JP3102268U - 積層部材の収納具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ファーストフード店やコーヒー店のような大量の使い捨てコップや使い捨て蓋を使用する店舗におけるコップ等の補充や取出しが容易である収納具を提供する。
【解決手段】 所定のウエイトを具備した台座部1の上面に、鉛直中心線から点対象に放射状に3〜6個のガイド孔13を設け、頭部に縦ネジ孔を設けた移動軸体21を、前記頭部をガイド孔から突出せしめて移動が規制されるように台座部内に組み込み、前記移動軸体の下方部が嵌合して移動体の動作を規制すると共に、移動軸体位置が中心線方向に移動するのに対応して円周方に移動する形状に形成したカム孔を備えたカム板を前記中心線で台座部に枢結し、使用対象に対応して前記縦ネジ孔に、拡径頭部を備えた制止ネジ41を螺合装着したり、適宜高さの棒状の制止棒42を螺合立設する。
【選択図】図1
【解決手段】 所定のウエイトを具備した台座部1の上面に、鉛直中心線から点対象に放射状に3〜6個のガイド孔13を設け、頭部に縦ネジ孔を設けた移動軸体21を、前記頭部をガイド孔から突出せしめて移動が規制されるように台座部内に組み込み、前記移動軸体の下方部が嵌合して移動体の動作を規制すると共に、移動軸体位置が中心線方向に移動するのに対応して円周方に移動する形状に形成したカム孔を備えたカム板を前記中心線で台座部に枢結し、使用対象に対応して前記縦ネジ孔に、拡径頭部を備えた制止ネジ41を螺合装着したり、適宜高さの棒状の制止棒42を螺合立設する。
【選択図】図1
Description
本発明は、紙コップやプラスチックコップなどの使い捨てコップや、前記の使い捨てコップに使用される蓋体等の積層部材の収納に際して、1個毎の取り出しが容易である積層部材の収納具に関するものである。
使い捨てコップなどは、円錐台形状にして差し込み積層され、そのままコップディスペンサに収納し、コップディスペンサの下部取り出し口から1個毎取り出して使用に供されるものである(特許文献1)。
また特に使い捨てコップの包装材自体の取り出し口近傍に、窄み部を設けると共に窄み部に縦スリットを設け、窄み部を拡径可能として使い捨てコップの1個毎の取り出しを可能としているものもある(特許文献2)。
ところで使い捨てコップを多数使用するファーストフード店やコーヒー店では、特別な構造であるコップディスペンサを使用しても、頻繁にコップの供給が必要となり逆に使い難い。
また包装材自体に1個取出機能を備えさせたとしても、収納コップが少なくなると、逆に包装材自体が邪魔になってしまう。
そこで本考案は、コップ保持構造が簡単で且つコップ補充作業のための操作を容易にして、ファーストフード店などで使い易い積層部材の収納具を提案したものである。
本考案に係る積層部材の収納具は、所定のウエイトを具備した台座部上面に、放射状に3〜6個のガイド孔を設け、頭部に縦ネジ孔を設けた移動軸体を、前記頭部をガイド孔に嵌合せしめて移動が規制されるように台座部内に組み込み、前記移動軸体の下方部が嵌合して移動体の動作を規制すると共に、移動軸体位置が中心方向に移動するのに対応して円周方向に移動する形状に形成したカム孔を備えたカム板を前記中心で台座部に枢結してなることを特徴とするものである。
而して使用対象の積層部材の種類に対応して、前記縦ネジ孔に拡径頭部を備えた制止ネジを螺合装着し、制止ネジを手で押し拡げたり、カム板を回動させることで互いの間隔を大きくし、積層したコップを伏せた状態で台座部上面中心に配置し、制止ネジを最下段コップの鍔部に係止すると、積層したコップが伏せた状態で収納される。従ってコップ使用に際しては単に上方から順次引き抜いて使用すれば良い。特に制止ネジの拡開操作及び窄狭操作に際して、対向する2個の制止ネジを操作することやカム板を回動操作することで、同時に全ての制止ネジが動作するので、制止ネジでのコップの係止が正しくなされることになる。
また前記の制止ネジに代えて縦ネジ孔に適宜高さの棒状の制止棒を螺合立設すると、倒伏し易い使い捨て蓋を積層状態で収納でき、コップ同様に使用時に上方から順次取出せば良いものである。
以上のとおりの構成の積層部材(使い捨てコップや使い捨て蓋)の収納具は、非常に簡易な構造で、積層部材の積層状態での収納供給(部材の補充)が簡単な操作で実施できると共に、その部材取出しも単に上方から1個毎取出せば良く、ファーストフード店やコーヒー店などの多数の積層使い捨て部材を使用する店舗において、非常に使い易い器具としたものである。
次に考案の実施の形態について説明する。実施形態で示した収納具は、移動軸体部分を手動で操作することを想定した器具を例としたものである。
実施形態器具は、台座部1と、移動軸体部2と、カム板部3と、制止部4とで構成される。
台座部1は、下方開口箱型の本体11と本体11の下部開口を閉塞するウエイト板12とを備え、本体11の上面板には中心から放射状に4個(3〜6個で良いが4個が最適)のガイド孔13を設け、下方開口部には連結ナット部14を付設し、ウエイト板12を止着ネジ15で一体化するようにしてなるもので、後述する移動軸体部2とカム板部3を本体11内に組み込んだ後本体11の下方開口部分を塞ぐようにしたものである。
なおガイド孔13の長さは、使用対象の使い捨てコップAや使い捨て蓋Bの大きさに対応して定まり、幅は後述する移動軸体部2の移動軸体21の大きさによって定まる。
移動軸体部2は、移動軸体21と、内天板22と、2個の座金板23と、発条24と、脚部25とで構成される。
移動軸体21は、内部ネジ(縦ネジ孔211)を穿設した軸体で、頭部212の下方に鍔部213を周設してなる。内天板22は、前記頭部212を前記ガイド孔13より上方へ突出させた際に、上方への軸体21の抜けを各自に防止するために、鍔部213と台座部本体11の上面板の裏面との間に介在させるものである。
また座金板23は、後述するカム板部3のカム板31のカム孔32に移動軸体21を挿通する際のカム板31の上下に配置するものである。脚部25は樹脂製で底面を平滑面としたもので、発条24を介設して移動軸体21に装着(嵌め込み)するもので、ウエイト板12を本体11に止着した際に、ウエイト板12の内面と当接するものである。
カム板部3は、カム板31と枢結軸33からなり、枢結軸33で、カム板31を中心線上に水平回動自在に、台座部本体11の上面板の裏面に枢結するもので、カム板31には所定のカム孔32を形成しているものである。
カム孔32は、前記移動軸体21の下方部分が嵌合挿通する大きさで、中心に向かうと同時に円周方向に移行する形状で、特に本実施形態では、ガイド孔13に添って移動軸体21が直径方向へ移動する量(距離)と、下方部分を挿通したカム孔32によってカム板31が円周方向に移動させられる量(距離)を約同一としたものである。
制止部4は、制止ネジ41と制止棒42を選択的に使用するもので、制止ネジ41は、縦ネジ孔211に螺合するネジ部43と、拡径頭部44とを備えたものであり、制止棒42は基部に縦ネジ孔211に螺合するネジ部45を備えた適宜高さの棒状体である。
而して前記器具においてその使用対象に応じて制止ネジ41か制止棒42を使用するもので、図2に示すとおり使い捨てコップAに使用する場合には制止ネジ41を使用し、使い捨て蓋Bに使用する場合には図3に示すように制止棒42を使用するものである。
使い捨てコップAの場合には縦ネジ孔211に制止ネジ41を螺合装着するものであるが、特に拡径頭部44が所定の高さ(使い捨てコップAの鍔部aより上方の位置)となるようにしているものである。
そして対向する制止ネジ41の拡径頭部44を両手で持って押し拡げると、制止ネジ41の位置がガイド孔13内で移動すると共に、カム孔32にも添って移動し、この移動によってカム板31を回動させ、非操作の制止ネジ41も操作した制止ネジ41に対応して開拡動作することになる。
前記の拡がった状態で積層した使い捨てコップAを伏せる形で台座部1の上面中心に載置し、更に対向する制止ネジ41を手で狭閉操作して、拡径頭部44で最下段の使い捨てコップAの鍔部aを抑えることで、積層状態の使い捨てコップAの保持収納を行い、最上段のコップを順次抜き取って使用するものである。この狭閉操作に際しても対向制止ネジ41の操作で他の制止ネジ41も同時に操作されることになる。
特にカム孔32の形状を、移動軸体21の直径方向移動量(距離)と、円周方向移動量(距離)を約同一となるようにしたものであり、また移動軸体部2が脚部25とウエイト板12の内面とを当接せしめて適宜な移動抵抗を備えることで、単一の制止ネジ41を操作したのみでは、他の制止ネジ41が連動せず、対向する制止ネジ41を同時に操作することで制止ネジ41の連動が実現するもので、誤って単一の操作ネジ41に触れても使い捨てコップAの保持収納が解除されない。
次に使い捨て蓋体Bの収納に使用する場合には、使い捨てコップAの収納に使用する制止ネジ41に代えて縦ネジ孔211に適宜高さの棒状の制止棒42を螺合立設し、積層状態の使い捨て蓋Bを制止棒42によって倒伏を防止して積層状態を維持させるものである。
勿論制止棒42の開拡操作及び狭閉操作並びに制止棒42の連動は制止ネジ41の操作の場合と同様である。
また前記した実施形態は、対向する制止ネジ41又は制止棒42の手動操作によって他の制止部を連動させる構成について説明したが、特にカム孔形状を、移動軸体の直径方向移動量より円周方向移動量が大きくなるようにすると、制止部の操作(直径方向移動)ではカム板の抵抗が大きくなって操作できない。
そこで前記のカム孔形状を採用すると共に、カム板に外部回動操作を可能とした操作部を付設すると、当該操作部によるカム板の回動によって、制止部の連動が実現する。
1 台座部
11 本体
12 ウエイト板
13 ガイド孔
14 連結ナット部
15 止着ネジ
2 移動軸体部
21 移動軸体
22 内天板
23 座金板
24 発条
25 脚部
3 カム板部
31 カム板
32 カム孔
33 枢決軸
4 制止部
41 制止ネジ
42 制止棒
43,45 ネジ部
44 拡径頭部
11 本体
12 ウエイト板
13 ガイド孔
14 連結ナット部
15 止着ネジ
2 移動軸体部
21 移動軸体
22 内天板
23 座金板
24 発条
25 脚部
3 カム板部
31 カム板
32 カム孔
33 枢決軸
4 制止部
41 制止ネジ
42 制止棒
43,45 ネジ部
44 拡径頭部
Claims (6)
- 所定のウエイトを具備した台座部上面に、放射状に3〜6個のガイド孔を設け、頭部に縦ネジ孔を設けた移動軸体を、前記頭部をガイド孔に嵌合せしめて移動が規制されるように台座部内に組み込み、前記移動軸体の下方部が嵌合して移動軸体の動作を規制すると共に、移動軸体位置が中心方向に移動するのに対応して円周方向に移動する形状に形成したカム孔を備えたカム板を前記中心で台座部に枢結してなることを特徴とする積層部材の収納具。
- 移動軸体の直径方向移動量と円周方向移動量を約同一とするカム孔形状を採用してなる請求項1記載の積層部材の収納具。
- 移動軸体の直径方向移動量より円周方向移動量が大きくなるカム孔形状を採用してなると共に、カム板に連結してカム板の外部回動操作を可能とした操作部を台座部側方に突出形成してなる請求項1記載の積層部材の収納具。
- 台座部を箱型として有底構造とし、移動軸体の下方部に、前記台座部の内底面に当接すると共に下方へ付勢した樹脂製の脚部を付設してなる請求項1乃至3記載の積層部材の収納具。
- 縦ネジ孔に拡径頭部を備えた制止ネジを螺合して使い捨てコップ用とした請求項1乃至4記載のいずれかの積層部材の収納具。
- 縦ネジ孔に適宜高さの棒状の制止棒を螺合立設して使い捨て蓋体用とした請求項1乃至4記載のいずれかの積層部材の収納具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003273113U JP3102268U (ja) | 2003-12-15 | 2003-12-15 | 積層部材の収納具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003273113U JP3102268U (ja) | 2003-12-15 | 2003-12-15 | 積層部材の収納具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3102268U true JP3102268U (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=43255817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003273113U Expired - Lifetime JP3102268U (ja) | 2003-12-15 | 2003-12-15 | 積層部材の収納具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3102268U (ja) |
-
2003
- 2003-12-15 JP JP2003273113U patent/JP3102268U/ja not_active Expired - Lifetime
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