JP3107483U - 採血用腕当て枕 - Google Patents

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Abstract

【課題】採血用真空試験管を用いて採血処置するとき、適切なアームダウン姿勢を容易、確実に取らせることができる採血用腕当て枕を提供する。
【解決手段】上腕から真空試験管を用いて採血するとき、アームダウン姿勢での採血を可能とする採血用腕当て枕であって、底面及び背面並びに腕載せ用の斜面を有し、前記底面に対する斜面の傾斜角度を30°以上、前記斜面長さを上腕の腋窩下から手首までを屈曲せずに当てられる程度の長さに構成したことを特徴とする三角状の採血用腕当て枕。
【選択図】 図1

Description

本考案は、腕を下向き(アームダウン)に固定し、真空の採血管内に採取した血液と血液採取用の内針とが接触しないようにし、血管内に試験管内の細菌や夾雑物が逆流して侵入するのを防止した三角状の採血用腕当て枕に関する。
採血用真空試験管は、図6に示すように、中間にホルダ固定部1を備え、先針部分を外針2a、後端部分を内針2bとした採血針3と、一端に前記採血針3のホルダ固定部1をネジ等で固定する針装着部4を備え、他端を開口としたホルダー5と、このホルダー5の開口部から挿入される採血管6とを備えて構成されている。
前記採血針3には、内針2bを覆うゴムサック2cが設けられている。また、前記採血管6は、内部を真空に保つようゴムキャップ7が設けられ、採血管6を内針2bに対して強く押圧することにより、前記ゴムサック2cを貫通して飛び出した内針2bで破り、外針から侵入してくる血液を採血管6内に導入できるようになっている。採血管6内には血清及び血球を分離するための分離剤が投入されていることもある。
上記構成の採血用真空試験管を用いての採血は、腕に駆血帯をしてから外針2aを上腕の穿刺部位に刺し、採血管6をホルダー5内に挿し、内針2bをゴムサック2c、ゴムキャップ7を挿し通すことにより、血液を採血管6内に導入することができる。適量の血液導入が終ると、採血管6をホルダー5から引き抜くことにより、内針2bをゴムキャップ7、ゴムサック2cから外し、ゴムサック、ゴムキャップ7の自動閉塞により採血を停止することができる。
ところが、図6に示す採血用真空試験管は、上腕を水平位で採血すると、採血した血液が内針2bに触れ、逆流の可能性が発生し、採血管6内の雑菌や夾雑物が人体血液内に入る可能性が生じる。通常の注射姿勢では、腕の下には低い枕が置かれ、腕の角度は5〜10°、せいぜい15°程度であるので、この逆流可能性は常時発生し、感染の危険性が問題とされてきた。
そこで、近年、日本臨床検査標準協議会の標準採血法検討委員会では、採血時の腕の姿勢をアームダウンとして採血処置し、採取管6内に採取した血液が内針2bに絶対触れることがないようガイドラインを出している。アームダウンとすることにより、血液逆流の可能性を撲滅でき、かつ血管の怒張促進の効果が期待されるとしている。
従来の採血用腕当て枕としては、例えば特開平8−266519号公報(採血台)に示されるものの例がある。これはクッション部材から成る採血台本体や、実開平1−72225号公報(注射台)に示される枕の例が挙げられる。しかし、これら採血台や枕は腕を水平に支持するか、或いは5〜10°程度下げた状態で支持するので、通常の注射針を用いての採血には使用できるが、真空試験管による採血には利用できない。腕を5〜10°程度下げた状態で真空管採血をすると、採血管6に少量の採血を行った時点で血液に内針2bが接触し、逆流の可能性が生ずる。
特開平8−266519号公報、第1頁、図2 実開平1−72225号公報、第1頁、第9図
本考案は、真空試験管による採血において、確実にアームダウン姿勢を取らせることにより、採血管内に採取した血液と内針とが接触することがなく、血液逆流の問題が生じることのない採血用腕当て枕を提供することを目的とする。
上記課題を解決することができる本考案の採血用腕当て枕は、上腕から真空試験管を用いて採血するとき、アームダウン姿勢での採血を可能とする採血用腕当て枕であって、底面及び背面並びに腕載せ用の斜面を有し、前記底面に対する斜面の傾斜角度を30°以上、前記斜面長さを腋窩下から手首までの長さ程度に三角状に構成したことを特徴とする。
斜面の傾斜角度を30°以上、その長さを腋窩下から手首上までの長さ程度としたので、被採血者の穿刺部位である肘を斜面の上方に位置させると共に手首を斜面の下方に位置させることにより、腕の傾斜角度を30°以上として確実なアームダウン姿勢を取らせることができる。腋窩下からとは、肘と腋窩の間を意味し、平均的には腋窩から10〜15cm下を意味する。斜面長さは、具体的には25〜30cm程度となる。全体を持ち上げた台をつける場合には、それより短かい値とすることができる。
傾斜角度は30°以上必要であるが、より好ましくは35°〜45°、最適には35°〜40°である。これら傾斜角度は、本考案者の鋭意研究に基き試行錯誤の結果定められたものである。
本考案の採血用腕当て枕によれば、底面及び背面並びに斜面を有する三角形とし、斜面に腕を載せることにより楽な姿勢で確実なアームダウン姿勢を取らせることができ、真空試験管による採血のとき、採血管内に採取した血液が内針に触れることなく採血することができ、誤って血管内に細菌や夾雑物が逆流する恐れがなくなる。
以下、添付図面を付して本考案を実施するための最適の形態を示す。図1は、本考案の採血用腕当て枕8の実施形態を実際採血状態で示す斜視図である。図4は採血用腕当て枕8のみを示す斜視図である。図1〜図4は机上置型の例を示し、図5は採血台型の採血用腕当て枕9を示す。本実施形態に係る机上置型の採血用腕当て枕8は、図1、図2、図3、図4に示すように、底面8aが寸法200mm×200mmの正方形とされ、背面8bの高さ150mm、斜面8cの長さ250〜300mmの直角三角形状とされている。傾斜角度θは約36.5°である。斜面の長さ、例えば250mmは、腋窩下から手首まで屈曲せずに当てられる長さに相当するが、200mm以上が必要で300mm位までが可能である。実際には、子供用、大人用等と分ける必要はなく、250mm±2cm程度のものが丁度よく、汎用性が出る。底面8aと背面8bとの交差角は、必ずしも直角(90°)とする必要はない。安定性の確保のためには直角に近い鈍角とするのが好ましい。背面8bを底面とし、傾斜角を52.5°(MAX60°)として使用することも可能ではあるが、安定性が悪くなり、好ましくない。
図示の如く、三角形の1端及び頂部には、適度の面トリ、又はアールを付けた形とするのが好ましい。材質は、チップウレタンに黒色人工レザーを被覆した形の例でする。柔軟素材で構成したので、腕に優しく使い勝手が良い。内部はチップウレタンでなくともウレタンフォームの他、木材等で作ることもできる。木材等硬質のもので作った場合には、被覆部分を柔らかくすること等も必要である。衛生上、表面にタオル等を当てがって用いることができるようにするのも良い。
図1において、採血用腕当て枕8の上に腕を載せ採血する。肘の辺りの穿刺部位10を斜面8cの上方位置に位置させ、手首を斜面8cの下方か又は机上に位置させる。これにより、傾斜角度30°以上のアームダウン姿勢を取らせることができる。
術者は、図6に示した採血用真空試験管を用いて、次の手順で安全に採血することができる。図中、HRは術者の右手を、HLは左手を示す。
まず、必要な本数の採血管6を準備し、ホルダー5に採血針3をセットする。
次に、穿刺部位10を選定し、駆血帯11を巻き、穿刺部位10を消毒する。続いて外針2aで穿刺部位を適切手順で刺し、その後、採血管6をホルダー5に挿し、ホルダー5の取手部分と採血管6の底部とを左手HLで指圧操作し、内針2bの先を採血管6内に通す。これにより、血液が採血管6内に流入する。
このとき、アームダウン姿勢としているので、採血管6内に取り込まれた血液表面は、その表面積小にして内針2bの先端から遠ざけられており、所要量の血液を採取できる。所要量の採血を終ると、採取血液の表面が内針2bに接触することのないよう、つまり採血管6を水平姿勢に傾けないよう注意して採血針3を抜くか、又は、採血管6の交換を行う。所要の採血を行って後、最後に駆血帯11を外す。採血後は、ホルダー5から速やかに採血管6を抜き取る。
以上の手順により、アームダウンの姿勢にて、採血管6を採血中常時30°程度傾斜させ、採取血液が内針2bと接触することなく採血処置することができる。この間、被採血者は、腕を傾斜面8cに当てただけの姿勢であるので楽に採血してもらうことができる。上腕腋窩下から枕で支えることで、安定性にすぐれ、安全に真空管採血が行えるものである。
図5に示す採血用腕当て枕9は、採血台用として設計されたもので、図4のものに対し幅狭で、底面9aに対し傾斜角度θを少し強く40°としたものである。背面9bを底面とし、傾斜角を60°として用いることもできるが、安定性が悪くなるので好ましくない。傾斜面9cを底面とする場合には安定性は良いが、場所を取り、かつ傾斜面9a又は9bの寸法が短かくなるので、この場合も好ましくない。従って、図4又は図5に示すものが本考案の好ましい実施の形態である。
本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、適宜の設計的変更を行うことにより、例えば底面8a、9aを底面であると認識し易くしたり、腕の当たる部分に少しの凹みを与えたり、表面にタオルを固定できるようにしたり、各種態様で実施できる。
本考案の採血用腕当て枕の実施形態(机上型)を実際採血状態で示す斜視図である。 図1の底面図である。 図1の左側面図である。 図1に示した採血用腕当て枕の斜視図である。 採血台型の採血用腕当て枕の斜視図である。 一般的な採血用真空試験管の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 ホルダ固定部
2a 外針
2b 内針
2c ゴムサック
3 採血針
4 針装着部
5 ホルダー
6 採血管
7 ゴムキャップ
8、9 採血用腕当て枕
8a、9a 底面
8b、9b 背面
8c、9c 斜面
10 穿刺部位
11 駆血帯
θ 傾斜角
HR 術者の右手
HL 術者の左手

Claims (1)

  1. 上腕から真空試験管を用いて採血するとき、腕を下向きにするアームダウン姿勢での採血を可能とする採血用腕当て枕であって、
    底面及び背面並びに腕載せ用の斜面を有し、
    前記底面に対する斜面の傾斜角度を30°以上、前記斜面長さを上肢の腋窩下から手首上までを屈曲せずに当てられる程度の長さに構成したことを特徴とする採血用腕当て枕。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011015839A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Nikkiso Co Ltd 自己穿刺用補助具
CN111759328A (zh) * 2020-08-04 2020-10-13 首都医科大学附属北京潞河医院 一种心内科临床检验采血用固定垫

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