JP3092544U - 体力鍛錬用運動靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 体力トレーニング用に運動靴に重量を持た
せるとともに、運動靴の重量を調節することができる体
力鍛錬用運動靴を提供する。 【解決手段】甲皮２６と中敷き１０と中間敷き１６とか
ら構成され、前記の中敷き１０と中間敷き１６との間に
高弾性スポンジ１２，１４が取り付けられる。この中間
敷き１０には、内部に空間部１７が設けられ、この空間
部１７を横切るように、金属棒１８ａ及び管２０が、一
定の間隔で配列されて固定されている。詳しくは、中敷
き１０の成形の際に、金型内に金属棒１８ａ及び管２０
を挿入して成形を行う。また、各管２０には、他の金属
棒１８ｂを挿入・抜き出し可能である。さらに、甲皮２
６の中央の蓋３０の個所、及び、甲皮の２６の左右側部
に、ジッパー３２ａ，３２ｂ付きの収納部を設けて、重
量物２８ａ，２８ｂを挿入・抜き出し可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は運動靴に関するものであり、特には、体力鍛錬用運動靴(sports shoe s for training physical strength)に関するものである。詳しくは、靴の中間 敷きの内部に多数の金属棒と管を挿入して成形することで靴に重量を持たせて体 力トレーニングを行うことができるようにし、また、管の内側に金属棒を抜き差 しすることで重さを調節することができるようにした体力鍛錬用運動靴に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

一般に運動靴は、皮革やゴム等の材質から作られ、外観形状をなす甲皮と、底 面をなす中敷き、中間敷き、及び底などから構成される。このような通常の運動 靴であると、単に靴としての機能の他に、体力を鍛錬するための機能を備えるも のでない。そのため、一般人や運動選手が下半身の筋肉を強化するためには、ふ くらはぎ（脹ら脛）部分に脚半（きゃはん）や砂袋を着用してから運動靴を履き 、ウェートトレーニングを行う必要があるという煩わしさがあった。また、運動 中に砂袋がずり落ちることによって持続的な運動ができないという問題点があっ た。

【０００３】 このような問題点を解決するために、従来、運動靴の底に多量の鉄の玉や金属 プレートなどの重量物を挿入することにより、一定の重さを有する運動靴が製作 されたことがある。しかし、このような運動靴の場合、靴底に挿入された鉄の玉 が均一に充填されず、重量が一方に変調されて着用感が落ちたり、または、製造 光工程が長くなるといった問題点があった。また、金属プレートが挿入された運 動靴の場合には、弾性力が低下することから着用中に足の指や足首に骨折が生じ ることがあるという問題点があった。

【０００４】 また、上記のように鉄の玉や金属プレートを挿入したならば、これらを着脱す ることが不可能であり、重量を調節することができないという問題点があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、本考案は、上記の問題点を解決すべくなされたものであり、運動 靴に重量を有するようにして体力を鍛錬できるようにすると共に、重量を調節す ることができる体力鍛錬用運動靴を提供しようとするものである。

【０００６】 また、本考案は、外部の空気が流入して通風効果を奏することができる体力鍛 錬用運動靴を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

このような目的を達成するために、本考案の体力鍛錬用運動靴は、甲皮と中敷 きと中間敷きとから構成され、前記の中敷きと中間敷きとの間にスポンジが付着 された運動靴において、前記中間敷きの内部に空間部が形成され、この空間部に 、一定の間隔で金属棒と、管とが導入され、前記管には金属棒が挿入されたこと を特徴とする。

【０００８】 すなわち、運動靴の中間敷きの成形時に多数の金属棒と管を挿入して成形する ことにより運動靴に重量を持たせるとともに、前記管の内部に形成された孔に金 属棒を挿脱（挿入・抜き出し）することにより運動靴の重量を調節することがで きる。

【０００９】 好ましくは、管と中敷きに一定の間隔を有する通気口を設ける。これにより、 外部の空気が流入して通風効果を奏することができる。

【００１０】 また、好ましくは、運動靴の中央に設けられた蓋と、前記甲皮の両側面に、そ れぞれジッパーが設けられ、このジッパーの中に重量物を挿脱することにより、 運動靴の重量をさらに調節することができる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の望ましい実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。

【００１２】 図１は、本考案の望ましい一実施例による体力鍛錬用運動靴の全体形状を示す 分解斜視図である。図２は、本考案の体力鍛錬用運動靴の組み立てた状態を示す 部分断面図である。また、図３は、本考案の主要部分である金属棒と管の結合状 態を示す斜視図である。

【００１３】 これら図１〜３を参照するならば、本考案の体力鍛錬用運動靴１００は、大き くは、この運動靴の外観形状をなす甲皮２６と、底面をなす中敷き１０と、内部 に所定の空間部１７を有する中間敷き１６と、底１９とから構成される。

【００１４】 中間敷き１６の空間部１７には、図１に示すように、多数の金属棒１８ａ及び 管２０が挿入される。すなわち、中間敷き１６を成形するための金型（図示せず ）の内部に、まず、金属棒１８ａ及び管２０を、所定の間隔で挿入して、この後 にプレス作業を遂行する。これにより、中間敷き１６には、金属棒１８ａ及び管 ２０が一定の間隔をなすように挿入され固定される。ここで、管２０は、多様な 材質でもって成形製作することができ、好ましくはプラスチックからなる。例え ば、塩化ビニル樹脂（ＰＶＣ）からなるものであっても良い。

【００１５】 一方、図１及び３に示すように、管２０の内部は、金属棒１８ｂを挿脱可能な 孔２１となっている。また、孔２１の一方の端部には、内周面に沿ってねじ山が 形成されており、このねじ山にキャップ２２が締結されることにより、該金属棒 １８ｂが離脱することを防ぐ。

【００１６】 また、上記のように構成された中間敷き１６の上方側に、中敷き１０が接着さ れる。このとき、中敷き１０と中間敷き１６との間には、少なくとも二重以上の スポンジ１２，１４、好ましくは高弾性材質のスポンジが付着されることで、体 力鍛錬時に発生する外部の衝撃が緩和される。

【００１７】 また、図１及び図３に示すように、中間敷き１６に挿入された管２０の上面と 、中敷き１０と、高弾性スポンジ１２，１４とには、それぞれ通気孔２４が設け られ、この通気孔２４に外部の空気が流入する。すなわち、より好ましくは管２ ０の一方に締結されたキャップ２２を開放して、管２０の内部に挿入された金属 棒１８ｂを脱着させることにより、外部の空気は、まず管２０の内部に流入し、 次いで、管２０及び高弾性スポンジ１２，１４に設けられた各通孔２４を経て運 動靴の内部に流入する。

【００１８】 一方、上記のように構成された中敷き１０及び中間敷き１６の上方側には、運 動靴１００の外観形状をなす甲皮２６が取り付けられる。このとき、甲皮２６の 中央に設けられた蓋３０と、この甲皮２６の左右の個所とには、それぞれジッパ ー３２ａ，３２ｂが取り付けられる。各ジッパー３２ａ，３２ｂ内の収納部には 、図４〜５に示すように、多数の鉄の玉２９が包み込まれた重量物２８ａ，２８ ｂが、それぞれ挿入され、また該収納部から抜き出しされる。

【００１９】 以下、上記のように構成された本考案の体力鍛錬用運動靴の使用状態について 、図１〜３を参照して、詳述する。

【００２０】 まず、使用者は、中間敷き１６の内部に設けられた管２０の孔に金属棒１８ｂ を挿入してキャップ２２を締結する。この後に運動靴を着用することで、使用者 は砂袋などの他の装備なくして、下半身の鍛錬を行うことができる。また、この 運動靴の重量を調節しようとする場合には、前述のキャップ２２を開放して金属 棒１８ｂを抜き取ることにより、簡便に重量の調節が可能である。

【００２１】 また、金属棒１８を外すことにより、外部の空気が管２０の内部に流入し、空 気が流入した管２０と、高弾性スポンジ１２，１４及び中敷き１０に設けられた 通気孔２４とを通じて、運動靴の内部に流入する。そのため、通風の効果が得ら れる。

【００２２】 一方、上述した甲皮２６の中央に設けられる蓋３０と、この該甲皮２６の左右 両側とに設けられたジッパー３２ａ，３２ｂ内に、他の重量物２８ａ，２８ｂを 挿入・抜き出し可能なように構成することで、運動靴１００の重量をさらに調節 することができる。

【００２３】

【考案の効果】

上述したように、本考案によると、運動靴の中間敷きの成形の際、多数の金属 棒及び管を挿入して成形することにより、運動靴に重量を持たせて体力鍛錬に用 いられるようにするとともに、管の内部の孔に金属棒を挿入・抜き出しして、運 動靴の重量を調節することができる。また、管と中敷きに、一定の間隔を有する 通気孔を設けることにより、外部の空気が流入して、通風効果を得ることもでき る。さらには、運動靴の甲皮の中央に形成される蓋と、左右の側部にジッパー付 き収納部を設けて、重量物をそれぞれ挿入・抜き出しすることにより、運動靴の 重量を、さらに調節することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の望ましい一実施例による体力鍛錬用運
動靴について全体形状を示す分解斜視図。

【図２】図１に示す体力鍛錬用運動靴の組立状態を示す
部分断面図。

【図３】図１に示す体力鍛錬用運動靴における、金属棒
と管とが結合した状態を示す斜視図。

【図４】図１に示す体力鍛錬用運動靴に挿入される重量
物の全体形状を示す斜視図。

【図５】図１に示す体力鍛錬用運動靴に挿入される他の
重量物の全体形状を示す斜視図。

【符号の説明】

１０：中敷き １６：中間敷き １８ａ，１８ｂ：金属棒 ２０：管 ２２：キャップ ２４：通気孔 ２６：甲皮 ２８ａ，２８ｂ：重量物 ３０：蓋 １００：運動靴

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 チェー，ユンジャ 大韓民国 プサン市 スヨン区 マンミ１ ドン 880−84番地 ハンシンアパート 103棟 1103号

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 甲皮と中敷きと中間敷きとから構成さ
   れ、前記の中敷きと中間敷きとの間にスポンジが取り付
   けられた運動靴において、 前記中間敷きの内部に空間部が形成され、この空間部を
   横切るように、金属棒及び管が、一定の間隔で挿入さ
   れ、前記管にはさらに他の金属棒が挿入・抜き出しされ
   ることを特徴とする体力鍛錬用運動靴。
2. 【請求項２】 前記のスポンジ、中敷き及び管に通気孔
   が形成された請求項１記載の体力鍛錬用運動靴。
3. 【請求項３】 前記甲皮の中央に形成された蓋と、前記
   甲皮の左右の側面とには、それぞれジッパーが設けら
   れ、このジッパーの内側の収納部に重量物が挿入・抜き
   出しされる請求項１または２記載の体力鍛錬用運動靴。