JP3090670U - 小型噴水装飾品構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネジを用いず分解・組立が容易で、製造及び
メンテナンスの便が良く、噴水の落下時には周囲を水浸
しにすることがない小型噴水装飾品構造を提供する。 【解決手段】 主に受け皿1、底封鎖板１０、光を透過
する上封鎖板２０、透明パネル３０、水はね防止フィル
タ４０、取水ポンプＭＰ、逆流防止バルブ１６、チュー
ブ１５により構成する。各構造の組立てには環状嵌合溝
１１、２４、２４０と環状嵌合片２１、３１の嵌合によ
る密閉構造によって、取水ポンプからの水を密封された
水を底封鎖板と上封鎖板との間の水圧発生室に送り出
し、さらに噴水管３３より噴出する。上封鎖板は光を透
過するため、内部にＬＥＤランプを設置し、さらにパネ
ルは透明材質であるため、水柱に光が浮かび上がり、噴
水効果を演出する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の小型噴水装飾品構造に関する。特に一種のネジを用いず密封可 能であるため、分解が容易で、製造及びメンテナンスの便が良く、噴水は極めて 美しく、しかも水の落下時には周囲を水浸しにすることがない小型噴水装飾品構 造に係る。

【０００２】

【従来の技術】

噴水装飾品とは水柱状に水を噴出可能な室内装飾品である。 公知の噴水装飾品は構造が極めて複雑であるため、体積が膨大で、高価である ばかりでなく、使用者が自身で分解し清掃、メンテナンスを行なう場合、不便で あった。 また、従来品では噴出した水が落下する時、着水時の衝撃力で水はねが起き、 周囲をびしょびしょにしてしまうのを防ぐため、受け皿の面積を大きくしつつ噴 水の水が落下する面積を小さくする必要があった。また、噴水を受け皿の中央に 落下させ、受け皿外に水がはね出さないようにするため、受け皿の中央には一本 の噴水柱だけしかレイアウトできなかった。 さらに、水はねを防止するため、噴水が示す噴出力は大きくできず、よってそ の吹き上がる高さも高くならない。これでは、噴水の美しさを十分に発揮するこ とはできない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記公知構造の欠点を解決するため、本考案は小型噴水装飾品構造の提供を課 題とする。 それは、各構造の組み立てにはネジを用いる必要がなく、直接嵌合し組み立て るため、製造組み立てのコストを低下させることができ、メンテナンスの便が良 い。 さらにそれは、上封鎖板は光を透過するため、内部にＬＥＤランプを設置し、 さらにパネルは透明材質であるため、水中に光が浮かび上がり、非常に美しい。 またそれは、水はね防止フィルタを設置するため、水の落下時には周囲を水浸 しにすることがなく、引いては受け皿の面積を縮小することができる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は下記の小型噴水装飾品構造を提供する。 主に受け皿、底封鎖板、光を透過する上封鎖板、透明パネル、水はね防止フィ ルタ、取水ポンプ、逆流防止バルブ、チューブにより構成する。 該底封鎖板は数本の通水管、回流孔を設置し、該通水管はチューブを接続し、 該チューブは取水ポンプの出水管に接続し、全体を該受け皿中に設置する。該上 封鎖板には回流孔及び数本の通水管を設置し、それぞれ該上封鎖板の回流孔、各 通水管に接続する。該パネルは回流孔を設置し、該上封鎖板の回流孔に接続し、 さらに、数本の噴水管を設置し、該上封鎖板上方に接続する。 該パネル上方には水はね防止フィルタを設置し、該水はね防止フィルタには貫 通孔をいっぱいに敷設し、噴出した水の落下時、該水はね防止フィルタは衝撃を 消去し水はねを防止する。 該記上封鎖板底面回流孔位置にはマフを設置し、周縁には前記嵌合環状片を設 置し、それぞれ前記底封鎖板の回流孔、前記環状嵌合溝に対応し、ネジを用いる 必要なく、水が滲出しない密封空間を形成する。 該パネル底面には数個の区画環状片及びマフを設置し、該区画環状片及び該マ フは、該上封鎖板の環状嵌合溝とそれぞれ対応し、ネジを用いる必要なく、密封 された水圧発生室を形成する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１、２、３、４が示すように、本考案は主に受け皿１、底封鎖板１０、上封 鎖板２０、パネル３０により構成する。 該底封鎖板１０は数個の通水管１３、回流孔１２を設置し、該通水管１３はチ ューブ１５に接続する。該チューブ１５は取水ポンプＭＰの出水管１７に接続し 、全体を該受け皿１中に設置する。 該上封鎖板２０には回流孔２２及び数個の通水管２３を設置し、それぞれ該上 封鎖板２０の回流孔１２、各通水管１３に接続する。 該パネル３０は回流孔３２を設置し、該上封鎖板２０の回流孔２２に接続する 。さらに、該パネル３０は数個の噴水管３３を設置し、該上封鎖板２０上方に接 続する。

【０００６】 該底封鎖板１０の上面周縁には、二個の環状片により構成する環状嵌合溝１１ を設置する。その設定位置には電線穿孔１４を設置し、ＬＥＤランプ２６用の電 線を穿通し、シリコンを充填し密封する。 該上封鎖板２０は光透過プラスチックにより製造し、その底面回流孔２２位置 にはマフ２２０を設置する。周縁には嵌合環状片２１を設置し、それぞれ該底封 鎖板１０の回流孔１２、該環状嵌合溝１１に対応し、ネジを用いる必要なく、水 が滲出しない密封空間Ｈを形成し、電線接続の便を図る。 該上封鎖板２０底面に設置した設置槽２５０にはＬＥＤランプ２６を設置し、 その正面には凸カバー２５を形成し、光線を透過する。さらに、該上封鎖板２０ 正面には二個の環状片により構成する環状嵌合溝２４、２４０を設置する。

【０００７】 該パネル３０は透明なプラスチックにより製造し、その底面には数個の区画環 状片３１及びマフ３２０を設置する。該区画環状片３１及び該マフ３２０は、該 上封鎖板２０の環状嵌合溝２４、２４０とそれぞれ対応し、ネジを用いる必要な く、密封された水圧発生室Ｗを形成する。抽出された水は各水圧発生室Ｗ中に圧 力を充満させ、噴水管３３により噴出する。該各噴水管３３は中心に向かい傾斜 状に設置されるため、噴出した水は落下時に美しい弧状の水柱を描く。 該パネル３０上方には水はね防止フィルタ４０を設置する。該水はね防止フィ ルタ４０には貫通孔４１をいっぱいに敷設し、噴出した水の落下時、該水はね防 止フィルタ４０は衝撃を消去し水はねを防止することができる。 該取水ポンプＭＰが接続する各チューブ１５間には一方向に水を流通させる逆 流防止バルブ１６を設置する。これにより、該水圧発生室Ｗに水を送り込んだ後 は逆流することがないため、確実に大きな水圧を発生する。

【０００８】 次に図３が示すように、本考案の実施時には、該受け皿１内に水を入れ、該取 水ポンプＭＰにより水を抽出する。さらに、該出水管１７、該チューブ１５、該 逆流防止バルブ１６、該通水管１３、２３を経由し、該パネル３０、該上封鎖板 ２０が構成する水圧発生室Ｗに入る。抽出した水量は該パネル３０の各噴水管３ ３が噴出する水量より多いため、水圧を生じ、該パネル３０噴水管３３よりある 高さのある水柱を噴出する。続いて、水は該水はね防止フィルタ４０に落下し、 該貫通孔４１より流れ下り、各回流孔３２、２２、１２より該受け皿１中に回流 し、再び抽出される。

【０００９】 上記のように、本考案は板片状を呈する底封鎖板１０、上封鎖板２０、パネル ３０、水はね防止フィルタ４０により構成するため、体積を縮小することができ る。 さらに、貫通孔４１を具えた水はね防止フィルタ４０により、落下した水は自 ずから貫通孔４１中に導入され、水の衝撃力を消去するため、水はねを効果的に 防止することができる。よって、受け皿１の面積を縮小可能で、周囲を水浸しに しないため、テーブルの上等の置くことができる。 また、底封鎖板１０、上封鎖板２０、パネル３０の組合せ、及び封鎖空間Ｈ、 水圧発生室Ｗは嵌合環状片を形成するため、組み立てを簡単、迅速に行なうこと ができ、コストを低下させることができる。そのため、一般の消費者も分解が可 能で、メンテナンスが容易となる。 逆流防止バルブ１６の設計により、水圧発生室Ｗの水圧は逆流することがない ため、取水ポンプＭＰの作動に影響を与える恐れはない。よって、優れた加圧効 果を生じ、噴出水の高度は従来品に比べ高くなり、より美しい水柱を表出する。 さらに、パネル３０の各噴水管３３は中心に向かい傾斜しているため（図４参 照）、噴出した水が落下する時、大きな放物線状を描き、美しい形状を現すこと ができる。 上封鎖板２０は光を透過するため、内部にＬＥＤランプ２６を設置する。さら にパネル３０は透明材質で形成するため、水中に光が浮かび上がり、非常な美し さを形成する。

【００１０】 続いて図５が示すように、本考案の水はね防止フィルタ５０は複数のポスト５ １により構成し、貫通孔５２を一面に敷設した形態を呈するため、水はねを防止 することができ、周囲が水浸しになることはない。 さらに図６が示すように、本考案の水はね防止フィルタ５３は網５４により構 成し、網であるため水を通し、水はねを防止することができ、周囲が水浸しにな ることはない。 該貫通孔の形状は長方形孔、円孔、方形孔、多辺形孔等の幾何学形状とするこ とができる。

【００１１】

【考案の効果】

上記のように、本考案は各構造の組み立てにはネジを用いる必要がなく、直接 嵌合し組み立てるため、製造組み立てのコストを低下させることができ、メンテ ナンスの便が良い。さらに、上封鎖板は光を透過するため、内部にＬＥＤランプ を設置し、さらにパネルは透明材質であるため、水中に光が浮かび上がり、非常 に美しい。また、水はね防止フィルタを設置するため、水の落下時には周囲を水 浸しにすることがなく、引いては受け皿の面積を縮小することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の上面立体分解図である。

【図２】本考案の底面立体分解図である。

【図３】本考案の組合せ断面及び使用状態指示図であ
る。

【図４】本考案パネル構造の断面及び噴水角度指示図で
ある。

【図５】本考案水はね防止フィルタの棒状実施例図であ
る。

【図６】本考案水はね防止フィルタの網状実施例図であ
る。

【符号の説明】

１ 受け皿 １０ 底封鎖板 １１ 環状嵌合溝 １２ 回流孔 １３ 通水管 １４ 電線穿孔 １５ チューブ １６ 逆流防止バルブ １７ 出水管 ２０ 上封鎖板 ２１ 嵌合環状片 ２２ 回流孔 ２２０ マフ ２３ 通水管 ２４ 環状嵌合溝 ２４０ 環状嵌合溝 ２５ 凸カバー ２５０ 設置槽 ２６ ＬＥＤランプ ３０ パネル ３１ 区画環状片 ３２ 回流孔 ３２０ マフ ３３ 噴水管 ４０ 水はね防止フィルタ ４１ 貫通孔 ５０ 水はね防止フィルタ ５１ ポスト ５２ 貫通孔 ５３ 水はね防止フィルタ ＭＰ 取水ポンプ Ｗ 水圧発生室 Ｈ 封鎖空間

【手続補正書】

【提出日】平成１４年７月９日（２００２．７．９）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主に受け皿、底封鎖板、上封鎖板、パネル
   により構成し、 該底封鎖板は数本の通水管、回流孔を設置し、該通水管
   はチューブを接続し、該チューブは取水ポンプの出水管
   に接続し、全体を該受け皿中に設置し、 該上封鎖板には回流孔及び数本の通水管を設置し、それ
   ぞれ該上封鎖板の回流孔、各通水管に接続し、 該パネルは回流孔を設置し、該上封鎖板の回流孔に接続
   し、さらに、数本の噴水管を設置し、該上封鎖板上方に
   接続し、 該底封鎖板の上面周縁には、二個の環状片により構成す
   る環状嵌合溝を設置し、その設定位置には電線穿孔を設
   置し、ＬＥＤランプ用の電線を穿通し、シリコンを充填
   して密封し、 該パネル上方には水はね防止フィルタを設置し、該水は
   ね防止フィルタには貫通孔をいっぱいに敷設し、噴出し
   た水の落下時、該水はね防止フィルタは衝撃を消去して
   水はねを防止し、周囲を水浸しにならないようにしたこ
   とを特徴とする小型噴水装飾品構造。
2. 【請求項２】前記上封鎖板は光透過プラスチックにより
   製造し、その底面回流孔位置にはマフを設置し、周縁に
   は前記嵌合環状片を設置し、それぞれ前記底封鎖板の回
   流孔、前記環状嵌合溝に対応し、ネジを用いる必要な
   く、水が滲出しない密封空間を形成し、電線接続の便を
   図り、 前記上封鎖板底面に設置した設置槽にはＬＥＤランプを
   設置し、その正面には凸カバーを形成し、光線を透過
   し、さらに前記上封鎖板正面には二個の環状片により構
   成する環状嵌合溝を設置し、 前記パネルは透明なプラスチックにより製造し、その底
   面には数個の区画環状片及びマフを設置し、該区画環状
   片及び該マフは、前記上封鎖板の環状嵌合溝とそれぞれ
   対応して嵌合することによりネジを用いる必要なく、密
   封された水圧発生室を形成し、抽出された水は各水圧発
   生室中に圧力を充満させて噴水管により噴出するように
   したことを特徴とする小型噴水装飾品構造。
3. 【請求項３】前記水はね防止フィルタは板状、棒状、又
   は網状に構成し、貫通孔の形状は幾何学形状としたこと
   を特徴とする請求項１記載の小型噴水装飾品構造。
4. 【請求項４】前記取水ポンプが接続する各チューブ間に
   は一方向に水を流通させる逆流防止バルブを設置し、こ
   れにより、前記水圧発生室に水を送り込んだ後は逆流す
   ることがないため、確実に大きな水圧を発生するように
   したことを特徴とする請求項１記載の小型噴水装飾品構
   造。
5. 【請求項５】前記各噴水管は中心に向かい傾斜状に設置
   したことにより噴出した水が落下時に弧状の水柱を描く
   ようにしたことを特徴とする請求項１記載の小型噴水装
   飾品構造。