JP3087332U - 径方向押圧装置を有する回転シャフト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 円筒形ロッドと少なくとも摩擦部とを備え
る、径方向押圧装置を有する回転シャフトを提供するこ
と。 【解決手段】 円筒形ロッドは、回転シャフトから延長
し、少なくとも削られた面を備える。摩擦部２は、円形
セクション２１とアーチ形セクション２２とからなるリ
ング部品であり、間隔が、円形セクションとアーチ形セ
クションとの間に形成される。軸方向孔２４は、円筒形
ロッドを収容するために、円形セクションとアーチ形セ
クションとの両方に囲まれる。さらに、アーチ形セクシ
ョンは、次第に減少する内径を有する。円筒形ロッド
が、アーチ形セクションによってきつく押圧されるとす
ぐに、停止位置が形成されることができ、削られた面が
アーチ形セクションの自由端部に接触すると、円筒形ロ
ッドは一方向に移動することができ、削られた面は、自
動的にロックの状態でアーチ形セクションの自由端部と
の接触を維持する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、径方向押圧装置を有する回転シャフトに関し、特に自動的なロック 機能、またはアンチバウンス（ａｎｔｉ−ｂｏｕｎｃｅ）機能を備える回転シャ フトに関する。

【０００２】

【従来の技術】

携帯型コンピュータ、電子辞書などの持ち上げられる蓋を備える消費者電子製 品は、たいてい、回転シャフトによって、上部の持ち上げられる蓋に枢軸接続す る下側メイン・ユニットを有し、蓋は、メイン・ユニットに対して開かれまたは 閉じられることができる。したがって、回転シャフトは、消費者電子製品の良し 悪しを決める重要な要素である。実際に、優れた回転シャフトは、停止の作用に 加えてゆるまない状態を維持しなければならない。 一般に、回転シャフトによって発生する摩擦は、連続接続モードと嵌合モード との２つの範疇に分類することができる。連続モードは、いわゆる軸方向摩擦で あり、米国特許第５１９０３９１号が軸方向摩擦の典型例である。軸方向摩擦は 、本考案において用いられる手段ではないことに留意されたい。嵌合モードの摩 擦は、いわゆる径方向摩擦であり、米国特許第５６３２０６６号が径方向摩擦の 典型例である。径方向摩擦の従来の手段は、たいてい、円筒形ロッドを側方に延 長する雄接続部材を有し、ロッドはその中心部に水平方向溝を有する。雌接続部 材は、ロッドときつく嵌合するための軸方向孔を有し、摩擦トルクが、雄接続部 材と雌接続部材との両方の間に発生し、回転シャフトは停止の基本的機能を提供 する。しかしながら、従来技術は、一定の使用期間後、円筒形ロッドと軸方向孔 との間の接触領域での磨耗のために、ゆるくなる。さらに、従来技術は、自動的 なロック機能またはアンチバウンス機能を提供できない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、円筒形ロッドと少なくとも摩擦部とを備える、径方向押圧装 置を有する回転シャフトを提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

円筒形ロッドは、回転シャフトから延長し、少なくとも削られた面を備える。 摩擦部は、円形セクションとアーチ形セクションとからなるリング部品であり、 間隔が、円形セクションとアーチ形セクションとの間に形成される。軸方向孔は 、円筒形ロッドを収容するために、円形セクションとアーチ形セクションとの両 方に囲まれる。さらに、アーチ形セクションは、次第に減少する内径を有する。 円筒形ロッドが、アーチ形セクションによってきつく押圧されるとすぐに、停止 位置が形成されることができ、削られた面がアーチ形セクションの自由端部に接 触すると、円筒形ロッドは一方向に移動することができ、削られた面は、自動的 にロックの状態でアーチ形セクションの自由端部との接触を維持する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案は以下の説明および添付の図面を参照することにより、より完全に理解 することができる。

【０００６】 図１から図４を参照し、本考案による径方向押圧装置を有する回転シャフトは 、シャフト部１と少なくとも摩擦部２とを含む。

【０００７】 シャフト部１（知られており図示しない）は、その一端部で、スクリーンなど の物品に接続し、その他端部で、摩擦部２の軸方向孔２４内に挿入され周囲での 接触を形成するために、円筒形ロッド１１を横断方向に延長する。従来の円筒形 ロッドと円筒形ロッド１１との差異は、その周辺部に少なくとも削られた面１２ を備えることである。

【０００８】 摩擦部２は、平坦または円筒形であることができ、メイン・ユニットなどの他 の物品と接続する。摩擦部２は、円形セクション２１と、次第に減少する半径を 有するアーチ形セクション２２とを含み、間隔２３が、円形セクション２１とア ーチ形セクション２２との間にある。円形セクション２１とアーチ形セクション ２２との両方は、軸方向孔２４を囲み、軸方向孔２４は、円筒形ロッド１１が挿 入され円筒形ロッド１１を収容することができる。さらに、円形セクション２１ は、その周辺に嵌合部２５を延長し、嵌合部２５は、ベアリング・シート（従来 のものであり示されていない）内の係合溝とはめ合うために、図に示されるよう に逆方向のＴ字形状を有する。このように、複数の平坦形状の摩擦部２は、直列 接続方法でベアリング・シートに固定して取り付けられることができ、円形セク ション２１とアーチ形セクション２２とが、径方向押圧の機能を提供するために ベアリング・シートで覆われる。

【０００９】 図２および図３を参照し、円筒形ロッド１１がアーチ形セクション２２の自由 端部へ移動するとすぐに、弾性的復元機能のため、削られた面１２を押圧するよ うに収縮でき、円筒形ロッド１１が、間隔２３でアーチ形セクション２２の自由 端部と接触し、所定に固定して配置されるように、時計方向に移動することがで きる。このように、例えば閉鎖状態の２つの物品が、ロックされることができる 。したがって、円筒形ロッド１１は、アーチ形セクション２２の弾性の結果によ る力のモーメントにより、一方向に回転させられることができ、円筒形ロッド１ １の逆方向の回転が防止される。円筒形ロッド１１が逆方向に回転することが必 要であれば、円筒形ロッド１１が反時計方向に回転できる前に、削られた面１２ とアーチ形セクションとの両方での抵抗力に打ち勝つために、より大きい力のモ ーメントを有さなければならない。

【００１０】 図４を参照し、削られた面１２がアーチ形セクション２２の自由端部を通過す るとき、円筒形ロッド１１は、その周辺で、アーチ形セクション２２によってき つく押圧され、摩擦トルクを生成することができ、すなわち、円筒形ロッド１１ が、２つの物品を互いに開放状態にすることを可能にするために、停止位置を提 供することができる。

【００１１】

【考案の効果】 前述から理解されるように、本考案による径方向押圧装置を有する回転シャフ トは、摩擦部のアーチ形セクションに対して移動するために、円筒形シャフトの 削られた面を備え、２つの物品が互いに閉じられる間に、自動的なロックを得る ことができる。本発明の構成は、キャッチ装置を備えない、ノートブック・コン ピュータまたは翻訳辞書などの消費者電子製品に適しており、追加の構成部品に ついての設計および開発費用を省くことができ、組み立て作業は、本考案のアン チバウンス機能により大幅に削減されることができる。さらに、本考案の構成に より発生される摩擦トルクは、顧客の必要性に応じて、摩擦部の数および円筒形 ロッドの全長により増加または減少されることができる。加えて、円筒上に１つ の削られた面を有することが必要ではなく、複数の削られた面が、開放または閉 鎖の間に２つの物品を効率的に配置するために使用されることができる。さらに 、円形セクションの内径は、摩擦トルクを増加するように、円筒形ロッドの径よ り小さくすることができる。

【００１２】 本考案を、その好ましい実施形態を参照して説明したが、添付の請求の範囲に 規定される本考案の精神から逸脱することなく、修正または変更を容易になすこ とができることが理解される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の径方向押圧装置を有する回転シャフト
の摩擦部の正面図である。

【図２】摩擦部と結合された回転シャフトを示す、本考
案の回転シャフトの断面図である。

【図３】動作状態にある回転シャフトを示す図２と同様
の断面図である。

【図４】移動された角変位を有する回転シャフトを示す
図２と同様の断面図である。

【符号の説明】

１ シャフト部 ２ 摩擦部 １１ 円筒形ロッド １２ 削られた面 ２１ 円形セクション ２２ アーチ形セクション ２３ 間隔 ２４ 軸方向孔 ２５ 嵌合部

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 径方向押圧装置を有する回転シャフトで
   あって、 前記回転シャフトから延び、少なくとも削られた面を備
   える円筒形ロッドと、 円形セクションとアーチ形セクションとからなるリング
   部品であり、前記円形セクションと前記アーチ形セクシ
   ョンとの間に間隔を提供する少なくとも摩擦部品とを備
   え、軸方向孔が、前記円筒形ロッドを収容するための前
   記円形セクションと前記アーチ形セクションとの両方に
   囲まれ、前記アーチ形セクションは次第に減少する内径
   を有し、 前記円筒形ロッドが、前記アーチ形セクションによって
   きつく押圧されるとすぐに、停止位置を形成することが
   でき、前記削られた面が前記アーチ形セクションの自由
   端部に接触すると、前記円筒形ロッドが一方向に移動す
   ることができ、前記削られた面が、自動的にロック状態
   で前記アーチ形セクションの前記自由端部との接触を維
   持する径方向押圧装置を有することを特徴とする回転シ
   ャフト。
2. 【請求項２】 前記摩擦部が平坦であり、複数の摩擦部
   が、円筒の形状を形成するために互いに直列に接続され
   ることができることを特徴とする請求項１に記載の径方
   向押圧装置を有する回転シャフト。
3. 【請求項３】 前記摩擦部が中空円筒であることを特徴
   とする請求項１に記載の径方向押圧装置を有する回転シ
   ャフト。
4. 【請求項４】 前記摩擦部の前記円形セクションが、そ
   の側方側でベアリング・シート内のシート溝に挿入する
   ために、嵌合部を側方に延長し、複数の前記摩擦部が、
   連続に接続する方法でベアリング・シートに固定して取
   り付けられることができ、前記円形セクションおよび前
   記アーチ形セクションが、それぞれ、前記ベアリング・
   シートで覆われることを特徴とする請求項１に記載の径
   方向押圧装置を有する回転シャフト。
5. 【請求項５】 前記嵌合部が、逆方向のＴ字形状である
   ことを特徴とする請求項４に記載の径方向押圧装置を有
   する回転シャフト。
6. 【請求項６】 前記摩擦部の前記円形セクションが、前
   記円筒形ロッドの半径より小さい内径を有することがで
   きることを特徴とする請求項１に記載の径方向押圧装置
   を有する回転シャフト。