JP3085236U - メロディ付き財布 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 財布の紛失、置き忘れ、又は盗難の予防のた
めに、ポケットやハンドバッグから明所に取り出すと自
動的に継続してメロディを発し、メロディが不要の場合
には、指先一本で停止することができる、メロディ付き
財布を提供する。 【解決手段】 財布１に、光センサー２、電池３、ＩＣ
４、及びスピーカー５からなるＩＣメロディ装置６を遮
光的に取り付け、遮光体７の、光センサー２に対応する
箇所に受光窓８を設け、スピーカー５に対応する箇所に
音響窓９を設け、財布１が明所に取り出されると、受光
窓８からの光線により光センサー２が励起されてＩＣメ
ロディ装置６の電気回路が閉じることにより、自動的に
継続してメロディを発する。受光窓８を、指先一本で閉
鎖できる寸法と形状により構成するので、メロディ不要
の場合には、受光窓８を指先一本で閉鎖して光センサー
２への光線を遮断することにより、ＩＣメロディ装置６
の電気回路が開いて、メロディが停止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、紙幣、カード、定期券等を収納・保持するための財布に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、さまざまな形状の財布が存在するが、ポケットやハンドバッグから取り 出すと、自動的にメロディが発生する財布は、市場に存在しなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

財布を紛失したり、置き忘れたり、又は他人に抜き取られたりすることは、日 常において頻繁に遭遇する事故である。このような場合、従来の財布では、使用 者が財布の紛失、置き忘れ、又は窃取に気付くのは後刻であるので、財布の発見 に多大の時間を要し、多くの場合、財布の回収は不可能であった。このことは、 特に、財布に多額の金銭を入れていた場合に大きな問題であり、悲劇的な結果を 生じることさえあった。

【０００４】 財布に鎖などを取り付けて身体や衣服と連結しておけばこのような事故は防げ るが、身体や衣服への取り付けや取り外しが面倒であるばかりでなく、外見上の 問題が生じる。

【０００５】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、鎖等で身体や衣服に取り付ける必要がなく、ポケットやハンドバッグから明る い所に取り出した瞬間に、自動的にメロディを発して使用者の注意を喚起すると ともに、メロディが不要な場合には使用者が簡単にメロディを停止することがで きる財布を提供しようとするものである。

【０００６】

【問題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案におけるメロディ付き財布には、ＣｄＳセ ル等の光導電性光センサー、電池、ＩＣ、及びスピーカーからなる市販のＩＣメ ロディ装置を、財布の内部又は外部に遮光性材料により被覆して遮光的に取り付 け、かかる遮光性材料の、前記光センサーに対応する箇所に、受光窓を設け、ま た前記スピーカーに対応する箇所に音響窓を設ける。当然のことながら、受光窓 は、財布を明所に取り出したときに、光が当たる位置に設ける。受光窓は、使用 者の手の一本の指先で完全に遮蔽できる寸法と形状により構成する。

【０００７】 本考案のメロディ付き財布が、紛失、置き忘れ、又は窃取などの理由で、使用 者のポケットやハンドバッグから明所に取り出されると、受光窓からの光線がＩ Ｃメロディ装置の光センサーを励起するため、電池からの電流がＩＣ及びスピー カーに流れ、音響窓を通してメロディを発生し、使用者の注意を喚起する。使用 者が自覚的に財布を使用する場合に、メロディを止めたいと思えば、受光窓を指 先でふさぐことにより、採光が遮断され、ＩＣメロディ装置の通電が停止されて 、メロディは停止する。勿論、このような自覚的使用の際も、使用者は、受光窓 を遮蔽しないで、メロディを楽しむこともできる。また、受光窓を遮蔽しないか ぎり、メロディはいつまでも鳴り続けるから、財布を置き忘れた場合にその位置 の発見が容易にできる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。

【０００９】 図１は、最も広く使用されている折り畳み式の財布（１）を拡げた状態におけ る、その内側の平面図である。図中の垂直一点鎖線は、財布（１）の折り畳み線 を示す。この実施例においては、財布の遮光性外被（７）の内側に、ＩＣメロデ ィ装置（６）を遮光性材料（７）、例えば黒色の布で被覆して取り付ける。従っ て、かかる遮光性材料（７）と財布の遮光性外被（７）とが遮光体を構成し、Ｉ Ｃメロディ装置（６）は、かかる二つの遮光体（７）の間に、遮光的に配置・保 持されている。（１０）は財布（１）の紙幣入れ、（１１）はカード入れ、（１ ２）は定期入れである。ＩＣメロディ装置（６）において、光センサー（２）、 電池（３）、ＩＣ（４）及びスピーカー（５）は、プリント配線（図示せず）に より電気的に接続されており、光導電性光センサーが受光窓（８）からの光線に より励起されると、ＩＣメロディ装置（６）の回路が閉じ、電流が流れる。

【００１０】 図２は、図１の財布（１）を折り畳んだ場合の平面図である。遮光性外被（７ ）の内側に遮光性材料（７）によって保持・固定されたＩＣメロディ装置（６） とその構成部品を点線で示す。（２）は光センサーとしてのＣｄＳセル、（５） はスピーカー、（４）はＩＣ、（３）はボタン電池である。図２に実線で示した （８）は受光窓、（９）は音響窓である。

【００１１】 光センサー（２）としては、ＣｄＳセルだけではなく、その他の光導電セルや 光ダイオード等も使用することができる。また、メロディの停止をより容易・確 実にするために、ＣｄＳセルと受光窓（８）との間に半透明膜のスクリーン（図 示せず）を設けて、ＣｄＳセルの感度を低下させることもできる。

【００１２】 図３は、本考案に使用するＩＣメロディ装置の配線図である。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１４】 紛失、置き忘れ、窃取などの理由により、財布が使用者のポケットやハンドバ ッグから明所に取り出されると、ＩＣメロディ装置の光センサーが受光窓からの 光によって励起され、ＩＣメロディ装置の回路が閉じるため、電池からの電流が ＩＣ及びスピーカーに流れてメロディを発生し、音響窓を通じて使用者の注意を 喚起する。受光窓を遮蔽しない限りメロディは継続するので、使用者の注意は気 付くまで継続して喚起される。従って、置き忘れの場合は、財布の位置の発見が 容易である。

【００１５】 使用者が自覚的に財布を使用する場合は、指先一本で受光窓を遮蔽することに より、メロディは直ちに停止する。使用者の好みにより、メロディを停止しない で楽しむこともできる。

【００１６】 紛失・盗難予防用の鎖その他の係止用具を必要とせず、財布の使用が極めて簡 便で、外観上の問題も生じない。

【００１７】 いずれも市販の財布とＩＣメロディ装置を使用できるので、製作が簡単で、製 作費用が低廉である。

【００１８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の折り畳み式メロディ付き財布を拡げた
状態における、その内側の平面図。

【図２】図１の財布を折り畳んだ状態における平面図。

【図３】本考案に使用するＩＣメロディ装置の配線図。

【００１９】

【符号の説明】

１ 財布 ２ 光センサー ３ 電池 ４ ＩＣ ５ スピーカー ６ ＩＣメロディ装置 ７ 遮光体 ８ 受光窓 ９ 音響窓 １０ 紙幣入れ １１ カード入れ １２ 定期入れ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 財布（１）に、光センサー（２）、電池
   （３）、ＩＣ（４）、及びスピーカー（５）からなるＩ
   Ｃメロディ装置（６）を遮光的に取り付け、遮光体
   （７）の、前記光センサー（２）に対応する箇所に受光
   窓（８）を設け、前記スピーカー（５）に対応する箇所
   に音響窓（９）を設け、前記受光窓（８）が、一本の指
   先により完全に閉鎖可能な寸法と形状を有することを特
   徴とする、メロディ付き財布。