JP3109284U

JP3109284U - ヒメイワダレ草の育苗箱

Info

Publication number: JP3109284U
Application number: JP2004007298U
Authority: JP
Inventors: 寛治井藤
Original assignee: 寛治井藤
Priority date: 2004-12-13
Filing date: 2004-12-13
Publication date: 2005-05-12
Anticipated expiration: 2010-12-13

Abstract

【課題】本考案は、苗の取り出しが容易である四方起伏状の育苗箱で成育した大きめの苗を用いて、イノシシ電気柵の下や、広範囲な空地等の雑草対策を解決しようとするものである。
【解決手段】ヒメイワダレ草を成育するための有底板付であって、四方が起伏自在、前後に妻壁板１、３、左右両側に側壁板２，４を設け、更に底板に水抜孔５を開設した。
【選択図】図１

Description

本考案は、ヒメイワダレ草に適した育苗箱に関し、更に詳しくは、大きめの苗を植栽することによって、その下からの雑草の侵入を抑制すると共に、苗の取り出しに於いても、苗の四方壁板を折ることによって容易ならしめ、さらに空箱の収納にも重ねることができ、場所を取らないで済むように改良したものである。

従来のポット苗では小さいため、ツル状に伸びる間からも雑草の侵入が強いため、抜き取り作業に苦労し、イノシシ電気柵下の雑草、空地の雑草、法面などの広範囲な土地では数多く植えなければならなかった。

山間部に多く見られるイノシシ撃退の電気柵下の雑草にも、農家の人達が多く苦しんでいる。このため地面より僅か１５cmの電気柵の線に、雑草の伸びも早い。そして雑草は７〜１０日間で電線に触れ、ショートを起こしてしまうため、頻繁に除草剤を散布したり、草刈りをしなければならず、また大きな苗の場合、取り出しの際に折れたり、損傷したりする可能性がある。本考案は、前述の欠点を解決しようとするものである。

従来のポット苗式では被覆するまでの雑草の抜き取り作業に追われ、投げ出してしまう点が考えられたが、大きめの育苗箱で育苗したものを植栽することにより、植えたその下からの雑草の侵入は殆んど見られず、雑草の抜き取り作業を半減し、より被覆率を高め、特にイノシシ電気柵下の雑草対策には最適である。広範囲な空地等でも、１平方メートルに１個の植えつけで済み簡単に植えられる。
完全被覆することにより、除草剤の散布や、危険で重労働な草刈り作業から解放され、さらに景観も良く、実践をした結果、高被覆率を達成し、雑草の抜き取り作業も半減し、大変喜ばれている。また、行政機関、造園業界から新しい芝生に変わるものとして注目を引き、問い合わせが多くある。

本考案を用いることにより、前述の通り、従来のポット苗よりも高率で被覆するため、管理上の問題で、雑草の抜き取り作業の軽減と、植え付け作業が簡単で早く済み、苗の取り出しも四方が起伏する状態であるため容易に作業が進む。しかも大きい苗のため、高被覆率はもちろん、枯死することはない。また従来のポット苗と比較した場合、１箱の苗に対し、ポット苗では１２個分位の価値があり、安価で提供することができる。

事前に横巾１６cm、長さ４８cm、深さ１０cm位の穴を掘っておき、苗箱の片面を開き、その穴にスベリ出すようにして、ハメ込む要領で植え付ける。手の平サイズの苗箱も同様である。
尚、既存の雑草については、従来の方式で、雑草を除草剤にて根まで完全に枯らすことがポイントである。

以下、添付図面によって実施例を説明する。１と３は耐久性のプラスチック等適宜素材にて一体化形成された苗箱の妻壁板、２と４は苗箱の側壁板である。５は散水後の余剰水を抜く水抜孔、６は前記妻壁板１・３と側壁板２・４を立てて箱形に固定するガムテープである。簡単に開閉できるようにガムテープを使用し、１〜２ヶ月の育苗には充分である。

苗箱より苗を取り出す際は、１のガムテープを取り、スベリ出すようにして取り出す。尚かつ、取り出しにくい時は、１〜４までの四角のガムテープを切り、１〜４を開くことにより、確実に取り出すことが可能である。

本考案の組み立て前の実施例を示す図面である。本苗箱を組み立てた図面である。

符号の説明

１・３妻壁板
２・４側壁板
５水抜孔
６ガムテープ

Claims

ヒメイワダレ草を成育するための有底板付であって、四方が起伏自在、前後に妻壁板、左右両側に側壁板を設け、更に底板に水抜孔を開設したことを特徴とするヒメイワダレ草の育苗箱。