JP3104252U - 大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラー - Google Patents

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Abstract

【課題】 本考案は、大型コンクリートブロックの底板の数カ所を支える回転ボールを設置して、前記回転ボールにより左右調節を行うことができる大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラーを提供するものである。
【解決手段】 本考案の大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラーは、鋼球から形成されてなる回転ボール2と、該回転ボール2を固定すると共に外周面にねじ山を有する円柱状のボルト部と、該ボルト部の軸心方向に所定長さを有する柱状の胴部6と、該胴部6の先端近傍に直交する方向に延設された回転ハンドル7とからなり、大型コンクリートブロックに埋設された、前記ボルト部のねじ山と螺合するねじ谷を有する円筒状の受け金具10と組合せて使用される。
【選択図】 図4

Description

本考案は、擁壁、排水溝、排水暗渠等を作る時に使用する擁壁ブロック、排水溝ブロック、排水暗渠ブロックなどの大型コンクリートブロックを敷設する際に使用する大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラーに関する。
従来、例えば擁壁ブロックを施工するに当っては、擁壁ブロックをトラッククレーン等で基礎面上に降ろし、所定の位置に前後を合わせて隣の擁壁ブロックと並べた上で、擁壁板の左右側端部同士を正しく突合せていた。
しかし、基礎面上が必ずしも平坦でないから夫々の擁壁板の左右側縁を正しく突合せた上で、擁壁板の前面を面一に並べることは極めて困難であった。
そのため、トラッククレーン等で擁壁ブロックを吊り上げ、基礎面と底板との間に介在物を介入し、押動して側縁を正しく突合せ且つ擁壁板の前面が面一になるように是正していたが、この擁壁ブロックが大型であるため大変厄介な作業となり、それだけ作業能率を低下させる欠点があった。
これを解消するものとして、大型コンクリートブロックの底板の周縁数カ所下側から支える上下調節装置を配設して、この上下調節装置のボルトを回動させることにより底板の基礎面よりの高さを上下に微調節するものが公知となっている(特許文献1を参照)。
特開平10−259614号公報
本考案は、大型コンクリートブロックの底板の数カ所を支えるボルトジャッキローラーを設置して、このボルトジャッキローラーのボルト部を回動させることにより底板を基礎面から浮かせて高さ調整し、押動により大型コンクリートブロックの左右調節を行うことができる大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラーを提供するものである。
本考案の大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラーは、鋼球から形成されてなる回転ボールと、該回転ボールを回転可能に上面側を抱持する回転ボール止めカバーと、該回転ボールカバーを一体に固定すると共に外周面にねじ山を有する前記回転ボールより大径の円柱状のボルト部と、該ボルト部の軸心方向に一体に連結され、所定長さを有する柱状の胴部と、該胴部の先端近傍に直交する方向に延設された回転ハンドルとからなり、大型コンクリートブロックに埋設された、前記ボルト部のねじ山と螺合するねじ谷を有する円筒状のナット部と、該ナット部の下端外周縁に一体に形成された円環板状の底受け鉄輪とからなる受け金具と組合せて使用されるものである。
さらに、前記ボルトジャッキローラーの胴部中央を軸方向に貫通して回転ボールに当接させることができるストッパー杆と、該ストッパー杆の上端部に設けたストッパー杆回転ハンドルとを設けて、前記ストッパー杆回転ハンドルを回転させることにより、ストッパー杆を上下動させて回転ボールを開放又は固定することができるものである。
本考案の大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラーによれば、ボルト部を回動させることにより底板を基礎面から浮かせて高さ調整し、押動により大型コンクリートブロックの左右調節を行うことができる効果がある。
本考案の大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラーによれば、安価且つ簡単な構造で安全に大型コンクリートブロックの据付けを行うことができる効果がある。
本考案の大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラーは、鋼球から形成されてなる回転ボールと、該回転ボールを回転可能に上面側を抱持する回転ボール止めカバーと、該回転ボールカバーを一体に固定すると共に外周面にねじ山を有する前記回転ボールより大径の円柱状のボルト部と、該ボルト部の軸心方向に一体に連結され、所定長さを有する柱状の胴部と、該胴部の先端近傍に直交する方向に延設された回転ハンドルとからなるものである。
さらに、前記大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラーは、大型コンクリートブロックに埋設された、前記ボルト部のねじ山と螺合するねじ谷を有する円筒状のナット部と、該ナット部の下端外周縁に一体に形成された円環板状の底受け鉄輪とからなる受け金具と組合せて使用されるものである。
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、
図1の正面図に示すように、本考案のボルトジャッキローラー1は、鋼球から形成されてなる回転ボール2と、該回転ボール2を回転可能に上面側を抱持する回転ボール止めカバー3と、該回転ボール止めカバー3を一体に固定すると共に外周面にねじ山4を有する前記回転ボール2より大径の円柱状のボルト部5と、該ボルト部5の軸心方向に一体に連結され、所定長さを有する柱状の胴部6と、該胴部6の先端近傍に直交する方向に延設された回転ハンドル7とからなる。
前記回転ボール2は、大型コンクリートブロックの荷重を支持することが出来る強度を有する鋼球から形成され、前記大型コンクリートブロックの荷重を支持した状態で自転できるものである。
前記回転ボール止めカバー3は、金属製で鋼球の上面側2/3を覆い、鋼球が自由に回転できるように摩擦を軽減する構造、例えばボールベアリングにより鋼球を支持する構造に形成し、さらに前記回転ボール止めカバー3全体は、前記ボルト部5の先端にボルト止め(図示せず)等により固定する。
前記胴部6は、強度が十分な中実金属製で断面形状は問わないが、軽量とするためには中空の肉厚パイプなどを使用することができる。
前記回転ハンドル7は、金属製丸棒で前記胴部6先端近傍に溶接固定され、1本でも良いが回転を円滑に行うには相対向する方向で2本以上設けた方が良い。
また、前記胴部6下方の前記ボルト部5近傍には、前記胴部6に一体に固定されたフ字状の吊りフック8を溶接固定する。
さらに、本考案のボルトジャッキローラー1と組み合わされる、前記ボルト部5のねじ山4と螺合するねじ谷9を有する受け金具10を別個に設ける。
図2の縦断面図、図3の平面図に示すように、前記受け金具10は、金属製で内側に前記ボルト部5のねじ山4と螺合するねじ谷9を有する円筒状のナット部11と、該ナット部11の下端外周縁に一体に形成された円環板状の底受け鉄輪12と、ナット部11外周面に設けたコンクリート接筋13とからなる。
なお、前記受け金具10は、大型コンクリートブロックの底部の厚さに合わせて前記ナット部11が形成され、大型コンクリートブロックの底部に上下貫通となるようにナット部11及び底受け鉄輪12が埋設される。
次に、本考案のボルトジャッキローラー1を使用した大型コンクリートブロック、例えばU字側溝の据え付け作業について以下に説明する。
あらかじめU字側溝底部20に全体のバランスを考えて複数個所に受け金具10が上下貫通となるようにナット部11及び底受け鉄輪12を埋設させる。
なお、ブロック成型工場でU字側溝を形成する際に前記受け金具10を埋設成型させても良いし、既製のU字側溝底部13に機械工具で貫通穴をあけてその貫通穴に前記受け金具10を挿入してセメントモルタルで固定しても良い。
このようにして底部13に前記受け金具10が埋設されたU字側溝に、図4に示すように、工事作業現場において前記受け金具10のすべてに対してボルトジャッキローラー1のボルト部5を内側から回転ハンドル7を廻して捩じ込み、前記回転ボール2が少し露出する状態まで捩じ込む。
この状態で夫々のボルトジャッキローラー1の吊りフック8にワイヤーロープ等を引っかけてU字側溝を吊り上げ、U字側溝を据え付け位置へ吊り移送する。
U字側溝の据え付け位置では、予め現場打ちでベースコンクリートが固設されており、ほぼ平坦な基礎面が形成されている。
なお、基礎面にベースコンクリートが固設されていない場合には、図5に示すように、前記受け金具10がほぼ位置する基礎面範囲に(a)平面図及び(b)断面図に示す周縁に突堤18を有するコンクリートベースブロック17又は(c)断面図に示す鉄板19を設置することで対応する。
次に、既設したU字側溝に合わせながら、新規のU字側溝を据え付け位置へ移送し、ほぼ隣接状態に位置合わせを行って基礎面上に載置する。
なお、この状態でも前記回転ボール2は少し露出しているので、U字側溝を押動することにより前記回転ボール2が自転して移動させることが出来る。
次に、丁張りロープに合わせて、ボルトジャッキローラー1のボルト部5を捻転させて高さ位置調整を行うと共にU字側溝を左右押動して前記ボルトジャッキローラー1の回転ボール2により左右位置調整を行う。
前記調整終了後に基礎面とU字側溝の底部との間に広葉樹木クサビを挟み込み、前記ボルトジャッキローラー1を取り外してU字側溝を定位置に据え付けする。
なお、前述のようにU字側溝を固定するために広葉樹木クサビを使用したが、図6に示すように、前記ボルトジャッキローラー1の胴部6中央を軸方向に貫通して回転ボール2に当接させることができるストッパー杆14を設け、該ストッパー杆14の上端部に設けたストッパー杆回転ハンドル15と、前記ストッパー杆14周縁に設けたネジ部16に螺合するネジ部を前記胴部6に設ける。
そして、前記ストッパー杆回転ハンドル15を回転させることにより、ストッパー杆14をネジ部16により上下動させて回転ボール2を開放又は固定することができる。
また、図7に示すように、胴部6の回転ハンドル7を円輪とし、ストッパー杆回転ハンドル15も同様に円輪とすることにより、把持個所を特別選択することなく回転させることができる。
据え付け完了後、すなわち前記ボルトジャッキローラー1を取り外した後、前記受け金具10のナット部11からセメントモルタル注入や砂の水シメ等を行い、U字側溝を完全に据え付け固定する。
なお、セメントモルタル注入や砂の水シメ等が不十分と考えられる場合には、あらかじめU字側溝の底部の適宜位置、例えば受け金具10と受け金具10との中間位置にモルタル注入孔を穿設して置けば良い。
さらに、取り外した前記ボルトジャッキローラー1は、次の新規のU字側溝に再使用することができる。
なお、実施例としてU字側溝により説明をしたが、これに限らず、擁壁ブロック、排水溝ブロック、排水暗渠ブロックなどの大型コンクリートブロックであれば同様に行うことが出来る。
本考案のボルトジャッキローラーの正面図である。 本考案の受け金具の縦断面図である。 本考案の受け金具の平面図であるである。 本考案のボルトジャッキローラーの使用状態の一部断面正面図である。 本考案のコンクリートベースブロックの(a)正面図、(b)断面図及び鉄板の(c)断面図である。 本考案のボルトジャッキローラーにストッパー杆を設けた正面図である。 本考案の回転ハンドル及びストッパー杆回転ハンドルの平面図である。
符号の説明
1 ボルトジャッキローラー
2 回転ボール
3 回転ボール止めカバー
4 ねじ山
5 ボルト部
6 胴部
7 回転ハンドル
8 吊りフック
9 ねじ谷
10 受け金具
11 ナット部
12 底受け鉄輪
13 コンクリート接筋
14 ストッパー杆
15 ストッパー杆回転ハンドル
16 ネジ部
17 コンクリートベースブロック
18 突堤
19 鉄板
20 U字側溝底部


Claims (2)

  1. 鋼球から形成されてなる回転ボールと、該回転ボールを回転可能に上面側を抱持する回転ボール止めカバーと、該回転ボールカバーを一体に固定すると共に外周面にねじ山を有する前記回転ボールより大径の円柱状のボルト部と、該ボルト部の軸心方向に一体に連結され、所定長さを有する柱状の胴部と、該胴部の先端近傍に直交する方向に延設された回転ハンドルとからなり、大型コンクリートブロックに埋設された、前記ボルト部のねじ山と螺合するねじ谷を有する円筒状のナット部と、該ナット部の下端外周縁に一体に形成された円環板状の底受け鉄輪とからなる受け金具と組合せて使用されることを特徴とする大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラー。
  2. 前記ボルトジャッキローラーの胴部中央を軸方向に貫通して回転ボールに当接させることができるストッパー杆と、該ストッパー杆の上端部に設けたストッパー杆回転ハンドルとを設けて、前記ストッパー杆回転ハンドルを回転させることにより、ストッパー杆を上下動させて回転ボールを開放又は固定することを特徴とする請求項1記載の大型コンクリートブロックのボルトジャッキローラー。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200472767Y1 (ko) * 2012-09-04 2014-05-20 엠비텍 주식회사 교체가 용이한 조립식 프리캐스트 콘크리트 암거
CN112943471A (zh) * 2021-03-19 2021-06-11 广西玉柴机器股份有限公司 一种气缸盖顶面框架螺孔安装结构

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