JP3100068U - 授乳用カバー - Google Patents

Abstract

【課題】授乳時に授乳者の乳房がはだけるおそれがなく、更に授乳者の腕と肩の負担を軽減する防寒・保温機能のある授乳カバーを得る。
【解決手段】授乳用カバー４は、布、織物、編み物又は合成樹脂シートによって環状帯を形成し、この環状帯の上縁部及び下縁部を弾性変形可能に構成する。前記環状帯の大きさは、上下寸法を授乳者５の肩から腹部にかけて覆う寸法とし、内寸を授乳者５が乳児６を抱き入れて装着できる寸法とする。
【選択図】　　図２

Description

　この考案は、授乳用カバーに関するものである。

　屋外や外出先などで授乳する際には、授乳時に乳房が他人から見えないように工夫する必要がある。そのために、ポンチョ型として授乳者が頭からかぶるようにしたものなどが提案されている。
　また、授乳時には授乳者の肌が露出するので、寒い季節には授乳者の肌を防寒具で覆う必要がある。そのために、従来は毛布にくるまって授乳したり、半天を羽織って授乳するなどの方法が取られているが、これらの方法は授乳者の肌がはだけるおそれがあり、また外出先での授乳には適さない。
　更に、授乳する場合には、授乳者は授乳が完了するまで乳児を抱きかかえていなければならず、腕や肩が疲れるという問題もあった。

　この考案は、授乳用カバーにおいて、第一に、携帯に適し、授乳時に授乳者の乳房がはだけるおそれがないこと、第二に、授乳者の腕と肩の負担を軽減すること、第三に、寒い時期には授乳者、乳児が密着することで暖かく授乳でき、第四に、脱着が容易であることを課題とするものである。

　この考案の授乳用カバーは、布、織物、編み物又は合成樹脂シートによって環状帯を形成し、この環状帯の上縁部及び下縁部を弾性的に伸縮自在に構成する。前記環状帯の大きさは、上下寸法を授乳者の肩から腹部にかけて覆う寸法とし、内寸を授乳者が乳児を抱き入れて装着できる寸法とする。
　前記環状帯の素材としては、軽く防寒性の高いフリース素材が好適である。また、上縁部、下縁部を弾性的に伸縮自在とする構成としては、ゴムを装着したり、弾力性のある素材を用いるなどの構成とする。
　なお、この考案における環状帯の素材は、防寒機能を得るためにはフリース、毛織物、ウール又は化学繊維の編み物などが適し、防寒機能が不要な場合は、適宜の布地や合成樹脂地を使用することもできる。

　この考案の授乳用カバーは、授乳者が頭からかぶり、その中で乳児を抱えて授乳する。
　このとき、上部のゴムによって上部が狭窄されるので、授乳時に授乳者の肌がはだけるおそれがない。また、下部のゴムによって下部が狭窄され、この狭窄部に腕を委ねることができるので、授乳者の腕と肩の負担を軽減することができる。
　また、環状帯の素材としてフリースなど防寒性の高い素材を使用すると、寒い時期には授乳者、乳児がカバーの中で一体に密着することで共に暖かく授乳できる。
　そしてこの授乳用カバーは小さく折り畳むことができるので、携帯にも適している。更に、膝掛けとして使用したり、授乳用カバーの上に乳児を横たえておむつの交換をすることもできる。

　以下に、最良の形態としての実施例を示す。

　図１において、フリース素材で環状帯１が形成してあり、この環状帯１の上縁部２及び下縁部３にゴムを装着して、この考案の授乳用カバー４を構成している。
　前記環状帯１の大きさは、上下寸法（フリース素材の幅）は授乳者の肩から腹部を覆うようにしてある。また環状帯１の内寸は、この授乳用カバー４を着用した授乳者がこの授乳用カバー４の中で乳児を抱き入れてかかえることのできる寸法としてある。

　図２は、この考案の授乳用カバー４の使用状態を示すものである。
　授乳者５はこの授乳用カバー４を頭からかぶり、胴部に着用する。次いで上部のゴムを伸ばして乳児用カバー４の中で乳児６を抱きかかえる。この時授乳用カバー４の下部はゴムによって狭窄されている。
　上記の状態で、授乳者５は乳児６に乳首を含ませて、又はほ乳瓶により授乳する。

　この授乳用カバー４を使用することにより以下の作用効果が得られる。
１）授乳用カバー４の上縁部を首ないし肩に係止させておくことにより授乳用カバー４の位置は安定する。そして授乳用カバー４の上部のゴムによって上縁部２を狭窄させることができる。したがって、授乳時に乳房が隠されるので、外出先でも安心して授乳することができる。
２）授乳用カバー４によって授乳者５の肩部分が覆われ、胸部分に対しても側方が覆われるので、授乳者５が授乳するときに、防寒機能が得られる。同様に、乳児６も体全体が環状帯で覆われるので、暖かい状態で授乳を行うことができる。
３）授乳用カバー４の下縁部３はゴムによって狭窄されており、授乳者５はこのゴム入りの下縁部３に腕を委ねて腕と肩の支えとすることができるので、授乳時における腕と肩の疲労を軽減することができる。
４）図３に示すように、この授乳用カバー４を敷きその上に乳児６を横たえることができるので、おむつ交換用のシートとしても使用することができる。
５）図４に示すように、ベビーカー乗用時などに膝掛けとして使用することができる。
６）図５に示すように、この授乳用カバー４を折り畳んで携帯用の袋７に収納して携帯することができる。そして袋７に収納された乳児用カバー４はクッション材として機能するので、外出先においてクッションとして使用することもできる。

　この考案の授乳用カバーは、容易に商品化可能であり、産業上利用し得るものである。

この考案実施例の斜視図 同じく授乳時の斜視図 同じくおむつ交換シートとしての使用状態の平面図 同じく膝掛けとしての使用状態を示す斜視図 同じく携帯用袋に収納した状態の斜視図

符号の説明

　１　　　環状帯
　２　　　上縁部
　３　　　下縁部
　４　　　授乳用カバー
　５　　　授乳者
　６　　　乳児
　

Claims (1)

1. 布、織物、編み物又は合成樹脂シートによって環状帯を形成し、この環状帯の上縁部及び下縁部を弾性的に伸縮自在に構成し、
   前記環状帯の大きさは、上下寸法を授乳者の肩から腹部にかけて覆う寸法とし、内寸を授乳者が乳児を抱き入れて装着できる寸法とした、授乳用カバー

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