JP3096472U - 運動器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレーニング・ジムを使用する人々の運動量
を地球エネルギーの節約に活かし得る運動器具の提供。 【解決手段】 フレーム０に水平軸を以て支持され中心
部から遠心方向へ複数のステップ８が等角度間隔で突出
した踏み車１と、当該踏み車１の回転を以て駆動し電力
を発生する発電手段２と、前記踏み車１を回転させる際
の負荷を調整する負荷制御手段３と、前記発電手段２に
よって励起された電力を蓄える蓄電手段４と、前記発電
手段２により励起された電力量を算出する演算手段５
と、当該演算手段５により算出された電力量を表示する
表示手段６を具備した運動器具。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、体力の維持・増進を目的として用いられる運動器具に関するもので ある。 【０００２】 【従来の技術】 今日、生活環境その他の理由により体力の維持・増進を目的とする運動を屋内 、しかも、比較的狭いフロアで行うトレーニング・ジムが数多く提供されている 。その様なトレーニング・ジムにおいてはエアロバイク、ランニングマシン、ベ ンチシステム、ステップマシン等が配置され、使用者の目的や体力に合った使用 が為されている。室内におけるトレーニングは少なからず退屈さを伴うものであ り、消費カロリーを表示したり、当該消費カロリーを具体的なメニューに換算し て表示する等、使用者に対し何等かの目的意識を持ち続けさせる措置が採られて いるものが少なくない。 【０００３】 【考案が解決しようする課題】 しかしながら、上記の如く使用者の消費エネルギーに関する表示措置は盛んに 為されている運動器具において、地球エネルギーの節約に関連した措置は全くと いって良い程考慮されておらず、この様なトレーニング・ジムにおいて消費され た人体によるエネルギーのほとんどは、全く無駄に消費され、前記地球エネルギ ーの節約に何等活かされていないのが実情である。 【０００４】 本願考案は、上記実情に鑑みて為されたものであって、今日かくも多くのトレ ーニング人口の下、トレーニング・ジムを使用する人々の運動量を地球エネルギ ーの節約に活かし得る運動器具の提供を目的とするものである。 【０００５】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決する為に為された本考案による運動器具は、水平軸を以て支持 され中心部から遠心方向へ複数のステップが等角度間隔で突出した踏み車と、当 該踏み車の回転を以て駆動し電力を発生する発電手段と、前記踏み車を回転させ る際の負荷を調整する負荷制御手段と、前記発電手段によって励起された電力を 蓄える蓄電手段と、前記発電手段により励起された電力量を算出する演算手段と 、当該演算手段により算出された電力量を表示する表示手段を具備したことを特 徴とする。 【０００６】 【考案の実施の形態】 以下、本考案による運動器具の実施の形態と共に図面に基づき説明する。 図１に示す例は、金属製のフレーム０に、使用者が姿勢維持の為に掴むハンド ル７と、水平軸を以て支持され中心部から遠心方向へ複数のステップ８が等角度 間隔で突出した踏み車１と、当該踏み車１の回転を以て駆動し電力を発生する発 電手段２と、前記踏み車１を回転させる際の負荷を調整する負荷制御手段３と、 前記発電手段２によって励起された電力を蓄える蓄電手段４と、前記発電手段２ により励起された電力量を算出する演算手段５と、当該演算手段５により算出さ れた電力量を表示する表示手段６を支持・固定した運動器具である。 【０００７】 前記踏み車１は、左右一対の旋回ステップ群９が組となって前記フレーム０の 下位に軸支され、それぞれ、滑り止めが施された平板状のステップ８が、前記フ レーム０に軸支される芯材１０の全周に１２０°間隔で立設され、相互に位相が ６０°ずれた形でそれぞれの芯材１０が駆動軸１１に固定されている（図２参照 ）。当該踏み車１の芯材１０が固定された駆動軸１１は、前記フレーム０の軸受 け（図示省略）に支持され、当該駆動軸１１の端部には前記発電手段へ駆動力を 伝達する為のスプロケット１２が固定されている。 【０００８】 当該例における前記発電手段２には交流発電機が用いられている。当該交流発 電機の受動軸１３に固定されたスプロケット１４には、前記駆動軸１１のスプロ ケット１２から無端ベルト（チェーン等）１５を介して駆動力が伝えられる。こ の様に伝えられた駆動力によって交流発電機の電機子コイル２１が回転し、界磁 コイル２２に発生している磁束を切ることで電機子コイル２１に交流電流が流れ 、交流電力が発生することとなる（図３及び図４参照）。 【０００９】 前記蓄電手段４は、整流回路１６、蓄電池１７、及び当該蓄電池に対して充放 電を行う制御（保護）回路を含んで構成される。前記発電手段２で発生した交流 電力は、当該蓄電手段４に供給されて前記整流回路１６を経て最大１５Ｖの直流 に変換され、その電荷が１２Ｖ仕様の蓄電池１７に蓄えられる（図３及び図４参 照）。前記蓄電池１７は、鉛蓄電池のようなものでも良いし、例えば、リモコン 発信機等、電池駆動用の機器に用いようとする場合には、小型のアルカリ蓄電池 やニッケル水素蓄電池等とそれに対する充電回路（例えば、トランス等。以下、 同じ。）、若しくは前記鉛蓄電池を介した充電回路を併存させても良い。 【００１０】 当該例における前記負荷制御手段３は、前記交流発電機の界磁コイル２２に与 える界磁電流量を調整するものである。当該界磁電流は、前記蓄電手段４から使 用者によるボリューム１９の操作に応じて調整される。この様に調整された界磁 電流が前記発電手段２の界磁コイル２２に供給されることによって、電機子コイ ル２１で切られる磁束の密度が変化し、前記の如く無端ベルト１５を介して発電 手段２の受動軸１３に連結された踏み車１の負荷が変化することとなる。 【００１１】 尚、前記踏み車１の負荷を調整する手法は、この様な電気的手法に限るもので はなく、例えば、受動軸１３にフライホイールを固定し、前記駆動軸１１と受動 軸１３のスプロケット１２，１４のギヤ比を変化させる変速機を設けるなど機械 的な手法を用い電力消費量を節約することも出来る。 【００１２】 当該例における演算手段５は、ＣＰＵ、メモリー、Ａ／Ｄコンバータ、及び入 出力ポートを備えたマイクロコンピュータ１８、並びに前記充電回路に流れる電 流の値を電圧値に変換する前記Ａ／Ｄコンバータに対するインターフェース回路 、及び増幅回路を以て構成される。当該演算手段５は、当該マイクロコンピュー タ１８へ種々のデータを入力する為の入力手段２０、及び当該マイクロコンピュ ータ１８から出力された種々のデータを種々の態様で表示する出力手段に接続さ れ、当該健康器具の使用者との間で情報の授受を行う。 【００１３】 前記表示手段６は、上記出力手段の一態様であり、ＬＥＤ（７セグメントＬＥ Ｄを含む）等からなる表示器及びそれを駆動するドライバ回路（表示器と一体化 されている場合もある）で構成される。当該例においては、使用により励起され た電力値（電力量）、使用により使用者が消費したカロリー値（消費カロリー） 、前記蓄電池１７の蓄電量、及び前記入力手段２０たるキー及び入力インターフ ェースを介して設定された使用者の個人データが表示器へ表示される。 【００１４】 即ち、前記演算手段５は、前記電力量や消費カロリー等、当該表示手段６に表 示すべき絶対的或いは相対的な値を算出する機能が与えられている。 前記電力量は、図４における抵抗器Ｒの端子間電圧から当該抵抗器Ｒに流れる 電流値を算出すると共に、当該電流量を使用時間で積分することによって蓄電池 １７に蓄えられた電荷Ｑを算出し、電力量Ｐ＝ＱＶを用いて蓄電池の電圧Ｖ：１ ２Ｖとして算出する。また、前記消費カロリー量は、当該運動器具の仕様により 消費されるカロリー量と運動時間について、体重別のカロリー曲線を設定し、当 該カロリー曲線上において適宜抜粋したポイントをマイクロコンピュータ内にテ ーブルとして登録することによって、予め登録された体重と使用時間とから消費 カロリー量が特定できる。この様な演算を行うプログラムが前記マイクロコンピ ュータによって実行され、その演算結果が前記表示手段６に対して出力される。 【００１５】 【考案の効果】 以上の如く本考案による健康機器によれば、トレーニング・ジム等を使用する 人々の運動量を具体的な数値として表示することにより、当該使用者に対し何等 かの目的意識を持ち続けさせることが出来ることは元より、この様なトレーニン グ・ジムにおいて消費される人体によるエネルギーを地球エネルギーの節約に有 効に活かすことが可能となる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案による健康器具の一例を示した概略図で
ある。 【図２】（イ）（ロ） 本考案による健康器具の踏み車の一例を示した正面図及
び側面図である。 【図３】本考案による健康器具の機能構成を示すブロッ
ク図である。 【図４】本考案による健康器具の一例を示す電気回路図
である。 【符号の説明】 ０ フレーム，１ 踏み車，２ 発電手段，３ 負荷制
御手段，４ 蓄電手段，５ 演算手段，６ 表示手段，
７ ハンドル，８ ステップ，９ 旋回ステップ群，１
０ 芯材，１１ 駆動軸，１２ スプロケット，１３
受動軸，１４ スプロケット，１５ 無端ベルト，１６
整流回路，１７ 蓄電池，１８ マイクロコンピュー
タ，１９ ボリューム，２０ 入力手段，２１ 電機子
コイル，２２ 界磁コイル，

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高松 和也 富山県富山市西田地方町一丁目６−９ (72)考案者 竹腰 大祐 富山県中新川郡立山町野町108

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 フレーム（０）に水平軸を以て支持され
   中心部から遠心方向へ複数のステップ（８）が等角度間
   隔で突出した踏み車（１）と、当該踏み車（１）の回転
   を以て駆動し電力を発生する発電手段（２）と、前記踏
   み車（１）を回転させる際の負荷を調整する負荷制御手
   段（３）と、前記発電手段（２）によって励起された電
   力を蓄える蓄電手段（４）と、前記発電手段（２）によ
   り励起された電力量を算出する演算手段（５）と、当該
   演算手段（５）により算出された電力量を表示する表示
   手段（６）を具備した運動器具。