JP3095744U - ヒータ用風よけ兼収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセットガス使用のヒーターの戸外使用のさ
い、風の影響を防いで、且つ効果的な暖房が得られるよ
うになした風よけ収納ケース。 【解決手段】 ４枚の長方形となした板材を並設させる
と共に、内方板材の隣接間を蝶番で開閉自在に連結し、
且つこれらの立設状態で直方体が形成されるものとな
し、一方左右両側を除く内方板材の１つには直方体とな
したさいの底を形成するための底板を起伏自在に取付け
しめ、ヒーター収納時に直方体を形成したさいは倒伏し
てヒーターの底を支持させるものとなし、他方風よけと
しての使用時には起立させてヒーターの周囲三方を屏風
状に取囲む構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

釣りやスポーツ観賞等の屋外活動に携帯するカセットガス使用のヒーターがあ る。本考案は、当該ヒーターの保管や携帯に便利で、且つ風による炎の立ち消え を解消し、熱の放射効率を高めることのできるヒーター用風よけ兼収納ケースに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、戸外のキャンプ場や釣りなどの携帯用暖房器具としてカセットガス使用 のヒーターがある。図６はその一例を示すもので、Ａは携帯用ヒーター１４の全 体斜視図、Ｂはそのスタンド部材１５を倒してする使用状態図を示す。

【０００３】

【特許文献】

実用新案登録第３０６０３５５号

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記携帯用のヒーター１４は戸外に於いて、スタンド部材１５を倒した状態で 使用されるのであり、ヒーター１４の周囲から風を直接に受けるために、燃焼面 Ｐに対して直接的に風を受けたりすると、燃焼炎が直ちに消えたりするのであり 、これを防ぐためには常時風向きを考えて配置を変更したり、火力調整に気を配 るなどの必要があり、常時安定的且つ経済的な暖房効果が得られるものとなって いない。 本考案は上記問題点を解決せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、４枚の長方形となした板材を並設させると共に、内方板材の隣接間 を蝶番で開閉自在に連結し、且つこれらの立設状態で直方体が形成されるものと なし、一方左右両側を除く内方板材の１つには直方体となしたさいの底を形成す るための底板を起伏自在に取付けしめ、ヒーター収納時に直方体を形成したさい は倒伏してヒーターの底を支持させるものとなし、他方風よけとしての使用時に は起立させてヒーターの周囲三方を屏風状に取囲む構成となさしめる。

【０００６】 このさい、各板材１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄの大きさは縦４０ｃｍ〜５０ｃｍ、 横２０ｃｍ〜３０ｃｍとなし、且つ開放された左右両側の板材１ａ，１ｂ内面に 対し金属製反射板を取付けたり、上記左右両側を除く内部板材１ｂ，１ｃの下端 面に対し、一定深さの切溝を設けたものとなし、屏風状に立設させてヒーターの 周囲三方を取囲んださいに該切溝とヒーターの載置用スタンド部材とを係合させ たりする。 又、開放側の左右板材の端縁部に止め金具を取付け、直方体形成時に係止させ ると共に、直方体上方部には蓋板を取付けてヒーターを収納させるものとなすの であるが、該蓋板には細長のスリットを穿設し、該スリットから把手が外方へ突 出されるようになし、これを直接手に持って持ち運び可能になしたりする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１は本考案品の部品図であって、Ａは４枚の同一長方形となした板材１ａ， １ｂ，１ｃ，１ｄを並設した平面図、Ｂは正面図である。ここに各板材の隣接間 の上下箇所は、蝶番２を使用して開閉自在に止着させたものとなされる。 ３は内方板材の１つ（図示例では１ｂ）の下方箇所に対し、蝶番４を使用して 起伏自在に取付けてなる底板であって、該底板は上記各板材１ａ，１ｂ，１ｃ， １ｄを後述する直方体に組立てるさいに下方へ向けて倒伏させるのであり、この さい５ａ及び５ｂは底板の平面状態下ではその下方箇所で同様の平面状態になさ れているが、その倒伏されたさいは紙面と直交する方向へ引起されて底板３の下 面を支持するようになされる支持板である。

【０００８】 ６，６は左右両側板材１ａ，１ｄの内表面に対して貼着させてなる金属製反射 板、７，７は内方板材１ｂ，１ｃの下端縁に於ける凡そ中央箇所に穿設してなる 切溝であり、各切溝７，７は後述するヒーターの周囲三方を取囲むように各板材 を屏風状に立設させたさい、ヒーターの載置用スタンド部材と係合させ、その立 設状態が安定的に保持されるようになすためのものである。なお、８及び９は上 記の直方体箱を形成したさい、左右両側板材１ａ，１ｂを閉塞するように止着さ せるための雄・雌用止め金具である。 また、１０は板材１ａ，１ｃの上端縁の外面側へ取付けた次述する蓋板を係合 止着させる雄用止め金具である。

【０００９】 図２は同じく部品図であって、上記各板材１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄにより直方 体箱を組立てたさい、使用する蓋板１１であってＡは平面図、Ｂは正面図である 。１２は該蓋板１１の中央内部へ穿設したスリットであり、該スリット１２は後 述するヒーターの収納時にヒーター上面の把手が外方へ突出されるようになし、 該把手を手で持つことにより、収納ケース全体が持上げられるようにするのであ る。なお、１３は蓋板１０の外周縁に於ける２箇所に取付けてなる雌用止め金具 であって、前記雄用止め金具１０によって係合止着されるものとなる。

【００１０】 図３は本考案品の使用状態図であって、該図から明らかな通りヒーター１４の スタンド部材１５を地表面へ倒伏させて載置させたさい、ヒーター１４の放熱面 Ｐを除く後方及び左右側方を取囲むように上記板材１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄを屏 風状に立設させるのであり、このさい板材１ｂ，１ｃの下端縁に穿設した切溝７ ，７がスタンド部材１５と嵌合状態となされることにより、その立設位置が安定 的に維持されるものとなっている。

【００１１】 図４は使用後のヒーター１４の収納状態を示すものであって、該図面で見られ る通りヒーター１４の収納にさいしては、起立していた底板３を倒伏させると共 に支持板５ａ，５ｂを紙面と直角方向へ引起し、該底板３下面を支持するように なさしめる。 而して、開放側の左右側板１ａ，１ｃを閉塞し、止め金具８，９で開放不能に 止着させて直方体箱を形成すると共に、内部にヒーター１４を挿入し、且つ上方 から蓋板１１を被蔽して該被蔽状態を止め金具１０，１３の係合で止着させるよ うになすのである。このとき、ヒーター１４の把手１６が蓋板１１のスリット１ ２から上方へ一定長さの突出状態となされるのである。

【００１２】 図５は上記したヒーター１４の収納状態を示す全体斜視図である。なお、本考 案に於ける板材は木材に限らす、耐熱ボード、その他のものであっても差し支え ない。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上の通り構成するものであって、平常は図５に示す如くヒーター１ ４の安全な収納保護具として使用するのであり、一方戸外に於ける暖房として使 用するさいには、図５の状態で車のトランク等へ入れて安全に輸送するのであり 、他方その現地に於ける使用では図２の如く開放して使用するのである。而して 、ヒーター１４の燃焼面Ｐへ向かって吹込む風がある時は、左右側方の板材１ａ ，１ｄで適宜その開度を調整しながら阻止するようになすのである。従って、本 考案品によればヒーターの燃焼面Ｐとなる位置では、その位置の如何に拘わらず 、しかも周囲の風向きなどを気にしないで好適な暖房が得られるものとなるので ある。又、このことは敢えて強火にしなくても火が消えたりすることがないため 、微妙な火力調整も可能となり、経済性と安全性に寄与すること大ならしめるも のである。なお、反射板を取付けたものでは、放射熱がこれを介してその前面側 へ収斂されるので、暖房効率が一段と向上するものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品に係る板材の部品図である。

【図２】本考案品に係る蓋板の部品図である。

【図３】本考案品の使用状態説明図である。

【図４】上記使用後のヒーター収納状態説明図である。

【図５】上記のヒーターを収納した状態に於ける全体説
明図である。

【図６】本考案で対象とするカセットガス使用のヒータ
ーである。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ 板材 ２ 蝶番 ３ 底板 ４ 蝶番 ５ 支持板 ６ 反射板 ７ 切溝 ８，９ 止め金具 １０，１３ 止め金具 １１ 蓋板 １２ スリット １４ ヒーター １５ スタンド部材 １６ 把手

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ４枚の長方形となした板材を並設させる
   と共に、内方板材の隣接間を蝶番で開閉自在に連結し、
   且つこれらの立設状態で直方体が形成されるものとな
   し、一方左右両側を除く内方板材の１つには直方体とな
   したさいの底を形成するための底板を起伏自在に取付け
   しめ、ヒーター収納時に直方体を形成したさいは倒伏し
   てヒーターの底を支持させるものとなし、他方風よけと
   しての使用時には起立させてヒーターの周囲三方を屏風
   状に取囲む構成となさしめることを特徴としたヒーター
   用風よけ兼収納ケース。
2. 【請求項２】 板材の大きさは縦４０ｃｍ〜５０ｃｍ、
   横２０ｃｍ〜３０ｃｍとなし、且つ開放された左右両側
   の板材内面に対し金属製反射板を取付けたことを特徴と
   する請求項１記載のヒーター用風よけ兼収納ケース。
3. 【請求項３】 開放側の左右板材の端縁部に止め金具を
   取付け、直方体形成時に係止させると共に、直方体上方
   部には蓋板を取付けて直方体内へヒーターを収納させる
   ものとなしたことを特徴とする請求項１又は２記載のヒ
   ーター用風よけ兼収納ケース。
4. 【請求項４】 蓋板の中央付近に細長のスリットを穿設
   し、該スリットを通してヒーターの把手を外方へ突出さ
   せ、突出した把手を持って持ち運び可能になしたことを
   特徴とする請求項３記載のヒーター用風よけ兼収納ケー
   ス。
5. 【請求項５】 左右両側板材を除く内部板材の下端部に
   対し、一定深さの切溝を設け、ヒーターの周囲三方を屏
   風状に取囲んださい、上記切溝をヒーターに取付けてあ
   るスタンド部材と係合させるものとなしたことを特徴と
   する請求項１〜４の何れか１つに記載されたヒーター用
   風よけ兼収納ケース。