JP3099702B2 - 車両又は/及び積載重量測定装置 - Google Patents

車両又は/及び積載重量測定装置

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JP3099702B2
JP3099702B2 JP07273524A JP27352495A JP3099702B2 JP 3099702 B2 JP3099702 B2 JP 3099702B2 JP 07273524 A JP07273524 A JP 07273524A JP 27352495 A JP27352495 A JP 27352495A JP 3099702 B2 JP3099702 B2 JP 3099702B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2401/00Indexing codes relating to the type of sensors based on the principle of their operation
    • B60G2401/12Strain gauge

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両又は/及び車
両に搭載した積荷の積載重量測定装置に係り、特に車両
のサスペンション側と車体フレームに取付けられたブラ
ケットとを結合するシャックルピン内に軸方向に沿って
穴を穿設し、該穴内に歪を検出するセンシング素子を嵌
合配置してなる車両又は/及び積載重量測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より車両の荷重測定は、主としてト
ラック等の大型車両に対して行われている。通常車両の
荷重測定は、路上に設置した荷重測定装置によって行わ
れ、荷重変換器を具えた載荷板上に車輪を載せて、その
車輪の輪重量あるいは軸重量等を測定し、これらの輪重
量等を加算して車両重量を求め、更に測定された車両重
量から乗車人員や車両自体の重量を減算して積載された
積荷荷重を求めていた。
【0003】しかしながら上述した荷重測定装置は、路
上の特定箇所にのみ設置されているものであるために、
又荷重測定装置自体が大きく且つ設置コストが嵩むため
設置場所や設置台数に制限があり、積荷搭載箇所全てに
配置することが出来ず、この為運転者や積荷業者の認識
なしにしばしば過積載が生じる恐れがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる欠点を解消する
為に、車両自体に荷重測定装置を組込むことが検討され
ている。例えば実開平6−16826号においては、車
両のリーフスプリングとアクスルケースの間に位置する
スライドプレートあるいは車高調整用プレート内に歪ゲ
ージ式センシング素子を配設した技術が開示されてい
る。
【0005】しかしながらスライドプレート内にセンシ
ング素子を取付けたものは、スライドプレート面をリー
フスプリングが摺動する為に、スライドプレートが摩耗
してその強度変化によってセンシング素子の出力特性に
変化が生じる恐れがある等の問題がある。
【0006】かかる欠点を解消するために、実開平6−
69759号において、車両のサスペンションを支える
シャックルと車体フレームに取付けられたブラケットと
を結合するシャックルピンの中心線上に軸方向に沿って
軸穴を穿設し、該軸穴内に歪を検出するセンシング素子
を嵌合配置してなる車両荷重測定装置を提案している。
【0007】かかる構成を図11に基づいて説明する
に、不図示の荷台フレーム1に固定されたブラケット2
には円柱状のシャックルピン3(スプリングピン)が嵌
合されており、該シャックルピン3にはシャックル4若
しくはリーフスプリング11のアイ部が回動自在に結合
されている。又シャックルピン3のブラケット嵌合部の
周面には溝3aが設けられており、ブラケット2とシャ
ックルとを結合するときに、ブラケット2の側面の孔か
らピン固定用ボルト5をこの溝3aに挿通して締め付け
ることにより、シャックルピン3をブラケット2に対
し、回動且つ軸方向に移動しないように固定している。
またシャックルピン3端面より中心軸方向に沿って中空
状の穴6を穿設し、該穴6の内部に、ひずみゲージ式の
センシング素子7を嵌合装着している。勿論前記センシ
ング素子7は、磁歪式のセンシング素子7で構成しても
良いことも記載されている。
【0008】そしてこれらのセンシング素子7は両端部
が円柱状で中央部は板状に形成されており、例えばひず
みゲージ式のセンシング素子7の場合はその板状部を磁
性材料で形成すると共に、その部分に抵抗線が接着され
ており、該抵抗線よりリード線8を引出して構成する。
一方磁歪式のセンシング素子7の場合は、その板状部を
パーマロイ等の磁性材料で形成すると共に、十字方向に
4個の小さな孔を穿孔すると共に、その孔を通して十字
状にコイルを巻回して構成し、前記コイルよりリード線
を引出して構成する。そして、前記リード線8はシャッ
クルピン3の軸穴6より外部に引出される。又、シャッ
クルピン3の、軸穴6と反対側に穿孔した穴9はグリー
ス供給孔である。
【0009】かかる従来技術によれば、車両の荷重はブ
ラケット2を介してブラケット2とシャックル4とを結
合しているシャックルピン3にかかる。この為シャック
ルピン3に剪断力が作用し、内部に配置されたセンシン
グ素子7が歪むことによって車両の積載荷重(具体的に
はシャックルピン3上のサスペンションのバネ上荷重)
等が検出される。
【0010】さて前記従来技術においては前記剪断歪
(応力)を効果的に検知するために、前記センシング素
子の検出中心を、ブラケット端面とリーフスプリング側
端面との間の帯状空隙位置(以下帯状空隙位置という)
に配設するとともに、シャックルピン3の溝3aに挿通
したピン固定用ボルト5により位置固定している。
【0011】しかしながら前記した帯状空隙位置にセン
シング素子7の検出部を配設する構成では、感度、精
度、安定性のいずれも剪断歪(応力)測定にとって十分
ではなく、実用上種々の問題があった。
【0012】本発明は前記した感度や精度等が不安定に
なる要因について種々検討した結果、その配設位置に問
題にある事を突止め、特に有限要素法解析CAEにより
シャックルピン3が荷重を受けた場合の剪断歪(応力)
分布を求め、該剪断応力分布に基づいて前記剪断歪(応
力)を効率良く測定するためのセンシング素子7を配設
した車両又は/及び積載重量測定装置を提供する事を目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる技術的課
題に鑑み、車両のサスペンション側と車体フレーム1に
取付けられたブラケット2とを結合するシャックルピン
3内に軸方向に沿って穴6を穿設し、該穴6内に歪を検
出するセンシング素子7を嵌合配置してなる車両又は/
及び積載重量測定装置において、前記センシング素子7
の検出中心を、ブラケット2端面とリーフスプリング側
(リーフスプリング11若しくはブッシュ13)端面と
の間の帯状空隙位置(以下帯状空隙位置という)センシ
ング素子7の配設位置を、ブラケット端面とリーフスプ
リング側端面との間の帯状空隙位置C−Cより軸方向X
−Xに所定距離ずらして配置し、前記穴6軸線上におけ
る剪断応力線図の最大応力域とほぼ対応する位置に、前
記センシング素子7を配設した事を特徴とする。
【0014】即ち、図1及び図2に示すように前記穴6
軸線と一致するシャックルピン3の中心軸上において
は、前記剪断応力線図の最大応力域はブラケット2内端
面より外れたP1及びP2点にあり、従ってシャックルピ
ン3のブラケット2内端面の直交面に対し軸方向に15
〜50°、好ましくは20°〜45°、更に好ましくは
20〜35°の角度変向してP1又はP2点に配設するの
がよい。
【0015】そして前記最大応力域はピン中心軸上にお
いてはP1及びP2点にあるが、前記シャックルピン3が
荷重を受けるΧ−Y軸面(前記ピン中心軸を通るシャッ
クルピン3の垂直断面)においては、参考写真2(カラ
ーコピー)に示すように、前記P1及びP2点より上方に
ずれたP3、P4点に最大応力域がある。(この場合正の
主応力が引っ張り応力、負の主応力が圧縮応力となる
が、図面では不明の為図3に対応する参考写真1及び前
記トラニオンシャフトが荷重を受けるΧ−Y軸面におけ
る最大応力域をカラーで示す応力分布図に対応する参考
写真2を添付する。) 従って本発明の場合、より好ましくは前記センシング素
子7の配設位置を前記シャックルピン3の中心軸に対
し、最大応力発生域側に半径方向に位置をずらし配設す
るのがよい。即ち穴6軸線上における剪断応力線図の最
大応力域とは、中心軸線上においては前記P1及びP2
であり、又Χ−Y軸面の任意の軸線上に穴6を開けた場
合においてはP3及びP4点ということが出来る。
【0016】しかしながら前記シャックルピン3にセン
シング素子7嵌合用の穴6を明ける必要上、強度性の面
より余りピン外周側に配置する事は出来ず、具体的には
前記半径方向の位置ずれ量が、シャックルピン3の曲げ
応力が低い部分、即ち軸半径の1/2以下であるのがよ
い。
【0017】又前記最大応力域は帯状空隙位置C−Cの
左右両側に位置し、且つその主応力は正負反対方向とな
る(図3における引張り応力と圧縮応力を参照)。従っ
て前記軸方向左右両側に位置する、前記最大応力域とほ
ぼ対応する2つの位置(P1及びP2点、又P3及びP
4点)に、夫々前記センシング素子7を配設し、該2つ
のセンシング素子7の出力信号の差(ρ1−ρ2、又ρ3
−ρ4)をとることにより1つの場合に比して2倍のゲ
インを得る事が出来、一層感度と精度のよい信号の検出
が可能となる。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】前記従来技術によれば前記シャッ
クルピン3には嵌合固定されているブラケット2内端面
の上端を支持点としてシャックル若しくはリーフスプリ
ングを介してピン下側周面より荷重を受けるために、前
記シャックルピン3には梁理論に基づく曲げモーメント
と剪断力が発生しているものと信じられていた。この
為、前記従来技術においてはブラケット2の支持点、言
い換えればブラケット2内端面とピン中心軸との交差位
置P0にセンシング素子7を配設し、前記剪断歪(応
力)の測定を行なっていた。
【0020】しかしながらスーパコンピュータを用いた
有限要素法解析CAEにより、シャックルピン3が前記
した荷重を受けた場合の剪断応力線図を求めてみると、
図2に示すように、前記交差位置P0上では急峻なる立
上がりを示し、この為前記交差位置P0上にセンシング
素子7を配設すると、感度も低く又僅かな軸方向の配設
位置の変動によっても信号出力(ゲイン)が大きく変動
し安定したゲインを得る事が出来ないことが判明した。
【0021】そこで本発明においては、前記シャックル
ピン3の中心軸上においては、前記剪断応力線図の最大
応力域がブラケット2内端面より外れたP1(シャック
ル側)及びP2点(ブラケット2側)にある事を見出
し、該2つのP1又はP2点のいずれか若しくは両者に前
記センシング素子7を配設するものである。図12は前
記P1点に配設したセンシング素子と、前記交差位置P0
点に配設したセンシング素子の荷重/ゲイン出力の関係
を示すグラフ図で、本図より理解される如くP1とP0
では感度が二倍以上向上することが理解できる。このよ
うに前記交差点より軸方向に所定距離ずらした位置に剪
断応力線図の最大応力域が存在する理由は、主応力が水
平軸に対し、約45°方向に傾斜するため剪断応力が軸
方向にずらした位置に大きくなるものと推定される。
【0022】この場合、シャックル側のP1点にセンシ
ング素子7を配設した場合は最大応力がブラケット2側
のP2点より高いために、感度がよく、又ブラケット2
側のP2点にセンシング素子7を配設した場合は最大応
力域の頂上域の変曲点カーブがシャックル側のP1点よ
りなだらかなために、軸方向の配設位置の多少の変動に
よってもゲインが変動する要素が更に小さくなり、一層
の安定性を増す。
【0023】又前記帯状空隙位置C−Cの左右両側に位
置する前記P1及びP2点の応力は、図3に示すようにP
1とP2点では引張り応力(外に向う矢印)と圧縮応力
(中心に向う矢印)が夫々正負反対方向に位置する。即
ち剪断応力の方向が正負反対方向に位置している。従っ
て図1(C)に示すように、ブラケット2内端面を挟ん
でP1及びP2点夫々に前記センシング素子7を配設し、
該2つのセンシング素子7の出力信号の差(ρ1−ρ2
をとることにより1つの素子よりゲインを得る場合に比
して約2倍のゲインを得る事が出来、一層感度と精度の
よい信号の検出が可能となる。
【0024】さて前記シャックルピン3における受荷重
は、ピンΧ−Y軸面(前記ピン中心軸を通るシャックル
ピン3の垂直断面)上に受ける。従って必ずしも、参考
写真2に示すように、ピンΧ−Y軸面上における最大応
力発生域は中心軸線上にあるのではなく、中心線より上
方(ブラケット2内端面の支持点側)にずれたP3、P4
点にある。
【0025】従って前記センシング素子7の配設位置を
前記シャックルピン3の中心軸に対し、最大応力発生域
側に半径方向に位置をずらし配設することにより一層の
感度向上が可能となる。しかしながら前記シャックルピ
ン3にセンシング素子7嵌合用の穴6を明ける必要上、
シャックルピン3の強度性の面より余りピン外周側に配
置する事は出来ず、具体的には前記半径方向の位置ずれ
量が、シャックルピン3の軸半径の1/2以下に設定す
る。
【0026】次に前記前記センシング素子7を含むセン
サ体70(図13参照)とシャックルピン3との嵌合の
状態による荷重/ゲインの変化を調べてみるに、図4に
示すように、締め代が+0.025mm(タイト)の場
合と、締め代が−0.025(ルーズ)の場合とでは前
者の方が感度が2倍以上と高く、締りばめにより行なわ
れる事により出力感度が一層向上することが確認でき
た。
【0027】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施形態を説明
する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の
寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記
載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣
旨ではなく、単なる説明例にすぎない。図5は本発明が
適用される大型トラックのサスペンション部の概略構成
を示し、本車両においては前輪一軸10、後輪二軸20
の車輪構成をなし、いずれもサスペンションとしてリー
フスプリング11を用いている。
【0028】そして前軸10側のリーフスプリング11
の中央部には、ショックアブソーバ(不図示)と共に、
車軸12(アクスルケース)が取付けられている。又図
6に示すように、前記リーフスプリング11の一端側の
アイ部11Aにはブッシュ13を介してシャックルピン
3が嵌合されており、そして該シャックルピン3を介し
て荷台フレーム1に固設されたブラケット2に支持され
ている。一方、前記リーフスプリング11の他端側11
Bは、略逆Y字状のシャックルリンク14を介して荷台
フレーム1に固設されたブラケット2に支持されてい
る。かかる構成は公知であるために詳細な説明は省略す
る。
【0029】又図6に示すように、シャックルピン3の
ブラケット2嵌合部の周面のシャックルピン3には溝3
aが設けられており、ブラケット2の側面の孔からピン
固定用ボルト5をこの溝3aに挿通して締め付けること
により、シャックルピン3をブラケット2に対し、回動
且つ軸方向に移動しないように固定している。尚前記セ
ンシング素子7を含むセンサ体70(図13参照)とシ
ャックルピン3との嵌合はいずれも締め代が+0.02
5mm(タイト)の締りばめにより行われている。
【0030】図13は前記磁歪式センサ80の構造を示
し、図13(A)に示すように、パーマロイ等の強磁性
材からなる方形の薄肉板10の中央部に、十字方向に4
個の小さな孔79を穿孔すると共に、その4つの孔79
中心同士を十字状に結ぶ交点より励磁用コイル71巻線
方向に対し左右に45°変向した方向に2本の仮想線M
を引き、該2つの仮想線Mの間に挟まれる、前記薄肉板
80の上縁部と下縁部を偏平領U字状に対称に切欠い
て、一対の切欠き部75を設ける。そして前記切欠き部
75は前記交点を通る45°変向の2本の仮想線Mに挟
まれる薄肉板80縁部長さをLとした場合、前記切欠き
部75幅L0は下記1)式を満足し、且つ切欠き部75
底面角隅部を通る前記仮想線Mの平行な接線と仮想線M
との距離mが下記2)式を満足するように切欠き部75
を設ければよく、特にその形状は限定されない。 L0≦L …1) m>0 好ましくはM≧1mm…2) そして前記4つの孔79に縦方向と横方向に十字にコイ
ル線を互いに直交して挿通巻回して、励磁用コイル71
と出力用コイル72を力の作用方向と45°の方向に位
置するように構成する。そして前記のように構成したセ
ンシング素子7を、図13(B)に示すように、管状ホ
ルダ77内のセンサ保持空間76内に収納し、該管状ホ
ルダ77と薄肉板80とをスポット溶接にて固設するわ
けであるが、その固設位置pは前記2つの仮想線Mと薄
肉板80縁線との交点若しくはその近傍に設定する。
【0031】そしてシャックルピン3端面より中心軸方
向に沿って中空状の穴6が穿設されており、該穴6の内
部に、磁歪式のセンシング素子7が嵌合装着されてい
る。そして前記センシング素子7の嵌合位置においては
図1に示す位置に配設されている。即ち図1はシャック
ルピン3を介してブラケット2とリーフスプリング11
が結合している状態の模式図を示し、図1(A)は、図
2に示すシャックルピン3の中心軸上の剪断応力線図の
最大応力域に対応するブラケット2内端面より中央側に
ずれたP1点に、前記センシング素子7の検出中心が位
置するように夫々1つずつセンサ体70を配設してい
る。
【0032】又図1(B)は、図2に示す剪断応力線図
の最大応力域に対応するブラケット2内端面より外側に
ずれたP2点に、前記センシング素子7の検出中心が位
置するように夫々1つずつセンサ体70を配設してい
る。又図1(C)は、図2に示す剪断応力線図の最大応
力域に対応するブラケット2内端面より両側にずれたP
1及びP2点に、前記センシング素子7の検出中心が位置
するように夫々1つずつセンサ体70を配設している。
【0033】次に車両後輪側20のセンシング素子7の
配設位置について説明する。本実施例の後輪は二軸車で
あるために、図5に示すように、アクスルケース21
A、21Bが前後2列になっており、この為、図7に示
すように、リーフスプリング11は、その中央部が荷台
フレーム1に固定されたトラニオンブラケット52に嵌
合支持されたトラニオンシャフト51の端側上面側にス
プリング座54及び固定治具53を介してリーフスプリ
ング11が取付けられている。即ち、トラニオンシャフ
ト51は中央部をU字状に上方に湾曲させると共に、そ
の両側を水平方向に延在させてトラニオンブラケット5
2及びリーフスプリング11の取付け部51aとなす。
【0034】トラニオンブラケット52は荷台フレーム
1下面側より八の字状に拡開して形成され、該ブラケッ
ト52下部にトラニオンシャフト51の水平軸部が嵌着
されるとともに、該ブラケット52より突出したトラニ
オンシャフト51水平軸部の端側には前記したようにリ
ーフスプリング11の中央部がスプリング座54及び固
定治具53を介して装着されている。尚ブラケット52
とトラニオンシャフト51との嵌合も締りばめにより行
われている。
【0035】また前記トラニオンシャフト51について
はトラニオンシャフト51端面より中心軸方向に沿って
中空状の穴6が穿設されており、該穴6の内部に、磁歪
式のセンサ体70が嵌合装着されている。そして前記セ
ンシング素子7を内包したセンサ体70の配設位置にお
いては図8に示す位置に配設されている。
【0036】即ち図8はトラニオンシャフト51がトラ
ニオンブラケット52とリーフスプリング11と結合し
ている状態の模式図を示し、図8(A)は、図9に示す
トラニオンシャフト51の中心軸上の剪断応力線図の最
大応力域に対応するブラケット2内端面より中央側にず
れたP1点に、前記センシング素子7の検出中心が位置
するように夫々1つずつセンサ体70を夫々1つづつ配
設している。又図8(B)は、図9に示す剪断応力線図
の最大応力域に対応するブラケット2内端面より外側に
ずれたP2点に、前記センシング素子7の検出中心が位
置するように夫々1つずつセンサ体70を夫々1つづつ
配設している。又図8(C)は、図9に示す剪断応力線
図の最大応力域に対応するブラケット2内端面より両側
にずれたP1及びP2点に、前記センシング素子7の検出
中心が位置するように夫々1つずつセンサ体70を夫々
1つづつ配設している。尚センサ体70とトラニオンシ
ャフト51との嵌合はいずれも締め代が+0.025m
m(タイト)の締りばめにより行われている。
【0037】次に前記のように配設したセンシング素子
7の出力信号を利用した積載荷重の測定工程について図
10に基づいて説明する。本実施例においてはゲイン安
定性と精度の確保を図る為に、図1(C)及び図8
(C)の構成に基づく測定装置について説明する。先ず
前輪側においては右輪及び左輪の夫々にセンシング素子
7を配設したシャックルピン3の両端側に配設した、2
×{2×(P1、P2)}の計8個のセンシング素子7に
ついて左右両輪側を測定し、演算器41内で各センシン
グ位置で一対(P1、P2)づつ出力信号の差(ρ1
ρ2)を取り、各センシング位置におけるゲイン値
ρRR、ρRL、ρLL、ρLRの和を取って前軸荷重に対応す
るゲイン出力Fρを得る。
【0038】次に後輪側においても右輪及び左輪の夫々
にセンシング素子7を配設したトラニオンシャフトの両
端側に配設した、{2×(P1、P2)}の計4個のセン
シング素子7について左右両輪側を測定し、演算器43
内で各センシング位置で一対(P1、P2)づつ出力信号
の差(ρ1−ρ2)を取り、各センシング位置におけるゲ
イン値ρR、ρLの和を取って後軸荷重に対応するゲイン
出力Bρを得る。
【0039】そして前記ゲイン出力Fρ、Bρを演算器
44で和した後、該(Fρ+Bρ)を荷重に合せて変換
したものを車両のバネ上荷重として得る。これに前もっ
て測定したバネ下荷重を加えて、表示器45に車両重量
を表示する。尚、積載荷重を測定する場合は荷台が空の
状態で表示部の表示を”0”合わせした後、積荷をつみ
こんだ後の表示器45の変化を読み取るようにすれば良
い。
【0040】
【発明の効果】以上記載した如く、本発明によれば、有
限要素法解析CAEによりシャックルピン3が荷重を受
けた場合の剪断歪(応力)分布を求め、該切断分布に基
づいて前記剪断歪(応力)を効率良く測定するためのセ
ンシング素子7を最も適切な位置に配設した為、感度、
精度、安定性のいずれも剪断歪(応力)測定にとって十
分なゲイン値を得る事が出来る。しかも本発明はセンシ
ング素子7の配設位置を、前記帯状空隙位置C−Cより
軸方向に所定距離をずらして、その軸線上における剪断
応力線図の最大応力域とほぼ対応する位置に配設するの
みで足りるから、既存の部品等を変更することなく容易
にゲインの増加が可能である。更に前記センシング素子
7の配設位置を前記シャックルピン3の中心軸に対し、
最大応力発生域側に半径方向に位置をずらし配設するこ
とにより一層のゲインの増加が図れる。前記センシング
素子7を帯状空隙位置C−Cの左右両側に夫々配設し、
該夫々のセンシング素子7の出力信号の差をとることに
より一層のゲインの増加を図る事が出来る。又前記セン
シング素子7はいずれも最大応力域に配設されているた
めに、素子7装着位置が若干ずれても敏感にゲイン変化
が生ぜず安定性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)(C)は本発明の実施例に係るセ
ンシング素子の配設位置を示す模式図である。
【図2】シャックルピンの中心軸上における剪断応力線
図を示す。
【図3】前記シャックルピンが荷重を受けるX−Y軸面
における圧縮応力と引張り応力を矢印で示す応力分布図
である。
【図4】前記ブラケットとシャックルピンとの嵌合の状
態による荷重/ゲインの変化を示すグラフ図で、(A)
が締め代が+0.025mm(タイト)の場合、(B)
が締め代が−0.025(ルーズ)の場合を示す。
【図5】本発明が適用される大型トラックのサスペンシ
ョン部の概略構成を示す。
【図6】前輪側のリーフスプリングの前端部の拡大断面
図で、前記ブラケットとシャックルピンとの嵌合の状態
を示す。
【図7】後輪側のリーフスプリングを支持するトラニオ
ンブラケットとトラニオンシャフトとの嵌合状熊を示
す。
【図8】(A)(B)(C)はトラニオンシャフト内に
嵌合装着されたセンシング素子の配設位置を示す模式図
である。
【図9】トラニオンシャフトの中心軸上の剪断応力線図
である。
【図10】図1(C)及び図8(C)のように配設した
センシング素子の出力信号を利用した積載荷重の測定工
程図である。
【図11】従来技術に係るセンシング素子の配設位置を
示す模式図である。
【図12】本発明のP点に配設したセンシング素子
と、従来技術のPO点に配設したセンシング素子の荷重
/ゲイン出力の関係を示すグラフ図である。
【図13】図6に用いられる磁歪式センサの構造を示
し、(A)はセンシング素子、(B)は該センシング素
子をホルダに組み込んだ断面図。
【符号の説明】
1 車体(荷台)フレーム 2 ブラケット 3 シャックルピン 6 穴 7 センシング素子 11 リーフサスペンション C−C 帯状空隙位置 P、P、P、P 剪断応力線図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01G 19/12 B60G 17/00 B60P 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに取付けられたブラケット
    と車両のサスペンションのリーフスプリング側とを結合
    するシャックルピン内に軸方向に沿って穴を穿設し、該
    穴内に歪を検出するセンシング素子を嵌合配置してなる
    車両又は/及び積載重量測定装置において、 前記センシング素子の検出中心を、ブラケット端面とリ
    ーフスプリング側端面との間の帯状空隙位置(以下帯状
    空隙位置という)より軸方向に所定距離ずらして配置
    し、前記穿設穴の軸線上におけるシャックルピンの剪断
    応力線図の最大応力域とほぼ対応する位置に、前記セン
    シング素子を配設した事を特徴とする車両又は/及び積
    載重量測定装置
  2. 【請求項2】 前記センシング素子の配設位置を前記シ
    ャックルピンの中心軸に対し、最大応力発生域側に半径
    方向に位置をずらし配設した事を特徴とする請求項1記
    載の車両又は/及び積載重量測定装置
  3. 【請求項3】 前記半径方向の位置ずれ量が、シャック
    ルピンの軸半径の1/2以下である請求項2記載の車両
    又は/及び積載重量測定装置
  4. 【請求項4】 前記帯状空隙位置より軸方向左右両側に
    位置する、前記最大応力域とほぼ対応する2つの位置
    に、夫々前記センシング素子の検出中心を位置せしめ、
    該夫々のセンシング素子の出力信号の差をとることによ
    りゲインの増加を図る事を特徴とする請求項1記載の車
    両又は/及び積載重量測定装置
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