JP3099055B2 - 分流器 - Google Patents

分流器

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JP3099055B2
JP3099055B2 JP08008033A JP803396A JP3099055B2 JP 3099055 B2 JP3099055 B2 JP 3099055B2 JP 08008033 A JP08008033 A JP 08008033A JP 803396 A JP803396 A JP 803396A JP 3099055 B2 JP3099055 B2 JP 3099055B2
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heat pipe
resistor
shunt
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temperature
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源太 米崎
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工業技術院長
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、分流器、特に大電流
を流す時の分路として用いる分流器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】分流器は電流端子と電圧端子を有し、電
流測定範囲拡張用の抵抗器であり、抵抗体には一般には
マンガニン板が用いられている。
【0003】大電流を流す時の分路として用いる場合に
は、電流容量を取るために厚みが厚く且つ幅が広い帯状
のマンガニン板が使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの分流器は電流
計に並列に接続して用いられ、電流計に対して所定の分
流比の電流を流すように設定されるが、上記のようなマ
ンガニン板からなる抵抗体に大電流を流すと、ジュール
熱で抵抗体の温度が上昇し、抵抗が上昇するので分流比
が変わり、所定の分流比を保てなくなる。
【0005】また、大電流を流した場合の抵抗体の温度
上昇を抑えようとすると、より厚みが厚く、且つ幅が広
いマンガニン板が使用しなければならず、このため分流
器が大型化することになる。
【0006】そこで、この発明の目的は大電流を流す時
にも温度が一定に保たれるような小型の分流器を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明は、断面矩形状で直方体の筒体からなる
ヒートパイプの表面を電気的な絶縁膜で被覆し、該絶縁
膜上に、筒体の長手方向端面を介してその表面の一面と
その裏面に対して連続的に、マンガニン或は真鍮の粉末
を蒸着乃至スパッタ付着して形成した抵抗薄膜を設ける
と共に、ヒートパイプ内には適当な圧力の下で作動液体
を充填したことを特徴とする分流器を提案するものであ
る。
【0008】また、抵抗体材料粉末を蒸着乃至スパッタ
付着して抵抗体薄膜を形成する場合には蒸着時乃至スパ
ッタ付着時には抵抗値が低く、時間が経つと、抵抗値が
高くなるので、抵抗値が安定してから使用する。
【0009】作動液体とヒートパイプ内の圧力の設定に
ついては、抵抗体の設定温度で蒸発する作動液体を選
び、且つヒートパイプ内の圧力を設定温度での蒸発圧力
に設定する。例えば抵抗体の温度を30℃に保とうとす
ると、30℃で蒸発する作動液体を選び、この温度で蒸
発する圧力にヒートパイプ内の圧力を設定する。
【0010】ヒートパイプ内に充填する作動液体として
はフロン、アンモニア等を単独又は混合して使用するこ
とができ、これらの作動液体はヒートパイプ内の例えば
真空乃至0.7Kg/cm2 等の圧力に設定して充填する。
【0011】
【作用】この発明に係る分流器は以上のように構成され
るので、この分流器の抵抗体に電流端子を介して大電流
が供給されると、発熱して抵抗体の位置するヒートパイ
プ内の作動液体はこのために温度が上昇する。
【0012】特に、筒体の長手方向端面を介してその表
面の一面とその裏面に対して連続的に抵抗体を設けてい
るので、ヒートパイプの一面にのみ抵抗体を設ける場合
に比べて抵抗体が速やかに一定温度に保たれるため、抵
抗体として高い抵抗値のものを使用する場合に好適とな
る。
【0013】その後、温度上昇した作動液体はヒートパ
イプ内の温度上昇のない所(抵抗体のない所)に移動
し、ここにあった冷たい作動液体は発熱している抵抗体
のある部分に移動する。
【0014】したがって、この発明では作動液体乃至ヒ
ートパイプ内の圧力を適当に定めることにより、電流の
大きさによらず抵抗体の温度を速やかに一定に定めるこ
とができ、このため分流比を常に一定にすることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例に基づいて詳
細に説明すると、図1はこの発明の一実施例を示すもの
であり、1は金属製の断面矩形状で直方体の筒体からな
るヒートパイプで、ヒートパイプ1の表面には電気的な
絶縁膜2を設ける。
【0016】ヒートパイプ1の上記絶縁膜2上に、筒体
の長手方向端面8を介してその表面の一面とその裏面に
対して連続的に、マンガニン或は真鍮の粉末を蒸着乃至
スパッタ付着して形成した抵抗薄膜3を設けて蒸発部4
を形成し、ヒートパイプ1の中央部には断熱部5、ヒー
トパイプ1の長手方向他側部には凝縮部6を形成する。
【0017】なお、抵抗体3の両端には電流端子7,7
が設けられ、図中においてヒートパイプ1の一面側の抵
抗体3の端側に電流端子7を設けたものが示されている
が、この抵抗体3が連続する裏面側の抵抗体3の端側に
も同様に電流端子9が設けられている。また、更に電圧
端子(図示せず)が設けられている。
【0018】一方、ヒートパイプ1内は真空にして作動
液体として内部にフロン又はその他を充填する。
【0019】以上の構成において、抵抗薄膜3に一方の
電流端子7から他方の電流端子に大電流が供給される
と、抵抗薄膜3が発熱し、蒸発部4のフロンはヒートパ
イプ1の内圧に対応する温度で沸騰する。
【0020】特に、高い抵抗値の抵抗薄膜3に電流を流
すと、抵抗薄膜3は急激に温度上昇するが、この実施例
のように蒸発部4の両面に抵抗体3を設けると、急激に
温度上昇しても蒸発部4の作動液体が直ちに蒸発して凝
縮部6に移動し、ここで凝縮されて蒸発部4に戻るの
で、抵抗薄膜3は所定の温度に冷却されるのである。
【0021】蒸発したフロンは断熱部5を通り凝縮部6
へ移動し、ここで放熱してもとの液体に戻り、ヒートパ
イプ1の内壁を伝わって蒸発部4に戻り、抵抗体3を冷
却する。このため、抵抗薄膜3は大電流を流しても、常
に一定範囲に保たれ、従って分流比が一定に保たれる。
【0022】なお、断熱部5は蒸気の通路であるため、
特に無くてもよく、また凝縮部6には凝縮効率を高める
ためにフィンを設けてもよい。
【0023】なお、蒸着又はスパッタで付着した薄膜に
は、抵抗値の変化防止をした上に保護膜を着けることが
好ましい。
【0024】
【発明の効果】以上要するに、この発明によればヒート
パイプ内の作動液体によってヒートパイプ表面に設けら
れた抵抗体の温度は一定に保たれるため、分流器の抵抗
値が変わらず、したがって流れる電流の大きさに拘ら
ず、分流比が一定に保たれ、更に小型化できる。
【0025】このため、この発明では大容量の分流器で
も小型で、しかもより精密な動作が保証される。
【0026】特に本発明においては、断面矩形状で直方
体の筒体からなるヒートパイプの表面を電気的な絶縁膜
で被覆し、該絶縁膜上に、筒体の長手方向端面を介して
その表面の一面とその裏面に対して連続的に、マンガニ
ン或は真鍮の粉末を蒸着乃至スパッタ付着して形成した
抵抗薄膜を設けているので、抵抗体が速やかに一定温度
に保たれるため、抵抗体として高い抵抗値のものを使用
する場合に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す斜視図
【符号の説明】 1 金属製の断面矩形状のヒートパイプ 2 電気的な絶縁膜 3 抵抗体 4 蒸発部 5 断熱部 6 凝縮部 7 電流端子 8 ヒートパイプの端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 15/00 - 15/26 H01C 1/08 - 1/084

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面矩形状で直方体の筒体からなるヒー
    トパイプの表面を電気的な絶縁膜で被覆し、該絶縁膜上
    に、筒体の長手方向端面を介してその表面の一面とその
    裏面に対して連続的に、マンガニン或は真鍮の粉末を蒸
    着乃至スパッタ付着して形成した抵抗薄膜を設けると共
    に、ヒートパイプ内には適当な圧力の下で作動液体を充
    填したことを特徴とする分流器。
JP08008033A 1996-01-22 1996-01-22 分流器 Expired - Lifetime JP3099055B2 (ja)

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JPH09196972A JPH09196972A (ja) 1997-07-31
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