JP3095710U - 永久磁石を装着したベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】医療用具の家庭用永久磁石磁気治療器として、
永久磁石の磁力が人体側に効率的に放射されてかつ、ズ
ボンやスカート、下着などを通しても、患部の部位に充
分な磁力が届くベルトタイプの磁気治療器を提供する。 【解決手段】磁性体でできた受容体２の中央に永久磁石
３を設置し、非磁性体の挿入体１で永久磁石３を被う構
造の装置である磁気カプセル７を、ベルト本体６に装着
することによる。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、ズボンやスカートなどに使用するベルトに永久磁石を付け、その磁 石の磁力により人体の血行を良くし、コリをほぐす、医療用具の家庭用永久磁石 磁気治療器として使用できるものに関する。 【０００２】 【従来の技術】 従来より永久磁石を装着したベルト（以下磁気ベルト）は存在しており、薬事 法上においても医療用具として許可もしくは認可されている製品も存在している ことは周知である。 その磁気ベルトの構造も図８に示すように、永久磁石ａをそのままもしくは、 永久磁石ａの表面を保護するために樹脂や金属のメッキなどでコーティングされ たものを、ベルト本体ｂに直接埋め込むものであり、永久磁石ａの形状は、図７ の様な円柱型が一般的で、磁極が上面と底面に存在し、同図が示すように磁力線 （ア）が出ている。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記従来の技術では、ズボンもしくはスカートの上にこの磁気 ベルトを装着した場合に、磁気ベルトの磁石から人体までには、ズボン（スカー ト）や下着などの厚み分だけ、距離があるため、磁石の特性上、もとの磁石の磁 力はそのまま届かず、かなり弱まる。一般的に、磁石の磁力は距離の２乗に反比 例するので、下着などの厚み分を考え、使用する磁石の磁力が大きいものを使用 する必要があるが、実際には、単価が安いなどの理由でフェライト系の磁石を使 用していることが多く、磁石そのものの磁力も８０ｍＴ前後で、実際にズボンや スカートを通して人体に届く磁力は、０〜２０ｍＴ程度になる場合もあり、医療 用具として人体に効果があると言われている磁力の３５ｍＴ〜２００ｍＴを下回 り、効果が期待できない。また、フェライト系の磁石より高性能な希土類を含ん だ永久磁石を使用しているものもあるが、磁石そのものが高価であること、磁力 が強い分だけ、他の金属など吸い寄せてしまい、取扱いに不便である。また、永 久磁石をそのままベルト本体に接着などの方法でつけているので、取り付けた永 久磁石の磁力が、人体側だけでなく、ベルトの表側にまで漏れでてしまい、せっ かくの高性能磁石の強さも無駄になっている。 そこで本考案は、永久磁石の磁力が人体側に効率的に放射されてかつ、医療用 具の家庭用永久磁石磁気治療器として、ズボンやスカート、下着などを通しても 、患部の部位に充分な磁力が届くように、新規かつ改良された磁気ベルトを提供 することである。 【０００４】 【課題を解決するための手段】 本考案は、上記課題を解決するために、直接に永久磁石をベルト本体に装着す るのではなく、磁性体でできた受容体２の中央に永久磁石３を設置し、非磁性体 の挿入体１で永久磁石３を被う構造の装置である磁気カプセルを、ベルト本体に 装着することによってこの課題を解決する。 【０００５】 【考案の実施の形態】 以下、本考案の実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。 図１は、本考案の磁気ベルトに装着する磁気カプセルを示す説明の斜視図で、 図面上方向を人体側として示した。図２は、図１で示した磁気カプセルの断面を 表す斜視図で、磁気カプセルの構造を示す説明図である。図３は本考案の磁気ベ ルト本体表側の図である。図４はその磁気ベルトの裏側を表したもので、磁気カ プセルを５箇所に装着した一態様を示した説明図である。 図５は、本考案の磁気ベルトに装着する磁気カプセルの組立図を斜視図にした ものである。図６は、本考案の磁気ベルトの断面図で磁気カプセルの装着を示し た説明図である。 【０００６】 本考案の磁気ベルトは、図４及び図５の様に、バックル４、ベルト本体６、磁 気カプセル７からなり、必要に応じてベルト通し５を取り付ける。 【０００７】 バックル４及びベルト本体６は、一般的なベルトと同じ材質や構造及び長さを しているが、図４の様にベルト本体６の裏側に磁気カプセル７が挿入できる穴が あいている。その穴に磁気カプセル７をゴム系のノリなどで接着する構造をもっ ている。 【０００８】 本考案の磁気ベルトに装着される磁石カプセル７は、図２の様に挿入体１と永 久磁石３及び受容体２の３層になっており、図５の様に組立てられている。 図２の様に、挿入体１は、永久磁石３を包むような形状で、真鍮など非磁性体 で作れており、受容体２は、鉄などの磁性体で、永久磁石３を内包した挿入体１ を包むように作られている。その際、永久磁石３と磁性体である受容体２は接地 している。 永久磁石３は、一般的に多く製造、使用されている円柱型の永久磁石で、図９ の様に上面と底面にそれぞれ磁極があるものである。 【０００９】 図９の様に、このように作られた磁気カプセルは、受容体２と永久磁石３と接 地した側の磁極（図９では、Ｎ極）が、受容体２の中を通り（図９の８）、受容 体２の上面まで達し、磁力線９を作り出す。この際、受容体１の底面からは、磁 力が殆ど出ない。 【００１０】 この磁力線９は、挿入体１の厚みによって変化する。すなわち磁性体である受 容体２内側と永久磁石３の外側の距離のことで、一般的に挿入体１の厚みが薄け れば薄いほど、外に出る磁力線の高さは短くなり、厚ければ厚いだけ、外にでる 磁力線の高さが長くなる（広がる）が、Ｎ極がＳ極と結びついた磁力線が減る。 よって挿入体１の厚みは、永久磁石の磁気特性によって、実測値をもとに決め られる。 また、挿入体１の厚みが均一でない場合は、図９の９のように磁力線は均一に はでない。 【００１１】 【考案の効果】 本考案によれば、従来、永久磁石を単体で装着した磁気ベルトに比べ、ズボン や下着の下の人体の患部に届く磁力は多くなり、高性能で磁力の強い磁石を使用 しなくても、血行をよくするなどの磁気効果を期待することができる。さらにベ ルト本体の表側に漏れる磁力も最小限に抑えられ、永久磁石の特性を人体側に集 中させ、医療用具としての家庭用永久磁石磁気治療器としての効果を提供できる 。

【図面の簡単な説明】 【図１】 図１は、本考案の磁気カプセルの外観を表す
斜視図である。 【図２】 図２は、本考案の磁気カプセルの断面を表す
斜視図である。 【図３】 図３は、本考案の磁気ベルトの表側を表す説
明図である。 【図４】 図４は、本考案の磁気ベルトの裏側（人体
側）を表す説明図である。 【図５】 図５は、本考案の磁気カプセルの組立図であ
る。 【図６】 図６は、本考案の磁気ベルトの断面図で、磁
気カプセル６の装着の一形態を示した説明図である。 【図７】 図７は、一般的な円柱型の永久磁石の磁力線
をあらわした図である。 【図８】 図８は、一般的な磁気ベルトの裏側とその断
面図で、一般的な磁気ベルトの一形態を示した説明図で
ある。 【図９】 図９は、本考案の磁気ベルトに装着する磁気
カプセルの断面を表し、その際の磁力線を示した説明図
である。 【符号の説明】 １：挿入体 ２：受容体 ３：永久磁石 ４：磁気ベルトのバックル ５：磁気ベルトのベルト通し ６：磁気ベルト本体 ７：磁気カプセル ８：受容体の内部を通る磁力線 ９：磁力線 （ア）永久磁石の磁力線 ａ：永久磁石 ｂ：一般的な磁気ベルト本体 Ａ− Ａ’：断面図の切断面の方向を表す Ｂ− Ｂ’：断面図の切断面の方向を表す

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】磁性体でできた受容体２の中央に永久磁石
   ３を接地し、非磁性体の挿入体１で永久磁石３を被う構
   造の装置である磁気カプセルを、ベルト本体に装着した
   医療用具の磁気治療器。