JP3093000U - 安定性アッド／ドロップ光学装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定性アッド／ドロップ光学装置の提供。 【解決手段】 外管とリングを具え、外管とリングが金
属材料で組成され、リングにＷＤＭフィルタが固定さ
れ、リングは外管の中間に挿入されて軟性ソルダ技術で
そのなかに固定されている。フィルタの対立表面にシン
グルファイバコリメータとデュアルファイバコリメータ
が結合され外管内で整合されている。シングルファイバ
コリメータとデュアルファイバコリメータも軟性ソルダ
技術でそこに固定され、二つの金属管がそれぞれシング
ル及びデュアルファイバコリメータを保持している。本
考案中、ＷＤＭフィルタは強固に固定され、温度変化期
間の傾斜の発生が防止される。且つ本考案は低挿入ロス
と反射損失のアッド／ドロップ光学装置を提供する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の光学装置に係り、特に一種の高安定性アッド／ドロップ光学装 置（ｏｐｔｉｃａｌ ａｄｄ／ｄｒｏｐ ｄｅｖｉｃｅ）に関する。

【０００２】

【従来の技術】

光ファイバ技術領域において、（ｏｐｔｉｃａｌ ａｄｄ／ｄｒｏｐ，ＯＡＤ ）装置は波長分割マルチプレクスユニット（ｗａｖｅｌｅｎｇｈｔ ｄｉｖｉｓ ｉｏｎ ｍｕｌｔｉｐｌｅｘｅｄ ｕｎｉｔ）と称されることがあり、異なる波 長の光学信号を結合或いは分離するのに用いられる。ＯＡＤ装置は光学信号伝送 システムの信号容量を強化するのによく用いられ、ＯＡＤシステムに対しては、 単一波長媒体中にあって、異なる波長或いはチャンネルを以て、多重データ信号 を同時に伝送できる。このような信号伝送システムは典型的に電気信号システム 、有線テレビジョンシステム、ＬＡＮ及びＷＡＮを含む。光通信の高度の発展に 伴い、高効率と高安定性のＯＡＤ装置の需要も増加している。

【０００３】 ＯＡＤ装置の安定性は通常設計とパッケージの技術により定められる。伝統的 なＯＡＤ装置にあっては、エポキシ樹脂を利用して全ての光学部品を結合させて ＯＡＤ装置を組成している。典型的なＯＡＤ装置構造は第１屈折率ＧＲＩＮレン ズを具えたデュアルファイバコリメータ、波長分割マルチプレクス（ＷＤＭ）フ ィルタ、及び第２屈折率ＧＲＩＮレンズを具えたシングルファイバコリメータを 具えている。通信方面に関しては、ＯＡＤ装置は複数の波長の光束を結合或いは 分離させる。異なる波長を具えた光束はデュアルファイバコリメータの一つの光 ファイバより伝統的なＯＡＤ装置に入力され、その後、第１ＧＲＩＮレンズに送 られ、その後ＷＤＭフィルタに入射する。ＷＤＭフィルタは特定波長の光線を対 応する一つ或いは複数のチャンネルに伝送する。ＷＤＭフィルタを通過した光は シングルファイバコリメータに伝送され、光束の余剰部分は第１ＧＲＩＮレンズ へと反射され、並びにもう一つの光ファイバ中に伝送される。

【０００４】 伝統的なＯＡＤ装置のうち一種類は、エポキシ樹脂を利用してＷＤＭフィルタ を第１ＧＲＩＮレンズの一端面に固定し、これによりフィルタと入射光線の間の 角度を最低の伝送損失とし且つそれを固定している。その後、さらに熱硬化エポ キシ樹脂でシングルファイバコリメータとデュアルファイバコリメータをパッケ ージしＯＡＤ装置を組成している。伝統的なパッケージ構造は良好な効率のＯＡ Ｄ装置を提供できるが、伝統的な方式で形成されたＯＡＤ装置は温度変化の操作 時に極めて大きな危険がある。通常、エポキシ樹脂はフィルタと第１ＧＲＩＮレ ンズの辺縁を被覆し、温度変化期間に不均一に膨張或いは収縮し、並びにフィル タが傾斜する。さらには、ＷＤＭフィルタより射出された光束が偏移しうる。こ れにより挿入ロスと反射ロスが増加する。エポキシ樹脂の膨張と収縮の問題によ り、依然として新たなパッケージ構造によりエポキシ樹脂の使用量を減らし、且 つ高い安定性の操作を獲得できるようにすることが必要とされている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の一つの目的は、安定性アッド／ドロップ光学（ＯＡＤ）装置を提供す ることにあり、それはリングを利用しフィルタを固定し、これによりフィルタの 傾斜を防止したものとする。

【０００６】 本考案のもう一つの目的は、安定性アッド／ドロップ光学装置を提供すること にあり、それは、外管中間側壁の開口でリングと外管をソルダリングし、内部に フィルタを具えたリングとＯＡＤ装置のその他の光学部品を強固に外管中に固定 し、これによりＯＡＤ装置を温度変化下でも安定した操作が可能であるようにし たものとする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、フィルタ、デュアルファイバコリメータとシングルファイ バコリメータを具えたパッケージアッド／ドロップ光学装置において、 金属材料で形成され、緊密に該フィルタをそのなかに保持するリングと、 外管とされ、金属材料で形成され、内径がほぼ該リングの外径に等しく、その 側壁に第１開口を具え、該リングが該外管のなかに置かれて第１開口に当接し、 且つ該デュアルファイバコリメータが該シングルファイバコリメータと外管中で 該フィルタの両側に位置する、上記外管と、 可溶性材料とされ、第１開口中に置かれて加熱され、該リングと該外管をソル ダリングにより一体とする、上記可溶性材料と、 を具えたことを特徴とする、パッケージアッド／ドロップ光学装置としている 。 請求項２の考案は、請求項１に記載のパッケージアッド／ドロップ光学装置に おいて、フィルタがＷＤＭフィルタ、ＤＷＤＭフィルタ、ＷＷＤＭフィルタ、Ｃ ＷＤＭフィルタとＮＷＤＭフィルタからなる群のうちいずれかとされたことを特 徴とする、パッケージアッド／ドロップ光学装置としている。 請求項３の考案は、請求項１に記載のパッケージアッド／ドロップ光学装置に おいて、リングが制止部を具え、該制止部が内孔の一側に位置してフィルタを所 定の位置に設置するのに供されることを特徴とする、パッケージアッド／ドロッ プ光学装置としている。 請求項４の考案は、請求項１に記載のパッケージアッド／ドロップ光学装置に おいて、さらに接着材料を具え、該接着材料がフィルタの角部、及び該フィルタ とリングの側壁に添加されてフィルタをリング中に確実に固定することを特徴と する、パッケージアッド／ドロップ光学装置としている。 請求項５の考案は、請求項１に記載のパッケージアッド／ドロップ光学装置に おいて、さらに、 デュアルファイバコリメータを保持すると共に外管中に固定される第１金属管 と、 シングルファイバコリメータを保持すると共に外管中に固定される第２金属管 と、 を具え、該第１金属管と第２金属管がフィルタの両側に置かれたことを特徴と する、パッケージアッド／ドロップ光学装置としている。 請求項６の考案は、請求項５に記載のパッケージアッド／ドロップ光学装置に おいて、外管がそれぞれ第１開口の両側に位置する第２開口と第３開口を具え、 外管内の第１金属管と第２金属管がそれぞれ第２開口と第３開口に当接して可溶 性材料を該第２開口と第３開口に放置するのに供されることを特徴とする、パッ ケージアッド／ドロップ光学装置としている。 請求項７の考案は、請求項５に記載のパッケージアッド／ドロップ光学装置に おいて、第２開口と第３開口中に接着材料が加えられ、第１金属管と第２金属管 が外管中に固定されたことを特徴とする、パッケージアッド／ドロップ光学装置 としている。 請求項８の考案は、アッド／ドロップ光学装置において、少なくとも、 フィルタと、 金属材料で形成され、緊密に該フィルタをそのなかに保持するリングと、 外管とされ、内径がほぼ該リングの外径に等しく、その中央側壁に第１開口を 具え、該リングが該外管のなかに置かれて第１開口にブロックする、上記外管と 、 デュアルファイバコリメータとされ、該外管中に置かれると共に該フィルタの 末端表面に隣接する、上記デュアルファイバコリメータと、 シングルファイバコリメータとされ、該外管中に置かれると共に該フィルタの もう一つの末端表面に隣接する、上記シングルファイバコリメータと、 可溶性材料とされ、第１開口中に置かれて加熱され、該リングと該外管をソル ダリングにより一体とする、上記可溶性材料と、 を具えたことを特徴とする、アッド／ドロップ光学装置としている。 請求項９の考案は、請求項８に記載のアッド／ドロップ光学装置において、フ ィルタがＷＤＭフィルタ、ＤＷＤＭフィルタ、ＷＷＤＭフィルタ、ＣＷＤＭフィ ルタとＮＷＤＭフィルタからなる群のうちいずれかとされたことを特徴とする、 アッド／ドロップ光学装置としている。 請求項１０の考案は、請求項８に記載のアッド／ドロップ光学装置において、 リングが制止部を具え、該制止部が内孔の一側に位置してフィルタを所定の位置 に設置するのに供されることを特徴とする、アッド／ドロップ光学装置としてい る。 請求項１１の考案は、請求項８に記載のアッド／ドロップ光学装置において、 さらに接着材料を具え、該接着材料がフィルタの角部、及び該フィルタとリング の側壁に添加されてフィルタをリング中に確実に固定することを特徴とする、ア ッド／ドロップ光学装置としている。 請求項１２の考案は、請求項８に記載のアッド／ドロップ光学装置において、 さらに、 デュアルファイバコリメータを保持すると共に外管中に固定される第１金属管 と、 シングルファイバコリメータを保持すると共に外管中に固定される第２金属管 と、 を具え、該第１金属管と第２金属管がフィルタの両側に置かれたことを特徴と する、アッド／ドロップ光学装置としている。 請求項１３の考案は、請求項１２に記載のアッド／ドロップ光学装置において 、外管がそれぞれ第１開口の両側に位置する第２開口と第３開口を具え、外管内 の第１金属管と第２金属管がそれぞれ第２開口と第３開口に当接し、該第２開口 と第３開口に可溶性材料を放置並びに加熱するのに供されることを特徴とする、 アッド／ドロップ光学装置。 請求項１４の考案は、請求項１２に記載のアッド／ドロップ光学装置において 、第２開口と第３開口中に接着材料が加えられ、第１金属管と第２金属管が外管 中に固定されたことを特徴とする、パッケージアッド／ドロップ光学装置として いる。 請求項１５の考案は、フィルタ、デュアルファイバコリメータとシングルファ イバコリメータを具えたパッケージアッド／ドロップ光学装置において、 金属材料で形成され、緊密に該フィルタをそのなかに保持するリングと、 外管とされ、内径がほぼ該リングの外径に等しく、その側壁に第１開口を具え 、該リングが該外管のなかに置かれて第１開口に当接し、且つ該デュアルファイ バコリメータと該シングルファイバコリメータが外管中にあって該フィルタの両 側に位置する、上記外管と、 接着材料とされ、第１開口中に加えられ並びに該リングと該外管の間にしみこ まされ、これにより該リングと該外管が結合され、並びに該フィルタの角部及び 該フィルタと該リングの側壁の間の間隙に加えられて、該フィルタを確実にリン グ中に固定する、上記接着材料と、 を少なくとも具えたことを特徴とする、パッケージアッド／ドロップ光学装置 としている。 請求項１６の考案は、請求項１５に記載のパッケージアッド／ドロップ光学装 置において、リングが制止部を具え、該制止部が内孔の一側に位置してフィルタ を所定の位置に設置するのに供されることを特徴とする、パッケージアッド／ド ロップ光学装置としている。 請求項１７の考案は、請求項１５に記載のパッケージアッド／ドロップ光学装 置において、さらに、 デュアルファイバコリメータを保持すると共に外管中に固定される第１金属管 と、 シングルファイバコリメータを保持すると共に外管中に固定される第２金属管 と、 を具え、該第１金属管と第２金属管がフィルタの両側に置かれたことを特徴と する、パッケージアッド／ドロップ光学装置としている。 請求項１８の考案は、請求項１７に記載のパッケージアッド／ドロップ光学装 置において、外管がそれぞれ第１開口の両側に位置する第２開口と第３開口を具 え、外管内の第１金属管と第２金属管がそれぞれ第２開口と第３開口に当接して 可溶性材料を該第２開口と第３開口に放置するのに供されることを特徴とする、 パッケージアッド／ドロップ光学装置としている。 請求項１９の考案は、請求項１７に記載のパッケージアッド／ドロップ光学装 置において、第２開口と第３開口中に接着材料が加えられ、第１金属管と第２金 属管が外管中に固定されたことを特徴とする、パッケージアッド／ドロップ光学 装置としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案はフィルタを具えるようにパッケージされたＯＡＤ装置を提供すること にある。この構造は、リングと外管を具えている。フィルタは少なくとも三つの 頂角を具えてリングの内壁と接触し、且つフィルタは緊密にリング中に嵌め込ま れている。外管はほぼリング外径に等しい内径を有している。且つ外管は中間側 壁に少なくとも一つの開口を具え、且つリングが外管内に設置されてこの開口に 当接している。且つリングと外管はソルダリングにより一つの結合されている。

【０００９】 別の観点から見ると、本考案は一種のＯＡＤ装置を提供し、それはフィルタ、 リング、外管、シングルファイバコリメータ及びデュアルファイバコリメータを 具えている。フィルタの少なくとも三つの頂角はリングの内壁と接触し、且つフ ィルタがリングの内孔中に嵌め込まれている。外管はリング外径とほぼ等しい内 径を具え、且つ外管の中間側壁に中間群の開口が設けられると共に、外管末端に それぞれ近い部分に二群の開口が設けられている。リングが外管の中間に設置さ れて中間群開口に当接する時、中間群開口よりリングの側壁が見える。中間群開 口を経由してリングが外管とソルダリングされ、リングが外管のなかに固定され る。その後、二群の側辺孔を経由し、内金属管と外管がソルダリングされ、外管 内にシングルファイバコリメータとデュアルファイバコリメータがそれぞれ結合 される。

【００１０】 本考案のＯＡＤ装置によると、フィルタがリングにより外管中に固定されてい る。これらの孔によりリング、デュアルファイバコリメータの内金属管及びシン グルファイバコリメータの内金属管と外管がソルダリングされて一体とされ、光 学部品が外管内に組み付けられ、これにより伝統的なＯＡＤ装置のエポキシ樹脂 の悪化或いは変形によりもたらされる光学経路位置の問題を除去でき、高効率及 び高い安定性を達成できる。

【００１１】 本考案の特徴は、各一つの中間開口の直径がリングの厚さより小さく、外管と リングが金属で構成される時、どのような接着材料も使用せず、リングと外管が 中間孔を経由してソルダリングされ一体とされることにある。

【００１２】

【実施例】

本考案は一種のＯＡＤ装置を提供し、それはリングと外管を具え、全ての光学 部品を組み付けるのに用いられて、固定された光学経路を形成し、すなわち、高 温環境下で長時間操作されても熱吸収の問題を発生せず、高度の安定性を獲得で きる。

【００１３】 図１は本考案の好ましい実施例による外管の立体表示図である。図１に示され るように、外管１００はチューブ状とされ、中心部分は中空とされ、ゆえに外管 １００の中心は中孔１１０とされる。この外管１００は内径Ｄｉｔを具え、且つ 外管１００の側壁に複数の開口１２０がある。これら開口１２０中、第１群の開 口１２４は環状に外管１００環壁に設置される。第１群の開口１２４は四つの開 口を含み、外管１００中に光学部品の四角を固定するのに用いられる。第２と第 ３群の開口１２２、１２６は環状に外管１００の環壁に設置され、且つそれぞれ 外管１００の両側に隣接している。言い換えると、第２群の開口１２２は外管１ ００の一つの末端に隣接し、且つ第３群の開口１２６は外管１００のもう一つの 末端に隣接する。第２と第３群の開口１２２、１２６もまた四つの円孔を含み、 それぞれ光学部品を固定するのに用いられる。

【００１４】 図２は本考案による好ましい実施例のリングの立体表示図である。図３は図２ のリングの側面断面構造表示図である。図２と図３を同時に参照されたい。リン グは円環状であり、リング２００は金属、ガラス或いはこれに代わりうる材料で 製造される。リング２００の外径Ｄｅｆはほぼ外管１００の内径Ｄｉｔに等しい 。リング２００は一つの内孔２２２を具え、且つその内径はＤｉｆとされる。本 考案中、外管１００とリング２００は最も好ましくは金属材料で形成され、例え ばステンレスで形成される。

【００１５】 光学フィルタ３００はリング２００の内孔２２２に設置され、このフィルタ３ ００はＷＤＭフィルタ、ＤＷＤＭフィルタ、ＣＷＤＭフィルタ、ＷＷＤＭフィル タ或いはＮＷＤＭフィルタとされる。フィルタ３００は一般に四角形構造を有し 、図２に示されるようである。フィルタ３００の対角線長さＷはほぼリング２０ ０の内径Ｄｉｆに等しい。フィルタ３００は緊密に内孔２２２中に嵌め込まれ、 フィルタ３００の少なくとも三つの頂角は内孔２２２の側壁と接触している。こ のほか、フィルタ３００の角部及びフィルタ３００とリング２００の側壁の間の 間隙に接着材料（図示せず）、例えば熱硬化エポキシ樹脂が加えられ、こうして フィルタ３００がしっかりとリング２００中に固定される。ゆえに、フィルタ３ ００をコリメータのＧＲＩＮレンズに接着する必要がなく、すなわちエポキシ樹 脂がわずかな熱変形を発生しても、フィルタ３００は安定してリング２００中に 固定され、ゆえに光学経路偏移の問題を発生しない。

【００１６】 図３に示されるように、フィルタ３００がリング２００中に固定される時、制 止部２１０によりフィルタ３００が位置決めされる。制止部２１０は内孔２２２ の一側に位置し、すなわちフィルタ３００の末端に位置し、フィルタ３００をリ ング２００中に固定するのに役立つ。例えば制止部２１０の形状は円環状とされ 得て、これにより制止部２１０の孔２２４は内孔２２２より小さくなる。円環状 のほか、制止部２１０はまた少なくとも二つの突出物とされ得て、これによりフ ィルタ３００を内孔２２２内の必要な位置に停止させる。当然、制止部２１０は その他の形状に変更可能であり、ただフィルタ３００を通過する光線を阻止しな ければよい。

【００１７】 図４は本考案の一つの実施例のＯＡＤ装置の断面構造表示図である。図４に示 されるように、フィルタ３００がリング２００中に固定された後、続いてフィル タ３００を保持するリング２００が外管１００中に挿入される。その後、リング ２００が外管１００中の、中間群の開口１２４に対応する位置に置かれる。リン グ２００の厚さは各一つの開口１２４の直径より大きく、リング２００は中間群 の開口１２４を阻止しうる。任意の種類の可溶性材料１３４、例えば錫、或いは 鉛が中間群の開口１２４中に置かれ、並びに加熱されこれによりリング２００と 外管１００がソルダリングされ一体とされる。一方で、フィルタ３００を保持す るリング２００は中間群の開口１２４中に接着材料が加えられることにより外管 １００中に固定される。ゆえに、温度変化がフィルタ３００を傾斜させず、これ はフィルタ３００が強固に外管１００中に固定されていることによる。

【００１８】 リング２００が外管１００内に固定された後、デュアルファイバコリメータ４ ００とシングルファイバコリメータ５００が外管１００中にパッケージされて、 本考案のＯＡＤ装置が形成される。デュアルファイバコリメータ４００は一対の 光ファイバ４１２、４１４を保持する第１ガラスフェルール４１０、第１ＧＲＩ Ｎレンズ４２０、及び第１ガラスフェルール４１０と第１ＧＲＩＮレンズ４２０ を保持する第１ガラス管４３０を具えている。一対の光ファイバ４１２、４１４ を保持する第１ガラスフェルール４１０は第１ガラス管４３０内で第１ＧＲＩＮ レンズ４２０と整合している。デュアルファイバコリメータ４００が最低反射ロ スを獲得した後、第１ガラスフェルール４１０と第１ＧＲＩＮレンズ４２０が接 着材料を利用して第１ガラス管４３０内に固定される。このほか、外径が外管１ ００内径に等しい第１金属管４４０が第１ガラス管４３０を被覆し、そのうち第 １金属管４４０と第１ガラス管４３０の間に接着材料（図示せず）が加えられて 両者が結合される。デュアルファイバコリメータ４００は外管１００の一端に挿 入されてフィルタ３００と隣接し、並びに第２群の開口１２２をブロックする。 この状況にあって、デュアルファイバコリメータ４００とフィルタ３００の間の 間隙は零に接近する。その後、上述の可溶性材料１３４が第２群の開口１２２中 に置かれ、並びに第１金属管４４０と外管１００が加熱されソルダリングされる 。一方で、第１金属管４４０を具えたデュアルファイバコリメータ４００は第２ 群の開口１２４中に置かれた接着材料により外管１００中に固定される。

【００１９】 同様に、シングルファイバコリメータ５００も光ファイバ５１２を保持する第 ２ガラスフェルール５１０、第２ＧＲＩＮレンズ５２０、及び第２ガラスフェル ール５１０と第２ＧＲＩＮレンズ５２０を保持する第２ガラス管５３０を具えて いる。光ファイバ５１２を保持する第２ガラスフェルール５１０と第２ＧＲＩＮ レンズ５２０が第２ガラス管５３０中に挿入された後、光ファイバ５１２内を伝 送される光束は第２ＧＲＩＮレンズ５２０に入射する。第２ＧＲＩＮレンズ５２ ０より準直光線が獲得された後、接着材料を利用し、第２ガラスフェルール５１ ０と第２ＧＲＩＮレンズ５２０が第２ガラス管５３０中に固定される。第２金属 管５４０は外径が外管１００の内径に等しく、第２ガラス管５３０を被覆し、そ のうち、第２金属管５４０と第２ガラス管５３０の間に接着材料（図示せず）が 加えられて両者が結合される。シングルファイバコリメータ５００が外管１００ の、デュアルファイバコリメータ４００と対立する一端に挿入されて、シングル ファイバコリメータ５００がデュアルファイバコリメータ４００に整合され、こ れにより最低の挿入ロスが獲得される。最低の挿入ロスを獲得し、及びシングル ファイバコリメータ５００をデュアルファイバコリメータ４００と反対の最良の 位置とした後、上述の可溶性材料が第３群の開口１２６中に置かれ、並びに加熱 されて第２金属管５４０と外管１００がソルダリングされ一体とされる。一方で 、第２金属管５４０を具えたシングルファイバコリメータ５００が、第３群の開 口１２６より接着材料が加えられることにより外管１００中に固定される。

【００２０】

【考案の効果】

総合すると、本考案は一種のＯＡＤ装置を提供し、それはフィルタをそのなか に固定するリングと、側壁に開口を具えた外管とを具えている。リングによりフ ィルタをそのなかに固定し、及びデュアルファイバコリメータとシングルファイ バコリメータを外管とソルダリングすることにより、全ての光学部品を安定して 外管中に固定できる。本考案のＯＡＤ装置は長時間ハイパワーの操作下で極めて 良好な安定性を有している。なお、以上の実施例は本考案の実施範囲を限定する ものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考 案の請求範囲に属するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の好ましい実施例の、外管の概要立体表
示図である。

【図２】本考案の好ましい実施例の、リングの概要立体
表示図である。

【図３】図２のリングの断面構造表示図である。

【図４】本考案の好ましい実施例の、ＯＡＤ装置の断面
構造表示図である。

【符号の説明】

１００ 外管 １１０ 中孔 １２０ 開口 １２２、１２４、１２６ 開口 １３２、１３４、１３６ 接着材料 ２００ リング ２１０ 制止部 ２２２ 内孔 ２２４ 孔 ３００ フィルタ ４００ デュアルファイバコリ
メータ ４１０ 第１ガラスフェルール ４１２、４１４
光ファイバ ４２０ 第１ＧＲＩＮレンズ ４３０ 第１ガ
ラス管 ４４０ 第１金属管 ５００ シングルファイバコリメータ ５１０ 第２ガ
ラスフェルール ５１２ 光ファイバ ５２０ 第２Ｇ
ＲＩＮレンズ ５３０ 第２ガラス管 ５４０ 第２金
属管

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 蔡 宗岳 台湾台中縣潭子郷台中加工出口區南二路22 −３號

Claims (19)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フィルタ、デュアルファイバコリメータ
   とシングルファイバコリメータを具えたパッケージアッ
   ド／ドロップ光学装置において、 金属材料で形成され、緊密に該フィルタをそのなかに保
   持するリングと、 外管とされ、金属材料で形成され、内径がほぼ該リング
   の外径に等しく、その側壁に第１開口を具え、該リング
   が該外管のなかに置かれて第１開口をブロックし、且つ
   該デュアルファイバコリメータが該シングルファイバコ
   リメータと外管中で該フィルタの両側に位置する、上記
   外管と、 可溶性材料とされ、第１開口中に置かれて加熱され、該
   リングと該外管をソルダリングにより一体とする、上記
   可溶性材料と、 を具えたことを特徴とする、パッケージアッド／ドロッ
   プ光学装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のパッケージアッド／ド
   ロップ光学装置において、フィルタがＷＤＭフィルタ、
   ＤＷＤＭフィルタ、ＷＷＤＭフィルタ、ＣＷＤＭフィル
   タとＮＷＤＭフィルタからなる群のうちいずれかとされ
   たことを特徴とする、パッケージアッド／ドロップ光学
   装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のパッケージアッド／ド
   ロップ光学装置において、リングが制止部を具え、該制
   止部が内孔の一側に位置してフィルタを所定の位置に設
   置するのに供されることを特徴とする、パッケージアッ
   ド／ドロップ光学装置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載のパッケージアッド／ド
   ロップ光学装置において、さらに接着材料を具え、該接
   着材料がフィルタの角部、及び該フィルタとリングの側
   壁に添加されてフィルタをリング中に確実に固定するこ
   とを特徴とする、パッケージアッド／ドロップ光学装
   置。
5. 【請求項５】 請求項１に記載のパッケージアッド／ド
   ロップ光学装置において、さらに、 デュアルファイバコリメータを保持すると共に外管中に
   固定される第１金属管と、 シングルファイバコリメータを保持すると共に外管中に
   固定される第２金属管と、 を具え、該第１金属管と第２金属管がフィルタの両側に
   置かれたことを特徴とする、パッケージアッド／ドロッ
   プ光学装置。
6. 【請求項６】 請求項５に記載のパッケージアッド／ド
   ロップ光学装置において、外管がそれぞれ第１開口の両
   側に位置する第２開口と第３開口を具え、外管内の第１
   金属管と第２金属管がそれぞれ第２開口と第３開口をブ
   ロックして可溶性材料を該第２開口と第３開口に放置す
   るのに供されることを特徴とする、パッケージアッド／
   ドロップ光学装置。
7. 【請求項７】 請求項５に記載のパッケージアッド／ド
   ロップ光学装置において、第２開口と第３開口中に接着
   材料が加えられ、第１金属管と第２金属管が外管中に固
   定されたことを特徴とする、パッケージアッド／ドロッ
   プ光学装置。
8. 【請求項８】 アッド／ドロップ光学装置において、少
   なくとも、 フィルタと、 金属材料で形成され、緊密に該フィルタをそのなかに保
   持するリングと、 外管とされ、内径がほぼ該リングの外径に等しく、その
   中央側壁に第１開口を具え、該リングが該外管のなかに
   置かれて第１開口にブロックする、上記外管と、 デュアルファイバコリメータとされ、該外管中に置かれ
   ると共に該フィルタの末端表面に隣接する、上記デュア
   ルファイバコリメータと、 シングルファイバコリメータとされ、該外管中に置かれ
   ると共に該フィルタのもう一つの末端表面に隣接する、
   上記シングルファイバコリメータと、 可溶性材料とされ、第１開口中に置かれて加熱され、該
   リングと該外管をソルダリングにより一体とする、上記
   可溶性材料と、 を具えたことを特徴とする、アッド／ドロップ光学装
   置。
9. 【請求項９】 請求項８に記載のアッド／ドロップ光学
   装置において、フィルタがＷＤＭフィルタ、ＤＷＤＭフ
   ィルタ、ＷＷＤＭフィルタ、ＣＷＤＭフィルタとＮＷＤ
   Ｍフィルタからなる群のうちいずれかとされたことを特
   徴とする、アッド／ドロップ光学装置。
10. 【請求項１０】 請求項８に記載のアッド／ドロップ光
    学装置において、リングが制止部を具え、該制止部が内
    孔の一側に位置してフィルタを所定の位置に設置するの
    に供されることを特徴とする、アッド／ドロップ光学装
    置。
11. 【請求項１１】 請求項８に記載のアッド／ドロップ光
    学装置において、さらに接着材料を具え、該接着材料が
    フィルタの角部、及び該フィルタとリングの側壁に添加
    されてフィルタをリング中に確実に固定することを特徴
    とする、アッド／ドロップ光学装置。
12. 【請求項１２】 請求項８に記載のアッド／ドロップ光
    学装置において、さらに、 デュアルファイバコリメータを保持すると共に外管中に
    固定される第１金属管と、 シングルファイバコリメータを保持すると共に外管中に
    固定される第２金属管と、 を具え、該第１金属管と第２金属管がフィルタの両側に
    置かれたことを特徴とする、アッド／ドロップ光学装
    置。
13. 【請求項１３】 請求項１２に記載のアッド／ドロップ
    光学装置において、外管がそれぞれ第１開口の両側に位
    置する第２開口と第３開口を具え、外管内の第１金属管
    と第２金属管がそれぞれ第２開口と第３開口に当接し、
    該第２開口と第３開口に可溶性材料を放置並びに加熱す
    るのに供されることを特徴とする、アッド／ドロップ光
    学装置。
14. 【請求項１４】 請求項１２に記載のアッド／ドロップ
    光学装置において、第２開口と第３開口中に接着材料が
    加えられ、第１金属管と第２金属管が外管中に固定され
    たことを特徴とする、パッケージアッド／ドロップ光学
    装置。
15. 【請求項１５】 フィルタ、デュアルファイバコリメー
    タとシングルファイバコリメータを具えたパッケージア
    ッド／ドロップ光学装置において、 金属材料で形成され、緊密に該フィルタをそのなかに保
    持するリングと、 外管とされ、内径がほぼ該リングの外径に等しく、その
    側壁に第１開口を具え、該リングが該外管のなかに置か
    れて第１開口をブロックし、且つ該デュアルファイバコ
    リメータと該シングルファイバコリメータが外管中にあ
    って該フィルタの両側に位置する、上記外管と、 接着材料とされ、第１開口中に加えられ並びに該リング
    と該外管の間にしみこまされ、これにより該リングと該
    外管が結合され、並びに該フィルタの角部及び該フィル
    タと該リングの側壁の間の間隙に加えられて、該フィル
    タを確実にリング中に固定する、上記接着材料と、 を少なくとも具えたことを特徴とする、パッケージアッ
    ド／ドロップ光学装置。
16. 【請求項１６】 請求項１５に記載のパッケージアッド
    ／ドロップ光学装置において、リングが制止部を具え、
    該制止部が内孔の一側に位置してフィルタを所定の位置
    に設置するのに供されることを特徴とする、パッケージ
    アッド／ドロップ光学装置。
17. 【請求項１７】 請求項１５に記載のパッケージアッド
    ／ドロップ光学装置において、さらに、 デュアルファイバコリメータを保持すると共に外管中に
    固定される第１金属管と、 シングルファイバコリメータを保持すると共に外管中に
    固定される第２金属管と、 を具え、該第１金属管と第２金属管がフィルタの両側に
    置かれたことを特徴とする、パッケージアッド／ドロッ
    プ光学装置。
18. 【請求項１８】 請求項１７に記載のパッケージアッド
    ／ドロップ光学装置において、外管がそれぞれ第１開口
    の両側に位置する第２開口と第３開口を具え、外管内の
    第１金属管と第２金属管がそれぞれ第２開口と第３開口
    に当接して可溶性材料を該第２開口と第３開口に放置す
    るのに供されることを特徴とする、パッケージアッド／
    ドロップ光学装置。
19. 【請求項１９】 請求項１７に記載のパッケージアッド
    ／ドロップ光学装置において、第２開口と第３開口中に
    接着材料が加えられ、第１金属管と第２金属管が外管中
    に固定されたことを特徴とする、パッケージアッド／ド
    ロップ光学装置。