JP3099303U - ズボン - Google Patents

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野田 幸良
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Abstract

【課題】 着用者のヒップを美しく見せることができるズボンを提供する。
【解決手段】 ズボン1は、身頃3の内側に、着用者の少なくともヒップを被う裏地2が設けられている。裏地2は、伸縮可能な生地からなるとともに、身頃3の後股ぐり部8に対応する、後股ぐり対応部9の生地寸法が、前記後股ぐり部8の生地寸法より短く形成されている。ここで、後股ぐり対応部9は、その一部が引っ張られて伸びるギャザー部10となっている。こうして、裏地2は、その後股ぐり対応部9の長さが、引き伸ばされない状態では後股ぐり部8の長さより短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部9が、少なくとも前記後股ぐり部8の長さほどに伸びるように形成されている。
【選択図】 図3

Description

 本考案は、着用者のヒップを美しく見せるズボンに関するものである。
 従来、ズボンを着用したときに、ヒップ等の体形が直接外部に現れないようにするためにガードル等を着用して、体形を補整することがあった。
 しかしながら、このようにガードル等を着用することは、ズボンの内側に余分に着衣することであり、煩わしく感じることがあった。
 本考案は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、着用者のヒップを美しく見せることができるズボンを提供することにある。
 本考案に係るズボンは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、請求項1に記載のズボンは、着用者の少なくともヒップおよび下腹部を被う裏地を、身頃の内側に設けたズボンである。ここで、前記裏地は、前記ズボンの身頃の、少なくともウェスト近辺部、前開き近辺部および股部にて止着され、かつ、前記身頃の後股ぐり部に対応する、後股ぐり対応部の長さが、引き伸ばされない状態では前記後股ぐり部の長さよりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部が、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに伸びるように形成されてなる。これにより、後股ぐり対応部が引き伸ばされない状態、すなわち、人がこのズボンを着用しない状態においては、裏地の後股ぐり対応部の長さは、身頃の後股ぐり部に対して短くなっている。ここで、人がこのズボンを着用すると、前記後股ぐり対応部が、着用者のヒップによって、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに引き伸ばされ、その後股ぐり対応部には、伸びを戻そうとする力が働く。すなわち、人がズボンを着用することで、裏地には、着用者のヒップを引き締める力が働く。また、裏地によって、着用者のヒップおよび下腹部が被われる。
 また、請求項2に記載のズボンは、着用者の少なくともヒップを被う裏地を、身頃の内側に設けたズボンであって、前記裏地は、前記ズボンの後身頃の、少なくともウェスト近辺部、脇部および股部にて止着され、かつ、前記身頃の後股ぐり部に対応する、後股ぐり対応部の長さが、引き伸ばされない状態では前記後股ぐり部の長さよりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部が、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに伸びるように形成されてなる。これにより、後股ぐり対応部が引き伸ばされない状態、すなわち、人がこのズボンを着用しない状態においては、裏地の後股ぐり対応部の長さは、身頃の後股ぐり部に対して短くなっている。ここで、人がこのズボンを着用すると、前記後股ぐり対応部が、着用者のヒップによって、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに引き伸ばされ、その後股ぐり対応部には、伸びを戻そうとする力が働く。すなわち、人がズボンを着用することで、裏地には、着用者のヒップを引き締める力が働く。
 また、請求項3に記載のズボンによれば、前記裏地は、伸縮可能な生地からなるとともに、その後股ぐり対応部の生地寸法が、前記後股ぐり部の生地寸法よりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部が、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに伸びる。これによれば、人がズボンを着用しないときには、裏地の後股ぐり対応部は、身頃の後股ぐり部より短い状態となっている。そして、人がズボンを着用すると、裏地の後股ぐり対応部の生地、すなわち、裏地自身が着用者のヒップによって引き伸ばされるので、裏地には、その伸びを戻そうとする力が働く。すなわち、裏地には、着用者のヒップを引き締める力が働く。
 また、請求項4に記載のズボンによれば、前記後股ぐり対応部の少なくとも一部が、引き伸ばされ得るギャザー部となっていることで、前記裏地は、その後股ぐり対応部の長さが、引き伸ばされない状態では前記後股ぐり部の長さよりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部が、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに伸びる。これによれば、人がズボンを着用しないときには、裏地の後股ぐり対応部は、身頃の後股ぐり部より短い状態となっている。そして、人がズボンを着用すると、ギャザー部が着用者のヒップによって引き伸ばされるので、ギャザー部には、その伸びを戻そうとする力が働く。すなわち、裏地には、着用者のヒップを引き締める力が働く。また、ギャザー部が伸びることで、裏地の後股ぐり対応部が伸びるので、裏地は、必ずしも伸縮可能な生地からなる必要がなく、様々な素材からなる布地を裏地として使用することができる。裏地の生地が伸縮性を備えない場合には、ギャザー部に例えば弾性体を取り付けることで、引き伸ばされ得るギャザー部とすることができる。
 また、請求項5に記載のズボンのように、前記裏地は、その後股ぐり対応部の生地寸法が、前記後股ぐり部の生地寸法とほぼ同一であってもよい。
 また、請求項6に記載のズボンのように、前記裏地は、伸縮可能な生地からなってもよい。これによれば、ズボンの着用時には、裏地の後股ぐり対応部のギャザー部だけでなく、裏地の生地自身も引き伸ばされるので、裏地には、ギャザー部および生地の伸びを戻そうとする大きな力が働く。すなわち、裏地には、着用者のヒップを引き締める大きな力が働く。
 また、請求項7に記載のズボンのように、前記裏地は、伸縮可能な生地からなるとともに、その後股ぐり対応部の生地寸法が、前記後股ぐり部の生地寸法よりも短くてもよい。
 また、請求項8に記載のズボンのように、前記ズボンの後身頃は、前記ウェスト近辺部にダーツを有し、前記裏地は、前記後身頃の前記ウェスト近辺部に対応する、ウェスト近辺対応部にダーツを有しないのが望ましい。これによれば、後身頃は、ウェスト近辺部にダーツを有するので、ヒップの曲面形状に合わせるための膨らみを持つ。一方、裏地は、ウェスト近辺対応部にダーツを有しないので、後身頃よりも平面的な形状で、その後身頃に取り付けられる。すなわち、裏地は、ヒップの曲面形状に合わせるための膨らみを持たない。したがって、ズボンの着用時には、裏地は、ヒップの形状に合うように引き伸ばされるので、裏地には、その伸びを戻そうとする力が働く。
 また、請求項9に記載のズボンのように、前記ギャザー部は、前記後股ぐり対応部の下部部分に位置することが望ましい。このように、ギャザー部が後股ぐり対応部の下部部分に位置するので、ギャザー部には、ヒップを下方から持ち上げる力が働く。
 また、請求項10に記載のズボンのように、前記ギャザー部は、弾性体が取り付けられて形成されてもよい。
 また、請求項11に記載のズボンのように、前記裏地は、前記ズボンの右後身頃に対応する右裏地と、前記ズボンの左後身頃に対応する左裏地とが縫着されて形成されていてもよい。
 また、請求項12に記載のズボンによれば、前記裏地は、伸縮可能な生地からなるとともに、前記ズボンの右後身頃に対応する右裏地と、前記ズボンの左後身頃に対応する左裏地とが縫着されて形成されている。ここで、前記右裏地の生地は、前記右後身頃の生地とほぼ同一の巾寸法であり、前記左裏地の生地は、前記左後身頃の生地とほぼ同一の巾寸法である。これによれば、裏地の生地の巾寸法が、後身頃の生地の巾寸法とほぼ同一となるので、裏地の生地を引き伸ばすことなく、その裏地を後身頃に止着することができる。
 また、請求項13に記載のズボンのように、前記裏地は、前記ズボンの後身頃のウェスト近辺部から股下部の上部までの長さを備えているのが望ましい。これによれば、裏地は、ズボンの後身頃のウェスト近辺部から股下部の上部までの長さを備えるので、着用者のヒップおよび太股の付け根辺りを被う。
 また、請求項14に記載のズボンのように、前記裏地は、前記ズボンの後身頃のウェスト近辺部、脇部および内股部で止着されるのが望ましい。
 また、請求項15に記載のズボンによれば、前記裏地が伸縮可能な生地からなり、かつ、前記後股ぐり対応部の少なくとも一部が、ギャザー部となっていることで、前記裏地は、その後股ぐり対応部の長さが、引き伸ばされない状態では前記後股ぐり部の長さよりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部が、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに伸びる。これによれば、ズボンの着用時には、裏地の後股ぐり対応部のギャザー部だけでなく、裏地の生地自身も引き伸ばされるので、裏地には、ギャザー部および生地の伸びを戻そうとする大きな力が働く。すなわち、裏地には、着用者のヒップを引き締める大きな力が働く。また、裏地は、着用者の下腹部およびヒップを被う。
 また、請求項16に記載のズボンのように、前記ギャザー部は、前記後股ぐり対応部の下部部分に位置することが望ましい。このように、ギャザー部が後股ぐり対応部の下部部分に位置するので、ギャザー部には、ヒップを下方から持ち上げる力が働く。
 また、請求項17に記載のズボンのように、前記裏地は、パワーネット生地(ポリウレタン繊維等の弾性糸を編み込んだ編地)からなるのが望ましい。これによれば、着用者のヒップによって裏地が引き伸ばされると、その伸びを戻そうとする、パワーネット生地の優れたキックバック力が働く。
 また、請求項18に記載のズボンのように、前記ズボンの身頃は、伸縮性を備えた生地からなってもよい。これによれば、着用者がかがんだりなどしたときには、身頃の生地は、裏地とともに引き伸ばされる。
 請求項1、2、3および11に記載のズボンによれば、人がズボンを着用することで、裏地には、着用者のヒップを引き締める力が働くので、着用者のヒップを美しく見せることができる。
 また、請求項4および5に記載のズボンによれば、裏地として伸縮性のない布地であっても使用することができるので、用途に合わせて様々の布地を使用することができる。
 また、請求項6、7および15に記載のズボンによれば、ズボンの着用時には、裏地には、ギャザー部および生地の伸びを戻そうとする大きな力が働くので、着用者のヒップをより美しく見せることができる。
 請求項8に記載のズボンによれば、ズボンを着用すると、裏地がピップの形状に合わせて引き伸ばされ、裏地には、その伸びを戻そうとする力が働くので、ヒップをより引き締めることができる。
 請求項9および16に記載のズボンによれば、ズボンの着用時には、ヒップを下方から持ち上げるように力が働くので、効果的にヒップを持ち上げることができ、より一層ヒップを美しく見せることができる。
 請求項10に記載のズボンによれば、ギャザー部は、弾性体を取り付けることで、容易に作製できる。
 請求項12に記載のズボンによれば、ズボンの着用時には、裏地には、ギャザー部および生地の伸びを戻そうとする大きな力が働くので、着用者のヒップをより美しく見せることができる。さらに、裏地によって後身頃の形態が損なわれることがない。
 請求項13および14に記載のズボンによれば、裏地が着用者のヒップおよび太股の付け根辺りを被うので、下着のラインを目立たなくすることができる。
 請求項17に記載のズボンによれば、ヒップによって裏地が引き伸ばされると、パワーネット生地の優れたキックバック力が働くので、ヒップを一層美しく見せることができる。
 請求項18に記載のズボンによれば、屈伸したり、あるいは、かがんだりなどするときに、窮屈に感じることの少ないズボンを提供できる。
 以下、この考案に係るズボンの実施の形態を図面に基づいて説明する。
 図1ないし5は、本考案に係るズボンの一実施の形態を示す。図中符号1は、本考案に係るズボンを示し、着用者の少なくともヒップを被う裏地2が、ズボン1の身頃3の内側に設けられている。そして、ズボン1の上端部分には、ウェストバンド4が縫目4aで縫着されている。
 身頃3は、例えば綿95%、ポリウレタン5%の組成で構成される(もちろん、身頃3は、この組成に限定されるわけではない。)、伸縮性を備えた生地からなり、前身頃20と後身頃5とを備える。後身頃5は、右後身頃6と左後身頃7とが縫着されて形成されているとともに、右後身頃6の右後身頃股ぐり部6aと左後身頃7の左後身頃股ぐり部7aとが互いに縫着されて、身頃3の後股ぐり部8が形成されている。また、後身頃5は、その後身頃5が着用者のヒップの曲面形状に沿うように、ウェスト近辺部5aにダーツ5b、5bを有している。ここで、右後身頃6および左後身頃7は、それぞれのウェスト近辺部6b、7bに、前記ダーツ5b、5bとなるダーツ部6x、7xを有している。
 裏地2は、身頃3の後股ぐり部8に対応する、後股ぐり対応部9の長さが、引き伸ばされない状態では前記後股ぐり部8の長さよりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部9が、少なくとも前記後股ぐり部8の長さほどに伸びるように形成されている。具体的には、前記裏地2は、伸縮可能な生地、例えば、ポリウレタン繊維等の弾性糸を編み込んだ編地であって、伸びた後のキックバック性に優れたパワーネット生地からなるとともに、前記後股ぐり対応部9の生地寸法が、前記後股ぐり部8の生地寸法より短くなっている。また、この裏地2は、さらに、前記後股ぐり対応部9の少なくとも一部、例えば、前記後股ぐり対応部9の下部部分に位置する一部が、引き伸ばされ得るギャザー部10となっている。図示実施の形態においては、このギャザー部10は、裏地2の後股ぐり対応部9を構成する生地の下端から、その後股ぐり対応部9に沿って、例えば15cm程度の長さ範囲に、例えば13cm程度の長さの紐状あるいは帯状の弾性体Mとしての、例えば、ゴム紐が、引き伸ばされるようにして、前記後股ぐり対応部9を構成する生地の、好ましくは後身頃5と対面する側の面に縫着等によって取り付けられて形成されている。もちろん、前記弾性体Mの長さとか、その弾性体Mが取り付けられる生地の長さ範囲とかは、前記数値に限定されるわけではなく、また、弾性体Mの形状も紐状あるいは帯状に限られるわけではなく、適宜変更可能である。
 また、前記裏地2は、図示実施の形態においては、前記右後身頃6に対応する右裏地11と、前記左後身頃7に対応する左裏地12とが縫着されて形成されているとともに、右裏地11の右裏地股ぐり対応部11aと左裏地12の左裏地股ぐり対応部12aとが互いに縫着されて、裏地2の後股ぐり対応部9が形成されている。ここで、右裏地11は、右後身頃6のウェスト近辺部6b(図示実施の形態では、右後身頃6の上端部)から股下部の上部(詳しくは、股下寸法6cが5cm〜15cm、好ましくは、8cm〜11cmの長さ範囲となる部分)までの長さを備える。また、右裏地股ぐり対応部11aの生地寸法11sは、前記右後身頃股ぐり部6aの生地寸法6sより例えば1cmほど短くなっている。また、左裏地12は、左後身頃7のウェスト近辺部7b(図示実施の形態では、左後身頃7の上端部)から股下部の上部(詳しくは、股下寸法7cが5cm〜15cm、好ましくは、8cm〜11cmの長さ範囲となる部分)までの長さを備える。また、左裏地股ぐり対応部12aの生地寸法12sは、前記左後身頃股ぐり部7aの生地寸法7sより例えば1cmほど短くなっている。こうして、裏地2は、後身頃5のウェスト近辺部5aから股下部の上部までの長さを備えることとなる。また、裏地2は、前記後身頃5が、そのウェスト近辺部5aにダーツ5b、5bを有するのに対して、前記ウェスト近辺部5aに対応するウェスト近辺対応部2aにダーツを有していない。
 そして、この裏地2は、前記ズボン1の後身頃5の、少なくともウェスト近辺部5a、脇部5c、5c、および、股部Q(図示実施の形態においては、後股ぐり部8の下端部から股下部の上部に至る股部Q)にて止着されている。詳しくは、この裏地2は、そのウェスト近辺対応部2a、脇対応部2c、2c、および、内股対応部2d、2dが、ぞれぞれ前記後身頃5のウェスト近辺部5a(右後身頃6のウェスト近辺部6b、左後身頃7のウェスト近辺部7b)、脇部5c、5c、および、内股部5d、5dにぴったりと重なり合うようにして、ウェストバンド4の縫目4aと脇縫目13、13と内股縫目14、14とによって、前記後身頃5に止着されている(図2参照)。なお、裏地2が止着される股部Qは、股もしくは股近辺の部分であればよく、必ずしも、後股ぐり部8の下端部から股下部の上部に至る内股部に限られるわけでなく、例えば、後股ぐり部8の下端部分のみからなるものであっても構わない。
 次に、以上の構成からなるズボン1の作用効果について説明する。裏地2の後股ぐり対応部9が引き伸ばされない状態、すなわち、人がこのズボン1を着用しない状態においては、裏地2の後股ぐり対応部9は、身頃3の後股ぐり部8に対して短くなっている。ここで、人がこのズボン1を着用すると、前記後股ぐり対応部9が、着用者のヒップによって、少なくとも前記後股ぐり部8の長さほどに引き伸ばされ、その後股ぐり対応部9には、伸びを戻そうとする力が働く。すなわち、人がズボンを着用することで、裏地2には、着用者のヒップを引き締める力が働く。これによって、着用者のヒップを美しく見せることができる。ところで、この実施の形態においては、裏地2は、伸縮可能な生地によって、その後股ぐり対応部9の生地寸法が後股ぐり部8の生地寸法より短くなるように形成されており、さらには、その後股ぐり対応部9の一部がギャザー部10となっているので、着用者のヒップによって後股ぐり対応部9が引き伸ばされると、前記後股ぐり対応部9は、生地自身とギャザー部10とが引き伸ばされる。そして、後股ぐり対応部9には、生地自身の伸びを戻そうとする力と、ギャザー部10の伸びを戻そうとする力の両方の力が働くことになる。したがって、裏地2には、着用者のヒップを引き締める大きな力が働き、着用者のヒップを美しく見せることができる。さらに、裏地2には、前記伸縮可能な生地として、パワーネット生地が使用されている。これによって、裏地2には、パワーネット生地の優れたキックバック力が働き、着用者のヒップをより一層引き締めて、そのヒップをより美しく見せることができる。
 また、前記ギャザー部10は、後股ぐり対応部9の下部部分に位置しているので、人がズボンを着用することで、ギャザー部10が引き伸ばされると、ギャザー部10には、ヒップを下方から上方に向かって持ち上げる力が働く。したがって、裏地2には、着用者のヒップを持ち上げる力が働き、着用者のヒップをより一層美しく見せることができる。また、前記ギャザー部10は、後股ぐり対応部9にゴム紐等の弾性体を取り付けることで作製でき、その作製が容易となる。
 また、裏地2は、後身頃5のウェスト近辺部5aから股下部の上部までの長さを備えるので、人がズボン1を着用すると、裏地2は、着用者のヒップおよび太股の付け根辺りを被う。したがって、裏地2によって、下着のラインを目立たなくすることができる。
 また、後身頃5は、ウェスト近辺部5aにダーツを有している一方で、裏地2は、そのウェスト近辺対応部2aにダーツを有していないので、図1および図2に示すように、裏地2は、後身頃5より平面的な形状で、その後身頃5に取り付けられる。すなわち、裏地2は、ヒップの形状に合わせるための膨らみを有しないので、人がズボン1を着用すると、裏地2は、ヒップの形状に合うように引き伸ばされて、裏地2には、その伸びを戻そうとする力が働く。したがって、ヒップを引き締めることができ、着用者のヒップをより美しく見せることができる。
 また、身頃3が伸縮性を備えた生地からなるので、着用者がかがんだりなどしたときには、身頃3は、裏地2とともに伸びる。したがって、ズボン1は、着用者に窮屈感を与える虞がない。
 なお、本考案は、上記実施の形態に限定されるわけではなく、その他様々な変更が可能である。裏地2は、着用者の少なくともヒップおよび下腹部を被うように、身頃3の内側に設けられてもよい。この際には、裏地2は、ズボン1の身頃3の、少なくともウェスト近辺部、前開き近辺部(詳しくは、ズボン1の前開き部を形成する、上前見返しおよび下前持ち出しの縁部に近接する部分)および股部Qにて止着されて、前身頃20および後身頃5に取り付けられる。この場合おいても、前記裏地2は伸縮可能な生地からなり、かつ、その後股ぐり対応部9の少なくとも一部が、前記ギャザー部10となっており、また、そのギャザー部10は、前記後股ぐり対応部9の下部部分に位置しているのが好ましい。
 また、裏地2は、後股ぐり対応部9の長さが、引き伸ばされない状態では身頃3の後股ぐり部8の長さよりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部9が、少なくとも前記後股ぐり部8の長さほどに伸ばされるように形成されていればよい。したがって、裏地2が、伸縮可能な生地(図示実施の形態においては、パワーネット生地)で、その後股ぐり対応部9の生地寸法が、後股ぐり部8の生地寸法よりも短くなるように形成されたものであれば、その後股ぐり対応部9の少なくとも一部がギャザー部10になっていなくてもよい。ここで、パワーネット生地による優れたキックバック力が必要でなければ、裏地2は、必ずしもパワーネット生地である必要はない。また、後股ぐり対応部9の少なくとも一部が、ギャザー部10となっていれば、裏地2は、伸縮可能な生地からなる必要はないし、また、その後股ぐり対応部9の生地寸法が、前記後股ぐり部8の生地寸法とほぼ同一であってもよい。
 また、裏地2が、伸縮可能な生地からなるとともに、前記ズボン1の右後身頃6に対応する右裏地11と、前記ズボン1の左後身頃7に対応する左裏地12とが縫着されて形成されてなり、かつ、その後股ぐり対応部9の少なくとも一部がギャザー部10となっているときには、その裏地2を構成する右裏地11および左裏地12の生地は、それぞれ右後身頃6および左後身頃7の生地とほぼ同一の巾寸法であってもよい(図6参照)。これにより、裏地2は、その生地の巾寸法が、後身頃5の生地の巾寸法とほぼ同一に形成される。したがって、裏地2の生地を引き伸ばすことなく、その裏地2を後身頃5に取り付けることができるので、ズボン1は、裏地2によって形態が損なわれる虞がなくなる。
 また、後股ぐり対応部9の少なくとも一部がギャザー部10となっている場合においては、そのギャザー部10は、必ずしも、後股ぐり対応部9の下部部分に位置していなくてもよい。また、後股ぐり対応部9の一部だけではなく、後股ぐり対応部9のほぼ全部がギャザー部10となっていてもよい。さらに、ギャザー部10は、必ずしも弾性体が取り付けられて形成される必要はなく、例えば、伸縮可能な生地(例えばパワーネット生地)からなる裏地2において、後股ぐり対応部9の生地を引き伸ばすようにして、千鳥縫いミシンによって、千鳥縫いすることで形成されてもよく、ギャザー部10の構成は、適宜変更可能である。
 また、後股ぐり対応部9の生地寸法を後股ぐり部8の生地寸法よりも短くする場合において、どれだけ短くするかについても、適宜変更可能である。
 また、裏地2は、必ずしも後身頃5のウェスト近辺部5aから股下部の上部までの長さを備える必要はなく、股上部でとどまる長さ、すなわち、股下部の上部まで延びない長さであってもよい。また、裏地2が股下部の上部までの長さを備える場合であっても、その長さは、任意に変更可能である。さらには、裏地2は、裾近くまで延びる長さを備えるものであってもよい。
 また、身頃3は、伸縮性を備えた生地からなっているが、着用者がかがんだりなどするときに窮屈に感じないように考慮したものであり、これを考慮しないのであれば、必ずしも伸縮性を備える必要はなく、身頃3としては、様々な布地からなる生地を使用できるのは言うまでもない。また、本考案は、長ズボンのみならず半ズボンなどの丈の短いズボンにも実施可能であることは勿論である。
本考案に係るズボンの一実施の形態における、ズボンの側面図である。 同じく、ズボンの斜視図である。 同じく、裏返した状態のズボンの後身頃側を示す図である。 同じく、裁断した状態における後身頃の平面図であり、想像線は、裁断した状態の裏地を前記後身頃に重ね合わせた状態を示す。 同じく、裁断した状態における裏地の平面図である。 他の実施の形態の、裁断した状態における後身頃の平面図であり、ハッチング部は、裁断した状態の裏地を前記後身頃に重ね合わせた状態を示す。
符号の説明
 1  ズボン            2  裏地
 2a ウェスト近辺対応部      2c 脇対応部
 2d 内股対応部          3  身頃
 5  後身頃            5a ウェスト近辺部
 5b ダーツ            5c 脇部
 5d 内股部            6  右後身頃
 7  左後身頃           8  後股ぐり部
 9  後股ぐり対応部        10 ギャザー部
 11 右裏地            12 左裏地
 Q  股部             M  弾性体

Claims (18)

  1.  着用者の少なくともヒップおよび下腹部を被う裏地を、身頃の内側に設けたズボンであって、
     前記裏地は、前記ズボンの身頃の、少なくともウェスト近辺部、前開き近辺部および股部にて止着され、かつ、前記身頃の後股ぐり部に対応する、後股ぐり対応部の長さが、引き伸ばされない状態では前記後股ぐり部の長さよりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部が、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに伸びるように形成されてなることを特徴とするズボン。
  2.  着用者の少なくともヒップを被う裏地を、身頃の内側に設けたズボンであって、
     前記裏地は、前記ズボンの後身頃の、少なくともウェスト近辺部、脇部および股部にて止着され、かつ、前記身頃の後股ぐり部に対応する、後股ぐり対応部の長さが、引き伸ばされない状態では前記後股ぐり部の長さよりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部が、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに伸びるように形成されてなることを特徴とするズボン。
  3.  前記裏地は、伸縮可能な生地からなるとともに、その後股ぐり対応部の生地寸法が、前記後股ぐり部の生地寸法よりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部が、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに伸びることを特徴とする請求項2に記載のズボン。
  4.  前記後股ぐり対応部の少なくとも一部が、引き伸ばされ得るギャザー部となっていることで、前記裏地は、その後股ぐり対応部の長さが、引き伸ばされない状態では前記後股ぐり部の長さよりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部が、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに伸びることを特徴とする請求項2に記載のズボン。
  5.  前記裏地は、その後股ぐり対応部の生地寸法が、前記後股ぐり部の生地寸法とほぼ同一であることを特徴とする請求項4に記載のズボン。
  6.  前記裏地は、伸縮可能な生地からなることを特徴とする請求項4または5に記載のズボン。
  7.  前記裏地は、伸縮可能な生地からなるとともに、その後股ぐり対応部の生地寸法が、前記後股ぐり部の生地寸法よりも短いことを特徴とする請求項4に記載のズボン。
  8.  前記ズボンの後身頃は、前記ウェスト近辺部にダーツを有し、
     前記裏地は、前記後身頃の前記ウェスト近辺部に対応する、ウェスト近辺対応部にダーツを有していないことを特徴とする請求項3、6または7のいずれか1項に記載のズボン。
  9.  前記ギャザー部は、前記後股ぐり対応部の下部部分に位置することを特徴とする請求項6または7に記載のズボン。
  10.  前記ギャザー部は、弾性体が取り付けられて形成されていることを特徴とする請求項9に記載のズボン。
  11.  前記裏地は、前記ズボンの右後身頃に対応する右裏地と、前記ズボンの左後身頃に対応する左裏地とが縫着されて形成されていることを特徴とする請求項2ないし10のいずれか1項に記載のズボン。
  12.  前記裏地は、伸縮可能な生地からなるとともに、前記ズボンの右後身頃に対応する右裏地と、前記ズボンの左後身頃に対応する左裏地とが縫着されて形成されており、
     前記右裏地の生地は、前記右後身頃の生地とほぼ同一の巾寸法であり、前記左裏地の生地は、前記左後身頃の生地とほぼ同一の巾寸法であることを特徴とする請求項4に記載のズボン。
  13.  前記裏地は、前記ズボンの後身頃のウェスト近辺部から股下部の上部までの長さを備えることを特徴とする請求項2ないし12のいずれか1項に記載のズボン。
  14.  前記裏地は、前記ズボンの後身頃のウェスト近辺部、脇部および内股部で止着されていることを特徴とする請求項13に記載のズボン。
  15.  前記裏地が伸縮可能な生地からなり、かつ、前記後股ぐり対応部の少なくとも一部が、ギャザー部となっていることで、前記裏地は、その後股ぐり対応部の長さが、引き伸ばされない状態では前記後股ぐり部の長さよりも短く、引き伸ばされることで、前記後股ぐり対応部が、少なくとも前記後股ぐり部の長さほどに伸びることを特徴とする請求項1に記載のズボン。
  16.  前記ギャザー部は、前記後股ぐり対応部の下部部分に位置することを特徴とする請求項15に記載のズボン。
  17.  前記裏地は、パワーネット生地(ポリウレタン繊維等の弾性糸を編み込んだ編地)からなることを特徴とする請求項3、6、7、8、9,10、12、15または16のいずれか1項に記載のズボン。
  18.  前記ズボンの身頃は、伸縮性を備えた生地からなることを特徴とする請求17に記載のズボン。



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