JP3101881B2 - 浮き体 - Google Patents

浮き体

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JP3101881B2 JP03003344A JP334491A JP3101881B2 JP 3101881 B2 JP3101881 B2 JP 3101881B2 JP 03003344 A JP03003344 A JP 03003344A JP 334491 A JP334491 A JP 334491A JP 3101881 B2 JP3101881 B2 JP 3101881B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/20Controlling water pollution; Waste water treatment
    • Y02A20/204Keeping clear the surface of open water from oil spills

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  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業廃棄物や生活廃棄
物を利用した浮き体に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】産業廃棄
物や生活廃棄物の処理は、今日では大きな社会問題に発
展してきている。従来より、これら廃棄物の一部は沿岸
部に埋め立てられてきている。しかし、沿岸部におい
て、これらの廃棄物を埋め立てるための余地はほとんど
残っていないのが実情である。そこで、平野部の砂利穴
や山間部の谷間などに廃棄物を埋め立てようとする計画
があるが、公害をおそれる地域住民との間に深刻な紛争
が起こっている。
【0003】そこで、最近では、これらの廃棄物を再利
用し、限り有る地球の資源を大切にしようとするエコロ
ジー運動が起こってきている。
【0004】本発明は、このエコロジー運動の一環とし
て提案されたものであり、その目的は、産業廃棄物や生
活廃棄物を好適に再利用してなる浮き体を提供するとこ
ろにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属またはプ
ラスチックからなるネット状物もしくは多孔板により直
方体を形成し、少なくとも上端に開口部を有した棒状体
を、この棒状体の上端および下端が直方体から突出する
ように、直方体において上下方向に延びる4つの辺に沿
わせて配設し、直方体の全面を産業廃棄物および生活廃
棄物あるいはどちらか一方の粉砕物シリカを主成分とす
る凝固剤を混練してなる混合物で覆って被覆体を成形す
るとともに、前記棒状体の開口部を前記被覆体の上面に
露出させてなる浮き体である。
【0006】前記浮き体を多数敷き並べ、コの字状の連
結具の一端を1つの浮き体における開口部に挿入し、前
記連結具の他端を他の隣接する浮き体の開口部に挿入し
て多数の浮き体を互いに連結させることができる。
【0007】なお、ここでいう直方体とは、岩波書店発
行の広辞苑(第3版)に記載されている如く、「相隣る
面がすべて直角に交わるような六面体」のことをさし、
立方体がこの中に含まれることはいうまでもない。
【0008】
【作用】ネット状物などからなる直方体の全面に前記混
合物を被覆して成形することにより、この直方体の内部
に空間を保持させることができる。このような成形品を
水の中に入れると浮力が生じ、これを浮き体として使用
することができる。
【0009】浮き体の内側にネット状物や多孔板によっ
て形成された直方体が内装されているので、優れた機械
的強度を有する浮き体が得られる。
【0010】多数の浮き体を一列に連結すれば、例え
ば、オイルフェンスに使用することができる。すなわ
ち、多数の浮き体を連結具を用いて連結し、これら連結
させた多数の浮き体により、タンカーの座礁、その他の
原因により海上に流出した重油や原油の拡散を防止する
ことができ、この油をポンプを用いて回収しやすいよう
にすることができる。また、多数の浮き体を縦横に連結
し、これらを互いに連結することにより、海上や湖上に
おいて工事用床や人工の島を作ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1および図2は浮き体1を示すものであ
り、例えば、縦横180cm、高さ60cmの直方体を
なしている。
【0013】図において、符号11は、直方体に形成さ
れたラス体である。このラス体11は六面がネット体1
4により構成されている。上面と底面とを構成するネッ
ト体14の四隅には、円形の開口部19が設けられてい
る。そして、合成樹脂製のパイプ18が前記開口部19
を介してラス体11の四隅に上下方向に延びるように貫
通している。
【0014】前記ネット体14は、アルミニウム等の金
属からなる多数の線条体12を規則正しく網状に交差さ
せてなるものである。すなわち、ネット体14は、図3
に明瞭に示すように、線条体12a、12b、12cが
互いに60度の角度をもって交差してなるものである。
このようにして得られたネット体14の網目16は正三
角形をなし、本実施例では、前記三角形の一辺の長さが
10mm程度であるネット体14を使用する。
【0015】なお、ネット体14の網目構造は上記した
以外のものでもよく、例えば図4に示すように、所定間
隔毎に波状に湾曲した複数の線条体13を、線条体13
間において楕円形状の網目17が形成するように互いに
接合させた構造でもよい。また、金属製のネット体14
に限らず、合成樹脂により一体的に成形したネット体1
4を使用してもよい。ネット体の代わりに、厚み方向に
多数の貫通孔を有する多孔板を使用することもできる。
【0016】符号24は、ラス体11の内部に配された
ゴム製の袋体である。この袋体24は、内部に空気が封
入されラス体11の内部において膨満状態にある。
【0017】符号32は、前記ラス体11の外側全面を
覆う被覆体である。この被覆体32は、生活廃棄物や産
業廃棄物を細かく粉砕した骨材60〜80%と、この骨
材を固形化させる凝固剤40〜20%とを真空中におい
て混練して得られた混合物(以下、「硬化性組成物」と
いう)の硬化物からなっている。この硬化性組成物は室
温で硬化するといった特徴を有している。
【0018】前記骨材は、特に限定はなく、建築物の破
壊片、鉄鉱石などの地下資源を熱融解した後に残るスラ
グ、製紙スラグ、家庭焼却灰、汚泥などが使用し得る。
【0019】前記凝固剤はケイ酸アルミナセメントと呼
ばれており、シリカのほか、アルミナ、ケイ素、ナトリ
ウム、カルシウム、チタンおよび鉄などが含まれてい
る。
【0020】なお、発明者は、骨材および凝固材を混練
して前記硬化性組成物を得る方法に関し、すでに特許出
願を行なっている(特開平1−148510号、特開平
1−148506号、特願平1−119261号、特願
平1−167333号)。
【0021】上記構成の浮き体1の製造方法を次に説明
するが、これによって限定されるものではない。
【0022】所定の大きさを有するネット体14により
直方体のラス体11を形成する。予め、袋体24をこの
ラス体11の内部に入れておくことが好ましい。そし
て、上面と底面を構成するネット体14に設けられた開
口部19にパイプ18を挿通してラス体11の四隅にパ
イプ18を貫通させ、ラス体11とパイプ18とを固定
する。貫通したパイプ18の上端部20がラス体11の上
面から、パイプ18の下端部22がラス体11の下面か
らそれぞれ突出している。
【0023】前記袋体24に空気を封入することによ
り、図5に示すように、ラス体11の内部において袋体
24の外側面がラス体11の内面に接するように袋体2
4が膨脹する。なお、袋体24への空気の封入は、公知
の方法によって行なえばよい。すなわち、袋体24に空
気を封入するための吹込口25を設け、吹込口25の内
部に空気の一方通行を可能にするような空気弁(図示せ
ず)を設ける。そして、空気ポンプを使用して、前記吹
込口25から袋体24の内部に空気を封入する。空気を
封入する代わりに酸素、水素、ヘリウムなどの気体を封
入しても構わない。これにより、袋体24がラス体11
の内部形状に従って膨らむ。
【0024】前記袋体24の代わりに、ポリスチレン発
泡体等の合成樹脂発泡体を入れてもよい。合成樹脂発泡
体はラス体11の内部の大きさに見合った直方体に成形
したものを用いてもよく、あるいは使用済みの発泡体を
再利用しても構わない。また、プラスチック板、ビニー
ル、ゴムなどを入れても構わない。
【0025】なお、浮き体1の内部に空間が確保されて
いれば、前記袋体24や合成樹脂発泡体は必ずしも必要
ではないが、このようなものを用いることにより、硬化
性組成物がネット体14の網目16を通ってラス体11
の内部に流れ込むのを防ぐことができる。また、合成樹
脂発泡体の量を変えて浮き体1の比重を調節することも
できるので好都合である。
【0026】上記のように構成した浮き本体10を、図6
に示すように上下一対の金型Kの中に入れる。この金型
Kの内部空間の高さはパイプ18の高さと同一であり、
パイプ18の上端部20および下端部22は金型Kの内面
に当接している。なお、金型Kの内面における浮き本体
10の位置決めを正確にするために、金型Kの内面にパ
イプ18の貫通孔40と嵌合し得る突部Tを設けておく
ことが好ましい。この状態で、硬化性組成物を注入口
(図示せず)から流し込み、浮き本体10の外面から金
型Kの内面にまで均一に充填する。硬化性組成物が硬化
すれば浮き本体10の全面を前記組成物の硬化物が覆
い、内部に空間を保持した浮き体1が金型Kの内部に成
形することになる。本実施例では、浮き体1の全体の体
積に対する内部空間の体積の割合は70〜80%程度で
ある。なお、本発明は水面近傍に浮かべて使用するもの
であるため、比重が1以下であることが必要であるが、
この要件さえ満たせば、浮き体1における内部空間の体
積の割合には特に限定はない。
【0027】金型Kから取り出した浮き体1は、内装さ
れたパイプ18により四隅に高さ方向に貫通する貫通孔
40が形成し、その開口部が浮き体1の上面および底面
に露出している。
【0028】このような浮き体10を、例えば、オイル
フェンスや波止めブロックに使用することができる。す
なわち、図7および図8に示すように、一端が錨50に
取り付けられた鎖51の他端を前記貫通孔40に挿通
し、浮き体1の上面において固定する。この浮き体1の
横に他の浮き体1を並べる。そして、コの字状の連結具
30によって1つの浮き体1と他の隣接する浮き体1と
を連結する。前記連結具30は幅の細い板状の連結本体
30aを有し、この連結本体30aの両端から同方向に
挿入部30b、30cが突出している。挿入部30aを
1つの浮き体1の貫通孔40に挿入し、挿入部30bを
他の浮き体1の貫通孔40に挿入することにより隣り合
う浮き体1を連結することができる。このような連結を
順次行なって、多数の浮き体1を一列に連結し、タンカ
ーから流出した重油が外洋に流れ出ないように停止させ
ることなどが可能となる。本実施例のように、浮き体1
の平面形状を正方形にすれば、浮き体1の連結方向の転
換が容易である。
【0029】上記のほか、多数の浮き体1を縦横に連結
して、海上における工事用床あるいは人工魚礁を作るこ
とができる。さらに多数の浮き体1を連結して人工の島
を作ることも可能である。これにより、海上都市の開発
など国土拡大の夢が達成され、住宅やレジャー施設の建
設に利用することができる。浮き体1による人工の島に
は、例えば、ソーラーシステムや海水を真水に変える装
置を備えたドーム状の住居が建設されることが考えられ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の浮き体は
産業廃棄物や生活廃棄物を再利用したものである。産業
廃棄物や生活廃棄物の処理問題を解消するために、これ
らを再利用することは極めて有意義である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す浮き体の斜視図であ
る。
【図2】前図の縦断面図である。
【図3】ネット体の網目構造を示す拡大平面図である。
【図4】他のネット体の網目構造を示す拡大平面図であ
る。
【図5】袋体が膨らむ状態を示す側面図である。
【図6】浮き本体を金型の中に入れた状態を示す側面図
である。
【図7】複数の浮き体が連結された状態を示す斜視図で
ある。
【図8】浮き体に錨を固定してオイルフェンスに使用し
た状態を示す側面図である。
【符号の説明】 1…浮き体 10…浮き本体 11…ラス体 14…ネット体 18…パイプ 24…袋体 30…連結具 32…被覆体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属またはプラスチックからなるネット
    状物もしくは多孔板により直方体を形成し、少なくとも
    上端に開口部を有した棒状体を、この棒状体の上端およ
    び下端が直方体から突出するように、直方体において上
    下方向に延びる4つの辺に沿わせて配設し、直方体の全
    面を産業廃棄物および生活廃棄物あるいはどちらか一方
    の粉砕物にシリカを主成分とする凝固剤を混練してなる
    混合物で覆って被覆体を成形するとともに、前記棒状体
    の開口部を前記被覆体の上面に露出させてなることを特
    徴とする浮き体。
  2. 【請求項2】 前記浮き体を多数敷き並べ、コの字状の
    連結具の一端を1つの浮き体における開口部に挿入し、
    前記連結具の他端を他の隣接する浮き体の開口部に挿入
    して多数の浮き体を互いに連結させたことを特徴とする
    請求項1に記載の浮き体。
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