JP3108902U - 魚類養殖装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水交換の頻度が少なくて済み、魚類の飼育・養殖が簡単な魚類養殖装置を提供する。
【解決手段】上面に凹孔13を有する基台1と、水槽本体31及び凹孔13に嵌合して固定される管状の喉部32とを一体に有する水槽と、喉部32の中に挿通され、水槽本体内の上方まで延長され、下端部は凹孔13の底部の下方まで延長して固定された揚水管4と、基台1の凹孔よりも下側に設けられ、一端部が前記水槽内と連通し他端部が揚水管の下端部に連通する濾過室62を備えた濾過盤と、濾過室に収容された生物濾過材8と、揚水管4が貫通され、水槽本体の内壁面に当接された濾過ユニット7と、揚水管内に設けられた気泡発生材5と、基台1の中に設けられ、気泡発生材5に空気を送るエアポンプ2とから構成した。
【選択図】図1
【解決手段】上面に凹孔13を有する基台1と、水槽本体31及び凹孔13に嵌合して固定される管状の喉部32とを一体に有する水槽と、喉部32の中に挿通され、水槽本体内の上方まで延長され、下端部は凹孔13の底部の下方まで延長して固定された揚水管4と、基台1の凹孔よりも下側に設けられ、一端部が前記水槽内と連通し他端部が揚水管の下端部に連通する濾過室62を備えた濾過盤と、濾過室に収容された生物濾過材8と、揚水管4が貫通され、水槽本体の内壁面に当接された濾過ユニット7と、揚水管内に設けられた気泡発生材5と、基台1の中に設けられ、気泡発生材5に空気を送るエアポンプ2とから構成した。
【選択図】図1
Description
本考案は、主として魚、その他の淡水中に棲む小動物(以下、魚類という。)の鑑賞、飼育又は養殖に用いる装置(以下、魚類養殖装置という。)、特に卓上に置くのに好適な小型の魚類養殖装置に関する。
人は、多かれ少なかれ、水中に棲息する動植物に好奇心がある。そして、近年、魚類の飼育・養殖が流行している。魚類は大部分が食用のために養殖されるほか、観賞用にも飼育されている。魚類の外観、活動様子を観賞するためには、従来から、図7の示すような既知の魚類養殖装置Bが用いられている。すなわち、透明な水槽101の上部に、水ポンプ102、濾過装置103、エアポンプ(酸素供給装置)104を配置し、水槽内底部に造景用の砂や小石105を敷いている。
魚類養殖装置Bを使用する場合には、水槽101内の底部に砂や小石105を敷き、次いで水槽101の上部に濾過装置103を架設し、その濾過装置103に水ポンプ102を結合する。その後、水槽101に適量の水を入れ、電源を入れて水ポンプ102をスタートさせる。水ポンプ102の下方に接続された吸水管1021は水槽101のある深さまで伸ばされていて、水槽101の水はその吸水管1021を経て水ポンプ102により吸い上げられ、送水管1022から水槽101の上方にある濾過装置103まで送られて、濾過される。その濾過装置103には濾過棉、活性炭などの濾過材が収容されて濾過ユニット1031を構成している。その濾過ユニットで、水槽101の中の水に残った飼料及び魚類の排泄物などを濾過する。濾過したあとの水は濾過装置103の底端の吐水口1032を経て、水槽101に流れて戻る。また、水槽101内の魚類が十分な空気を呼吸するために、水槽101の上にエアポンプ(酸素供給装置)104が設置されている。エアポンプ104は砂石105に埋め込まれたエアストーン(気泡発生材)1041を経て、外界の空気を水槽101内の水中に送る。よって、水槽101の水には十分な溶存酸素があるので、魚類が生存できる。
上記既知の魚類養殖装置Bは、上記のように水ポンプ102及び濾過装置103の作用により、魚の生存のために水槽101内の水の清浄度を保つが、濾過装置103の濾過ユニット1031が有効に濾過作用を行わないときは、濾過装置103から濾過ユニット1031を取り出し、新しい濾過ユニットと交換しなければならない。その他、従来の魚類養殖装置には、依然として次の欠陥がある。
(ア) 水槽101の容積は小さくない。ポンプ102の吸い上げ水量が限られるので、水槽101の水流量が不足して、水槽101内に死角(非流水領域)を生成する。死角は水槽101の溶存酸素量が足りないので、嫌気性バクテリアが発生して、魚類の健康を害する。嫌気性バクテリアが0.1PPM以下でも、魚類の健康を害するオゾンが生じる。(イ) 水槽101の上方に取り付けられる濾過装置103は水ポンプ102で吸い上げられた水を濾過するときに、濾過装置103の濾過ユニット1031と水との接触が面接触であるから、水が砕けないばかりでなく、水中にオゾンも排出される。そのせいで、水槽101の水の清浄度を維持するために、定期的に水の交換をしなければならない。水の交換作業は魚類の飼育・養殖にとって面倒な工程であるばかりでなく、いつも、魚を損傷する原因となる。
(ア) 水槽101の容積は小さくない。ポンプ102の吸い上げ水量が限られるので、水槽101の水流量が不足して、水槽101内に死角(非流水領域)を生成する。死角は水槽101の溶存酸素量が足りないので、嫌気性バクテリアが発生して、魚類の健康を害する。嫌気性バクテリアが0.1PPM以下でも、魚類の健康を害するオゾンが生じる。(イ) 水槽101の上方に取り付けられる濾過装置103は水ポンプ102で吸い上げられた水を濾過するときに、濾過装置103の濾過ユニット1031と水との接触が面接触であるから、水が砕けないばかりでなく、水中にオゾンも排出される。そのせいで、水槽101の水の清浄度を維持するために、定期的に水の交換をしなければならない。水の交換作業は魚類の飼育・養殖にとって面倒な工程であるばかりでなく、いつも、魚を損傷する原因となる。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その課題は、水交換の頻度を激減することができ、また、小型化して卓上に置くのに好適な魚類養殖装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本考案に係る魚類養殖装置は、次の構成からなることを特徴としている(請求項1)。
(a)中央に上方に開口する凹孔を有し、内側にエアポンプを収容した中空の基台。
(b)上部開口を有し、魚類棲息領域を形成する透明な水槽本体と、前記水槽本体の底部に連続し、前記上部開口と連通する下部開口を有し、前記基台の凹孔に嵌合して固定される喉部とを一体に有する水槽。
(c)前記水槽の喉部の中に、その喉部との間に水路が形成されるように前記喉部から内側に隔てた状態で挿通され、上端部は前記水槽の水槽本体の中の上方まで延長され、下端部は前記基台の凹孔の底部の下方まで延長されて、固定されている揚水管。
(d)前記基台の凹孔の底部よりも下側に設けられ、前記喉部と前記揚水管との間の水路に連通する集水路と、一端部がその集水路に連通し、他端部が前記揚水管の下端部に連通する濾過室とを備えた濾過盤。
(e)前記濾過室に収容された生物濾過材。
(f)前記水槽の水槽本体の中において前記揚水管を貫通させるとともに、外周部が前記水槽本体の内壁面に当接された濾過ユニット。
(g)前記揚水管内に設けられた気泡発生材。
(h)前記基台の中に設けられ、前記揚水管の下端部側から前記気泡発生材に空気を供給するエアポンプ。
(a)中央に上方に開口する凹孔を有し、内側にエアポンプを収容した中空の基台。
(b)上部開口を有し、魚類棲息領域を形成する透明な水槽本体と、前記水槽本体の底部に連続し、前記上部開口と連通する下部開口を有し、前記基台の凹孔に嵌合して固定される喉部とを一体に有する水槽。
(c)前記水槽の喉部の中に、その喉部との間に水路が形成されるように前記喉部から内側に隔てた状態で挿通され、上端部は前記水槽の水槽本体の中の上方まで延長され、下端部は前記基台の凹孔の底部の下方まで延長されて、固定されている揚水管。
(d)前記基台の凹孔の底部よりも下側に設けられ、前記喉部と前記揚水管との間の水路に連通する集水路と、一端部がその集水路に連通し、他端部が前記揚水管の下端部に連通する濾過室とを備えた濾過盤。
(e)前記濾過室に収容された生物濾過材。
(f)前記水槽の水槽本体の中において前記揚水管を貫通させるとともに、外周部が前記水槽本体の内壁面に当接された濾過ユニット。
(g)前記揚水管内に設けられた気泡発生材。
(h)前記基台の中に設けられ、前記揚水管の下端部側から前記気泡発生材に空気を供給するエアポンプ。
上記構成により、水槽内に水面が揚水管の上側になるまで適量の水を入れ、水を濾過盤の集水路、濾過室及び揚水管に充満させ、エアポンプを始動すると、気泡発生材から微小気泡が発生し、揚水管内を上昇するため、エアリフト作用により揚水管内の水が上昇して水槽内上部に供給される。揚水管内の水が上昇すると、揚水管底部の水圧が低くなるため、濾過盤の濾過室内の水が揚水管に吸引され、従って、水槽の喉部と揚水管の間の水が集水路内に吸引され、さらに濾過室内に流入する。水路は水槽の水槽本体の底部に連通しているため、水槽の水槽本体の水は濾過ユニットで物理濾過及び場合によっては生物濾過をされた後、濾過盤の濾過室に流入し、生物濾過材により生物濾過された後、揚水管の下端部から吸引される。揚水管に入った浄水は気泡発生材により微小気泡を混入されて揚水管の上端部から水槽の上部に流入する。
基台は頭切円錐台形又は頭切角錐台形に形成され、水槽の水槽本体はほぼ中空の球状又は多面体状に形成されていることが望ましい(請求項2)。
基台と濾過盤は合成樹脂で一体成形されていることが望ましい(請求項3)。
濾過盤の濾過室は集水路の外側に蛇行状に形成され、その濾過室には複数の球状生物濾過材が収容されていることが望ましい(請求項4)。
濾過盤は外周壁を有し、その外周壁の下端部にパッキンが装着されており、そのパッキンが基台に固着された底板に密着することにより濾過室が密封されていることが望ましい(請求項5)。
水槽の喉部に穴を設け、その穴にLEDを備えることもできる(請求項6)。
濾過室の一部にヒータを設けることもできる(請求項7)。
請求項1の考案によれば、水槽内の水はすべてが水槽の底部から濾過盤の中を通り、揚水管の下端部に吸引されてその上端部から再び水槽の上部に送られて循環するため、水槽内に非流水領域が発生しない。また、すべての水が濾過ユニットにより物理濾過及び場合により生物濾過をされた後、濾過室において生物濾過材による生物濾過をされるので、濾過能率が高く、水の清浄度を高レベルに維持することができる。従って、嫌気性バクテリアの発生を阻止でき、水槽に魚類に有害なアンモニアや亜硝酸が発生することが防止されるとともに、水槽の水交換の頻度を従来よりも格段に少なくすることができる。
請求項2の考案によれば、基台は頭切円錐台形又は頭切角錐台形に形成され、水槽の水槽本体はほぼ中空の球状又は多面体状に形成されているから、従来の魚類養殖装置には見られない、斬新な外観体裁を備えるので、室内装置品として魅力に富み、特に小型の卓上養殖装置として好適である。
請求項3の考案によれば、基台と濾過盤とを一体成形するので、製造コスト低減を図ることができる。
請求項4の考案によれば、濾過盤の濾過室は集水路の外側に蛇行状に形成され、その濾過室に複数の球状生物濾過材が収容されているので、濾過室内に多量の好気性バクテリアが繁殖するため、濾過ユニットを通過して水槽底部から吸引される水に含まれる汚染物質がその好気性バクテリアにより良く分解され、揚水管の上端部から清浄度の高い水が水槽内に供給される。
請求項5の考案によれば、濾過盤は外周壁を有し、その外周壁の下端部にパッキンが装着されており、そのパッキンが基台に固着された底板に密着することにより濾過室が密封されるので、集水路及び濾過室の製作が容易であり、魚類養殖装置の製造コストの一層の低減を図ることができる。
請求項6の考案によれば、水槽の喉部に穴を設け、その穴にLEDを備えたので、水槽から発光させて装飾効果を楽しむことができる。
請求項7の考案によれば、濾過室の一部にヒータを設けたので、寒冷地域でも温度を気にせずに使用できる。
本考案に係る魚類養殖装置Aは、基本的構成要素として、基台1と、エアポンプ2と、水槽3と、揚水管4と、気泡発生材5と、濾過盤6と、濾過ユニット7と、生物濾過材8とを有している。以下、これらについて、順次詳細に説明する。
基台1は、中空の頭切円錐台状又は頭切角錐台状に形成された上部カバー11と、その上部カバーの底面開口を封じる底板12とから構成されている。上部カバー11は、中央上面に開口する凹孔13を有している。また、その凹孔を除いた内側部分に収容空間14を有している。底板12は、これに貫通したねじSを上部カバー11の周壁の底面に形成してあるポスト15にねじ込むことにより、上部カバー11に固着される。
基台1の収容空間14には、エアポンプ2と回路基板2aが取り付けられている。
水槽3は、透明なガラス又は合成樹脂で成形され、上側部分の魚類棲息領域を形成する透明な水槽本体31と、下側部分の水槽固定及び水路形成の機能を有する喉部32とを一体に有しており、水槽本体31は上端部に上部開口33を、喉部32は下端部に下部開口34を有し、上部開口から下部開口まで連通している。そして、水槽3は、喉部32を基台1の凹孔13に嵌合し、凹孔の底部に下側から貫通したねじS2をねじ込むことにより、固定されている。
水槽本体31の外観及び横断面形状は任意であるが、一例として、中空球状又は中空多面体状に形成することができる。喉部32の横断面形状も任意であるが、水槽本体31の横断面形状に合わせて、円形又は多角形とすることができる。
揚水管4は、水槽3の喉部32の内側中央に挿通され、基台1の凹孔の底部に嵌合して固定され、その揚水管の上端部は水槽本体31の上部開口33の付近まで延長されている。その上端部の高さは、水槽内に適量の水を入れた場合に水面よりも若干下側又は上側になる位置である。揚水管4の水槽3の喉部32に嵌合されている部分の外周と喉部の内壁面との間には隙間が残され、その隙間は水槽本体31内の水を凹孔13の下方に流通させる水路を形成している。揚水管4の下端部は、基台1の凹孔13の底部よりも下方まで延長されている。
そして、揚水管4の下部の内側に微小気泡を多量に発生する気泡発生材5、例えばエアストーンがホルダ51により設けられている。エアストーン及びホルダは、揚水管内の水路を塞ぐ面積ができるだけ小さくなるように設けられている。ホルダ51は揚水管の下端部方向に延長して空気路を形成するノズル52を有し、そのノズルの先端に一端部がエアポンプ2に結合された送気管53の他端部が結合されている。
基台1の内側には、凹孔13の底部の下側に濾過盤6が設けられている。この濾過盤は、水槽の喉部32と揚水管4の間の水路の下端部に連通する集水路61と、一端部がその集水路に連通し、他端部が揚水管4の下端部に連通している濾過室62とを有している。集水路61は円筒61aにより形成され、その円筒の一部に切欠61bを有する。また、濾過室62は、形態は特に限定されないが、図示の好ましい実施の形態では、複数の仕切壁62a1、62a2、62a3を内外3重に形成して、その内側に分室62b1,62b2,62b3を設けるとともに、内側二つの仕切壁62a1、62a2の端部に切欠62c1,62c2を形成して、蛇行状に連続するように形成されている。そして、濾過室の最外側部分と揚水管4の下端部との間を濾過室62b2,62b1の下側部分を跨ぐ連絡水路63により結合されている。エアポンプ2の送気管53はその連絡水路63内を通され、その送気管53には一方向弁Vが設けられている。
濾過盤6は、基台1と別体に形成することは可能であるが、好ましい図示の例では、基台1と濾過盤6が合成樹脂で一体成形されている。これにより、製造コストの低減が実現できる。集水路61及び濾過室62は、水漏れをしないように底面が密閉されている必要がある。一体成形の場合に、この密閉を実現するため、濾過室の最外側の外周壁62a3の下端部内側に溝64を形成するとともに、その溝に下方に若干突出するOリングなどのパッキン65を嵌合し、基台1の底板12を取り付けた際に、前記パッキンが底板12の上面に密着するようにしている。
こうして、水槽3の底部の水は、図5に示すように、水路を経て集水路61に入り、その集水路から濾過室62内を蛇行した後、連絡水路63を通って揚水管4の下端部に進入することができるようになっている。
水槽本体31の中の底部には、濾過ユニット7が備えてある。この濾過ユニット7は、中央に孔を有する円盤状又は多角形盤状に形成されていて、その中央の孔に揚水管4を貫通させ、濾過ユニットの外周部を水槽本体31の底部内壁面に当接して固定されている。濾過ユニット7は、ネット、フェルト、綿などで成形された物理濾過材を合成樹脂製かごの中に収容してなるもの、あるいは単なるネットである。
上記濾過室62には、好気性バクテリアが繁殖しやすいように多孔質材料で作られた生物濾過材8が収容されている。濾過室が蛇行状に形成された場合は、複数の生物濾過材の収容が可能であり、水と濾過材との接触時間が長くなり、面接触でなく、立体的接触がされるので、濾過能率が格段に促進される。
上記構成による作用を説明する。
水槽3に適量の水を入れると、水は濾過ユニット7で最初の濾過を受け、自重で喉部32から濾過盤6の集水路61へ流れる。集水路61から各切欠61b,62c1、62c2を経て生物濾過材8が収容されている濾過室62内に至る。電源を入れてエアポンプ2が始動させると、エアポンプ2が空気を送気管53から一方向弁Vを通過して気泡発生材5に送る。揚水管4内の水は気泡によるエアリフト作用で上がるので、揚水管4の上端部から溢出して水槽3の中に入る。この揚水管から出る水は空気が満ちているので、水槽3内の酸素含量を向上させるから、酸素不足現象が生じない。要するに、水槽3の水は喉部32から濾過盤6へ流れて濾過を受けた後、揚水管4を経て水槽3に流れて戻る。それにより、循環式濾過機構が構成され、養殖水を活性化させる。
水槽3に適量の水を入れると、水は濾過ユニット7で最初の濾過を受け、自重で喉部32から濾過盤6の集水路61へ流れる。集水路61から各切欠61b,62c1、62c2を経て生物濾過材8が収容されている濾過室62内に至る。電源を入れてエアポンプ2が始動させると、エアポンプ2が空気を送気管53から一方向弁Vを通過して気泡発生材5に送る。揚水管4内の水は気泡によるエアリフト作用で上がるので、揚水管4の上端部から溢出して水槽3の中に入る。この揚水管から出る水は空気が満ちているので、水槽3内の酸素含量を向上させるから、酸素不足現象が生じない。要するに、水槽3の水は喉部32から濾過盤6へ流れて濾過を受けた後、揚水管4を経て水槽3に流れて戻る。それにより、循環式濾過機構が構成され、養殖水を活性化させる。
図5に示すように、養殖水流が濾過盤6まで流れた後で、集水路61から各切欠61b,62c1,62c2を順次経て濾過室62の三つの水路62b1,62b2,62b3を蛇行して通過し、連絡水路63を経て揚水管4に入る。そして、水は蛇行状の濾過室を通過する間に、生物濾過材8に立体的に接触して水に含まれる汚染物質は分解される。また、生物濾過材8により、有益バクテリア・菌が培養されるとともに、養殖水が洗浄され、嫌気性バクテリアの発生が避けられる。その結果、養殖水の交換の頻度が低減されるので、魚類の養殖が非常に簡単になる。
図6に示すように、本考案の他の実施例として、養殖の趣味、商品性を向上するために、水槽3の喉部32に穴321を加工し、その穴321の中に、LED(発光ダイオード)Lを取り付けてもよい。LEDは回路基板2aに接続し、その回路基板2aの制御を与えて異なる色を発光させて、水槽3の趣味性・商品性を向上させることができる。
魚類養殖装置Aが用いられる環境は、地域的な外気温の温度差があることが考えられる。これに対応するため、図7に示すように、濾過盤6の濾過室62の一部に、生物濾過材8を配置せずに、その代わりに、耐水性の電気ヒーター(加温装置)Hを設けることがよい。電気ヒーターも回路基板2aに接続し、その回路基板2aの制御を与えて、自動温度増加の効果を発揮させることができる。すなわち、本考案に係る魚類養殖装置は、加温装置を追加することにより、より寒いエリアで使用することもできる。
1 基台
11 上部カバー
12 底板
13 凹孔
14 収容空間
2 エアポンプ
3 水槽
31 水槽本体
32 喉部
33 上部開口
34 下部開口(水路)
4 揚水管
5 気泡発生材(エアストーン)
53 送気管
6 濾過盤
61 集水路
62 濾過室
63 連絡水路
7 濾過ユニット
8 生物濾過材
11 上部カバー
12 底板
13 凹孔
14 収容空間
2 エアポンプ
3 水槽
31 水槽本体
32 喉部
33 上部開口
34 下部開口(水路)
4 揚水管
5 気泡発生材(エアストーン)
53 送気管
6 濾過盤
61 集水路
62 濾過室
63 連絡水路
7 濾過ユニット
8 生物濾過材
Claims (7)
- 次の構成からなる魚類養殖装置。
(a)中央に上方に開口する凹孔を有し、内側にエアポンプを収容した中空の基台。
(b)上部開口を有し、魚類棲息領域を形成する透明な水槽本体と、前記水槽本体の底部に連続し、前記上部開口と連通する下部開口を有し、前記基台の凹孔に嵌合して固定される管状の喉部とを一体に有する水槽。
(c)前記水槽の喉部の中に、その喉部との間に水路が形成されるように前記喉部から内側に隔てた状態で挿通され、上端部は前記水槽の水槽本体の中の上方まで延長され、下端部は前記基台の凹孔の底部の下方まで延長されて、固定されている揚水管。
(d)前記基台の凹孔の底部よりも下側に設けられ、前記喉部と前記揚水管との間の水路に連通する集水路と、一端部がその集水路に連通し、他端部が前記揚水管の下端部に連通する濾過室とを備えた濾過盤。
(e)前記濾過室に収容された生物濾過材。
(f)前記水槽の水槽本体の中において前記揚水管を貫通させるとともに、外周部が前記水槽本体の内壁面に当接された濾過ユニット。
(g)前記揚水管内に設けられた気泡発生材。
(h)前記基台の中に設けられ、前記揚水管の下端部側から前記気泡発生材に空気を供給するエアポンプ。 - 基台は頭切円錐台形又は頭切角錐台形に形成され、水槽の水槽本体はほぼ中空の球状又は多面体状に形成されている請求項1に記載の魚類養殖装置。
- 基台と濾過盤は合成樹脂で一体成形されている請求項1又は2に記載の魚類養殖装置。
- 濾過盤の濾過室は集水路の外側に蛇行状に形成され、その濾過室には複数の球状生物濾過材が収容されている請求項1、2又は3に記載の魚類養殖装置。
- 濾過盤は外周壁を有し、その外周壁の下端部にパッキンが装着されており、そのパッキンが基台に固着された底板に密着することにより集水路及び濾過室が密封されている請求項1、2、3又は4に記載の魚類養殖装置。
- 水槽の喉部に穴を設け、その穴にLEDを備えた請求項1,2,3,4又は5に記載の魚類養殖装置。
- 濾過室の一部にヒータを設けた請求項1,2,3,4,5又は6に記載の魚類養殖装置。
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Cited By (1)
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- 2004-11-22 JP JP2004006828U patent/JP3108902U/ja not_active Expired - Lifetime
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CN113615630A (zh) * | 2021-09-17 | 2021-11-09 | 安徽辰启信息科技有限公司 | 一种鱼类养殖用鱼苗运输装置 |
CN113615630B (zh) * | 2021-09-17 | 2023-10-10 | 安徽辰启信息科技有限公司 | 一种鱼类养殖用鱼苗运输装置 |
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