを用い、バッファ31aは映像信号のブロックを
(所定単位情報+所定単位内情報)に相当する時間を同
時に遅延しているが、バッファ31aは所定単位情報に
相当する時間一定の情報単位(ブロック)を遅延した
後、所定単位内情報に相当する時間一定の情報単位(ブ
ロック)を遅延する構成としてもよいし、所定単位内情
報に相当する時間一定の情報単位(ブロック)を遅延し
た後、所定単位情報に相当する時間一定の情報単位(ブ
ロック)を遅延する構成としてもよい。
【0096】(実施の形態8)図16は本発明の第8の
実施の形態である伝送システム若しくは伝送方法及びこ
れを構成する送信装置若しくは送信方法と受信装置若し
くは受信方法とを示した図(時間情報付加手段39にお
いてECCエンコーダ12が出力した出力信号の時間情
報をブロック毎に付加する場合)である。なお、上記実
施の形態において既に説明したものは同じ符号を用い、
その説明を省略する。
【0097】特に、本実施の形態(図16及び図17)
は(実施の形態6)の時間情報付加手段39、時間情報
再生手段40及びその時間情報の付加・再生方法につい
て更に詳細な別の実施の形態を提供するものである。時
間情報付加手段39は所定単位計数手段50bと所定単
位内計数手段51bとにより構成される。ここで、本実
施の形態にかかる発明の送信装置又は受信装置などで取
り扱われる情報信号は映像信号であり、その一定の情報
単位が複数個集まって所定の単位を形成している。
【0098】所定単位計数手段50bはライン周期の数
を計数するものであり、ECCエンコーダ12から出力
されたブロックが予め定められた基準から何番目のライ
ン周期の時に出力されたのかを計数し、その値をNビッ
トで出力する。ここで、予め定められた基準とは時間の
基準であって、送受信間で共通に時計を有する構成とし
ある特定の時間を基準としてもよいし、前に送信側から
受信側に送られたブロックや同期信号などの特定の信号
を基準としてもよい。
【0099】なお、所定単位計数手段50bがフレーム
を計数する場合には、フレームの先頭又は垂直同期信号
の立ち上り若しくは立ち下りに基づいて所定単位計数手
段50bはフレームを計数することができる。また、所
定単位計数手段50bがフィールドを計数する場合に
は、フィールドの先頭又は垂直同期信号の立ち上り若し
くは立ち下りに基づいて所定単位計数手段50bはフィ
ールドを計数することができる。さらに、所定単位計数
手段50bがラインを計数する場合には、ラインの先頭
又は水平同期信号の立ち上り若しくは立ち下りに基づい
て所定単位計数手段50はラインを計数することができ
る。すなわち、送受信間で共通でありかつ一定の時間周
期を計数できればよい。
【0100】ここで、フレームとは画像を1画面形成す
る期間であって、NTSC方式においては2回の垂直走
査する期間をいい、フィールドとはテレビジョン信号に
おいて1回の垂直走査する期間をいい、ラインとは1回
の水平走査する期間をいう。所定単位内計数手段51b
は、ライン周期の基準となる位置(タイミング)から現
在、すなわち映像信号のブロックがエンコーダ12から
出力されるタイミングまでの時間を計数するものであ
り、この計数値を時間情報としてMビットで出力するも
のである。
【0101】なお、所定単位計数手段50bがフレーム
を計数する場合には、フレームの先頭又は垂直同期信号
の立ち上り若しくは立ち下りの位置(タイミング)を固
定された位置(タイミング)として、所定単位内計数手
段51bはその固定された位置(タイミング)から現
在、すなわち映像信号のブロックがエンコーダ12から
出力される位置(タイミング)までの時間を計数するこ
とができる。また、所定単位計数手段50bがフィール
ドを計数する場合には、フィールドの先頭又は垂直同期
信号の立ち上り若しくは立ち下りの位置(タイミング)
を固定された位置(タイミング)として、所定単位内計
数手段51bはその固定された位置(タイミング)から
現在、すなわち映像信号のブロックがエンコーダ12に
入力される位置(タイミング)までの時間を計数するこ
とができる。さらに、所定単位計数手段50bがライン
を計数する場合には、ラインの先頭又は水平同期信号の
立ち上り若しくは立ち下りの位置(タイミング)を固定
された位置(タイミング)として、所定単位内計数手段
51bはその固定された位置(タイミング)から現在、
すなわち映像信号のブロックがエンコーダ12から出力
される位置(タイミング)までの時間を計数することが
できる。
【0102】従って、時間情報付加手段39全体として
は所定単位計数手段50bが出力するNビットの信号を
上位とし、所定単位内計数手段51bが出力するMビッ
トの信号を下位として、合計(N+M)ビットの時間情
報をECCエンコーダ12の出力信号に付加する。一
方、ECCエンコーダ12を用いない場合は、時間情報
付加手段39は圧縮手段4の出力信号が出力された時間
情報(TS)をブロック毎に認識して付加する構成と
し、圧縮手段4の出力信号にブロック毎に時間情報を付
加してバッファ29bに出力する。バッファ29bは圧
縮手段4と同期信号付加手段13との間に設け、圧縮手
段4の出力信号を一旦蓄積し、その蓄積された情報を1
つの集合情報単位として同期信号付加手段13に出力す
る構成とすればよい。
【0103】つぎに、時間情報再生手段30は所定単位
遅延手段52bと所定単位内遅延手段53bとにより構
成される。所定単位遅延手段52bは所定単位計数手段
50bによって供給されたNビットの所定単位時間情報
(ECCエンコーダ12から出力された映像信号のブロ
ックが予め定められた基準から何番目のライン周期の時
に入力されたのかを表す情報)を認識する。
【0104】所定単位内遅延手段53bは所定単位内計
数手段51bによって供給されたMビットの所定単位内
時間情報(ライン周期の基準となる位置、例えばライン
の先頭の位置(タイミング)から現在、すなわち映像信
号のブロックがECCエンコーダ12から出力される位
置(タイミング)までの時間を表す情報)を認識する。
【0105】同期信号除去手段7の出力信号が蓄積され
たバッファ31bは、所定単位遅延手段52bによって
認識された所定単位時間情報が表す時間情報に相当する
時間タイミングを基準として、さらにそのタイミングか
ら所定単位内遅延手段53bによって認識された所定単
位内時間情報が表す時間情報に相当する時間、その蓄積
された映像信号のブロック毎に遅延して出力する。
【0106】一方、ECCデコーダ14を用いない場合
は、時間情報再生手段40は時間情報付加手段39によ
り付加された時間情報をブロック毎に認識する。この時
間情報再生手段40の指示に従って同期信号除去手段7
の出力信号が蓄積されたバッファ31bはその蓄積され
た情報信号をブロック毎に時間情報に対応したタイミン
グで出力する。バッファ31bは同期信号除去手段7と
伸長手段11との間に設けられ、同期信号除去手段7の
出力信号を一旦蓄積する構成とすればよい。
【0107】すなわち、本発明の送信装置又は送信方法
は、映像信号のライン周期を所定の単位とする場合であ
って、情報信号である映像信号の一定の情報単位である
ブロックが映像信号の1ライン周期内に発生した数、す
なわち複数個集まって所定の単位をなす場合において、
(実施の形態6)に記載した時間情報は圧縮手段4(E
CCエンコーダ12を用いない場合)又はECCエンコ
ーダ12(ECCエンコーダ12を用いる場合)から出
力された情報信号(映像信号)が予め定められた基準か
ら何番目の所定の単位(ライン周期)の時に圧縮手段4
又はECCエンコーダ12から出力されたのかを表す所
定単位時間情報と、その情報信号(映像信号)が所定の
単位(ライン周期)の基準となる固定された位置(タイ
ミング)であるラインの先頭位置(タイミング)から現
在、すなわち圧縮手段4又はECCエンコーダ12から
出力されている情報信号(映像信号)の位置(タイミン
グ)までの時間を表す所定単位内時間情報とにより構成
されている。
【0108】一方、本発明の受信装置又は受信方法は、
映像信号のライン周期を所定の単位とする場合であっ
て、情報信号である映像信号の一定の情報単位であるブ
ロックが映像信号の1ライン周期内に発生した数、すな
わち複数個集まって所定の単位をなす場合において、
(実施の形態6)に記載した時間情報は圧縮手段4(E
CCエンコーダ12を用いない場合)又はECCエンコ
ーダ12(ECCエンコーダ12を用いる場合)から出
力される情報信号(映像信号)が予め定められた基準か
ら何番目の所定の単位(ライン周期)の時に圧縮手段4
又はECCエンコーダ12から出力されたのかを表す所
定単位時間情報と、その情報信号(映像信号)が所定の
単位(ライン周期)の基準となる固定された位置(タイ
ミング)であるラインの先頭位置(タイミング)から現
在、すなわち圧縮手段4又はECCエンコーダ12から
出力されている位置(タイミング)までの時間を表す所
定単位内時間情報とにより構成され、この一定の情報単
位(ブロック)の情報信号(映像信号)毎に付加されて
いる時間情報に基づいて所定単位時間情報が表す時間
(圧縮手段4(ECCエンコーダ12を用いない場合)
又はECCエンコーダ12(ECCエンコーダ12を用
いる場合)から出力された映像信号のブロックが予め定
められた基準から何番目のライン周期の時に出力された
のかを表す情報に対応する時間)に相当するタイミング
を基準に、そのタイミングから所定単位内時間情報が表
す時間一定の情報単位(ブロック)を遅延する構成とし
ている。
【0109】以上のような伝送システムにおいて図17
を用いてその動作を説明する。図17は本発明の第8の
実施の形態である伝送システム若しくは伝送方法の1つ
の集合情報単位における送信側及び受信側の動作を表し
た図である。送信装置若しくは送信方法では、デジタル
映像入力信号は圧縮手段4に入力されて情報量が圧縮さ
れる。圧縮手段4の出力信号(図17(a))はECC
エンコーダ12に出力され、ECCエンコーダ12にお
いて各々の映像信号に誤り訂正符号が付される。つぎ
に、時間情報付加手段39である所定単位計数手段50
b及び所定単位内計数手段51bは、その時、すなわち
ECCエンコーダ12からの出力信号(図17(b)参
照)が出力された時間情報(TS)をブロック毎に付加
する(図17(c))。
【0110】ここで、時間情報付加手段39が出力する
時間情報は、所定単位計数手段50bが出力するNビッ
トの信号(図17中、Nはライン番号:2、3…と記し
ている。)を上位ビットとし、所定単位内計数手段51
bが出力するMビットの信号(図17中、MはT1、T
2…と記している。)を下位ビットとして構成する。な
お、所定単位計数手段50bが出力するNビットの信号
はそのブロックが予め定められた基準から何番目のライ
ン周期の時にECCエンコーダ12から出力されたかを
示すラインの番号を表す所定単位時間情報であり、所定
単位内計数手段51bが出力するMビットの信号は、E
CCエンコーダ12から出力されているブロックが属す
るライン周期の基準となる固定された位置(タイミン
グ)であるラインの先頭から、そのブロックがECCエ
ンコーダ12から出力されている映像信号の位置(タイ
ミング)までの時間を表す所定単位内時間情報である。
また、ここでは映像信号の各々に時間情報(TS21〜
TS33、ここで、TSnmとはn、mともに1以上の
自然数であり、nはブロックが何番目のライン周期の時
にECCエンコーダ12から出力されたかを示すライン
の番号(所定単位時間情報に相当する)を表し、mはE
CCエンコーダ12から出力されているブロックが属す
るライン周期の基準となる固定された位置(タイミン
グ)であるラインの先頭から、そのブロックが現在EC
Cエンコーダ12から出力されている映像信号の位置
(タイミング)までの時間を表すものであり、ライン内
時刻の番号(所定単位内情報の番号に相当する)を表し
ている。)を付加している。
【0111】ECCエンコーダ12の出力信号はバッフ
ァ29bに一旦蓄積され、一定時間内に蓄積された情報
を1つの集合単位として同期信号付加手段13に出力さ
れる。バッファ29bの出力信号は同期信号付加手段1
3に出力され同期信号が付加されたのち(図17
(d))に伝送路を介して伝送される。
【0112】一方、受信装置若しくは受信方法では、受
信信号(図17(e))のうち同期信号除去手段7で同
期信号が除去された後、同期信号除去手段7の出力信号
(図17(f))は、同期信号除去手段7の出力信号中
の時間情報(TS21〜TS33)に基づいて映像信号
のブロックはブロック毎に送信時に映像信号が入力され
たのと同じ時間間隔になるようにバッファ31bによっ
て遅延さら出力する(図17(g))。その後、ECC
デコーダ14で誤り訂正符号に基づいて信号の誤り訂正
が行われる(図17(h))。すなわち、所定単位遅延
手段52bは、所定単位計数手段50bによって付加さ
れた所定単位時間情報(Nビット)であるライン番号を
認識し、所定単位内遅延手段53bは所定単位内計数手
段51bによって供給されたMビットの時間情報(ライ
ンの先頭から現在、すなわち映像信号がECCエンコー
ダ12から出力されている位置(タイミング)のブロッ
クまでの所定単位内情報)を認識する。この所定単位遅
延手段52b及び所定単位内遅延手段53bの指示に従
ってバッファ31bに蓄積された映像信号のブロックは
Nビットの所定単位時間情報(予め定められた基準から
何番目のラインに属しているのかを表す時間情報)に相
当するタイミングを基準に、そのタイミングから所定単
位内時間情報(T1〜T5)(その映像信号のブロック
が所属するラインの固定された位置(タイミング)(映
像信号の先頭)から現在の入力されている映像信号の位
置(タイミング)までの時間を表す時間情報)に相当す
る時間一定の情報単位(ブロック)を遅延して出力され
る。この後、バッファ31bの出力信号は、ECCデコ
ーダ14で誤り訂正符号に基づいて信号の誤り訂正が行
われ、さらに伸張されてデジタル映像出力信号となる。
【0113】このような構成にすることにより、(実施
の形態6)と同様の効果が得られる。
【0114】なお、本実施の形態では(実施の形態2)
に時間情報付加手段28を設けたものであるが、他の実
施の形態に時間情報付加手段を設けても同様の効果が得
られる。ここで、本実施の形態では情報信号として映像
信号を用い、映像信号の所定の単位は映像信号の1ライ
ンとした。しかし、映像信号以外の信号でもよく、所定
の単位が一定の間隔であればよい。 従って、所定の単
位を映像信号のnフレーム(nは1以上の自然数)とす
ることもできるし、所定の単位を映像信号のnフィール
ド、nライン(nは1以上の自然数)としてもよい。
【0115】また、本実施の形態で1つの集合情報単位
は1ライン周期内に発生した一定の情報単位であるブロ
ックによって構成されているが、集合情報単位を映像信
号のnライン(nは1以上の自然数)周期内に発生した
一定の情報単位であるブロックによって構成することも
できるし、集合情報単位を映像信号のnフィールド、n
フレーム(nは1以上の自然数)周期内に発生した一定
の情報単位であるブロックによって構成してもよい。
【0116】また、映像信号の所定の単位の固定された
位置(タイミング)はライン、フィールド、フレームの
いずれかの周期に同期したものであればよい。従って、
必ずしもライン、フィールド、フレームのいずれかの先
頭でなくともよい。例えば、垂直同期信号又は水平同期
信号の立ち上り又は立ち下り部分でも同様のことが可能
であり、一定の周期の固定された位置(タイミング)で
あればよい。
【0117】また、所定の単位が1ラインである場合は
ラインカウンタ、1フィールドである場合はフィールド
カウンタ、1フレームである場合はフレームカウンタを
所定単位計数手段として用いることができ、これにより
汎用のカウンタを使用できるため装置のコストを軽減で
きる。また、図18に示すように所定の単位毎に所定の
識別番号(本実施の形態においては、ライン毎に付与さ
れているライン番号であり、図18中、識別番号1・・
・識別番号n(nは1以上の自然数)の1〜nがライン
番号に相当する)を同期信号の中にあるいは同期信号と
ともに付与して情報を伝送する方式では本実施の形態に
おける所定単位計数手段50b及び所定単位遅延手段5
2bを不要とすることができる。
【0118】すなわち、送信側においては、情報信号の
一定の情報単位が複数個集まって所定の単位をなすとと
もに所定の単位は各所定の単位を識別するための識別符
号を有する場合に、時間情報付加手段は前記情報信号の
所定の単位の基準となる固定された位置(タイミング)
から時間情報(TS)が付加される位置(タイミング)
までの時間を計数する所定単位内計数手段により構成さ
れており、その特徴は、時間情報(TS)が情報信号の
所定の単位の基準となる固定された位置(タイミング)
から時間情報(TS)が付加される位置(タイミング)
までの時間を表す所定単位内時間情報により構成されて
いるところである。
【0119】一方、受信側においては、情報信号の一定
の情報単位が複数個集まって所定の単位をなすとともに
所定の単位は各所定の単位を識別するため識別符号を有
する場合に、情報信号の所定の単位の基準となる固定さ
れた位置(タイミング)から時間情報(TS)が付加さ
れる位置(タイミング)までの時間を表す所定単位内時
間情報により構成され、この一定の情報単位の情報信号
毎に付加されている時間情報に応じて一定の情報単位の
情報信号毎に前記情報信号の所定単位内時間情報が表す
時間一定の情報単位(ブロック)を遅延する構成とされ
ており、その特徴は、時間情報(TS)が情報信号の所
定の単位の基準となる固定された位置(タイミング)か
ら時間情報(TS)が付加される位置(タイミング)ま
での時間を表す所定単位内時間情報により構成され、こ
の一定の情報単位の情報信号毎に付加されている時間情
報に応じて一定の情報単位の情報信号毎に情報信号の所
定単位内時間情報が表す時間一定の情報単位(ブロッ
ク)を遅延する構成とされているところである。
【0120】また、1つの集合情報単位を一定時間内に
蓄積された情報とする場合、例えば一定の情報単位であ
るブロックが映像信号の1ライン周期内に発生した数を
集めて1つの集合情報単位とする場合は本実施の形態に
おける所定単位計数手段50a及び所定単位遅延手段5
2aを不要とすることができる。すなわち、送信側にお
いては、情報信号の一定の情報単位が複数個集まって一
定の時間長を有する所定の単位をなす場合に、時間情報
付加手段は前記情報信号の所定の単位の基準となる固定
された位置(タイミング)から時間情報(TS)が付加
される位置(タイミング)までの時間を計数する所定単
位内計数手段により構成されており、その特徴は、時間
情報(TS)が情報信号の所定の単位の基準となる固定
された位置(タイミング)から時間情報(TS)が付加
される位置(タイミング)までの時間を表す所定単位内
時間情報により構成されているところである。
【0121】一方、受信側においては、情報信号の一定
の情報単位が複数個集まって一定の時間長を有する所定
の単位をなす場合に、一定の情報信号あるいは所定の単
位の数を計数することにより得られる情報信号の所定の
単位の基準となる固定された位置(タイミング)から時
間情報(TS)が付加される位置(タイミング)までの
時間を表す所定単位内時間情報により構成され、この一
定の情報単位の情報信号毎に付加されている時間情報に
応じて一定の情報単位の情報信号毎に前記情報信号の所
定単位内時間情報が表す時間一定の情報単位(ブロッ
ク)を遅延する構成とされており、その特徴は、時間情
報(TS)が情報信号の所定の単位の基準となる固定さ
れた位置(タイミング)から時間情報(TS)が付加さ
れる位置(タイミング)までの時間を表す所定単位内時
間情報により構成され、この一定の情報単位の情報信号
毎に付加されている時間情報に応じて一定の情報単位の
情報信号毎に情報信号の所定単位内時間情報が表す時間
一定の情報単位(ブロック)を遅延する構成とされてい
るところである。
【0122】さらに、本実施の形態では同一のバッファ
31bを用い、バッファ31bは映像信号のブロックを
(所定単位情報+所定単位内情報)に相当する時間を同
時に遅延しているが、バッファ31bは所定単位情報に
相当する時間一定の情報単位(ブロック)を遅延した
後、所定単位内情報に相当する時間一定の情報単位(ブ
ロック)を遅延する構成としてもよいし、所定単位内情
報に相当する時間一定の情報単位(ブロック)を遅延し
た後、所定単位情報に相当する時間一定の情報単位(ブ
ロック)を遅延する構成としてもよい。
【0123】(実施の形態9)図19は本発明の第9の
実施の形態である伝送システム若しくは伝送方法及びこ
れを構成する送信装置若しくは送信方法と受信装置若し
くは受信方法とを示した図(時間情報付加手段28にお
いてECCエンコーダ12に信号が入力された時間情報
をブロック毎に付加する場合)である。なお、上記実施
の形態において既に説明したものは同じ符号を用い、そ
の説明を省略する。
【0124】本実施の形態は、特に、(実施の形態5)
の時間情報付加手段28、時間情報再生手段30、及び
その時間情報の付加・再生方法についてさらに詳細な別
の実施の形態を提供するものである。時間情報付加手段
28は所定単位計数手段50aであるNビットカウンタ
54aと所定単位内計数手段51aであるMビットカウ
ンタ55aとにより構成される。
【0125】ここで、本実施の形態にかかる発明の送信
装置又は受信装置などで取り扱われる情報信号は送受信
間で時間関係を保存する必要のある信号である映像信号
であり、映像信号のライン周期を所定の単位としてい
る。従って、映像信号の一定の情報単位であるブロック
が映像信号の1ライン周期内に発生した数、すなわち複
数個集まって所定の単位を形成している。
【0126】Nビットカウンタ54aは入力された映像
信号のうちライン周期の数を計数するものであり、EC
Cエンコーダ12に入力されたブロックが予め定められ
た基準から何番目のライン周期の時に入力されたのかを
計数し、その値をNビットで出力する。ここで、予め定
められた基準とは時間の基準であって、送受信間で共通
に時計を有する構成としある特定の時間を基準としても
よいし、前に送信側から受信側に送られたブロックや同
期信号などの特定の信号を基準としてもよい。
【0127】すなわち、Nビットカウンタ54aはCl
ock端子に入力される基本クロックに同期してCE端
子から入力される映像信号のラインの先頭のタイミング
を基準としてラインの数を計数し、OE端子から入力さ
れる映像信号のブロックの発生するタイミングに基づい
て、すなわちECCエンコーダ12に入力されたブロッ
クが予め定められた基準から何番目のライン周期の時に
入力されたのかを表す計数値をNビットで出力する。
【0128】Mビットカウンタ55aはECCエンコー
ダ12に信号が入力される映像信号のブロックについ
て、ライン周期の基準となる位置、例えばそれが属する
ラインの先頭位置(タイミング)から現在、すなわち映
像信号のブロックがECCエンコーダ12に入力されて
いる位置(タイミング)までの時間を計数するものであ
り、この計数値を時間情報としてMビットで出力するも
のである。
【0129】すなわち、Mビットカウンタ55aはCl
ock端子に入力される基本クロックに同期しかつRe
set端子から入力される映像信号のラインの先頭のタ
イミング(リセットスタートタイミング信号)によって
その計数値をリセットすることにより、ラインの先頭か
ら現在までの時間を計数しつづけ、OE端子から入力さ
れる映像信号のブロックの発生するタイミングに基づい
て、その計数値、すなわちラインの先頭位置(タイミン
グ)から現在、すなわち映像信号のブロックがECCエ
ンコーダ12に入力されている位置(タイミング)まで
の時間を表す計数値をMビットで出力する。
【0130】ここで、本実施の形態では基本クロックは
27MHz又は36MHzの基本クロックを用いる。な
お、この基本クロックの情報は受信装置において送信装
置から伝送される搬送波から再生してもよいし、映像信
号を伝送している伝送路とは別の伝送路で送信装置から
受信装置に送ってもよい。また、この基本クロックと同
様にMビットカウンタ55aが時間情報(TS)を計測
する際に基準とする信号であるリセットスタートタイミ
ング信号(RST)を送信側から受信側に送られる映像
信号から再生してもよいし、映像信号を伝送している伝
送路とは別の伝送路で送信側から受信側に送信してもよ
い。
【0131】従って、時間情報付加手段28全体として
はNビットカウンタ54aが出力するNビットの信号を
上位とし、Mビットカウンタ55aが出力するMビット
の信号を下位として、合計(N+M)ビットの時間情報
をECCエンコーダ12の入力信号に付加する。一方、
ECCエンコーダ12を用いない場合は、時間情報付加
手段28は圧縮手段4の出力信号が出力された時間情報
(TS)をブロック毎に認識する構成とし、圧縮手段4
の出力信号にブロック毎に時間情報を付加してバッファ
29aに出力する。バッファ29aは圧縮手段4と同期
信号付加手段13との間に設け、圧縮手段4の出力信号
を一旦蓄積し、バッファ29aは一定時間内に蓄積され
た情報を1つの集合単位として同期信号付加手段13に
出力する構成とすればよい。
【0132】つぎに、時間情報再生手段30においては
所定単位遅延手段52aを時間情報読出手段56aと時
間情報蓄積手段57aと第1のカウンタであるNビット
カウンタ58aと比較手段60aとにより構成し、所定
単位内遅延手段53aを時間情報読出手段56aと時間
情報蓄積手段57aと第2のカウンタであるMビットカ
ウンタ59aと比較手段60aとにより構成する。
【0133】時間情報読出手段56aはECCデコーダ
14の出力信号からブロック毎に付与された時間情報の
みを抽出して出力する手段である。時間情報蓄積手段5
7aは時間情報読出手段56aによって抽出された時間
情報(TS)の値をNビットを上位とし、Mビットを下
位として抽出された毎に順次蓄積し、最も古く蓄積され
た時間情報(TS)の値をNビットを上位とし、Mビッ
トを下位として出力する。また、後述する時間情報比較
手段60aの指示に従って、時間情報比較手段60aの
出力信号がバッファ61aに入力され、バッファ61a
に蓄積されている最も古いブロックがバッファ61aか
ら出力される毎に時間情報蓄積手段57aは現在出力し
ている時間情報(TS)の次に古い時間情報(TS)を
出力する。
【0134】Nビットカウンタ58aはNビットカウン
タ58aのLoad端子に一番最初に受信したブロック
の時間情報(TS)の上位ビット(Nビット)の値
(L)からK(Kは1以上の自然数であって、ブロック
相互間の時間的間隔によって予め決定されているもので
ある。)を引いた値(L−K)がロードされる。この
後、送信側から供給されたリセットスタートタイミング
信号(RST)がCE端子に入力される毎に送信側から
供給される基準クロック(F)に同期してNビットカウ
ンタ58aは(L−K)の値から1つづつ計数(カウン
トアップ)するとともに、その現在の計数値を出力す
る。
【0135】Mビットカウンタ59aは送信側から供給
されるリセットスタートタイミング信号(RST)がR
eset端子に入力される毎にMビットカウンタ59a
の計数値をリセットするものであり、送信側から供給さ
れる基準クロック(F)に同期してMビットカウンタ5
9aはリッセットされた値(例えば、”0”)から計数
(カウントアップ)するとともに、その現在の計数値を
出力する。
【0136】時間情報比較手段60aは時間情報蓄積手
段57aの出力信号である時間情報(TS)の上位ビッ
ト(Nビット)の値とNビットカウンタ58aの出力値
及び時間情報蓄積手段57aの出力信号である時間情報
(TS)の下位ビット(Mビット)の値とMビットカウ
ンタ59aの出力値とを比較し、両者が共に等しい値に
達した場合にバッファ61aに対しては、バッファ61
aに蓄積されている最も古いブロックを出力するように
指示する信号を出力し、また、時間情報蓄積手段57a
に対しては、最も古く蓄積された時間情報(TS)の次
に古い時間情報(TS)を出力するように指示する信号
を出力する。
【0137】バッファ61aはECCデコーダ14の出
力信号を一旦蓄積し、時間情報比較手段60aの出力信
号に対応して、バッファ61aに蓄積されている最も古
いブロックを伸長手段11(可変長復号化手段15)に
出力するものである。また、バッファ61aはバッファ
61aに蓄積されている最も古いブロックを伸長手段1
1(可変長復号化手段15)に出力した後、出力したブ
ロックの次に古いブロックを最も古いブロックとして扱
う。このようにバッファ61aは最も古いブロックを出
力する毎に順次出力したブロックの次に古いブロックを
最も古いブロックとして扱う。
【0138】本実施の形態では時間情報蓄積手段57a
及びバッファ61aにFIFO(First In F
irst Out)メモリを用いている。一方、ECC
デコーダ14を用いない場合は、時間情報再生手段30
は時間情報付加手段28により付加された時間情報をブ
ロック毎に認識する。この時間情報再生手段30の指示
に従って同期信号除去手段7の出力信号が蓄積されたバ
ッファ31aはその蓄積された情報信号をブロック毎に
時間情報に対応したタイミングで出力する。バッファ3
1aは同期信号除去手段7と伸長手段11との間に設け
られ、同期信号除去手段7の出力信号を一旦蓄積する構
成とすればよい。
【0139】すなわち、本発明の送信装置又は送信方法
は映像信号のライン周期を所定の単位とする場合におい
て、情報信号である映像信号の一定の情報単位であるブ
ロックが映像信号の1ライン周期内に発生した数、すな
わち複数個集まって所定の単位をなす場合において、
(実施の形態5)に記載した時間情報は圧縮手段4(E
CCエンコーダ12を用いない場合)から出力された又
はECCエンコーダ12(ECCエンコーダ12を用い
る場合)に入力された情報信号(映像信号)のブロック
が予め定められた基準から何番目の所定の単位(ライ
ン)の周期の時に出力又は入力されたのかを表す所定単
位時間情報と、情報信号(映像信号)の所定の単位(ラ
イン周期)の基準となる固定された位置(タイミング)
である先頭位置(タイミング)から現在、すなわち圧縮
手段4(ECCエンコーダ12を用いない場合)から出
力されている又はECCエンコーダ12(ECCエンコ
ーダ12を用いる場合)の入力されている情報信号(映
像信号)の位置(タイミング)までの時間を表す所定単
位内時間情報とにより構成されている。
【0140】一方、本発明の受信装置又は受信方法は映
像信号のライン周期を所定の単位とする場合において、
情報信号である映像信号の一定の情報単位であるブロッ
クが映像信号の1ライン周期内に発生した数、すなわち
複数個集まって所定の単位をなす場合において、(実施
の形態5)に記載した時間情報は圧縮手段4(ECCエ
ンコーダ12を用いない場合)から出力された又はEC
Cエンコーダ12(ECCエンコーダ12を用いる場
合)に入力された情報信号(映像信号)のブロックが予
め定められた基準から何番目の所定の単位(ライン周
期)のときに出力又は入力されたかを表す所定単位時間
情報と、情報信号(映像信号)の所定の単位(ライン周
期)の基準となる固定された位置(タイミング)である
先頭位置(タイミング)から現在、すなわち圧縮手段4
(ECCエンコーダ12を用いない場合)から出力され
ている又はECCエンコーダ12(ECCエンコーダ1
2を用いる場合)に入力されている情報信号(映像信
号)の位置(タイミング)までの時間を表す所定単位内
時間情報とにより構成され、この一定の情報単位(ブロ
ック)の情報信号(映像信号)毎付加されている時間情
報に基づいて所定単位時間情報が表す時間に相当するタ
イミングを基準にして、そのタイミングから所定単位内
時間情報が表す時間一定の情報単位(ブロック)を遅延
する構成としている。
【0141】以上のような伝送システムにおいて以下に
その動作を説明する。送信装置若しくは送信方法では、
デジタル映像入力信号は圧縮手段4に入力されて情報量
が圧縮される。圧縮手段4の出力信号(図20(a))
はECCエンコーダ12に出力され、その時、すなわち
圧縮手段4から出力信号が出力された時間情報(TS)
又はECCエンコーダ12に入力信号が入力された時間
情報(TS)を一定の情報単位であるブロック毎に付加
する(図20(b))。ここで、時間情報付加手段28
が出力する時間情報は、Nビットカウンタ54aによっ
て出力されるNビットの信号であって、映像信号のブロ
ックがそのブロックが予め定められた基準から何番目の
ライン周期の時に圧縮手段4から出力されたか又はEC
Cエンコーダ12に入力されたかを示すラインの番号を
表す所定単位時間情報(図20中ライン番号:2、3…
と記している。)を上位ビットとし、Mビットカウンタ
55aによって出力されるMビットの信号であって、映
像信号のブロックが圧縮手段4から出力される又はEC
Cエンコーダ12に入力されるブロックが属するライン
周期の基準となる固定された位置(タイミング)である
ラインの先頭から、そのブロックが圧縮手段4から出力
されている又はECCエンコーダ12から入力されてい
る映像信号の位置(タイミング)までの時間を表す、す
なわち先頭から現在の入力されている映像信号の位置
(タイミング)までの時間を表す所定単位内時間情報
(図20中T1、T2…と記している。)を下位ビット
として構成している。なお、ここでは映像信号の各々に
時間情報(TS21〜TS33、TS(ライン番号)
(ライン内時刻))までを付加している。なお、本実施
の形態では基本クロック及びリセットスタートタイミン
グ信号(RST)は別の伝送線により送信側から受信側
に送られている。
【0142】つぎに、ECCエンコーダ12において各
々の映像信号と時間情報(TS21〜TS33)に誤り
訂正符号が付される(図20(c)参照)。ECCエン
コーダ12の出力信号はバッファ29aに一旦蓄積さ
れ、一定時間内に蓄積された情報を1つの集合単位とし
て同期信号付加手段13に出力される。バッファ29a
の出力信号は同期信号付加手段13に出力され同期信号
が付加されたのちに(図20(d))伝送路を介して伝
送される。
【0143】一方、受信装置若しくは受信方法では、受
信信号(図20(e))のうち同期信号除去手段7で同
期信号が除去された後、同期信号除去手段7の出力信号
(図20(f))は、ECCデコーダ14で誤り訂正符
号に基づいて信号の誤り訂正が行われる。つぎに、EC
Cデコーダ14の出力信号(図20(g))中の時間情
報(TS21〜TS33)に基づいて映像信号はバッフ
ァ61aによって送信時に映像信号がECCエンコーダ
12に入力されたのと同じ時間間隔になるように遅延さ
れる(図20(h))。
【0144】すなわち、ECCデコーダ14の出力信号
であるブロックは、バッファ61aに蓄積される。一
方、時間情報読出手段56aによってそのブロックに付
与されている時間情報(TS)を読み出し、その値を時
間情報蓄積手段57aに蓄積する。さらに、新たなブロ
ックがECCデコーダ14から出力されるとその新たな
ブロックをバッファ61aに蓄積し、そのブロックに対
応した時間情報(TS)を読み出し、その値を時間情報
蓄積手段57aに順次蓄積する。
【0145】一方、第1のカウンタであるNビットカウ
ンタ58aには一番最初に受信したブロックの時間情報
(TS)の上位Nビットの値(L)からK(Kは1以上
の自然数)を引いた値(L−K)がロードされ、この
後、送信側から供給されるリセットスタートタイミング
信号(RST)がNビットカウンタ58aに入力される
毎にNビットカウンタ58aの出力信号は1づつカウン
トアップされる。
【0146】また、第2のカウンタであるMビットカウ
ンタ59aには、送信側よりリセットスタートタイミン
グ信号(RST)が供給される毎にリセットされMビッ
トカウンタ59aの出力信号はリセットされた値(例え
ば”0”)から1づつカウントアップする。つぎに、時
間情報蓄積手段57aに蓄積されている最も古い時間情
報(TS)の上位ビット(Nビット)の値とNビットカ
ウンタ58aの出力値及び最も古い時間情報(TS)の
下位ビット(Mビット)の値とMビットカウンタ59a
の出力値とが時間情報比較手段60aによって比較され
両者が等しい値に達した場合、時間情報比較手段60a
の出力信号はバッファ61aに対して蓄積されている最
も古いブロックを出力するように指示し、バッファ61
aは該指示に従って最も古いブロックを出力するととも
に、時間情報蓄積手段57aに対しては、最も古く蓄積
された時間情報(TS)の次に古いブロックの時間情報
(TS)を出力するように指示し、時間情報蓄積手段5
7aは最も古く蓄積された時間情報(TS)の次に古い
時間情報(TS)を出力する。
【0147】この後、最も古いブロックの次に古いブロ
ックの時間情報の上位ビット(Nビット)の値とNビッ
トカウンタ58aの出力値及び時間情報の下位ビット
(Mビット)の値とMビットカウンタ59aの出力値と
を比較し、上記と同様に両者が等しい値に達した場合に
時間情報蓄積手段57a及びバッファ61aに信号を出
力し、バッファ61aは最も古いブロックの次に古いブ
ロック(現在の最も古いブロック)を出力し、時間情報
蓄積手段57aは最も古く蓄積された時間情報(TS)
の次の次に古い時間情報(TS)(現在の最も古いブロ
ックの次に古いブロックの時間情報(TS))を出力す
る。
【0148】この上記と同様の動作を繰り返すととも
に、バッファ61aの出力信号はこの後、伸張されてデ
ジタル映像出力信号となる。また、図18に示すように
所定の単位毎に所定の識別番号(本実施の形態において
は、ライン毎に付与されているライン番号であり、図1
8中、識別番号1・・・識別番号n(nは1以上の自然
数)の1〜nがライン番号に相当する)を同期信号の中
にあるいは同期信号とともに付与して情報を伝送する方
式では本実施の形態におけるNビットカウンタ54a及
び58aを不要とすることができる。
【0149】すなわち、送信側においては、情報信号の
一定の情報単位が複数個集まって所定の単位をなすとと
もに所定の単位は各所定の単位を識別するための識別符
号を有する場合に、時間情報付加手段は前記情報信号の
所定の単位の基準となる固定された位置(タイミング)
から時間情報(TS)が付加される位置(タイミング)
までの時間を計数する所定単位内計数手段であるMビッ
トカウンタ55aにより構成されており、その特徴は、
時間情報(TS)が情報信号の所定の単位の基準となる
固定された位置(タイミング)から時間情報(TS)が
付加される位置(タイミング)までの時間を表す所定単
位内時間情報である下位ビット(Mビット)の情報によ
り構成されているところである。
【0150】一方、受信側においては、情報信号の一定
の情報単位が複数個集まって所定の単位をなすとともに
所定の単位は各所定の単位を識別するため識別符号を有
する場合に、情報信号の所定の単位の基準となる固定さ
れた位置(タイミング)から時間情報(TS)が付加さ
れる位置(タイミング)までの時間を表す所定単位内時
間情報である下位ビット(Mビット)により構成され、
この一定の情報単位の情報信号毎に付加されている時間
情報に応じて一定の情報単位の情報信号毎に前記情報信
号の所定単位内時間情報が表す時間一定の情報単位(ブ
ロック)を遅延する時間情報読出手段56aと時間情報
蓄積手段57aと第2のカウンタであるMビットカウン
タ59aと比較手段60aとにより構成とされており、
その特徴は、時間情報(TS)が情報信号の所定の単位
の基準となる固定された位置(タイミング)から時間情
報(TS)が付加される位置(タイミング)までの時間
を表す所定単位内時間情報である下位ビット(Mビッ
ト)の情報により構成され、この一定の情報単位の情報
信号毎に付加されている時間情報に応じて一定の情報単
位の情報信号毎に情報信号の所定単位内時間情報が表す
時間一定の情報単位(ブロック)を遅延する構成とされ
ているところである。
【0151】また、1つの集合情報単位を一定時間内に
蓄積された情報とする場合、例えば一定の情報単位であ
るブロックが映像信号の1ライン周期内に発生した数を
集めて1つの集合情報単位をなす場合は本実施の形態に
おけるNビットカウンタ54a、58aを不要とするこ
とができる。すなわち、送信側においては、情報信号の
一定の情報単位が複数個集まって一定の時間長を有する
所定の単位をなす場合に、時間情報付加手段は前記情報
信号の所定の単位の基準となる固定された位置(タイミ
ング)から時間情報(TS)が付加される位置(タイミ
ング)までの時間を計数する所定単位内計数手段である
Mビットカウンタ55aにより構成されており、その特
徴は、時間情報(TS)が情報信号の所定の単位の基準
となる固定された位置(タイミング)から時間情報(T
S)が付加される位置(タイミング)までの時間を表す
所定単位内時間情報である下位ビット(Mビット)の情
報により構成されているところである。
【0152】一方、受信側においては、情報信号の一定
の情報単位が複数個集まって一定の時間長を有する所定
の単位をなす場合に、一定の情報信号あるいは所定の単
位の数を計数することにより得られる情報信号の所定の
単位の基準となる固定された位置(タイミング)から時
間情報(TS)が付加される位置(タイミング)までの
時間を表す所定単位内時間情報である下位ビット(Mビ
ット)により構成され、この一定の情報単位の情報信号
毎に付加されている時間情報に応じて一定の情報単位の
情報信号毎に前記情報信号の所定単位内時間情報が表す
時間一定の情報単位(ブロック)を遅延する時間情報読
出手段56aと時間情報蓄積手段57aと第2のカウン
タであるMビットカウンタ59aと比較手段60aとに
より構成とされており、その特徴は、時間情報(TS)
が一定の情報信号あるいは所定の単位の数を計数するこ
とにより得られる情報信号の所定の単位の基準となる固
定された位置(タイミング)から時間情報(TS)が付
加される位置(タイミング)までの時間を表す所定単位
内時間情報である下位ビット(Mビット)により構成さ
れ、この一定の情報単位の情報信号毎に付加されている
時間情報に応じて一定の情報単位の情報信号毎に情報信
号の所定単位内時間情報が表す時間一定の情報単位(ブ
ロック)を遅延する構成とされているところである。
【0153】このような構成にすることにより、(実施
の形態5)と同様の効果が得られる。なお、本実施の形
態では(実施の形態2)に時間情報付加手段28、時間
情報再生手段30を設けたものであるが、他の実施の形
態に時間情報付加手段を設けても同様の効果が得られ
る。
【0154】なお、本実施の形態では所定の単位は映像
信号の1ラインとしたが、所定の単位は一定の間隔であ
ればよい。 従って、所定の単位を映像信号のnライン
(nは1以上の自然数)とすることもできるし、所定の
単位を映像信号のnフィールド、nフレーム(nは1以
上の自然数)としてもよい。また、映像信号の所定の単
位の固定された位置(タイミング)はライン、フィール
ド、フレームのいずれかに同期したものであればよい。
【0155】従って、必ずしもライン、フィールド、フ
レームのいずれかの先頭でなくともよい。また、所定の
単位が1ラインである場合はラインカウンタ、1フィー
ルドである場合はフィールドカウンタ、1フレームであ
る場合はフレームカウンタを番号計数手段として用いる
ことができる。
【0156】(実施の形態10)図21は本発明の第1
0の実施の形態である伝送システム若しくは伝送方法及
びこれを構成する送信装置若しくは送信方法と受信装置
若しくは受信方法とを示した図(時間情報付加手段39
においてECCエンコーダ12が信号を出力した時間情
報をブロック毎に付加する場合)である。なお、上記実
施の形態において既に説明したものは同じ符号を用い、
その説明を省略する。
【0157】本実施の形態は、特に、(実施の形態6)
の時間情報付加手段39、時間情報再生手段40、及び
その時間情報の付加・再生方法についてさらに詳細な別
の実施の形態を提供するものである。時間情報付加手段
39は所定単位計数手段50bであるNビットカウンタ
54bと所定単位内計数手段51bであるMビットカウ
ンタ55bとにより構成される。
【0158】ここで、本実施の形態にかかる発明の送信
装置又は受信装置などで取り扱われる情報信号は送受信
間で時間関係を保存する必要のある信号である映像信号
であり、映像信号のライン周期を所定の単位としてい
る。従って、映像信号の一定の情報単位であるブロック
が映像信号の1ライン周期内に発生した数、すなわち複
数個集まって所定の単位であるラインを形成している。
【0159】Nビットカウンタ54bは入力された映像
信号のうちライン周期の数を計数するものであり、EC
Cエンコーダ12が出力するブロックが予め定められた
基準から何番目のライン周期の時に出力されたのかを計
数し、その値をNビットで出力する。ここで、予め定め
られた基準とは時間の基準であって、送受信間で共通に
時計を有する構成としある特定の時間を基準としてもよ
いし、前に送信側から受信側に送られたブロックや同期
信号などの特定の信号を基準としてもよい。
【0160】すなわち、Nビットカウンタ54bはCl
ock端子に入力される基本クロックに同期してCE端
子から入力される映像信号のラインの先頭のタイミング
を基準としてラインの数を計数し、OE端子から入力さ
れる映像信号のブロックの発生するタイミングに基づい
て、すなわちECCエンコーダ12が出力したブロック
が予め定められた基準から何番目のライン周期の時に出
力されたのかを表す計数値をNビットで出力する。
【0161】Mビットカウンタ55bはECCエンコー
ダ12が出力する映像信号のブロックについて、ライン
周期の基準となる位置、例えばそれが属するラインの先
頭位置(タイミング)から現在、すなわち映像信号のブ
ロックがECCエンコーダ12から出力される位置(タ
イミング)までの時間を計数するものであり、この計数
値を時間情報としてMビットで出力するものである。
【0162】すなわち、Mビットカウンタ55bはCl
ock端子に入力される基本クロックに同期しかつRe
set端子から入力される映像信号のラインの先頭のタ
イミング(リセットタイミング信号)によってその計数
値をリセットすることにより、ラインの先頭から現在ま
での時間を計数しつづけ、OE端子から入力される映像
信号のブロックの発生するタイミングに基づいて、その
計数値、すなわちラインの先頭位置(タイミング)から
現在、すなわち映像信号のブロックがECCエンコーダ
12から出力されている位置(タイミング)までの時間
を表す計数値をMビットで出力する。
【0163】ここで、本実施の形態では基本クロックは
27MHz又は36MHzの基本クロックを用いる。な
お、この基本クロックの情報は受信装置において送信装
置から伝送される搬送波から再生してもよいし、映像信
号を伝送している伝送路とは別の伝送路で送信装置から
受信装置に送ってもよい。また、この基本クロックと同
様にMビットカウンタ55bが時間情報(TS)を計測
する際に基準とする信号であるリセットスタートタイミ
ング信号(RST)を送信装置から受信装置に送られる
映像信号から再生してもよいし、映像信号を伝送してい
る伝送路とは別の伝送路で送信側にから受信側に送信し
てもよい。
【0164】従って、時間情報付加手段28全体として
はNビットカウンタ54bが出力するNビットの信号を
上位とし、Mビットカウンタ55bが出力するMビット
の信号を下位として、合計(N+M)ビットの時間情報
をECCエンコーダ12の出力信号に付加する。一方、
ECCエンコーダ12を用いない場合は、時間情報付加
手段39は圧縮手段4の出力信号が出力された時間情報
(TS)をブロック毎に認識する構成とし、圧縮手段4
の出力信号にブロック毎に時間情報を付加してバッファ
29bに出力する。バッファ29bは圧縮手段4と同期
信号付加手段13との間に設け、圧縮手段4の出力信号
を一旦蓄積し、バッファ29bは一定時間内に蓄積され
た情報を1つの集合単位として同期信号付加手段13に
出力する。
【0165】つぎに、時間情報再生手段30においては
所定単位遅延手段52bを時間情報読出手段56bと時
間情報蓄積手段57bと第1のカウンタであるNビット
カウンタ58bと比較手段60bとにより構成し、所定
単位内遅延手段53bを時間情報読出手段56bと時間
情報蓄積手段57bと第2のカウンタであるMビットカ
ウンタ59bと比較手段60bとにより構成する。
【0166】時間情報読出手段56bは同期信号除去手
段7の出力信号からブロック毎に付与された時間情報の
みを抽出して出力する手段である。時間情報蓄積手段5
7bは時間情報読出手段56bによって抽出された時間
情報(TS)の値をNビットを上位とし、Mビットを下
位として抽出された毎に順次蓄積し、最も古く蓄積され
た時間情報(TS)の値をNビットを上位とし、Mビッ
トを下位として出力する。また、後述する時間情報比較
手段60bの指示に従って、時間情報比較手段60bの
出力信号がバッファ61bに入力され、バッファ61b
に蓄積されている最も古いブロックがバッファ61bか
ら出力される毎に時間情報蓄積手段57bは現在出力し
ている時間情報(TS)の次に古い時間情報(TS)を
出力する。
【0167】Nビットカウンタ58bはNビットカウン
タ58bのLoad端子に一番最初に受信したブロック
の時間情報(TS)の上位ビット(Nビット)の値
(L)からK(Kは1以上の自然数であって、ブロック
相互間の時間的間隔によって予め決定されているもので
ある。)を引いた値(L−K)がロードされる。この
後、送信側から供給されたリセットスタートタイミング
信号(RST)がCE端子に入力される毎に送信側から
供給される基準クロック(F)に同期してNビットカウ
ンタ58bは(L−K)の値から計数(カウントアッ
プ)するとともに、その現在の計数値を出力する。
【0168】Mビットカウンタ59bは送信側から供給
されるリセットスタートタイミング信号(RST)がR
eset端子に入力される毎にMビットカウンタ59b
の計数値をリセットするものであり、送信側から供給さ
れる基準クロック(F)に同期してMビットカウンタ5
9bはリッセットされた値(例えば、”0”)から計数
(カウントアップ)するとともに、その現在の計数値を
出力する。
【0169】時間情報比較手段60bは時間情報蓄積手
段57bの出力信号である時間情報(TS)の上位ビッ
ト(Nビット)の値とNビットカウンタ58bの出力値
及び時間情報蓄積手段57bの出力信号である時間情報
(TS)の下位ビット(Mビット)の値とMビットカウ
ンタ59bの出力値とを比較し、両者が共に等しい値に
達した場合にバッファ61bに対しては、バッファ61
bに蓄積されている最も古いブロックを出力するように
指示する信号を出力し、また、時間情報蓄積手段57a
に対しては、最も古く蓄積された時間情報(TS)の次
に古い時間情報(TS)を出力するように指示する信号
を出力する。
【0170】バッファ61bは同期信号除去手段7の出
力信号を一旦蓄積し、時間情報比較手段60bの出力信
号に対応して、バッファ61bに蓄積されている最も古
いブロックを伸長手段11(可変長復号化手段15)に
出力ものである。また、バッファ61bはバッファ61
bに蓄積されている最も古いブロックを伸長手段11
(可変長復号化手段15)に出力した後、出力したブロ
ックの次に古いブロックを最も古いブロックとして扱
う。このようにバッファ61bは最も古いブロックを出
力する毎に順次出力したブロックの次に古いブロックを
最も古いブロックとして扱う。
【0171】本実施の形態では時間情報蓄積手段57b
及びバッファ61bにFIFO(First In F
irst Out)メモリを用いている。一方、ECC
デコーダ14を用いない場合は、時間情報再生手段40
は時間情報付加手段39により付加された時間情報をブ
ロック毎に認識する。この時間情報再生手段40の指示
に従って同期信号除去手段7の出力信号が蓄積されたバ
ッファ31bはその蓄積された情報信号をブロック毎に
時間情報に対応したタイミングで出力する。バッファ3
1bは同期信号除去手段7と伸長手段11との間に設
け、同期信号除去手段7の出力信号を一旦蓄積する構成
とすればよい。
【0172】すなわち、本発明の送信装置又は送信方法
は映像信号のライン周期を所定の単位とする場合におい
て、情報信号である映像信号の一定の情報単位であるブ
ロックが映像信号の1ライン周期内に発生した数、すな
わち複数個集まって所定の単位であるラインをなす場合
において、(実施の形態6)に記載した時間情報は圧縮
手段4(ECCエンコーダ12を用いない場合)又はE
CCエンコーダ12(ECCエンコーダ12を用いる場
合)から出力された情報信号(映像信号)のブロックが
何番目の所定の単位(ライン)の周期の時に出力された
のかを表す所定単位時間情報と、情報信号(映像信号)
の所定の単位(ライン)の固定された位置(タイミン
グ)である先頭位置(タイミング)から現在の圧縮手段
4(ECCエンコーダ12を用いない場合)又はECC
エンコーダ12(ECCエンコーダ12を用いる場合)
から出力されている情報信号(映像信号)の位置(タイ
ミング)までの時間を表す所定単位内時間情報とにより
構成されている。
【0173】一方、本発明の受信装置又は受信方法は映
像信号のライン周期を所定の単位とする場合において、
情報信号である映像信号の一定の情報単位であるブロッ
クが映像信号の1ライン周期内に発生した数、すなわち
複数個集まって所定の単位であるラインをなす場合にお
いて、(実施の形態6)に記載した時間情報は圧縮手段
4(ECCエンコーダ12を用いない場合)又はECC
エンコーダ12(ECCエンコーダ12を用いる場合)
から出力された情報信号(映像信号)のブロックが予め
定められた基準から何番目の所定の単位(ライン周期)
のときに出力されたかを表す所定単位時間情報と、情報
信号(映像信号)の所定の単位(ライン周期)の基準と
なる固定された位置(タイミング)である先頭位置(タ
イミング)から現在、すなわち圧縮手段4(ECCエン
コーダ12を用いない場合)又はECCエンコーダ12
(ECCエンコーダ12を用いる場合)から出力されて
いる情報信号(映像信号)の位置(タイミング)までの
時間を表す所定単位内時間情報とにより構成され、この
一定の情報単位(ブロック)の情報信号(映像信号)毎
に付加されている時間情報に基づいて所定単位時間情報
が表す時間に相当するタイミングを基準にして、そのタ
イミングから所定単位内時間情報が表す時間一定の情報
単位(ブロック)を遅延する構成としている。
【0174】以上のような伝送システムにおいて以下に
その動作を説明する。送信装置若しくは送信方法では、
デジタル映像入力信号は圧縮手段4に入力されて情報量
が圧縮される。圧縮手段4の出力信号(図22(a))
はECCエンコーダ12に出力され、圧縮手段4の出力
信号はECCエンコーダ12において各々の映像信号に
誤り訂正符号が付される。つぎに、ECCエンコーダ1
2の出力信号(図22(b)参照)が出力された時間情
報(TS)を一定の情報単位であるブロック毎に付加す
る(図22(c))。ここで、時間情報付加手段29が
出力する時間情報は、Nビットカウンタ54bによって
出力されるNビットの信号であって、映像信号のブロッ
クがそのブロックが予め定められた基準から何番目のラ
イン周期の時に圧縮手段4又はECCエンコーダ12に
出力されたかを示すラインの番号を表す所定単位時間情
報(図22中ライン番号:2、3…と記している。)を
上位ビットとし、Mビットカウンタ55bによって出力
されるMビットの信号であって、映像信号のブロックが
圧縮手段4又はECCエンコーダ12に出力されるブロ
ックが属するライン周期の基準となる固定された位置
(タイミング)であるラインの先頭から、そのブロック
が圧縮手段4又はECCエンコーダ12から出力されて
いる映像信号の位置(タイミング)までの時間を表す、
すなわちラインの先頭から現在の出力されている映像信
号の位置(タイミング)までの時間を表す所定単位内時
間情報(図22中T1、T2…と記している。)を下位
ビットとして構成している。なお、ここでは映像信号の
各々に時間情報(TS21〜TS33、TS(ライン番
号)(ライン内時刻))までを付加している。なお、本
実施の形態では基本クロック及びリセットスタートタイ
ミング信号(RST)は別の伝送線により送信側から受
信側に送られている。
【0175】ECCエンコーダ12の出力信号はバッフ
ァ29bに一旦蓄積され、一定時間内に蓄積された情報
を1つの集合単位として同期信号付加手段13に出力さ
れる。バッファ29bの出力信号は同期信号付加手段1
3に出力され同期信号が付加されたのちに(図20
(d))伝送路を介して伝送される。一方、受信装置若
しくは受信方法では、受信信号(図22(e))のうち
同期信号除去手段7で同期信号が除去された後、同期信
号除去手段7の出力信号(図22(f))は、同期信号
除去手段7の出力信号中の時間情報(TS21〜TS3
3)に基づいて映像信号はバッファ61bによって送信
時に映像信号がECCエンコーダ12から出力されたの
と同じ時間間隔になるように遅延して出力される(図2
2(g))。つぎに、ECCデコーダ14で誤り訂正符
号に基づいて信号の誤り訂正が行われる(図22
(h))。
【0176】すなわち、同期信号除去手段7の出力信号
であるブロックは、バッファ61bに蓄積される。一
方、時間情報読出手段56bによってそのブロックに付
与されている時間情報(TS)を読み出し、その値を時
間情報蓄積手段57bに蓄積する。さらに、新たなブロ
ックが同期信号除去手段7から出力されるとその新たな
ブロックをバッファ61bに蓄積し、そのブロックに対
応した時間情報(TS)を読み出し、その値を時間情報
蓄積手段57bに順次蓄積する。
【0177】一方、第1のカウンタであるNビットカウ
ンタ58bには一番最初に受信したブロックの時間情報
(TS)の上位Nビットの値(L)からK(Kは1以上
の自然数)を引いた値(L−K)がロードされ、この
後、送信側から供給されるリセットスタートタイミング
信号(RST)がNビットカウンタ58bに入力される
毎にNビットカウンタ58bの出力信号は1づつカウン
トアップされる。
【0178】また、第2のカウンタであるMビットカウ
ンタ59bには、送信側よりリセットスタートタイミン
グ信号(RST)が供給される毎にリセットとされMビ
ットカウンタ59bの出力信号はリセットされた値(例
えば”0”)から1づつカウントアップする。つぎに、
時間情報蓄積手段59bに蓄積されている最も古い時間
情報(TS)の上位ビット(Nビット)の値とNビット
カウンタ58bの出力値及び最も古い時間情報(TS)
の下位ビット(Mビット)の値とMビットカウンタ59
bの出力値とが時間情報比較手段60bによって比較さ
れ両者が等しい値に達した場合、時間情報比較手段60
bの出力信号はバッファ61bに対して蓄積されている
最も古いブロックを出力するように指示し、バッファ6
1bは該指示に従って最も古いブロックを出力するとと
もに、時間情報蓄積手段57bに対しては、最も古く蓄
積された時間情報(TS)の次に古いブロックの時間情
報(TS)を出力するように指示し、時間情報蓄積手段
57bは最も古く蓄積された時間情報(TS)の次に古
い時間情報(TS)を出力する。
【0179】この後、最も古いブロックの次に古いブロ
ックの時間情報の上位ビット(Nビット)の値とNビッ
トカウンタ58bの出力値及び時間情報の下位ビット
(Mビット)の値とMビットカウンタ59bの出力値と
を比較し、上記と同様に両者が等しい値に達した場合に
時間情報蓄積手段57b及びバッファ61bに信号を出
力し、バッファ61bは最も古いブロックの次に古いブ
ロック(現在の最も古いブロック)を出力し、時間情報
蓄積手段57bは最も古く蓄積された時間情報(TS)
の次の次に古い時間情報(TS)(現在の最も古いブロ
ックの次に古いブロックの時間情報(TS))を出力す
る。
【0180】この上記と同様の動作を繰り返すととも
に、バッファ61bの出力信号はこの後、伸張されてデ
ジタル映像出力信号となる。また、図18に示すように
所定の単位毎に所定の識別番号(本実施の形態において
は、ライン毎に付与されているライン番号であり、図1
8中、識別番号1・・・識別番号n(nは1以上の自然
数)の1〜nがライン番号に相当する)を同期信号の中
にあるいは同期信号とともに付与して情報を伝送する方
式では本実施の形態におけるNビットカウンタ54b及
び58bを不要とすることができる。
【0181】すなわち、送信側においては、情報信号の
一定の情報単位が複数個集まって所定の単位をなすとと
もに所定の単位は各所定の単位を識別するための識別符
号を有する場合に、時間情報付加手段は前記情報信号の
所定の単位の基準となる固定された位置(タイミング)
から時間情報(TS)が付加される位置(タイミング)
までの時間を計数する所定単位内計数手段であるMビッ
トカウンタ55aにより構成されており、その特徴は、
時間情報(TS)が情報信号の所定の単位の基準となる
固定された位置(タイミング)から時間情報(TS)が
付加される位置(タイミング)までの時間を表す所定単
位内時間情報である下位ビット(Mビット)の情報によ
り構成されているところである。
【0182】一方、受信側においては、情報信号の一定
の情報単位が複数個集まって所定の単位をなすとともに
所定の単位は各所定の単位を識別するため識別符号を有
する場合に、情報信号の所定の単位の基準となる固定さ
れた位置(タイミング)から時間情報(TS)が付加さ
れる位置(タイミング)までの時間を表す所定単位内時
間情報である下位ビット(Mビット)により構成され、
この一定の情報単位の情報信号毎に付加されている時間
情報に応じて一定の情報単位の情報信号毎に前記情報信
号の所定単位内時間情報が表す時間一定の情報単位(ブ
ロック)を遅延する時間情報読出手段56bと時間情報
蓄積手段57bと第2のカウンタであるMビットカウン
タ59bと比較手段60bとにより構成とされており、
その特徴は、時間情報(TS)が情報信号の所定の単位
の基準となる固定された位置(タイミング)から時間情
報(TS)が付加される位置(タイミング)までの時間
を表す所定単位内時間情報である下位ビット(Mビッ
ト)の情報により構成され、この一定の情報単位の情報
信号毎に付加されている時間情報に応じて一定の情報単
位の情報信号毎に情報信号の所定単位内時間情報が表す
時間一定の情報単位(ブロック)を遅延する構成とされ
ているところである。
【0183】また、1つの集合情報単位を一定時間内に
蓄積された情報とする場合、例えば一定の情報単位であ
るブロックが映像信号の1ライン周期内に発生した数を
集めて1つの集合情報単位をなす場合は本実施の形態に
おけるNビットカウンタ54b、58bを不要とするこ
とができる。すなわち、送信側においては、情報信号の
一定の情報単位が複数個集まって一定の時間長を有する
所定の単位をなす場合に、時間情報付加手段は前記情報
信号の所定の単位の基準となる固定された位置(タイミ
ング)から時間情報(TS)が付加される位置(タイミ
ング)までの時間を計数する所定単位内計数手段である
Mビットカウンタ55bにより構成されており、その特
徴は、時間情報(TS)が情報信号の所定の単位の基準
となる固定された位置(タイミング)から時間情報(T
S)が付加される位置(タイミング)までの時間を表す
所定単位内時間情報である下位ビット(Mビット)の情
報により構成されているところである。
【0184】一方、受信側においては、情報信号の一定
の情報単位が複数個集まって一定の時間長を有する所定
の単位をなす場合に、一定の情報信号あるいは所定の単
位の数を計数することにより得られる情報信号の所定の
単位の基準となる固定された位置(タイミング)から時
間情報(TS)が付加される位置(タイミング)までの
時間を表す所定単位内時間情報である下位ビット(Mビ
ット)により構成され、この一定の情報単位の情報信号
毎に付加されている時間情報に応じて一定の情報単位の
情報信号毎に前記情報信号の所定単位内時間情報が表す
時間一定の情報単位(ブロック)を遅延する時間情報読
出手段56bと時間情報蓄積手段57bと第2のカウン
タであるMビットカウンタ59bと比較手段60bとに
より構成とされており、その特徴は、時間情報(TS)
が一定の情報信号あるいは所定の単位の数を計数するこ
とにより得られる情報信号の所定の単位の基準となる固
定された位置(タイミング)から時間情報(TS)が付
加される位置(タイミング)までの時間を表す所定単位
内時間情報である下位ビット(Mビット)により構成さ
れ、この一定の情報単位の情報信号毎に付加されている
時間情報に応じて一定の情報単位の情報信号毎に情報信
号の所定単位内時間情報が表す時間一定の情報単位(ブ
ロック)を遅延する構成とされているところである。
【0185】このような構成にすることにより、(実施
の形態6)と同様の効果が得られる。なお、本実施の形
態では(実施の形態2)に時間情報付加手段39、時間
情報再生手段40を設けたものであるが、他の実施の形
態に時間情報付加手段を設けても同様の効果が得られ
る。
【0186】なお、本実施の形態では所定の単位は映像
信号の1ラインとしたが、所定の単位は一定の間隔であ
ればよい。従って、所定の単位を映像信号のnライン
(nは1以上の自然数)とすることもできるし、所定の
単位を映像信号のnフィールド、nフレーム(nは1以
上の自然数)としてもよい。また、映像信号の所定の単
位の固定された位置(タイミング)はライン、フィール
ド、フレームのいずれかに同期したものであればよい。
【0187】従って、必ずしもライン、フィールド、フ
レームのいずれかの先頭でなくともよい。また、所定の
単位が1ラインである場合はラインカウンタ、1フィー
ルドである場合はフィールドカウンタ、1フレームであ
る場合はフレームカウンタを番号計数手段として用いる
ことができる。
【0188】(実施の形態11)図23は本発明の一実
施の形態である伝送システム若しくは伝送方法及びこれ
を構成する送信装置若しくは送信方法と受信装置若しく
は受信方法とを示した図である。なお、上記実施の形態
において既に説明したものは同じ符号を用い、その説明
を省略する。
【0189】図23において、32はデジタル映像信号
を情報量を圧縮せずに出力する非圧縮手段である。33
は可変長符号化手段3の出力信号と非圧縮手段32の出
力信号とのどちらが入力されたかを識別し、情報量が圧
縮された信号(以下、圧縮信号という)か情報量が圧縮
されていない信号(以下、非圧縮信号という)かを識別
するための識別信号を付加する識別信号付加手段であ
り、入力された信号が圧縮信号の場合は、その圧縮され
た信号のブロックを複数ブロック分集めて出力する。3
4は識別信号付加手段33の出力信号に同期信号を付加
する同期信号付加手段であり、送信すべき信号が圧縮信
号の場合は複数ブロックの映像信号に一つの同期信号を
付加したものを一つの集合情報単位として、送信すべき
信号が非圧縮信号の場合は1つのブロックの映像信号に
一つの同期信号を付加したものを一つの集合情報単位と
して伝送路である同軸ケーブル6に出力(送信)する。
【0190】35は入力(受信)された一つの集合情報
単位の信号のうち同期信号を除去する同期信号除去手段
である。36は入力された同期信号除去手段35の出力
信号を識別信号付加手段33が付加した信号に従って、
圧縮信号と非圧縮信号とのどちらが入力されたかを認識
し、圧縮信号が入力されたと認識した場合は後述するE
CCデコーダ37に、非圧縮信号が入力されと認識した
場合は後述する非伸張手段38に信号を出力する。38
は入力された識別信号認識手段36の出力信号を情報量
を伸張せずに出力する非伸張手段であり、37は入力さ
れた識別信号認識手段36の出力信号の所定の単位であ
る1ブロック毎の誤り訂正符号に基づいて符号化された
映像信号の誤りを検出・訂正するECCデコーダであ
る。
【0191】すなわち、送信装置若しくは送信方法は、
入力された映像信号の情報量を圧縮し一定の情報単位毎
に出力する圧縮手段4、圧縮手段4の出力信号をn単位
(nは1以上の自然数)集めて誤り訂正信号を付加する
ECCエンコーダ12と、入力された情報信号を圧縮せ
ずに一定の集合情報単位毎に出力する非圧縮手段32
と、ECCエンコーダ12の出力信号が入力された場合
はECCエンコーダ12の出力信号を複数単位集めて出
力し、非圧縮手段32の出力信号が入力された場合は集
合情報単位を一つ出力するとともに圧縮信号か否かを識
別する識別符号を付加する識別情報付加手段33と、識
別情報付加手段33の出力信号に一つの同期信号を付加
する同期信号付加手段34とを備え、同期信号付加手段
34の出力信号を送信する構成とした。その特徴は情報
信号は情報量が圧縮された一定の情報単位であるブロッ
クの圧縮信号を複数単位集め1つの集合情報単位として
送信する送信装置と、一定の情報単位の情報量が圧縮さ
れていない情報信号、すなわち非圧縮信号の1つを1つ
の集合情報単位として送信する送信装置とを備え、どち
らの送信装置から出力された信号であるかを識別する信
号を付加し、さらに1つの同期信号を付加するようにし
た送信装置若しくは送信方法である。
【0192】一方、受信装置若しくは受信方法は、一つ
の同期信号と複数単位の圧縮された情報信号若しくは1
つの圧縮されていない情報信号を1つの集合情報単位と
して受信するとともに受信された信号のうち同期信号を
除去する同期信号除去手段35と、同期信号除去手段3
5の出力信号を圧縮信号か否かを識別する識別符号に従
って分配する識別信号認識手段36と、識別信号認識手
段36の出力信号が圧縮信号の場合に、誤り訂正信号を
付加された一定の情報単位毎に誤り訂正信号に基づいて
信号の誤り訂正を行うECCデコーダ37と、ECCデ
コーダ37の出力信号を一定の情報単位毎に伸張する伸
張手段11と、識別信号認識手段の出力信号のうち非圧
縮信号を入力する非伸張手段38とを備えており、その
特徴は情報信号は情報量が圧縮された一定の情報単位で
あるブロックの圧縮信号を複数単位集め1つの集合情報
単位として受信する受信装置と、1つの同期信号と一定
の情報単位の非圧縮信号の1つを1つの集合情報単位と
して受信する受信装置とを備え、1つの集合情報単位に
1つの単位の情報信号が含まれているか複数単位の情報
信号が含まれているかを識別し、その識別結果に基づい
て受信装置を選択する構成したものである。
【0193】このような送信装置若しくは送信方法と受
信装置若しくは受信方法とにより伝送路を介して伝送シ
ステムを構成している。以上のような伝送システム及び
これを構成する送信装置と受信装置とにより送受信され
るデータ形式を図24を用いて説明する。図24は1つ
の集合情報単位におけるデータ形式を表した図である。
図24(a)は本実施の形態の圧縮信号のデータ形式を
示す図であり、圧縮情報信号a(映像信号a)、圧縮情
報信号b(映像信号b)、圧縮情報信号c(映像信号
c)は映像入力信号の情報量を圧縮しブロック化した信
号であり、この1ブロックの情報信号の各々に誤り訂正
信号(誤り訂正符号)を付加して複数個集め、これに1
つの同期信号を付加して一つ集合情報単位の信号を形成
している。一方、図24(b)は、本実施の形態の非圧
縮信号のデータ形式を示す図であり、非圧縮情報信号
(映像信号)は映像入力信号の情報量を圧縮せずにブロ
ック化した信号であり、この1ブロックの情報信号の1
つと、これに1つの同期信号を付加して一つ集合情報単
位の信号を形成している。
【0194】このような構成にすることにより、複数の
情報(信号)源を1つの集合情報単位に含めることがで
き、また識別信号により非圧縮信号も含めることができ
信号の伝送を効率よく行うことができる。なお、本実施
の形態では1ブロック毎の映像信号に誤り訂正符号を付
加したが情報信号2ブロック(2単位)ごとに誤り訂正
信号を付加するなど複数単位毎の映像信号に誤り訂正符
号を付加しても同様の効果が得られる。
【0195】また、本実施の形態では(実施の形態2)
のものに非圧縮情報信号を送信若しくは受信する装置又
は方法を付加した例を示したが、他の実施の形態(実施
の形態1〜実施の形態5)のものに非圧縮情報信号を送
信若しくは受信する装置又は方法を付加したものでも同
様の効果が得られる。 (実施の形態12)図25は本発明の第12の実施の形
態である伝送システムの1つの集合情報単位におけるデ
ータ形式を表した図である。なお、上記実施の形態にお
いて既に説明したものは同じ符号を用い、その説明を省
略する。また、本実施の形態は(実施の形態2)をSD
I規格(Serial Digital Interf
ace)(SMPTE 259M(PROPOSED
SMPTE STANDARD FOR TELEVI
SION 10Bit 4:2:2 Componen
t and 4fsc Composite Digi
tal Signals))に適用したものである。
【0196】図25Aは、本発明の第7の実施の形態で
ある伝送システムの1つの集合情報単位におけるデータ
形式を表した図である。図25A(a)は、1つの集合
情報単位におけるデータ形式全体を示したものであり、
図25A(a)において、Ancillary Dat
a Spaceは同期信号と情報信号以外の信号であっ
て、映像信号自体ではないが必要となる情報信号である
補助データ信号を設ける領域である。このAncill
ary Data Spaceは268ワード(1ワー
ド=10ビット)設けられている。Active Vi
deo Line Spaceは情報信号を設ける領域
であり、1440ワード(コンポーネントデジタル映像
情報の1ライン分に相当する)設けている。
【0197】なお、EAV(End of Activ
e Video)は同期コードの1つであって、PAY
LOAD(Active Area)の直後に設けられ
た同期コードである。SAV(Start of Ac
tive Video)は、同期コードの1つであって
PAYLOAD(Active Area)の直前に設
けられた同期コードである。ANC Data Pac
ket(Ancillary Data Packe
t)は、EAVとSAVの間がHANC(H(hori
zontal)のANC)のエリアであるがそこに補助
的に入れられたオプション的なデータをいい、一般的に
は、ここにオーディオデータを挿入して用いている。以
上が、SDI規格によって定められているデータ形式の
概略である。
【0198】つぎに、本発明をSDI規格に適用した場
合の一実施の形態を以下に示す。図25A(b)はSD
I規格中、Active Video Line Sp
aceを詳細に示した図であり、図25A(b)におい
て、一定の情報単位は174ワードとされており、この
一定の情報単位が8個集まって1つのActiveVi
deo Line Spaceを形成している。なお、
余りの48ワードは、未使用領域としてブランクデータ
を入れてもよいが、補助データを入れて使用するなど追
加オプションとして使うことができる。
【0199】つぎに、図25A(c)は本実施の形態の
一定の情報単位を詳細に示した図であり、図25A
(c)において、Data Packet Paylo
adは圧縮された情報が設けられる領域であり、162
ワード設けられている。ReedSolomonはEC
Cが設けられる領域であり、4ワード設けられている。
Time Stampは時間を表す情報であり、3ワー
ド設けられている。なお、SAD(Source Ad
dress)は、送り側(送信側)の機器アドレスであ
り、DADと共に機器のルーティングが可能である。D
AD(Destination Address)は、
受け側(受信側)の機器アドレスである。DT(Dat
a Type)BLOCK内のデータ(DVCPROで
は、162ワード)が何であるかしめすものである。
【0200】PT(Packet Type)はSDI
データパケットのタイプを示すものであり、例えば、T
IME STAMPが有効か無効かなどを示している。
WC(Word Count)SDIデータパケットペ
イロードの中の有効データ長を示す。なお、本実施の形
態では1ブロック毎の映像信号に誤り訂正符号を付加し
たが図4(d)、(e)のように情報信号2ブロック
(2単位)ごとに誤り訂正信号を付加するなど複数単位
毎の映像信号に誤り訂正符号を付加しても同様の効果が
得られる。 すなわち、送信装置又は送信方法におい
て、その特徴はMバイト(本実施の形態では1440ワ
ード)の情報信号を1つの集合情報単位として送受信す
る伝送システム(SDI規格システム)において、(実
施の形態1)〜(実施の形態6)に記載した送信装置又
は送信方法の一定の情報単位をNバイト(M>Nであ
り、M、Nは自然数)(本実施の形態では174ワー
ド)とすることである。
【0201】一方、受信装置又は受信方法において、そ
の特徴はMバイト(本実施の形態では1440ワード)
の情報信号を1つの集合情報単位として送受信する伝送
システム(SDI規格システム)において、(実施の形
態1)〜(実施の形態6)に記載した受信装置又は受信
方法の一定の情報単位をNバイト(M>Nであり、M、
Nは自然数)(本実施の形態では174ワード)とする
ことである。
【0202】以上のような構成により、例えば、既存の
SDI規格を使用する機器のように、情報信号を設ける
データ領域が十分大きく設定されている既存の送信装置
又は受信装置においても、既存の設備を用いたままで、
1つの集合情報単位に多数の情報信号を含めることがで
き信号の伝送を効率よく行うことができる。つぎに、図
25Bは、本発明の第7の実施の形態である伝送システ
ムの1つの集合情報単位におけるもう一つのデータ形式
を表した図である。
【0203】ここで、図25B(a)は、SDI規格に
よって定められているデータ形式であり図25A(a)
と同じ図である。つぎに、本発明をSDI規格に適用し
た場合の一実施の形態を以下に示す。図25B(b)は
SDI規格中、Active Video Line
Spaceを詳細に示した図であり、図25B(b)に
おいて、一定の情報単位は171ワードとされており、
この一定の情報単位が8個集まって1つのActive
Video Line Spaceを形成している。な
お、余りの72ワードは、未使用領域としてブランクデ
ータを入れてもよいが、補助データを入れて使用するな
ど追加オプションとして使うことができる。
【0204】つぎに、図25B(c)は本実施の形態の
一定の情報単位を詳細に示した図であり、図25B
(c)において、DIFBlock Dataは圧縮さ
れた情報が設けられる領域であり、DIF Block
IDは圧縮された情報の内容を識別する識別情報であ
り各々2つづつの領域が設けられている。TYPEは圧
縮方式やストリーム形式を示す情報であり、TT(Tr
ansmission Type)は転送速度や映像フ
レームの番号を示す情報、ST(Signal Typ
e)は信号形式を示す情報が各々設けられる領域であ
り、Reserved Dataは例えば時間情報が付
加できるように将来の目的のために予約されている情報
領域であり、ECCは4バイトのReed Solom
on符号が設けられる領域である。
【0205】なお、本実施の形態では1ブロック毎の映
像信号に誤り訂正符号を付加したが図4(d)、(e)
のように情報信号2ブロック(2単位)ごとに誤り訂正
信号を付加するなど複数単位毎の映像信号に誤り訂正符
号を付加しても同様の効果が得られる。すなわち、送信
装置又は送信方法において、その特徴はMバイト(本実
施の形態では1440ワード)の情報信号を1つの集合
情報単位として送受信する伝送システム(SDI規格シ
ステム)において、(実施の形態1)〜(実施の形態
6)に記載した送信装置又は送信方法の一定の情報単位
をNバイト(M>Nであり、M、Nは自然数)(本実施
の形態では171ワード)とすることである。
【0206】一方、受信装置又は受信方法において、そ
の特徴はMバイト(本実施の形態では1440ワード)
の情報信号を1つの集合情報単位として送受信する伝送
システム(SDI規格システム)において、(実施の形
態1)〜(実施の形態6)に記載した受信装置又は受信
方法の一定の情報単位をNバイト(M>Nであり、M、
Nは自然数)(本実施の形態では171ワード)とする
ことである。
【0207】以上のような構成により、例えば、既存の
SDI規格を使用する機器のように、情報信号を設ける
データ領域が十分大きく設定されている既存の送信装置
又は受信装置においても、既存の設備を用いたままで、
1つの集合情報単位に多数の情報信号を含めることがで
き信号の伝送を効率よく行うことができる。なお、本実
施の形態では(実施の形態2)のものをSDI規格に適
用した場合を示したが、他の実施の形態(実施の形態1
〜実施の形態11)のものをSDI規格に適用しても同
様の効果が得られる。
【0208】(実施の形態13)つぎに、同軸ケーブル
上にデジタル信号を伝送する際に、どの程度の符号長の
誤り訂正符号をつければ、伝送効率をあまり減少させる
ことなく十分な誤り訂正能力を保てるかについて述べ
る。まず、伝送路としては、伝送されるデジタル信号の
減衰量がそのクロックの半分の周波数(搬送波周波数の
半分の周波数)において20dB〜30dBを超えない
減衰量の長さの同軸ケーブルを使用する。
【0209】すなわち、図26に放送局内やスタジオで
一般的に使用される5C2V同軸ケーブルのケーブル長
と減衰量との関係を示す。本実施の形態において、信号
の伝送クロック周波数は270MHzを用いるので、そ
の半分の周波数における信号減衰量が20dB〜30d
Bに相当する伝送距離(ケーブル長)は、伝送クロック
周波数が270MHzの場合は200m〜280mとな
り、360MHzの場合は170m〜250mとなる。
すなわち、その半分の周波数における信号減衰量が30
dBを超えない範囲に相当する伝送距離(ケーブル長)
は、伝送クロック周波数が270MHzの場合は280
m以下(約300m以下)となり、360MHzの場合
は250m以下となる。本実施の形態の誤り率測定にお
いて使用する5C2V同軸ケーブルの長さは200m及
び150mとして実験を行った。また、クロックの周波
数は270MHzとした。
【0210】以上のような伝送路を用い、(表1)に示
す6つの条件の信号を図27に示すような送信装置から
送信し、受信装置で受信してその誤り率を測定した。
【0211】
【表1】
【0212】ここで、信号の形態はカラーバーを使用
し、送信装置側で付加するジッタは周波数1MHz〜6
MHzであり、ジッタ量は0.7ns以下であり、信号
振幅は90%又は100%のものを使用した。すなわ
ち、ジッタは図28に示す範囲内のジッタを採用して行
った。図28はSMPTE259Mで規定されている伝
送条件の一部を示している。
【0213】ここで、ジッタとはデジタル信号の伝送の
理想的な位置(タイミング)に対する時間変動であり、
タイミングジッタとはある特定の周波数(一般的には1
0Hzあるいはそれ以下)より大きな周波数で起きるデ
ジタル信号の伝送の位置(タイミング)的変動をいう。
また、アライメントジッタとはデジタル信号の伝送の信
号から抽出(再生)されたクロックに対する位置(タイ
ミング)的な変動をいい、ユニットインターバル(Un
it Interval:以下UIという。)とは1ク
ロックサイクル時間をいい、シリアル信号の伝送間の名
目上の最短時間に相当する。これら発明者が本実験で使
用した有線の伝送路上に伝送する信号の伝送方法はSM
PTE259M規格あるいはSMPTE292M規格で
規定されているものの範囲内である。
【0214】誤り測定器でフィールド単位における誤り
検出を行い誤り数をカウントアップした。また、測定時
間と誤り数からエラーレートと誤り発生間隔を算出し
た。なお、フィールド単位の誤り検出を行っているの
で、フィールド単位での誤り数が1ビット以上であって
も測定結果として1フィールドに1回の誤りがあったも
のとしている。従って、実際のエラーレートはデスクラ
ンブルによる誤り波及や1フィールド内で複数個の誤り
が発生することも考えられることから、以下に示すエラ
ーレートの測定結果よりも、さらに悪くなる可能性があ
る。
【0215】上記条件に沿って発明者が実験を行った結
果を(表2)〜(表7)に示す。
【0216】
【表2】
【0217】
【表3】
【0218】
【表4】
【0219】
【表5】
【0220】
【表6】
【0221】
【表7】
【0222】ここで、エラーレートは エラーレート=誤り数/(測定時間×270Mbps) で計算している。以上のような条件であっても、厳しい
伝送環境では誤り率が1×10-8程度になる場合があ
る。この誤り率は従来の非圧縮のデジタル映像信号を伝
送する場合は、肉眼でほとんど検出できないため、実用
上問題なかった。
【0223】しかし、MPEG(Moving Pic
ture Experts Group)やDVC(D
egital Video Cassette)のよう
な圧縮信号を伝送する場合、図5に示すように1ビット
のエラーがDCTのエリア単位、スライス単位、あるい
はGOP(Group of Picture)単位で
誤り波及を引き起こし、大きな画質劣化になる。画質劣
化の影響度合いは、圧縮アルゴリズムやビット誤りの発
生した場所により異なるが、いずれにしても何らかの誤
り対策を講じなければ実用上問題となる。
【0224】例えば、伝送速度27Mbps(bit
per second)の圧縮信号をクロック周波数2
70MHzの条件で伝送する場合、ビット誤り率が「1
×10-11」で平均誤り発生間隔は約1時間、ビット誤
り率が「1×10-10」で平均誤り発生間隔は約6分、
ビット誤り率が「1×10-9」で平均誤り発生間隔は約
37秒、ビット誤り率が「1×10-8」で平均誤り発生
間隔は約3.7秒となるので、伝送パラメータが以上の
ような条件であっても実用に耐えることができない。
【0225】ここで、誤り対策の手段として、誤りのあ
ったパケットを再送するという方法があるが、これでは
再送による伝送時間が遅延するとともに片方向伝送シス
テム(例えば、SMPTE 259M)では再送メカニ
ズムを実現するのが困難である。一方、誤り訂正符号を
付加する方法では、伝送する信号に含まれる情報信号の
割合が減少するため伝送効率が低下する。付加情報を少
なくするために誤り訂正符号の符号長を短くすれば、誤
り訂正能力は低くなる。従って、どの程度の符号長の誤
り訂正符号を付加すれば、伝送効率をあまり減少させる
ことなく十分な誤り訂正能力を保つことができるかが課
題となっている。
【0226】本実施の形態は、かかる課題を解決するも
のであり、以下にどの程度の符号長の誤り訂正符号を付
加すればよいかをその理由とともに詳細に説明する。図
29はリードソロモン符号の誤り訂正能力を示す図であ
る。ここで、図29の横軸に示すBER(Bit Er
ror Rate)はビットエラーレート、すなわち、
伝送路上でのビット誤りの発生率を表しており、図9の
縦軸に示すPbe(Block error rat
e)はブロックエラーレート、すなわち、誤り訂正を行
っても訂正できなかったブロックの発生率を表してい
る。
【0227】図29においてブロック長N=255バイ
ト(1バイト=8ビット)であり、8ビットのリードソ
ロモン符号を付加する場合の最大のブロック長である。
また、図29はスクランブルドNRZI符号による誤り
波及をも考慮した図である。すなわち、この方式は伝送
路上でデジタル信号の1と0が平均的に発生するように
ランダマイズを行うものである。この方式では誤りが発
生すると次に続く11ビットの内6ビットに誤りが伝播
する。従って、1ビットのエラーが発生すると必ず2ワ
ード(1ワード=10ビットである)にわたって誤りが
波及する。従って、リードソロモン符号の誤り訂正能力
は、T=2以上(すなわち誤り訂正符号は、最小でも4
バイト以上)でなければならない。
【0228】なお、誤り訂正符号自身もブロックの中に
含んでいる。誤り訂正符号を一定にした場合、ブロック
長が長くなるほど訂正能力は低くなるから、図29は、
最も誤り訂正能力の低い場合の訂正能力を示したものと
いうことになる。ここで、Tは、1ブロック中訂正可能
なシンボル(バイト)の数を表しており、例えば、4バ
イトのリードソロモン(誤り訂正)符号をブロックに付
加した場合、1ブロック中に2シンボル(バイト)まで
のシンボル(バイト)エラーが訂正可能(T=2)であ
り、2バイトのリードソロモン(誤り訂正)符号を付加
した場合、1ブロック中に1シンボル(バイト)までの
シンボル(バイト)エラーが訂正可能(T=1)であ
る。 また、T=0は、誤り訂正符号が付加されていな
い場合を示している。
【0229】つぎに、(表2)〜(表7)及び図9から
どの程度の符号長の誤り訂正符号を付加すればよいかを
その理由とともに詳細に説明する。(表2)〜(表7)
に示した誤り率の測定結果から、伝送パラメータが以上
のような条件(SMPTE 259M規格内の条件)内
であっても厳しい条件のもとでは、ビットエラーレート
が1×10-8程度になる場合が存在する。従って、図2
9を用い2nバイト(T=n)(nは1以上の自然数)
のリードソロモン(誤り訂正)符号を付加した場合に十
分な誤り訂正能力を保つことができるかを検討する。
【0230】(1)2バイト(T=1)のリードソロモ
ン(誤り訂正)符号を付加した場合ビットエラーレート
が1×10-8とすると2バイト(T=1)のリードソロ
ン符号を付加し、これを用いて誤り訂正を行うことによ
りブロックエラーレートが約1×10-9まで改善され
る。この値は、伝送速度27Mbpsの圧縮信号を伝送
する場合を想定するとブロックの誤りが26時間に1回
に発生という誤り発生間隔に相当する。従って、2バイ
ト(T=1)のリードソロモン符号を用いて誤り訂正を
行うことにより充分な誤り訂正を行うことは難しい。
【0231】なお、本実施の形態ではスクランブルドN
RZI符号による誤り波及をも考慮しているため、上記
したようにリードソロモン符号の誤り訂正能力は、T=
2以上(すなわち誤り訂正符号は、最小でも4バイト以
上)でなければならず、2バイト(T=1)のリードソ
ロモン(誤り訂正)符号は本実施の形態では意味をなさ
ない。
【0232】(2)4バイト(T=2)のリードソロモ
ン(誤り訂正)符号を付加した場合ビットエラーレート
が1×10-8とすると4バイト(T=2)のリードソロ
モン符号を付加し、これを用いて誤り訂正を行うことに
よりブロックエラーレートが3×10-13まで改善され
る。この値は、伝送速度27Mbpsの圧縮信号を伝送
する場合を想定するとブロックの誤りが約10年に1回
に発生という誤り発生間隔に相当する。従って、4バイ
ト(T=2)のリードソロモン符号を用いて誤り訂正を
行うことにより充分な誤り訂正を行うことができる。
【0233】上述したように、リードソロモン符号を誤
り訂正符号とし、その長さを4ワード(T=2)とする
ことにより、付加情報を少なくし、かつ十分な誤り訂正
能力を得るという両方の条件を満たすことができる。な
お、リードソロモン符号と情報信号の各バイト毎に付加
されているパリティビットとを併用する場合、誤りの発
生したシンボル(バイト)位置がわかる。これにより受
信装置若しくは受信方法においてパリティビットにより
誤り箇所を検出し、その後リードソロモン符号により誤
り訂正を行うことで誤り訂正能力は以下のようになる。
【0234】パリティエラーの検出で1ブロック中4箇
所のエラーバイトが検出された場合は、その4バイトの
エラーについて訂正可能であり、パリティエラー検出で
1ブロック中3箇所のエラーバイトが検出された場合
は、その3バイトのエラーについて訂正可能であり、パ
リティエラー検出で1ブロック中2箇所のエラーバイト
が検出された場合は、その2バイトのエラーとその他の
位置不明な1バイトについて誤り訂正可能であり、パリ
ティエラー検出で1ブロック中1箇所のエラーバイトが
検出された場合は、その1バイトのエラーとその他の位
置不明な1バイトについて誤り訂正可能であり、パリテ
ィエラー検出で1ブロック中エラーバイトが検出されな
かった場合は、1ブロック中位置不明な2バイトの誤り
訂正可能である。
【0235】以上、上記した構成により、リードソロモ
ン(誤り訂正)符号を付加して、実質的なエラーフリー
を実現することができる。また、上記構成によれば、圧
縮方式に関係なく共通の誤り訂正符号を付加することで
エラーフリーの環境を保証することができる。さらに、
誤り訂正を共通のパケットフォーマットにすることによ
り相互接続のためのトータルコストを安くすることがで
きる。すなわち、圧縮手段が種々のものに変わっても共
通のリードソロモン(誤り訂正)符号とすることで、こ
れを構成する装置の構成を共通にでき、コストを安くお
さえることができる。
【0236】(実施の形態14)図30は本発明の第1
4の実施の形態である伝送システム若しくは伝送方法及
びこれを構成する送信装置若しくは送信方法と受信装置
若しくは受信方法とを示した図である。なお、上記実施
の形態において既に説明したものは同じ符号を用い、そ
の説明を省略する。
【0237】ここで、本実施の形態において一定の情報
単位であるブロックはN行×J列(本実施の形態におい
てはN=8、J=170とし、(8×170)ビット=
170バイトである。)で構成されている。また所定の
単位であるラインは一定の情報量以下の情報信号で構成
可能であり、それを構成する各ワードはN行(Nビット
の行)(Nは1以上の自然数であり、本実施の形態では
N=8としている。)でありかつ実質的な情報信号であ
る映像信号が配置される第1の領域とM行(Mビットの
行)(Mは1以上の自然数であり、本実施の形態ではM
=2である。)でありかつ冗長な信号であるパリティ信
号が配置される第2の領域とを有している(N+M=1
0ビット)。例えば、送受信間の伝送速度が270Mb
psの場合、1440ワード、360Mbpsの場合、
1920ワードである(1ワード=10ビット)。ま
た、ここで所定の単位であるラインが構成可能な最大情
報量すなわち一定の情報量とは、(N行×I列)ビット
であり、本実施の形態ではN=8であり、I=1440
(伝送速度が270Mbpsの場合)又は1920(伝
送速度が360Mbpsの場合)である。
【0238】図30において、70はECCエンコーダ
12の出力信号が各一定の情報単位であるブロック(N
行×J列、本実施の形態では8×170)を単位に入力
された情報信号の情報量に応じて、すなわち入力された
情報信号の情報量が所定の単位であるラインを構成する
各ワードのうち実質的な情報信号が配置されるN行(N
ビットの行)の第1の領域を構成可能な一定の情報量
(すなわち、N行×I列、本実施の形態では8×144
0(伝送速度が270Mbpsの場合)又は8×192
0(伝送速度が360Mbpsの場合))を超える場合
にECCエンコーダ12の(M行×J列)で構成される
出力信号の映像信号の少なくとも一部を第2の領域に配
置できるX−Y変換手段である8−9変換手段である。
この8−9変換手段70の出力信号は同期信号付加手段
13に出力される。
【0239】一方、ECCエンコーダ12を用いない場
合は、圧縮手段4の出力信号(N行×J列)を入力され
た情報信号の情報量に応じて、すなわち入力された情報
信号の情報量が所定の単位であるラインを構成する各ワ
ードのうち実質的な情報信号が配置されるN行(Nビッ
トの行)の第1の領域を構成可能な一定の情報量を超え
る場合に圧縮手段4の出力信号の映像信号の少なくとも
一部を第2の領域に配置できるX−Y変換手段である8
−9変換手段とし、この8−9変換手段70の出力信号
を同期信号付加手段13に出力する構成とすればよい。
【0240】71は同期信号除去手段7の出力信号のう
ち第2の領域に渡って配置されている映像信号を第1の
領域に再配置できる、すなわち、N行×J列(本実施の
形態では8×170)の一定の情報単位であるブロック
に復元できる構成としたY−X変換手段である9−8変
換手段である。この9−8変換手段71の出力信号はE
CCデコーダ14に出力する。
【0241】一方、ECCデコーダ14を用いない場合
は、同期信号除去手段7の出力信号のうち第2の領域に
配置されている映像信号を第1の領域のみに再配置でき
る、すなわち、N行×J列(本実施の形態では8×17
0)の一定の情報単位であるブロックに復元できる構成
としたY−X変換手段である9−8変換手段とし、この
9−8変換手段71の出力信号を伸張手段11に出力す
る構成とすればよい。
【0242】すなわち、送信装置若しくは送信方法にお
いては、上記に記載した(実施の形態1)又は(実施の
形態2)において、一定の情報単位であるブロックはN
行(Nビットの行)(本実施の形態においてはN=8と
し、8ビットの行である。)×J列で構成されている。
また所定の単位であるラインは一定の情報量以下の情報
信号で構成可能であり、それを構成する各ワードはN行
であるNビット(Nは1以上の自然数)でありかつ実質
的な情報信号である映像信号が配置される第1の領域と
M行(Mは1以上の自然数)でありかつ冗長な信号であ
るパリティ信号などが配置される第2の領域とを有して
いる場合であって、入力された情報信号の情報量に応じ
て、すなわち入力された情報信号の情報量が所定の単位
であるラインを構成する各ワードのうち実質的な情報信
号が配置されるNビットの第1の領域を構成可能な一定
の情報量を超える場合に実質的な情報信号である映像信
号の少なくとも一部を第2の領域に配置可能な構成とし
ている。
【0243】一方、受信装置若しくは受信方法において
は、上記に記載した(実施の形態1)又は(実施の形態
2)において、一定の情報単位であるブロックはN行
(Nビットの行)(本実施の形態においてはN=8であ
る。)×J列で構成されている。また所定の単位である
ラインは一定の情報量以下の情報信号で構成可能であ
り、それを構成する各ワードはN行(Nビットの行)
(Nは1以上の自然数)でありかつ実質的な情報信号で
ある映像信号が配置される第1の領域とM行(Mは1以
上の自然数)でありかつ冗長な信号であるパリティ信号
などが配置される第2の領域とを有する場合であって、
第2の領域に渡って配置された実質的な情報信号である
映像信号を第1の領域のみに再配置できる、すなわち、
N行(Nビットの行)(本実施の形態では8ビットの
行)×J列の一定の情報単位であるブロックに復元でき
る構成としている。
【0244】このような送信装置若しくは送信方法と受
信装置若しくは受信方法とにより伝送路を介して伝送シ
ステム又は伝送方法を構成している。以上のような伝送
システムにおいて図31を用いてその動作を説明する。
図31は本発明の第14の実施の形態である伝送システ
ムの一定の情報単位であるブロックにおけるデータ形式
を表した図である。
【0245】図30において、送信装置若しくは送信方
法では、デジタル映像入力信号は圧縮手段4に入力され
て情報量が圧縮される。圧縮手段4の出力信号はECC
エンコーダ12に入力され、ECCエンコーダ12にお
いて各々の情報信号に誤り訂正符号が付される。ECC
エンコーダ12の出力信号はX−Y変換手段である8−
9変換手段70に入力され、ここで、入力された情報信
号の情報量に応じて、すなわち入力された情報信号の情
報量が所定の単位であるラインを構成する各ワードのう
ち実質的な情報信号が配置されるN行(Nビットの行)
の第1の領域を構成可能な一定の情報量を超える場合に
は、図31に示すようにECCエンコーダ12の出力信
号の各ブロックにおいて、第1の領域(B0〜B7の領
域に相当する)にのみ存在する映像信号(図31(a)
参照)の少なくとも一部を第2の領域(B8又はB8、
B9に相当する)のパリティ信号が存在する領域に配置
する(図31(b)参照)。この際、第2の領域に存在
しているパリティ信号は破棄する。 また、パリティ信
号が存在する領域に配置した際に第1の領域に空きが生
じた場合は擬似信号(ダミー信号)を挿入する。この
後、同期信号付加手段13に信号が出力される。
【0246】一方、入力された情報信号の情報量が所定
の単位であるラインを構成する各ワードのうち実質的な
情報信号が配置されるN行(Nビットの行)の第1の領
域を構成可能な一定の情報量を超えない場合にはECC
エンコーダ12の出力信号をそのまま同期信号付加手段
13に出力する。一方、受信装置若しくは受信方法で
は、受信信号のうち同期信号除去手段7で同期信号が除
去された後、同期信号除去手段7の出力信号は9−8変
換手段71において、第2の領域に渡って配置されてい
る映像信号があれば第1の領域に再配置できる、すなわ
ち、N行(Nビットの行、本実施の形態では8ビット)
×J列の一定の情報単位であるブロックに復元できる構
成、すなわち、送信側で8−9変換する際の規則に従っ
て逆変換を行い、8−9変換が行われる前の状態と同様
の状態に復元する。9−8変換手段71の出力信号はE
CCデコーダ14でブロック毎に付加された誤り訂正符
号に基づいて信号の誤り訂正が行われる。この後、EC
Cデコーダ14の出力信号は、伸張手段11によって伸
張されてデジタル映像出力信号となる。
【0247】このような構成にすることにより、入力さ
れる情報信号が多い場合であって、所定の単位で送受信
不可能な場合にもある程度対応することができる。ここ
で、図31においてTYPEとは、圧縮データのタイプ
を表しおり、例えば、DVCPROは221hとなって
いる。また、MPEGはMPEG用のタイプが付され
る。。つぎに、REVは、Reserved(リザー
ブ)の略であり、規格上将来のために新たなビット定義
を行えるように、またユーザーが勝手に使用しないよう
にリザーブしているエリアである。つぎに、STとは、
Signal Typeの略であり、信号形式を表して
いる。DVCPROでもフィールド周波数が50Hz/
60Hz(59.94Hz)の形式のものや、輝度信号
と色信号のサンプル数による違いなど、同じDVCPR
Oでも様々な信号形式を識別するためのものである。T
Tとは、Transmission Typeの略であ
り、転送形式を表している。通常再生の1倍速転送だけ
でなく4倍速転送や8倍速転送など様々な転送形式を識
別するとともに、フレームの識別を行うためのものであ
る。
【0248】なお、本実施の形態では(実施の形態1)
又は(実施の形態2)にX−Y変換手段70及びY−X
変換手段71を設けたものであるが、他の実施の形態に
設けても同様の効果が得られる。また、本実施の形態で
は、X−Y変換手段70及びY−X変換手段71はX−
Y変換及びY−X変換するかしないかを切り替えられる
構成としているが、常にX−Y変換及びY−X変換する
構成としてもよい。
【0249】
【発明の効果】以上のような構成にすることにより、1
つの集合情報単位に多数の情報信号を含めることができ
信号の伝送を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である伝送システム
及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した図
【図2】本発明の第1の実施の形態である伝送システム
の1つの集合情報単位におけるデータ形式を表した図
【図3】 本発明の第2の実施の形態である伝送システ
ム及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した図
【図4】本発明の第2の実施の形態である伝送システム
の1つの集合情報単位におけるデータ形式を表した図
【図5】(a)は非圧縮系において1カ所で誤りが起き
た場合を表した概念図 (b)は圧縮系において1カ所で誤りが起きた場合であ
って、画素の正方形の領域を1つのエリアとして扱った
場合を示す概念図 (c)は圧縮系において1カ所で誤りが起きた場合であ
って、画素の1ラインの領域を1つのエリアとして扱っ
た場合を示す概念図 (d)は圧縮系において1カ所で誤りが起きた場合であ
って、画面全体の領域を1つのエリアとして扱った場合
を示す概念図
【図6】本発明の第3の実施の形態である伝送システム
及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した図
【図7】本発明の第3の実施の形態である伝送システム
の1つの集合情報単位におけるデータ形式を表した図
【図8】本発明の第4の実施の形態である伝送システム
及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した図
【図9】本発明の第4の実施の形態である伝送システム
の1つの集合情報単位におけるデータ形式を表した図
【図10】本発明の第5の実施の形態である伝送システ
ム及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した図
(時間情報付加手段28においてECCエンコーダ12
に入力された入力信号の時間情報を扱う場合)
【図11】本発明の第5の実施の形態である伝送システ
ムの1つの集合情報単位におけるデータ形式を表した図
【図12】本発明の第6の実施の形態である伝送システ
ム及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した図
(時間情報付加手段39においてECCエンコーダ12
が出力した出力信号の時間情報を扱う場合)
【図13】本発明の第6の実施の形態である伝送システ
ムの1つの集合情報単位におけるデータ形式を表した図
【図14】本発明の第7の実施の形態である伝送システ
ム及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した図
(時間情報付加手段28においてECCエンコーダ12
に入力された入力信号の時間情報を扱う場合)
【図15】本発明の第7の実施の形態である伝送システ
ムの送信側の1つの集合情報単位におけるデータ形式を
表した図
【図16】本発明の第8の実施の形態である伝送システ
ム及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した図
(時間情報付加手段39においてECCエンコーダ12
が出力した出力信号の時間情報を扱う場合)
【図17】本発明の第8の実施の形態である伝送システ
ムの受信側の1つの集合情報単位におけるデータ形式を
表した図
【図18】本発明の第7の実施の形態又は第8の実施の
形態である伝送システムの別の1つの集合情報単位にお
けるデータ形式を表した図
【図19】本発明の第9の実施の形態である伝送システ
ム及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した図
(時間情報付加手段28においてECCエンコーダ12
に入力された入力信号の時間情報を扱う場合)
【図20】本発明の第9の実施の形態である伝送システ
ムの送信側の1つの集合情報単位におけるデータ形式を
表した図
【図21】本発明の第10の実施の形態である伝送シス
テム及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した
図(時間情報付加手段39においてECCエンコーダ1
2が出力した出力信号の時間情報を扱う場合)
【図22】本発明の第10の実施の形態である伝送シス
テムの受信側の1つの集合情報単位におけるデータ形式
を表した図
【図23】本発明の第11の実施の形態である伝送シス
テム及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した
【図24】(a)本発明の第11の実施の形態の圧縮信
号のデータ形式を示す図 (b)本発明の第11の実施の形態の非圧縮信号のデー
タ形式を示す図
【図25】本発明の第12の実施の形態である伝送シス
テムの1つの集合情報単位におけるデータ形式を表した
【図26】一般的に使用される5C2V同軸ケーブルの
ケーブル長と減衰量との関係を示す図
【図27】本発明の第13の実施の形態で用いた送信装
置及び受信装置を示す図
【図28】本発明の第13の実施の形態で用いた信号の
ジッタの詳細な内容を示す図
【図29】リードソロモン符号の誤り訂正能力を示す図
【図30】本発明の第14の実施の形態である伝送シス
テム及びこれを構成する送信装置と受信装置とを示した
【図31】本発明の第14の実施の形態である伝送シス
テムの受信側の1つの集合情報単位におけるデータ形式
を表した図
【図32】従来の伝送システムを示す図
【符号の説明】
1 離散コサイン変換手段 2 量子化手段 3 可変長符号化手段 4 圧縮手段 5、13 同期信号付加手段 6 伝送路 7 同期信号除去手段 8、15、19、25 可変長復号化手段 9 逆量子化手段 10 離散コサイン逆変換手段 11 伸張手段 12、17、22 ECCエンコーダ 14 ECCデコーダ 16、21、23 合成手段 18 分配手段 20 シャフリング手段 24 デシャフリング手段 26 非圧縮手段 27 非伸張手段 28 時間情報付加手段 29、31 バッファ 30 時間情報再生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 正一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式 会社内 (72)発明者 吉田 隆泰 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式 会社内 (56)参考文献 特開 平6−326967(JP,A) 特開 平8−205146(JP,A) 国際公開96/5677(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 3/00 H04L 1/00 H04L 7/04 H04N 7/24

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの同期信号と、一定の情報単位の情
    報量が圧縮された圧縮情報信号と一定の情報単位の情報
    量が圧縮されていない非圧縮情報信号とをn単位(nは
    1以上の自然数)毎に誤り訂正信号を付加して信号とを
    1つの集合情報単位としてSMPTE259Mあるいは
    SMPTE292M規格で規定される有線の伝送路に送
    信する構成とし、前記誤り訂正符号は4バイト以上のリ
    ードソロモン符号で構成した送信装置。
  2. 【請求項2】 前記有線の伝送路である同軸ケーブルは
    送信される情報信号の減衰量が前記情報信号の搬送波周
    波数の半分の周波数において20dB〜30dBを超え
    ない減衰量の長さで構成された請求項1に記載の送信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記有線の伝送路は300m以下の5C
    2V同軸ケーブルであり、前記同軸ケーブルに送信され
    る情報信号の搬送波周波数は270MHzで構成された
    請求項1に記載の送信装置。
  4. 【請求項4】 前記有線の伝送路は250m以下の5C
    2V同軸ケーブルであり、前記同軸ケーブルに送信され
    る情報信号の搬送波周波数が360MHzで構成された
    請求項1に記載の送信装置。
  5. 【請求項5】 前記誤り訂正符号を4バイトで構成した
    請求項1〜請求項4のいずれかに記載の送信装置。
  6. 【請求項6】 前記誤り訂正符号をリードソロモン符号
    と前記情報信号の各バイト毎に付加されているパリティ
    ビットとで構成した請求項1〜請求項5のいずれかに送
    信装置。
  7. 【請求項7】 1つの同期信号と、情報量が圧縮された
    一定の情報単位の圧縮情報信号と情報量が圧縮されてい
    ない一定の情報単位の非圧縮情報信号とを含む情報信号
    を複数個集めたものを1つの集合情報単位としてSMP
    TE259MあるいはSMPTE292M規格で規定さ
    れる有線の伝送路から受信するとともに、所定の単位の
    情報信号を誤り訂正信号が付加された単位毎に前記誤り
    訂正信号に基づいて信号の誤り訂正を行う構成を備え、
    前記誤り訂正符号は4バイト以上のリードソロモン符号
    である受信装置。
  8. 【請求項8】 前記有線の伝送路は同軸ケーブルであ
    り、前記同軸ケーブルは信号の減衰量が前記情報信号の
    搬送波周波数の半分の周波数において20dB〜30d
    Bを超えない減衰量の長さの同軸ケーブルで構成した請
    求項7に記載の受信装置。
  9. 【請求項9】 前記有線の伝送路は300m以下の5C
    2V同軸ケーブルであり、前記同軸ケーブルを通して受
    信される情報信号の搬送波周波数は270MHzで構成
    した請求項7に記載の受信装置。
  10. 【請求項10】 前記有線の伝送路は250m以下の5
    C2V同軸ケーブルであり、前記同軸ケーブルを通して
    受信される情報信号の搬送波周波数が360MHzで構
    成した請求項7に記載の受信装置。
  11. 【請求項11】 前記誤り訂正符号を4バイトで構成し
    た請求項7〜請求項11のいずれかに記載の受信装置。
  12. 【請求項12】 前記誤り訂正符号をリードソロモン符
    号と前記情報信号の各バイト毎に付加されているパリテ
    ィビットとで構成され、前記パリティビットで前記情報
    信号中の誤り箇所を検出した後前記リードソロモン符号
    で前記情報信号中の誤り訂正を行う構成とした請求項7
    〜請求項11のいずれかに記載の受信装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載
    の送信装置と請求項7〜請求項11のいずれかに記載の
    受信装置とを備え、有線の伝送路で信号を送受信する構
    成とした伝送システム。
  14. 【請求項14】 請求項6に記載の送信装置と請求項1
    2に記載の受信装置とを備え、有線の伝送路で信号を送
    受信する構成とした伝送システム。
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