JP3094626U - 収納庫 - Google Patents

収納庫

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JP3094626U
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尚男 綾野
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株式会社綾野製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネットが吸着しない材料製の収納庫であ
っても、その収納庫の表面にマグネットによりメモ用紙
等を仮止めできるようにする。 【解決手段】 マグネットが吸着しない材料で製作した
収納庫1の表面にマグネット吸着化粧ボート22を設
け、該マグネット吸着化粧ボード22にマグネットを吸
着させ得るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば木製の食器棚のようなマグネットが吸着しない材料で製作し た収納庫に関し、さらに詳しくは、そのような材料で製作したものであっても、 メモ用紙等をマグネットで仮止めすることができるようにした収納庫に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、買い物リスト、予定等を忘れないためにメモ用紙に記載し、そのメモ 用紙を冷蔵庫の扉等にマグネットで仮止めすることが行なわれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、メモ用紙を仮止めする際、冷蔵庫の扉等の他、食器棚、キッチンキ ャビネット等のキッチン、リビングルーム等で各種製品を収納する収納庫におい てもメモ用紙を仮止めすることができれば便利である。しかしながら、食器棚の ような収納庫は、通常木材で製作されているために、収納庫の表面にマグネット を吸着させることができず、メモ用紙等をマグネットで仮止めすることが出来な かった。
【0004】 本考案は、以上の問題点を解決し、従来マグネットによりメモ用紙を固定でき なかった木製等の収納庫であっても、マグネットによりメモ用紙を固定すること ができるようにしたものである。また、簡単に収納庫表面の模様を変更すること ができるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る考案は、例えば木材やプラスチック材等のマグネットが吸着し ない材料で製作した収納庫の表面にマグネット吸着化粧ボートが設けられたこと を特徴として構成されている。
【0006】 請求項1に係る考案においては、収納庫表面のマグネット吸着化粧ボードがマ グネットを吸着し、マグネットによりメモ用紙等を収納庫の表面に仮止めするこ とができる。
【0007】 請求項2に係る考案は、前記マグネット吸着化粧ボードに着脱自在に吸着され るマグネット化粧ボードを有することを特徴として構成されている。
【0008】 請求項2に係る考案においては、収納庫表面のマグネット吸着化粧ボードがマ グネット化粧ボードを吸着し、任意の模様が施されたマグネット化粧ボードを吸 着させることにより、収納庫の表面の模様を自由に変更することができる。
【0009】 請求項3に係る考案は、例えば木材やプラスチック材等のマグネットが吸着し ない材料で製作した収納庫の表面に設けられたマグネットボードと、このマグネ ットボードに着脱自在に吸着される両面に模様が施された化粧ボードとを有する ことを特徴として構成されている。
【0010】 請求項3に係る考案においては、収納庫表面のマグネットボードが化粧ボード を吸着し、化粧ボードを裏返すことにより、収納庫の表面の模様を自由に変更す ることができる。また、マグネットボードに吸着された化粧ボードがマグネット を吸着し、マグネットによりメモ用紙等を収納庫の表面に仮止めすることができ る。
【0011】
【考案の実施の形態】
まず請求項1及び2に係る考案による収納庫について説明する。
【0012】 マグネット吸着化粧ボードは、マグネットを吸着可能な形態であれば特に限定 されず、例えば、鋼板に化粧シートを貼付した形態、木製板に鉄粉を含んだ塗料 又は樹脂を付着させた形態を採用することができる。
【0013】 マグネット化粧ボードは、マグネットを有しマグネット吸着ボードに吸着され る形態であれば特に限定されず、例えば、マグネットシートに化粧シートをラミ ネートした形態を採用することができる。マグネット化粧ボードをマグネット吸 着化粧ボードに吸着させることにより、収納庫本体の表面の模様を変更すること ができる。また、マグネット化粧ボードの両面に異なる模様を施すことにより、 1枚のマグネット化粧ボードで2種類(マグネット吸着化粧ボードも含めると3 種類)の模様を採用することことができ、さらに、マグネット化粧ボードの数を 2枚以上とすることにより、より多くの模様を採用することができる。
【0014】 また、マグネット化粧ボードをマグネットシートに化粧シートをラミネートし た形態とした場合、予めマグネットシートに化粧シートをラミネートした状態で 提供しても、マグネットシートと化粧シートとを別体で提供してもよい。マグネ ットシートと化粧シートとを別体で提供する場合、模様の異なる化粧シートを複 数購入し、化粧シートを張り替えることにより1枚のマグネットシートで多数の 模様を採用することができる。
【0015】 さらに、マグネット化粧ボードを鋏、カッター等で切断可能な材質で構成する ことができる。マグネット化粧ボードを切断可能にすることにより、購入者が任 意の形状に切断することができ、購入者のオリジナルな模様を施すことができる 。また、最初から任意の形状に形成した複数片のマグネット化粧ボードを用意し てもよく、この場合は、購入者が好みの形状のマグネット化粧ボードを購入する ことにより、オリジナルな模様を施すことができる。
【0016】 次に、請求項3に係る考案による収納庫について説明する。
【0017】 マグネットボードは、鋼板等を吸着できる形態であれば特に限定されず、例え ば、木製板にマグネットシートをラミネートした形態を採用することができる。
【0018】 化粧ボードは、マグネットボードに吸着される形態のものであれば特に限定さ れず、例えば、鋼板の表面に化粧シートをラミネートした形態、塗装鋼板に琺瑯 処理をした形態を採用することができる。琺瑯処理をした形態の場合、汚れがつ き難く、かつ簡単に拭き取ることができ、また、表面硬度が高いのでキズがつき 難いので好ましい。
【0019】 収納庫は、食器、鍋、調理器具、食品、飲料、家電製品、日用品等を収納する ものであり、木材やプラスチック等のマグネットが吸着しない材料で製作されて いるものであれば適用することができる。マグネット吸着化粧ボード又はマグネ ットボードを設ける収納庫の表面は、前面扉、収納庫本体の側面等、特に限定さ れない。
【0020】 本考案による収納庫の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0021】 まず、請求項1及び請求項2に係る考案による収納庫について説明する。図1 は収納庫の斜視図、図2はマグネット化粧ボードの一部拡大した斜視図、図3は マグネット化粧ボードを取り付けた状態の収納庫の斜視図、図4は任意の形状に 切断したマグネット化粧ボードを取り付けた状態の収納庫の斜視図である。
【0022】 図1において、収納庫1は、箱状の収納庫本体10と、この収納庫本体10の 前面に設けられたスライド引き戸20とからなっており、収納庫本体10は中央 で縦に区切られて電子レンジ、トースター、鍋等の比較的大きい物を収納する棚 部11と、食器等を収納する棚部12とが設けられている。そして、前記スライ ド引き戸20は、棚部11、12の開口部と同一の大きさに形成されており、棚 部11又は棚部12の前面を開口できるようになっている。
【0023】 スライド引き戸20は表面側に凹部21が形成されており、この凹部21内に マグネット吸着化粧ボード22が貼着されている。このマグネット吸着化粧ボー ド22は鋼板に化粧シートをラミネートしたもので、その表面においてマグネッ トを吸着できるようになっている。また、マグネット吸着化粧ボード22は、凹 部21の深さの略半分の厚さに形成されており、したがって、マグネット吸着化 粧ボード22を底として凹部21に空間23が形成されている。
【0024】 このような収納庫1においては、マグネット吸着化粧ボード22にマグネット 2を吸着させることにより、メモ用紙3を挟み込んでマグネット吸着化粧ボード 22に仮止めできるものである。
【0025】 図2に示すマグネット化粧ボード30は、マグネットシート31の両面に異な る模様の化粧シート32、33をラミネートしたものであり、鋏等で切断可能に 構成されている。なお、このマグネット化粧ボード30の厚さは、数mm(例えば 2〜5mm)程度である。
【0026】 このマグネット化粧ボード30は、図3に示すように、凹部21の空間23に 嵌め込むとともにマグネット吸着化粧ボード22に吸着させることにより取り付 けることができる。したがって、マグネット化粧ボード30を取り付けることに より、スライド引き戸20の模様を変更することができる。
【0027】 また、図4に示すように、マグネット化粧ボード30を任意の形状に切断し、 その切断片34をマグネット吸着化粧ボード22に吸着させることにより、多様 な模様を施すことができる。
【0028】 次に、請求項3に係る考案による収納庫について説明する。図5は化粧ボード を外した状態の収納庫の斜視図、図6は化粧ボードの一部拡大した斜視図、図7 は化粧ボードを取り付けた状態の収納庫の斜視図である。
【0029】 図5において、収納庫4は、収納庫1と同様に、収納庫本体40、スライド引 き戸50、比較的大きい物を収納する棚部41、食器等を収納する棚部42とが 設けられている。
【0030】 スライド引き戸50は、スライド引き戸20と同様に凹部51が形成されてお り、この凹部51内にマグネットボード52が貼着されている。このマグネット ボード52は木製板にマグネットシートをラミネートすることにより構成されて いる。また、マグネットボード52は、凹部51の深さの略半分の厚さに形成さ れており、したがって、マグネットボード52を底として凹部51に空間53が 形成されている。
【0031】 前記空間53には、図6に示すような化粧ボード60が取り付けられる。この 化粧ボード60は、鋼板61と、その両面に異なる模様の化粧シート62、63 がラミネートされたものである。そして、図7に示すように、化粧ボード60を 空間53に嵌め込むとともにマグネットボード52に吸着させることにより、ス ライド引き戸50に取り付ける。
【0032】 このような収納庫4においては、化粧ボード60にマグネット2を吸着させる ことにより、メモ用紙3を挟み込んで化粧ボード22に仮止めできるものである 。また、化粧ボード60の反対面を表にすることにより、スライド引き戸50の 模様を変更することができる。
【0033】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成したので、以下に記載する効果を有する。
【0034】 請求項1に係る考案は、木製で製造された収納体であっても、マグネットによ りメモ用紙を仮止めすることができる。
【0035】 請求項2に係る考案は、マグネット化粧ボードを取り付けることにより、収納 体の表面に異なる模様を施すことができる。
【0036】 請求項3に係る考案は、化粧ボードを裏返すことにより、収納体の表面に異な る模様を施すことができ、また、マグネットによりメモ用紙を仮止めすることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による収納庫の一実施形態の斜視図であ
る。
【図2】本考案による収納庫に用いるマグネット化粧ボ
ードの一部拡大した斜視図である。
【図3】マグネット化粧ボードを取り付けた状態の収納
庫の斜視図である。
【図4】任意の形状に切断したマグネット化粧ボードを
取り付けた状態の収納庫の斜視図である。
【図5】本考案による収納庫の化粧ボードを外した状態
の斜視図である。
【図6】本考案による収納庫に用いる化粧ボードの一部
拡大した斜視図である。
【図7】化粧ボードを取り付けた状態の収納庫の斜視図
である。
【符号の説明】
1は収納庫、2はマグネット、3はメモ用紙、4は収納
庫、10は収納庫本体、11は棚部、12は棚部、20
はスライド引き戸、21は凹部、22はマグネット吸着
化粧ボード、23は空間部、30はマグネット化粧ボー
ド、31はマグネットシート、32は化粧シート、33
は化粧シート、34は切断片、40は収納庫本体、41
は棚部、42は棚部、50はスライド引き戸、51は凹
部、52はマグネットボード、53は空間部、60は化
粧ボード、61は鋼板、62は化粧シート、63は化粧
シートである。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネットが吸着しない材料で製作した
    収納庫(1)の表面にマグネット吸着化粧ボート(2
    2)が設けられたことを特徴とする収納庫。
  2. 【請求項2】 前記マグネット吸着化粧ボード(22)
    に着脱自在に吸着されるマグネット化粧ボード(30)
    を有する請求項1記載の収納庫。
  3. 【請求項3】 マグネットが吸着しない材料で製作した
    収納庫(4)の表面に設けられたマグネットボード(5
    2)と、このマグネットボード(52)に着脱自在に吸
    着され両面に模様が施された化粧ボード(60)とを有
    することを特徴とする収納庫。
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