JP3101905U - 車用背凭れ装置及び該装置を備える騎乗車 - Google Patents

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Abstract

【課題】背凭れが運転者の背部を支持する位置と同乗者の背部を支持する位置とを移動して固定でき、必要に応じて運転者または同乗者の背部を支持する背凭れ装置及び該装置を備える騎乗車を提供する。
【解決手段】シートの上方に設けられる背凭れと共に車体の左右外側面に沿って前後方向に移動可能な背凭れ装置であって、車体の左右外側面に沿って前後方向に対称的に延伸するように固定可能な一対の案内レール51,52と、案内レール51,52に、前後方向に案内されて摺動可能に設けられた一対の摺動手段53と、互いに対称するように延伸し、且つ各々が両端部を有し、一端部が摺動手段53に左右回転可能に枢支され、他端部が上方へ延伸するように設置される一対の支持バー541を有する支持フレーム54と、一対の支持バー541の他端に左右遊動可能に保持されて摺動手段53の摺動に伴い、前後方向に移動可能な背凭れ手段55とを備えている。
【選択図】図3

Description

本考案は車用背凭れ装置に関し、特に、オートバイなどの騎乗車に装着し、運転者または同乗者の背部を支持することができる車用背凭れ装置及び該装置を備える騎乗車に関する。
一般的には、例えばオートバイなどの騎乗車において、図1に示すように、シート1の後側に背凭れ2が設けられており、同乗者の上背部または下背部(図示のは下背部)を後ろから支持することができるが、この背凭れ2は前記車体に固定されているので、同乗者の背部だけを支持し、必要に応じて運転者の背部を支持することができる位置に移動することができないという欠点がある。
上記に鑑みて、本考案の目的は、車体に設置されると、その背凭れが運転者の背部を支持する位置と同乗者の背部を支持する位置とに移されてから固定されることができ、必要に応じて運転者または同乗者の背部を支持する背凭れ装置及び該装置を備える騎乗車を提供しようとすることにある。
上記課題を解決するため、本考案に係る騎乗車は、車体のシートの上方に背凭れが前後方向に移動可能に架設されていることを特徴とする。
また、本考案に係る車用背もたれ装置は、背凭れを騎乗車の車体のシートの上方に前後方向に移動可能に架設することができる車用背凭れ装置、即ち、その全体が車体の両側の左右対称的な外側面に沿って前後方向に移動し、その車体のシートの上方に設けられる背凭れをそれと共に移動させることができる背凭れ装置であって前記車体の両側の左右対称的な外側面に沿って前後方向に対称的に延伸するように固定されることができる一対の案内レールと、それぞれ前記一対の案内レールに、前後方向に案内されて摺動することができるように設けられている一対の摺動手段と、互いに対称するように延伸しており、且つそれぞれが両端部を有し、一端部が前記摺動手段に左右回転可能に枢支され、他端部が上方へ延伸するように設置される一対の支持バーを有する支持フレームと、前記一対の支持バーの他端に左右遊動可能に保持されていて前記摺動手段の摺動に伴い、前記前後方向に移動することができる背凭れ手段とを備えている車用背凭れ装置を提供する。
それにより、前記背凭れが騎乗車のシートの上方にあるように装着されると、前記支持フレームが前記背凭れを携えて、前記摺動部材の摺動に従って前記両側の外側面に沿って前後移動することができる。従って、本考案の車用背凭れ装置は、必要に応じて、前記背凭れを車体の運転者または同乗者の背部を支持することができる位置に移すことができるので、騎乗中に心地よさが従来より良い。
上記に基づいて、本考案は一方、車体のシートの上方に背凭れが前後方向に移動可能に架設されている騎乗車であって、前記背凭れを架設するための背凭れ装置は、前記シートと対応する前記車体の両側の左右対称的な外側面に沿って前後方向に対称的に延伸するように固定されている一対の案内レールと、それぞれ前記一対の案内レールに、前後方向に案内されて摺動することができるように設けられている一対の摺動手段と、互いに対称するように延伸しており、且つそれぞれが両端部を有し、一端部が前記摺動手段に左右回転可能に枢支され、他端部が上方へ延伸するように設置されている一対の支持バーを有する支持フレームと、前記一対の支持バーの他端に左右遊動可能に保持されていて前記摺動手段の摺動に伴い、前記前後方向に移動することができる背凭れ手段とを備えており、それにより、前記支持フレームが前記背凭れを携えて、前記摺動部材の摺動に従って前記両側の外側面に沿って前後移動することができることを特徴とする騎乗車を提供する。
また、前記一対の案内レールは、それぞれ外側へ向かう側面に前記前後方向に沿ってスロットが開設してある中空管であり、前記摺動手段は、前記案内レールの中空空間内に前記前後方向に沿って摺動可能に設けられている摺動部材と、前記案内レールのスロット外にあって前記スロットを経由して前記摺動部材に連結されている連結部材とを有し、前記背凭れ手段は、前後両面を有し、前面が使用者の背部を支持する前記背凭れとされ、前記背凭れの後面に設けられていて弾性付勢部材によって前記一対の支持バーの他端をその間から両方の外へ所定範囲まで押し付けている支持手段を有することが好ましい。それにより、前記背凭れが騎乗車のシートの上方にあるように装着されると、前記一対の支持バーが前記支持フレームの前後摺動に従ってそれらの一端部の間の幅が変動する際、それらの他端部も前記弾性付勢部材に抗してそれらの間の幅を対応的に変えることができる。
また、前記一対の案内レール上に、複数の係止孔が間隔をあけて形成されており、前記摺動手段は、その端部に前記係止孔に挿入するための係止部を有し、且つ前記連結部材に弾性回復手段に対抗するように軸支されていて前記係止部により前記係止孔と着脱可能に結合することができる摺動止め部材を有することが好ましい。それにより、前記摺動手段は車体の運転者または同乗者の背部を支持することができる位置に固定されることができ、騎乗中の摺動を阻止することができる。
以下、図面を参照しながら、本考案の好適な実施形態を説明する。以下の実施形態では、本考案の車用背凭れ装置がオートバイに装着されている場合を例として説明するが、本考案はオートバイに限らず、スノーモービルや他の電動車両にも適用される。
図2に示すのは、本考案の実施形態における車用背凭れ装置がオートバイに装着された場合を示す上面図である。本実施形態において、オートバイの本考案の特徴に関わる構造のは車体3のシート31に関連しており、他の構造は従来のオートバイと同様であるので、その図示及び説明を省略する。図示のように、本実施形態の車用背凭装置5は、その全体が車体3の両側の左右対称的な外側面に沿って前後方向に移動し、その車体3のシート31の上方に設けられている背凭れ551をそれと共に移動させることができるように構成されている。
より詳しくは、車用背凭れ装置5は、車体3の両側の左右対称的な外側面に沿って前後方向に対称的に延伸するように固定されている左右一対の案内レール51,52と、一対の案内レール51,52の各々に、前後方向に案内されて摺動することができるように設けられている一対の摺動手段53と、互いに対称するように延伸しており、且つそれぞれが両端部を有し、一端部が摺動手段53に左右回転可能に枢支され、他端部が上方へ延伸するように設置されている一対の支持バー541を有する支持フレーム54と、一対の支持バー541の他端に左右遊動可能に保持されていて摺動手段53の摺動に伴い、前記前後方向に移動することができる背凭れ手段55とを備えている。
そして、図3に示すように、一対の案内レール51,52は、それぞれ外側へ向かう側面に前記前後方向に沿ってスロット511,521が開設してある中空管である。本実施形態において一対の案内レール51,52は、車体3のシート31の同乗者位置と対応する両側の左右対称的な外側面に固定されているが、車体3のカーブに合わせて車体に左右対称的に固定されるために、一対の案内レール51,52の構成材料は、例えば可撓性材料を使用することが好ましい。
摺動手段53は、案内レール51,52の中空空間内に前記前後方向に沿って摺動可能に設けられている摺動部材531と、案内レール51,52のスロット511,521外にあってスロット511,521を経由して摺動部材531に連結されている連結部材532とを有する。背凭れ手段55は、前後両面を有し、前面が使用者の背部を支持する背凭れ551と、背凭れ551の後面に設けられていて弾性付勢部材554によって一対の支持バー541の他端をその間から両方の外へ所定範囲まで押し付けている支持手段552とを有する。
そして、背凭れ手段55は、背凭れ551の後面に、下方へ向いて開口している作動空間553aを有するケース553が設けてある。
一対の支持バー541はそれぞれ一端部が連結部材532に枢支され、他端部がケース553の下開口から作動空間(553a)内に挿入している。
支持手段552は、作動空間(553a)内に左右延伸するように、その両端がケース553の左右対称的な壁面553bに固定されて架設されており、且つその外周面に弾性付勢部材554としてのコイルバネが左右延伸するように外嵌している支持棒555と、それぞれ支持棒555の前記両端近くに嵌設されていて弾性付勢部材554によって押し付けられ一対の支持バー541の他端と当接している2つの作動部材556とを有する。一対の支持バー541の他端に互いに対向している凹陥面を有する窪み部542が形成されており、作動部材556は一対の支持バー541の窪み部542の前記凹陥面と密接している半球面を有する半球体5561と、前記半球面の反対側の平面のほぼ中心位置から左右方向に延伸して弾性付勢部材554の両端に内嵌している柱体5562とからなっている。
また、図2に示すように、一対の案内レール51,52上に、複数の係止孔512,522が間隔をあけて形成されている。一対の摺動手段53は、その端部に係止孔512,522に挿入するための係止部535を有し、且つ連結部材532に弾性回復手段534としての圧縮ばねに対抗するように軸支されていて係止部535により係止孔513と着脱可能に結合することができる摺動止め部材533を有する。
図3及び図5に示すように、運転者自身が背凭れ551を使用しようとする場合、支持フレーム(54)全体を運転者の背部を支持することができる位置(図3及び図5において実線で示す)に移し、その時、摺動手段53の摺動部材531が支持フレーム(54)の移動に従い、案内レール51,52に沿って前記位置の対応位置まで摺動するので、そこで摺動止め部材533の係止部535を複数の係止孔512,522のそれと対応する一つと係止させ、支持フレーム(54)全体を運転者の背部を支持することができる位置に固定する。
逆に、背凭れ551を同乗者の使用位置(図3及び図5において二点鎖線で示す)に戻しようとする場合、先ず、摺動止め部材533の係止部535を複数の係止孔512,522の前記位置と対応する一つから抜出し、そして、支持フレーム(54)全体を同乗者の使用位置へ移し、その際、一対の支持バー541の一端部が、支持フレーム54の前後摺動に従ってその間の幅が車体の幅に応じて変動し、それにつれて、それらの他端部も弾性付勢部材554に抗して作動部材556の半球体5561の半球面を押してその間の幅を対応的に変え(広い幅から狭い幅に変更する,図3及び図5において二点鎖線で示す)、摺動手段53の摺動部材531がその移動に従い、案内レール51,52に沿って同乗者の使用位置まで摺動するので、そこで摺動止め部材533の係止部535を複数の係止孔512,522のそれと対応する一つに係止させ、摺動手段53を同乗者の使用位置に固定する。
上記のように、本考案の車用背凭れ装置は、騎乗車車体のシートの上方に背凭れを前後方向に移動可能に架設することができるので、オートバイやスノーモビール,他の電動車両などの騎乗車に適用される。
従来のオートバイのシート後側に設けられている背凭れを示す斜視図である。 本考案の実施形態における車用背凭れ装置がオートバイのシートと対応する車体に装着された場合を示す上面図である。 図2のA−A断面図である。 図2の部分拡大図である。 実施形態における車用背凭れ装置がオートバイのシートと対応する車体に装着された場合を示す側面図である。
符号の説明
1 シート
2 背凭れ
3 車体
31 シート
5 車用背凭れ装置
51 案内レール
511 スロット
512 係止孔
52 案内レール
521 スロット
522 係止孔
53 摺動手段
531 摺動部材
532 連結部材
533 摺動止め部材
534 弾性回復手段
535 係止部
54 支持フレーム
541 支持バー
542 凹陥部
55 背凭れ手段
551 背凭れ
552 支持手段
553 ケース
553a 作動空間
553b 壁面
554 弾性付勢部材
555 支持棒
556 作動部材
5561 半球体
5562 柱体


Claims (6)

  1. その全体が車体の両側の左右対称的な外側面に沿って前後方向に移動し、その車体のシートの上方に設けられる背凭れをそれと共に移動させることができる背凭れ装置であって、
    前記車体の両側の左右対称的な外側面に沿って前後方向に対称的に延伸するように固定することができる一対の案内レールと、
    それぞれ前記一対の案内レールに、前後方向に案内されて摺動することができるように設けられている一対の摺動手段と、
    互いに対称するように延伸しており、且つそれぞれが両端部を有し、一端部が前記摺動手段に左右回転可能に枢支され、他端部が上方へ延伸するように設置される一対の支持バーを有する支持フレームと、
    前記一対の支持バーの他端に左右遊動可能に保持されていて前記摺動手段の摺動に伴い、前記前後方向に移動することができる背凭れ手段とを備えており、
    それにより、前記背凭れが騎乗車のシートの上方にあるように装着されると、前記支持フレームが前記背凭れを携えて、前記摺動部材の摺動に従って前記両側の外側面に沿って前後移動することができるように構成されていることを特徴とする車用背凭れ装置。
  2. 前記一対の案内レールは、それぞれ外側へ向かう側面に前記前後方向に沿ってスロットが開設してある中空管であり、
    前記摺動手段は、前記案内レールの中空空間内に前記前後方向に沿って摺動可能に設けられている摺動部材と、前記案内レールのスロット外にあって前記スロットを経由して前 記摺動部材に連結されている連結部材とを有し、
    前記背凭れ手段は、前後両面を有し、前面が使用者の背部を支持する前記背凭れとされ、前記背凭れの後面に設けられていて弾性付勢部材によって前記一対の支持バーの他端をその間から両方の外へ所定範囲まで押し付けている支持手段を有し、
    それにより、前記背凭れが騎乗車のシートの上方にあるように装着されると、前記一対の支持バーが前記支持フレームの前後摺動に従ってそれらの一端部の間の幅が変動する際、それらの他端部も前記弾性付勢部材に抗してそれらの間の幅を対応的に変えることができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車用背もたれ装置。
  3. 前記背凭れ手段は、更に前記背凭れの後面に、下方へ向いて開口している作動空間を有するケースを有し、
    前記一対の支持バーはそれぞれ一端部が前記連結部材に枢支され、他端部が前記ケースの下開口から前記作動空間内に挿入しており、
    前記支持手段は、前記作動空間内に左右延伸するように、その両端が前記ケースの左右対称的な壁面に固定されて架設されており、且つその外周面に前記弾性付勢部材としてのコイルバネが左右延伸するように外嵌している支持棒と、それぞれ前記支持棒の前記両端近くにに嵌設されていて前記弾性付勢部材によって押し付けられ前記一対の支持バーの他端と当接している一対の作動部材とを有することを特徴とする請求項2に記載の車用背凭れ装置。
  4. 前記一対の案内レール上に、複数の係止孔が間隔をあけて形成されており、
    前記摺動手段は、その端部に前記係止孔に挿入するための係止部を有し、且つ前記連結部材に弾性回復手段に対抗するように軸支されていて前記係止部により前記係止孔と着脱可能に結合することができる摺動止め部材を有することを特徴とする請求項2に記載の車用背凭れ装置。
  5. 車体のシートの上方に背凭れが前後方向に移動可能に架設されている騎乗車。
  6. 車体のシートの上方に背凭れが前後方向に移動可能に架設されている騎乗車であって、
    前記背凭れを架設するための背凭れ装置は、
    前記シートと対応する前記車体の両側の左右対称的な外側面に沿って前後方向に対称的に延伸するように固定されている一対の案内レールと、
    それぞれ前記一対の案内レールに、前後方向に案内されて摺動することができるように設けられている一対の摺動手段と、
    互いに対称するように延伸しており、且つそれぞれが両端部を有し、一端部が前記摺動手段に左右回転可能に枢支され、他端部が上方へ延伸するように設置されている一対の支持バーを有する支持フレームと、
    前記一対の支持バーの他端に左右遊動可能に保持されていて前記摺動手段の摺動に伴い、前記前後方向に移動することができる背凭れ手段とを備えており、
    それにより、前記支持フレームが前記背凭れを携えて、前記摺動部材の摺動に従って前記両側の外側面に沿って前後移動することができるように構成されていることを特徴とする騎乗車。
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