JP3101247U

JP3101247U - 鳩が嫌う突起を有する鳩の排除装置。

Info

Publication number: JP3101247U
Application number: JP2003272819U
Authority: JP
Inventors: 訓行湯本
Original assignee: 訓行湯本
Priority date: 2003-10-27
Filing date: 2003-10-27
Publication date: 2004-06-10
Anticipated expiration: 2009-10-27

Abstract

【課題】名所旧跡の建造物に群がる無数の鳩が所嫌わず脱糞を行い、かたや高層建築のマンションや家屋にまで巣を造って建物を占領し、洗濯物などあらゆるものを汚染する有様であって、異常とも言える繁殖により人間の居住環境を著しく悪化させている現状は否めない。
このような鳩の害は単に環境汚染だけの問題でなく、人間と鳥獣共通の伝染病の蔓延すら危惧されることであり、少なくとも、人間が日常生活を行う場所および大勢が集まる場所や文化財を保護しなければならない場所には、鳩が近寄れない工夫が必要である。
【解決手段】本考案は、鳩が巣寄る場所に飛来の障害となる構造の装置を配置し、鳩が自然に忌み嫌う環境を作るため、とげや針葉樹を敬遠する習性を利用した器具を装置として、むやみに巣造りをしたり飛来して人間の日常生活を脅かすことができない構造物を考案し、これを問題のある場所に設置して環境汚染防止の促進と糞害などによる衛生上の危惧を排除し、これらの課題を解決する。
【選択図】図１

Description

従来、鳥類を排除する器具や装置として用いられるものには、光るものや動く器具や音を出すもので脅して近寄らないようにするものも多く、高度なものでは超音波を利用した装置などが一般に用いられている。

しかし、いずれも鳥類が慣れてしまえば効果が少ないものが多く、鳩だけでなく他の鳥類を対象とする駆除装置や追い払う装置も研究し実施されている例も多い。

本考案は、鳩を対象として簡便にして効果の大きい排除装置の分野に属する。

文化財などを擁する名所旧跡の建物を保護するため、立派な彫刻や建築の様式が参考になる場所などを金網で囲んで、鳩の飛来や巣造りを防ぐ方策が用いられている。

また、一般には住居のベランダ等に鳩が近寄らないように、絵を描いた風船が風で動く装置や鐘の音などで脅かしたり、飛来した鳩を追い払う方策を中心とした器具や装置に頼っているが、いずれも決定的な効果を得ない。

鳩は人間に馴れ馴れしく近寄り、性格がおとなしいことから何故か平和の象徴とされて、人間が鳩に危害を加えることが少ないためか、近年、人の集まる場所や名所旧跡で異常なまでに繁殖し、ひいては民家の軒先や高層建築のマンションなどにたむろし、住居や洗濯物を汚染するなど少なからず人間の日常生活に支障を与える場合が多い。

すなはち、鳩の糞や脱毛と飛来時や離陸の際の塵埃などは、人間の居住する場所や人の集まる場所などで、人間にお構いなしに勝手に撒き散らすため、非常に不衛生である。

元来、人間と鳥獣共有の伝染病があって、鳩も同様に危惧すべき鳥類で有るにもかかわらず、人間に最も接近して日常を過ごしていることは、警戒に値することである。

鳩も動物愛護の精神からむやみに殺傷することは法に抵触することであり、できる限り人の住居や人の集まる場所から、自然の状態で排除しなければならないものである。

本考案は、これらの課題を解決するため、鳩に松などの針葉樹やとげを避ける習性があり、他の鳥類も少なからず脇腹に異物を抱えることを嫌う習性があることを利用する。

従って、鳩が飛来しても居心地が悪くて着地できないように、鳩の脇腹に達するような松葉の如きとげのような形態をし、柔軟な材質で出来た無数の突起物を配した装置を鳩が飛来する場所に設置することとする。

本考案は、鳩を排除する方法として、構造上、取り付け自在なベースに松葉に類似したとげ状の突起物を無数に添設して一体化した装置を以て、鳩が常時飛来する場所や飛来されては不都合な場所に配置して取り付けておくこととする。

本考案は、以上述べた如き課題を解決するための手段に従って、実施するための最良の状態に構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。

本考案は、以上述べた如き器具をマンションのベランダその他の、従来、鳩が飛来しては困る場所に配置して取り付ける実験をくり返したところ、確実に鳩が飛来しなくなり、その状態が継続する。

従って、従来、鳩の排便などで汚染されていた場所は清潔が保たれるようになり、洗濯物や生活用品が汚染されていた状況が改善される。

また、本考案における松葉状の突起物は柔軟な材質であるから、住居のベランダ等に固着して用に供した場合も、誤って触れたり握ったときに、衣服を損傷したり人体を傷つけることがない。

本考案の装置を用いることにより、従来、鳩を排除するため金網で囲んだりして、見学不可能や清掃不可能であった文化財の建物をよみがえらせるなど、全般的に美観を損なわない方法となる。

本考案による装置を、神社仏閣および人の集まる場所や、鳩に飛来されては不都合な場所に設置することにより、糞公害だと言われてきた現状が改善され、人間と鳥獣共有の伝染病の根本的な防止に役立つこと顕著である。

考案を実施するための最良の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。

図１において、装置の歪曲自在なベース１に長さ１０センチメートルぐらいの松葉状の形状をした突起物２を２センチメートルぐらいの間隔で無数に添設して一体化する。

図２において、突起物２が直立するようにベランダの欄干など建物の構造物３に、ベース１を取り付け器具４で固着する。

図１における、ベース１と突起物２の一体化は、材質をプラスチックなどの合成樹脂とし、金型を使って射出成型により製造ができる。

鳩は日本国中いたるところに生息し、人間との関わりは無限であるが、前述の如き問題を有し、できれば自然に鳩を排除できることは究極のことである。

従って、鳩による不都合を除きたい願望は、人の行動するあらゆるところに存在するため、鳩が嫌う突起物を配した本考案の装置は簡便かつ廉価であり、早急に普及する可能性を有し、産業上利用の可能性は大きい。

また、本考案の装置は大量生産が可能であって生産性が高いものである。

本考案の鳩の排除装置の外観の斜視図である。本考案の鳩の排除装置を建物の欄干等の建造物に取り付けた状態を示す見取図である。

符号の説明

１．鳩の排除装置のベース。
２．松葉状の形状をした突起物。
３．建物の欄干等の建造物。
４．ベースの取り付け器具。

Claims

図１の如き形状を成し、一連のベース上に松葉に類似した無数の突起物を配し、鳩が建物に巣寄って美観を損ねたり脱糞による汚染が著しい場所など鳩が飛来することが不都合な場所に、鳩が止まれないことを目的として設置するための、ベース１を以て設置が可能であり突起物２と一体構造の合成樹脂を材料とする鳩の排除装置。