JP3106269U - 生物試料採取具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一回の操作で確実・簡単に脳試料などの試料を採取することができ、大量生産しやすい、より単純な構成からなる生体試料採取具を提供する。
【解決手段】両端に開口部を有する外筒2と、外筒2と略同径で一端を密封された内筒3とからなり、外筒2へ内筒3がその密封された一端を長手方向へスライド可能に挿入されていること、外筒2と内筒3のそれぞれに互いに嵌合するスライド位置を仮止めする固定手段5が設けられている。
【選択図】図1

Description

本考案は、軟性の生物試料を収集する為の器具の技術分野に属し、更に言えば、牛等の延髄から海綿状脳症の診断に供される脳試料を一定量収集するための器具に関する。
従来、ヒトやその他動物から軟性の生物試料を採取し、当該生物試料を用いて病気等の各種診断が行われている。
例えば、牛における牛海綿状脳症と呼ばれる、所謂「狂牛病」(以下、BSEと言う)の診断方法は、BSEの診断標識であるプリオンタンパク質(PrPSc)の選択的な蓄積が起こる領域を構成する脳質、特に動物の脳幹(迷走神経の知覚細胞核と運動細胞核)から集められる試料(以下、単に脳試料と言う)を採取し、集められた脳試料に様々なこの疾病の特定の標識であるPrPScの抽出処理を行い、免疫学的検定によって解析する。
このBSEの診断に用いられる脳試料は、その試料がBSEを発症している牛のものである場合、経口などによりヒトの体内に入り一定量蓄積すると変異型クロイツフェルトヤコブ病を発症する恐れがあり、安全かつ容易に採取できる生体試料の採取具が求められていた。
また、生体試料の採取具は、個々の試料間の汚染を起こさないように各生体試料毎に代えなければならず、安価で使い捨て可能な採取具が求められていた。
これらの要請に対し、研究・開発が行われ、種々の製品が生み出されている。例えば、特許3421331号には、使い捨てのピストン形状の採取具が開示されている。この採取具は、注射器のように、中空円筒体のシリンジと、当該シリンジ内の生体試料を押し出すピストン−ロッドとから構成されている。前記シリンダの開口部には、その縁に沿ってテーパー形状のスライジングエッジが設けられ、更に採取した試料を脳幹から切り離すための切断ワイヤーが設けられている(特許文献1参照)。
特許第3421331号公報
上記した特許3421331号に開示された発明は、安全かつ容易に採取できるが、シリンジの開口部に切断ワイヤーを設けるなど複雑な構造を採用している為、生産コストが高く、日本国内だけでも年間100万頭近くの牛を検査・診断対象とするBSE検査に用いる使い捨ての試料採取具としては、割高で高価であるとの問題がある。
また、当該発明のシリンジは、試料にシリンジを挿入したのち、注射器のようにピストン−ロッドを引きシリンジ内に試料を導入するが、試料が軟性であるため、空気などが入り込む場合もあり、一回の操作で確実に試料を採取することは難しいとの問題もある。
上記した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した考案に係る生体試料採取具は、
両端に開口部を有する外筒と、該外筒の内径と略同径の外径を有すると共に前記外筒の長さより大きい長さを有し、一端が封止された内筒とからなり、
前記外筒に前記内筒がその封止された一端を長手方向へスライド可能に挿入され、
前記外筒と前記内筒のそれぞれに互いに嵌合するスライド位置を仮止めする内筒固定手段が設けられ、前記スライド位置を仮止めした状態で前記内筒の封止端部と前記外筒の開放端部側の内部とにより所望の体積の空間が形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の生体試料採取具において、前記内筒には、該内筒が前記外筒内に潜り込むことを防止するストッパーが設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の考案は、請求項1又は2記載の生体試料採取具において、採取する生体試料が反芻動物延髄試料であることを特徴とする。
請求項4記載の考案は、請求項1〜3のいずれか一に記載の生体試料採取具において、前記外筒に当該外筒内の空気抜き手段が設けられていることを特徴とする。
請求項5記載の考案は、請求項1〜4のいずれか一に記載の生体試料採取具において、前記内筒に、前記外筒内の空気抜き手段が設けられていることを特徴とする。
請求項6記載の考案は、請求項1〜5のいずれか一に記載の生体試料採取具において、前記外筒および前記内筒がそれぞれプラスチックで一体に成型されていることを特徴とする。
本願考案によれば、一回の操作で確実に脳試料などの試料を採取することができ、大量生産し易すく、より安価で単純な構成からなる生体試料採取具を提供できる。
以下、図面に基づいて、請求項1〜5に記載した考案に係る生体試料採取具の実施形態について説明する 。
この生体試料採取具1は、図1と図2に示したように、両端に開口部4a、4bを有する外筒2と、該外筒2の内径Rと略同径の外径rを有し、且つ一端を封止された内筒3とから構成される。
前記内筒3は、その封止された一端(以下、ピストン部位という)6が長手方向へ自在にスライド移動できるように外筒2に挿入されている。内筒3のピストン部位6は、外筒2内に挿入された生体試料を該外筒2の外へ押し出しできるように封止されている。
また、内筒3には、該内筒3が前記外筒内2に潜り込むことを防止するストッパーが設けられている。具体的には、例えば、ピストン部6と対を成す内筒2の他端部における開口部8の縁に沿って、外筒の口径より拡径のフランジ状の出っ張りを設けられている。勿論、このフランジ状の出っ張りは、開口部8の縁に沿った周囲全体に設ける必要はなく、縁の一部に部分的に設けても好適に実施できる。更に、当該フランジ状のストッパー7を設置する箇所は、ピストン部6と対を成す内筒2の開口部8の縁に限定されることなく、当該他端部近傍の周囲に設けてもよい。
このストッパー7を設けることにより、外筒2内に挿入された生体試料11を内筒3によって押し出した際、内筒3全体が外筒2内に潜り込むように挿入されて内筒3と外筒2とが重なり合い、内筒3を外筒2から取り外すことができなくなってしまうことを防止できる。
次に、前記外筒2と前記内筒3とには、前記内筒3のスライド位置を仮止めする内筒固定手段5(5a,5b)が設けられている。具体的には、図3に示すように、外筒2の周囲に溝状の凹部5aを設け、同時に内筒3にも前記外筒2の凹部5aと嵌合可能な凹部5bを設けた構成からなる。もちろん、この内筒固定手段5は、この構成に限定されず、例えば、図4に示したように、外筒2の周囲に凸部5a’を設け、内筒3には前記凸部5a’と嵌合可能な凸部5b’を設けた構成でも好適に実施できる。つまり、内筒固定手段5は、外筒2と内筒3にそれぞれ嵌合可能な凸部(凹部)を設けた構成であれば、どのような態様でもよい。
また、前記外筒2又は内筒3には、外筒2の先端を脳延髄などの生体試料11に押し付けて外筒2内に所望量の生体試料11を採取する際によりスムーズに生体試料11が外筒2内に挿入されるように生体試料11が挿入される空間(以下、生体試料採取部という)10内の空気を外筒2の外部へ排出する空気抜き手段が、設けられている。例えば、生体試料採取部10を構成する外筒2の一部に、1つ以上の微細孔を設けてもよいし、生体試料採取部10を構成する内筒3のピストン部に同様の微細孔を設けてもよい。また、前記生体試料採取部10から開口部4bにかけて、外筒2の長手方向へ一連の空気抜き用の溝を設けてもよい。また、やはり内筒2の長手方向に沿って端から端まで、即ちピストン部6の先端から開口部8にかけて空気抜き用の溝を一連に設けてもよい。
以上に詳述した生体試料採取具1の外筒2及び内筒3の形状は、図1等に示したような円筒に限らない。例えば、正方形の開口部を擁する四角筒などの多角形状の筒でもよい。
生体採取具1の材質は、金属、ガラス等でもよいが、通常ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ABS等のプラスチック製樹脂が用いられ、好ましくは透明又は半透明に成形される。生体採取具1の大きさ、形状は、一例として、外筒の縦寸Lが80mm、内径Rが7mm位の円筒で、内筒の縦寸lが85mm、外径rが7mm位の円筒である。因みに、生体試料の採取容積は、一例として、およそ200mgである。
もちろん、これらの寸法は、採取する対象となる生体試料の種類及びその容量により適宜設計される。
次に、上記した生体試料採取具1の使用方法の概略を、図5A〜Dを参照して説明する。
まず、図5Aに示すように、生体試料採取具1の先端部を、例えば牛や羊などの反芻動物の脳幹などの生体試料11に押し付ける。
その後、図5Bに示すように、生体試料採取具1をその生体試料採取部10が生体試料11に埋まる程度に差込み、抉るように目的部位の生体試料11を採取する。
続いて、図5C,Dに示すように、内筒3を矢印方向に押し出して、外筒2の生体試料採取部10に挿入された生体試料11を検体容器12等へ移し、その後当該検体容器12は検査に回される。
本考案は、ヒトやその他動物から軟性の生物試料を採取し、当該生物試料を用いて病気等の各種診断に供する軟性の生物試料を収集する為の器具を供する産業において利用される。更に言えば、海綿状脳症の診断において、羊や牛、更にはヒトなどの延髄から生体試料を一定量採取するための器具を供給する産業で利用される。
本考案にかかる生体試料採取具の概略を示した斜視図である。 本考案にかかる生体試料採取具の構造の概略を示した分解斜視図である。 内筒固定手段を示した説明図である。 異なる実施形態の内筒固定手段を示した説明図である。 A〜Dは本考案にかかる生体試料採取具の使用方法の概略を示した説明図である。
符号の説明
1 生体試料採取具、
2 外筒
3 内筒
5 内筒固定手段
7 ストッパー
11 生体試料(脳試料)

Claims (6)

  1. 両端に開口部を有する外筒と、該外筒の内径と略同径の外径を有すると共に前記外筒の長さより大きい長さを有し、一端が封止された内筒とからなり、
    前記外筒に前記内筒がその封止された一端を長手方向へスライド可能に挿入され、
    前記外筒と前記内筒のそれぞれに互いに嵌合するスライド位置を仮止めする固定手段が設けられ、前記スライド位置を仮止めした状態で前記内筒の封止端部と前記外筒の開放端部側の内部とにより所望の体積の空間が形成されていることを特徴とする、生体試料採取具。
  2. 前記内筒には、該内筒が前記外筒内に潜り込むことを防止するストッパーが設けられていることを特徴とする、請求項1記載の生体試料採取具。
  3. 採取する生体試料が反芻動物延髄試料であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の生体試料採取具。
  4. 前記外筒に、当該外筒内の空気抜き手段が設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載の生体試料採取具。
  5. 前記内筒に、前記外筒内の空気抜き手段が設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載の生体試料採取具。
  6. 前記外筒および前記内筒がそれぞれプラスチック性樹脂で一体成型されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載の生体試料採取具。
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