JP3088411U - 割れ目入り切餅 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】食べたいときに前記割れ目の切り口を通常上方
にして軽く折込むと、前記割れ目を基点にして確実に、
しかも簡単に分割ができ、そのまま焼くことができる割
れ目入り切餅を提供する。 【解決手段】板状切餅の上面部もしくは下面部寄りに、
あるいは下面部より上面部方向に前記切餅の厚みの長さ
より若干長さが短い割れ目を入れると共に、パック入り
にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、包丁等を使用することなく、確実且迅速に等分に分割することがで きる切餅の技術分野に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の切り餅は、一個宛切ったものをシングルパックにして製品にしているか 、あるいは一つの大きな袋内に、１０ケないし２０ケを収納し、しかもその袋に 脱酸素剤を入れて製品にしていた。

【０００３】 そのため、１ケ宛シングルパックを施した切餅の場合、袋を破って中の切餅を 取出して食していたので、２ケ、３ケ・・・と食べるときは、包装していた袋が ゴミとなり、ゴミの量産化を招き、環境的にも良くなかった。さらにシングルパ ック製品の切餅は、常温での保管ができなかった。

【０００４】 さらに大量の切餅を大袋に収納した場合は、一旦開封すると、全部の切餅を食 するときは良いが、少しでも残すと、空気が入って菌の侵入を招き常温保管がで きなかった。そのため冷蔵庫に入れざるを得なかった。

【０００５】 また前記のように大量に多数の切餅を収納すると、きちんと整理整頓されずに 、ばら付いた状態となって袋詰めがなされていた。従って梱包のため段ボール箱 に入れても、積み重なったときは、ばら付きが出て所定量の袋詰めにも支障を来 たしていた。

【０００６】 さらに従来の切餅を収納した袋は、段ボール数を増加せしめて、運賃を著増せ しめ、そのため製品価格をアップせざるを得なかった。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は、従来の切餅より若干大き目の切餅にカットした切餅に、予め切餅の 厚さより若干長さが短い切り込み状の割れ目を入れて脱酸素剤を入れて包装して おくことによって、食べたいときに前記割れ目の切り口を通常上方にして軽く折 込むと、前記割れ目を基点にして確実に、しかも簡単に分割ができ、そのまま焼 くことができる。

【０００８】 さらに本考案は、従来のシングルパック方式とは異なり、一食分程度の量のも のを包装しているので、パックがゴミとなる量は従来品よりも、３分の１程度と 著しく減少せしめると共に、環境浄化の点において貢献できる。

【０００９】 また本考案の切餅は、脱酸素剤を入れているので、常温保存ができ、そのため 冷蔵庫への保管が不要となった。

【００１０】 さらに本考案は、従来の袋入り切餅と異なり、割れ目を予め入れ一個宛又は複 数個を脱酸素剤と共に包装してあるので、梱包用箱への収納時には、隙間なく積 み重ねができる。

【００１１】 従って梱包用箱の数を著しく節減し、しかも運賃をも従来のものに比し節減で きる。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案は、板状切餅の上面部もしくは下面部寄りに、あるいは下 面部より上面部方向に前記切餅の厚みの長さより若干長さが短い割れ目を入れる と共に、パック入りにしたことを特徴とする割れ目入り切餅である。

【００１３】 請求項２記載の考案は、前記割れ目を、前記切餅に所定間隔おきに複数形成し たことを特徴とする請求項１載の割れ目入り切餅である。

【００１４】 請求項３記載の考案は、前記割れ目を、直線状とすることを特徴とする請求項 １又は請求項２記載の割れ目入り切餅である。

【００１５】 請求項４記載の考案は、前記割れ目を、前記切餅の左右両側縁部と平行状にす ることを特徴とする請求項１又は請求項２又は請求項３記載の割れ目入り切餅で ある。

【００１６】 請求項５記載の考案は、前記割れ目の深さを、前記切餅の厚さの２分の１ない し３分の２とすることを特徴とする請求項１又は請求項２又は請求項３又は請求 項４記載の割れ目入り切餅である。

【００１７】 請求項６記載の考案は、前記切餅を、脱酸素剤と共にパック入りにしたことを 特徴とする請求項１又は請求項２又は請求項３又は請求項４又は請求項５記載の 割れ目入り切餅である。

【００１８】

【考案の実施の形態】

請求項１、２、３、４、５、６記載の考案に関する実施の形態は共通している ので、以下のとおり一括して説明する。

【００１９】 ａは梱包袋ｂ内に脱酸素剤と共に個単位もしくは複数個にして袋入されている 切餅である。そして前記切餅ａは、通常４辺形状にしてカットされている。

【００２０】 １は前記切餅ａに切込まれた割れ目である。この割れ目１は切餅ａの厚さの約 ２分の１〜３の２とする。そして直線状であり、切餅ａの左右両サイドと平行に 所定間隔をあけて設ける。

【００２１】 前記切餅ａの大きさは、一つでは量的にも多いので食べにくい。従って前記の 割れ目１を入れることによって、分割して割れやすく、しかも食べやすくした。

【００２２】 前記のように割れ目１を入れた切餅ａは、通常一個宛袋ｂに脱酸素剤と共に入 れて製品化する。しかし袋ｂへの包装は、一個のみならず複数個にして収納しパ ックしてもよい。

【００２３】 上記のように袋ｂに入れパックした切餅ａは、板状のため運送等のため収納箱 ないに梱包しても、空間があくことなく、確実に積み重ねることができる。この 点従来の袋入れ切餅とは全く異なっている。

【００２４】 前記の構造をした切餅ａを食するときは、袋ｂから取出し、割れ目１を基点に して手指でつかみ、軽く押すと割れ目１に沿って確実に割れる。そしてそのまま 網にのせ焼いたり、あるいはフライパンに入れ焼き上げてもよい。

【００２５】 本考案の切餅ａは、焼いたり、フライパンに入れるために一々包丁で切り込み を入れる必要はない。

【００２６】

【考案の効果】

請求項１記載の考案は、板状切餅の上面部もしくは下面部寄りに、あるいは下 面部より上面部方向に前記切餅の厚みの長さより若干長さが短い割れ目を入れた ことを特徴とする割れ目入り切餅なので、従来の切餅の形状より若干大き目の切 餅を袋にパックして収納できて、収納箱に大量のものを積重しても、がさつかず 、空間を占拠することなく収納できると共に、パックより取出し焼いたりすると き、直ちに割れ目を介して確実に、しかも簡単に複数に分割でき、一々包丁を介 して切込みすることが不要となった利点を有している。

【００２７】 さらに本考案は、袋にパックされているときは、あくまでも一枚のシート状を なしているので、袋間においてがさつかないメリットがある。

【００２８】 また本考案は、従来のシングルパック方式とは異なり、一食程度の量に匹敵す る若干大き目のサイズにしているので、従来の袋よりもゴミとして出される量は 著しく節減できた。

【００２９】 そのため、本考案のパック方式は、きわめて環境にやさしい利点がある。

【００３０】 さらに本考案は脱酸素剤を入れているので、常温保存することができる。

【００３１】 請求項２記載の考案は、前記割れ目を、前記切餅に所定間隔おきに複数形成し た割れ目入り切餅なので、一枚のシート状切餅を割れ目を介して複数個に確実に して、且簡単に分割できる。そのため包丁の使用が一切不要となったので、特に 老人や子供らによる固い切餅を分割するための作業が不要となった。

【００３２】 請求項３記載の考案は、前記割れ目を、直線状とする割れ目入り切餅なので、 請求項１、２に記載の考案と同じ効果を有している。

【００３３】 請求項４記載の考案は、前記割れ目を、前記切餅の左右両側縁部と平行状にす る割れ目入り切餅なので、請求項１、２及び３記載の考案と同じ効果を有してい る。

【００３４】 請求項５記載の考案は、前記割れ目の深さを、前記切餅の厚さの２分の１ない し３分の２とする割れ目入り切餅なので、請求項１、２、３及び４記載の考案と 同じ効果を有している。

【００３５】 請求項６記載の考案は、前記切餅を、脱酸素剤と共にパック入りにした割れ目 入り切餅なので、請求項１、２、３、４及び５記載の考案と同じ効果を有してい る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案割れ目入り切餅のパック入り状態を示す
斜視図である。

【図２】同パックより取出した切餅の分割直前の状態を
示す斜視図である。

【図３】同切餅の正面図である。

【符号の説明】

Ａ 切餅 ａ 袋 １ 割れ目

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】板状切餅の上面部もしくは下面部寄りに、
   あるいは下面部より上面部方向に前記切餅の厚みの長さ
   より若干長さが短い割れ目を入れると共に、パック入り
   にしたことを特徴とする割れ目入り切餅。
2. 【請求項２】前記割れ目を、前記切餅に所定間隔おきに
   複数形成したことを特徴とする請求項１載の割れ目入り
   切餅。
3. 【請求項３】前記割れ目を、直線状とすることを特徴と
   する請求項１又は請求項２記載の割れ目入り切餅。
4. 【請求項４】前記割れ目を、前記切餅の左右両側縁部と
   平行状にすることを特徴とする請求項１又は請求項２又
   は請求項３記載の割れ目入り切餅。
5. 【請求項５】前記割れ目の深さを、前記切餅の厚さの２
   分の１ないし３分の２とすることを特徴とする請求項１
   又は請求項２又は請求項３又は請求項４記載の割れ目入
   り切餅。
6. 【請求項６】前記切餅を、脱酸素剤と共にパック入りに
   したことを特徴とする請求項１又は請求項２又は請求項
   ３又は請求項４又は請求項５記載の割れ目入り切餅。