JP3084676U - ゲーム機用外筐 - Google Patents

ゲーム機用外筐

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JP3084676U JP2001006055U JP2001006055U JP3084676U JP 3084676 U JP3084676 U JP 3084676U JP 2001006055 U JP2001006055 U JP 2001006055U JP 2001006055 U JP2001006055 U JP 2001006055U JP 3084676 U JP3084676 U JP 3084676U
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実 尾城
朝子 垣内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂材料を使用し、製品強度を本外筐にかかる
保管・運搬時の総荷重に十分耐え得る程度に設定しつ
つ、軽量化することで木材資源を保護し、かつ省資源化
さらにはリサイクル使用を可能とし、また、製品メーカ
ーにおける現場での組み立て工数を最小限に抑えるよう
にすることで、コストを大幅に低減できる製品を提供す
る。 【解決手段】上面板14、左右の側面板12,13、お
よび背面板11は、相対向する一対の壁面体21,22
とこれらの間を結合するリブ23から成る樹脂製基体2
0により構成する。リブ23は、樹脂製基体20に対す
る上方からの荷重に耐え得る所定態様に配置すると共
に、該樹脂製基体20の中空率を略30%〜80%に設
定する。左右の側面板12,13は、背面板11の左右
にて該背面板11内側に折り畳み可能に軸支され、左右
の側面板12,13および背面板11を含む各面板11
〜15は、組み立て時に互いに凹凸の組み合わせにより
分解可能に結合する嵌合構造を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、スロットマシンやパチンコ機等のゲーム機を組み込むために正面が 開放され、正面を囲むように左右、上下、および背面に配置される複数の面板よ り成る実質的に箱型のゲーム機用外筐に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のゲーム機用外筐としては、例えば、スロットマシンにおいては 、その外筐は合板材を用いた木工製品を使用していた。しかしながら、森林資源 の保護が求められていること、および木工製品である従来の外筐では保管や運搬 に大きなスペースを必要とするため、流通経費が高くつくこと等の問題が指摘さ れていた。これらの課題の対応として、特開2000−70540号公報および 特開2000−70541号公報等が提案されている。
【0003】 前者においては、「ゲーム機を組み込む正面が開放された、実質的に箱型の外 筐であって、ゲーム機を組み込む正面を囲むように配置される複数の樹脂製の面 板と、正面に相対する背面板と、補強のために複数の面板に介在する補強枠とを 有し、複数の面板は互いに嵌り合う嵌合構造を持ち、各面板と補強枠とを結合子 を用いて分解可能に結合したことを特徴とするゲーム機用組み立て外筐」が提案 されている。
【0004】 後者においては、「ゲーム機を組み込む正面が開放された、実質的に箱型の外 筐であって、ゲーム機を組み込む正面を囲むように配置される複数の樹脂製の面 板と、正面に相対する背面板とを有し、各面板のうち少なくとも一部のものは凹 部を内面に有しており、複数の面板は背面板の左右および上下に折り畳み可能に 軸支され、かつ複数の面板は互いに嵌り合う嵌合構造を持っており、組み立て時 に、複数の面板と背面板とを結合子を用いて分解可能に結合したことを特徴とす るゲーム機用組み立て外筐」が提案されている。
【0005】 これらの提案は、木材資源に左右されることなく、リサイクル可能な樹脂材料 を使用することにより安定供給を可能にし、さらにまた、流通等に必要なコスト を削減することができるという効果を奏している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、最近では、部品メーカーにおいて組み立て部品点数の削減や、 組み立て工数の削減によるさらなる低コスト化が求められている。また、製品メ ーカーにおいては、製品の組み立て工数の削減のため、部品メーカーに対してモ ジュール化等が要請されている。
【0007】 ここで前述した特開2000−70540号公報および特開2000−705 41号公報に開示されている技術では、本外筐を製品メーカーであるパチスロメ ーカーにおいて組み立て、関連部品の組み付けに使用されるものであるが、本外 筐部だけであっても部品点数が多く、組み付け工数も過大となり、コスト高の要 因となるという問題があった。
【0008】 また、前記公報に開示された技術においては、木工製品から樹脂製品に変更す ることによって、森林の伐採による自然環境の保全、安定供給は解決され、また 、リサイクル可能な材料となるが、更なる樹脂材料の効率的使用による省資源化 、軽量化には十分対応できていないという欠点があった。すなわち、前記公報に 開示された本外筐では、十分な製品強度を達成するためには多くの材料の使用が 必要であった。
【0009】 本考案は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたもので、 その課題は、樹脂材料を使用し、製品強度を本外筐にかかる保管・運搬時の総荷 重(例えば約300kg)に十分耐え得る程度に設定しつつ、軽量化すること、お よび解体容易にすることで、木材資源を保護し、かつ省資源化、さらにはリサイ クル使用を可能として、環境に優しい製品を作ることである。
【0010】 さらに、本考案の課題は、流通および保管の便宜を図るために組み立て方式と した上で、部品点数の削減による組み立て工数の削減と、特に製品メーカーであ るスロットマシンメーカーにおける現場での組み立て工数を最小限に抑えるよう にすることで、コストを大幅に低減できると共に顧客に優しい製品を提供するこ とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための本考案の要旨とするところは、次の各項の考案 に存する。 [1]ゲーム機(1)を組み込むために正面が開放され、正面を囲むように左右 、上下、および背面に配置される樹脂製の複数の面板(11〜15)より成る実 質的に箱型のゲーム機用外筐(10)において、 前記複数の面板(11〜15)のうち、少なくとも左右の側面板(12,13 )は、背面板(11)の左右にて該背面板(11)内側に折り畳み可能に軸支さ れると共に、左右の側面板(12,13)および背面板(11)を含む各面板( 11〜15)は、組み立て時に互いに凹凸の組み合わせにより分解可能に結合す る嵌合構造を備え、 前記複数の面板(11〜15)のうち、少なくとも上面板(14)、左右の側 面板(12,13)、および背面板(11)は、相対向する一対の壁面体(21 ,22)および両壁面体(21,22)間を結合するリブ(23)から成る樹脂 製基体(20)によってそれぞれ構成し、 前記樹脂製基体(20)におけるリブ(23)を、該樹脂製基体(20)に対 する上方からの荷重に耐え得る所定態様に配置すると共に、該樹脂製基体(20 )の容積中で両壁面体(21,22)とリブ(23)とに囲まれた中空部(24 )が占める割合である中空率を、略30%〜80%に設定したことを特徴とする ゲーム機用外筐(10)。
【0012】 [2]前記樹脂製の複数の面板(11〜15)のうち、その略75%以上を前記 樹脂製基体(20)によって構成したことを特徴とする[1]記載のゲーム機用 外筐(10)。
【0013】 [3]前記樹脂製基体(20)における両壁面体(21,22)に対してリブ( 23)が結合する部位を、肉厚となって補強される支持部(23a)として形成 したことを特徴とする[1]または[2]記載のゲーム機用外筐(10)。
【0014】 [4]前記樹脂製基体(20)における両壁面体(21,22)およびリブ(2 3)を、樹脂材料より一体成形したことを特徴とする[1],[2]または[3 ]記載のゲーム機用外筐(10)。
【0015】 [5]前記樹脂製基体(20)におけるリブ(23)を、両壁面体(21,22 )の1または複数箇所より放射状に複数延びる態様に配置したことを特徴とする [1],[2],[3]または[4]記載のゲーム機用外筐(10)。
【0016】 [6]前記樹脂製基体(20)におけるリブ(23)を、両壁面体(21,22 )の縦方向ないし横方向に平行に複数延びる態様に配置したことを特徴とする[ 1],[2],[3]または[4]記載のゲーム機用外筐(10)。
【0017】 [7]前記樹脂製基体(20)におけるリブ(23)を、両壁面体(21,22 )間でハニカム状に並ぶ態様に配置したことを特徴とする[1],[2],[3 ]または[4]記載のゲーム機用外筐(10)。
【0018】 [8]前記樹脂製基体(20)におけるリブ(23)を、両壁面体(21,22 )間の任意の位置に配置された複数の支柱と、各支柱より少なくとも一方向に延 出させたリブ(23)片とにより構成したことを特徴とする[1],[2],[ 3]または[4]記載のゲーム機用外筐(10)。
【0019】 [9]前記上面板(14)、左右の側面板(12,13)、および背面板(11 )をそれぞれ構成する各樹脂製基体(20)における中空率を、互いに異ならせ たことを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7] または[8]記載のゲーム機用外筐(10)。
【0020】 次に前述した解決手段に基づく作用を説明する。 本考案に係るゲーム機用外筐(10)によれば、少なくとも左右の側面板(1 2,13)は、背面板(11)の左右にて該背面板(11)内側に折り畳み可能 に軸支されると共に、左右の側面板(12,13)および背面板(11)を含む 各面板(11〜15)は、組み立て時に互いに凹凸の組み合わせにより分解可能 に結合する嵌合構造を備える。
【0021】 それにより、簡易かつ迅速に折り畳みおよび組み立てが可能となり、重なって 畳まれるために保管および運搬時におけるスペースが少なくて済む。しかも、部 品点数と組み立て工数が削減され、特に製品メーカーにおける現場での組み立て 工数を最小限に抑えることができ、コストの大幅な低減も可能となる。
【0022】 ゲーム機用外筐(10)を一般のスロットマシンに用いた場合、関連部品を組 み込んだゲーム機(1)全体の重量が1台当たり約50kg程度となるが、ゲーム 機(1)の保管や運搬時に、例えば6個単位で上下にパレットを介して積み重ね ると、載置状態や高さのバラツキにより、最大6個分の総荷重(300kg)が1 台のゲーム機(1)にかかるおそれがある。
【0023】 このような総荷重にも十分耐え得る程度に、ゲーム機用外筐(10)の主要部 を成す樹脂製基体(20)におけるリブ(23)を、該樹脂製基体(20)に対 する上方からの荷重に耐え得る所定態様に配置する。樹脂製基体(20)内にお けるリブ(23)の配置により、外筐としての十分な強度および剛性を確保しつ つも、樹脂製基体(20)の中空率を略30%〜80%に設定することで、十分 に軽量化することも可能となり、また解体も容易となる。もちろん樹脂材料の使 用により、木材資源を保護することになり、省資源化およびリサイクル使用の要 請にも応じることができる。
【0024】 複数の面板(11〜15)のうち、その略75%以上を前記樹脂製基体(20 )によって構成すれば、よりいっそうと従来製品にない軽量化を達成することが 可能となる。また、荷重のかかる度合いに応じて、前記上面板(14)、左右の 側面板(12,13)、および背面板(11)を、それぞれ構成する各樹脂製基 体(20)における中空率を互いに異ならせてもよい。例えば、特に上下方向へ の荷重がかかる背面板(11)は中空率を他より低めにして強度を上げること等 が考えられる。
【0025】 また、樹脂製基体(20)における両壁面体(21,22)に対してリブ(2 3)が結合する部位を、肉厚となって補強される支持部(23a)として形成す れば、かかる支持部(23a)によってリブ(23)全体がさらに強固に補強さ れるため、樹脂製基体(20)自体の強度および剛性を確実に向上させることが できる。ここで支持部(23a)は、例えば、壁面体(21,22)とリブ(2 3)端部との接合部分のかどに丸味のあるアールを付けることにより簡単に形成 することができる。また、樹脂製基体(20)における両壁面体(21,22) およびリブ(23)を、樹脂材料より一体成形すれば、簡易かつ迅速にゲーム機 用外筐(10)を製造することができる。
【0026】 さらに、樹脂製基体(20)におけるリブ(23)の所定態様の配置であるが 、具体的には例えば、両壁面体(21,22)の1または複数箇所より放射状に 複数延びる態様にしてもよい。また、両壁面体(21,22)の縦方向ないし横 方向に平行に複数延びる態様にしたり、両壁面体(21,22)間でハニカム状 に並ぶ態様にしたり、あるいは、両壁面体(21,22)間の任意の位置に配置 された複数の支柱と、各支柱より少なくとも一方向に延出させたリブ(23)片 とにより構成してもよい。
【0027】
【考案の実施の形態】 以下、図面に基づき本考案を代表する一の実施の形態を説明する。 図1〜図22は本考案の一実施の形態を示している。 本実施の形態に係るゲーム機用外筐10は、ゲーム機を組み込むために正面が 開放され、正面を囲むように左右、上下、および背面に配置される樹脂製の複数 の面板11〜15より成る実質的に箱型のものである。以下、ゲーム機として、 図20に示すスロットマシン1を構成する場合を例に説明する。
【0028】 図1〜図3に示すように、ゲーム機用外筐10は6面体であり、開口した正面 を囲む複数の面板11〜15として、正面に相対向する背面板11と、右側面板 12と、左側面板13と、上面板14と、底面板15とを有し、これら5枚の面 板11〜15から基本的な枠組が構成されている。
【0029】 各面板11〜15は、スロットマシン1の組み付け上、通常予想される負荷荷 重に十分に耐えられる剛性を備える合成樹脂材によって形成される。各面板11 〜15のうち、特に上面板14、左右の側面板12,13、および背面板11は 、相対向する一対の壁面体21,22および両壁面体21,22間を結合するリ ブ23から成る樹脂製基体20によってそれぞれ構成される。
【0030】 樹脂製基体20は、樹脂材料からパネル状に成形されたものである。詳しくは 図5に断面を示すように、一対の壁面体21,22は薄板状であり、両壁面体2 1,22を所定間隔をおいて相対向するように配した状態で、両壁面体21,2 2間をリブ23を介して一体に結合したものである。
【0031】 樹脂製基体20の周囲における端面も、表裏の壁面体21,22と同程度の薄 板壁により覆われており、両壁面体21,22の内面とリブ23の外面との隙間 が中空部24となる。ここで樹脂製基体20の外面を囲む全体積(すなわち容積 )に対して前記中空部24が占める割合を中空率と定義する。かかる中空率は次 式で計算される。 中空率=(成形後体積−初期体積)÷成形後体積×100 {初期体積=両壁面体21,22の体積+リブ23の体積}
【0032】 ここで成形後体積とは、成形された樹脂製基体20の外面を囲む全体積(すな わち容積)であり、図6において、樹脂製基体20の一方の壁面体21(他方の 壁面体22でも可)の表面積に、樹脂製基体20の厚さH0を積算した値である 。また、両壁面体21,22の体積とは、一方の壁面体21の体積と他方の壁面 体22の体積の和である。
【0033】 一方の壁面体21の体積は、その表面積に厚さH1を積算して求められ、他方 の壁面体22の体積は、その表面積に厚さH2を積算して求められる。また、リ ブ23の体積は、複数ある場合にはそれぞれの片面側の表面積に厚さH3を積算 して求められる。なお、本実施の形態では、樹脂製基体20の周囲における端面 部分の体積は考慮しないものとする。
【0034】 樹脂製基体20におけるリブ23は、該樹脂製基体20に対する上方からの荷 重に耐え得る所定態様に配置されており、また、樹脂製基体20の中空率は、具 体的には略30〜80%に設定される。図4に示すように樹脂製基体20は、一 対の壁面体21,22を所定間隔をおいて相対向するように配した状態で、その 間の所定位置に接合部分を加熱または溶剤接着したリブ23を配置させてから、 両壁面体21,22の外方より圧力をかけて相互に結合させて成形しても良く、 他に各種の射出成形法により成形しても良い。これらの成形法については後述す る。
【0035】 図7〜図11に示すように、背面板11を成す樹脂製基体20aは、その周縁 に沿って凹部25が形成されており、この凹部25を除く主要部が、相対向する 一対の壁面体21,22と、両壁面体21,22間を結合するリブ23から成る 。図7に示すようにリブ23は、両壁面体21,22の略中心より放射状に複数 延びる態様に配置されている。
【0036】 背面板11を成す樹脂製基体20aは、具体的には例えば、板厚(図6中のH 0)は9mmに設定され、中空率は約50%となる。かかる樹脂製基体20aだ と重量は約1990gとなるが、従来における略同一体積の木製背面板の重量約 2250gと比較してかなり軽量となる。
【0037】 背面板11の左右には、左右の側面板12,13が背面板11内側に折り畳み 可能に軸支される。また、背面板11の上端には、後述するが上面板14の係止 爪27が着脱自在に嵌合する被係合片26が設けられている。さらにまた、左右 の側面板12,13および背面板11を含む各面板11〜15は、組み立て時に 互いに凹凸の組み合わせにより分解可能に結合する嵌合構造を備えている。
【0038】 背面板11の左右両端には、左右の側面板12,13をそれぞれ折り畳み可能 に軸支するための軸受袖部31,32が設けられている。右軸受袖部31は、背 面板11の右側端縁に沿って上下複数段に間隔をおいて突設されている。この右 軸受袖部31に、ナックル状に嵌合する右側面板12の後端縁が蝶番33(図1 参照)を介して水平方向に回動自在に軸支される。
【0039】 左軸受袖部32は、背面板11の左側端縁より前記右側面板12が畳まれる厚 さ分だけ前方に延出するように上下複数段に間隔をおいて突設されている。この 左軸受袖部32に、ナックル状に嵌合する左側面板13の後端縁が蝶番33(図 1参照)を介して水平方向に回動自在に軸支される。図12に示すように、左側 面板13は、背面板11の内面に沿うよう折り畳まれた右側面板12の上に、さ らに略水平に重なるように折り畳まれるようになっている。
【0040】 図1〜図3に示すように、右側面板12を成す樹脂製基体20bと、左側面板 13を成す樹脂製基体20cとは互いに対称形であり、以下、図13に示す右側 面板12を代表して説明する。かかる右側面板12を成す樹脂製基体20bは、 その周縁に沿って凹部25が形成されており、この凹部25を除く主要部が、相 対向する一対の壁面体21,22と、両壁面体21,22間を結合するリブ23 から成る。
【0041】 図13に示すようにリブ23は、両壁面体21,22を上下に略二分した上半 部と下半部とで、それぞれの略中心より放射状に複数延びる態様に配置されてい る。樹脂製基体20bは、具体的には例えば、板厚(図6中のH0)は15mm に設定され、中空率は約60%となる。かかる樹脂製基体20bだと重量は約1 050gとなるが、従来における略同一体積の右側面板の重量約1860gと比 較してかなり軽量となる。
【0042】 右側面板12の後端縁には、前記背面板11の右側にある右軸受袖部31にナ ックル状に嵌合する凸部34が上下複数段に間隔をおいて突設されている。これ ら上下の凸部34の間に、前記背面板11の右軸受袖部31に対して蝶番33に より取り付けられる連結部35が設けられている。また、右側面板12の上端縁 に沿って内側を向く凹部25は、次述する上面板14の両端縁をスライド自在に 嵌合させるレール溝28となっている。
【0043】 また、右側面板12の内側における略中央の高さ付近には、所望の位置に棚板 16を保持するための係止部36が2つ並ぶように設けられている。図14に示 すように係止部36は、一方の壁面体21ないしリブ23が、他方の壁面体22 の開口部22aより内側に延出するように一体成形されている。係止部36の先 端側は上方に立ち上がり、棚板16の両端底面側にある凹部16aに嵌合するよ うになっている。
【0044】 ゲーム機用外筐10内における係止部36の高さ位置は、各スロットマシンメ ーカーにより微妙に異なるものである。この係止部36の位置を変更可能とする ために、左右の側面板12,13を成す樹脂製基体20b,20cを成形するに 当たり、例えば、前記係止部36に対応する部位を含む一定面積部分の金型キャ ビティ(入れ子)(図14中に破線で示す部分E)を入れ替え可能な金型を用い るとよい。
【0045】 棚板16は、各面板11〜15と同様に樹脂製基体20で形成しても良いが、 もちろん他の板材ないしパネルを用いてもよい。棚板16上には、後述するがド ラム6a,6b,6c等のスロットマシン1を構成する関連部品が配設される。 なお、図2に示すように、棚板16の後端縁は、蝶番33aを介して背面板11 の対応する部位に上方へ持ち上げ可能に連結される。
【0046】 右側面板12の内側における最下端には、当該位置に後述する底面板15を保 持するための係止部38が3つ並ぶように設けられている。各係止部38は、上 向きのフック状に形成されており、後述する底面板15の両端底面側にある凹部 15aに嵌合するように設定されている。かかる係止部38および凹部15aは 、各面板11〜15の組み立て時に互いに凹凸の組み合わせにより分解可能に結 合する嵌合構造の一部を成すものである。
【0047】 図15,図16に示すように、上面板14を成す樹脂製基体20dは、その周 縁に沿ってリブ25aで細かく区分けされた凹部25が形成されており、この凹 部25を除く主要部が、相対向する一対の壁面体21,22と、両壁面体21, 22間を結合するリブ23から成る。図16に示すようにリブ23は、両壁面体 21,22の略中心より放射状に複数延びる態様に配置されている。
【0048】 上面板14を成す樹脂製基体20dは、具体的には例えば、板厚(図6中のH 0)は18mmと各面板11〜15の中で最も厚めに設定され、中空率は最も高 い約65%となる。かかる樹脂製基体20dだと重量は約570gとなるが、従 来における略同一体積の木製上面板の重量約1010gと比較してかなり軽量と なる。
【0049】 上面板14の両端は所定の厚さに狭められており、前記左右の側面板12,1 3の上端にあるレール溝28に対してスライド自在に嵌合するレール部37とな っている。また、上面板14の後端縁の左右両側には、一対の係止爪27,27 が設けられている。各係止爪27は、上面板14を左右の側面板12,13にあ るレール溝28に嵌合させて背面側まで押し込んだ際に、背面板11の対応する 位置にある一対の被係合片26,26に対して着脱自在に嵌合する部位である。
【0050】 詳しくは図17,図18に示すように、前記各係止爪27は下向きのフック状 に形成されており、前記各被係合片26に係合すると弾性変形しつつ被係合片2 6の上端を乗り越えるように嵌合するように設定されている。かかる被係合片2 6および係止爪27は、前記レール溝28およびレール部37等と共に、各面板 11〜15の組み立て時に、互いに凹凸の組み合わせにより分解可能に結合する 嵌合構造の一部を成している。
【0051】 図1〜図3に示すように、底面板15は、前記各面板11〜14と同様に樹脂 製基体20で構成しても良いが、スロットマシン1の関連部品であるメダルホッ パ7等の重量物を設置するのに必要な強度を有するものであれば、中実の板材な いしパネルを用いて構成しても良いものである。
【0052】 本実施の形態では、図19に断面を示すように、前記樹脂製基体20のうち片 側の壁面体22を有さない樹脂製基体20eによって構成しており、中空部は総 て底面側に開口した凹部となっている。かかる樹脂製基体20eでも、リブ23 を密に配置させることで必要十分な強度を得ることができる。
【0053】 底面板15の内側には、所望の位置に関連部品であるメダルホッパ7を保持す るための係止部39が設けられている。かかる係止部39は、互いに平行に所定 距離だけ離れて対向するように一対設けられており、互いに内側向きに対向する アングル形状に形成されている。
【0054】 各係止部39の間に、メダルホッパ7の下端側をスライドさせるようにして、 はめ込み配設できるようになっているが、底面板15上における係止部39の配 置位置は、各スロットマシンメーカーにより微妙に異なるものである。この係止 部39の位置を変更可能とするために、底面板15を成す樹脂製基体20eを成 形するに当たり、例えば、前記係止部39に対応する部位を含む一定面積部分の 金型キャビティ(入れ子)(図19中に示す部分F)を入れ替え可能な金型を用 いるとよい。
【0055】 図1に示すように、底面板15の両端底面側には、前記左右の側面板12,1 3の最下端にある各係止部38にそれぞれ嵌合する凹部15aが設けられている 。なお、底面板15の後端縁は、蝶番33bを介して背面板11の対応する部位 に上方へ持ち上げ可能に連結される。
【0056】 次に作用を説明する。 前述したゲーム機用外筐10を組み立てる前に、先ず各面板11〜15のうち 、特に上面板14、左右の側面板12,13、および背面板11を構成する樹脂 製基体20を成形する。樹脂製基体20の具体的な成形法としては、図4に示す ように、一対の壁面体21,22を所定間隔をおいて相対向するように配した状 態で、その間の所定位置にリブ23を配置し、リブ23の接合部分を加熱または 溶剤接着して、両壁面体21,22の外方より圧力をかけて相互に結合させて成 形するとよい。
【0057】 もちろん、ブロー成形法、中空射出成形法、高中空射出成形法等に代表される 各種の射出成形法によって成形しても良い。ここでブロー成形法とは、熱可塑性 の樹脂材料を押し出しまたは射出成形により、チューブ状に予備成形し(この予 備成形品をパリソンという。)、これを金型に挟んで内部に気体を吹き込んで膨 らませて冷却固化する成形方法である。
【0058】 また、中空射出成形法とは、ガスインジェクション成形またはガスアシストイ ンジェクション成形とも呼ばれており、射出成形過程において、金型内の溶解樹 脂中にガス体を注入して中空部のある成形品を得る成形方法である。さらに、高 中空射出成形法とは、前記中空射出成形法を発展させたものであり、コアバック により、大きな中空部を形成できると共に、中空部を仕切るリブを正確な位置お よび大きさに成形することができる優れた射出成形法である。なお、樹脂材料と して、具体的には例えばハイインパクトポリスチレン等が適している。
【0059】 本実施の形態における樹脂製基体20は、前記各種成形法のうち何れかを用い ることにより、図5に示すように、相対向する一対の壁面体21,22および両 壁面体21,22間を結合するリブ23を有する断面形状に成形される。両壁面 体21,22に対してリブ23が結合する部位は、アールがつけられて肉厚とな っており、リブ23を補強するための支持部23aとして形成される。
【0060】 支持部23aは、図4に示す成形法では加圧により潰されるように形成され、 また、各種の射出成形法によれば、その成形特質上、自然に形成されるものであ る。このようなリブ23の支持部23aの存在により、各壁面体21,22の内 面に対するリブ23の結合面積が拡がることにより、樹脂製基体20の強度を確 保しつつ薄型化することが可能となる。
【0061】 ところで、ゲーム機用外筐10を一般のスロットマシン1に用いた場合、関連 部品を組み込んだゲーム機1全体の重量が1台当たり約50kg程度となるが、ス ロットマシン1の保管や運搬時に、例えば6個単位で上下にパレットを介して積 み重ねた場合、載置状態や高さのバラツキにより、最大6個分の総荷重300kg が1台のスロットマシン1にかかるおそれがある。
【0062】 このような総荷重にも十分耐え得る程度に前記樹脂製基体20におけるリブ2 3を、該樹脂製基体20に対する上方からの荷重に耐え得る所定態様に配置する ことになる。前述したが、図7に示す背面板11におけるリブ23の放射状の配 置、図13に示す右側面板12(左側面板13)におけるリブ23の上下2つの 放射状の配置、それに図16に示す上面板14におけるリブ23の放射状の配置 により、外筐としての十分な強度および剛性を確保することができる。
【0063】 しかも、樹脂製基体20の中空率を略30〜80%に設定することによって、 十分に軽量化することも可能となり、また不要になったゲーム機用外筐10の解 体も容易となる。もちろん樹脂材料の使用により、木材資源を保護することにな り、省資源化およびリサイクル使用の要請にも応じることができる。
【0064】 ここで中空率は、前述したように、(成形後体積−初期体積)÷成形後体積× 100で計算される値である。特に樹脂製基体20の成形に高中空射出成形法に よる場合には、次式でも定義することができる。 中空率=(コアバック後の金型キャビティ内容積−射出重量÷密度) ÷コアバック後の金型キャビティ内容積×100
【0065】 具体的な中空率は、前述したが、図7に示す背面板11では、板厚は9mmで 中空率は約50%となり、図13に示す右側面板12(左側面板13)では、板 厚は15mmで中空率は約60%となり、図16に示す上面板14では、板厚は 18mmで中空率は最も高い約65%となる。何れの面板11〜14でも、従来 における略同一体積の木製面板の重量と比較してかなり軽量となる。
【0066】 前記中空率の約50%、約60%、約65%は、それぞれ中空率の最適な範囲 である前記略30〜80%の中間付近を選択したものである。ここで「30」と いう下限数値は、考案者らの調査により、中空率が30%を下回ると略同一体積 の木製面板よりも重くなり、軽量化を実現するための臨界点としての意義を有す るものである。一方「80」という上限数値は、同じく考案者らの調査により、 中空率が80%を越えると、中空部24の占める体積が余りに多くなり前記総荷 重300kgに耐えることができなくなるので、予定する荷重がかかった際に樹脂 製基体20の物理的性質を維持するための臨界点としての意義を有する。
【0067】 例えば、上面板14単品として、その中空率と荷重に対する強度の関係は、考 案者らの度重なる実験により以下の通りのデータとなる。なお、実験に用いた上 面板14は図16に示すものであり、樹脂材料にはハイインパクトポリスチレン を用いている。 中空率 52%の場合 最大応力 2.8N/mm 中空率 65%の場合 最大応力 1.9N/mm 中空率 75%の場合 最大応力 1.5N/mm
【0068】 また、各面板11〜15によって上方から受ける荷重は異なるため、本実施の 形態のように、最適な荷重を受け、なおかつ軽量化するために、背面板11、左 右の側面板12,13、上面板14を構成する樹脂製基体20ごとに中空率を異 ならせるとよい。さらに、各面板11〜15のうち、その略75%以上を前記樹 脂製基体20によって構成すれば、よりいっそうと従来製品にない軽量化を達成 することが可能となる。
【0069】 本実施の形態では、各面板11〜15のうち底面板15を除くことにより、全 面板11〜15のほぼ75%が基本的に同一構成の樹脂製基体20から構成され ることになる。ここで「75」という下限数値は、考案者らの調査により、ゲー ム機用外筐10全体としての剛性を確保しつつ軽量化を実現するための臨界点と しての意義を有する。もちろん、前記底面板15も同様に樹脂製基体20から構 成しても良く、更には前記棚板16も、同様に樹脂製基体20から構成しても良 い。
【0070】 かくして成形された樹脂製基体20から成る各面板11〜15を組み合わせる には、図1において、背面板11を中心として、先ずその左右に右側面板12お よび左側面板13をそれぞれ回動可能に軸支する。すなわち、背面板11の右軸 受袖部31に、右側面板12の連結部35を蝶番33を介して連結するが、この とき、連結部35の上下にある各凸部34と右軸受袖部31とが、互いにナック ル状に重なりあって上下方向に嵌合支持されることになる。背面板11の左軸受 袖部32にも、同様に左側面板13を連結する。
【0071】 左軸受袖部32は、右軸受袖部31より右側面板12の厚さ分だけ前方に延出 されているため、図12に示すように、左側面板13を、背面板11の内面に沿 うよう折り畳まれた右側面板12の上に、さらに略水平に重なるように折り畳む ことができる。更に詳しく言えば、図8に示すように、右軸受袖部31も実は背 面板11の内面よりも、上面板14の厚さ分だけ前方に延出されており、折り畳 まれる左右の側面板12,13の下に、上面板14や底面板15も折り畳んでお くことができるようになっている。
【0072】 図2において、上面板14を組み付ける場合には、背面板11より前方へ略直 角に位置させた左右の側面板12,13の各上端にあるレール溝28に対して、 上面板14のレール部37を嵌合させて後方へと押し込むようにスライドさせれ ばよい。このとき、図18に示すように、上面板14の後端縁にある係止爪27 が、背面板11側の被係合片26に係合すると、上面板14は弾性変形しつつ被 係合片26の上端を乗り越えるようにして嵌合する。
【0073】 また、底面板15を組み付けるには、左右の側面板12,13の最下端位置に ある係止部38に対して、底面板15にある凹部15aを上から嵌合させるよう に載置すれば良い。さらにまた、棚板16を組み付けるには、左右の側面板12 ,13の所定位置にある係止部36に対して、棚板16にある凹部16aを上か ら嵌合させるように載置すれば良い。
【0074】 このように、複数の面板11〜15は互いに嵌合構造により組み合わされて、 構造上も強固となり十分な強度を得ることができる。前述したような嵌合構造は 、各面板11〜15を箱型に組み合わせるとき接する部分に、可能な限りの範囲 にわたって設けることができる。
【0075】 しかも、各面板11〜15は、棚板16も併せて総てが背面板11に対して折 り畳み可能に連結されている。そのため、簡易かつ迅速に折り畳みおよび組み立 てが可能となり、重なって畳まれるために保管および運搬時におけるスペースが 少なくて済む。しかも、部品点数と組み立て工数が削減され、特に製品メーカー における現場での組み立て工数を最小限に抑えることができ、コストの大幅な低 減も可能となる。
【0076】 さらにまた、組み立てたゲーム機用外筐10の適所に補強金具40(図3参照 )を装着してもよい。補強金具40は複数の面板11〜15の端部同士と一体化 され、一体化された各面板11〜15の端部と補強金具40とはネジにより分解 可能に結合される。
【0077】 図20,図21に示すように、実際に組み立てられたゲーム機用外筐10には 、スロットマシン1の前面盤2を装着すると共に、スロットマシン1を構成する 各種関連部品等をネジ止め等の手段によって組み込むことで、ゲーム機用外筐1 0をケースとする1台のスロットマシン1が完成する。スロットマシン1の前面 盤2は、左側面板13の前端縁に例えば蝶番(図示せず)を用いて開閉式に取り 付けられる。
【0078】 前面盤2の中央部には、ガラス板で覆われた観察窓2aが開設されており、そ の下方には、第1〜第3のストップボタン3a,3b,3cが配設されている。 また向かって左端寄りには、レバー型のスタートスイッチ4が配置され、向かっ て右端寄りにはメダル投入口5が設けられている。
【0079】 観察窓2aの裏面には、円筒形状を成した第1〜第3のドラム6a,6b,6 cが同軸状に隣接して横方向に配置され、回動可能に支持されている。これらの ドラム6a,6b,6cは前記棚板14上に組み付けられている。また、メダル 投入口5に投入されたメダルを貯留するメダルホッパ7は、前記底面板15上の 係止部39により位置決めされて配設されている。なお、スロットマシン1を構 成するその他の関連部品については、何れも周知な構成であり個別の説明は省略 する。
【0080】 以上、本考案の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこ れらの実施の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲にお ける変更や追加があっても本考案に含まれる。もちろん、ゲーム機もスロットマ シン1に限定されるものではない。
【0081】 特に、前述した樹脂製基体20を構成するリブ23の配置は、各面板11〜1 4の説明で図示した態様に限定されるものではない。図22は、前記各面板11 〜15を構成する樹脂製基体20におけるリブ23の別の配置態様の他の代表例 を幾つか示している。
【0082】 図22(a)は、樹脂製基体20(両壁面体21,22)における略中心の1 箇所より放射状に複数延びる態様であるが、前述した図7等の場合に比べてリブ 23の本数が少なく、シンプルに構成されている。図22(b)は、樹脂製基体 20におけるリブ23を、任意の位置に配置された複数の支柱231と、各支柱 231より少なくとも一方向に延出させたリブ片232とにより構成したもので ある。かかる配置態様では、各支柱231やリブ片232は、実際にかかる荷重 や必要とされる強度等に基づき適宜設定すると良い。
【0083】 図22(c)は、樹脂製基体20の縦方向に平行に複数延びる態様にリブ23 を配置したものであり、図22(d)は、樹脂製基体20の横方向に平行に複数 延びる態様にリブ23を配置したものである。もちろん、図示したものに限定さ れるわけではなく、他にも例えば、両壁面体21,22間で、斜め方向に平行に 複数延びる態様にリブ23を配置しても良く、あるいはまた、ハニカム状に並ぶ 態様等も容易に想定することができる。以上のように、リブ23の配置態様は自 由に設計することができるものである。
【0084】
【考案の効果】
本考案に係るゲーム機用外筐によれば、左右の側面板は、背面板の左右でその 内側に折り畳み可能に軸支されると共に、左右の側面板および背面板を含む各面 板は、組み立て時に互いに凹凸の組み合わせにより分解可能に結合する嵌合構造 を備えるから、簡易かつ迅速に折り畳みおよび組み立てが可能となり、重なって 畳まれるために保管および運搬時におけるスペースが少なくて済む。しかも、部 品点数と組み立て工数が削減され、特に製品メーカーにおける現場での組み立て 工数を最小限に抑えることができ、コストの大幅な低減も可能となる。
【0085】 また、複数の面板を構成する樹脂製基体におけるリブを、該樹脂製基体に対す る上方からの荷重に耐え得る所定態様に配置することにより、外筐としての十分 な強度および剛性を確保しつつも、樹脂製基体の中空率を略30%〜80%に設 定することで、十分に軽量化することも可能となり、また解体も容易となる。も ちろん樹脂材料の使用により、木材資源を保護することになり、省資源化および リサイクル使用の要請にも応じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン用
外筐を示す分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン用
外筐において、上面板と棚板とを組み付ける前の組み立
て途中の状態を示す斜視図である。
【図3】本考案の一実施の形態に係る組み立て完成時の
スロットマシン用外筐を示す斜視図である。
【図4】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン用
外筐を構成する樹脂製基体を成形する方法を示す説明図
である。
【図5】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン用
外筐を構成する樹脂製基体を示す断面図である。
【図6】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン用
外筐を構成する樹脂製基体における中空率を説明するた
めの断面図である。
【図7】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン用
外筐を構成する背面板を示す正面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】図7のB−B線断面図である。
【図10】図7のC−C線断面図である。
【図11】図7のD−D線断面図である。
【図12】本考案の一実施の形態に係る組み立て完成後
のスロットマシン用外筐を折り畳んだ状態を示す斜視図
である。
【図13】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン
用外筐を構成する右側面板を示す正面図である。
【図14】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン
用外筐を構成する右側面板の係止部を示す断面図であ
る。
【図15】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン
用外筐を構成する底面板を示す平面図である。
【図16】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン
用外筐を構成する底面板を示す底面図である。
【図17】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン
用外筐を構成する底面板の係止爪を示す斜視図である。
【図18】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン
用外筐を構成する底面板の係止爪の作用を説明する断面
図である。
【図19】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン
用外筐を構成する底面板の係止部を示す断面図である。
【図20】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン
用外筐を用いて構成したスロットマシンを示す斜視図で
ある。
【図21】本考案の一実施の形態に係るスロットマシン
用外筐を用いて構成したスロットマシンの前面盤を開い
た状態を示す斜視図である。
【図22】他の実施の形態に係る樹脂製基体におけるリ
ブの配置態様を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
1…スロットマシン 2…前面盤 10…ゲーム機用外筐 11…背面板 12…右側面板 13…左側面板 14…上面板 15…底面板 15a…凹部 16…棚板 16a…凹部 20…樹脂製基体 21…壁面体 22…壁面体 23…リブ 23a…支持部 24…中空部 25…凹部 26…被係合片 27…係止爪 28…レール溝 31…右軸受袖部 32…左軸受袖部 33…蝶番 34…凸部 35…連結部 36…係止部 37…レール部 38…係止部 39…係止部 40…補強金具

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲーム機を組み込むために正面が開放さ
    れ、正面を囲むように左右、上下、および背面に配置さ
    れる樹脂製の複数の面板より成る実質的に箱型のゲーム
    機用外筐において、 前記複数の面板のうち、少なくとも左右の側面板は、背
    面板の左右にて該背面板内側に折り畳み可能に軸支され
    ると共に、左右の側面板および背面板を含む各面板は、
    組み立て時に互いに凹凸の組み合わせにより分解可能に
    結合する嵌合構造を備え、 前記複数の面板のうち、少なくとも上面板、左右の側面
    板、および背面板は、相対向する一対の壁面体および両
    壁面体間を結合するリブから成る樹脂製基体によってそ
    れぞれ構成し、 前記樹脂製基体におけるリブを、該樹脂製基体に対する
    上方からの荷重に耐え得る所定態様に配置すると共に、
    該樹脂製基体の容積中で両壁面体とリブとに囲まれた中
    空部が占める割合である中空率を、略30%〜80%に
    設定したことを特徴とするゲーム機用外筐。
  2. 【請求項2】前記樹脂製の複数の面板のうち、その略7
    5%以上を前記樹脂製基体によって構成したことを特徴
    とする請求項1記載のゲーム機用外筐。
  3. 【請求項3】前記樹脂製基体における両壁面体に対して
    リブが結合する部位を、肉厚となって補強される支持部
    として形成したことを特徴とする請求項1または2記載
    のゲーム機用外筐。
  4. 【請求項4】前記樹脂製基体における両壁面体およびリ
    ブを、樹脂材料より一体成形したことを特徴とする請求
    項1,2または3記載のゲーム機用外筐。
  5. 【請求項5】前記樹脂製基体におけるリブを、両壁面体
    の1または複数箇所より放射状に複数延びる態様に配置
    したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の
    ゲーム機用外筐。
  6. 【請求項6】前記樹脂製基体におけるリブを、両壁面体
    の縦方向ないし横方向に平行に複数延びる態様に配置し
    たことを特徴とする請求項1,2,3または4記載のゲ
    ーム機用外筐。
  7. 【請求項7】前記樹脂製基体におけるリブを、両壁面体
    間でハニカム状に並ぶ態様に配置したことを特徴とする
    請求項1,2,3または4記載のゲーム機用外筐。
  8. 【請求項8】前記樹脂製基体におけるリブを、両壁面体
    間の任意の位置に配置された複数の支柱と、各支柱より
    少なくとも一方向に延出させたリブ片とにより構成した
    ことを特徴とする請求項1,2,3または4記載のゲー
    ム機用外筐。
  9. 【請求項9】前記上面板、左右の側面板、および背面板
    をそれぞれ構成する各樹脂製基体における中空率を、互
    いに異ならせたことを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6,7または8記載のゲーム機用外筐。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004073742A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Juki Corp コイン投出装置

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