JP3098739U - Tip saw for mowers - Google Patents

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金丸 豊
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Abstract

【課題】切れ味を更に向上させると共に、草の絡まりをより効果的に解消できるようにし、チップソーが持つ異物飛散という問題を激減させる。
【解決手段】チップソー1の山部2の背面部22後半から超硬チップ10に至るまでの谷部3内に、略三日月状の谷刃31を形成する。また、背面部22の湾曲線Gに対して山部2の頂部tから引いた接線gと、チップソー外周円Hに対して山部2の頂部tから引いた接線hとが、交差角20度以上の角度で交差するようにする。また、超硬チップ10の傾斜角θを75度以下とし、その限界を谷刃31の傾斜角ψとする。
【選択図】 図1
An object of the present invention is to further improve sharpness and to more effectively eliminate the entanglement of grass, thereby drastically reducing the problem of scattering of foreign substances of a tip saw.
A substantially crescent-shaped valley blade (31) is formed in a valley (3) from the latter half of a back surface (22) of a peak (2) of a tip saw (1) to a carbide tip (10). A tangent g drawn from the top t of the peak 2 to the curved line G of the back surface 22 and a tangent h drawn from the top t of the peak 2 to the tip saw outer circumferential circle H have an intersection angle of 20 degrees. Intersect at the above angles. In addition, the inclination angle θ of the carbide tip 10 is set to 75 degrees or less, and its limit is set to the inclination angle の of the valley blade 31.
[Selection diagram] Fig. 1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、野草や牧草といった草地の刈り払いを行う刈り払い機に使用されるチップソーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、草原や牧草地などの草地を刈り払うに当たっては、先端に回転刃を有し、それを回転させる原動機を備えた刈り払い機を使って行われている。この回転刃としては、近年、飛散物の問題解決等の見地からナイロンコードを使った物も多く提案されているものの、切れ味という点では従来から汎用されてきた金属製の丸鋸回転刃には到底及ぶものではなく、依然としてこの丸鋸状回転刃の人気が根強い。このような丸鋸状回転刃としては、その先端に超硬チップを埋設した所謂チップソーが、近年その主流を占めている。
【0003】
チップソーの利点としては、なんと言っても耐磨耗性であって、超硬チップの硬度が非常に高いため、長期間の使用においても磨耗による変形が少なく、その結果切れ味を維持できる点である。また、このようなチップソーが採用される以前に普及していた単一素材の鋼板回転刃は、磨耗によって切れ味が落ちた場合は、一旦取り外して回転面を替えるか、頻繁に先端を研磨する必要があったのに対し、このチップソーにおいては殆ど研磨の必要が無く、維持管理が容易である。
【0004】
本考案者もまた、このチップソーを独自の研究によって開発を行い、例えば次ぎのような「刈払機用草刈刃」を提案している。この提案においては、突出した切断刃の間に形成される谷部に、外側に向けて厚みを徐々に減ずる形で、その湾曲形状に沿った谷刃を形成し、超硬チップのみならず、この谷部でより効果的に切断することにより、特に柔らかめの草がこの谷部に絡まり難くしたものである。(例えば、特許文献1参照。)
【0005】
【特許文献1】
特願平7−187621公報
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このようなチップソーは、耐磨耗性が高く、切れ味を維持できる反面、その性能を担っている超硬チップの硬さゆえの問題点がつきまとう。すなわち、硬いが故に、石などの障害物に衝突した場合、石が砕けたり、チップ自体が破損したりして飛散する危険を伴う。特に、回転刃本体と材質の異なるチップソーは、溶接による取り付けであるため、過剰な衝撃が加わった場合はこの溶接部分での離脱も考えられる。
【0007】
また、多くのチップソーの超硬チップは、障害物と衝突した際に損傷し難くするために、超硬チップの回転方向最前面は平坦になっているものが多い。すなわち、チップソーの回転面に対してほぼ直角に形成されているものが殆どである。したがって、回転面においては鋭利でないため、切れ味や作業効率を上げるためには、チップソーの回転を有る程度以上の回転速度を保つ必要が生じる。その結果、異物との衝突の際の衝撃力が大きくなり、飛散が助長されかねない。
【0008】
さらに、本考案者は、自らが考案した谷刃を有するチップソーについて、条件によっては草がその谷部に入ることなく、突出した山部で弾かれてしまって、せっかく設けた谷刃の効果が発揮されない場合があることに気が付いた。特にこれは高速運転であるとその傾向が顕著である。そのため、比較的低速回転でも超硬チップの切れ味を向上させると共に、谷部へ草をさらに効率的に導くことができれば、自ら考案した谷刃の効果も、相乗的に向上することがわかってきた。
【0009】
そこで本考案は、この課題を解決するために、切れ味を更に向上させると共に、草の絡まりをより効果的に解消することができ、それによってチップソーが持つ異物飛散という問題を激減させることができる刈り払い機用チップソーを提供することを目的とする。特に、チップソーの高速回転力による切断力を得ることよりも、比較的低速において、切断面の鋭利な刃による切断力を効果的に利用して、効率的な刈り払いを行うことができるため、低燃費、低音、省労力といった数多くの利点を得られるチップソーである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、略円盤状の外周部に複数の山部が所定間隔置きに形成され、山部と山部の間に、湾曲しながら陥没する谷部が形成される刈り払い機用チップソーにおいて、前記山部に、回転方向に対して掬い角を有するように形成される前面部と、山部の頂部から回転下流側の谷部に向けて湾曲しながら延出する背面部を設け、前記山部の前面部に超硬チップを埋設するとともに、前記谷部に、外側に向けて厚みが徐々に減ずるように傾斜する谷刃を形成し、また、前記背面部の湾曲線に対して山部の頂部から引いた接線と、チップソーの外周円に対して山部の頂部から引いた接線とのなす角が20度以上になるようにした。
【0011】
ここで、背面部の湾曲線に対して山部の頂部から引いた接線と、チップソーの外周円に対して山部の頂部から引いた接線とのなす角が浅くなると、刈ろうとする草がチップソーの外周円に沿った空気の流れに乗って谷部に導かれず、その結果、せっかく設けた谷刃へ至らない。これに対して、背面部の湾曲線に対して山部の頂部から引いた接線と、チップソーの外周円に対して山部の頂部から引いた接線とのなす角が20度以上になるようにすると、刈ろうとする草がスムーズに谷部内に導かれるようになり、谷刃の効果が充分に発揮される。
【0012】
また本考案では、略円盤状の外周部に複数の山部が所定間隔置きに形成され、山部と山部の間に、湾曲しながら陥没する谷部が形成される超硬チップ刈り払い機用チップソーにおいて、前記山部に、回転方向に対して掬い角を有するように形成される前面部と、山部の頂部から回転下流側の谷部に向けて湾曲しながら延出する背面部を設け、前記山部の前面部に超硬チップを埋設するとともに、前記谷部に、外側に向けて厚みが徐々に減ずるように傾斜する谷刃を形成し、また、前記背面部の湾曲率を、チップソーの外周円と略同じ湾曲率であるようにした。
【0013】
これにより、チップソーの外周円に沿った空気の流れは、山部の頂部を越えて背面部付近を経て谷部に入るとき、その湾曲率が略同じであると、流れを大きく乱すことなく、谷部へと導かれ、その結果、特に柔らかい草などは谷部へと引き込まれ易い。
【0014】
また本考案では、背面部の湾曲率が、谷部の湾曲率より小さくなるようにした。
このように、背面部の湾曲率を谷部の湾曲率より小さくすることにより、背面部に沿った空気の流れがスムーズになって流速が増すと同時に、谷部に至る部分に発生する負圧が大きくなり、その結果、柔らかい草は流速の増大による吸引力と負圧によって谷部へと導かれ易くなる。
【0015】
さらに、本考案では、前記超硬チップの前面を、回転上流側に向けて所定の傾斜角度で先細り方向に傾斜させ、この傾斜角度を、75度以下で且つ谷刃の傾斜角以上とした。
【0016】
従来からの考え方として、傾斜角を設けると超硬チップは強度を落とし、破損しやすくなるという定説の基に、殆どが略垂直面であった。これに対して、70度以下の傾斜角を設けることにより、超硬チップによる切断力は飛躍的に向上する。この際、その傾斜角を谷刃の傾斜角以上の範囲として、その強度を落とす限界とする。そして、この谷刃の切断力と超硬チップの切断力の相乗的効果を得ることによって、より低速回転で高性能な切断力を得ることができるようにするとともに、超硬チップへの衝撃を減少させて、異物の飛散率を下げるようにする。
【0017】
さらに、本考案では、この超硬チップの前面の傾斜角度を60度〜70度とする。これは超硬チップの材質や形状などによっても異なるが、この傾斜角が種々の条件において最も適用範囲が広い角度であるからである。
【0018】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。ここで図1は本考案に係るチップソーの一例を示す部分拡大平面図、図2は図1のA−A線からみた拡大断面図、図3は従来技術のチップソーの一例を示す部分拡大平面図である。
【0019】
溶接によって頑強に取り付けられた超硬チップが離脱したりする大きな理由は、高速で硬い石などの異物に衝突するためである。したがって、見方を変えるなら高速回転をさせなければ、間違って異物と衝突しても、異物を砕くことも無ければ、超硬チップが飛散することも無い。しかし、低速であった場合は切断力が低下することが懸念される。その点において、本考案のチップソーにおいては、比較的低速な回転であっても切断力を低下することなく刈り払いを行うために、超硬チップに傾斜角を設けて鋭利にすると共に、谷刃の効果を十分に得る形状とすることによって、二つの異なる性質を有する刃によって相乗的に効率の良い刈り払いを行うことができるようにした。
【0020】
ここで、チップソー1には山部2と谷部3とが交互に隔置して形成され、山部2には回転方向Rに面して掬い角を有する前面部21と、山部2の頂部tから回転下流側の谷部3に向けて湾曲しながら延出する背面部22とからなり、前面部21には超硬チップ10が埋設されている。この超硬チップ10の埋設は銀蝋などによって高温溶接されている。
【0021】
谷部3には、背面部22後半から超硬チップ10に至る間に、谷部3の湾曲に沿って、外側に向けて片面だけを削り取ってその厚みを徐々に減ずるようにした略三日月状の谷刃31が形成されている。
【0022】
また、背面部22の湾曲方向は、山部2の頂部t同士を結ぶチップソーの外周円Hに対して山部2の頂部tから引いた接線hに対して、背面部22の湾曲線Gに対して山部2の頂部tから引いた接線gが交差する交差角αが20度以上になるようにされており、また、背面部22の湾曲線Gの湾曲率Raは、チップソーの外周円Hの湾曲率とほぼ同じ程度の緩やかなものにされている。
更に、背面部22の湾曲線Gの湾曲率Raは、谷部3の湾曲率Rbよりも小さく形成されている。
このため、チップソーの回転に伴って、刈ろうとする草が谷部3に引き込まれ易くなり、谷刃31の効果が充分に発揮される。
【0023】
超硬チップ10の前面は、図2の断面図で示しているように、チップソー1の回転方向に向けて、傾斜角θで先細り方向に傾斜しており、一方、谷刃31の前面も、回転方向に向けて傾斜角ψで先細り方向に傾斜している。そして、いずれの場合も、チップソー本体の厚みを徐々に減ずるように、片面側が研磨されている。
【0024】
超硬チップ10の傾斜角θは、75度以下に形成することによって刃としての鋭利さを得ることができる。それより大きい傾斜角であった場合は平坦に近い効果しか得られない。また、その傾斜角θは小さくなるほど鋭利になる反面、強度が失われていく。その限界は谷刃31の傾斜角ψである。
【0025】
超硬チップ10の傾斜角θは、超硬チップ10の素材やチップソー1の外径などの条件によっても異なるが、最も適用範囲の広い実用レベルとしては60度〜70度の間に設定することが望ましい。
【0026】
ここで、従来のチップソーとの比較を行う。
従来のチップソー4の例を図3を持って示すなら、山部5と谷部6とがあり、山部5の背面部52の湾曲線Gと、チップソーの外周円Hの交差角は殆ど無く、背面部52がやや外側にせり出している。このような設計思想の多くのは、「せり出すことによって、固い物が、その後から来る超硬チップ40に強く衝突することを防止できる」というもので、多くの従来型チップソーに採用されてきた。その結果、草がチップソー4に近接してきた場合、流れFのような動きをして、谷部6へ入ることは無く、超硬チップ40のみでの切断となり、回転速度が高い又は草が柔らかかった場合は、その風圧ではじかれて切断されないで残る。
【0027】
その点において、本考案のチップソー1においては、柔らかい草でも背面部22に沿ってスムーズの谷部3に引き込まれるようになり、また、チップソー1の回転に伴って、背面部22付近の空気の流れも乱れることなく流速を増するようになり、谷部3が負圧になることも相俟って、引き込み効果が非常に高くなる。そして、谷部3に引き入れられた草は勢い良く谷刃31によって切断される。柔らかい草ほどその現象は顕著となる。
【0028】
また、草の硬さにより回転速度がある一定以上になると、この引き込み効果は減少する。従来のチップソーであれば回転数が十分でないと超硬チップによる有効な切断力を得られなかったのに対し、本考案のチップソー1においては、超硬チップ10が傾斜角θを持っており、鋭利な形状であるため、比較的低速な回転でも十分な切断力を発揮できる。その上、回転速度が遅い分、異物との衝撃力も小さいために、超硬チップ10の損傷も、異物の破損も防止でき、異物等の飛散を防止できる。
【0029】
さらに、回転速度を低くする利点としては、このチップソー1が有する2つの特徴の相乗効果による切断力のみならず、当然のことながら燃料を無駄遣いすることが無く、騒音も低くなり、作業者の支える力も小さくて済む。すなわち、省エネルギー、低騒音、省労力での効率的作業を実現できる理想的なチップソーである。
【0030】
尚、本考案は以上のような実施形態に限定されるものではない。本考案の実用新案登録請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本考案の技術的範囲に属する。
【0031】
【考案の効果】
以上のように本考案は、略円盤状の外周部に複数の山部と谷部が所定間隔置きに形成される刈り払い機用チップソーにおいて、山部の前面部に超硬チップを埋設し、谷部に谷刃を形成するとともに、山部の背面部の湾曲線と、チップソーの外周円とが所定の交差角以上で交わるようにしたため、刈ろうとする草を背面部に沿ってスムーズに谷部に引き込むことが出来るようになり、谷刃の効果を充分に発揮させることが出来る。
また、山部の背面部の湾曲率を、チップソーの外周円と略同じ湾曲率であるようにすれば、チップソーの外周円に沿った空気の流れが大きく乱れることなく、谷部へと導かれるようになり、刈ろうとする草を谷部へ引き込まれ易くすることが出来る。
そしてこの引き込み作用は、背面部の湾曲率を谷部の湾曲率より小さくすることにより、一層効果的である。
【0032】
また、超硬チップの前面を先細り方向に傾斜させ、この傾斜角度を、75度以下で且つ谷刃の傾斜角以上とすれば、切断力を飛躍的に向上させつつ、強度の低下を防止出来る。
この際、超硬チップの前面の傾斜角度を60度〜70度とすれば、超硬チップの材質や形状等の種々の条件において最も適用範囲が広くなり好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るチップソーの一例を示す部分拡大平面図
【図2】図1のA−A線からみた拡大断面図
【図3】従来技術のチップソーの一例を示す部分拡大平面図
【符号の説明】
1…チップソー、2…山部、3…谷部、10…超硬チップ、21…前面部、22…背面部、31…谷刃、H…チップソーの外周円、G…背面部の湾曲線、g…湾曲線に対して引かれた接線、h…チップソー外周円に引かれた接線、t…山部の頂部、α…接線の交差角、θ…超硬チップの傾斜角、ψ…谷刃の傾斜角。
[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a tip saw used in a mower for mowing grassland such as wild grass and pasture.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in mowing grasslands such as grasslands and pastures, a mowing machine equipped with a prime mover having a rotating blade at its tip and rotating it is used. In recent years, many types of rotary blades using nylon cords have been proposed from the viewpoint of solving the problem of flying objects, but in terms of sharpness, metal circular saw rotary blades that have been widely used in the past have been used. The circular saw blade is still very popular. As such a circular saw-shaped rotary blade, a so-called tip saw in which a carbide tip is buried at the tip thereof has become the mainstream in recent years.
[0003]
The advantage of the tip saw is that it is wear-resistant, and the hardness of the cemented carbide tip is extremely high, so that it is less deformed by abrasion even during long-term use, and as a result, the sharpness can be maintained. . In addition, if the sharpness of a steel plate rotary blade made of a single material that was widespread before the adoption of such a tip saw was lost due to wear, it was necessary to remove the blade once and change the rotating surface, or frequently grind the tip. In contrast, this tip saw requires little polishing and is easy to maintain.
[0004]
The present inventor has also developed this tip saw by original research, and has proposed, for example, the following “grass cutting blade for brush cutter”. In this proposal, in the valley formed between the protruding cutting blades, in the form of gradually reducing the thickness toward the outside, a valley blade along the curved shape is formed, and not only the carbide tip, By cutting more effectively at the valleys, especially soft grass is less likely to become entangled with the valleys. (For example, refer to Patent Document 1.)
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application No. 7-187621
[Problems to be solved by the invention]
Such a tip saw has high abrasion resistance and can maintain sharpness, but has problems associated with the hardness of the carbide tip which is responsible for its performance. That is, when the object is stiff and collides with an obstacle such as a stone, the stone may be broken or the chip itself may be broken and may be scattered. Particularly, since the tip saw made of a material different from that of the rotary blade body is attached by welding, if an excessive impact is applied, detachment at the welded portion may be considered.
[0007]
In addition, most carbide tips of tip saws have a flat top surface in the rotation direction of the carbide tips in order to make it hard to be damaged when colliding with an obstacle. That is, in most cases, the tip saw is formed substantially at right angles to the rotation surface. Therefore, since the rotation surface is not sharp, it is necessary to maintain the rotation speed of the tip saw at a certain speed or more in order to increase sharpness and work efficiency. As a result, the impact force at the time of a collision with a foreign substance increases, which may promote scattering.
[0008]
In addition, the present inventor found that the tip saw having a valley blade devised by himself, depending on the conditions, the grass did not enter the valley, but was repelled by the protruding hill, and the effect of the valley blade provided with great care was I noticed that it might not work. This tendency is particularly remarkable in high-speed operation. For this reason, it has been found that the sharpness of the cemented carbide tip is improved even at relatively low speed rotation, and that if the grass can be more efficiently guided to the valley, the effect of the valley blades devised by itself will be synergistically improved. .
[0009]
In order to solve this problem, the present invention can further improve the sharpness and more effectively eliminate the entanglement of grass, thereby significantly reducing the problem of foreign matter scattering of the tip saw. An object of the present invention is to provide a tip saw for a payment machine. In particular, rather than obtaining the cutting force due to the high-speed rotational force of the tip saw, at relatively low speed, because the cutting force by the sharp blade of the cutting surface can be effectively used, efficient mowing can be performed, This tip saw has many advantages such as low fuel consumption, low noise and labor saving.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, a plurality of ridges are formed at predetermined intervals on a substantially disk-shaped outer peripheral portion, and a valley is formed between the ridges so as to be curved and depressed. In the tipping machine tip saw, the ridge has a front surface formed to have a scooping angle with respect to a rotation direction, and a back surface extending while curving from the top of the ridge toward a valley on the downstream side of rotation. A portion, a cemented carbide chip is buried in the front portion of the peak portion, and a valley blade is formed in the valley portion so as to gradually decrease its thickness toward the outside. The angle between the tangent drawn from the top of the peak to the curve and the tangent drawn from the top of the peak to the outer circumference of the tip saw was set to be 20 degrees or more.
[0011]
Here, when the angle between the tangent drawn from the top of the peak to the curved line on the back side and the tangent drawn from the top of the peak to the outer circumference of the tip saw becomes shallow, the grass to be cut is Is not guided to the valley by the flow of air along the outer circumferential circle of the valley, and as a result, does not reach the valley blade provided. On the other hand, the angle between the tangent drawn from the top of the peak to the curved line on the back side and the tangent drawn from the top of the peak to the outer circumferential circle of the tip saw is set to 20 degrees or more. Then, the grass to be cut is smoothly guided into the valley, and the effect of the valley blade is sufficiently exhibited.
[0012]
Further, in the present invention, a plurality of ridges are formed at predetermined intervals on a substantially disc-shaped outer peripheral portion, and a valley portion which is depressed while being curved is formed between the ridges. In the tip saw, the peak portion, the front portion formed so as to have a scoop angle with respect to the rotation direction, and the back portion extending while curving from the top of the peak toward the valley on the downstream side of rotation. And burying a cemented carbide tip in the front part of the crest, forming a valley blade in the valley inclining so that the thickness gradually decreases toward the outside, and reducing the curvature of the back part. The curvature was substantially the same as the outer circumferential circle of the tip saw.
[0013]
Thereby, the flow of air along the outer circumferential circle of the tip saw, when entering the valley through the vicinity of the back portion over the top of the peak, without substantially disturbing the flow, if the curvature is substantially the same, It is guided to the valley, and as a result, particularly soft grasses and the like are easily drawn into the valley.
[0014]
Further, in the present invention, the curvature of the back portion is made smaller than the curvature of the valley.
By making the curvature of the back part smaller than the curvature of the valley, the flow of air along the back part becomes smooth and the flow velocity increases, and at the same time, the negative pressure generated in the part reaching the valley As a result, the soft grass is easily guided to the valley by the suction force and the negative pressure due to the increase in the flow velocity.
[0015]
Further, in the present invention, the front surface of the cemented carbide tip is inclined in the taper direction at a predetermined inclination angle toward the rotation upstream side, and the inclination angle is 75 degrees or less and is equal to or more than the inclination angle of the valley blade.
[0016]
According to the conventional idea, most of the cemented carbide tips have a substantially vertical surface based on a premise that an inclined angle decreases the strength of a cemented carbide tip and makes it easy to break. On the other hand, by providing the inclination angle of 70 degrees or less, the cutting force by the carbide tip is remarkably improved. At this time, the inclination angle is set to a range equal to or more than the inclination angle of the valley blade, and is set as a limit for reducing the strength. By obtaining a synergistic effect of the cutting force of the valley blade and the cutting force of the cemented carbide tip, it is possible to obtain a high-performance cutting force at a lower rotation speed and reduce the impact on the cemented carbide tip. In order to reduce the scattering rate of the foreign matter by reducing.
[0017]
Further, in the present invention, the inclination angle of the front surface of the carbide tip is set to 60 to 70 degrees. This depends on the material and shape of the cemented carbide tip, but this is because the inclination angle has the widest application range under various conditions.
[0018]
[Embodiment of the invention]
An embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. Here, FIG. 1 is a partially enlarged plan view showing an example of a tip saw according to the present invention, FIG. 2 is an enlarged sectional view taken along line AA of FIG. 1, and FIG. 3 is a partially enlarged plan view showing an example of a conventional tip saw. It is.
[0019]
The main reason why the cemented carbide tip firmly attached by welding comes off is that it collides with a foreign object such as a hard stone at high speed. Therefore, from a different point of view, if the rotation is not performed at a high speed, the foreign matter is not crushed even if it collides with the foreign matter by mistake, and the carbide tip does not scatter. However, if the speed is low, the cutting force may be reduced. In that regard, in the tip saw of the present invention, in order to cut off without lowering the cutting force even at relatively low speed rotation, the carbide tip is provided with an inclined angle so as to be sharp, and the valley blade is formed. By making the shape sufficiently obtain the effect of (1), efficient cutting can be performed synergistically with blades having two different properties.
[0020]
Here, peaks 2 and valleys 3 are alternately formed on the tip saw 1. The front 2 has a scooping angle facing the rotation direction R. A back surface portion 22 extends while bending from the top portion t toward the valley portion 3 on the downstream side of rotation, and the carbide tip 10 is embedded in the front surface portion 21. The burial of the cemented carbide tip 10 is welded at a high temperature with silver wax or the like.
[0021]
The valley 3 has a substantially crescent shape in which only one side is cut out toward the outside along the curvature of the valley 3 from the latter half of the back part 22 to the carbide tip 10 so that the thickness thereof is gradually reduced. Valley blade 31 is formed.
[0022]
The bending direction of the back portion 22 is the same as the bending line G of the back portion 22 with respect to a tangent h drawn from the top t of the tip 2 with respect to the outer circumference H of the tip saw connecting the tops t of the peaks 2. On the other hand, the intersection angle α at which the tangent g drawn from the top t of the peak 2 intersects is set to 20 degrees or more, and the curvature Ra of the curved line G of the back surface 22 is determined by the outer circumference of the tip saw. The curvature is approximately the same as the curvature of H.
Furthermore, the curvature Ra of the curved line G of the back surface 22 is formed smaller than the curvature Rb of the valley 3.
For this reason, the grass to be cut is easily drawn into the valley portion 3 with the rotation of the tip saw, and the effect of the valley blade 31 is sufficiently exhibited.
[0023]
As shown in the cross-sectional view of FIG. 2, the front surface of the carbide tip 10 is inclined in the taper direction at an inclination angle θ toward the rotation direction of the tip saw 1, while the front surface of the valley blade 31 is also It is inclined in the taper direction at an inclination angle て toward the rotation direction. In each case, one side is polished so that the thickness of the tip saw body is gradually reduced.
[0024]
By setting the inclination angle θ of the carbide tip 10 to 75 degrees or less, sharpness as a blade can be obtained. If the inclination angle is larger than that, only an effect close to flat can be obtained. Also, the smaller the inclination angle θ, the sharper, but the strength is lost. The limit is the inclination angle の of the valley blade 31.
[0025]
The inclination angle θ of the carbide tip 10 varies depending on conditions such as the material of the carbide tip 10 and the outer diameter of the tip saw 1, but should be set between 60 ° and 70 ° as a practical level having the widest applicable range. Is desirable.
[0026]
Here, a comparison with a conventional tip saw will be made.
If an example of the conventional tip saw 4 is shown in FIG. 3, there are a peak portion 5 and a valley portion 6, and there is almost no intersection angle between the curved line G of the back portion 52 of the peak portion 5 and the outer circumferential circle H of the tip saw. , The rear portion 52 protrudes slightly outward. Many of such design philosophy is that "projecting can prevent a hard object from strongly colliding with the subsequent carbide tip 40", and has been adopted in many conventional tip saws. As a result, when the grass comes close to the tip saw 4, it moves like a flow F and does not enter the valley 6, but is cut only by the carbide tip 40, and the rotation speed is high or the grass becomes soft. If it does, it will be repelled by the wind pressure and not cut.
[0027]
In this regard, in the tip saw 1 of the present invention, even the soft grass is drawn into the smooth valley 3 along the back part 22, and the rotation of the tip saw 1 causes the air near the back part 22 to flow. The flow velocity is increased without disturbing the flow, and combined with the fact that the valley 3 is under negative pressure, the retraction effect is greatly enhanced. Then, the grass drawn into the valley 3 is vigorously cut by the valley blade 31. The phenomenon becomes more pronounced in softer grasses.
[0028]
Further, when the rotation speed exceeds a certain value due to the hardness of the grass, the effect of the pull-in decreases. With a conventional tip saw, an effective cutting force could not be obtained by the cemented carbide tip unless the rotational speed was sufficient, whereas in the tip saw 1 of the present invention, the cemented carbide tip 10 had an inclination angle θ, Due to the sharp shape, sufficient cutting force can be exerted even at relatively low speed rotation. In addition, since the impact force against foreign matter is small due to the low rotation speed, damage to the carbide tip 10 and damage to foreign matter can be prevented, and scattering of foreign matter and the like can be prevented.
[0029]
Further, as an advantage of lowering the rotation speed, not only the cutting force due to the synergistic effect of the two features of the tip saw 1 but also, naturally, there is no waste of fuel, noise is reduced, and the support of the worker is reduced. Power is small. That is, it is an ideal tip saw capable of realizing efficient operation with energy saving, low noise and labor saving.
[0030]
The present invention is not limited to the above embodiment. Those having substantially the same configuration as the matters described in the claims of the present invention and exhibiting the same functions and effects belong to the technical scope of the present invention.
[0031]
[Effect of the invention]
As described above, in the present invention, a plurality of peaks and valleys are formed at predetermined intervals on a substantially disc-shaped outer peripheral portion. A valley blade is formed in the valley, and the curved line on the back of the ridge and the outer circumference of the tip saw intersect at a predetermined crossing angle or more, so that the grass to be cut can be smoothly troughed along the back. It can be drawn into the part, and the effect of the valley blade can be fully exhibited.
In addition, if the curvature of the rear part of the peak is set to be substantially the same as the curvature of the outer circumference of the tip saw, the flow of air along the outer circumference of the tip saw is guided to the valley without significant disturbance. The grass to be cut can be easily drawn into the valley.
This pulling-in action is more effective by making the curvature of the back face smaller than the curvature of the valley.
[0032]
Further, if the front surface of the carbide tip is inclined in a taper direction and the inclination angle is 75 degrees or less and the inclination angle of the valley blade is equal to or more than the inclination angle of the valley blade, the cutting force can be drastically improved and a decrease in strength can be prevented. .
At this time, if the inclination angle of the front surface of the cemented carbide tip is set to 60 degrees to 70 degrees, the applicable range becomes widest under various conditions such as the material and shape of the cemented carbide tip, which is preferable.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially enlarged plan view showing an example of a tip saw according to the present invention. FIG. 2 is an enlarged sectional view taken along line AA of FIG. 1. FIG. 3 is a partially enlarged plan view showing an example of a conventional tip saw. Explanation of code]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Tip saw, 2 ... Crest part, 3 ... Valley part, 10 ... Carbide tip, 21 ... Front part, 22 ... Back part, 31 ... Valley blade, H ... Circumference circle of tip saw, G ... Curved line of back part, g: tangent drawn to the curved line, h: tangent drawn to the outer circumference of the tip saw, t: top of the peak, α: intersection angle of the tangent, θ: inclination angle of the carbide tip, ψ: valley blade Angle of inclination.

Claims (5)

略円盤状の外周部に複数の山部が所定間隔置きに形成され、山部と山部の間には、湾曲しながら陥没する谷部が形成される刈り払い機用チップソーであって、前記山部は、回転方向に対して掬い角を有するように形成される前面部と、山部の頂部から回転下流側の谷部に向けて湾曲しながら延出する背面部を備え、前記山部の前面部には超硬チップが埋設されるとともに、前記谷部には、外側に向けて厚みが徐々に減ずるように傾斜する谷刃が形成され、また、前記背面部の湾曲線に対して山部の頂部から引いた接線と、チップソーの外周円に対して山部の頂部から引いた接線とのなす角が20度以上とされることを特徴とする刈り払い機用チップソー。A plurality of peaks are formed at predetermined intervals on a substantially disc-shaped outer peripheral portion, and between the peaks, a valley that is depressed while being curved is formed. The crest portion includes a front portion formed to have a scooping angle with respect to the rotation direction, and a back portion extending while curving from the top portion of the crest portion toward the valley portion on the downstream side of rotation. In the front part, a carbide tip is buried, and in the valley, a valley blade is formed that is inclined so that the thickness gradually decreases toward the outside. An angle between a tangent drawn from the top of the crest and a tangent drawn from the top of the crest with respect to the outer circumferential circle of the tip saw is at least 20 degrees. 略円盤状の外周部に複数の山部が所定間隔置きに形成され、山部と山部の間には、湾曲しながら陥没する谷部が形成される刈り払い機用チップソーであって、前記山部は、回転方向に対して掬い角を有するように形成される前面部と、山部の頂部から回転下流側の谷部に向けて湾曲しながら延出する背面部を備え、前記山部の前面部には超硬チップが埋設されるとともに、前記谷部には、外側に向けて厚みが徐々に減ずるように傾斜する谷刃が形成され、また、前記背面部の湾曲率が、チップソーの外周円と略同じ湾曲率であるように形成されていることを特徴とする刈り払い機用チップソー。A plurality of peaks are formed at predetermined intervals on a substantially disc-shaped outer peripheral portion, and between the peaks, a valley that is depressed while being curved is formed. The crest portion includes a front portion formed to have a scooping angle with respect to the rotation direction, and a back portion extending while curving from the top portion of the crest portion toward the valley portion on the downstream side of rotation. In the front part, a cemented carbide tip is buried, and in the valley, a valley blade is formed which is inclined outwardly so that the thickness gradually decreases. Characterized in that it is formed to have substantially the same curvature as the outer circumferential circle of the brush cutter. 前記背面部の湾曲率は、谷部の湾曲率より小さくされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の刈り払い機用チップソー。The tip saw for a brush cutter according to claim 1 or 2, wherein the curvature of the rear portion is smaller than the curvature of the valley. 前記超硬チップの前面は、回転上流側に向けて所定の傾斜角度で先細り方向に傾斜しており、この傾斜角度は、75度以下で且つ谷刃の傾斜角以上とされることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の刈り払い機用チップソー。The front surface of the cemented carbide tip is inclined in a taper direction at a predetermined inclination angle toward the rotation upstream side, and the inclination angle is 75 degrees or less and is equal to or more than the inclination angle of the valley blade. The tip saw for a brush cutter according to any one of claims 1 to 3. 前記超硬チップの前面の傾斜角度は、60度〜70度であることを特徴とする請求項4に記載の刈り払い機用チップソー。The tip saw for a brush cutter according to claim 4, wherein an inclination angle of a front surface of the carbide tip is 60 degrees to 70 degrees.
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