JP3099247U - 靴中敷き - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上層3として吸水・拡散性布帛、中間層2として全面に上下に貫通孔13を設けた衝撃吸収性を有する独立気泡発泡体、下層1として吸湿性の不織布又は布帛から成る三層の積層体4であり、衝撃吸収性のある独立気泡発泡体の効果で歩行時の疲労が軽減出来ると共に、吸水・拡散性布帛の上層から吸湿性の不織布又は布帛から成る下層へ水分が拡散し、靴の内壁を伝って靴外へ排出され、靴内に蒸れ感が無く、クッション性に優れた靴中敷である。
【選択図】 図2
Description
【考案の属する技術分野】
本考案は靴中敷きに関し、特に耐衝撃吸収性に優れ、履用中の蒸れない靴中敷きに関する。
【0002】
【従来の技術】
蒸れない靴中敷きに関し、上層として布帛、中間層として連続気泡発泡体、下層として不織布を成す積層体で、履用者の足が靴中敷き上にある時、足裏の凸部即ち足指部、母趾球部と小趾球部、土踏まず部の外側、踵部を、それぞれ靴中敷き表面と接触させるようにし、一方同時に足裏の凹部即ち母趾と第二趾の間、足指と趾球部の間、母趾球部と小趾球部との間、内側踏まず部をそれぞれ可及的に靴中敷き表面と接触させないようにした靴中敷きが開示されている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
(特許文献1) 実開昭63−33802号公報
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
特許文献1に係る考案は、中間層に連続気泡発泡体を用いたものであり、連続気泡発泡体の特徴である柔軟で比重が軽く、通気性に優れている反面、独立気泡発泡体に観られる圧縮に対する反発作用が無く、又耐衝撃吸収性が乏しい。連続気泡発泡体の比重は通常0.02〜0.12の範囲にあり、比重の軽い連続気泡発泡体を素材として靴中敷きに用いる場合、体重による加圧に対し連続気泡発泡体は、ほぼ完全に圧縮し所謂底当りをし、耐衝撃吸収性を失う。
【0005】
本考案は、中間層に通気性と耐衝撃吸収性を兼ね備えた構造体を鋭意研究し、耐衝撃吸収性に優れ、履用中の蒸れない靴中敷きを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、靴中敷きであり、上層(3)として吸水・拡散性布帛、中間層(2)として全面に上下に貫通孔(13)を設けた衝撃吸収性を有する独立気泡発泡体、下層(1)として吸湿性の不織布又は布帛から成る三層の積層体(4)であることを特徴とする靴中敷きである。
【0007】
請求項2の考案は、前記積層体(4)の上面(5)である上層(3)から中間層(2)に懸けて、足が戴置されたときの足裏の母趾と第二趾との間(6)、足指(母趾から第五指までを含む、以下同じ)と趾球部(母趾球部と小趾球部とを含む、以下同じ)との間(7)、母趾球部と小趾球部との間(8)、内側踏まず部の上周縁部(9)、前記上周縁部(9)の中程から内側踏まず部の下周縁部(10)に向かう分岐部(11),(11a)にそれぞれ該当する部分に互いに連絡し合っている溝(12)が凹設されていることを特徴とする請求項1に記載の靴中敷きである。
【0008】
ウォーキングは長時間に及ぶ場合が多い。発汗も多いが長時間の歩行で疲労が溜まる。特に歩行時に靴に衝撃吸収性の機能がなければ足の疲労は激しくなる。発汗は足の裏が最も多く、発汗による蒸れを減少させ衝撃吸収性の良い靴中敷きを着用することで快適なウォーキングを行える。
【0009】
本考案の靴中敷きは、上層(3)として吸水・拡散性布帛、中間層(2)として全面に上下に貫通孔(13)を設けた衝撃吸収性を有する独立気泡発泡体、下層(1)として吸湿性の不織布又は布帛から成る三層の積層体(4)である。
【0010】
上層(3)の吸水・拡散性布帛としては、綿、ナイロン、レーヨンなどの水分を含む力の強い布帛を用いても良いが、物理的に繊維の処理を行ない異形断面や中空多孔化したり、毛細管現象を起こし易く極細繊維化したり、イオンを結合させたりした特殊なポリエステルや吸放湿物質(ポリアクリレート)をポリエステルと一体化した素材などが高い吸水・拡散性能を有し、好適に用い得る。
【0011】
中間層(2)として用いる独立気泡発泡体は反発性があり、そのままではやや剛直感があり、全面に貫通孔を明け、通気性とクッション性と衝撃吸収性とを持たせる。
貫通孔の大きさは直径2〜5mmの円形で、孔明率は8〜17%とする。通気性は孔明率が高いほど良くなるが、衝撃吸収性は孔明率が低過ぎても高過ぎても減少する。尚、貫通孔の形状は円形に限らず、方形や菱形や多角形等、適宜使用出来る。
【0012】
独立気泡発泡体の素材としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン系,オレフィン系,スチレン系の各熱可塑性樹脂などが用いられる。
発泡剤は独立気泡となるジアゾアミノベンゼンやジニトロソペンタメチレンテトラミンなどが用いられる。
独立気泡発泡体の比重は衝撃吸収性を考慮し、0.12〜0.3の範囲が好ましく、カップインソール成型後の比重としては0.15〜0.35の範囲が好ましい。
【0013】
従来技術の連続気泡発泡体に対し、独立気泡発泡体は気泡体への圧縮力に対する反発力が働きバネ効果がある。中間層(2)の通気作用の一つに、中間層(2)を成す発泡体の貫通孔が足で踏み付けられ押圧される度に、湿気を含んだ空気をポンプ作用により下層(1)の吸湿性の不織布又は布帛へと押しやり、その下層(1)から湿気を含んだ空気が靴内の内壁に沿って靴外に排出される。このポンプ作用は発泡体のバネ効果が大きいほど大きく、湿気の靴外への排出が多くなる。
【0014】
下層(1)の吸湿性の不織布又は布帛としては、吸湿性のある天然繊維や合成繊維の不織布又は布帛を用いても良いが、吸湿性をアップさせる為にナイロンを極細繊維にし三次元絡合不織布にしたものや、高吸湿成分であるポリアクリル酸系ポリマーとポリエステル又はナイロン等のレギュラーポリマーとのポリマーアロイを行った不織布や布帛が好適に用い得る。
【0015】
履用者の足が靴中敷き上にある時、足裏と靴中敷きの直接接触のない部分、即ち足裏の凹部となる母趾と第二趾の間、足指と趾球部の間、母趾球部と小趾球部との間、内側踏まず部にそれぞれ連絡し合う凹溝を設けることで、足裏の最も発汗の多い母趾と第二趾の間の湿気を靴中敷き全体に分散させ湿気の排出による清涼感を持たせる。
【0016】
【考案の実施の形態】
図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る靴中敷きの平面図である。
図2は、本実施の形態に係る靴中敷きの図1に示すA−A断面の断面図である。
【0017】
上層(3)として吸水・拡散性を有する為にマーバス加工を施したポリエステルの織布を使用した。
マーバス加工とは、ポリエステルに水を持たせる力を持たせるために、化学的にイオンを結合させ、優れた速乾性をも所有させる加工法である。
中間層(2)としてエチレン−酢酸ビニル共重合体の独立気泡の発泡体を使用した。該発泡体は厚みが2.0mm、比重は0.20であった。
該発泡体に全面に3.2mm角の貫通孔(13)を縦横8mmピッチで設けた。下層(1)としてナイロンを極細繊維にし三次元絡合した吸湿性の不織布を使用し、三層からなる積層体(4)を作成した。
【0018】
更に、前記積層体(4)の上面である上層(3)から中間層(2)に懸けて、足が戴置されたときの足裏の母趾と第二趾との間(6)、足指(母趾から第五指までを含む、以下同じ)と趾球部(母趾球部と小趾球部とを含む、以下同じ)との間(7)、母趾球部と小趾球部との間(8)、内側踏まず部の上周縁部(9)、前記上周縁部(9)の中程から内側踏まず部の下周縁部(10)に向かう分岐部(11),(11a)にそれぞれ該当する部分に互いに連絡し合っている溝(12)をカップインソール成型時に同時に凹設した。
【0019】
溝(12)の幅は母趾と第二趾との間(6)は約8mm、足指と趾球部との間(7)は約7mm、母趾球部と小趾球部との間(8)は約8mm、内側踏まず部の上周縁部(9)は約9mm、分岐部(11),(11a)は約8mmであった。溝(12)の深さは約1mmであった。
【0020】
請求項1に係る凹溝の無い靴中敷き、及び請求項2に係る凹溝を有した上記靴中敷きを、それぞれ靴に挿入しウォーキングを行なったところ、両方の靴中敷きともに足先にベタつきや蒸れを感じず疲労感が無く快適に歩行出来た。
【0021】
【考案の効果】
本考案は、靴中敷きであり、上層(3)として吸水・拡散性布帛、中間層(2)として全面に上下に貫通孔(13)を設けた衝撃吸収性を有する独立気泡発泡体、下層(1)として吸湿性の不織布又は布帛から成る三層の積層体(4)であり、衝撃吸収性のある独立気泡発泡体の効果で歩行時の疲労が軽減出来ると共に、吸水・拡散性布帛の上層から吸湿性の不織布又は布帛から成る下層へ水分が拡散し、靴の内壁を伝って靴外へ排出され、靴内に蒸れ感が無く、
【0022】
更に、該積層体(4)の上面に履用者の足が靴中敷き上にある時、足裏と靴中敷きの直接接触のない部分、即ち足裏の凹部となる母趾と第二趾の間(6)、足指と趾球部の間(7)、母趾球部と小趾球部との間(8)、内側踏まず部分にそれぞれ連絡し合う溝(12)を凹設することで、足裏の最も発汗の多い母趾と第二趾の間(6)の湿気を靴中敷き全体に分散させ湿気の排出による更に清涼感を持たせ、衝撃吸収性のある独立気泡発泡体の効果で歩行時の疲労が軽減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る靴中敷きの平面図である。
【図2】本実施の形態に係る靴中敷きの図1に示すA−A断面の断面図である。
【符号の説明】
1 下層
2 中間層
3 上層
4 積層体
5 上面
6 母趾と第二趾の間
7 足指と趾球部の間
8 母趾球部と小趾球部との間
9 上周縁部
10 下周縁部
11 分岐部
11a 分岐部
12 溝
13 貫通孔
Claims (2)
- 靴中敷きであり、上層(3)として吸水・拡散性布帛、中間層(2)として全面に上下に貫通孔(13)を設けた衝撃吸収性を有する独立気泡発泡体、下層(1)として吸湿性の不織布又は布帛から成る三層の積層体(4)であることを特徴とする靴中敷き。
- 前記積層体(4)の上面である上層(3)から中間層(2)に懸けて、足が戴置されたときの足裏の母趾と第二趾との間(6)、足指(母趾から第五指までを含む、以下同じ)と趾球部(母趾球部と小趾球部とを含む、以下同じ)との間(7)、母趾球部と小趾球部との間(8)、内側踏まず部の上周縁部(9)、前記上周縁部(9)の中程から内側踏まず部の下周縁部(10)に向かう分岐部(11),(11a)にそれぞれ該当する部分に互いに連絡し合っている溝(12)が凹設されていることを特徴とする請求項1に記載の靴中敷き。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003004117U JP3099247U (ja) | 2003-07-15 | 2003-07-15 | 靴中敷き |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003004117U JP3099247U (ja) | 2003-07-15 | 2003-07-15 | 靴中敷き |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3099247U true JP3099247U (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=43252965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003004117U Expired - Lifetime JP3099247U (ja) | 2003-07-15 | 2003-07-15 | 靴中敷き |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3099247U (ja) |
-
2003
- 2003-07-15 JP JP2003004117U patent/JP3099247U/ja not_active Expired - Lifetime
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