JP3109094U - パター用慣性モーメント増幅リング - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単に取付けでき、パターの慣性モーメントを増幅でき、重心を高く設定でき、ヘッド重心位置の設定や、高度なストロークの練習技術習得も可能で、ゴルフ競技にも使用でき、バランスが良く、打球の方向が安定し、構成簡素で、量産に適し、耐久性に優れ、取扱いが容易で、経済的なパター用慣性モーメント増幅リングを提供する。
【解決手段】 パターシャフトネック部の適宜位置に取外し可能に固定でき、パターの慣性モーメントを増幅する平面略円形のリングであって、連結手段を介して分離、連結自在となる一対の半割リング体A1、A2によって構成し、半割リング体A1、A2夫々は、半割外環ウエイト1a、1bと、半割内環ボス2と、複数の連結片3とを備え、一対の半割リング体A1、A2相互を連結したときに、一対の半割内環ボス2部分がシャフトを緊締して、シャフトに固定できるよう構成する。
【選択図】図1

Description

この考案は、ゴルフ用パターのシャフトネック部の適宜位置に取付けて、慣性モーメントを最大に増幅できると共に重心を高く設定可能にしたパター用慣性モーメント増幅リングに関するもので、更に詳しくは、ヘッド重心位置の設定、高度なストロークの練習技術習得機能も可能にし、単に練習技術習得のみならず、ゴルフ競技にも使用できるように工夫したパター用慣性モーメント増幅リングに関するものである。
従来、一般に使用されているゴルフパターは、プレーヤーの微妙な力(ストローク)の加減により、ゴルフボールの転がる距離が定まり、衝突時の打面の角度によりゴルフボールの転がる方向性が定まるが、このような力を確実に伝達できるようにする為に、ヘッド重量、重心位置、打球面の剛性、慣性モーメント、硬度等の物理的特性等が重要な要素となっている。そして、このゴルフパターは、平均的なプレーヤを想定してヘッド形状、重量、重心位置等が設計されているが、実際的には個人差があるので、それが自己に最適でない場合が多い。このような場合には、ヘッドの一定位置に例えば重量バランス用の鉛板等を貼着して、ヘッド重量や重心位置を修正することが個人的に行われている。
しかし、バランス用鉛板の重量は、ヘッド総重量に比べて小さい為、ヘッド重量やバランスを大幅に変更することは出来ず、且つヘッドの重量増大の修正のみ可能であった。
一般的に多くのゴルファーにとって、ゴルフプレーに於けるパッテングは、全ての技術レベルのプレーヤーを悩ましてきた。また、パターとパッテング技術の改良や技術の習得、向上に対しての探求は止まることが無いと言われている。
これらゴルフパター及びパッテング技術に関して、初めて工学ないし科学原理がパターの設計に採り入れられた特許発明としては、例えば、特許文献1が開示されている。この技術的内容とするところは、いわゆる「ヒール・トウ・バランス設計」の原理に基づいて設計されたパターであって、その原理がパターヘッドのヒールとトウに集中させた構造のもので、これによって慣性モーメントが増大し、その結果として、パターフエースの打面からスクエアリリースされたボールがパターのスイートスポットから離れたパターフエースのスポットで打たれたときに、パターヘッドの捩れに対抗できる効果が期待できるとされる。
また、前記の「ヒール・トウ・バランス設計」以外の特許として、代表的なものに特許文献2が開示されており、この技術的内容は、いわゆる「フェース・バランス設計」と一般的に言われていて、このパターは、等しいモーメントアームを有するパターである。即ちヒール及びトウに集中した質量が回転軸から等しい距離に設定されている。これは、パターのシャフトをパターのトウとヒールの中央に連結してシャフトを重心付近に配置する構造になっている。
このフェース・バランス設計の概念は、特許文献2に開示された別の方法によっても実現されてきた。この技術的内容は、シャフトはヒールに近いところでパターヘッドに取り付けられており、シャフトは特別な形状に曲げられている。シャフトの特別な曲がり部分は、その下端に位置し、このシャフトの曲がりは、シャフト直線部によって形成されるシャフトの長手軸がパターヘッドの重心を通るように位置づけされている。
また、比較的新しい設計思想でフェースバランス設計がスクェアなフェースの向きを使用者の技術に委ねるのに対し、それをパターに自動的にさせようとする「バーチカルバランス設計」(VERTICAL・BARANCE)の概念がある。この理論は、シャフトの中心線の延長上よりヒール側にヘッドの重心を配置する手法で、ストローク中、常にフェース面をターゲットラインに対しスクエアに保てることを目的とした設計思想で、パターを水平にしたとき、トウが真上を向き、フェースが真左(カップ方向)を向く為、ヘッドが自動的にスクエアを保とうとする為、バックスイングが安定し易い傾向になり、ストローク軌道に注意しておけば、以後は距離感のみに集中できるという利点がある。この理論は比較的新しい設計思想なので、その効果、適性等につき認知性が低いといわれている。
更に、前記したパターの性能に関してのバランス以外に、その性能を決定する上で大きな意味を有するのが、重心の高さや重心距離、重心深度の長短(深さや長さ)である。例えば、重心位置の低いパターでボールの赤道(中心)をヒットしようとしたら、相当ソールを浮かせる必要があり、相当に高度な技術が必要である。反対に、ソールを1センチ程度浮かせたときにパターの重心がボールの赤道(中心)近くになるタイプ、即ち、重心が高い位置の方がジャストミートし易く、転がりやボールの伸びもよくなる。また、重心距離(シャフトの中心線の延長上からフェース面の重心までの距離)については、シャフトの中心線から重心と交わるものは重心距離がゼロで、このパターの重心角を90度になるように設定するとフェースバランスのパターとなる。また重心深度(フェース上の重心からヘッド内部の重心点までの深さ)が深い方が、ヘッドの右や左を向こうとする力が抑えられる。
上記以外に、現在多くのゴルファーに使用されているパターとして、上述したバランスのとれた従来型のものは理論的には理想的であるが、多くのゴルファーはセンターシャフトパターと言われている商品名「アクシュネット」で代表されるシャフトがパターヘッドのセンターに取付けられているもの、更に、上から見た投影面積の大きな形状を有し、別名D型パターとも称されているマレット型のもの、また、高度の技術を要するとされるL字型パター等がある。
更に、特許文献3、特許文献4のように、ゴルフパターのフェースの背面に帯板状のソールを付設し、フェースの慣性モーメントを集中増大させ慣性モーメント集束・重量バランス調整を図ったものもある。
そこで、この考案者は上記の各種性能を有するパターのプレー実践の結果、一般的な技術のゴルファーにとって、パターの性能は慣性モーメントが最も重要視すべき課題であることを再認識するに至った。そして、この考案者は、最近のゴルフ専門的情報を探知検証の結果、日本ツアーに回帰現象が予想され、慣性モーメントの大きい「ピン型」が注目されていることを知った。現在ツアーは「オデッセイ2ボール」を代表とする「ネオマレット型」の全盛期で、「ピン型」は、その使用度が落ちている。
この考案者の検証によると、現在、日本のプロゴルフアーの使用頻度が高いパターとされているのは、前記「オデッセイの2ボール」で代表される「ネオマレット型」である。このパターの登場以前は「ピン型」であったが、最近の10年足らずで急に形勢は逆転し、今やピン型使用プロは少数派といえる。しかし、アメリカ・ツアーでは未だにピン型の使用率は高く、パットの名手と言われているタイガーウッズ,エルスやデービス・ラブIII等ピン型使用者が多い。その理由として考えられるのは、ネオマレット型がツアーで浸透してきたのは、重心深度が深く、慣性モーメントが大きくワイドスポットになる。その結果オフセンターヒットをしたときでもミスが少ないと言う利点があるからである。但し、重心深度が深いと言うメリットは、欠点も伴うもので、重心が深いということは当然フェース面からの距離が遠くなるわけだから、タッチの感覚が手に伝わり難い,即ち鈍感覚になるということになる。
そこで、より微妙なタッチが要求される高速グリーンのアメリカツアーでは、ネオマレット型は日本ほど人気がない、逆にピン型はフェース面と重心との距離が短いため、インパクトが伝わってくる。そのため微妙なタッチが出しやすい。その理由がアメリカツアーの選手がピン型に固執する所以なのだ。日本の場合はアメリカツアー程に高速グリーンに仕上げてこないとはいうものの、本格シーズンになると当然グリーンは高速仕上げになってくる。そこで、プロや上級プレーヤーは、敏感なタッチが出せるピン型に回帰することになる。
米国特許第3,042,405号 米国特許第3,954,265号 特開平10−127836号 特開平9−667号
この考案は、前記したような工学ないし科学原理に基づくパターのシャフトネック部に取付けてパターヘッドの慣性モーメント増幅の設計理論を実施可能にした構造を有すパター用慣性モーメント増幅リングを提供するものである。
本来パッティングの基本技術として必要とされているのは、
(1)パターは使用者の好みや、時代の流行にも左右され、また使用者の体躯や手足の長短、使用グリーンのボールに対する転りの速さや遅さ、使い手の構えやストロークに個性が反映する点が多い。これらの点を考慮して使用者は前記したヒール・トウ・バランス設計、フェース・バランス設計、バーチカル・バランス設計で代表されるパターやパターの重心の高低、重心位置、重心距離、重心深度等を考慮に入れたパターを選択して使用すること。
(2)ヘッドフェース面の向きをターゲットに対して直角に定めたゲットラインに沿ってスクエアなアドレスができること。
(3)パッティングのストローク時にターゲットとボールヒット時を結ぶゲットライン上に正確にストレートなストローク運動ができること。
(4)ボールをヒットするとき、可能な限りヘッドをグリーン面(室内練習器では人工芝面)と平行に動かす必要があり、レベルブローのストロークをしなければならない。この技術の習得には、手首を極力使用せずストロークの基本どおりに肩を主体とするストロークが要求されること。
(5)ゴルファーの中でも最も使用率が高いといわれているヒール・トウ・バランス設計であるピン型のパッテイングではネックがグーズでヘッドが遅れてくる構造であるため、これを上手に使いこなすにはフォロースルーでボールを運ぶイメージでストロークする技術の習得が要求される。そして、これらのパッティング技術を習得するには、それぞれバランス設計の異なったパターを用いて使用者の感覚や勘によって行わなければならず、その正しい基本技術を覚え習得することは容易ではないこと等である。
この考案は、前記した(1)ないし(5)のゴルフパッティングに必要な技術を容易に習得可能にしたパター用慣性モーメント増幅リングの提供を目的としたものである。
しかして、前述の如き課題を達成すべく、請求項1記載のパター用慣性モーメント増幅リングにあっては、パターシャフトネック部の適宜位置に取外し可能に固定でき、パターの方向安定性を増大でき、慣性モーメントを増幅できるように構成された平面略円形のリングであって、適宜連結手段を介して分離、連結自在となる一対の半割リング体A1、A2によって構成されており、この半割リング体A1、A2夫々は、大きな略半円弧状の半割外環ウエイト1a、1bと、小さな略半円弧状の半割内環ボス2と、これら半割外環ウエイト1a、2bと半割内環ボス2とを結ぶ複数の連結片3とを備え、適宜連結手段によって一対の半割リング体A1、A2相互を連結したときに、一対の半割内環ボス2部分がシャフトを緊締して、シャフトに固定できるよう構成する手段を採用した。
また、請求項2記載のパター用慣性モーメント増幅リングにあっては、パターシャフトネック部の適宜位置に取外し可能に固定でき、パターの方向安定性を増大でき、慣性モーメントを増幅できるように構成された平面略円形の適宜金属製リングであって、一端部分相互が連結ピン6を介して揺動自在に連結されると共に、他端部分相互が適宜連結手段を介して分離自在に連結可能となる一対の半割リング体A1、A2によって構成されており、この半割リング体A1、A2夫々は、大きな略半円弧状の半割外環ウエイト1a、1bと、小さな略半円弧状の半割内環ボス2と、これら半割外環ウエイト1a、2bと半割内環ボス2とを略放射方向で結ぶ複数の連結片3とを備え、前記半割内環ボス2の内表面には、弾性包圧片4を配し、適宜連結手段によって一対の半割リング体A1、A2の他端部分相互を連結したときに、弾性包圧片4がシャフトの外表面に接触した状態で、一対の半割内環ボス2がシャフトを緊締して、シャフトに固定できるよう構成する手段を採用した。
更に、請求項3記載のパター用慣性モーメント増幅リングにあっては、隣設する複数の連結片4の間に適宜隙間空間を設け、この隙間空間から下方のパターヘッドが視認できるように構成する手段を採用した。
従って、この考案の請求項1によれば、ゴルフ用パターのシャフトネック部の適宜位置に簡単に取付けでき、パターの方向安定性を増大でき、打球の方向が安定し、パターの慣性モーメントを最大に増幅できるようになると共に、重心を高く設定可能となる。また、ヘッド重心位置の設定や、高度なストロークの練習技術習得も可能となり、単に練習技術習得のみならず、ゴルフ競技にも使用できるパター用慣性モーメント増幅リングAとなる。しかも、構成が簡素で、量産に適し、耐久性に優れ、取扱いが容易で、経済的なものとなる。
更に、一対の半割リング体A1、A2の半割外環ウエイト1a、1bは、シャフトを中心とする略円環状となり、バランスが良いものとなる。しかも、パター用慣性モーメント増幅リングAの重量は、ヘッド総重量に比べて大きく設定し易いため、その重量やバランスを大幅に変更することが簡単に行えるようになり、パターとパッテング技術の改良や技術の習得、向上に対しての探求心を満たすことができるものの一つとなる。
特に、慣性モーメントを増大できることで、パターフエースの打面からスクエアリリースされたボールがパターのスイートスポットから離れたパターフエースのスポットで打たれたときに、パターヘッドの捩れに対抗できる効果が期待できるようになる。
加えて、重心を高く設定できるようになり、ボールをジャストミートし易く、転がりやボールの伸びもよくなる。
また、この考案の請求項2によれば、ゴルフ用パターのシャフトネック部の適宜位置に簡単に、確実に、且つ安定的に取付けでき、パターの方向安定性を増大でき、打球の方向が安定し、パターの慣性モーメントを最大に増幅できるようになると共に、重心を高く設定可能となる。また、ヘッド重心位置の設定や、高度なストロークの練習技術習得も可能となり、単に練習技術習得のみならず、ゴルフ競技にも使用できるパター用慣性モーメント増幅リングAとなる。しかも、構成が簡素で、量産に適し、耐久性に優れ、取扱いが容易で、使い勝手に優れ、経済的なものとなる。
そして、弾性包圧片4により、シャフトを損傷することなく、パター用慣性モーメント増幅リングAを固定できるようになる。
更に、一対の半割リング体A1、A2の半割外環ウエイト1a、1bは、シャフトを中心とする略円環状となり、バランスが良いものとなる。しかも、パター用慣性モーメント増幅リングAの重量は、ヘッド総重量に比べて大きく設定し易いため、その重量やバランスを大幅に変更することが簡単に行えるようになり、パターとパッテング技術の改良や技術の習得、向上に対しての探求心を満たすことができるものの一つとなる。
特に、慣性モーメントを増大できることで、パターフエースの打面からスクエアリリースされたボールがパターのスイートスポットから離れたパターフエースのスポットで打たれたときに、パターヘッドの捩れに対抗できる効果が期待できるようになる。
加えて、重心を高く設定できるようになり、ボールをジャストミートし易く、転がりやボールの伸びもよくなる。
更に、この考案の請求項3によれば、隙間空間からパターヘッドとボールとを視認できるようになり、ボールを正確に打てるようになる。
ところで、このパター用慣性モーメント増幅リングAは、棒(シャフトの中心軸)及び半円盤の慣性モーメントの積分計算の結果算出された理論設計により構成されているため、パター打球時にボールに与える力は最大の慣性モーメントを得ることができると共に、平面略円形のリングで構成され、構造上の慣性モーメントの集束、プレー時の打球スイング軌道の正確な目視確認、運動エネルギーのボールへの伝達、積分計算により割り出された慣性モーメントの重量(質量)により、ボールに対する打球方向への接触(打球時にボールに与える力)が最適となる。
従って、この考案に係るパター用慣性モーメント増幅リングAによれば、従来のパターに比べて、格段のパター技術を容易に習得できる。
この考案の最良の形態は、パターシャフトネック部の適宜位置に取外し可能に固定でき、パターの慣性モーメントを増幅できるように構成された平面略円形のリングであって、適宜連結手段を介して分離、連結自在となる一対の半割リング体A1、A2によって構成されており、この半割リング体A1、A2夫々は、大きな略半円弧状の半割外環ウエイト1a、1bと、小さな略半円弧状の半割内環ボス2と、これら半割外環ウエイト1a、2bと半割内環ボス2とを結ぶ複数の連結片3とを備え、適宜連結手段によって一対の半割リング体A1、A2相互を連結したときに、一対の半割内環ボス2部分がシャフトを緊締して、シャフトに固定できるよう構成することで、当初の目的を達成するものである。
以下、図面を参照してこの考案の実施例を詳細に説明する。
図中Aは、この考案のパター用慣性モーメント増幅リングを示し、このパター用慣性モーメント増幅リングAは、適宜金属材(或いは、金属材を含む複合材であっても良い)によって、バランスが良くなるように平面略円形のリング状に構成されている。
そして、パター用慣性モーメント増幅リングAは、一対の半割リング体A1、A2によって構成されており、この一対の半割リング体A1、A2は、その一端部分相互が連結ピン6を介して揺動自在に連結されると共に、その他端部分相互が適宜連結手段を介して分離自在に連結可能となるよう構成されている。
更に、半割リング体A1、A2夫々は、大きな略半円弧状の半割外環ウエイト1a、1bと、小さな略半円弧状の半割内環ボス2と、これら半割外環ウエイト1a、2bと半割内環ボス2とを略放射方向で結ぶ複数の連結片3とにより構成されている。
しかも、前記半割内環ボス2の内表面には、弾性包圧片4を配し、適宜連結手段によって一対の半割リング体A1、A2の他端部分相互を連結したときに、弾性包圧片4がシャフトの外表面に接触した状態で、一対の半割内環ボス2がシャフトを緊締して、シャフトに固定できるよう構成されている。
加えて、隣設する複数の連結片4の間には適宜隙間空間が設けられ、この隙間空間から下方のパターヘッドが視認できるように構成されている。
前記一対の半割リング体A1、A2の内一方の半割リング体A1は、例えば、平面略半円環状で縦断面略矩形状を呈する半割外環ウエイト1aと、パターのシャフト部分に外接するような平面略半円環状で縦断面略矩形状を呈する半割内環ボス2と、この半割内環ボス2の外表面と半割外環ウエイト1aの内表面とを直線的(或いは、直線的でなくても良い)に連結すると共に、略細長帯板状を呈する複数の連結片3とで構成されている。
そして、一方の半割外環ウエイト1aの一端部分には、例えば、略舌片状の連結片が突設され、この連結片には連結ピン6が挿通されるピン孔7が穿設されている。
また、一方の半割外環ウエイト1aの他端部分には、例えば、ネジ取付凹部8と、固定ネジ11が挿通可能となる挿通孔9とが設けられており、前記ネジ取付凹部8は、半割外環ウエイト1aの外表面部分に凹設されて、固定ネジ11の頭部等が収納できるように構成されており、前記挿通孔9は、このネジ取付凹部8の奥壁と、半割外環ウエイト1aの他端面とを貫通するように穿設されている。
更に、他方の半割外環ウエイト1bの一端部分には、例えば、略舌片状の二つの連結片が適宜間隔を隔てて突設され、この連結片には連結ピン6が挿通されるピン孔7が穿設されている。即ち、この二つの連結片の間に、一方の半割外環ウエイト1aの連結片が収容されると共に、夫々のピン孔7に連結ピン6が貫通されることにより、一方の半割外環ウエイト1aと他方の半割外環ウエイト1bとが揺動自在に連結できるようにしてある。
また、他方の半割外環ウエイト1bの他端部分には、例えば、雌ネジ孔10が設けられており、前記雌ネジ孔10は、半割外環ウエイト1bの端面部分に螺刻され、前記固定ネジ11が螺着可能となるように構成されている。即ち、一方の半割外環ウエイト1aの挿通孔9に挿通された固定ネジ11の先端部分を雌ネジ孔10に螺着することで、一方の半割外環ウエイト1aの他端部分と他方の半割外環ウエイト1bの他端部分とを簡単に分離可能に連結できるように構成してある。尚、このネジ取付凹部8、挿通孔9、雌ネジ孔10、及び固定ネジ11が、前記連結手段の一態様となっている。
前記弾性包圧片4は、例えば、弾性を備えた適宜ゴム材や合成樹脂材や適宜複合材等によって略矩形板状に形成されており、半割内環ボス2の内表面に装着されて、半割内環ボス2でシャフトを挟圧したときに、シャフトが損傷しないと共に、半割内環ボス2部分がシャフトに確実且つ安定的に固定できるように設けられたものである。
図中5は、前記半割内環ボス2の内表面両端部分近傍に夫々凹設された取付溝で、この取付溝5は、前記弾性包圧片4の両端部を保持できるように構成されたものである。即ち、取付溝5は、弾性包圧片4の装着手段として採用されたものであるが、弾性包圧片4の半割内環ボス2への装着は、接着剤を併用したものでも良いし、接着剤のみでも良いし、その他の適宜手段を採用することも可能である。
尚、パター用慣性モーメント増幅リングAの具体的構成、形状、寸法、材質、半割リング体A1、A2の具体的構成、形状、寸法、材質、連結手段、半割外環ウエイト1a、1bの具体的構成、形状、寸法、材質、半割内環ボス2の具体的構成、形状、寸法、材質、連結片3の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、配設状態、弾性包圧片4の具体的構成、形状、寸法、材質、装着手段、取付溝5の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、連結ピン6の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ピン孔7の具体的構成、形状、寸法、配設位置、ネジ取付凹部8の具体的構成、形状、寸法、挿通孔9の具体的構成、形状、寸法、配設位置、雌ネジ孔10の具体的構成、形状、寸法、配設位置、固定ネジ11の具体的構成、形状、寸法、材質等は図示例のもの等に限定されることなく、適宜自由に設定、変更できるものである。
ところで、前記実施例で説明したこの考案に係るパター用慣性モーメント増幅リングAについて、その構成製品完成に至る慣性モーメントの試算における棒(シャフト中心軸)及び半円盤(平面略円形のリングの構成部である半割リング体A1、半割リング体A2)の慣性モーメントの計算方法を図4に基づいて説明する。
一般に、慣性モーメントの計算は、ρを密度、rを回転軸からの距離とすると、
Figure 0003109094
を計算すれば良い。
棒(シャフト中心軸)の場合 ρ=M/Lであるから、
Figure 0003109094
となる。
一方、トウ・ヒールにM/2だけ質量が分布するピン型の慣性モーメントは、
Figure 0003109094
となる。
また、半円型(マレット型)では、円の半径をaとすると、慣性モーメントは、
Figure 0003109094
となり、ピン型の半分となってしまう。
そこで、この考案のリングでは、半径a、質量Mとするとその慣性モーメントは、
Figure 0003109094
となって、ピン型と同じ値となる。
したがって、この考案のリングをピン型にセットすれば、
Figure 0003109094
という大きな慣性モーメントが得られるようになる。
この考案のパター用慣性モーメント増幅リングを例示する分解斜視図である。 この考案のパター用慣性モーメント増幅リングを例示する一部切欠平面図である。 この考案のパター用慣性モーメント増幅リングの使用例を示す部分側面図である。 パターに於ける慣性モーメントの説明図である。
符号の説明
A パター用慣性モーメント増幅リング
A1 半割リング体
A2 半割リング体
1a 半割外環ウエイト
1b 半割外環ウエイト
2 半割内環ボス
3 連結片
4 弾性包圧片
5 取付溝
6 連結ピン
7 ピン孔
8 ネジ取付凹部
9 挿通孔
10 雌ネジ孔
11 固定ネジ

Claims (3)

  1. パターシャフトネック部の適宜位置に取外し可能に固定でき、パターの方向安定性を増大でき、慣性モーメントを増幅できるように構成された平面略円形のリングであって、適宜連結手段を介して分離、連結自在となる一対の半割リング体によって構成されており、この半割リング体夫々は、大きな略半円弧状の半割外環ウエイトと、小さな略半円弧状の半割内環ボスと、これら半割外環ウエイトと半割内環ボスとを結ぶ複数の連結片とを備え、適宜連結手段によって一対の半割リング体相互を連結したときに、一対の半割内環ボス部分がシャフトを緊締して、シャフトに固定できるよう構成したことを特徴とするパター用慣性モーメント増幅リング。
  2. パターシャフトネック部の適宜位置に取外し可能に固定でき、パターの方向安定性を増大でき、慣性モーメントを増幅できるように構成された平面略円形の適宜金属製リングであって、一端部分相互が連結ピンを介して揺動自在に連結されると共に、他端部分相互が適宜連結手段を介して分離自在に連結可能となる一対の半割リング体によって構成されており、この半割リング体夫々は、大きな略半円弧状の半割外環ウエイトと、小さな略半円弧状の半割内環ボスと、これら半割外環ウエイトと半割内環ボスとを略放射方向で結ぶ複数の連結片とを備え、前記半割内環ボスの内表面には、弾性包圧片を配し、適宜連結手段によって一対の半割リング体の他端部分相互を連結したときに、弾性包圧片がシャフトの外表面に接触した状態で、一対の半割内環ボスがシャフトを緊締して、シャフトに固定できるよう構成したことを特徴とするパター用慣性モーメント増幅リング。
  3. 隣設する複数の連結片の間に適宜隙間空間を設け、この隙間空間から下方のパターヘッドが視認できるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のパター用慣性モーメント増幅リング。
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