JP3088854U - 便座カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】様々な形状、大きさの便座に使用でき、材料裁
断時の材料取り効率が高く、便座と着脱可能な便座カバ
ーを提供することを課題とする 【解決手段】便座カバー裏面に弱粘性の粘着剤５を塗布
し剥離紙６を貼布した、中央奥部分用シート１，左右両
側部分用シート２及び３からなる便座カバー。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、洋式便器の便座カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、洋式便器の便座に座る不快感を防止するため、各種の便座シートが用い られている。様式トイレの便座はＯ字状とＵ字状に大別されるが、製造者ごとに 形状の差別化が図れているうえ、大人用子供用など需要者層に対応したサイズ展 開がなされており、様々な形状、大きさを有する便座が市場に供給されている。 こうした便座の形状やサイズバリエーションに対応すべく、本体のサイズを大き くして周囲にゴム等を通して便座を覆う便座カバーや、左右均等に縦方向に２分 割した便座カバーが製造されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、本体のサイズを大きくして周囲にゴム等を通して便座を覆う便 座カバーは、いくつかのタイプの便座には使用できるが、カバー本体は一体とし て定型性を有するため、本体のサイズよりも大きいものや、本体と形状が異なる 便座には使用できないという問題がある。また、カバー本体より小さな便座に使 用する場合であっても、カバー地のたるみが生じ、使用時の美観が損なわれるほ か、使用者が便座に座った場合に不快感を与えることとなる。したがって、一つ の便座カバーで適切に使用できる便座の形状・サイズは自ずと限られる。

【０００４】 左右均等に縦方向に２分割した便座カバーは、横方向のサイズ変化には十分な 対応力があるが、縦方向のサイズ変化には全く対応できない上、左右両側部分の 開角度が固定されていることから、左右両側部分の開角度が異なる便座には対応 できないという問題がある。

【０００５】 しかしながら、便座カバーの製造者にとっては、様々な便座の形状・サイズに 応じた便座カバーを製造することは、生産効率、商品回転率を低下させることに なる。一方、便座カバーを購入する者にとっては、購入時に所有の便座に合うか 否か十分に注意しなければならず、購入前に便座カバーの装着を試すこともでき ないことから、注意して購入した便座カバーが所有の便座に適合しないという事 態が頻発するおそれがある。

【０００６】 特に、携帯用の便座カバーについては、不特定多数の便座に適合しなければ、 その有用性が満たせないため、問題は大きい。

【０００７】 また、一体として定型性を有する便座カバーは、材料裁断時の材料取り効率が 悪く、材料費がコスト高となる問題がある。左右均等に縦方向に２分割したもの についても、分割された各形状がＬ字状となり突起部分が残ることとなるため、 同様の問題が生じる。

【０００８】 本考案は、前記の点に鑑み、様々な形状、大きさの便座に使用でき、材料裁断 時の材料取り効率が高く、便座と着脱可能な便座カバーを提供することを課題と する。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案請求項１に記載の便座カバーは、Ｕ字状又はＯ字状を成す便座の左右両 側部分の上面と中央奥側部分の上面に、それぞれ剥離可能に貼布可能な独立の３ 枚シート状体で構成されていることを、その特徴とするものである。

【００１０】 前記便座カバーの左右両側部分用シートと中央奥側部分用シートの分割位置は 、需要者が便座に座った場合に体が接触し難い位置であるとともに、各部ができ るだけ長方形に近い形状となる位置で分割されることが好ましい。これにより、 使用時の不快感を回避することができ、材料裁断時の材料取り効率を高めること もできる。

【００１１】 また、便座カバーの左右両側部分用シートと中央奥側部分用シートの分割位置 は、左右両側部分の根元であることが好ましい。左右両側部分の根元で分割する ことにより、左右両側部分用シートを便座の開角度にあわせて自由に装着できる こととなり、様々な形状・サイズの便座に使用することが可能となる。

【００１２】 各シートの裏面には、便座上面と剥離可能で、かつ貼布可能なように、吸着も しくは弱粘着の仕様を施すことが好ましい。これにより、使用時に便座に固定で きるとともに、便座カバーの取り替え・洗濯も可能となる。

【００１３】

【作用】

本考案の便座カバーは、独立の３枚シート状体で構成されている。このため、 ３枚の各シートを自由に配置することにより、様々な形状・サイズの便座に使用 できる。また、従来の便座カバーと比して裁断すべきシートが小さく分割され、 各々長方形に近い形状となる。このため、材料裁断時の材料取り効率が高くなり 、材料費を抑えることができる。そして、各シートが便座上面に対して剥離可能 で、かつ貼布可能であるため、便座との着脱が可能になる。

【００１４】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面に示す実施例に基づき、本考案の便座カバーの実施の形態を詳 細に説明する。

【００１５】 図１は、便座カバーの一実施例の斜視図、図２は、材料裁断時の材料取り効率 を示す平面図であり、図３は、便座カバーを便座に装着した場合の外観斜視図、 図４は、粘着剤の塗布状態を示す斜視図である。

【００１６】 図１において、便座カバーは、左右両側部分が、その根元位置２ａ及び３ａで 分割された、中央奥側部分用シート１、左側部分用シート２及び右側部分用シー ト３からなるものである。各シートを、突起部分のない長方形に近い形状となる よう分割している。そのため、図２にあるように、便座カバー材料４に各シート （破線で示す）を効率よく配置でき、材料裁断時の材料取り効率が高くなり、材 料費を抑えることができる。

【００１７】 図３のように、左右両側部分が、根元位置２ａ及び３ａで分割されていること から、左右両側部分用シート２及び３を便座の形状・大きさに合わせて自由に装 着できる。

【００１８】 図４において、各シートの裏面に弱粘性の粘着剤５を塗布し、さらに各シート の中央部１ｂ，２ｂ，３ｂで分割された剥離紙６を貼布している。弱粘性の粘着 剤を使用しているため、便座上面と剥離可能で貼布可能となる。また、便座に貼 布しやすいように、剥離紙が各シートの中央部で分割されているため、使用時に は、分割された一方を便座に固定しつつ、他方の剥離紙をはがして貼布できる。

【００１９】

【考案の効果】

本考案によれば、Ｕ字状又はＯ字状を成す便座の左右両側部分の上面と中央奥 側部分の上面に、それぞれ剥離可能に貼布可能な独立の３枚シート状体で構成さ れていることに特徴を有する便座カバーであるから、各シートを自由に配置する ことにより、様々な形状・サイズの便座に使用することができる。また、各シー トが長方形に近い形状となることから、材料裁断時の材料取り効率を高め、材料 費を抑えることができる。そして、各シートが便座上面に対して剥離可能で、か つ貼布可能であるため、便座との着脱が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】便座カバーの一実施例の斜視図である。

【図２】材料裁断時の材料取り効率を示す平面図であ
る。

【図３】便座カバーを便座に装着した場合の外観斜視図
である。

【図４】粘着剤の塗布状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１，２，３ 便座カバーを構成するシート ２ａ，３ａ 左右両側部分の分割位置 １ｂ，２ｂ，３ｂ 便座カバー裏面に貼布する剥離紙の
分割位置 ４ 便座カバー材料 ５ 粘着剤 ６ 剥離紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】Ｕ字状又はＯ字状を成す便座の左右両側部
   分の上面と中央奥側部分の上面に、それぞれ剥離可能に
   貼布可能な独立の３枚シート状体で構成された便座カバ
   ー。