JP3083536U - 一人御輿玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量でかつ硬い突起物がなく、幼児などが軽快
にかついで歩き回ことができ、また室内装置品としても
楽しむことができる一人御輿玩具を提供することにあ
る。 【解決手段】軟質素材で構成された屋根部１と、該屋根
部１に連結された軟質素材からなる胴部２と、該胴部２
の下部に連結された軟質素材からなる台座部３と、軽量
材料で作られ台座部３の下に連結され前方に突出するか
つぎ棒４とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は玩具とりわけ一人御輿玩具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

祭りは年中行事の一つとして古来より広く愛好されている。こうした祭は、御 輿（神輿）が重要なシンボルであり、老若男女、神輿かつぎに参加したい者が多 く、大人用の本御輿、女性用の御輿、さらには子供用に軽量化した子供御輿など が用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようする問題点】

しかし、御輿は一般にかなりの重量があるから、体力に乏しい者や幼児らにと っては、御輿をかついで練り歩くことは実際上困難なことが多く、また、たとえ かつぐことが可能であっても、御輿かつぎに参加できる人数には限りがある。そ のため、幼児などかつぎに参加できない者は、遠方から楽しく練り歩く人たちを 眺めることができるだけにとどまり、祭に参加することができないという問題が あった。

【０００４】 本考案は前記のような問題を解消するためになされたもので、軽量でかつ硬い 突起物がなく、幼児などが軽快にかついで歩き回ことができ、また室内装置品と しても楽しむことができる一人御輿玩具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、軟質素材で構成された屋根部と、該屋根部 に連結された軟質素材からなる胴部と、該胴部の下部に連結された軟質素材から なる台座部と、軽量材料で作られ台座部の下に連結され前方に突出するかつぎ棒 とを備えていることを特徴としている。

【０００６】 前記屋根部には軟質素材からなるキャラクター形態をなしたぬいぐるみが取り 付けられている。 好適な態様は、屋根部が、所望の屋根形状に構成された表皮の内底部に厚紙な どの適度に剛性のある形状保持材を配し、内部空間にスポンジなどの軽量詰物を 充填して構成され、胴部がやわらかい繊維素材により断面多角形に縫製された芯 体とこれの内部に充填された軽量材からなる詰物と、前記芯体の周りを囲繞する 外装飾体とを備えており、台座部が、繊維素材により作られ内部に形状保持材を 有する盤体と、繊維素材により作られ前記盤体の下面に固定された突台体とを有 している。

【０００７】 好適には、かつぎ棒は、紙管などの軽量材からなる本体の外周を布類で被覆す ることで構成され、そのかつぎ棒は、台座部の突台体間の盤体に固定されもよい し、台座部の突台体の少なくとも一方を貫通して盤体に固定されていてもよい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。 図１ないし図４は本考案による一人御輿玩具の第１実施例を示しており、図１ において、Ｔは考案による一人御輿玩具である。 １は軟質素材からなる屋根部であり、たとえばビニールなどの適度に光沢があ り滑らかな合成樹脂シートをもって切妻、寄棟など所望の屋根形状に構成された 表皮１ａの内底部に厚紙などの適度に剛性のある形状保持材１ｂを配し、その下 面を合成樹脂シートあるいは布で覆った底皮１ｄとを有し、内部空間にスポンジ なとせの軽量詰物１ｃを充填してなる。前記屋根部の隅角部分には、鈴８が吊持 されている。

【０００９】 ２は軟質素材からなる胴部，３は同じく軟質素材からなる台座部であり、これ ら胴部２と台座部３は縫着又は／及び接着により一体化されており、胴部２の頂 面と屋根部１も縫着又は／及び接着により一体化されている。

【００１０】 胴部２はフェルトなどやわらかい繊維素材により断面多角形に縫製された芯体 ２ａとこれの内部に充填されたスポンジあるいは発泡スチロールなどの軽量材か らなる詰物２ｂと、前記芯体２ａの周りを囲繞する外装飾体２ｃとを備えている 。

【００１１】 前記外装飾体１ｃは任意であるが、この例ではたとえば赤、黄色、緑、紫、桃 色、青など種々に着色したちりめんなどの繊維布２００にスポンジなどの軽量材 の詰物２１０を充填したリング状片１１を複数個高さ方向に重ね、芯体１ａの表 面に縫着又は／及び接着することで構成されている。そして、前記外装飾体１ｃ の適宜箇所には、布や合成樹脂シートで作られた装飾片２１２を縫い付けあるい は接着している。

【００１２】 台座部３はフェルトなど比較的厚手の繊維素材により作られた平面矩形状の盤 体３ａと、フェルトなど比較的厚手の繊維素材により作られ前記盤部３ａの下面 に固定された突台体３ｂ，３ｂと、フェルトなど比較的厚手の繊維素材により作 られ前記盤体３ａの上面周辺を囲繞するように配されて下部が盤体３ａに縫着又 は／及び接着された柵体３ｃとを備えている。突台体３ｂ，３ｂは下面が水平で もよいが、肩Ａにかついだときに安定性をよくするために、わん曲面３０１を形 成してもよい。 前記盤体３ａには厚紙など適度に剛性のある形状保持材からなる詰物３０が装 填されており、突台体３ｂ，３ｂにはスポンジあるいは発泡スチロールなどの軽 量材からなる形状保持用の詰物３１が充填されている。

【００１３】 ４は前記台座部３に取り付けられたかつぎ棒である。このかつぎ棒４は、断面 が円形または四角形をなした紙管などの軽量材で構成された本体４ａの外周を、 布類たとえば紅白などの色を有する布帯４ｂを巻回するなどして被覆し、本体４ ａの先端部にスポンジや綿などの詰物を充填した円形状の膨出片４ｃを取り付け てなる。

【００１４】 前記かつぎ棒４は盤体３ａを横断して前方に所要長さ突出しうる長さを有して おり、この実施例では突台体３ｂ，３ｂの間の台座部盤体下面に固定されている 。 その固定方式は任意であるが、この例では、図４のように、盤体３ａの下面 にフェルトなど比較的厚手の繊維素材により作られキャップ状の保持片３ｄとバ ンド状の帯片３ｅとを固定し、かつぎ棒４の後端部をキャップ状の保持片３ｄに 嵌入し、中間部をバンド状ないしリング状の帯片３ｅに挿通し、それらとかつぎ 棒４を縫着又は／及び接着することでみだりに回動しないように固定している。 キャップ状の保持片４ｄと帯片４ｅは連続した有底筒状片となっていてもよいこ とはもちろんである。

【００１５】 ５は軟質素材からなる所望のキャラクター形態をなしたぬいぐるみであり、前 記屋根部１の上に配置され、数か所が屋根部１と縫着又は／及び接着によって固 定されている。ぬいぐるみ５は本案品をかついでいるときにあたかも飛昇してい るような印象を与えることと、安定性をよくすることの理由から伏せている形状 とすることが好ましいが、これに限定されるものではない。

【００１６】 図５と図６は本発明の第２実施例を示している。 この実施例においては、突台体３ｂに穴３２，３２’を形成し、かつぎ棒４を 前記穴３２を介して突台体３ｂに貫通させ、他方の突台体３ｂの穴３２’に挿着 しており、それら貫通部分と挿着部分を縫着又は／及び接着している。その他の 構成は第１実施例と同様である。

【００１７】

【実施例の作用】

本考案による一人御輿玩具Ｔは、祭に使用しない状態では図２のようになって いるから、そのまま卓上や机上に配したり、天井などから吊り紐で吊持すること により美麗で興趣をそそる縁起物系室内装置品ないし装飾体となり、眺めて楽し むことができる。 万一、配置場所から落下したりしても、屋根部１と胴部２と台座部３およびか つぎ棒４がいずれも金属類を使用しない軽量な軟質素材で構成されているので、 身体や他物にに大きな打撃を与えたり、傷つけたりする心配は全くない。

【００１８】 かついで祭を楽しむときには、台座部３から突出しているかつぎ棒４を両手ま たは片手で把持し、台座部３の突台部３ｂ，３ｂを図１のように肩Ａの上に乗せ ればよく、これであたかも御輿をかついでいるような状態が創成され、全体が軽 量であることとあいまって軽快に練り歩いて遊ぶことができる。

【００１９】 突台部３ｂ，３ｂはスポンジあるいは発泡スチロールなどの軽量材からなる形 状保持用の詰物３１が充填されて適度に柔軟であるからよく肩になじみ、盤体３ ａはフェルトなど比較的厚手の繊維素材により作られ、厚紙など適度に剛性のあ る形状保持材からなる詰物３０が装填されているため、胴部２や屋根部１を安定 して支えつつしかも当りがやわらかであり、疲れを生じさせにくい。

【００２０】 また胴部２も軟質素材で構成され、屋根部１も軟質素材で構成されているので 、練り歩き時に顔や頭部に当ってもそれらを傷つけたりする心配はまったくなく 、安全に御輿かつぎを楽しむことかできる。 屋根部１の頂にキャラクター形態をなしたぬいぐるみ５を取り付けているので 、かつぎ手が練り歩いたり、飛び跳ねたりすることによりあたかも好きなキャラ クターも一緒に練り歩いたり、飛んりしているような情景となり、大いに祭の興 趣を高めることができる。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明した本考案の請求項１によるときには、軟質素材で構成された屋根部 １と、該屋根部１に連結された軟質素材からなる胴部２と、該胴部２の下部に連 結された軟質素材からなる台座部３と、軽量材料で作られ台座部３の下に連結さ れ前方に突出するかつぎ棒４とを備えているので、軽量でかつ硬い突起物がなく 、幼児などが軽快にかついで歩き回ことができ、また室内装置品としても楽しむ ことができるというすぐれた効果が得られる。

【００２２】 請求項２によれば、屋根部１に、軟質素材からなるキャラクター形態をなした ぬいぐるみ５が取り付けられているので、かつぎ手が練り歩いたり、飛び跳ねた りすることによりあたかも好きなキャラクターも一緒に練り歩いたり、飛んりし ているような情景となり、大いに祭の興趣を高めることができ、また、ぬいぐる み５が柔軟であるから緩衝材として機能させることができるというすぐれた効果 が得られる。

【００２３】 請求項３によれば、屋根部１が、所望の屋根形状に構成された表皮１ａの内底 部に厚紙などの適度に剛性のある形状保持材１ｂを配し、内部空間にスポンジな どの軽量詰物１ｃを充填して構成され、胴部２がやわらかい繊維素材により断面 多角形に縫製された芯体２ａとこれの内部に充填された軽量材からなる詰物２ｂ と、前記芯体２ａの周りを囲繞する外装飾体２ｃとを備えており、台座部３が、 繊維素材により作られ内部に形状保持材を有する盤体３ａと、繊維素材により作 られ前記盤部３ａの下面に固定された突台体３ｂ，３ｂとを有しているので、軽 量でしかも硬い突起物のない安全性の高い構造とすることができ、それでいて屋 根部１と台座部３の盤部３ａが適度な剛性を有し、胴部２が詰物２ｂを有してい るので、御輿としての特有の形状を安定よく保持することができるというすぐれ た効果が得られる。

【００２４】 請求項４と５によれば、かつぎ棒４が紙管などの軽量材からなる本体４ａの外 周を布類で被覆することにより構成されているので、かつぐのに必要な剛性を有 しつつ軽量かつ安全性が高いものとすることができ、幼児などでも楽に確実にか つぐことができ、請求項５によればまたかつぎ棒４が台座部３の突台体３ｂ，３ ｂの少なくとも一方を貫通して盤体３ａに固定されているので、かつぎ棒の固定 が容易であるというすぐれた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による一人御輿玩具を使用状態で示す斜
視図である。

【図２】本考案による一人御輿玩具の第１実施例を示す
斜視図である。

【図３】第１実施例の縦断正面図である。

【図４】第１実施例の部分切欠平面図である。

【図５】本考案による一人御輿玩具の第２実施例を示す
側面図である。

【図６】第２実施例の正面図である。

【符号の説明】

１ 屋根部 １ａ 表皮 １ｂ 形状保持材 ２ 胴部 ２ａ 芯体 ２ｂ 詰物 ２ｃ 外装飾体 ３ 台座部 ３ａ 盤部 ３ｂ 突台部 ４ かつぎ棒 ５ ぬいぐるみ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】軟質素材で構成された屋根部１と、該屋根
   部１に連結された軟質素材からなる胴部２と、該胴部２
   の下部に連結された軟質素材からなる台座部３と、軽量
   材料で作られ台座部３の下に連結され前方に突出するか
   つぎ棒４とを備えていることを特徴とする一人御輿玩
   具。
2. 【請求項２】屋根部１に、軟質素材からなるキャラクタ
   ー形態をなしたぬいぐるみ５が取り付けられている請求
   項１に記載の一人御輿玩具。
3. 【請求項３】屋根部１が、所望の屋根形状に構成された
   表皮１ａの内底部に厚紙などの適度に剛性のある形状保
   持材１ｂを配し、内部空間にスポンジなどの軽量詰物１
   ｃを充填して構成され、胴部２がやわらかい繊維素材に
   より断面多角形に縫製された芯体２ａとこれの内部に充
   填された軽量材からなる詰物２ｂと、前記芯体２ａの周
   りを囲繞する外装飾体２ｃとを備えており、台座部３
   が、繊維素材により作られ内部に形状保持材３０を有す
   る盤体３ａと、繊維素材により作られ前記盤部３ａの下
   面に固定された突台体３ｂ，３ｂとを有している請求項
   １または２のいずれかに記載の一人御輿玩具。
4. 【請求項４】かつぎ棒４が紙管などの軽量材からなる本
   体４ａの外周を布類で被覆することにより構成され、台
   座部３の突台体３ｂ，３ｂ間の盤体３ａに固定されてい
   る請求項１ないし３のいずれかに記載の一人御輿玩具。
5. 【請求項５】かつぎ棒４が紙管などの軽量材からなる本
   体４ａの外周を布類で被覆することにより構成され、台
   座部３の突台体３ｂ，３ｂの少なくとも一方を貫通して
   盤体３ａに固定されている請求項１ないし３のいずれか
   に記載の一人御輿玩具。