JP3097722U - 履物 - Google Patents
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Abstract
【課題】十分な暖房効果を得ることができ、かつ、室内を動き回る場合の活動性が制約されることがなく、また、簡単な構造で、しかも比較的安価に実施することができる履物を提供する。
【解決手段】本考案の履物10は、履物本体部12が足の周りをほぼ全面的に包み込むように靴型に形成されており、この履物本体部12の底部12aに足暖房用の保温用品Aを収納する収納空間部12eが設けられている。また、収納空間部12eが履物本体部12の外面に開口する挿入口12fの近傍には、この挿入口12fを開閉する留め具13が取り付けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】本考案の履物10は、履物本体部12が足の周りをほぼ全面的に包み込むように靴型に形成されており、この履物本体部12の底部12aに足暖房用の保温用品Aを収納する収納空間部12eが設けられている。また、収納空間部12eが履物本体部12の外面に開口する挿入口12fの近傍には、この挿入口12fを開閉する留め具13が取り付けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、スリッパ等の履物に関し、特には、保温、暖房効果を高めるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、室内温度が低下する冬季などにおいては、学習作業や事務作業を行うために椅子などに座った状態でいると、足元付近から寒さを感じることが往々にしてある。
【0003】
灯油、ガス、電気などを熱源として利用した室内暖房器具は、室内全体を暖めるのには都合が良いが、熱対流などの関係で上半身ばかり暖められて足元が冷えたままであることが多い。
【0004】
これに対して、電気こたつなどは、足元を十分に暖めることができるものの、座り込んだ姿勢を余儀なくされるので、室内を移動する必要が生じた場合には、その度に腰を上げて動作を行わねばならず、活動性に乏しい。したがって、各種の事務作業や学習作業を行うのには不適である。
【0005】
椅子やソファーなどに座った状態で足元を暖かくするには、たとえば、足元付近に電熱ヒータや温風ファンヒータ等のような局所暖房器具を配置することも行われている。しかし、このような局所暖房器具は、人の動作に合わせて一緒に移動させることは容易ではなく、したがって、局所暖房器具の設置場所から少しでも離れると暖房が効かなくなって足元が冷えてしまう。
【0006】
ところで、家庭や事業所などの室内では、スリッパなどの履物が使用されることが多い。そこで、従来技術では、スリッパ等の履物の内部に電気ヒータを内蔵させて足元を暖かくするような暖房器具も提供されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように、履物に電気ヒータを内蔵させた暖房器具は、人の動作に合わせて一緒に移動させることができるが、電気ヒータに通電するための電源コードが常時接続された構造になっているため、室内を動き回る場合の移動範囲が極めて限定されたものになってしまい、活動性が大幅に制約されたものになる。
【0008】
しかも、履物の内部に電気ヒータを内蔵させた場合には、その構造が複雑になり、また、購入価格が高く、さらに、電気代などのランニングコストも高くつくという不具合がある。
【0009】
本考案は、上記のような事情に鑑みて創案されたものであり、十分な暖房効果を得ることができ、かつ、室内を動き回る場合の活動性が制約されることがなく、また、簡単な構造で、しかも比較的安価に実施することができる履物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1記載の考案にかかる履物では、履物本体部の一部に足暖房用の保温用品を収納する収納空間部を設けたことを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の考案に係る履物は、請求項1記載の考案の構成において、前記収納空間部を前記履物本体部の足の裏と接する部分、および足の甲を覆う部分の少なくとも一方に設けたことを特徴としている。
【0012】
請求項3記載の考案に係る履物は、請求項1または請求項2に記載の考案の構成において、前記履物本体部を足の周りをほぼ全面的に包み込むように靴型に形成するとともに、前記収納空間部を前記履物本体部の足の側面および踵の少なくとも一方を覆う部分に設けたことを特徴としている。
【0013】
請求項4記載の考案に係る履物は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の考案の考案においてい、前記収納空間部が前記履物本体部の外面に開口する挿入口の近傍に、この挿入口を開閉する留め具を設けたことを特徴としている。
【0014】
【考案の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本考案の実施の形態1における履物であるスリッパの外観形状を示す斜視図、図2はその断面構造を示す側断面図である。
【0015】
この実施の形態1におけるスリッパ10は、踏底11の上に履物本体部12が一体的に接合されてなる。履物本体部12は、足の周囲をほぼ全面的に包み込むように靴型に形成されたもので、足の裏が接する底部12a、足先に突っ掛かって足の甲を覆う甲覆い部12b、足の側面を覆う側面覆い部12c、および足の踵を覆う踵覆い部12dを有する。
【0016】
そして、この履物本体部12の底部12aにおける足先寄りの位置には、例えば、いわゆる使い捨てカイロや、電子レンジで加熱することで繰り返し使用が可能なジェル状保温剤などの簡易な保温用品Aを収納するための収納空間部12eが底部12aを穿った状態で形成されている。
【0017】
この収納空間部12eは、その一部が甲覆い部12bの側面に開口して保温用品Aの挿入口12fとされており、その挿入口12fには留め具13が取り付けられている。この場合の留め具13は、ここでは面ファスナーを使用しているが、ジッパーやボタンなどであってもよい。
【0018】
上記構成のスリッパ10において、足の暖房が特に不要なときには、保温用品Aを使用することなく、そのままの状態で通常の履物として利用することができる。
【0019】
一方、冬季などに足元を暖めたいと感じた場合には、履物本体部12の収納空間部12e内に保温用品Aを収納した後、留め具13を用いて挿入口12fを閉鎖する。これにより、収納空間部12eが外部に露出することなく密閉状態になる。このため、保温用品Aに対する保温効果が高まるとともに、美観も保たれる。また、保温用品Aからの熱はスリッパ10を履いた足の裏側に直接伝わるため、寒さが厳しい冬季等であっても、十分な暖房効果を得ることが可能となる。
【0020】
しかも、このスリッパ10は、通電用の電源コードなどが不要であるため、室内を動き回る場合の活動性が制約されることがない。さらに、簡単な構造であるために安価に実施することができ、また、ランニングコストが安く、長時間にわたって使用することができる。さらにまた、電気を使用しないので安全性も高い。
【0021】
なお、上記の実施の形態1では、保温用品Aを収納する収納空間部12eの挿入口12fが甲覆い部12bの側面に開口するようにしているが、甲覆い部12bの先端部に開口するような構成であってもよい。また、ここでは収納空間部12eを底部12aの足先寄りの位置に設けたが、底部12aの中央寄りの土踏まず位置や踵寄りの位置に設けてもよく、さらには収納空間部12eを底部12aの広い領域に渡って形成することで複数の保温用品Aを同時に収納できるようにして、さらに暖房効果を高めるようにしてもよい。
【0022】
また、図3および図4に示すように、履物本体部12の甲覆い部12bの上部に収納空間部12eを設けて保温用品Aを収納できるようにしたり、さらに、図5および図6に示すように、踵覆い部12dに収納空間部12eを設けて保温用品Aを収納できるようにしてもよい。さらにまた、図示省略しているが、側面覆い部12cに収納空間部を設けて保温用品を収納したり、あるいは、底部12a、甲覆い部12b、側面覆い部12c、踵覆い部12dのそれぞれに収納空間部を設け、各収納空間部に保温用品Aを収納して足元付近全体に渡って暖房効果を得る構造とすることも可能である。
【0023】
[実施の形態2]
図7は本考案の実施の形態2における履物であるスリッパの外観形状を示す斜視図、図8はその断面構造を示す側断面図である。
【0024】
この実施の形態2におけるスリッパ20は、踏底21の上に履物本体部22が一体的に接合されてなり、履物本体部22は、足の裏が接する底部22aと、つま先に突っ掛かって足の甲を覆う甲覆い部22bとを有する。
履物本体部22の底部22aにおける足先寄りの位置には、上記の実施の形態1の場合と同様に、いわゆる使い捨てカイロや、電子レンジで加熱することで繰り返し使用が可能なジェル状保温剤などの簡易な保温用品(図示省略)を収納するための収納空間部22eが底部22aを穿った状態で形成されている。
【0025】
そして、この収納空間部22eは、その一部が甲覆い部22bの側面に開口して保温用品の挿入口22fとされており、その挿入口22fにはジッパーや面ファスナー等の開閉自在な留め具23が取り付けられている。
【0026】
上記構成のスリッパ20は、実施の形態1の場合と同様に、足の暖房が特に不要なときには、保温用品を使用することなく、そのままの状態で通常の履物として利用することができる。また、足元を暖める場合には、保温用品を履物本体部22の収納空間部22e内に収納することで、保温用品の熱が足裏に直接伝わるため、寒さが厳しい冬季等であっても、十分な暖房効果を得ることが可能となる。
【0027】
さらに、このスリッパ20は、通電用の電源コードなどが不要であるため、室内を動き回る場合の活動性が制約されることがない。さらに、簡単な構造であるために安価に実施することができ、また、ランニングコストが安く、長時間にわたって使用することができる。さらにまた、電気を使用しないので安全性も高い。
【0028】
なお、この実施の形態2においても、収納空間部22eは履物本体部22の底部22aの足先寄りの位置に設けた構成に限らず、足裏の中央寄りの土踏まず位置や踵寄りの位置を選んで設けてもよく、また、甲覆い部22bに設けてもよい。
【0029】
上記の各実施の形態1,2では、履物としてスリッパ10,20に適用した場合を例にとって説明したが、このようなスリッパのみに限定されるものではなく、スリッパ以外の履物であってもよい。また、履物としては室内用のものに限らず、屋外用のものであっても良いことは勿論である。
【0030】
【考案の効果】
請求項1記載の考案にかかる履物にあっては、履物本体部の一部に足暖房用の保温用品を収納する収納空間部を設けたので、十分な暖房効果を得ることができ、かつ、室内を動き回る場合の活動性が制約されることがない。また、簡単な構造で、しかも比較的安価に実施することができる。さらに、電気を使用しないので安全性も高い。
【0031】
請求項2記載の考案にかかる履物では、履物本体部の足の裏と接する部分、および足の甲を覆う部分の少なくとも一方に収納空間部を設けているので、足の裏側や足の甲側から十分な暖房効果を得ることが可能となる。
【0032】
請求項3記載の考案にかかる履物は、足の周囲をほぼ全面的に包み込む構成を有しており、保温用品を収納する収納空間部が足の側面または踵を覆う部分に設けられているので、一層大きな暖房効果を得ることができる。
【0033】
請求項4記載の考案にかかる履物では、保温用品を収納する収納空間部の挿入口に開閉自在な留め具を設けているので、収納空間部に収納された保温用品が外部へ露出することがなくて保温効果が高まるとともに、美観を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態1におけるスリッパの外観形状を示す斜視図である。
【図2】図1の断面構造を示す側断面図である。
【図3】本考案の実施の形態2におけるスリッパの変形例を示す斜視図である。
【図4】図3の断面構造を示す側断面図である。
【図5】本考案の実施の形態2におけるスリッパのさらに他の変形例を示す斜視図である。
【図6】図5の断面構造を示す側断面図である。
【図7】本考案の実施の形態2におけるスリッパの外観形状を示す斜視図である。
【図8】図7の断面構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
10,20 スリッパ(履物)
12,22 履物本体部
12a,22a 底部(足の裏が接する部分)
12b,22b 甲覆い部(足の甲を覆う部分)
12c 側面覆い部(足の側面を覆う部分)
12d 踵覆い部(足の踵を覆う部分)
12e,22e 収納空間部
12f,22f 挿入口
13,23 留め具
A 保温用品
【考案の属する技術分野】
本考案は、スリッパ等の履物に関し、特には、保温、暖房効果を高めるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、室内温度が低下する冬季などにおいては、学習作業や事務作業を行うために椅子などに座った状態でいると、足元付近から寒さを感じることが往々にしてある。
【0003】
灯油、ガス、電気などを熱源として利用した室内暖房器具は、室内全体を暖めるのには都合が良いが、熱対流などの関係で上半身ばかり暖められて足元が冷えたままであることが多い。
【0004】
これに対して、電気こたつなどは、足元を十分に暖めることができるものの、座り込んだ姿勢を余儀なくされるので、室内を移動する必要が生じた場合には、その度に腰を上げて動作を行わねばならず、活動性に乏しい。したがって、各種の事務作業や学習作業を行うのには不適である。
【0005】
椅子やソファーなどに座った状態で足元を暖かくするには、たとえば、足元付近に電熱ヒータや温風ファンヒータ等のような局所暖房器具を配置することも行われている。しかし、このような局所暖房器具は、人の動作に合わせて一緒に移動させることは容易ではなく、したがって、局所暖房器具の設置場所から少しでも離れると暖房が効かなくなって足元が冷えてしまう。
【0006】
ところで、家庭や事業所などの室内では、スリッパなどの履物が使用されることが多い。そこで、従来技術では、スリッパ等の履物の内部に電気ヒータを内蔵させて足元を暖かくするような暖房器具も提供されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように、履物に電気ヒータを内蔵させた暖房器具は、人の動作に合わせて一緒に移動させることができるが、電気ヒータに通電するための電源コードが常時接続された構造になっているため、室内を動き回る場合の移動範囲が極めて限定されたものになってしまい、活動性が大幅に制約されたものになる。
【0008】
しかも、履物の内部に電気ヒータを内蔵させた場合には、その構造が複雑になり、また、購入価格が高く、さらに、電気代などのランニングコストも高くつくという不具合がある。
【0009】
本考案は、上記のような事情に鑑みて創案されたものであり、十分な暖房効果を得ることができ、かつ、室内を動き回る場合の活動性が制約されることがなく、また、簡単な構造で、しかも比較的安価に実施することができる履物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1記載の考案にかかる履物では、履物本体部の一部に足暖房用の保温用品を収納する収納空間部を設けたことを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の考案に係る履物は、請求項1記載の考案の構成において、前記収納空間部を前記履物本体部の足の裏と接する部分、および足の甲を覆う部分の少なくとも一方に設けたことを特徴としている。
【0012】
請求項3記載の考案に係る履物は、請求項1または請求項2に記載の考案の構成において、前記履物本体部を足の周りをほぼ全面的に包み込むように靴型に形成するとともに、前記収納空間部を前記履物本体部の足の側面および踵の少なくとも一方を覆う部分に設けたことを特徴としている。
【0013】
請求項4記載の考案に係る履物は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の考案の考案においてい、前記収納空間部が前記履物本体部の外面に開口する挿入口の近傍に、この挿入口を開閉する留め具を設けたことを特徴としている。
【0014】
【考案の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本考案の実施の形態1における履物であるスリッパの外観形状を示す斜視図、図2はその断面構造を示す側断面図である。
【0015】
この実施の形態1におけるスリッパ10は、踏底11の上に履物本体部12が一体的に接合されてなる。履物本体部12は、足の周囲をほぼ全面的に包み込むように靴型に形成されたもので、足の裏が接する底部12a、足先に突っ掛かって足の甲を覆う甲覆い部12b、足の側面を覆う側面覆い部12c、および足の踵を覆う踵覆い部12dを有する。
【0016】
そして、この履物本体部12の底部12aにおける足先寄りの位置には、例えば、いわゆる使い捨てカイロや、電子レンジで加熱することで繰り返し使用が可能なジェル状保温剤などの簡易な保温用品Aを収納するための収納空間部12eが底部12aを穿った状態で形成されている。
【0017】
この収納空間部12eは、その一部が甲覆い部12bの側面に開口して保温用品Aの挿入口12fとされており、その挿入口12fには留め具13が取り付けられている。この場合の留め具13は、ここでは面ファスナーを使用しているが、ジッパーやボタンなどであってもよい。
【0018】
上記構成のスリッパ10において、足の暖房が特に不要なときには、保温用品Aを使用することなく、そのままの状態で通常の履物として利用することができる。
【0019】
一方、冬季などに足元を暖めたいと感じた場合には、履物本体部12の収納空間部12e内に保温用品Aを収納した後、留め具13を用いて挿入口12fを閉鎖する。これにより、収納空間部12eが外部に露出することなく密閉状態になる。このため、保温用品Aに対する保温効果が高まるとともに、美観も保たれる。また、保温用品Aからの熱はスリッパ10を履いた足の裏側に直接伝わるため、寒さが厳しい冬季等であっても、十分な暖房効果を得ることが可能となる。
【0020】
しかも、このスリッパ10は、通電用の電源コードなどが不要であるため、室内を動き回る場合の活動性が制約されることがない。さらに、簡単な構造であるために安価に実施することができ、また、ランニングコストが安く、長時間にわたって使用することができる。さらにまた、電気を使用しないので安全性も高い。
【0021】
なお、上記の実施の形態1では、保温用品Aを収納する収納空間部12eの挿入口12fが甲覆い部12bの側面に開口するようにしているが、甲覆い部12bの先端部に開口するような構成であってもよい。また、ここでは収納空間部12eを底部12aの足先寄りの位置に設けたが、底部12aの中央寄りの土踏まず位置や踵寄りの位置に設けてもよく、さらには収納空間部12eを底部12aの広い領域に渡って形成することで複数の保温用品Aを同時に収納できるようにして、さらに暖房効果を高めるようにしてもよい。
【0022】
また、図3および図4に示すように、履物本体部12の甲覆い部12bの上部に収納空間部12eを設けて保温用品Aを収納できるようにしたり、さらに、図5および図6に示すように、踵覆い部12dに収納空間部12eを設けて保温用品Aを収納できるようにしてもよい。さらにまた、図示省略しているが、側面覆い部12cに収納空間部を設けて保温用品を収納したり、あるいは、底部12a、甲覆い部12b、側面覆い部12c、踵覆い部12dのそれぞれに収納空間部を設け、各収納空間部に保温用品Aを収納して足元付近全体に渡って暖房効果を得る構造とすることも可能である。
【0023】
[実施の形態2]
図7は本考案の実施の形態2における履物であるスリッパの外観形状を示す斜視図、図8はその断面構造を示す側断面図である。
【0024】
この実施の形態2におけるスリッパ20は、踏底21の上に履物本体部22が一体的に接合されてなり、履物本体部22は、足の裏が接する底部22aと、つま先に突っ掛かって足の甲を覆う甲覆い部22bとを有する。
履物本体部22の底部22aにおける足先寄りの位置には、上記の実施の形態1の場合と同様に、いわゆる使い捨てカイロや、電子レンジで加熱することで繰り返し使用が可能なジェル状保温剤などの簡易な保温用品(図示省略)を収納するための収納空間部22eが底部22aを穿った状態で形成されている。
【0025】
そして、この収納空間部22eは、その一部が甲覆い部22bの側面に開口して保温用品の挿入口22fとされており、その挿入口22fにはジッパーや面ファスナー等の開閉自在な留め具23が取り付けられている。
【0026】
上記構成のスリッパ20は、実施の形態1の場合と同様に、足の暖房が特に不要なときには、保温用品を使用することなく、そのままの状態で通常の履物として利用することができる。また、足元を暖める場合には、保温用品を履物本体部22の収納空間部22e内に収納することで、保温用品の熱が足裏に直接伝わるため、寒さが厳しい冬季等であっても、十分な暖房効果を得ることが可能となる。
【0027】
さらに、このスリッパ20は、通電用の電源コードなどが不要であるため、室内を動き回る場合の活動性が制約されることがない。さらに、簡単な構造であるために安価に実施することができ、また、ランニングコストが安く、長時間にわたって使用することができる。さらにまた、電気を使用しないので安全性も高い。
【0028】
なお、この実施の形態2においても、収納空間部22eは履物本体部22の底部22aの足先寄りの位置に設けた構成に限らず、足裏の中央寄りの土踏まず位置や踵寄りの位置を選んで設けてもよく、また、甲覆い部22bに設けてもよい。
【0029】
上記の各実施の形態1,2では、履物としてスリッパ10,20に適用した場合を例にとって説明したが、このようなスリッパのみに限定されるものではなく、スリッパ以外の履物であってもよい。また、履物としては室内用のものに限らず、屋外用のものであっても良いことは勿論である。
【0030】
【考案の効果】
請求項1記載の考案にかかる履物にあっては、履物本体部の一部に足暖房用の保温用品を収納する収納空間部を設けたので、十分な暖房効果を得ることができ、かつ、室内を動き回る場合の活動性が制約されることがない。また、簡単な構造で、しかも比較的安価に実施することができる。さらに、電気を使用しないので安全性も高い。
【0031】
請求項2記載の考案にかかる履物では、履物本体部の足の裏と接する部分、および足の甲を覆う部分の少なくとも一方に収納空間部を設けているので、足の裏側や足の甲側から十分な暖房効果を得ることが可能となる。
【0032】
請求項3記載の考案にかかる履物は、足の周囲をほぼ全面的に包み込む構成を有しており、保温用品を収納する収納空間部が足の側面または踵を覆う部分に設けられているので、一層大きな暖房効果を得ることができる。
【0033】
請求項4記載の考案にかかる履物では、保温用品を収納する収納空間部の挿入口に開閉自在な留め具を設けているので、収納空間部に収納された保温用品が外部へ露出することがなくて保温効果が高まるとともに、美観を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態1におけるスリッパの外観形状を示す斜視図である。
【図2】図1の断面構造を示す側断面図である。
【図3】本考案の実施の形態2におけるスリッパの変形例を示す斜視図である。
【図4】図3の断面構造を示す側断面図である。
【図5】本考案の実施の形態2におけるスリッパのさらに他の変形例を示す斜視図である。
【図6】図5の断面構造を示す側断面図である。
【図7】本考案の実施の形態2におけるスリッパの外観形状を示す斜視図である。
【図8】図7の断面構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
10,20 スリッパ(履物)
12,22 履物本体部
12a,22a 底部(足の裏が接する部分)
12b,22b 甲覆い部(足の甲を覆う部分)
12c 側面覆い部(足の側面を覆う部分)
12d 踵覆い部(足の踵を覆う部分)
12e,22e 収納空間部
12f,22f 挿入口
13,23 留め具
A 保温用品
Claims (4)
- 履物本体部の一部に足暖房用の保温用品を収納する収納空間部を設けたことを特徴とする履物。
- 前記収納空間部を前記履物本体部の足の裏と接する部分、および足の甲を覆う部分の少なくとも一方に設けたことを特徴とする請求項1に記載の履物。
- 前記履物本体部を足の周りをほぼ全面的に包み込むように靴型に形成するとともに、前記収納空間部を前記履物本体部の足の側面を覆う部分および踵を覆う部分の少なくとも一方に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の履物。
- 前記収納空間部が前記履物本体部の外面に開口する挿入口の近傍に、この挿入口を開閉する留め具を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の履物。
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---|---|---|---|
JP2003002630U JP3097722U (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 履物 |
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JP2003002630U JP3097722U (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 履物 |
Publications (1)
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JP (1) | JP3097722U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101376335B1 (ko) * | 2012-04-04 | 2014-03-18 | 오산휘 | 신발 사이즈 조절구조 |
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2003
- 2003-05-12 JP JP2003002630U patent/JP3097722U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101376335B1 (ko) * | 2012-04-04 | 2014-03-18 | 오산휘 | 신발 사이즈 조절구조 |
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