JP3108877U - スノーダンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者が作業しやすい高さに握持杆部を簡易に調整可能で、かつ、一度に多くの雪塊を積載することができる耐久性の高いスノーダンプを提供する。
【解決手段】バケット本体2の左右には柄杆4を挿入して取り付けるためのバケット本体底面の平坦面に対して傾斜する一対の挿入部6aが設けられ、柄杆4は、該挿入部に挿入される一対のバケット支持部4a、該バケット支持部から連続して伸長する斜設部4bおよび一対の該斜設部の末端を連結する握持杆部4cとを有する略コの字型をなし、挿入部には、挿入部6aへのバケット支持部の挿入深度を調節し、かつ、バケット本体とバケット支持部とを固定するための調節機構が設けられている。また、バケット本体の後方には積載した雪塊が零れ落ちることを防止するためのネット22が取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本考案は、雪かき作業に用いられるスノーダンプに関し、より詳細には、雪かき作業における労力を軽減して作業性を向上させることができるとともに、その耐久性を向上させたスノーダンプに関する。
積雪の多い地域では、雪かき作業に要する労力は多大なものである。特に、除雪車などで除雪を行うことができない路地や屋根・屋上の雪かきは人力によるしかなく、作業者は相当な重労働を強いられるといった問題があった。特に従来のスノーダンプでは、図7に示したようにバケット本体に柄杆が固定されて取り付けられており、作業者が握るための握持杆部が腿高であったために中腰での雪かき作業が多くなり、腰痛等の発生原因となっていた。
人力での雪かき作業の労力を軽減してかかる問題を改善するために、ハンドル姿勢を変更することができるタイプの様々なスノーダンプが発案されている。例えば、特許文献1に記載の「スノーダンプ」では、雪掬い部(バケット本体)に着脱可能な柄杆を付設して成るスノーダンプにおいて、屈曲した柄杆を上下に反転させて雪掬い部に付設することで、握持杆部の高さを変更する発明が提案されている。
特開2003−227113
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明の構成では、握持杆部の高さを変えるために柄杆の抜き差しを行う必要があり、作業に手間取るといった問題があった。また雪掬い部に掬い上げた雪塊を投棄のために運搬するためには、握持杆部を押し下げることで、降り積もった雪に挿し込んだ雪掬い部の先端をテコの原理により持ち上げる必要があるが、雪掬い部上の雪塊が零れ落ちないようにするためには、雪掬い部の開口縁がほぼ水平となるように保たなければならず、作業者は未だに不自然な姿勢での投棄運搬作業を強いられていた。またかかる場合にスノーダンプを前進させると、雪掬い部の先端が雪路面の凹凸に衝突するいわゆるつまずきが発生し、スムーズな投棄運搬作業が阻害されるといった問題があった。一方、雪掬い部の先端を大きく持ち上げようとする場合には、雪塊が零れ落ちないようにするために雪掬い部には少量の雪塊しか積載することができなかった。
また、握持杆部を押し下げることで、降り積もった雪に挿し込んだ雪掬い部の先端をテコの原理により持ち上げる場合に、雪掬い部の底部の一部分に大きな力が作用するため、雪掬い部に変形や割れが発生することがあり、スノーダンプの寿命が短くなるといった問題があった。
本考案は上記問題点を解決するために創案されたものであり、その目的は、作業者が作業しやすい高さに握持杆部を簡易に調整可能で、作業者の労力を軽減することができるスノーダンプを提供することにある。
また本考案は、雪掬い部の変形や割れが発生を防止してスノーダンプの耐久性を向上させ、また、一度に多くの雪塊を積載可能なスノーダンプを提供することも目的とする。
上記問題を解決するため請求項1に記載の考案は、雪を掬うためのバケット本体(2)に柄杆(4)を付設したスノーダンプ(10)であって、前記バケット本体の左右には前記柄杆を挿入して取り付けるためのバケット本体底面の平坦面に対して傾斜する一対の挿入部(6a)が設けられ、前記柄杆は、該挿入部に挿入される一対のバケット支持部(4a)、該バケット支持部から連続して伸長する斜設部(4b)および一対の該斜設部の末端を連結する握持杆部(4c)とを有する略コの字型をなし、前記挿入部には、挿入部へのバケット支持部の挿入深度を調節し、かつ、バケット本体とバケット支持部とを固定するための調節機構が設けられている、ことを特徴とする。
また請求項2に記載の考案のように、前記調節機構は、前記挿入部(6a)に形成された第1貫通孔(12)と、第1貫通孔と同じ大きさの前記バケット支持部(4a)に形成された複数の第2貫通孔(14)と、前記第1貫通孔および第2貫通孔と同様の横断面形状を有する棒状のピン(16)と、からなる。
また請求項3に記載したように、前記柄杆(4)は、前記斜設部(4b)がバケット本体(2)の底面平坦部の延長線と75°±10°をなすように傾斜してバケット本体に取り付けられる、ことが好ましい。
請求項4に記載の考案は、前記握持杆部(4c)近傍の斜設部(4b)には、対向して内側に突出し、または、斜設部を水平方向に連結する把持部(4d)が設けられている、ことを特徴とする。
また請求項5に記載の考案は、前記挿入部(6a)には、除雪作業時に前記握持杆部(4c)を押し下げてテコの原理により前記バケット本体(2)の先端を持ち上げる際に支点となる補強部(18)が設けられている、ことを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、前記挿入部(6a)および該挿入部に挿入される前記バケット支持部(4a)は、下向きに凸となる弧形状をなす、ことを特徴とする。
請求項7に記載の考案は、前記バケット本体(2)の後端上部から掬い上げた雪塊が零れ落ちることを防止するためのネット(22)がバケット本体の後方位置に取り付けられている、ことを特徴とする。
請求項1に記載のスノーダンプには、バケット本体の左右に傾斜して設けられた挿入部へのバケット支持部の挿入深度を調節し、また、バケット本体とバケット支持部とを固定することが可能なスライド式の調節機構が設けられているため、作業者は自分の身長に合わせて最も使いやすい高さに握持杆部がくるように容易に柄杆の長さを調節することができ、これにより雪かき作業における作業者の負担を軽減することができる。なお柄杆は、1本の金属棒を屈曲させることによって、バケット支持部、斜設部および握持杆部を形成することが好ましい。
ここで請求項2に記載したように、柄杆の長さを、第1貫通孔および第2貫通孔の一つと位置合わせし、ここにピンを挿通することで調節可能とすることで、作業者は極めて容易に握持杆部の高さを調節してやることができる。
請求項3に記載のスノーダンプによれば、従来のスノーダンプのバケット支持部への柄杆の斜設部の取り付けが、斜設部とバケット本体の底面平坦部の延長線と55°±10°程度傾斜して行われるのに対し、その角度が大きく斜設部が倒立しているため、同じ長さの斜設部であっても握持杆部の高さが高くなり、これにより作業者がさほど中腰の姿勢とならずにバケット本体の先端を持ち上げて掬い取った雪塊の投棄運搬作業を行うことができるようになる。またバケット本体の深さが深くなりその容積が増加するため、一度に多くの雪塊を掬うことができる。
請求項4に記載のスノーダンプによれば、握持杆部の下方に把持部が設けられているため、作業者は投棄運搬作業時には握持杆部を、雪塊の掬い作業時には把持部を把持することで、立ち姿勢で雪かき作業を行い易くなる。
請求項5に記載のスノーダンプによれば、握持杆部を押し下げることでバケット本体の先端を持ち上げる際に、支点となる補強部を挿入部に形成することで、従来、大きな力がかかり変形や割れを生じ易かったバケット本体底面の後部を保護してスノーダンプの寿命を長引かせることができる。なお、支点となる部分の補強部は、雪塊を掬い取る際にバケット本体の進行を妨げないように、バケット本体の底面から大きく突出することはない。
請求項6に記載のスノーダンプでは、挿入部およびバケット支持部が下向きに凸となる弧形状をしているため、挿入部へのバケット支持部の挿入深度を調節することで、斜設部の傾斜角および握持杆部の高さを調節することができ、作業者が最も作業がし易いようにバケット本体に対する柄杆の取付状態を変更して、雪かき作業の負担を軽減することができる。
請求項7に記載のスノーダンプによれば、バケット本体の後方にネットを取り付けることで、バケット本体の後端上部から掬い上げた雪塊が零れ落ちることを効果的に防止することができ、バケット本体に多くの雪塊を積載することができる。特に、バケット本体の先端を持ち上げて雪塊の搬作業を行う場合にも、バケット本体から雪塊が零れ落ちることなく、雪かきの作業効率を向上させることができる。なおネットは軽量であるため、スノーダンプの総重量にほとんど影響を与えることはない。
本考案のスノーダンプは、握持杆部の高さを簡易に調整可能として立ち姿勢での除雪作業を可能とし、また、雪掬い部の変形や割れが発生を防止してスノーダンプの耐久性を向上させ、さらに多くの雪塊を積載可能なスノーダンプを提供するものである。
以下、本考案のスノーダンプの具体的な実施例について図面を用いて説明する。
図1および図2に本実施例のスノーダンプを示した。図1(a)は本実施例のスノーダンプの斜視図、図1(b)は側面図であり、図2はスノーダンプの分解斜視図である。これらの図に示したようにこのスノーダンプ10は、雪を掬うためのバケット状のバケット本体2と、バケット本体の左右両側においてバケット本体2に取り付けられた柄杆4等から構成されている。
バケット本体2は、後端を滑らかに立設するバケット本体底面2aと、バケット本体底面の左右において立設してバケット本体底面の左右をふさぐ側面部2bとからその外形が構成されており、側面部2bは、立設するバケット本体底面2aの後端とバケット本体底面の先端とを結ぶ線分をその一辺とする略三角形をしている。すなわちこのバケット本体2は、スノーダンプ10を水平方向に前進させることで降り積もった雪に先端からこれを差し入れて、雪塊を掬うことができるようになっている。このバケット本体2はプラスチック樹脂により一体形成されており、バケット本体2の左右側面部上端外縁には円筒形断面の円筒形縁部24が形成されている。
なお、このバケット本体底面2aの立設する後端は、従来のスノーダンプよりも嵩上げされており、一回の雪かき動作で掬うことができる雪塊の量が従来よりも多くなるように設計されている。
バケット本体2の先端を除く外縁、すなわち左右の側面部2bの上端外縁およびバケット本体底面2aの後端の上端外縁には、上方から見て略コの字型のフレームパイプ6が取り付けられる。
このフレームパイプ6は金属パイプにより作成されており、バケット本体2の左右の側面部上端外縁に沿って伸長する一対の挿入部6aと、バケット本体底面2aの後端の上端外縁において左右の挿入部6aを連結する連結部6bとから構成されている。挿入部6aおよび連結部6bはまっすぐな中空円管であり、連結部6bは左右の一対の挿入部6aに溶接されている。一対の挿入部6aには、鉛直方向に貫通する第1貫通孔12が形成されており、また円筒形縁部24にも、挿入部6aを嵌挿して固定した際に第1貫通孔12に対応する位置に貫通孔12’が形成されている。
バケット本体2へのフレームパイプ6の組み付けは、バケット本体2の左右側面部上端外縁の円筒形縁部24に、挿入部6aを嵌挿することで固定して行われる。挿入部6aは、その先端がバケット本体2の先端部近傍にくるように、その後端がバケット本体底面2a後端にくるようにして、バケット本体底面2aの平坦面に対して斜め上方を向いて傾斜して組み付けられる。連結部6bは、バケット本体底面2a後端と近接して配置されるが、バケット本体2には固定されていない。なおこの連結部6bは、雪かき作業の際に、作業者が足をかけて踏み込むための足場として使用される。
バケット本体2に取り付けられる柄杆4は、フレームパイプ6の挿入部6aの内径より僅かに小さい外径の一本の中空の金属円管を屈曲させることで作成されている。柄杆4は、左右一対の挿入部6aに挿入されるまっすぐな一対のバケット支持部4aと、バケット支持部4aから連続して伸長する一対の斜設部4bと、左右一対の該斜設部4bの末端を連結する握持杆部4cとからなり、上方から見て縦横の長さが共に75cm程度の略コの字型をなしている。
斜設部4bはバケット支持部4aに対して屈曲しており、斜設部4bとバケット支持部4aとは柄杆4をバケット本体2に取り付けた状態で側方から見てくの字型をなしている。なお本実施例では図1(b)に示したように、斜設部4bがバケット支持部4aよりも倒立する方向の傾斜を有しているが、バケット支持部4aの立ち上がり角度が大きい場合には、図3に示したように斜設部4bが倒れる方向の傾斜を有することも可能である。
バケット支持部4aには、上記第1貫通孔12と同じ大きさの鉛直方向に貫通する第2貫通孔14が等間隔に並んで複数形成されている。バケット支持部4aは、フレームパイプ6の挿入部6aに滑らかに挿入可能であり、挿入部6aの第1貫通孔12とバケット支持部4aの第2貫通孔14の一つとを位置合わせし、ここに落下防止用のリングが端部に取り付けられた第1貫通孔12および第2貫通孔14と同様の横断面形状を有する棒状のピン16を上方から下方に向けて差し込むことで、挿入部6aへのバケット支持部4aの挿入深度を調節して、バケット本体2にバケット支持部4aを固定することができる。
また図1に示したように、バケット支持部4aと連結部6bとが形成する面には、バケット本体2の後端上部から掬い上げた雪塊が零れ落ちることを防止するための伸縮性を有する矩形のネット22が設けられている。このネット22は、バケット支持部4a下方部分の左右およびフレームパイプ6の連結部6bの三辺に固定されている。なおこのネット22は伸縮性を有するため、挿入部6aへのバケット支持部4aの挿入深度を変更する場合や雪かき作業に際して連結部6bに足をかけて踏み込む場合にもこれを阻害することはない。
また柄杆4は、斜設部4bがバケット本体2の底面平坦部の延長線と75°±10°をなすように傾斜してバケット本体に取り付けられる。このように従来のスノーダンプ10と比べて斜設部4bを倒立することにより、斜設部4bが同じ長さであっても握持杆部4cの高さを高くすることができる。これにより従来は腿高程度であった握持杆部4cの高さを腰高程度として、立ち姿勢での雪かき作業が可能となる。
以上の構成を有するスノーダンプ10によれば、第1貫通孔12および第2貫通孔14へのピン16の抜き差しのみによって挿入部6aへのバケット支持部4aの挿入深度を容易に調節することができ、これにより、挿入部6aへのバケット支持部4aの挿入深度を深くすることで容易に柄杆4の握持杆部4cの高さを低くし、挿入深度を浅くすることで柄杆4の握持杆部4cの高さを高くすることができる。このように作業者が作業しやすい高さに握持杆部4cを簡易に調整可能とすることで、迅速な操作によって立ち姿勢での雪かき作業を実現し、作業者の負担を軽減することができる。
特に、本実施例では握持杆部4cの高さを従来よりも高くして作業者の腰位置にまで持ってくることで、握持杆部4cを押し下げバケット本体2先端を持ち上げた上体で投棄運搬する際にも、作業者はさほど中腰姿勢をとる必要がなく、腰への負担を軽減することができる。
さらにバケット本体底面2a後端を嵩上げすると共に、バケット本体2の後方にネット22を設けたため、バケット本体2の後端上部から掬い上げた雪塊が零れ落ちることを防止して、一度に多くの雪塊をバケットに積載して運搬することができる。
図4は本発明のスノーダンプ10の第2の実施例を示した。図4(a)は本実施例のスノーダンプの斜視図、図4(b)は側面図である。なお本実施例において実施例1と同様の構成については図1と同様の符号を付することで、重複する説明を省略する。
このスノーダンプ10のバケット本体2の左右側面部2bの上端外縁後方は、下向きに凸となる孤形状をなしており、立設するバケット本体底面2a後端の高さは従来のスノーダンプよりも嵩上げされている。またバケット本体2の左右側面部2bの上端外縁にはこれに沿って下向きに凸となる孤形状をなす円筒形縁部24が形成されている。
バケット本体2の先端を除く外縁には、上方から見て略コの字型のフレームパイプ6が取り付けられる。このフレームパイプ6は、バケット本体2の左右の側面部上端外縁に沿って伸長する一対の挿入部6aと、バケット本体底面2a後端の上端外縁において左右の挿入部6aを連結する連結部6bと、挿入部6aに溶接して取り付けられた補強部18とから構成されている。挿入部6aの後方は円筒形縁部24と同様の孤形状をなしている。
補強部18は挿入部6aから下方に伸び、その下端部をバケット本体底面2a後部の平坦部と同一平面上か、平坦部から僅かに突出した状態でバケット本体2に配置される。この補強部18の下端部は、握持杆部4cを押し下げることでバケット本体2の先端をテコの原理により持ち上げる際に支点となる。そのため、従来、大きな力がかかり変形や割れを生じ易かったバケット本体底面2aの後部が保護され、スノーダンプの耐久性が向上する。なお、この補強部18は雪塊を掬い取る際にバケット本体2の進行を妨げないように、バケット本体2の側面部2bに形成した溝に埋め込まれ、側面部2bの外面に飛び出ないようにしてやることが好ましい。
また図5に示したように、挿入部6aをバケット本体2の左右側面部2bの上端外縁に設ける代わりに、後端を滑らかに立設するバケット本体底面2aの左右に設ける構成としてやれば、挿入部6a自体を補強部18としても機能させることもできる。
バケット本体2に取り付けられる柄杆4は、左右一対の挿入部6aに挿入される挿入部6aの曲率と同様の曲率をなす一対のバケット支持部4aと、バケット支持部4aから連続して伸長する真っ直ぐな斜設部4bと、左右一対の該斜設部4bの末端を連結する握持杆部4cと、握持杆部の下方近傍の斜設部4bから対向して内側に突出する各長さが15cm程度の一対の把持部4dとから形成されている(図4)。この把持部4dは、スノーダンプ10を前進させて雪を掬う際に作業者の握りとなる部分(作業者が斜設部4bを握って雪を掬う際には握った手の滑りを抑制するストパーとなる部分)であり、作業者は把持部4dまたは斜設部4bを握るとともに握持杆部4cに腰を当ててスノーダンプ10を押し出すことで雪かきを行う。なお把持部4dは左右の斜設部4bを連結する一本の金属棒とすることもできる。
図6は挿入部6aへのバケット支持部4aの挿入深度によりその傾斜を変更する柄杆4の様子を示した側面図である。この図に示したように、挿入部6aに深くバケット支持部4aを差し入れる場合には斜設部4bは倒れて握持杆部4cの高さは低くなり、挿入部6aに浅くバケット支持部4aを差し入れる場合には斜設部4bは立ち上がり倒立して握持杆部4cの高さは高くなる。
以上の構成を有する本実施例のスノーダンプ10によれば、挿入部6aおよびバケット支持部4aが下向きに凸となる弧形状をしているため、実施例1のスノーダンプ10と比べて、少ない挿入深度の変更によっても握持杆部4cの高さを大きく変更することができる。
以上説明したように本考案のスノーダンプでは、柄杆の握持杆部の高さを簡易に調整することが可能であり、これにより立ち姿勢での除雪作業を簡易に実現することが可能となる。また、バケット本体後端が従来のスノーダンプよりも嵩上げされているため、一回に掬い取ることができる雪塊の量が増し、雪かき作業の効率化を図ることができる。さらに、バケット本体後方に取り付けられたネットによって、バケット本体の後端上部から掬い上げた雪塊が零れ落ちることを効果的に防止することができ、バケット本体に多くの雪塊を積載しても、バケット本体の先端を持ち上げバケット本体を傾けて雪塊の投棄運搬を行うことができる。加えて、補強部によりバケット本体底面の後部が保護されているため、バケット本体底面の後部に大きな力が直接作用することがなく、バケット本体の変形や割れが回避され、スノーダンプの耐久性が向上することとなる。
なお本考案のスノーダンプの形状等は、考案の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができるのは勿論である。
上述したように本考案のスノーダンプは雪かき作業の負担軽減、効率化を図ることを主目的としたものであるが、雪以外にも路面に積もった灰や砂状物などにも広く使用することが可能である。
第1実施例におけるスノーダンプを示した図である。 第1実施例におけるスノーダンプの分解斜視図である。 第1実施例における他の形態のスノーダンプを示した図である。 第2実施例におけるスノーダンプを示した図である。 第2実施例における他の形態のスノーダンプを示した図である。 傾斜を変更する柄杆の様子を示した第2実施例におけるスノーダンプの側面図である。 従来のスノーダンプを示した図である。
符号の説明
2 バケット本体
2a バケット本体底面
2b 側面部
4 柄杆
4a バケット支持部
4b 斜設部
4c 握持杆部
4d 把持部
6 フレームパイプ
6a 挿入部
6b 連結部
10 スノーダンプ
12 第1貫通孔
12’ 貫通孔
14 第2貫通孔
16 ピン
18 補強部
22 ネット
24 円筒形縁部

Claims (7)

  1. 雪を掬うためのバケット本体(2)に柄杆(4)を付設したスノーダンプ(10)であって、
    前記バケット本体の左右には前記柄杆を挿入して取り付けるためのバケット本体底面の平坦面に対して傾斜する一対の挿入部(6a)が設けられ、
    前記柄杆は、該挿入部に挿入される一対のバケット支持部(4a)、該バケット支持部から連続して伸長する斜設部(4b)および一対の該斜設部の末端を連結する握持杆部(4c)とを有する略コの字型をなし、
    前記挿入部には、挿入部へのバケット支持部の挿入深度を調節し、かつ、バケット本体とバケット支持部とを固定するための調節機構が設けられている、ことを特徴とするスノーダンプ。
  2. 前記調節機構は、前記挿入部(6a)に形成された第1貫通孔(12)と、第1貫通孔と同じ大きさの前記バケット支持部(4a)に形成された複数の第2貫通孔(14)と、前記第1貫通孔および第2貫通孔と同様の横断面形状を有する棒状のピン(16)と、からなることを特徴とする請求項1に記載のスノーダンプ。
  3. 前記柄杆(4)は、前記斜設部(4b)がバケット本体(2)の底面平坦部の延長線と75°±10°をなすように傾斜してバケット本体に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスノーダンプ。
  4. 前記握持杆部(4c)近傍の斜設部(4b)には、対向して内側に突出し、または、斜設部を水平方向に連結する把持部(4d)が設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスノーダンプ。
  5. 前記挿入部(6a)には、除雪作業時に前記握持杆部(4c)を押し下げてテコの原理により前記バケット本体(2)の先端を持ち上げる際に支点となる補強部(18)が設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のスノーダンプ。
  6. 前記挿入部(6a)および該挿入部に挿入される前記バケット支持部(4a)は、下向きに凸となる弧形状をなす、ことを特徴とする請求項1,2,4,5のいずれかに記載のスノーダンプ。
  7. 前記バケット本体(2)の後端上部から掬い上げた雪塊が零れ落ちることを防止するためのネット(22)がバケット本体の後方位置に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のスノーダンプ。
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