JP3105632U - 木材等の加工器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 審美性の高い装飾板を熟練を要することなく、かつ材料の無駄なく形成することのできる加工器具を提供する。
【解決手段】 木製または竹製の板状部材2に文字や模様等の装飾部3を立体的に加工するための加工器具10である。この加工器具10は、通電により発熱する電熱線11と、電熱線11の両端に着脱自在に取り付けられる一対の電極12,13とを備える。上側の電極12には保持部15を設け、下側の電極13には重錘14を設ける。作業者は保持部15を保持し、重錘14の重量により電熱線11を垂下させた状態で電熱線11にトランス等により通電することにより、電熱線11を板状部材2に接触させて加熱切断加工を行う。電熱線11には螺旋加工等により微小な凹凸が形成してあるため、切断時に引っかかりを起こしにくく、円滑に作業を行うことができる。
【選択図】 図2

Description

本考案は、木製または竹製の板状部材に文字や模様等を立体的に加工する装飾板の製造に用いるのに適した加工器具に関するものである。
従来、竹材または木材の表面に文字や模様の形状に沿って凹凸をつけた装飾を行うには、彫刻刀などの刃物を使用して彫刻をしていた。
特開2000−117706公報
竹または木材の表面に文字や模様の形状に沿って凹凸をつけた装飾を行うには、彫刻刀などの刃物を使用して彫刻をしていたため、その作業には高度な技術を要し、また切り屑が生じて資源の無駄を生じていた。また、同様の凹凸状加工は、板材を文字や模様の形状に切り抜いて他の板材の上に貼り付けることによっても可能であるが、この場合も文字等を切り抜いたあとの材料が無駄になるという問題があった。
本考案は、このような問題点に着目してなされたもので、審美性の高い装飾板を熟練を要することなく、かつ材料の無駄なく形成することのできる加工器具を提供することを目的としている。
本考案に係る加工器具は、通電により発熱する電熱線と、電熱線の両端に取り付けられる電極とを備え、電極のうち一方には重錘を、他方には保持部を設け、保持部を保持し、重錘の重量により電熱線を垂下させた状態で該電熱線を木材等に接触させて加熱切断加工を行う。
前記各電極のうち少なくとも何れか一方は前記電熱線に対して着脱自在とする。
さらに、前記電熱線にはその長手方向に沿って多数の凹凸を形成する。
本考案に係る加工器具を用いて装飾板を製造した場合、電熱線で切り抜くことにより文字部分等とその切り抜き後に板状部材に開口した開口部との間の隙間を最小限とすることができ、したがってこれらを粘性が低い接着剤であっても容易に接着することができる。
切り抜いた文字部分等をそのまま切り抜き後の板状部材に接着するので材料の無駄がほとんど無く、資源を有効活用できる。
電熱線による切り抜き加工は彫刻に比較して熟練を要せず、若干の練習で誰にでも行うことができる。
電熱線による切断加工にともない、文字部分等の周囲の切断面が加熱により焦げて黒っぽく変色するため、仮に着色しなくとも木材または竹材との色彩的対比が生じて審美性の高い装飾板が得られる。
本考案の装飾板の加工器具によると、切断作業中に、重錘により電熱線を常に垂直状態に維持できるので、木製または竹製の板状部材を所望の形状に容易に切り抜くことができる。
電熱線に対して少なくとも何れか一方の電極は着脱自在であるので、加工する木材等に穴をあけて電熱線を通したあとに電極を取り付けて切断加工を行うことができ、これにより木材等の内側域をくり抜く態様で加工を行うことができる。また、電熱線にその長手方向に沿って微小な凹凸を形成したことにより、切断により形成される隙間に電熱線が引っかかりにくくなり、円滑に切断作業を行うことができる。
また、この加工器具による作業は、彫刻刀などの刃物を使用した彫刻のように高度な技術を要さず、例えば身体障害者でも修得することが可能である。
以下、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1において、1は本考案の製造方法によって製造される装飾板である。この装飾板1は板状部材2と、この板状部材2の表面から突出した装飾部3とを有する。
板状部材2は竹筒をおよそ半分に縦割りにして形成された細長い板状をしているが、これに限らず、例えば天然の木材等を用いても良い。
装飾部3は板状部材2を部分的に切り抜き、この切り抜き部分を板状部材2に対して板状部材2の板厚よりも小さい量だけ板厚方向に変位させた位置に接着して形成されている。図1に示す装飾部3は書の文字であるが、これに限らず、例えば模様等であっても良い。
図2において、10は本考案の加工器具である。この加工器具10は、通電により発熱する電熱線11と、電熱線11の両端に取り付けられる対の電極12,13とを備える。上側の電極12には保持部15を設け、下側の電極13には重錘14を設ける。これにより、作業者は保持部15を保持し、重錘14の重量により電熱線11を垂下させた状態で電熱線11を板状部材2に接触させて加熱切断加工を行うようにしている。
電熱線11はその外径が例えば0.2〜0.3mm程度の鋼線を用いる。この電熱線11は一定のピッチで巻かれた螺旋状に形成されたものを用いることで長手方向に沿って多数の微小な凹凸を有するものとしている。
各電極12,13が接続される電源としてトランス20が設けられる。このトランス20は例えば100Vの家庭用電源を3〜5Vといった任意の電圧に下げるものである。
下側の電極13は電線23を介してトランス20に接続され、上側の電極12は電線22を介してトランス20に接続される。電線23の途中にスイッチ21が介装される。
各電極12,13は電熱線23を挟むクリップを用いる。こうして各電極12,13が電熱線11に対して着脱自在に取り付けられることにより、加工する板状部材2に穴を開けて電熱線11を通したのちに電極13を電熱線11に取り付けて使用することができる。これにより板状部材2の内側域を所望の形状に切り抜く加工が容易に行える。
重錘14としてはこの場合は鎖を用いている。鎖はその長さが異なるものを適用することにより、重錘14としての重量を調節することができる。
次に装飾板1を製造する工程について説明する。
・切断した板状部材2の表面に装飾部3となる文字等の下絵を貼り付け、または文字等を転写する。
・図3の(a)に示すように、板状部材2に対して装飾部3の輪郭の一部にドリル4または細い錐で穴5を開ける。この穴5の内径は例えば0.6〜0.8mmとする。
・図3の(b)に示すように、穴5に電熱線11を通し、その両端に電極12,13を取り付け、下側になる電極13に重錘14を取り付ける。
・各電極12,13をトランス(電源)20に接続し通電する。なお、電極12,13間の電熱線11の長さ、電極12,13間の電圧、重錘14の質量は、板状部材2の板厚、材質等に応じて適切に設定する。
・板状部材2を略水平に保持し、上側の電極12の保持部15を持って電熱線11を垂下した状態で文字等の輪郭に沿って移動させ、装飾部3の形状を焼き切る。このとき、保持部15を上下に動かし、電熱線11を切断部に摺動させて焼き切る。
・図3の(c)に示すように、板状部材2から焼き切った装飾部3をくり抜いたのち、電熱線11から各電極12,13の少なくとも何れか一方を外し、板状部材2から電熱線11を外す。
・図3の(d)に示すように、板状部材2のくり抜き部分に焼き切った装飾部3をはめ込み、所定の高さに突出(または退避)させた状態に保持して、裏面側から接着剤にて両者を接着する。この接着時に必要に応じて治具を使用して板状部材2に対する装飾部3の位置決めを行っても良い。
以上のように構成されて、次に作用について説明する。
加工器具10を用いて板状部材2を切断する作業中に、重錘14により電熱線11を常に垂直状態に維持できるので、従来の糸鋸形の器具を用いた切断作業に比較して、竹製または木製の板状部材2を所望の形状に容易に切り抜くことができる。
板状部材2を電熱線11によって切断するとき、螺旋状の電熱線11を垂下した状態で上下に動かす。このとき、電熱線11に螺旋加工等により微小な凹凸を設けたものを適用すると、切断により形成される隙間に電熱線11が引っかかりにくくなり、より円滑に切断作業を行うことができる。
板状部材2から装飾部3を細い電熱線11で切り抜くことにより、装飾部3とその切り抜き後に板状部材2に開口した開口部との間の隙間を最小限とすることができ、したがってこれらを粘性が低い接着剤であっても容易に接着することができる。
切り抜いた装飾部3をそのまま切り抜き後の板状部材2に接着するので材料の無駄がほとんど無く、資源を有効活用できる。
電熱線11による切り抜き作業は、彫刻刀などの刃物を使用した彫刻のように高度な技術を要さず、若干の練習で誰にでも行うことができ、例えば身体障害者でも修得することが可能である。
電熱線11による切断加工にともない、装飾部3の周囲の切断面が加熱により焦げて黒っぽく変色するため、仮に着色しなくとも木材または竹材との色彩的対比が生じて審美性の高い装飾板1が得られる。
なお、接着前に板状部材2またはくり抜いた装飾部3の何れかまたは双方を塗装しておいてもよい。切り抜き加工により装飾部3と板状部材2とはいったん相互に分離されるので、何れかを着色することは容易である。この着色加工により独特の審美性を与えることができる。
また、接着性を有する塗料を適用してもよい。この場合、塗料を塗布する工程と接着剤を塗布する工程を統合化して、容易に着色した装飾板1を製造することができる。接着性を有する塗料としては例えばエポキシ樹脂系塗料を用いる。
以上、加工器具10を手動で操作する製造方法について説明したが、これに限らず加工器具10を自動的に駆動する装置を用い、同一形状の装飾板1を大量生産するようにしても良い。また、レーザーを用いて板状部材2から装飾部3を部分的に切り抜く構成とすることも考えられる。
本考案は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本考案に係る木材等の加工器具は、木製または竹製の板状部材に文字や模様等を立体的に加工する装飾板の製造および加工に利用できる。
本考案を用いて加工した装飾板の斜視図。 本考案による加工器具の実施形態を示す構成図。 本考案に係る加工器具により装飾板を製造する工程を示す説明図。
符号の説明
1 装飾板
2 板状部材
3 装飾部
4 ドリル
5 穴
10 加工器具
11 電熱線
12 電極
13 電極
14 重錘
15 保持部
20 トランス

Claims (2)

  1. 通電により発熱する電熱線と、
    前記電熱線の両端に取り付けられる電極と、を備え、
    前記電極のうち一方には重錘を、他方には保持部を設け、
    前記保持部を保持し、前記重錘の重量により前記電熱線を垂下させた状態で該電熱線を木材等に接触させて加熱切断加工を行うようにした木材等の切断加工器具であって、
    前記各電極のうち少なくとも何れか一方を前記電熱線に対して着脱自在とし、
    かつ前記電熱線にはその長手方向に沿って多数の凹凸を形成したこと
    を特徴とする木材等の切断加工器具。
  2. 前記電熱線は、螺旋状に形成されている請求項1に記載の木材等の切断加工器具。
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