JP3088796U - 車載用電動可倒式ダイバシティー対応アンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、モータによってロッドアンテナの
立上り及び倒し動作を行い、ロッドアンテナの姿勢を車
両の中から遠隔操作できることを目的とする。 【解決手段】 本考案による車載用電動可倒式ダイバシ
ティー対応アンテナは、基台(1)上のモータ(3)の回転と
連動して往復回動自在に設けられたアンテナ保持体(11)
にロッドアンテナ(10)を設け、モータ(3)の回転によっ
てロッドアンテナ(10)の立上り及び倒しを自在に行う構
成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、車載用電動可倒式ダイバシティー対応アンテナに関し、特に、複数 のロッドアンテナの立上り及び倒し動作をモータによる電動で行い、かつ、イグ ニッションスイッチのオン／オフと連動させて電動動作等を行なうための新規な 改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、用いられていたこの種の車載用アンテナとしては、一般に、ダイバシテ ィーアンテナ（外付け及び車内貼付）が殆んどであり、その中でも９０％位が外 付け式のロッドアンテナ方式が採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の車載用アンテナは、以上のように構成されていたため、次のような課題 が存在していた。 すなわち、良好な受信状態を維持するためには、アンテナ素子すなわちロッド アンテナを伸ばして使用しなければならず、駐車場等の高さ制限がある所ではロ ッドアンテナを下げなければならず、また、別の場所に移動した場合には再びロ ッドアンテナを伸ばさなければならず、その都度、伸ばす動作と下げる動作を度 々行うことになり、極めて不便であった。 また、乗用車のように車高の低い車の場合には、その操作は手動でも可能であ るが、ＲＶ車のように車高の高い車の場合には、手動では手が届きにくく、その 都度の上げ下げは極めて不便であった。 また、フィルムアンテナを車内にセットする場合には、前述のような不都合は ないが、外付け式に比べると、受信感度が悪く、実用性には問題が存在していた 。

【０００４】 本考案は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、複数の ロッドアンテナの立上り及び倒し動作をモータによる電動で行い、かつ、イグニ ッションスイッチのオン／オフと連動させて電動動作等を行うようにした車載用 電動可倒式ダイバシティー対応アンテナを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案による車載用電動可倒式ダイバシティー対応アンテナは、基台上に設け られたモータと、前記基台上で前記モータの回転と連動して往復回動自在に設け られたアンテナ保持体と、前記アンテナ保持体に設けられたロッドアンテナとよ りなり、前記モータの回転により前記アンテナ保持体を介して前記ロッドアンテ ナの立上り及び倒し動作を行うようにした構成であり、また、前記アンテナ保持 体の保持軸と前記モータとは、ギヤ結合手段を介して互いに連動するようにした 構成であり、また、前記アンテナ保持体は１個よりなり、前記ロッドアンテナは ２本よりなる構成であり、また、前記アンテナ保持体は前記保持軸の両端に設け られ、前記ロッドアンテナは４本よりなる構成であり、また、前記モータは、リ モートコントローラによって自在に制御できるようにした構成であり、また、前 記モータは、車両のイグニッションスイッチのオン／オフと連動して作動し、前 記ロッドアンテナの立上り及び倒しが行なわれるようにした構成であり、また、 前記モータにはマイクロコンピュータが接続され、前記マイクロコンピュータに よって常時受信感度が検出され、最適な受信感度となるように、前記マイクロコ ンピュータによって前記各ロッドアンテナの姿勢を制御するようにした構成であ り、また、前記モータにはマイクロコンピュータが接続され、前記ロッドアンテ ナの姿勢角度は前記マイクロコンピュータに記憶され、前記リモートコントロー ラに設けられたプリセット式の角度設定部によって前記ロッドアンテナの姿勢角 度を任意の角度に設定した後は、設定された前記姿勢角度に前記ロッドアンテナ を位置させることができるようにした構成である。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、図面と共に本考案による車載用電動可倒式ダイバシティー対応アンテナ の好適な実施の形態について説明する。 図１から図４において符号１で示されるものは車両の屋根等に接着するための アースを兼ねたベース２に設けられた基台であり、この基台１上にはモータ３を 有するケース４が設けられている。

【０００７】 前記ケース４に回転自在に設けられた保持軸５には従動ギヤ６が一体状に設け られており、この従動ギヤ６にはモータ３の回転軸７に設けられたモータギヤ８ が噛合し、この従動ギヤ６とモータギヤ８とによりギヤ結合手段１５が構成され 、このモータギヤ８の回転によって従動ギヤ６を介して保持軸５を正逆回転させ ることができるように構成されている。

【０００８】 前記保持軸５の両端には、一対のアンテナ素子であるロッドアンテナ１０を有 するアンテナ保持体１１が取付けられており、この２本のロッドアンテナ１０は 互いに間隔をあけて設けられていると共に、各ロッドアンテナ１０によって周知 のダイバシティーアンテナを構成している。 尚、前述の構成では、保持軸５に一対のアンテナ保持体１１が設けられた構成 について述べたが、一方のみの２本のロッドアンテナ１０とし、基台１を一対用 いて互いに離間させ、ダイバシティーアンテナとして構成することもできる。

【０００９】 前記モータ３は、マイクロコンピュータからなる制御部２０によってその動作 が制御されるように構成されており、前記各ロッドアンテナ１０から得られた電 界強度を示す受信感度は、信号として制御部２０に取り込まれ、最適な受信感度 となるように、各ロッドアンテナ１０の立上り及び倒れ状態がフィードバック制 御されるように構成されている。

【００１０】 また、前記制御部２０は、車両のイグニッションスイッチ３０のオン／オフ動 作と連動するように構成され、イグニッションスイッチ３０のオンと連動してモ ータ３が作動し、各ロッドアンテナ１０が立上がると共に、イグニッションスイ ッチ３０をオフとすることにより、制御部２０のタイマー制御によってモータ３ が所定時間のみ作動して各ロッドアンテナ１０が完全に水平状態となるように倒 れて収納されるように構成され、以上の動作は制御部２０に接続されたリモート コントローラ４０によって遠隔制御できるように構成されている。 また、前記モータに接続されたマイクロコンピュータ２０は、前記ロッドアン テナ１０の姿勢角度を自在に制御するように構成され、各ロッドアンテナ１０の 姿勢角度がマイクロコンピュータ２０に記憶され、前記リモートコントローラ４ ０に設けられたプリセット式の角度設定部５０によって前記ロッドアンテナ１０ の姿勢角度を任意の角度に設定した後は、前述の設定された前記姿勢角度に前記 ロッドアンテナ１０を自動的に位置させることができるように構成されている。 従って、この角度設定部５０を任意の角度に設定することにより、イグニッシ ョンスイッチ３０のオン／オフに連動して、オフの時は０度に倒れ、オンの時は プリセット角度まで立上るように構成され、ユーザーの好みに応じた角度にロッ ドアンテナ１０を立上げて用いることができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案による車載用電動可倒式ダイバシティー対応アンテナは、以上のように 構成されているため、次のような効果を得ることができる。 すなわち、複数のロッドアンテナの立上り及び倒れ動作を電動によって自在に 制御することができ、ＲＶ車等のように車高が高い車の場合でも、車庫入り等の 各種の場合において自在に制御でき、アンテナの損傷等を未然に防ぐことができ る。 また、モータの動作が車両のイグニッションスイッチのオン／オフと連動して いるため、ロッドアンテナの立上げと倒しの動作を完全に自動化することができ る。 また、マイクロコンピュータによる制御部によって最適な受信感度となるよう に各ロッドアンテナの傾斜位置を自動制御することができ、車両の移動位置に応 じた最適受信感度とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による車載用電動可倒式ダイバシティー
対応アンテナを示す一部切欠きを含む平面図である。

【図２】図１の一部切欠きを含む正面図である。

【図３】図２の右側面図である。

【図４】図３の一部を除去した状態を示す構成図であ
る。

【符号の説明】

１ 基台 ３ モータ ４ ケース ５ 保持軸 １０ ロッドアンテナ １１ アンテナ保持体 １５ ギヤ結合手段 ２０ マイクロコンピュータ（制御部） ３０ イグニッションスイッチ ４０ リモートコントローラ

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基台(1)上に設けられたモータ(3)と、前
   記基台(1)上で前記モータ(3)の回転と連動して往復回動
   自在に設けられたアンテナ保持体(11)と、前記アンテナ
   保持体(11)に設けられたロッドアンテナ(10)とよりな
   り、前記モータ(3)の回転により前記アンテナ保持体(1
   1)を介して前記ロッドアンテナ(10)の立上り及び倒し動
   作を行うように構成したことを特徴とする車載用電動可
   倒式ダイバシティー対応アンテナ。
2. 【請求項２】 前記アンテナ保持体(11)の保持軸(5)と
   前記モータ(3)とは、ギヤ結合手段(15)を介して互いに
   連動するように構成されていることを特徴とする請求項
   １記載の車載用電動可倒式ダイバシティー対応アンテ
   ナ。
3. 【請求項３】 前記アンテナ保持体(11)は１個よりな
   り、前記ロッドアンテナ(10)は２本よりなることを特徴
   とする請求項１又は２記載の車載用電動可倒式ダイバシ
   ティー対応アンテナ。
4. 【請求項４】 前記アンテナ保持体(11)は前記保持軸
   (5)の両端に設けられ、前記ロッドアンテナ(10)は４本
   よりなることを特徴とする請求項２記載の車載用電動可
   倒式ダイバシティー対応アンテナ。
5. 【請求項５】 前記モータ(3)は、リモートコントロー
   ラ(40)によって自在に制御できるように構成されている
   ことを特徴とする請求項１ないし４の何れかに記載の車
   載用電動可倒式ダイバシティー対応アンテナ。
6. 【請求項６】 前記モータ(3)は、車両のイグニッショ
   ンスイッチ(30)のオン／オフと連動して作動し、前記ロ
   ッドアンテナ(10)の立上り及び倒しが行なわれるように
   構成されていることを特徴とする請求項１ないし５の何
   れかに記載の車載用電動可倒式ダイバシティー対応アン
   テナ。
7. 【請求項７】 前記モータ(3)にはマイクロコンピュー
   タ(20)が接続され、前記マイクロコンピュータ(20)によ
   って常時受信感度が検出され、最適な受信感度となるよ
   うに、前記マイクロコンピュータ(20)によって前記各ロ
   ッドアンテナ(10)の姿勢を制御するように構成されてい
   ることを特徴とする請求項１ないし６の何れかに記載の
   車載用電動可倒式ダイバシティー対応アンテナ。
8. 【請求項８】 前記モータ(3)にはマイクロコンピュー
   タ(20)が接続され、前記ロッドアンテナ(10)の姿勢角度
   は前記マイクロコンピュータ(20)に記憶され、前記リモ
   ートコントローラ(40)に設けられたプリセット式の角度
   設定部によって前記ロッドアンテナ(10)の姿勢角度を任
   意の角度に設定した後は、設定された前記姿勢角度に前
   記ロッドアンテナ(10)を位置させることができるように
   構成したことを特徴とする請求項５ないし７の何れかに
   記載の車載用電動可倒式ダイバシティー対応アンテナ。