JPH042720Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、実物を模した平面模様を施した布
の上に、その平面模様に関係する形態の立体物を
模したぬいぐるみを置いて、ごつこ遊びをする遊
戯具に関するものである。

［従来技術とその欠点］ 従来品は、模様を施しただけの一枚の布と、こ
れに固着した、又は大方は布から独立したぬいぐ
るみとからなるものであつたから、布を拡げて遊
ぶときは不都合はないが、遊戯を終つたときは、
布とぬいぐるみの収納・保管・整理に困まり、ま
して、ぬいぐるみをその布で包んだとしても、こ
れを手で持ち運ぶことが容易でないので、精々、
家の中、又は近くの庭などでしか使用することが
できなかつた。

［この考案の目的］ この考案は上記の点に鑑み、布に背負い用腕通
しを設け、かつ、折り込んだ布の口部を締結する
締結部材を取付けることにより、腕通しを介して
背負つてどこへでも持ち運ぶことができ、目的地
で口部の締結を解いて、布を拡げて、布の模様と
ぬいぐるみによりごつこ遊びができるようにした
携帯可能な遊戯具を提供することを目的とする。

［目的達成手段］ 上記目的を達成するため、布をこれに載置し
た、又は固着したぬいぐるみを包み込むように折
り込んだ状態において所定位置に現われるように
背負い用腕通しを布に設けるとともに、折り込ん
だ前記布の口部を締結する締結部材を布に取付け
たものである。口部には把手を取付けてもよい。

［作用］ 上記構成により、布を拡げた状態では、これに
固着したぬいぐるみと共に、又はこれの所定位置
にぬいぐるみを載置して、布の模様とぬいぐるみ
の携帯とで、遊園地、動物園、部屋、台所などに
近似した模造物が構成され、これを遊び場として
ごつこ遊びをすることができる。また、遊びを終
えたときは、ぬいぐるみを包み込むように布を折
り込み、口部の締結部材を締結することにより、
布がぬいぐるみを収納して包みとなり、また、腕
通しが外部に現われるので、これに腕を通してリ
ツクサツクのように背負つて持ち運ぶことができ
る。口部に把手を取付けた場合は、背負わずに把
手を介して手にさげて持ち運ぶことができる。

［この考案の実施例］ 次に、この考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

この考案による遊戯布は、基本的には、任意の
形状、所要の大きさの布Ａと、この布の片面に固
着、又は載置される立体のぬいぐるみＢとから構
成される。

布Ａは、少なくとも片面に、子供に人気のある
遊び場の平面模様が染め込み、印刷、布の貼着、
ししゆうなどの任意の手段により施されている。
好ましくは、布の他の面にも、動物、乗物、野菜
など任意の模様が、同様の手段により施されてい
る。

また、布Ａには必要な構成要素として、布の片
面に設けたぬいぐるみを包み込むように折り込ん
だ状態において外側に現われる左右一対の腕通し
Ｃが取付けられ、かつ、同様に折り込んだときの
布の口部を締結する締結部材Ｄが取付けられてい
る。腕通しＣは布製帯で形成してもよいし、布棒
又は紐などで形成してもよい。また、締結部材Ｄ
は、布の互いに反対側において縫い付けた紐、布
の口部の周辺に配置したボタン、ホツクなど、又
はジツパーや面フアスナーなどのいずれを用いて
もよい。Ｅは布に取付けた把手である。

次に、ぬいぐるみＢは、布Ａの片面の模様に関
連性を有する形態を備えており、布の片面の所定
位置に縫着・接着などにより固着するか、又は布
の模様の任意の位置、又は所定位置に載置するこ
とができるように、布から独立している。

布Ａの片面の模様と、ぬいぐるみＢの形態の関
連性を具体的に説明すると、模様は子供に人気の
ある遊び場の平面模様であり、形態はその遊び場
に普通見られる立体物の形態であつて、両者すな
わち、布とぬいぐるみとによつて、一つの遊び場
の模造物が構成される。

第１図は、布Ａに遊園地の平面模様を施し、ぬ
いぐるみＢに遊園地によく見られる遊戯設備など
の立体構築物の形状・外観を備えて布Ａを拡げて
ぬいぐるみＢを起立させ、又はぬいぐるみを載置
することにより、遊園地の模造物が完成するよう
にした例を示す。

第２図は、布Ａの片面に動物園やサフアリーパ
ークの平面模様を施し、ぬいぐるみＢに各種動物
の形態模様を施して、拡げた布の上にぬいぐるみ
を載置することにより、動物園の遊び場が構成さ
れるようにした例を示す。

また、第３図と第４図は、布Ａに室内模様又は
台所内模様を施すとともに、家具調度品又は調理
器などの形態、外観を有するぬいぐるみＢを載置
することにより、部屋又は台所の遊び場が構成さ
れるようにした例を示す。

さらに、第５図及び第６図に示す例は、布Ａの
片面に公園又は森林などの野外模様を施し、各種
の動物や樹木あるいはキノコなどの形態を有する
ぬいぐるみを載置して、メルヘンの世界の遊び場
を構成し、かつ、いくつかのぬいぐるみを割つて
開くことができるように構成して、その内側に室
内模様を施したり、布にも小片のテント状の布ａ
を面フアスナーで開閉自在に取付けるとともに内
側に室内模様を施して、ぬいぐるみの樹木やキノ
コを割り開き、又はテントを開けて、小動物の部
屋を露出させて楽しむようにしたものである。

上述のようにして、各図イに示すように、布を
拡げ、ぬいぐるみを起立させ、又は布にぬいぐる
みを載置して、それぞれ、遊園地、動物園、部
屋、森林などの遊び場を構成して、ごつこ遊びを
した後、遊びを終えて整理するときは、第１図及
び第２図ロに示すように、ぬいぐるみを包み込む
ように布を折り込んで、ぬいぐるみをコンパクト
に収納すると同時に布包みを作り、その包みの口
部の締結部材を締結して包みがくずれないように
する。そして、そのときは、腕通しが、把手が取
付けてある場合は把手も、外部に現われるので、
腕通しに腕を通してリユツクサツクと同様に背負
うことができる。又は把手を持つて下げることが
できる。従つて、容易にぬいぐるみと布とをどこ
へでも持ち運ぶことができる。

［この考案の効果］ 上述のように、この考案によれば、遊戯具を構
成する布とぬいぐるみを、腕通しによりリユツク
サツクのように背負つて容易に任意の地へ持ち運
び、目的地で背から下して、締結部材を解いて、
布を拡げれば、すぐに遊び場となり、ごつこ遊び
をすることができ、また、遊びを終つたときは、
簡単に布にぬいぐるみを収納・整理し、口部を締
めて、持ち運ぶことができる。従つて、遊び場所
に制限がない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第６図はこの考案の各種応用例を
示す斜視図であり、第６図は第５図の布の一部及
びぬいぐるみの一部を開いた状態を示す斜視図で
ある。 Ａ……布、Ｂ……ぬいぐるみ、Ｃ……腕通し、
Ｄ……締結部材、Ｅ……把手。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 遊園地の立体構築物、動物園の動物、部屋の
   家具調度品、台所の調理器等の立体物を模した
   ぬいぐるみと、 (ロ) 少なくとも一面に上記遊園地、動物園、部
   屋、台所などのぬいぐるみに関係した平面模様
   を施した布と、 (ハ) 前記布の一面に固着した、又は載置したぬい
   ぐるみを包み込むように前記布を折り込んだ状
   態において所定位置の外側に現れるように布に
   設けられた背負い用腕通し部材と、 (ニ) 前記布に取付けられ、上記のように前記布を
   折り込んだ状態において、布の口部を締結する
   紐、ボタン、ジツパー、面フアスナーなどの締
   結部材と、 を備えた携帯可能な遊戯具。