JP3105789U

JP3105789U - 靴用中敷き

Info

Publication number: JP3105789U
Application number: JP2004003313U
Authority: JP
Inventors: 昭司大原
Original assignee: 昭司大原
Priority date: 2004-06-09
Filing date: 2004-06-09
Publication date: 2004-11-25
Anticipated expiration: 2010-06-09

Abstract

【課題】靴の中に敷きやすく、蒸れを防止する靴用中敷きを提供する。
【解決手段】スリッパ形状の構成であって、下部底には踵側から足指股部に向かって流れる空気の通路溝を形成すると共に、甲部は隙間を形成した二重構造に形成し、該二重構造の前記足指股部相当箇所には、足指股部付近で吹出する空気が二重構造の隙間内に流入されるための導入口を穿設し、上記足指股部付近の空気を二重構造内の隙間を介して足首側へ排出させるものとする。この際、空気の流通溝を下部底内の周囲を取巻くように設ける。
【選択図】図１

Description

本考案は、靴用中敷きに関するものである。

従来から、靴内の蒸れを防止するため通気性のある靴用中敷きが市販されており、さらには実開平７−１３２０６公報或いは実用新案登録第３０８５４５５号公報に示されているように、踵部にポンプ等を装着して、踵からつま先部或いは靴内部へ空気を吹き出させるものが提案されている。
しかしながら、これらの靴用中敷きは空気をつま先部或いは靴内部へ吹き出すのであって、靴に通気性のないものにおいては蒸れが解消しないという問題がある。
そこで、特開平９−２１５５０４公報に示されているように、踵部、底部及び甲部で構成されるネットに細長いクッションを隙間をあけて空気が流れるように取り付け、踵部及び甲部から靴内の空気が排出する靴の中敷きが提案されている。
実開平７−１３２０６公報実用新案登録第３０８５４５５号公報特開平９−２１５５０４公報

しかしながら、この例の靴の中敷きは底部と甲部が甲部の一部分でしか繋がっていないので靴の中に敷きにくいという問題がある。
そこで、本考案は、係る問題点を解決すべく、靴の中に敷きやすく、蒸れを防止する靴用中敷きの提供を目的とするものである。

本考案に係る靴用中敷きは、スリッパ形状の構成であって、下部底には踵側から足指股部に向かって流れる空気の通路溝を形成すると共に、甲部は隙間を形成した二重構造に形成し、該二重構造の前記足指股部相当箇所には、足指股部付近で吹出する空気が二重構造の隙間内に流入されるための導入口を穿設し、上記足指股部付近の空気を二重構造内の隙間を介して足首側へ排出させるものとしたことを特徴とする。この際、空気の流通溝を下部底内の周囲を取巻くように設けたり、二重構造の隙間寸法は凡そ２〜３ｍｍとなしたりする。

本考案は以上の通り構成するものであって、スリッパ形状の構成により、靴の中に敷きやすくなり、空気が踵側から通路溝を通って足指股部付近に入り、足指股部付近で吹出する空気が二重構造の導入口から入り、二重構造内の隙間を介して足首側へ排出させるものとしたことにより、蒸れを防止することができるものとなる。

以下、図面に示す実施の形態について説明する。
図１は本考案に係る靴用中敷きの斜視図で、図２は下部底の分解説明図で、図３は下部底の斜視図で、図４は下部底及び甲部の分解説明図で、図５は下部底と甲部を結合した状態の説明図である。本考案に係る靴用中敷き１は、スリッパ形状であり、下部底２と甲部３からなる。

図２及び図３に示す如く、下部底２は上面シート４、スポンジ体５及び下面シート６からなる。上面シート４は踵側から足指股部に向かって下部底内の周囲を取巻くように細長い穴７、８が形成されており、該穴７、８の端部であるところの足指股部付近箇所９、１０はふくらみを持たせたものとなし、該箇所の間に２つの穴１１、１２が形成されている。また、下部底２の周縁には下方から上方に向けて側部１３が延設されている。

スポンジ体５は一定厚さがあり、足指股部付近箇所が欠けており、この欠けた箇所は上面シート４と下面シート６に挟まれ隙間１４が形成されるものとなす。またスポンジ体５において上面シート４の細長い穴７、８が重なる部分に同様に細長い穴１５、１６が形成され、上面シートの穴１１、１２とスポンジ層の穴１５、１６と下面シート６により踵側から足指股部の隙間１４に向かって空気の流れる通路溝３１、３２を形成するものとなる。

次に甲部３について説明する。図４及び図５に示す如く、甲部３は上面シート１８及び下面シート２０からなり、複数のスポンジ体を介して隙間を形成した二重構造を形成している。この際、二重構造の隙間寸法ｄは凡そ２〜３ｍｍとなすものとする。そして、下面シート２０には足指股部付近に４つの導入口２１、２２、２３、２４が穿設されている。そして、スポンジ体は厚さ寸法は凡そ２〜３ｍｍとなし、足の指の前方を覆う位置は細長いスポンジ片２５からなり、足の指の後方から開口部までの位置は細長い３つのスポンジ片２６、２７、２８からなり、これらスポンジ片２６、２７、２８と上面シート１８と下面シート２０によって、足指股部付近に隙間３３及び該隙間３３から足首側に向けて空気が通る隙間３４、３５を形成するのである。なお、甲部３の下部は下部底２の側部１３に取り付けられている。

そうして、下部底２の通路溝３１、３２から足指股部付近へ、さらに甲部３の下面シートの導入口２１、２２、２３、２４から隙間３３、３４、３５を通って、足首側に空気が流れ、蒸れを防止することができるものとなる。

本考案に係る靴用中敷きの斜視図である。下部底の分解説明図である。下部底の斜視図である下部底及び甲部の分解説明図である。下部底と甲部を結合した状態の説明図である。

符号の説明

１靴用中敷き
２下部底
３甲部
４上面シート
５スポンジ体
６下面シート
７、８細長い穴
９、１０細長い穴の端部
１１、１２穴
１３側部
１４隙間
１５、１６細長い穴
１８上面シート
２０下面シート
２１、２２、２３、２４導入口
２５、２６、２７、２８スポンジ片
３１、３２通路溝
３３、３４、３５隙間

Claims

スリッパ形状の構成であって、下部底には踵側から足指股部に向かって流れる空気の通路溝を形成すると共に、甲部は隙間を形成した二重構造に形成し、該二重構造の前記足指股部相当箇所には、足指股部付近で吹出する空気が二重構造の隙間内に流入されるための導入口を穿設し、上記足指股部付近の空気を二重構造内の隙間を介して足首側へ排出させるものとしたことを特徴とする靴用中敷き。
空気の流通溝を下部底内の周囲を取巻くように設けたことを特徴とする請求項１記載の靴用中敷き。
二重構造の隙間寸法は凡そ２〜３ｍｍとなしたことを特徴とする請求項２記載の靴用中敷き。