JP3107879U

JP3107879U - 摩擦面積を少なくしたファンの軸

Info

Publication number: JP3107879U
Application number: JP2004005630U
Authority: JP
Inventors: 許忠永; 王燈漢
Original assignee: ▲徳▼建科技股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2004-09-24
Filing date: 2004-09-24
Publication date: 2005-04-07
Anticipated expiration: 2010-09-24

Abstract

【課題】製造コストが低く抑えられ、生産効率が高く、製品の競争力も高いため、産業上の価値が高い摩擦面積を少なくしたファンの軸を提供する。
【解決手段】
本考案は、ファンの軸におけるスライド軸受けが接触する部分に、フライス加工によって若干のくぼんだ形をした溝を設けている。また、溝に潤滑オイルを蓄える作用があり、スライド軸受けの内径面に潤滑作用が生じるため、温度を下げ、騒音を少なくし、使用年限を延長させることが可能である。加工は、一度にフライス加工による成型が可能である。
【選択図】図２

Description

本考案は摩擦面積を少なくしたファンの軸に関する。本考案の摩擦面積を少なくしたファンの軸は、摩擦面積を少なくしたファンの軸をスライド軸受け内に挿入することにより摩擦を少なくしている。

一般の放熱ファンの羽をフレームに取り付けて固定している。それは、スライド軸受け、軸カバー及びワッシャー、そして、Ｃ型フック等のパーツからなる。図１を参照いただきたい。スライド軸受け２’は、羽根２’の後方にあって、羽根１’の軸１１’に挿入されてフレーム３’の中において回転するようになっているため、羽根１’の軸１１’が回転及び上下する際に生じる摩擦力を小さくしている。
しかしながら、一般のスライド軸受けは長時間回転するため、軸受けとの間に摩擦が生じて内径面が不規則、あるいは、楕円形になり、回転がスムーズに行なわなくなる上に、機械が騒音を生じ、ひいては、寿命が短くなるといった問題が生じる。ゆえに、業界では、従来のスライド軸受けに潤滑オイルを含ませ、羽が長時間回転することによって、軸と軸受けが摩擦するのを少なくし、機械の騒音を低く抑えて、長く使用できるようにした。
しかしながら、潤滑オイルを含ませた軸受けは、軸受の内径表面に合金成型によってオイルを含んだ軸受けを焼き付けなければならないため、加工の手間がかかる上、加工技術の高さも要求され、同時に、設備コストも高くなるため、単価の低い放熱ファンにとっては不利である。コストが高いことは放熱ファンの販売利潤及び製品の競争力等に大きく影響する。

本考案は、上記従来の問題点を解決することを課題とする。

本考案の放熱ファンのスライド軸受けは、上述のオイルを含んだスライド軸受けの欠点を改善するべく、スライド軸受け内に摩擦面積を少なくするファンの軸が挿入されている。
本考案では、オイルを含んだ軸受けが軸受け内径表面に合金成型する必要性があって、製造過程における技術性の高さが要求され、設備コストが高くなるといった欠点に鑑み、ファンの軸におけるスライド軸受けが接触する部分に、フライス加工によって若干のくぼんだ形をした溝を設けている。
本考案によれば、軸の接触部分がスライド軸受けの中に挿入された後、摩擦面積が少なくすることが可能である。さらに、溝に潤滑オイルを蓄える作用があり、スライド軸受けの内径面に潤滑作用が生じるため、温度を下げ、騒音を少なくし、使用年限が長くなるといった効果がある。その効果は従来のオイルを含んだスライド軸受けが持つ効果と同様である。さらに、このようなフライス加工のファンの軸は、接触部分の摩擦面積を少なくして、オイルを蓄えることによる潤滑作用をもたせるという効果がある。このくぼんだ溝をファンの軸に加工する際は、一度にフライス加工によって成型が可能である。したがって、加工が簡単で、高い技術も必要がない。単価の低い放熱ファンにとって、本考案は製造コストが低く抑えられ、生産効率が高く、製品の競争力も高いため、産業上の価値が高い。

本考案の摩擦面積を少なくしたファンの軸は、従来の欠点である、軸受けとの間に摩擦が生じて内径面が不規則、あるいは、楕円形になり、回転のスムーズ製に影響する上に、機械が騒音を生じ、ひいては、寿命は短くなるといった問題を改善していて、実用性に優れ、産業上の利用価値も高い。

図２、図３を参照いただきたい。本考案の摩擦面を少なくしたファンの軸は、その一端が羽根１後方の中心の位置に固定されている。そして、もう一方の端はスライド軸受け２内に挿入されて、止め金具でフレーム３に固定されていて、羽根１がフレーム３内で回転するようになっている。この軸１１には、その軸がスライド軸受け２の内径面と接触する部分Ｌにフライス加工によっていくつかのくぼんだ溝１１１が施されている。

図３を参照いただきたい。羽根１の軸１１がスライド軸受け２の内径面２１に挿入されると、その軸１１の接触部分Ｌは、フライス加工によっていくつかのくぼんだ溝１１１が施されているため、はめ込まれたスライド軸受け２において、内径面２１との摩擦面積が少なくなる。さらに、この溝１１１は、潤滑オイルを蓄える作用も持つ。

したがって、羽根１あるいはスライド軸受け２が回転した時、その軸１１とスライド軸受け２の内径面２１の摩擦の度合いも減り、溝１１１に蓄えられた潤滑オイルの潤滑作用によって、長時間回転することで生じる摩擦温度を効果的に下げることが可能である。同時に、回転時に生じる機械の騒音も低く抑え、使用年限を延ばすことができるので、従来の潤滑オイルを含んだ軸受けと同様の効果がある。

また、本考案のこのタイプのフライス加工された羽根１の軸１１は、接触部分Ｌの摩擦面積を少なくし、オイルを蓄えて潤滑作用がある。このくぼんだ溝１１１は、羽根１の軸１１を加工する際に、同時に一度でフライス加工によって成型されるので、加工の過程が簡単で、高い技術が要求されることもない。したがって、単価の低い放熱ファンにとっては、本考案のファン構造はオイルを含む軸受け同様の効果を持ち、製造コストを低く抑え、生産能力及び製品の競争力も高い。

本考案の軸１１には、スライド軸受け２の内径面との接触部分Ｌにフライス加工によっていくつかの溝１１１が施されていて、くぼんだ形態をしている。ただし、図３に示した矩形にくぼんだ面を持つ溝１１１の形態には限らず、図４に示すように、Ｖ字型にくぼんだ形態の溝１１１や、図５に示すような螺旋状にくぼんだ形態の溝１１１、また、図６に示すような半円形にくぼんだ溝１１１、その他ののこぎりの歯型、階段型等にして、そのくぼみが間隔をおいた形態の溝１１１でも、連続した形態の溝１１１でも可能である。もっとも、上述の溝１１１のくぼみの形態に関する図式や説明は、本考案の実施例に過ぎず、これが本考案の全ての内容を表すものではなく、それに伴う変化も本考案の範疇である。

従来の放熱ファンの羽及びスライド軸受けを組み立てる際の対応関係を示した図である。本考案の放熱ファンの羽及びスライド軸受けを組み立てる際の対応関係を示した図である。本考案のファンの軸及びスライド軸受けを組み立てた状態の断面図である。本考案のもう一つの実施例におけるファンの軸の見取り図である。本考案のまた別の実施例におけるファンの軸の見取り図である。本考案のさらにもう一つの実施例におけるファンの軸の見取り図である。

符号の説明

１’ 羽根１１’ 軸
２’ スライド軸受け３’ フレーム
１羽根１１軸
１１１溝２スライド軸受け
２１内径面３フレーム
４潤滑オイル

Claims

その一端が羽根後方の中心の位置に固定されていて、もう一方の端はスライド軸受け内に挿入されて、止め金具でフレームに固定されていて、この軸には、その軸がスライド軸受けの内径面と接触する部分にフライス加工によっていくつかのくぼんだ溝が施されていて、軸の接触部分のスライド軸受けにおける摩擦面積を少なくする上に、潤滑オイルを蓄える作用も持つため、スライド軸受けの内径面に潤滑効果が生じ、摩擦温度を効果的に下げ、回転時に生じる機械の騒音も低く抑え、使用年限を延ばすことができるという特長を持つ、摩擦面積を少なくしたファンの軸。
いくつかの溝は、矩形、Ｖ字型、半円形、ならびに、螺旋形、のこぎりの歯型、階段型等にして、そのくぼみが間隔をおいた形態でも、連続した形態でも可能であるという、請求項１に記載の摩擦面積を少なくしたファンの軸。