JP3088230U - ソーラー式湯沸し器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で熱効率が高く、コストが低く全
天候で使用できるソーラー式湯沸し器を提供する。 【解決手段】 光透過性外管１と、内管３と、内管３お
よび光透過性外管１の内面に塗られた選択性吸収膜２
と、両端の端蓋５とを備える。光透過性外管１と内管３
との間には真空層４が形成され、光透過性外管１の内周
部の一部には保温材料からなる低発射率膜１１が塗られ
ている。端蓋５の外側には保温層９が設けられ、端蓋５
には水出入口６が設けられている。選択性吸収膜２、真
空層４および低発射率膜１１を設けることにより優れた
保温、断熱効果が得られ、これにより構造が簡単で熱効
率が高く、コストが低く全天候で使用できるソーラー式
湯沸し器を提供できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ソーラー式湯沸し器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のソーラー式湯沸し器には多くの種類があり、そのうち、パネル（panel ）式のソーラー式湯沸し器は構造が簡単で、熱転換率が高い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のパネル（panel）式のソーラー式湯沸し器は、散熱面積が大き く保温性能が悪く、熱効果が低下する。 本考案の目的は、構造が簡単で熱効率が高く、コストが低く全天候で通年使用 できるソーラー式湯沸し器を提供することにある。

【０００４】

【考案を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、本考案の請求項記載のソーラー式湯沸し器は、光 透過性外管と、内管と、内管及び光透過性外管の内表面に塗られた選択性吸収膜 と、両端の端蓋とを備える。光透過性外管および内管の間には真空層が形成され 、光透過性外管の内周部の一部には保温材料からなる低放射率膜が塗られる。端 蓋の外側には保温層が設けられ、端蓋には水出入口が設けられている。選択性吸 収膜、真空層および低放射率膜により優れた保温、断熱効果が得られ、構造が簡 単で熱効率が高く、コストが低く全天候で使用できるソーラー式湯沸し器を提供 できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

次に図面を参照して、本考案の実施例を説明する。 図１および図２は本考案の実施例によるソーラー式湯沸し器の組み合わせ断面 構造図およびＡ−Ａ断面図を示す。本実施例のソーラー式湯沸し器は、光透過性 外管１と、内管３と、内外管の内表面に塗られた選択性吸収膜２と、両端の端蓋 ５とを備え、光透過性外管１と内管３の間には真空層４が形成されている。両端 の端蓋５に水出入口６が設けられる。一端の水出入口６にヒーター８が結合され 、そのヒーター８は電源と接合でき、内管３内に挿入される。また、両端の端蓋 ５に端蓋環状波紋弾性部１２が形成され、光透過性外管１を包み込むように接合 している。真空の保温層９が内管３と光透過性外管１との間に形成され、内管３ と光透過性外管１が溶接または接合されている端蓋５を通過し、両端の端蓋５の 外に保温層９があり、光透過性外管１の内周部にはさらに一部に低放射率膜１１ があり、水出口６に温度制御バルブ１０がある。

【０００６】 上記の光透過性外管１は、光透過性がよいガラス等の材料からなる。上記の選 択性吸収膜２は、高吸収低放射率の選択性膜であり、上記の内管３に加熱される 媒体が入れられる。上記の真空層４、選択性吸収膜２および低放射率膜１１は主 として保温、断熱用であり、両端の端蓋５には連結および密封の作用がある。水 出入口６は加熱される媒体の出入りに用いられ、封蓋７はヒーター８の装着に用 いられる。ヒーター８は補助的な電気加熱装置であり、両端外側の保温層９は端 蓋５の保温に用いられ、温度制御バルブ１０は加熱される媒体の入れ換えに用い られる。

【０００７】 従って、本考案の一実施例によるソーラー式湯沸し器には、従来の（panel） 式のソーラー式湯沸し器が有する熱転換率が高いという利点がある。さらに円柱 状管体を採用し真空層４および内管３の表面に高吸収低放射率の選択性吸収膜２ を使用し、光透過性外管１内の一部に低放射率膜１１を設け保温材料とする。こ れにより従来の散熱面積が大きく、保温性能が悪く、保温タンクを必要とする欠 点を解消し、保温効果に優れ、装着面積が減少し、コストを下げられる等の多重 効果を兼ねる。また日照不足あるいは大量の湯を使用する場合、水出入口６のヒ ーター８を加えることにより、直接迅速に加熱できる。よって本考案の一実施例 によるソーラー式湯沸し器は全天候、通年使用でき、構造が簡単で、熱効率が高 く、工作が簡単で、製品の性能が安定している等の多数の利点を有する。

【０００８】 さらに本考案の一実施例によるソーラー式湯沸し器は、垂直でも、水平でも配 置でき、単管または複数管を組み合わせて共同で使用することができる。また、 屋上、ベランダおよびベランダ向きの壁に装着でき、大多数の建築物に適用でき る。

【０００９】 上記の通り、本考案は産業上の利用性および進歩性があり、出願前の刊行物に 無いので公開されておらず、確かに新規性があり、明らかに考案の要件に符合し ている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例によるソーラー式湯沸し器を示
す模式的な断面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線による断面図である。

【符号の説明】

１ 光透過性外管 ２ 選択性吸収膜 ３ 内管 ４ 真空層 ５ 端蓋 ６ 水出入口 ９ 保温層 １１ 低放射率膜

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光透過性外管と、内管と、前記内管およ
   び前記光透過性外管の内面に塗られた選択性吸収膜と、
   両端に設けられた端蓋とを備え、前記光透過性外管と前
   記内管との間に真空層が形成され、前記光透過性外管の
   内周部には保温材料からなる低放射率膜が塗られ、前記
   端蓋の外側に保温層が設けられ、前記端蓋に水出入口が
   設けられていることを特徴とするソーラー式湯沸し器。
2. 【請求項２】 前記内管の内表面に塗られた選択性吸収
   膜は、低放射率膜であることを特徴とする請求項１に記
   載のソーラー式湯沸し器。
3. 【請求項３】 前記端蓋は、端蓋環状波紋弾性部を有
   し、前記光透過性外管を包み込むように前記光透過性外
   管と接合されていることを特徴とする請求項１記載のソ
   ーラー式湯沸し器。
4. 【請求項４】 前記水出入口にヒーターが結合され、前
   記ヒーターは前記内管の中に挿入されていることを特徴
   とする請求項１に記載のソーラー式湯沸し器。