JP3096127U - 飲料容器及びその蓋体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】取り外した蓋体を飲料容器に固定させ、別の場
所に置いた場合の紛失の問題を解消し、蓋体が邪魔にな
る不便を解消する。 【解決手段】容器本体、蓋体の適宜個所に金属または磁
性体からなる取着部を設ける。この取着部は、金属また
は磁性体、粘着層であり、これにより、蓋体を容器に固
定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】本考案は、飲料水を収容しておく飲料水用容器とその 蓋体の構造に関するものであり、特に、蓋体を容器の一部に取着して保持するこ との可能な飲料容器及びその蓋体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ペットボトル等の各種の蓋体付の飲料容器が知られて いるが、多くの場合、螺子付の蓋体を使用しているため、取り外した蓋体は飲料 容器とは別の場所に置くか、手で持つ必要があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、取り外した蓋体を飲料容器とは別の場所に置いた場合は、紛失する 等の問題があり、一方、蓋体を手で持った状態で飲料容器を使用する場合は、蓋 体が邪魔になる等の不便があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の課題を解消するために、容器本体の適宜個所に金属または磁 性体からなる取着部を設けると共に、蓋体の適宜個所にも金属または磁性体から なる取着部を設けることで、蓋体を外した場合には、きわめて簡単な動作で飲料 容器に磁力で取着して、紛失の恐れや不便さを解消したものである。また、本考 案の構造によれば、これらの取着部に対して鏡面加工をすることで、姿見として 使用する等の他の機能を付帯させることが可能になるものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】以下、図１乃至図４を参照して、本考案の一実施の形態を 説明する。

【０００６】 図１は、本考案をペットボトルに適用した実施例を示す全体図である。図示の 如く、ペットボトルから成る飲料容器１は、炭酸水等の清涼飲料やジュース等の 果実飲料、ミネラル水等を収容したポリエチレンテレフタレート等の透明な瓶状 の容体から成り、首部の外周に設けられた雌螺子に対して、円筒状の蓋体２の内 周面に刻設された雄螺子が螺合されることで、蓋体２が冠着されている。

【０００７】 そして、前記容器本体１の首部近傍には、適宜な形状、実施例では円形の盤面 として構成した鉄等の金属または磁性体からなる取着部１１が設けられている。

【０００８】 前記取着部１１は、適宜な形状と構造で構わないが、実施例の場合は、図２に 図示の如く、比較的硬質の印刷層、磁性層、粘着層または粘着層と剥離層かに成 る三層構造の円盤状部材で形成され、容器１の首部近傍の側面の平坦面を利用し て粘着剤等で取付けられている。この他、帯状に形成したものを熱収縮フィルム 等で容器外周面に取付けたり、柔軟性のある部材で形成されたものを首部の湾曲 面に取付けることも可能であり、これにより、磁性層を有する場合は、鉄等の金 属または磁性体を、金属層のみから成る場合は、磁性体を取着部１１に取付ける ことが可能である。

【０００９】 一方、図１、図３に図示の如く、蓋体２の適宜個所、実施例では天板となる上 面に金属または磁性体からなる取着部２１が設けられている。この取着部２１も また、前記取着部１１と同様に印刷層、磁性層、粘着層または粘着層と剥離層か に成る三層構造の円盤状部材で形成することができる。これにより、図３に図示 の如く、蓋体２の取着部２１と容器本体の取着部１１を相互に接着することが可 能である。

【００１０】 尚、前記取着部１１．２１は、上記の形状以外にも、例えば、三角形、ハート 型、キャラクタをかたどった適宜な形状として構成すれば、ペットボトルの外観 ・商品性を向上させることが可能であり、また、一方を表示面とすることで、宣 伝を表示して販売促進効果を生じさせることが可能である。

【００１１】 また、前記取着部１１．２１の表面へは鏡面加工を施こすことが好ましい。こ のようにすることで、商品性を高めるだけでなく、姿見として実用的に使用する ことが可能である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、上記の如く、容器本体の適宜個所に金属または磁性体からなる取着 部を設けると共に、蓋体の適宜個所にも金属または磁性体からなる取着部を設け ることで、蓋体を外した場合には、きわめて簡単な動作で飲料容器に磁力で取着 して、紛失の恐れや不便さを解消することができるだけでなく、本考案の構造に よれば、これらの取着部に対して表示印刷を施して宣伝等が行えると共に、鏡面 加工をすることで、姿見として使用する等の他の機能を付帯させることができる 。

【００１３】 また、本考案による飲料容器は、容器本体または蓋体に磁石が配置されている ので、磁気作用によって、清涼飲料水、とりわけ、ミネラル水等の水質を改質さ せることも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の飲料容器の外観図である。

【図２】本考案の飲料容器の蓋体に使用される取着部の
説明図である。

【図３】本考案の飲料容器の蓋体の説明図である。

【図４】本考案の飲料容器の使用状態の説明図である。

【符号の説明】

１ 飲料容器 １１ 取着部 ２ 蓋体 ２１ 取着部

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】容器本体の適宜個所に金属または磁性体か
   らなる取着部を設けたことを特徴とする飲料容器。
2. 【請求項２】蓋体の適宜個所に金属または磁性体からな
   る取着部を設けたことを特徴とする飲料容器の蓋体。
3. 【請求項３】前記取着部の表面が表示面または鏡面であ
   ることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の飲
   料容器及びその蓋体。
4. 【請求項４】前記取着部の取付面が粘着層から成ること
   を特徴とする請求項１または請求項２に記載の飲料容器
   及びその蓋体。
5. 【請求項５】容器本体の適宜個所に粘着層を外側とした
   取着部を設けたことを特徴とする飲料容器。
6. 【請求項６】蓋体の適宜個所に粘着層を外側とした取着
   部を設けたことを特徴とする飲料容器の蓋体。