JP3087551U

JP3087551U - 行灯用上足

Info

Publication number: JP3087551U
Application number: JP2001008782U
Authority: JP
Inventors: 有誠浅野
Original assignee: 株式会社浅野商店
Priority date: 2001-12-29
Filing date: 2001-12-29
Publication date: 2002-08-09
Anticipated expiration: 2007-12-29

Abstract

(57)【要約】【課題】飾灯や照明として用いても火袋が揺れること
がなく掛紐を用いないで火袋の固定が行なえるようにす
る。【解決手段】下足１・受台２・接続台３・上足４・持
手６・火袋５をそれぞれ別体として組立分解可能とした
行灯に於いて、上足４上部外端に切り欠きにて掛止部４
ａを設けると共に、持手６下端に突設する嵌入部６ａを
嵌入するための盲穴からなる嵌入穴４ｂを、上足４上端
に穿設したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は日本の古くから照明として用いられてきている行灯の行灯用上足に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在の行灯はお盆や飾り灯或は必要場所に於いての照明と用いられている。このように用いられている行灯は、図３に示す如く下足１１・三角１２・接続台１３・上足１４・持手１５・火袋１６を組立て用いるが、火袋１６の上部口輪１６ａに掛紐１７を設けこの掛紐１７を上１４に設けている掛部１４ａに引っ掛けて火袋１６を吊し、上足１４上部に持手１５を設けて上足１４が動かないようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように火袋１６を掛紐１７にて掛部１４ａに引っ掛けて吊しているため、火袋１６が不安定な状態で用いられているのが常であり、何かの弾みで振動を与えたりすれば火袋１６が揺れて中の光がちらついたりして目障りとなり、照明などの目的を十分に果たす事が出来ず行灯使用上非常に不都合を感じていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような不都合を解消するもので、飾灯や照明として用いても火袋が揺れることがなく掛紐を用いないで火袋の固定が行なえ、この機能を十分に果たす事が出来るようにした行灯用上足を提供せんとするものである。下足・受台・接続台・上足・持ち手・火袋をそれぞれ別体として組立分解可能とした行灯に於いて、上足上部外端に切り欠きにて掛止部を設けると共に、持手下端に突設する嵌入部を嵌入するための盲穴からなる嵌入穴を、上足上端に穿設したものである。

【０００５】

【作用】

使用するために組立てた行灯に於いて、接続台上に上足を設けこの上足に火袋を被せて火袋下口輪を接続台に固定し、火袋上口輪を上方に引き上げて掛止部に掛け止める。火袋上口輪を上方に引き上げる時、上足は内方向に僅少押さえ込まれるが、火袋が掛止部に掛止すれば元の状態に戻る。そして持手の嵌入部を嵌入穴に嵌入して持手を設け、上口輪の掛止部への掛け止めを確実にし火袋を固定する。不用となってかたずける場合は、前述と逆の順序で分解して収納する。このように全く掛紐を用いず掛け止めによるため、火袋は上下動に揺れることがないのであらゆる方面での飾灯或は照明灯として用いることが出来る。

【０００６】

【実施の形態】

以下本考案の一実施例を図面について説明する。図中１は下足であって、下方に受台２を上方に接続台３を設けている。４は上足であって、上部外端に切り欠きにて掛止部４ａを設けると共に、上端に盲穴からなる嵌入穴４ｂを穿設し、接続台３上面に二本を対向して直立設置している。５は火袋であって、上口輪５ａと下口輪５ｂを設け、上足４に被せて挿入し下口輪５ｂを接続台３に固設し、上口輪５ａを引き上げて上足４の掛止部４ａに掛け止めしている。６は持手であって、下端に嵌入穴４ｂに嵌入可能な嵌入部６ａを突設し、嵌入部６ａを嵌入穴４ｂに嵌入して上足４を固定すると共に、掛止部４ａにて掛止している上口輪５ａの掛止を確実にして火袋５を固定する。

【０００７】このようにして組立て使用するが、掛紐を用いないで火袋５の固定が容易に行なえるため、火袋５の揺れもなく照明時にちらつかず安心して照明灯として用いることが出来る。尚、掛止部４ａに掛止する上口輪５ａの位置は一定でなく、掛止部４ａに掛止出来る範囲内での微調整が可能で、図１及び図２に示す如く少し浮かせての掛止を持手６の嵌入部６ａを嵌入りする時上口輪５ａを持ち上げて調整すれば良い。使用が終わると、前述の逆の順序で分解してから所定の場所に収納する。

【０００８】

【考案の効果】

上述の如く本考案の請求項１に於いては、全く掛紐を用いず掛け止めによるた火袋の上口輪を上足の掛止部に引っ張り上げて止めるため、掛紐を必要とせず火袋の固定が出来る。請求項２に於いては、持手を組立ることによって上口輪の掛ける位置の微調整を可能とし、しかも確実に掛け止めることが出来る。以上の如く火袋の固定によって火袋が揺れることがないので、あらゆる方面での飾灯或は照明灯として用いることが出来る等、多くの特長があり実用上非常に優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の一部を破断した正面図である

【図２】本考案実施例主要部の一部を破断した拡大図で
ある

【図３】従来の正面図である

【符号の説明】

１下足２受台３接続台４上足４ａ掛止部４ｂ嵌入穴５火袋５ａ上口輪５ｂ下口輪６持手６ａ嵌入部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】下足・受台・接続台・上足・持ち手・火
袋をそれぞれ別体として組立分解可能とした行灯に於い
て、上足上部外端に切り欠きにて掛止部を設けるように
したことを特徴とする行灯用上足。
【請求項２】持手下端に突設する嵌入部を嵌入するた
めの盲穴からなる嵌入穴を、上足上端に穿設した請求項
１記載の行灯用上足。