JP3106108U - 薬剤塗布器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】後背部等のように自分自身で薬剤を塗りにくい部所に容易かつ確実に塗布でき、またバック等に容易に収納可能な薬剤塗布器具を提供する。
【解決手段】薬剤塗布部2を設けた薬剤塗布部取付部材3と、手で把持するハンドル部材4をヒンジ5により折り畳み自在に接続する。使用する際には、薬剤塗布部取付部材3とハンドル部材4を開いて端部同士を突合させてくの字状にする。また、ヒンジ5部分で両部材3,4を折り畳み、バック等に収納可能にする。
【選択図】図1
【解決手段】薬剤塗布部2を設けた薬剤塗布部取付部材3と、手で把持するハンドル部材4をヒンジ5により折り畳み自在に接続する。使用する際には、薬剤塗布部取付部材3とハンドル部材4を開いて端部同士を突合させてくの字状にする。また、ヒンジ5部分で両部材3,4を折り畳み、バック等に収納可能にする。
【選択図】図1
Description
本考案は、クリーム、乳液、ローション等の外用剤からなる薬剤等を後背部や腰部など手の届きにくい部所に自分自身で塗ることができる薬剤塗布器具に関する。
一般に、後背部や腰部など手の届きにくい部所に外用剤を塗る際、自分自身では必要な部所に的確かつ万遍なく均一に塗ることが難しく、他人に依存しなければならない場合が多かった。
そこで、従来、前記部所に自分自身で外用剤を塗ることのできる塗布器具が提案されている。例えば、孫の手の把持部の端部に薬剤を塗布するためのパフ保持盤を設けた薬剤を塗布する物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、塗布用のスポンジを開口部に取り付けた液状薬容器を保持した固定柄と手で握る可動柄を接続し、可動柄を固定柄に対して折り畳み可能にしてバックなどに入れて携帯に便利な液状薬塗布具が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、不織布等で表面層を形成し、この表面層に薬液を貯めておく凹部を形成するとともに、表面層の下にスポンジからなるクッション層を設け、このクッション層をベース板に取り付けて、ベース板を手にて直接保持して薬液を患部に塗布する塗布器具が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、前記登録実用新案第3088728号公報にあっては、棒状で携帯に不便であり、室内での使用に限定されるという問題があった。
また、前記登録実用新案第3035876号公報にあっては、可動柄を折り畳んでバックなどにより携帯可能であるが、この際に液状薬容器に蓋をしなければならないという行為が必要であり、また、液状薬容器を保持しているので固定柄と可動柄を同じ長さにでないため、折り畳んだ際に全体を半分の長さにできず、バックなどの内部で嵩張るという問題があった。
さらに、前記登録実用新案第3087999号公報にあっては、手でベース板を持つため、手の届く範囲にしか塗れず、手の届かない部所は他人に依存しなければならい問題があった。
本考案は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、後背部等のように自分自身で薬剤を塗りにくい部所に容易かつ確実に塗布でき、またバック等に容易に収納可能な薬剤塗布器具を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、 本考案の請求項1は、薬剤等からなる塗布剤の塗布部を設けた第1の部材と、手で把持する第2の部材と、前記第1の部材と第2の部材を折り畳み自在に接続するヒンジとを備え、前記第1の部材と第2の部材の端部を突合させて前記第1の部材と第2の部材を所定の角度でくの字状に維持可能にするとともに、前記第1の部材に設けた塗布部を前記第2の部材によりカバーし得るように構成したことを特徴とする。
本考案の請求項2は、請求項1において、前記第2の部材は、薬剤等からなる塗布剤の塗布部を設けたことを特徴とする。
本考案の請求項3は、請求項1または請求項2において、前記塗布部は、発泡ウレタン等からなるクッション材とウレタン、不繊布またはゴムからなる塗布部材からなり、クッション材をプラスチック製の第1の部材または第2の部材に固着するとともに、前記塗布部材をクッション材に固着したことを特徴とする。
本考案の請求項4は、請求項1または請求項2において、前記塗布部を略楕円形状とし、前記第1の部材および第2の部材の長手方向に対して楕円の長径を傾斜あるいは、前記第1の部材および第2の部材をそれぞれの長手方向に関してひねりを加えたことを特徴とする。
本考案のよれば、第1の部材と第2の部材をくの字状に維持した状態で薬剤等の塗布が可能になり、後背部や腰部等の部所に容易かつ確実に薬剤を塗布することができる。また、第1の部材と第2の部材を折り畳み小さくすることができるのでバック等に収納することができる。さらに、第2の部材で塗布部をカバーでき、塗布部を衛生的に保持できるとともに、使用した薬剤等が塗布部に残存していても、収納部を汚すことなく収納することができる。また、異なる薬剤等を同時に使用することができる。さらに、塗布部を背中等の曲面に当接させ、フィット感を高めることができ、確実に薬剤を塗布することができる。
薬剤等の塗布部部を設けた部材と手で把持する部材を接続し、手の届きにくい背中等の部所を自分自身で塗布できる長さにするとともに、折り畳んで携帯し得るようにした。
本考案の薬剤塗布器具の実施例1を図1〜図4に基づいて説明する。図1は薬剤塗布器具の開いた状態を示す斜視図、図2は薬剤塗布器具の折り畳んだ状態を示す斜視図、図3は他の形状を示す斜視図、図4は薬剤塗布部を示す断面図、図5は使用状態を示す図である。
図1に示すように、薬剤塗布器具1は、体に塗る薬剤を保持する薬剤塗布部2と、この薬剤塗布部2を設けた第1の部材としての薬剤塗布部取付部材3と、手で掴む第2の部材としてのハンドル部材4と、薬剤塗布部取付部材3とハンドル部材4とを折り畳み可能に接続するヒンジ5とを備えている。ここで薬剤は、医薬品、医薬部外品、化粧品等の外用剤で、例えば、塗り薬、クリーム剤、乳液、ローション剤等のカユミ止め、保湿剤、日焼けオイル、日焼け止めオイル等を含むものである。
前記薬剤塗布部取付部材3とハンドル部材4は、同じ形状のプラスチック(PE)製板状部材からなっており、一端を弧状に形成するとともに他端を直線状に形成し、両方の直線状端部をヒンジ5により接続して折り畳み可能になっている。直線状端部は所定の角度に形成されており、図1に示すように開いて使用する際に、両方の直線状端部が突合して薬剤塗布部取付部材3とハンドル部材4が所定の角度αを有して停止するようになっており、この状態で手の届きにくい背中等に前記薬剤塗布部2に保持した薬剤が塗りやすくなり、例え肩甲骨などの出っ張り下方であっても容易に行うことができる。この角度αは120°〜150°程度が好ましい。また、両部材3,4は、手の届きにくい背中等の全体に薬剤塗布部2を届かせるとともに服を着た状態でも薬剤の塗布を可能とし、かつ図2に示すように折り畳んでバック等に収納できるとともに嵩張らないような長さ、幅、厚さとなっており、例えば、両部材3,4はそれぞれ長さ150〜200mm、幅約40mm、厚さ2〜3mm程度が好ましい。なお、両部材3,4は、図1,2に示すように、略長方形状に限られず、図3に示すように略ひょうたん形状に形成しても良く、前述したように薬剤を塗布できるとともに、バック等に収納可能な大きさであれば、その形状は限定されない。また、両部材3,4には、フックに掛止する孔3a,4aを設けてもよい。
薬剤塗布部2は、長径約50mm、短径約30mmの楕円形状に形成され、長径を薬剤塗布部取付部材3の長手方向に沿わせて弧状側の端部近傍に配設されるとともに、ハンドル部材4によりカバーできる面上に設けられている。この薬剤塗布部2は、図4に示すように、発泡ウレタン等のクッション材6とウレタンまたはゴム等の塗布部材7とからなっている。クッション材6は薬剤塗布部取付部材3に埋設固定されるとともに、塗布部材7はクッション材6の面上に固着され、塗布部材7上に保持した薬剤を適度の弾性を有して皮膚に塗布できるようになっている。なお、塗布部材7は不織布によりカバーしてもよい。
次に、本実施例の作用を説明する。
薬剤塗布器具1を使用する際には、図2に示す折り畳んだ状態から、図1に示すようにハンドル部材4と薬剤塗布部取付部材3とを開く。そして、薬剤塗布部2の塗布部材7の面上に必要な薬剤を供給して保持させ、ハンドル部材4を手に持って肩口から薬剤塗布部取付部材3の薬剤塗布部2を背中に位置させ、手を上下左右に適宜動かして塗布部材7により薬剤を必要な部所に塗布する。
薬剤塗布器具1を使用する際には、図2に示す折り畳んだ状態から、図1に示すようにハンドル部材4と薬剤塗布部取付部材3とを開く。そして、薬剤塗布部2の塗布部材7の面上に必要な薬剤を供給して保持させ、ハンドル部材4を手に持って肩口から薬剤塗布部取付部材3の薬剤塗布部2を背中に位置させ、手を上下左右に適宜動かして塗布部材7により薬剤を必要な部所に塗布する。
本実施例によれば、薬剤塗布部取付部材3とハンドル部材4は、塗布時に所定の角度αに維持されて「くの字」となっているので、手の届きにくい背中や腰部の曲面に合わせて無理なく塗布部材7を当接させ薬剤を容易に塗ることができる。また、肩甲骨等の出っ張り下方の部分であっても、容易に塗布することができる。
また、薬剤塗布部2は、薬剤塗布器具1を折り畳むことによりハンドル部材4で覆ってカバーすることができるので、不使用時に薬剤塗布部2を衛生的に保つことができる。さらに、薬剤塗布器具1の使用直後に薬剤塗布部2を洗浄できない場合であっても、ハンドル部材4によりカバーすることで、薬剤塗布部2に残存する薬剤が不注意で衣服等に付着させることを防ぐことができ、またバック等に収納した際に内部を汚すのを防ぐことができる。さらに、海岸等の戸外でサンオイル等を使用した後に砂等の異物が付着するのを防げ、時間をおいても再度安心して使用することができる。
本考案の薬剤塗布器具の実施例2を図6に基づいて説明する。図6は薬剤塗布器具の開いた状態を示す斜視図である。
本実施例の薬剤塗布器具10は、薬剤塗布部取付部材11およびハンドル部材12は、同じ状態で同じ方向にひねりを入れて形成されている。その他の構成は実施例1と同様である。
本実施例によれば、薬剤塗布部取付部材11およびハンドル部材12にひねりを入れたので、ハンドル部材12の持つ手を大きくひねることなく、薬剤塗布部取付部材11に設けた薬剤塗布部2を背中等の曲面に当接させ、フィット感を高めることができ、確実に薬剤を塗布することができる。その他の作用、効果は実施例1と同様である。
本考案の薬剤塗布器具の実施例3を図7に基づいて説明する。図7は本実施例に備えた薬剤塗布部を側方から見た図である。
本実施例の薬剤塗布器具15は、薬剤塗布部2の長径を薬剤塗布部取付部材3の長手方向に対して傾けて薬剤塗布部取付部材3に取り付けられている。その他の構成は実施例1と同様である。
本実施例によれば、実施例2と同様な作用、効果を得ることができる。
本考案の薬剤塗布器具の実施例4を図8に基づいて説明する。図8は本実施例に備えた薬剤塗布部を側方から見た図である。
薬剤塗布部17は、クッション材6に対して塗布部材7が着脱可能に設けられている。薬剤塗布部取付部材3に埋設固着したクッション材6の上面には多数の繊維状の輪部を形成したシート材6aが設けられ、塗布部材7の下面には多数の繊維状のかぎ部を形成したシート材7aが設けられており、シート材6aの輪部にシート材7aのかぎ部が着脱可能に係合するようになっている。その他構成は実施例1と同様である。
本実施例によれば、薬剤を塗布する背中の位置およびその曲面状態により、塗布部材7を薬剤塗布部取付部材3の長手方向に対して必要に応じて任意の量だけ傾斜させてフィット感を高めることができる。その他の作用、効果は実施例2と同様である。
本考案の薬剤塗布器具の実施例5を図9に基づいて説明する。図9は本実施例に備えた薬剤塗布部を示し、図9(a)は側方から見た部分断面図、図9(b)は上方から見た図である。
薬剤塗布部20は、前記実施例1と同様に、クッション材6と塗布部材21とからなり、薬剤塗布部取付部材3に配置されている。塗布部材21の薬剤保持面には、凹状の窪み21aが形成されている。その他の構成は、実施例1と同様であり、実施例4に塗布部材21を適用することができる。
本実施例によれば、塗布部材21の窪み21aに薬剤を供給し、塗布部材21から薬剤が容易に滴下しないようにすることができる。すなわち、塗布部材21の窪み21aで薬剤を保持することできるので、背中等に薬剤を塗布する際に、薬剤が塗布部材21から落ちずらくなり、例えば粘度の低い薬剤(例えばローション等)であっても容易に塗布することができる。その他の作用、効果は実施例1と同様である。
本考案の実施例6を図10に基づいて説明する。図10は開いた状態を示す斜視図である。
本実施例の薬剤塗布器具25は、薬剤塗布部を薬剤塗布部取付部材3およびハンドル部材4の両方に設けて構成したもので、図10においては、薬剤塗布部取付部材3に薬剤塗布部2を設け、ハンドル部材4に窪み21aを有する薬剤塗布部20を設けてある。なお、薬剤塗布部2をハンドル部材4に設け、薬剤塗布部20を薬剤塗布部取付部材3に設けてもよい。
本実施例によれば、異なる種類の薬剤を同時に使用して塗布できるとともに、粘度の異なる薬剤であっても的確に塗布することができる。その他の作用、効果は実施例1,2と同様である。
また、薬剤塗布部取付部材3およびハンドル部材4に設ける薬剤塗布部は、同じ形状の塗布部材としてもよい。
1,10,15,25 薬剤塗布器具
2,17,20 薬剤塗布部
3,11 薬剤塗布部取付部材
3a,4a 孔
4,12 ハンドル部材
5 ヒンジ
6 クッション材
6a,7a シート材
7,21 塗布部材
8 掛止用の紐部
21a 窪み
2,17,20 薬剤塗布部
3,11 薬剤塗布部取付部材
3a,4a 孔
4,12 ハンドル部材
5 ヒンジ
6 クッション材
6a,7a シート材
7,21 塗布部材
8 掛止用の紐部
21a 窪み
Claims (4)
- 薬剤等からなる塗布剤の塗布部を設けた第1の部材と、手で把持する第2の部材と、前記第1の部材と第2の部材を折り畳み自在に接続するヒンジとを備え、前記第1の部材と第2の部材の端部を突合させて前記第1の部材と第2の部材を所定の角度でくの字状に維持可能にするとともに、前記第1の部材に設けた塗布部を前記第2の部材によりカバーし得るように構成したことを特徴とする薬剤塗布器具。
- 前記第2の部材は、薬剤等からなる塗布剤の塗布部を設けたことを特徴とする請求項1記載の薬剤塗布器具。
- 前記塗布部は、発泡ウレタン等からなるクッション材とウレタン、不繊布またはゴムからなる塗布部材からなり、クッション材をプラスチック製の第1の部材または第2の部材に固着するとともに、前記塗布部材をクッション材に固着したことを特徴とする請求項1または2記載の薬剤塗布器具。
- 前記塗布部を略楕円形状とし、前記第1の部材および第2の部材の長手方向に対して楕円の長径を傾斜あるいは、前記第1の部材および第2の部材をそれぞれの長手方向に関してひねりを加えたことを特徴とする請求項1または2記載の薬剤塗布器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004003624U JP3106108U (ja) | 2004-06-22 | 2004-06-22 | 薬剤塗布器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004003624U JP3106108U (ja) | 2004-06-22 | 2004-06-22 | 薬剤塗布器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3106108U true JP3106108U (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=43259447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004003624U Expired - Lifetime JP3106108U (ja) | 2004-06-22 | 2004-06-22 | 薬剤塗布器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3106108U (ja) |
-
2004
- 2004-06-22 JP JP2004003624U patent/JP3106108U/ja not_active Expired - Lifetime
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