JP3106405B2 - 再送制御方法 - Google Patents
再送制御方法Info
- Publication number
- JP3106405B2 JP3106405B2 JP22024598A JP22024598A JP3106405B2 JP 3106405 B2 JP3106405 B2 JP 3106405B2 JP 22024598 A JP22024598 A JP 22024598A JP 22024598 A JP22024598 A JP 22024598A JP 3106405 B2 JP3106405 B2 JP 3106405B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packet
- data packet
- retransmission
- lost
- ack
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 42
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 claims description 19
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 9
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 9
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 14
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 12
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 10
- 230000008569 process Effects 0.000 description 8
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000010295 mobile communication Methods 0.000 description 1
- 230000006855 networking Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Communication Control (AREA)
- Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再送制御方法に関
し、特に通信プロトコル処理を実行するノードにおける
プロトコルレイヤ4の再送制御方法に関するものであ
る。
し、特に通信プロトコル処理を実行するノードにおける
プロトコルレイヤ4の再送制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、信頼性通信サービスを提供する
TCP(代表例:RenoーTCP)では、パケット紛
失事象の検出に基づいてネットワーク状況の変化を検出
し、送信量の調整を行うものとなっている。このため、
相手ノードの受信能力を示す受信告知ウィンドウ(ad
wnd)の他に、ネットワークの転送能力を推定した輻
輳ウィンドウ(cwnd)を用いて、min(adwn
d,cwnd)の範囲で送信する(ただし、min
(x,y)はAとBの小さい方の値を採る)。
TCP(代表例:RenoーTCP)では、パケット紛
失事象の検出に基づいてネットワーク状況の変化を検出
し、送信量の調整を行うものとなっている。このため、
相手ノードの受信能力を示す受信告知ウィンドウ(ad
wnd)の他に、ネットワークの転送能力を推定した輻
輳ウィンドウ(cwnd)を用いて、min(adwn
d,cwnd)の範囲で送信する(ただし、min
(x,y)はAとBの小さい方の値を採る)。
【0003】送信量の調整のための帯域制御は、cwn
dを中心として実現され、前記のパラメータの他にスロ
ースタート閾値(ssthresh)がある。これらの
パラメータに基づいて送信制御が行われるが、実際には
スロースタートフェーズと輻輳回避フェーズと呼ばれる
2つのフェーズがあり、制御の方法が異なる。なお、パ
ケット識別を含め各パラメータの単位は、TCPの実装
においてはバイト数としているが、ここでは説明を容易
にするためパケット数で表現する。
dを中心として実現され、前記のパラメータの他にスロ
ースタート閾値(ssthresh)がある。これらの
パラメータに基づいて送信制御が行われるが、実際には
スロースタートフェーズと輻輳回避フェーズと呼ばれる
2つのフェーズがあり、制御の方法が異なる。なお、パ
ケット識別を含め各パラメータの単位は、TCPの実装
においてはバイト数としているが、ここでは説明を容易
にするためパケット数で表現する。
【0004】まず、送信ノードでは、コネクション設定
後、帯域制御のパラメータを、ssthresh=ad
wnd、cwnd=1に初期設定する。そして、スロー
スタートフェーズに入り、所望のデータが格納された1
個のデータパケット(以下、DTパケットという)の送
信を行い、そのDTパケットの送達確認を示す受信ノー
ドからの確認応答パケット(以下、Ackパケットとい
う)を受信を待つ。
後、帯域制御のパラメータを、ssthresh=ad
wnd、cwnd=1に初期設定する。そして、スロー
スタートフェーズに入り、所望のデータが格納された1
個のデータパケット(以下、DTパケットという)の送
信を行い、そのDTパケットの送達確認を示す受信ノー
ドからの確認応答パケット(以下、Ackパケットとい
う)を受信を待つ。
【0005】DTパケット送信後から一定時間内にAc
kパケットを受信したら(ステップ41:Ack受
信)、cwndを+1し、次には2パケットの送信を行
い、以降、Ackパケットを受信するごとに、次の送信
可能量であるcwndが閾値ssthreshなるまで
増加させる。これにより、cwndが1,2,4,8,
……と言った具合に増加する。
kパケットを受信したら(ステップ41:Ack受
信)、cwndを+1し、次には2パケットの送信を行
い、以降、Ackパケットを受信するごとに、次の送信
可能量であるcwndが閾値ssthreshなるまで
増加させる。これにより、cwndが1,2,4,8,
……と言った具合に増加する。
【0006】cwndがssthreshに達したら、
輻輳回避フェーズに入る。パケット紛失事象の検出に
は、送達確認タイムアウトとFast Retransmit 手法があ
る。DTパケット送信後から一定時間内にAckパケッ
トを受信できず、送達確認タイムアウトとなった場合
は、タイムアウト発生までの待ち時間だけでなく、cw
nd=1としてスロースタートフェーズとなってスルー
プット回復がcwnd=1から始まるので、特に送受信
間の遅延時間が大きい回線では、回復までに多くの時間
を要することになる。
輻輳回避フェーズに入る。パケット紛失事象の検出に
は、送達確認タイムアウトとFast Retransmit 手法があ
る。DTパケット送信後から一定時間内にAckパケッ
トを受信できず、送達確認タイムアウトとなった場合
は、タイムアウト発生までの待ち時間だけでなく、cw
nd=1としてスロースタートフェーズとなってスルー
プット回復がcwnd=1から始まるので、特に送受信
間の遅延時間が大きい回線では、回復までに多くの時間
を要することになる。
【0007】このためTCPでは、早期に検出して回復
する方法として、Fast Retransmit手法が開発され、広
く使用されている。以下、図4を参照して、従来の再送
制御方法について説明する。図4は従来の再送制御方法
を示すフローチャートである。この手法では、通常状態
でのAck受信待ち(ステップ41)において、Ack
を受信した場合(ステップ41:Ack受信)、それが
重複して受信されたAckパケット、すなわち重複Ac
kパケットであるかどうか判断する(ステップ43)。
する方法として、Fast Retransmit手法が開発され、広
く使用されている。以下、図4を参照して、従来の再送
制御方法について説明する。図4は従来の再送制御方法
を示すフローチャートである。この手法では、通常状態
でのAck受信待ち(ステップ41)において、Ack
を受信した場合(ステップ41:Ack受信)、それが
重複して受信されたAckパケット、すなわち重複Ac
kパケットであるかどうか判断する(ステップ43)。
【0008】そして、重複Ackパケットであった場合
は(ステップ43:YES)、同一の受信確認シーケン
ス番号を有するAckパケットを一定個数(通常3
個)、重複して受信したかどうか判断する(ステップ4
4)。ここで、同一の受信確認シーケンス番号を有する
Ackパケットを一定個数重複して受信した場合は(ス
テップ44:YES)、受信確認シーケンス番号の次の
パケットが紛失しているとみなす。
は(ステップ43:YES)、同一の受信確認シーケン
ス番号を有するAckパケットを一定個数(通常3
個)、重複して受信したかどうか判断する(ステップ4
4)。ここで、同一の受信確認シーケンス番号を有する
Ackパケットを一定個数重複して受信した場合は(ス
テップ44:YES)、受信確認シーケンス番号の次の
パケットが紛失しているとみなす。
【0009】これは重複Ackパケットによる紛失検出
と呼ばれ、タイムアウトを待つことなく再送が行われる
(ステップ45)。なお、受信ノードでは、DTパケッ
ト抜け(紛失)を検出した時は、そのパケットを受信す
るまで、それ以降の受信DTパケットごとに同一の受信
確認シーケンス番号を有するAckを返送する。
と呼ばれ、タイムアウトを待つことなく再送が行われる
(ステップ45)。なお、受信ノードでは、DTパケッ
ト抜け(紛失)を検出した時は、そのパケットを受信す
るまで、それ以降の受信DTパケットごとに同一の受信
確認シーケンス番号を有するAckを返送する。
【0010】その後、送信ノードでは、回復状態でのA
ck受信待ちとなり(ステップ47)、Ackパケット
受信に応じて(ステップ47:Ack受信)、それが重
複Ackパケットでなく再送したDTパケットに対する
Ackの場合は(ステップ49:NO)、ステップ41
に戻るとともに輻輳回避フェーズのままとなり、重複A
ckパケットの場合は(ステップ49:YES)、ステ
ップ47に戻って回復状態Ack受信待ちを継続するも
のとなっていた。
ck受信待ちとなり(ステップ47)、Ackパケット
受信に応じて(ステップ47:Ack受信)、それが重
複Ackパケットでなく再送したDTパケットに対する
Ackの場合は(ステップ49:NO)、ステップ41
に戻るとともに輻輳回避フェーズのままとなり、重複A
ckパケットの場合は(ステップ49:YES)、ステ
ップ47に戻って回復状態Ack受信待ちを継続するも
のとなっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の再送制御方法では、輻輳回避フェーズにおい
て再送した紛失DTパケットが再び紛失した場合には、
上記のFast Retransmit手法では対処できず、タイムア
ウトによる紛失検出となってしまう(例えば、W.R.Stev
ens著、TCP Illustrated Vol.1 Chapter21,Addison Wes1
ey,1994 など参照)。すなわち、送達確認待ちのタイム
アウト事象が発生すると(ステップ47:タイムアウ
ト)、その紛失DTパケットを再び再送した後(ステッ
プ47)、TCPの輻輳ウインドウ(cwnd)は1に
初期設定され、ステップ41に戻るとともに、スロース
タートフェーズに入る。
うな従来の再送制御方法では、輻輳回避フェーズにおい
て再送した紛失DTパケットが再び紛失した場合には、
上記のFast Retransmit手法では対処できず、タイムア
ウトによる紛失検出となってしまう(例えば、W.R.Stev
ens著、TCP Illustrated Vol.1 Chapter21,Addison Wes1
ey,1994 など参照)。すなわち、送達確認待ちのタイム
アウト事象が発生すると(ステップ47:タイムアウ
ト)、その紛失DTパケットを再び再送した後(ステッ
プ47)、TCPの輻輳ウインドウ(cwnd)は1に
初期設定され、ステップ41に戻るとともに、スロース
タートフェーズに入る。
【0012】図5は従来の再送制御方法によるパケット
シーケンス例を示す説明図である。DT3が紛失した
後、Ack2の重複Ackパケットを3回受信した時点
(DT7送信後のAck2受信時点)で、DT3紛失を
検出し、再送した紛失DTパケットDT3rを再送す
る。しかし、そのDT3rが紛失した場合は、DT3r
再送後からタイムアウトに応じて、DT3rを再び再送
した後、スロースタートフェーズへ移行する。
シーケンス例を示す説明図である。DT3が紛失した
後、Ack2の重複Ackパケットを3回受信した時点
(DT7送信後のAck2受信時点)で、DT3紛失を
検出し、再送した紛失DTパケットDT3rを再送す
る。しかし、そのDT3rが紛失した場合は、DT3r
再送後からタイムアウトに応じて、DT3rを再び再送
した後、スロースタートフェーズへ移行する。
【0013】このため、スループットの低下をもたら
し、またコネクション間での帯域割り当ての公平性や安
定性を損なう原因となるという問題点があった。この点
については、従来、再送した紛失DTパケットが再紛失
する確率は低いと考えられていたが、最近その増加が顕
著なモパイル通信環境や、新しいREDルータ環境で
は、その確率は従来に比較して遥かに高くなる。
し、またコネクション間での帯域割り当ての公平性や安
定性を損なう原因となるという問題点があった。この点
については、従来、再送した紛失DTパケットが再紛失
する確率は低いと考えられていたが、最近その増加が顕
著なモパイル通信環境や、新しいREDルータ環境で
は、その確率は従来に比較して遥かに高くなる。
【0014】すなわち、モパイル通信環境では、無線回
線を使用するが一般に回線品質が低く、また車などでの
移動時にはバースト的なパケット紛失が発生する。一
方、現在、主に使用されているルータのバッファ管理法
は、単純FIF0(いわゆるDrop Tail型)で
あり、バッファが一杯になって初めてパケット廃棄をす
るので、廃棄に偏りが生じやすい。
線を使用するが一般に回線品質が低く、また車などでの
移動時にはバースト的なパケット紛失が発生する。一
方、現在、主に使用されているルータのバッファ管理法
は、単純FIF0(いわゆるDrop Tail型)で
あり、バッファが一杯になって初めてパケット廃棄をす
るので、廃棄に偏りが生じやすい。
【0015】このため帯域の公平割当てを目的としたル
ータのバッファ管理手法として、RED(Random Early
Detection)があり、バッファが溢れる前にその使用状
況に応じて、ある確率でパケットを廃棄する(例えば、
S.Floyd,and V.Jacobson,"Random Early Detction gate
way for Congestion Avoidance",IEEE/ACM Transaction
s on Networking,Vol N.4,August 1993,p.397-413.など
参照)。
ータのバッファ管理手法として、RED(Random Early
Detection)があり、バッファが溢れる前にその使用状
況に応じて、ある確率でパケットを廃棄する(例えば、
S.Floyd,and V.Jacobson,"Random Early Detction gate
way for Congestion Avoidance",IEEE/ACM Transaction
s on Networking,Vol N.4,August 1993,p.397-413.など
参照)。
【0016】RED手法は、現在、インターネットの技
術検討を行う場であるIETFにおいて、サービス品質
向上のためにルータ機能として搭載する方向で検討が行
われている。以上のことから、情報通信サービスとネッ
トワーク環境の多様化に伴い、各種のサービスクラス
(ベストエフォート型サービスにもサービスグレード)
の必要性が高まってきており、TCPにおいても、再送
した紛失DTパケットの紛失によるタイムアウトを回避
することが必要となりつつある。
術検討を行う場であるIETFにおいて、サービス品質
向上のためにルータ機能として搭載する方向で検討が行
われている。以上のことから、情報通信サービスとネッ
トワーク環境の多様化に伴い、各種のサービスクラス
(ベストエフォート型サービスにもサービスグレード)
の必要性が高まってきており、TCPにおいても、再送
した紛失DTパケットの紛失によるタイムアウトを回避
することが必要となりつつある。
【0017】本発明はこのような課題を解決するための
ものであり、再送した紛失DTパケットがさらに紛失し
た場合でも、スループット低下の回避や、またコネクシ
ョン間での帯域割り当ての公平性や安定性の向上を図る
ことができる再送制御方法を提供することを目的として
いる。
ものであり、再送した紛失DTパケットがさらに紛失し
た場合でも、スループット低下の回避や、またコネクシ
ョン間での帯域割り当ての公平性や安定性の向上を図る
ことができる再送制御方法を提供することを目的として
いる。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による再送制御方法は、受信ノードで
は、送信ノードからのデータパケットを所定数受信する
ごとに、最後に受信したデータパケットの送達確認を示
すAckパケットを返送し、データパケットの紛失検出
後は、紛失したデータパケットを受信するまでその後に
新規データパケットを受信するごとに、最後に送達確認
したデータパケットのAckパケットを再返送する。ま
た、送信ノードでは、受信ノードからのAckパケット
に応じて所定の送信可能パケット数以下の新規データパ
ケットを所定順序で送信し、所定のデータパケットに対
するAckパケット受信後、その同じデータパケットに
対するAckパケットを受信した場合は、そのAckパ
ケットを重複Ackパケットと判断し、同一の重複Ac
kパケットを所定の紛失判定数だけ受信した場合は、そ
れら重複Ackパケットにより送達確認されたデータパ
ケットの次に送信した次データパケットを紛失した紛失
データパケットと判断して、その紛失データパケットを
再送し、紛失データパケット再送後に送信された新規デ
ータパケットを再送判定データパケットとし、この再送
判定データパケットの送達確認を示す重複Ackパケッ
トの受信に応じて、再送した紛失データパケットが紛失
したと判断し、その紛失データパケットを再び再送する
ようにしたものである。
るために、本発明による再送制御方法は、受信ノードで
は、送信ノードからのデータパケットを所定数受信する
ごとに、最後に受信したデータパケットの送達確認を示
すAckパケットを返送し、データパケットの紛失検出
後は、紛失したデータパケットを受信するまでその後に
新規データパケットを受信するごとに、最後に送達確認
したデータパケットのAckパケットを再返送する。ま
た、送信ノードでは、受信ノードからのAckパケット
に応じて所定の送信可能パケット数以下の新規データパ
ケットを所定順序で送信し、所定のデータパケットに対
するAckパケット受信後、その同じデータパケットに
対するAckパケットを受信した場合は、そのAckパ
ケットを重複Ackパケットと判断し、同一の重複Ac
kパケットを所定の紛失判定数だけ受信した場合は、そ
れら重複Ackパケットにより送達確認されたデータパ
ケットの次に送信した次データパケットを紛失した紛失
データパケットと判断して、その紛失データパケットを
再送し、紛失データパケット再送後に送信された新規デ
ータパケットを再送判定データパケットとし、この再送
判定データパケットの送達確認を示す重複Ackパケッ
トの受信に応じて、再送した紛失データパケットが紛失
したと判断し、その紛失データパケットを再び再送する
ようにしたものである。
【0019】また、送信ノードでは、紛失したデータパ
ケットを最初に送信した後に送信した新規データパケッ
ト数と、これら新規データパケットに対して返送された
重複Ackパケット数とから、紛失データパケット再送
後に、再送判定データパケットに対する送達確認を示す
重複Ackパケットまでに受信すべき重複Ackパケッ
ト数を再送紛失判定数として算出し、紛失データパケッ
ト再送後に受信した重複Ackパケット数が再送紛失判
定数と等しくなった時点で、再送判定データパケットの
重複Ackパケットを受信したと判断するようにしたも
のである。
ケットを最初に送信した後に送信した新規データパケッ
ト数と、これら新規データパケットに対して返送された
重複Ackパケット数とから、紛失データパケット再送
後に、再送判定データパケットに対する送達確認を示す
重複Ackパケットまでに受信すべき重複Ackパケッ
ト数を再送紛失判定数として算出し、紛失データパケッ
ト再送後に受信した重複Ackパケット数が再送紛失判
定数と等しくなった時点で、再送判定データパケットの
重複Ackパケットを受信したと判断するようにしたも
のである。
【0020】また、送信ノードでは、連続するシーケン
ス番号を各新規データパケットに付与して送信し、 A:紛失判定数 B:Ackパケットにより送達確認されたデータパケッ
トの最大シーケンス番号 C:データパケット紛失検出時点で送達確認されていな
いデータパケットのうちの最大シーケンス番号 とした場合、再送紛失判定数Dを D=C−B−A−1 により算出するようにしたものである。
ス番号を各新規データパケットに付与して送信し、 A:紛失判定数 B:Ackパケットにより送達確認されたデータパケッ
トの最大シーケンス番号 C:データパケット紛失検出時点で送達確認されていな
いデータパケットのうちの最大シーケンス番号 とした場合、再送紛失判定数Dを D=C−B−A−1 により算出するようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態である再送
制御方法が適用される通信システムのブロック図であ
り、同図において、エンドノード1Aは、通信回線およ
び中継ノードから構成される情報通信網2に接続され、
相手のエンドノード1Bと通信する。
して説明する。図1は本発明の一実施の形態である再送
制御方法が適用される通信システムのブロック図であ
り、同図において、エンドノード1Aは、通信回線およ
び中継ノードから構成される情報通信網2に接続され、
相手のエンドノード1Bと通信する。
【0022】以下では、エンドノード1Aを送信ノード
とし、エンドノード1Bすなわち受信ノードに対して、
所望のデータをデータパケット(以下、DTパケットと
いう)に格納して送信し、エンドノード1Bから返送さ
れた確認応答パケット(以下、Ackパケットという)
により、DTパケットの再送制御を行うものとする。エ
ンドノード1A,1Bは、下位レイヤ処理部11、レイ
ヤ4処理部12、アプリケーション処理部13から構成
されている。
とし、エンドノード1Bすなわち受信ノードに対して、
所望のデータをデータパケット(以下、DTパケットと
いう)に格納して送信し、エンドノード1Bから返送さ
れた確認応答パケット(以下、Ackパケットという)
により、DTパケットの再送制御を行うものとする。エ
ンドノード1A,1Bは、下位レイヤ処理部11、レイ
ヤ4処理部12、アプリケーション処理部13から構成
されている。
【0023】下位レイヤ処理部11は、プロトコルレイ
ヤ3以下の処理、すなわち、通信回線との電気的整合な
どのレイヤ1、フレームの組立/分解などのレイヤ2、
およびルーティングなどのレイヤ3(ここではIPとす
る)の処理を行う。レイヤ4処理部12は、レイヤ4
(ここではTCPのRenoバージョンとする)のコネ
クションの設定解放、フロー制御などに基づいたデータ
送受信の処理を行う。
ヤ3以下の処理、すなわち、通信回線との電気的整合な
どのレイヤ1、フレームの組立/分解などのレイヤ2、
およびルーティングなどのレイヤ3(ここではIPとす
る)の処理を行う。レイヤ4処理部12は、レイヤ4
(ここではTCPのRenoバージョンとする)のコネ
クションの設定解放、フロー制御などに基づいたデータ
送受信の処理を行う。
【0024】プロトコルレイヤ4(TCP)のパラメー
タとして、従来からある受信告知ウィンドウ(adwn
d)、輻輳ウインドウ(cwnd)、スロースタート閾
値(ssthresh)などの他に、Fast Retransmit
手法による重複Ackパケット受信によりパケット紛失
を検出し、その再送制御を行う。本発明では、レイヤ4
処理部12に、紛失DTパケットを再送した後に受信す
る重複Ackパケットを計数する再送後重複Ackパケ
ットカウンタEと、再送した紛失DTパケットの再紛失
を判断するための再送紛失判定数Dが設けられている。
タとして、従来からある受信告知ウィンドウ(adwn
d)、輻輳ウインドウ(cwnd)、スロースタート閾
値(ssthresh)などの他に、Fast Retransmit
手法による重複Ackパケット受信によりパケット紛失
を検出し、その再送制御を行う。本発明では、レイヤ4
処理部12に、紛失DTパケットを再送した後に受信す
る重複Ackパケットを計数する再送後重複Ackパケ
ットカウンタEと、再送した紛失DTパケットの再紛失
を判断するための再送紛失判定数Dが設けられている。
【0025】本発明の基本的な考え方は、再送した紛失
DTパケットより後に送信された新規DTパケットを再
送判定DTパケットと見なし、この再送判定DTパケッ
トが相手に受信されたが、再送した紛失DTパケットが
まだ送達確認されていない場合には、紛失DTパケット
が再び紛失したと判断するようにした点にある。これに
より、再送した紛失DTパケットの紛失発生を正確に検
出して、再び再送することができ、再送した紛失DTパ
ケットが再び紛失した場合でも、従来のようなスループ
ット低下を回避し、コネクション間での帯域割り当ての
公平性や安定性の向上を図ることができる。
DTパケットより後に送信された新規DTパケットを再
送判定DTパケットと見なし、この再送判定DTパケッ
トが相手に受信されたが、再送した紛失DTパケットが
まだ送達確認されていない場合には、紛失DTパケット
が再び紛失したと判断するようにした点にある。これに
より、再送した紛失DTパケットの紛失発生を正確に検
出して、再び再送することができ、再送した紛失DTパ
ケットが再び紛失した場合でも、従来のようなスループ
ット低下を回避し、コネクション間での帯域割り当ての
公平性や安定性の向上を図ることができる。
【0026】再送判定DTパケットが受信ノードで正常
に受信されたかどうかについては、その再送判定DTパ
ケットに対して返送されたAckパケット(この場合は
重複Ackパケット)により確認できる。しかし、送受
信ノード間のネットワーク状況によっては、Ackパケ
ットの停滞が発生し、送信ノードから送信したDTパケ
ットに対するAckパケットを直ちに受信確認できると
は限らない。
に受信されたかどうかについては、その再送判定DTパ
ケットに対して返送されたAckパケット(この場合は
重複Ackパケット)により確認できる。しかし、送受
信ノード間のネットワーク状況によっては、Ackパケ
ットの停滞が発生し、送信ノードから送信したDTパケ
ットに対するAckパケットを直ちに受信確認できると
は限らない。
【0027】すなわち、再送判定DTパケット以前に送
信したDTパケットに対するAckパケットが、その再
送判定DTパケット送信後に遅れて到着する場合もあ
る。このため、本発明では、次に述べるように重複Ac
kパケットの性質を利用して、紛失DTパケット再送後
に、再送判定DTパケットに対する送達確認を示す重複
Ackパケットまでに受信すべき重複Ackパケット数
を再送紛失判定数Dとして算出し、これにより再送判定
DTパケットに対応するAckパケットを識別する。
信したDTパケットに対するAckパケットが、その再
送判定DTパケット送信後に遅れて到着する場合もあ
る。このため、本発明では、次に述べるように重複Ac
kパケットの性質を利用して、紛失DTパケット再送後
に、再送判定DTパケットに対する送達確認を示す重複
Ackパケットまでに受信すべき重複Ackパケット数
を再送紛失判定数Dとして算出し、これにより再送判定
DTパケットに対応するAckパケットを識別する。
【0028】通常、受信ノードでは、DTパケット抜け
(紛失)の検出後、この紛失DTパケットを正常に受信
するまでは、他のDTパケットを受信するごとに重複A
ckパケットを返送するものとなっている。一方、送信
ノードでは、Fast Retransmit 手法に基づいて、重複A
ckパケット受信によりパケット紛失を検出した場合
は、紛失DTパケットを再送し、さらにウインドウの許
す範囲で新規DTパケットを送信するものとなってい
る。
(紛失)の検出後、この紛失DTパケットを正常に受信
するまでは、他のDTパケットを受信するごとに重複A
ckパケットを返送するものとなっている。一方、送信
ノードでは、Fast Retransmit 手法に基づいて、重複A
ckパケット受信によりパケット紛失を検出した場合
は、紛失DTパケットを再送し、さらにウインドウの許
す範囲で新規DTパケットを送信するものとなってい
る。
【0029】このことから、送信ノードにおいて、最初
にパケット紛失が検出された後に送信した新規DTパケ
ット数と、これら新規DTパケットに対して返送された
重複Ackパケット数とを用いることにより、最初にパ
ケット紛失が検出されてから送信した新規DTパケット
に対する重複Ackパケットであって、かつ送受信ノー
ド間のネットワーク状況に起因して停滞しているAck
パケットを含む再送紛失判定数Dを正確に算出できる。
にパケット紛失が検出された後に送信した新規DTパケ
ット数と、これら新規DTパケットに対して返送された
重複Ackパケット数とを用いることにより、最初にパ
ケット紛失が検出されてから送信した新規DTパケット
に対する重複Ackパケットであって、かつ送受信ノー
ド間のネットワーク状況に起因して停滞しているAck
パケットを含む再送紛失判定数Dを正確に算出できる。
【0030】したがって、紛失DTパケット再送後に受
信した重複Ackパケットを再送後重複Ackパケット
カウンタEで計数し、このカウンタEの値が、再送紛失
判定数Dと等しくなった場合は、再送した紛失DTパケ
ットが未だ送達確認されていないことから、再送した紛
失DTパケットが再び紛失したと判断できる。
信した重複Ackパケットを再送後重複Ackパケット
カウンタEで計数し、このカウンタEの値が、再送紛失
判定数Dと等しくなった場合は、再送した紛失DTパケ
ットが未だ送達確認されていないことから、再送した紛
失DTパケットが再び紛失したと判断できる。
【0031】勿論、再送した紛失DTパケット以外にも
紛失があった場合には、検出が遅れるがタイムアウトの
ような大幅な遅延とはならない。また、再送した紛失D
Tパケットが受信ノードで正常に受信されれば、受信ノ
ードで正常受信された最後尾のDTパケットが変化する
ことから、新たなAckパケットが受信ノードから返送
されるものとなり、同一DTパケット(すなわち紛失D
Tパケット)に対する重複Ackパケットは返送されな
い。
紛失があった場合には、検出が遅れるがタイムアウトの
ような大幅な遅延とはならない。また、再送した紛失D
Tパケットが受信ノードで正常に受信されれば、受信ノ
ードで正常受信された最後尾のDTパケットが変化する
ことから、新たなAckパケットが受信ノードから返送
されるものとなり、同一DTパケット(すなわち紛失D
Tパケット)に対する重複Ackパケットは返送されな
い。
【0032】以上のことから、送信ノード1Aでは、図
2に示すような手順に基づいて再送制御処理が行われ
る。図2は本発明による再送制御を示すフローチャート
である。なお、理解を容易とするため、帯域制御パラメ
ータの調整、すなわち紛失事象検出に伴うcwndの削
減、Ackパケット受信によるcwnd増加などに関す
る記述は省略する。
2に示すような手順に基づいて再送制御処理が行われ
る。図2は本発明による再送制御を示すフローチャート
である。なお、理解を容易とするため、帯域制御パラメ
ータの調整、すなわち紛失事象検出に伴うcwndの削
減、Ackパケット受信によるcwnd増加などに関す
る記述は省略する。
【0033】まず、送信ノード1Aのレイヤ4処理部1
2は、DTパケットを送信後に確認応答Ackパケット
の受信を待つ(ステップ21)。ここで、Ackパケッ
トを受信すると(ステップ21:Ack受信)、重複A
ckパケットか判断し(ステップ22)、重複Ackパ
ケットであって(ステップ22:YES)、その回数が
紛失判定数(通常3回)に達したら(ステップ23:Y
ES)、パケット紛失とみなし(Fast Retransmit 手
法)、帯域制御パラメータを調整する。
2は、DTパケットを送信後に確認応答Ackパケット
の受信を待つ(ステップ21)。ここで、Ackパケッ
トを受信すると(ステップ21:Ack受信)、重複A
ckパケットか判断し(ステップ22)、重複Ackパ
ケットであって(ステップ22:YES)、その回数が
紛失判定数(通常3回)に達したら(ステップ23:Y
ES)、パケット紛失とみなし(Fast Retransmit 手
法)、帯域制御パラメータを調整する。
【0034】そして、その重複Ackパケットにより送
達確認されたDTパケットの次に送信した次DTパケッ
トを紛失した紛失DTパケットと判断して、その紛失D
Tパケットを再送するとともに(ステップ25)、再送
後重複AckパケットカウンタEを0にリセットし、再
送紛失判定数Dを求め(ステップ26)、回復状態での
Ack受信待ちの状態となる(ステップ27)。
達確認されたDTパケットの次に送信した次DTパケッ
トを紛失した紛失DTパケットと判断して、その紛失D
Tパケットを再送するとともに(ステップ25)、再送
後重複AckパケットカウンタEを0にリセットし、再
送紛失判定数Dを求め(ステップ26)、回復状態での
Ack受信待ちの状態となる(ステップ27)。
【0035】回復状態のAck受信待ち(ステップ2
7)では、この再送制御と平行して、送信可能量に基づ
いて新規DTパケットが送信される。この新規DTパケ
ット、すなわち再送した紛失DTパケットより後に送信
された新規DTパケットを再送判定DTパケットと見な
し、この再送判定DTパケットに対する送達確認の有無
に基づいて、紛失DTパケットの再紛失が発生したか否
か判断される。
7)では、この再送制御と平行して、送信可能量に基づ
いて新規DTパケットが送信される。この新規DTパケ
ット、すなわち再送した紛失DTパケットより後に送信
された新規DTパケットを再送判定DTパケットと見な
し、この再送判定DTパケットに対する送達確認の有無
に基づいて、紛失DTパケットの再紛失が発生したか否
か判断される。
【0036】まず、回復状態でのAck受信待ち状態に
おいて、重複Ackパケットを受信したら(ステップ2
9:Ack受信)、再送後重複Ackパケットカウンタ
Eを+1し(ステップ30)、再送紛失判定数Dと比較
する(ステップ31)。なお、ステップ27では、再送
紛失判定数Dを次のようにして求める。 D=C−B−A−1
おいて、重複Ackパケットを受信したら(ステップ2
9:Ack受信)、再送後重複Ackパケットカウンタ
Eを+1し(ステップ30)、再送紛失判定数Dと比較
する(ステップ31)。なお、ステップ27では、再送
紛失判定数Dを次のようにして求める。 D=C−B−A−1
【0037】ただし、AはFast Retransmit 手法による
重複Ackパケットの紛失判定数(通常3回)、BはA
ckパケットによる送達確認されたDTパケットの最大
シーケンス番号すなわち受信確認最大シーケンス番号、
Cはデータパケット紛失検出時点で送達確認されていな
いデータパケットのうちの最大シーケンス番号すなわち
最大未確認シーケンス番号である。なお、送信ノード1
Aでは、連続するシーケンス番号を各DTパケットに付
与して送信し、受信ノード1Bでそのシーケンス番号を
Ackパケットに格納して返送することにより、各DT
パケットに対する送達確認が行われる。
重複Ackパケットの紛失判定数(通常3回)、BはA
ckパケットによる送達確認されたDTパケットの最大
シーケンス番号すなわち受信確認最大シーケンス番号、
Cはデータパケット紛失検出時点で送達確認されていな
いデータパケットのうちの最大シーケンス番号すなわち
最大未確認シーケンス番号である。なお、送信ノード1
Aでは、連続するシーケンス番号を各DTパケットに付
与して送信し、受信ノード1Bでそのシーケンス番号を
Ackパケットに格納して返送することにより、各DT
パケットに対する送達確認が行われる。
【0038】再送紛失判定数Dの算出式の各項の意味は
次のとおり。 D=C−B−A−1=(C−B)−(1+A)−1+1 ただし、 C−B:紛失DTパケット以後に送信した新規DTパケ
ット数 1+A:これら新規DTパケットに対して返送されたA
ckパケット数 −1:紛失DTパケットそのもの +1:再送後の新規DTパケットに対する重複Ackパ
ケット数
次のとおり。 D=C−B−A−1=(C−B)−(1+A)−1+1 ただし、 C−B:紛失DTパケット以後に送信した新規DTパケ
ット数 1+A:これら新規DTパケットに対して返送されたA
ckパケット数 −1:紛失DTパケットそのもの +1:再送後の新規DTパケットに対する重複Ackパ
ケット数
【0039】この場合、紛失DTパケット再送直後に送
信された新規DTパケットを再送判定DTパケットとし
て用いており、これにより、最も迅速に紛失DTパケッ
トの再送要否を判断できる。しかし、再送判定DTパケ
ットとしては、紛失DTパケット再送直後に送信された
新規DTパケットに限定されるものではなく、紛失DT
パケット再送後に送信された新規DTパケットであれば
いずれでもよい。、その場合は、再送紛失判定数Dの算
出式のうち(+1)の項を補正する必要がある。
信された新規DTパケットを再送判定DTパケットとし
て用いており、これにより、最も迅速に紛失DTパケッ
トの再送要否を判断できる。しかし、再送判定DTパケ
ットとしては、紛失DTパケット再送直後に送信された
新規DTパケットに限定されるものではなく、紛失DT
パケット再送後に送信された新規DTパケットであれば
いずれでもよい。、その場合は、再送紛失判定数Dの算
出式のうち(+1)の項を補正する必要がある。
【0040】紛失DTパケットの再送後、重複Ackパ
ケットの受信ごとに、E=E+1(Eをインクリメン
ト)とし(ステップ30)、E=Dかどうかチェックす
る。ここで、E=Dならば(ステップ31:YES)、
再送した紛失DTパケットが再び紛失したとみなして、
E=0とし(ステップ32)、紛失DTパケットを再び
再送する(ステップ33)。
ケットの受信ごとに、E=E+1(Eをインクリメン
ト)とし(ステップ30)、E=Dかどうかチェックす
る。ここで、E=Dならば(ステップ31:YES)、
再送した紛失DTパケットが再び紛失したとみなして、
E=0とし(ステップ32)、紛失DTパケットを再び
再送する(ステップ33)。
【0041】一方、E=Dでない場合、すなわちE<D
ならば(ステップ31:NO)、回復状態でのAck受
信待ち状態へ戻り(ステップ27)、Ackパケット受
信を待つ。回復状態でのAck受信待ち状態(ステップ
27)において、受信したAckパケットが重複Ack
パケットではなく、紛失DTパケットの送達確認が行わ
れた場合は(ステップ29:NO)、通常状態でのAc
k受信待ち状態へ戻る(ステップ21)。
ならば(ステップ31:NO)、回復状態でのAck受
信待ち状態へ戻り(ステップ27)、Ackパケット受
信を待つ。回復状態でのAck受信待ち状態(ステップ
27)において、受信したAckパケットが重複Ack
パケットではなく、紛失DTパケットの送達確認が行わ
れた場合は(ステップ29:NO)、通常状態でのAc
k受信待ち状態へ戻る(ステップ21)。
【0042】なお、回復状態でのAck受信待ち状態
(ステップ27)において、受信ノード1BからのAc
kパケットを受信検出できず、タイムアウトが発生した
場合は(ステップ27:タイムアウト)、スロースター
トフェーズに入り、ステップ21に戻る。
(ステップ27)において、受信ノード1BからのAc
kパケットを受信検出できず、タイムアウトが発生した
場合は(ステップ27:タイムアウト)、スロースター
トフェーズに入り、ステップ21に戻る。
【0043】図3は、本発明の再送制御方法によるパケ
ットシーケンスを示す説明図である。送信ノード1A
は、DTパケットDT3の紛失後、Ack2の重複Ac
kパケットを3回受信した時点で(DT7送信後のAc
k2受信時点)で、DT3紛失を検出し、再送した紛失
DTパケットDT3rを再送した後(1回目再送)、再
送後重複AckパケットカウンタEを0にリセットし、
再送紛失判定数D=C−B−A−1を求める。
ットシーケンスを示す説明図である。送信ノード1A
は、DTパケットDT3の紛失後、Ack2の重複Ac
kパケットを3回受信した時点で(DT7送信後のAc
k2受信時点)で、DT3紛失を検出し、再送した紛失
DTパケットDT3rを再送した後(1回目再送)、再
送後重複AckパケットカウンタEを0にリセットし、
再送紛失判定数D=C−B−A−1を求める。
【0044】この時点では、紛失判定数A=3(通常
値)、受信確認最大シーケンス番号B=2(Ack
2)、最大未確認シーケンス番号C=7(DT7)であ
ることから、D=1となる。続いて、DT8送信後のA
ck2受信に応じて、これが重複Ackパケットである
ことから、Eを+1してDと比較し、E=Dであること
からEを0にリセットするとともに、DT3rを再び再
送する(2回目再送)。
値)、受信確認最大シーケンス番号B=2(Ack
2)、最大未確認シーケンス番号C=7(DT7)であ
ることから、D=1となる。続いて、DT8送信後のA
ck2受信に応じて、これが重複Ackパケットである
ことから、Eを+1してDと比較し、E=Dであること
からEを0にリセットするとともに、DT3rを再び再
送する(2回目再送)。
【0045】そして、その後のAcK8の受信に応じ
て、再び再送したDT3rが正常に受信されたものと判
断して、通常状態でのAck受信待ちに移行し、DT9
からデータ送信を再開する。
て、再び再送したDT3rが正常に受信されたものと判
断して、通常状態でのAck受信待ちに移行し、DT9
からデータ送信を再開する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、紛失デ
ータパケット再送後に送信された新規データパケットを
再送判定データパケットとし、この再送判定データパケ
ットの送達確認を示す重複Ackパケットの受信に応じ
て、再送した紛失データパケットが紛失したと判断し、
その紛失データパケットを再び再送するようにしたの
で、TCPにおける再送した紛失データパケットの紛失
時のタイムアウト事象を回避できる。
ータパケット再送後に送信された新規データパケットを
再送判定データパケットとし、この再送判定データパケ
ットの送達確認を示す重複Ackパケットの受信に応じ
て、再送した紛失データパケットが紛失したと判断し、
その紛失データパケットを再び再送するようにしたの
で、TCPにおける再送した紛失データパケットの紛失
時のタイムアウト事象を回避できる。
【0047】したがって、送達確認待ちによる送信の一
時停止の期間を大幅に短縮できるので、スループットの
低下を回避でき、またこれによりコネクション間でのス
ループットの偏りが少なくなるので、帯域割り当ての公
平性や安定性を向上できる。特に、回線品質が低い無線
回線や、バッファ管理手法としてREDを用いたルータ
で有効である。また・ベストエフォート型サービスにお
けるQoS(サービス品質)の多様化に対応できる技術
としても有効である。
時停止の期間を大幅に短縮できるので、スループットの
低下を回避でき、またこれによりコネクション間でのス
ループットの偏りが少なくなるので、帯域割り当ての公
平性や安定性を向上できる。特に、回線品質が低い無線
回線や、バッファ管理手法としてREDを用いたルータ
で有効である。また・ベストエフォート型サービスにお
けるQoS(サービス品質)の多様化に対応できる技術
としても有効である。
【図1】 本発明の一実施の形態による再送制御方法が
適用される通信システムのブロック図である。
適用される通信システムのブロック図である。
【図2】 本発明の再送制御方法を示すフローチャート
である。
である。
【図3】 本発明の再送制御方法によるパケットシーケ
ンスを示す説明図である。
ンスを示す説明図である。
【図4】 従来の再送制御方法を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図5】 従来の再送制御方法によるパケットシーケン
スを示す説明図である。
スを示す説明図である。
1A…エンドノード(送信ノード)、1B…エンドノー
ド(受信ノード)、2…情報通信網、11…下位レイヤ
処理部、12…レイヤ4処理部、13…アプリケーショ
ン処理部。
ド(受信ノード)、2…情報通信網、11…下位レイヤ
処理部、12…レイヤ4処理部、13…アプリケーショ
ン処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−350672(JP,A) 特開 平10−200556(JP,A) 特開 平8−154096(JP,A) RFC2018 信学技報CQ98−16 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 1/16 H04L 29/08
Claims (3)
- 【請求項1】 所定コネクションを介して接続された送
受信ノード間で、紛失したパケットを再送する場合の再
送制御方法において、 受信ノードは、 送信ノードからのデータパケットを所定数受信するごと
に、最後に受信したデータパケットの送達確認を示すA
ckパケットを返送し、 データパケットの紛失検出後は、紛失したデータパケッ
トを受信するまでその後に新規データパケットを受信す
るごとに、最後に送達確認したデータパケットのAck
パケットを再返送し、 送信ノードは、 受信ノードからのAckパケットに応じて所定の送信可
能パケット数以下の新規データパケットを所定順序で送
信し、 所定のデータパケットに対するAckパケット受信後、
その同じデータパケットに対するAckパケットを受信
した場合は、そのAckパケットを重複Ackパケット
と判断し、 同一の重複Ackパケットを所定の紛失判定数だけ受信
した場合は、それら重複Ackパケットにより送達確認
されたデータパケットの次に送信した次データパケット
を紛失した紛失データパケットと判断して、その紛失デ
ータパケットを再送し、 紛失データパケット再送後に送信された新規データパケ
ットを再送判定データパケットとし、この再送判定デー
タパケットの送達確認を示す重複Ackパケットの受信
に応じて、再送した紛失データパケットが紛失したと判
断し、その紛失データパケットを再び再送することを特
徴とする再送制御方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の再送制御方法において、 送信ノードは、 紛失したデータパケットを最初に送信した後に送信した
新規データパケット数と、これら新規データパケットに
対して返送された重複Ackパケット数とから、紛失デ
ータパケット再送後に、再送判定データパケットに対す
る送達確認を示す重複Ackパケットまでに受信すべき
重複Ackパケット数を再送紛失判定数として算出し、 紛失データパケット再送後に受信した重複Ackパケッ
ト数が再送紛失判定数と等しくなった時点で、再送判定
データパケットの重複Ackパケットを受信したと判断
することを特徴とする再送制御方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の再送制御方法において、 送信ノードは、連続するシーケンス番号を各新規データ
パケットに付与して送信し、 A:紛失判定数 B:Ackパケットにより送達確認されたデータパケッ
トの最大シーケンス番号 C:データパケット紛失検出時点で送達確認されていな
いデータパケットのうちの最大シーケンス番号 とした場合、再送紛失判定数Dを D=C−B−A−1 により算出することを特徴とする再送制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22024598A JP3106405B2 (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 再送制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22024598A JP3106405B2 (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 再送制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000059427A JP2000059427A (ja) | 2000-02-25 |
JP3106405B2 true JP3106405B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=16748176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22024598A Expired - Fee Related JP3106405B2 (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 再送制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3106405B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0886603A (ja) * | 1994-09-19 | 1996-04-02 | Hiromitsu Kurokawa | ゴルフクラブの測定器 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2591601C (en) * | 2004-12-22 | 2014-06-03 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Data flow control with duplicate acknowledgment |
JP2008099171A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Nec Infrontia Corp | 無線データ通信装置 |
-
1998
- 1998-08-04 JP JP22024598A patent/JP3106405B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
RFC2018 |
信学技報CQ98−16 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0886603A (ja) * | 1994-09-19 | 1996-04-02 | Hiromitsu Kurokawa | ゴルフクラブの測定器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000059427A (ja) | 2000-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6741555B1 (en) | Enhancement of explicit congestion notification (ECN) for wireless network applications | |
US6697331B1 (en) | Link layer acknowledgement and retransmission for cellular telecommunications | |
US6757248B1 (en) | Performance enhancement of transmission control protocol (TCP) for wireless network applications | |
US6625118B1 (en) | Receiver based congestion control | |
US7061856B2 (en) | Data throughput over lossy communication links | |
EP2068510B1 (en) | Communication system, communication device, and communication method | |
US6535482B1 (en) | Congestion notification from router | |
EP1195966B1 (en) | Communication method | |
US7283474B1 (en) | Packet data transmission control | |
US7593338B2 (en) | Congestion control method and system for reducing a retransmission timeout count in a transmission control protocol | |
US8004983B2 (en) | Methods to improve transmission control protocol (TCP) performance over large bandwidth long delay links | |
US7489637B2 (en) | Method of enhancing the efficiency of data flow in communication systems | |
JP3637389B2 (ja) | パケット通信方法及び提案ノード | |
JP2002532000A (ja) | 自動再送要求プロトコル | |
WO2001045331A1 (en) | Congestion control method for a packet-switched network | |
JP2002542662A (ja) | フレキシブル無線リンク制御プロトコル | |
JP2004297742A (ja) | 通信装置、通信制御方法及びプログラム | |
EP1798913B1 (en) | Transport control method in wireless communication system | |
JP3003095B1 (ja) | フロー制御方法 | |
JP3106405B2 (ja) | 再送制御方法 | |
Peng et al. | An effective way to improve TCP performance in wireless/mobile networks | |
CA2372023A1 (en) | Overload control method for a packet-switched network | |
Allman et al. | RFC3042: Enhancing TCP's Loss Recovery Using Limited Transmit | |
KR100913897B1 (ko) | 재전송 타임아웃 수를 줄이기 위한 전송 제어 프로토콜혼잡제어방법 | |
EP1109359A2 (en) | Congestion control for internet access |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |