JP3089743U - 壁掛けテレビ用装飾額縁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構造にしながら多種類の壁掛けテレビ
に設置可能でしかもテレビ音声が出る壁掛けテレビ用装
飾額縁を提供する。 【解決手段】 複数種類用意された掛止フック２の中か
ら、設置対象の壁掛けテレビＢとサイズが一致する掛止
フック２を選び出して額縁枠１の裏面１ｂに取り付け、
額縁枠１の中央の開口部１ａを該壁掛けテレビＢの画面
Ｂ１と位置合わせしながら、上記掛止フック２を壁掛け
テレビＢに掛止させることにより、設置対象の壁掛けテ
レビＢに対して額縁枠１が壁掛け支持されると共に、こ
の額縁枠１の裏面１ｂに連設されたスピーカー３と壁掛
けテレビＢの音声出力部Ｂ３とを配線接続することによ
り、セットが完了する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えばプラズマディスプレイや液晶ディスプレイなどの壁掛け可能 な壁掛けテレビに装着される壁掛けテレビ用装飾額縁に関する。 詳しくは、額縁枠の中央に、設置対象の壁掛けテレビの画面と同じ大きさの開 口部が開穿された壁掛けテレビ用装飾額縁に関する。

【０００２】

【従来の技術】

プラズマディスプレイや液晶ディスプレイは、構造上の特徴として奥行き寸法 が薄く軽量であると共に、高画質な静止画像が再現可能であり、しかも取り付け 金具によって壁掛け設置が可能であるため、その画面に絵画や写真などのデジタ ル画像を表示させることにより、その設置場所がアートギャラリーのような雰囲 気になって、例えばホテルのエントランスやレストランなどの商業空間、公共施 設や病院などの待合室及び会議室などに限らず、家庭でも応接室などを安らぎの ある心地の良い空間に変えるという利用性が見出された。 そして更に芸術鑑賞の気分を演出するために、壁掛けテレビの画面の周囲に装 飾額縁を取り付けることが考えられる。 また、壁掛けテレビの画面サイズは、製造メーカーが異なっても規格で統一さ れているの対し、デザインや外形寸法は各製造メーカーによって違うのが一般的 であり、その機種によっては、壁掛けテレビの本体に別個なスピーカーを配線接 続する必要があるモニター型や、壁掛けテレビの本体にスピーカーを一体的に備 えられた一体型とが存在している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし乍ら、このような従来の壁掛けテレビでは、製造メーカーや機種の違い によってデザインや外形寸法だけでなくスピーカーの有無など多種類存在するた め、これらの総てに対して装飾額縁を設置しようとした場合には、夫々に合った 装飾額縁を多種類用意しなければならず、その在庫管理が面倒で費用がかかるだ けでなく、製造コストも高価になるという問題がある。

【０００４】 本考案のうち請求項１、２記載の考案は、簡素な構造にしながら多種類の壁掛 けテレビに設置可能でしかもテレビ音声が出る壁掛けテレビ用装飾額縁を提供す ることを目的としたものである。 請求項３記載の考案は、請求項１または２に記載の考案の目的に加えて、装飾 機能を低下させることなく壁掛けテレビの操作が容易に行えることを目的とした ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前述した目的を達成するために、本考案のうち請求項１記載の考案は、額縁枠 の裏面に、サイズ違いの壁掛けテレビと係合するために複数種類用意された掛止 フックを交換自在に取り付けると共に、設置対象の壁掛けテレビの音声出力部と 電気的に接続可能なスピーカーを連設したことを特徴とするものである。 請求項２記載の考案は、額縁枠の裏面に、サイズ違いの壁掛けテレビと係合す るために複数種類用意された掛止フックを交換自在に取り付けると共に、設置対 象の壁掛けテレビのスピーカーと対向する位置にスピーカー用貫通孔を開穿し、 このスピーカー用貫通孔を額縁枠の表面側から音が通過するシート材料で覆って 隠したことを特徴とするものである。 請求項３記載の考案は、請求項１または２記載の考案の構成に、前記額縁枠に 、設置対象の壁掛けテレビの受光部と対向する位置に通孔を貫通開穿し、この通 孔を額縁枠の表面側から赤外線及び電波が通過するシート材料で覆って隠した構 成を加えたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

請求項１の考案は、複数種類用意された掛止フックの中から、設置対象の壁掛 けテレビとサイズが一致する掛止フックを選び出して額縁枠の裏面に取り付け、 額縁枠の中央の開口部を該壁掛けテレビの画面と位置合わせしながら、上記掛止 フックを壁掛けテレビに掛止させることにより、設置対象の壁掛けテレビに対し て額縁枠が壁掛け支持されると共に、この額縁枠の裏面に連設されたスピーカー と壁掛けテレビの音声出力部とを配線接続することにより、セットが完了するも のである。 請求項２の考案は、複数種類用意された掛止フックの中から、設置対象の壁掛 けテレビとサイズが一致する掛止フックを選び出して額縁枠の裏面に取り付け、 額縁枠の中央の開口部を該壁掛けテレビの画面と位置合わせすると同時に、スピ ーカー用貫通孔を壁掛けテレビのスピーカーと位置合わせしながら、上記掛止フ ックを壁掛けテレビに掛止させることにより、設置対象の壁掛けテレビに対し額 縁枠が壁掛け支持されて、セットが完了するものである。 請求項３の考案は、請求項１または２記載の構成に対して、前記額縁枠に、設 置対象の壁掛けテレビの受光部と対向する位置に通孔を貫通開穿し、この通孔を 額縁枠の表面側から赤外線及び電波が通過するシート材料で覆って隠した構成を 追加したので、壁掛けテレビの受光部及びそれと対向する通孔を覆う個所のシー ト材料へ向けてリモコンなどから操作光線を発光させることにより、このシート 材料が操作光線を通して受光部の操作が可能になる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 この実施例は図１〜図２に示す如く、壁掛けテレビ用装飾額縁Ａを設置する壁 掛けテレビＢが、スピーカーを備えていないモニター型のプラズマディスプレイ である場合を示したものである。

【０００８】 上記壁掛けテレビ用装飾額縁Ａは、壁掛けテレビＢの画面Ｂ１の周囲に取り付 けられる額縁枠１からなり、一般の絵画用装飾額縁と同様に木か又はそれに外観 が類似する合成樹脂などで形成された複数の部材を一体的に組み付けるか或いは 一体成形され、その表面には図示せぬが種種の装飾が施される。 この額縁枠１の中央には、設置対象の壁掛けテレビＢの画面Ｂ１と同じ大きさ の開口部１ａが開穿される。

【０００９】 上記額縁枠１の裏面１ｂには、サイズ違いの壁掛けテレビＢの係合部Ｂ２と係 合する掛止フック２が、例えばビス止めなどの周知な固着手段で交換自在に取り 付けられる。 この掛止フック２は、製造メーカーや機種の違いに応じて予め複数種類用意さ れ、その中から設置対象の壁掛けテレビＢの係合部Ｂ２とサイズが一致する掛止 フック２を選び出して額縁枠１ｂの裏面に取り付ける。

【００１０】 図示例では、壁掛けテレビＢの係合部Ｂ２がプラズマディスプレイの上端部分 であり、掛止フック２の外形形状がこれを前後方向へ挟み込むように形成されて 左右方向へ２個取り付けているが、その掛止構造及び掛止フック２の個数は図示 例に限定されず、壁掛けテレビＢに掛止できれば他の構造でも良く、掛止フック ２の個数も１個又は３個以上取り付けても良い。

【００１１】 また、上記額縁枠１には、設置対象の壁掛けテレビＢの例えば電源スイッチな どのような押しボタンスイッチＢ４や例えばリモコン受光部などの受光部Ｂ５と 対向する位置に、通孔１ｃ，１ｄが貫通開穿され、これら通孔１ｃ，１ｄを該額 縁枠１の表面側からシート材料３で覆って隠す。 このシート材料３は、赤外線及び電波や音などを通過するが目視では透過でき ない弾性変形可能なクロスや紙などの材料であり、額縁枠１の開口部１ａの周囲 に沿って貼着される。

【００１２】 更に本実施例の場合には、上記額縁枠１の裏面１ｂの周縁部に、設置対象の壁 掛けテレビＢの音声出力部Ｂ３と電気的に接続可能なスピーカー４が連設される 。

【００１３】 図示例では、額縁枠１の裏面１ｂの左右両端に、円柱状に形成された一対のス ピーカー４，４を壁掛けテレビＢと干渉せず、しかも額縁枠１の外周縁からはみ 出ないように配置固定しているが、これらスピーカー４，４の外形状、個数及び 配置位置は図示例に限定されず、種種の変形が可能である。

【００１４】 次に、斯かる壁掛けテレビ用装飾額縁Ａの設置方法について説明する。 先ず、図２（ａ）に示す如く、複数種類用意された掛止フック２の中から、設 置対象の壁掛けテレビＢの係合部Ｂ２とサイズが一致する掛止フック２を選び出 して額縁枠１の裏面１ｂに取り付けると共に、設置対象の壁掛けテレビＢと干渉 しない位置にスピーカー４，４を取り付ける。

【００１５】 その後、図１（ａ）に示す如く、額縁枠１の中央の開口部１ａを該壁掛けテレ ビＢの画面Ｂ１と位置合わせしながら、上記掛止フック２を壁掛けテレビＢの係 合部Ｂ２に掛止する。

【００１６】 それにより、図１（ｂ）及び図２（ｂ）に示す如く、設置対象の壁掛けテレビ Ｂに対して額縁枠１が壁掛け支持される。 そして、この額縁枠１の裏面１ｂに連設されたスピーカー４，４と壁掛けテレ ビＢの音声出力部Ｂ３とを配線接続すれば、セットが完了する その結果、構造を簡単にしながら多種類の壁掛けテレビＢに設置可能でしかも テレビ音声を出すことができる。

【００１７】 更に、壁掛けテレビＢの押しボタンスイッチＢ４及びそれと対向する通孔１ｃ を覆う個所のシート材料３を押圧すれば、このシート材料３が弾性変形して押し ボタンスイッチＢ４の操作が可能になる。 また壁掛けテレビＢの受光部Ｂ５及びそれと対向する通孔１ｄを覆う個所のシ ート材料３へ向けてリモコンなどから操作光線を発光すれば、このシート材料３ が操作光線を通して受光部Ｂ５の操作が可能になる。 その結果、装飾機能を低下させることなく壁掛けテレビＢの操作が容易に行え るという利点がある。

【００１８】 一方、図３〜４に示すものは、本考案の他の実施例であり、このものは、壁掛 けテレビ用装飾額縁Ａを設置する壁掛けテレビＢが、スピーカーを備えた一体型 のプラズマディスプレイである構成が、前記図１〜２に示した実施例とは異なり 、それ以外の構成は図１〜２に示した実施例と同じものである。

【００１９】 図示例の場合には、プラズマディスプレイの左右両端に一対のスピーカーＢ６ ，Ｂ６を配備しており、これらスピーカーＢ６，Ｂ６と対向する位置にスピーカ ー用貫通孔１ｅ，１ｅを貫通開穿し、このスピーカー用貫通孔１ｅ，１ｅを額縁 枠１の表面側から音が通過するシート材料３で覆って隠したが、これらスピーカ ーＢ６，Ｂ６及びスピーカー用貫通孔１ｅ，１ｅの外形状、個数及び配置位置は 図示例に限定されず、種種の変形が可能である。

【００２０】 それにより、図４（ａ）に示す如く、複数種類用意された掛止フック２の中か ら、設置対象の壁掛けテレビＢの係合部Ｂ２とサイズが一致する掛止フック２を 選び出して額縁枠１の裏面１ｂに取り付けた後に、図３（ａ）に示す如く、額縁 枠１の中央の開口部１ａを該壁掛けテレビＢの画面Ｂ１と位置合わせすると同時 に、スピーカー用貫通孔１ｅ，１ｅを壁掛けテレビＢのスピーカーＢ６，Ｂ６と 位置合わせしながら、上記掛止フック２を壁掛けテレビＢの係合部Ｂ２に掛止さ せれば、図３（ｂ）及び図４（ｂ）に示す如く、設置対象の壁掛けテレビＢに対 し額縁枠１が壁掛け支持されて、セットが完了する その結果、図１〜２に示した実施例と同様に、構造を簡単にしながら多種類の 壁掛けテレビＢに設置可能でしかもテレビ音声を出すことができる。

【００２１】 尚、前示実施例では、壁掛けテレビＢがプラズマディスプレイである場合を示 した、これに限定されず、液晶ディスプレイなどの他の壁掛けテレビであっても 良い。この場合も上述したものと同様な作用、効果が得られる。

【００２２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のうち請求項１記載の考案は、複数種類用意され た掛止フックの中から、設置対象の壁掛けテレビとサイズが一致する掛止フック を選び出して額縁枠の裏面に取り付け、額縁枠の中央の開口部を該壁掛けテレビ の画面と位置合わせしながら、上記掛止フックを壁掛けテレビに掛止させること により、設置対象の壁掛けテレビに対して額縁枠が壁掛け支持されると共に、こ の額縁枠の裏面に連設されたスピーカーと壁掛けテレビの音声出力部とを配線接 続することにより、セットが完了するので、簡素な構造にしながら多種類の壁掛 けテレビに設置可能でしかもテレビ音声が出る壁掛けテレビ用装飾額縁を提供す ることができる。 従って、製造メーカーや機種の違いによって装飾額縁を多種類用意する必要の ある従来のものに比べ、その在庫管理が簡単で費用を削減できると共に、製造コ ストの低減化も図れる。

【００２３】 請求項２の考案は、複数種類用意された掛止フックの中から、設置対象の壁掛 けテレビとサイズが一致する掛止フックを選び出して額縁枠の裏面に取り付け、 額縁枠の中央の開口部を該壁掛けテレビの画面と位置合わせすると同時に、スピ ーカー用貫通孔を壁掛けテレビのスピーカーと位置合わせしながら、上記掛止フ ックを壁掛けテレビに掛止させることにより、設置対象の壁掛けテレビに対し額 縁枠が壁掛け支持されて、セットが完了するので、簡素な構造にしながら多種類 の壁掛けテレビに設置可能でしかもテレビ音声が出る壁掛けテレビ用装飾額縁を 提供することができる。 従って、製造メーカーや機種の違いによって装飾額縁を多種類用意する必要の ある従来のものに比べ、その在庫管理が簡単で費用を削減できると共に、製造コ ストの低減化も図れる。

【００２４】 請求項３の考案は、請求項１または２の考案の効果に加えて、壁掛けテレビの 受光部及びそれと対向する通孔を覆う個所のシート材料へ向けてリモコンなどか ら操作光線を発光させることにより、このシート材料が操作光線を通して受光部 の操作が可能になるので、装飾機能を低下させることなく壁掛けテレビの操作が 容易に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す壁掛けテレビ用装飾
額縁の斜視図であり、（ａ）は装飾額縁の設置直前を正
面側から見た状態を示しており、（ｂ）は設置後を正面
側から見た状態を示している。

【図２】 （ａ）は装飾額縁の背面側から見た分解斜視
図あり、（ｂ）は設置後を背面側から見た状態を示す斜
視図である。

【図３】 本考案の他の実施例を示すテレビ用装飾額縁
の斜視図であり、（ａ）は装飾額縁の設置直前を正面側
から見た状態を示しており、（ｂ）は設置後を正面側か
ら見た状態を示している。

【図４】 （ａ）は装飾額縁の背面側から見た分解斜視
図あり、（ｂ）は設置後を背面側から見た状態を示す斜
視図である。

【符号の説明】

Ａ 壁掛けテレビ用装飾額縁 Ｂ 壁掛けテレビ Ｂ３ 音声出力部 Ｂ４ 押しボタン
スイッチ Ｂ５ 受光部 Ｂ６ スピーカー １ 額縁枠 １ａ 開口部 １ｂ 裏面 １ｃ，１ｄ 通孔 １ｅ スピーカー用貫通孔 ２ 掛止フック ３ シート材料 ４ スピーカー

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 額縁枠（１）の中央に、設置対象の壁掛
   けテレビ（Ｂ）の画面（Ｂ１）と同じ大きさの開口部
   （１ａ）が開穿された壁掛けテレビ用装飾額縁におい
   て、前記額縁枠（１）の裏面（１ｂ）に、サイズ違いの
   壁掛けテレビ（Ｂ）と係合するために複数種類用意され
   た掛止フック（２）を交換自在に取り付けると共に、設
   置対象の壁掛けテレビ（Ｂ）の音声出力部（Ｂ３）と電
   気的に接続可能なスピーカー（４）を連設したことを特
   徴とする壁掛けテレビ用装飾額縁。
2. 【請求項２】 額縁枠（１）の中央に、設置対象の壁掛
   けテレビ（Ｂ）の画面（Ｂ１）と同じ大きさの開口部
   （１ａ）が開穿された壁掛けテレビ用装飾額縁におい
   て、前記額縁枠（１）の裏面（１ｂ）に、サイズ違いの
   壁掛けテレビ（Ｂ）と係合するために複数種類用意され
   た掛止フック（２）を交換自在に取り付けると共に、設
   置対象の壁掛けテレビ（Ｂ）のスピーカー（Ｂ６）と対
   向する位置にスピーカー用貫通孔（１ｅ）を開穿し、こ
   のスピーカー用貫通孔（１ｅ）を額縁枠（１）の表面側
   から音が通過するシート材料（３）で覆って隠したこと
   を特徴とする壁掛けテレビ用装飾額縁。
3. 【請求項３】 前記額縁枠（１）に、設置対象の壁掛け
   テレビ（Ｂ）の受光部（Ｂ５）と対向する位置に通孔
   （１ｄ）を貫通開穿し、この通孔（１ｄ）を額縁枠
   （１）の表面側から赤外線及び電波が通過するシート材
   料（３）で覆って隠した請求項１または２記載の壁掛け
   テレビ用装飾額縁。