JP3084311U - コード巻取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】ハウジングの体積を縮小するとともに、カーボ
ンブラシを使用することなく、製造コストを節減するこ
とのできるコード巻取り装置を提供する。 【解決手段】 ハウジングと、固定軸心２と、可動軸心
を含んでなり、固定軸心はハウジング内に設けられ、コ
ード４の一端を固定する固定端を設けてなる。ハウジン
グ内に巻き取られるコードは、ハウジング内に設けられ
る固定軸心の固定端を固定され、固定軸心の外周縁に沿
って固定軸に巻き取られてコード内部巻取り部を形成
し、可動軸心はコードの内部巻取り部を覆い、かつ外壁
に切欠溝を形成し、コードは、切欠溝を折り返し点とし
て通過した後、可動軸心の外周に沿って、内部巻取り方
向とは逆の方向に巻き取られ外部巻取り部を形成し、さ
らにハウジングのコード出口からハウジングの外部に延
伸して出力プラグ６、もしくは電源プラグに接続する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、電気製品のハウジング内に設けられる電線コードの巻き取り装置 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の一般的な電気製品の電源コンバータは、コンバータ本体を具え、該コン バータ本体の一端に差込プラグを設けて電源を提供するコンセントに挿入し、他 端に出力コードを設け、該出力コードの一端には電気製品に挿入するプラグを設 ける。これは、例えば携帯電話、ノートブックタイプのコンピュータの電源入力 ジャックに挿入するプラグであって、電力を補充したり、直接電力を供給したり する。

【０００３】 しかしながら、従来の電源コンバータは、細長い出力コードをコンバータ本体 に巻き取る構造を具えていない。よって、電源コンバータを使用した後、該出力 コードが外部に在ってコンバータ本体に収納できないのみか、電源コンバータの 携帯にも不便である。よって、一般の使用者は、輪ゴム、もしくは紐などを利用 して出力コードをまとめて緊結し、使用時に緊結を解除する。しかし、このよう に出力コードをまとめて緊結する方法を採ったとしても、やはり電源コンバータ の使用、携帯、収納、運送、梱包などについて使用者の不便を招いている。

【０００４】 このような情況に鑑みて、業界では一種のコード巻取り装置が開発された。こ れは、渦巻きバネを利用して出力コードをハウジング内に巻取りものである。

【０００５】 しかし、このような周知の電気製品用のコード巻取り装置は、ハウジング内に 設けた渦巻きバネが単一の方向にのみコードを巻き取る構造であり、またコード 巻取り装置全体のハウジングは、巻き取った出力コードの体積に合わせて設計さ れるので、体積を縮小することができない。よって、このようなコード巻取り装 置を電気製品に内設する場合、製造面において電気製品の体積が増加してコスト が高くなるという問題を具える。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

従って、この考案の課題は、従来の技術に見られる上述の欠点に鑑みて、接点 のないコード巻取り装置であって、ハウジングの体積を縮小するとともに、カー ボンブラシを使用することなく、製造コストを節減することのできるコード巻取 り装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案者は、前記課題の解決のために鋭意検討を重ねた結果、下記に 説明するこの考案に想到した。

【０００８】 すなわち、この考案は、 ハウジングと、固定軸心と、可動軸心を含んでなるコード巻取り装置において、 該固定軸心はハウジング内に設けられ、コードの一端を固定する固定端を設け てなり、 該ハウジング内に巻き取られるコードは、該ハウジング内に設けられる固定軸 心の固定端を固定され、固定軸心の外周縁に沿って固定軸に巻き取られてコード 内部巻取り部を形成し、 該可動軸心は該コードの内部巻取り部を覆い、かつ外壁に切欠溝を形成し、コ ードは、該切欠溝を折り返し点として通過した後、可動軸心の外周に沿って、内 部巻取り方向とは逆の方向に巻き取られ外部巻取り部を形成し、さらにハウジン グのコード出口からハウジングの外部に延伸して出力プラグ、もしくは電源プラ グに接続することによって、装置全体の体積を縮小し、カーボンブラシを使用す ることなく構成することを特徴とするコード巻取り装置 に関するものである。

【０００９】 以下、さらに具体的に説明する。 この考案に係るコード巻取り装置は、ハウジングと、固定軸心と、可動軸心を 含んでなり、該固定軸心はハウジング内に設けられ、コードの一端を固定する固 定端を設けてなる。該ハウジング内に巻き取られるコードは、該ハウジング内に 設けられる固定軸心の固定端を固定され、固定軸心の外周縁に沿って固定軸に巻 き取られてコード内部巻取り部を形成し、該可動軸心は該コードの内部巻取り部 を覆い、かつ外壁に切欠溝を形成し、コードは、該切欠溝を折り返し点として通 過した後、可動軸心の外周に沿って、内部巻取り方向とは逆の方向に巻き取られ 外部巻取り部を形成し、さらにハウジングのコード出口からハウジングの外部に 延伸して出力プラグ、もしくは電源プラグに接続する。また、該外部巻取り部に おけるコード巻取り数を、前記内部巻取り部におけるコード巻取り数の２倍とす る。

【００１０】

【考案の実施の形態】

この考案によるコード巻取り装置は、電気製品に設けられるコード巻取り装置 であって、ハウジング内に同心軸である固定軸心と可動軸心を設けて、それぞれ コードの内部巻取り部と外部巻取り部を構成する。 かかるコード巻取り装置の構造と特徴を説明するために、具体的な実施例を挙げ 、図面を参照にして以下に詳述する。

【００１１】

【実施例】

図１から図４に開示するように、この考案によるコード巻取り装置は、ハウジ ング（１）内に固定軸心（２）を設け、該固定軸心（２）には、コード固定端（ ３）を接続する。ハウジング（１）内に巻き取られるコード（４）は、ハウジン グ（１）の中心に設けられる軸心（２）に固定端（３）を固定される。即ち、該 コード（４）は固定軸心（２）の外周縁に沿って固定軸（２）に巻き取られ、図 １に開示するようにコード（４）の内部巻取り構造が形成される。コード（４） を固定軸心（２）への内部巻取りが完成した後、該コード（４）の内部巻取り部 を可動軸心（５）によって覆う。該可動軸心（５）は、図４に開示するように外 壁に切欠溝（５１）を形成し、コード（４）は、該切欠溝（５１）を折り返し点 として通過した後、可動軸心（５）の外周に沿って、内部巻取り方向とは逆の方 向に巻き取られ、さらにハウジング（１）のコード出口（１１）からハウジング （１）の外部に延伸して出力プラグ（６）に接続し（もしくは電源プラグに接続 する）、該出力プラグ（６）によって電気製品、携帯電話、もしくはノートブッ クタイプコンピュータなどの電源挿入口に挿入して電源を補充するか、」もしく は直接電源を供給する。

【００１２】 図３、４に開示するように、ハウジング（１）内には、弾性体（７）を設ける 。該弾性体（７）は可動軸心（５）の一端の軸心柱（５２）に接続し、コード（ ４）をハウジング（１）の外部に引っ張り出した後、押しボタン（押しボタンの 構造は周知の構造であるので、図示しない）を押すことによって、弾性体（７） の付勢力によってコード（４）を即ハウジング（１）内に収納することができる 。

【００１３】 この考案における固定軸心（２）と可動軸心（５）は同心軸であるので、図１ に開示するようにコード（４）の内部巻取り数は、コード（４）を可動軸心（５ ）の外周に沿って巻き取る外部巻取り数の半分でよい。即ち、コード（４）の外 部巻取り数が１０回であれば、内部巻取り数は５回になる（周知のコード巻取り 装置には、内部、外部巻取りの区別がなく、単一の方向にコードを巻き取るだけ であるので、体積を縮小することができない）。コード（４）をハウジング（１ ）の外部に引っ張り出す場合、コード（４）の外部巻取り部から引っ張り出され た長さだけ、同心軸で、かつ逆方向にコード（４）を巻き取る内部巻取り部がコ ード（４）を巻取り（即ち吸収し）、コード（４）の外部巻取り部の最終点（即 ち折り返し点）に至り、コード（４）の内部巻取り部が外部に引っ張り出される 時点に至ると、コード（４）の内部巻取り部の巻取り数が若干増加する。

【００１４】 よって、この考案によるコード巻取り装置は、内、該部巻取り部がそれぞれ逆 の方向に回転するため、周知の単一方向に巻取り、引っ張り出す構造に比して、 体積を縮小することができ、ハウジング（１）を製造する上で材料を節減でき、 かつカーボンブラシを必要としないので、製造コストを低減することができる。

【００１５】

【考案の効果】

この考案によるコード巻取り装置は、ハウジング内に同心軸の固定軸心と、可 動軸心を設けて、それぞれを相反する方向に回転させてコードを巻き取ることに よって、コードの収納空間を縮小することができ、ハウジングの製造上、コスト を低減させる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案によるコード巻取り装置においてコ
ードを巻き取った状態を示す横断面図である。

【図２】 この考案によるコード巻取り装置においてコ
ードを引き出した状態を示す横断面図である。

【図３】 この考案によるコード巻取り装置の縦断面図
である。

【図４】 この考案によるコード巻取り装置の分解側面
図である。

【符号の簡単な説明】

１ ハウジング １１ コード出口 ２ 固定軸心 ３ コード固定端 ４ コード ５ 可動軸心 ５１ 切欠溝 ５２ 軸心柱 ６ 出力プラグ ７ 弾性体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジングと、固定軸心と、可動軸
   心を含んでなるコード巻取り装置において、 該固定軸心はハウジング内に設けられ、コードの一端を
   固定する固定端を設けてなり、 該ハウジング内に巻き取られるコードは、該ハウジング
   内に設けられる固定軸心の固定端を固定され、固定軸心
   の外周縁に沿って固定軸に巻き取られてコード内部巻取
   り部を形成し、 該可動軸心は該コードの内部巻取り部を覆い、かつ外壁
   に切欠溝を形成し、コードは、該切欠溝を折り返し点と
   して通過した後、可動軸心の外周に沿って、内部巻取り
   方向とは逆の方向に巻き取られ外部巻取り部を形成し、
   さらにハウジングのコード出口からハウジングの外部に
   延伸して出力プラグ、もしくは電源プラグに接続するこ
   とによって、装置全体の体積を縮小し、カーボンブラシ
   を使用することなく構成することを特徴とするコード巻
   取り装置。
2. 【請求項２】 前記外部巻取り部におけるコード巻
   取り数を、前記内部巻取り部におけるコード巻取り数の
   ２倍とすることを特徴とする請求項１に記載のコード巻
   取り装置。